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激しい雨が降る夜。
段ボールに詰められた血だらけの何かが、路上に捨てられているのを見つけた日。
それは、白い小狐のように見えた。
純白の体毛に6本に分かれた尻尾。
耳の中や鼻先は水色で、水色の大きめな首輪をしており、まだ生後24ヶ月といった所か。
しかし、その状態は痛ましかった。
折れた左耳、流血した脇腹、骨折したように見える前脚。
かろうじて生きてはいるが、かなり危険な状態だ。
瞳を閉じたまま、それは命を求めて鳴き続けた。
「助けて…」「怖いよ…」
何故か、生き物の声が聞こえたような気がした。
必死で助けを求めてあがく、痛ましい声。
やはり最近急増している捨てペットか。
まあ、さしずめ可愛さに惹かれて飼い始めたはいいものの、世話をしきれなくて捨てたといった感じか。
僕は考える間もなく、それを最寄りの動物病院に運んだ。
今思えば、あれは運命だったのだろう…