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『僕ね。嫌なんだ、もう全部』
吐き出される薄暗い言葉と裏腹に、表情は燦々と照り付ける太陽に相応しいものだった。
『時期しまキングとかさ。お父さんが思うほどの名誉は僕には感じないし』
『お金ももらえないボランティアとか馬鹿らしいよね』
「そうかよ」
『そうだよ』
あっけらかんと笑うそいつに罪悪は感じられない。
期待を裏切る事にも、父に背くことにも……
「ハウはいいのかよ。置いてって」
「たった一人の息子だろ」
『いいよ別に。好きでもない女が勝手に産んだだけでしょ?』
さしもの俺も言葉を失う。
こいつに真っ当な返事は期待もしていなかったが、ここまで最低なセリフを言える奴とはな。
あのできた人間──肌は合わないが人格者と行ってもいい、あの師に育てられた人間とは思えない……
これは俺が言えたことでもねえか……
『グズマくんとも会うことはないだろうね。元気でね!風邪引くなよ?』
「……ああ」
時計の長針が頂上を指す。
『ピッタリだ。最後に一つ』
「なんだよ」
『二十歳の誕生日おめでとう』
『キャプテンになれない君は何になるんだろうね?』