「ゴウくん！チョコ受け取ってください！」 ゴウ「あ、ありがとう」

「ゴウくん私も！」
「アタシも！」
「受け取って！」
「あげる！」
「別にあんたのために作ったんじゃないからね！」


ゴウ「重い……」

コハル「凄い量」

ゴウ「こんなに要らないのに……」

コハル「ゴウって意外とモテるんだね」

ゴウ「モテるっていうならポケモンのほうがいいなぁ」

コハル「ポケモンって……」汗

ゴウ「はぁ、チョコはヨクバリスにやるとしてお返しがめんどくさいなぁ……」

コハル「……」

コハル（渡さない方がいいよね……）

業が深い

あげるしかＧＯ！！

でもなんとなく作った奴を一個も〜らいされておいしいって笑顔で言われて惚れ直しちゃうんでしょ？

リスにチョコってやばいのでは

>>6
リスである前にポケモンだぞ

ｶﾞﾁｬｯ

ゴウ「ただいまー」
コハル「ただいま」

サトシ「おかえり！ゴウ、コハル！」

サトシ「って！ゴウなにそれその紙袋！？」

ゴウ「チョコ」

サトシ「チョコ！？なんでこんなにあるんだ！？」

ゴウ「今日バレンタインだから」

サトシ「ばれんたいん？なにそれ？強いの？」

ゴウ「いやポケモンじゃないから……サトシいる？」

サトシ「え、いいの！？」

ゴウ「いいよ、俺別に“チョコ好きじゃない”し」

コハル（え……？）

ゴウ「まぁ半分くらい食べてくれ、後はヨクバリスにやるから」

サトシ「イエーイ！チョコだらけだぜー！！」ﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸ

ゴウ「じゃあヨクバリスにチョコあげにいくから」

コハル「あ、うん」

コハル（知らなかった……ゴウ、チョコ好きじゃなかったんだ……）

コハル（毎年チョコをあげて食べる度に見せるゴウのその笑顔が好きで、今年もその笑顔が見たくて頑張って作ったのに……）

コハル（本当は無理して食べてくれていたんだね……）

コハル（ごめん、勝手なことして……）

コハル（もうこのチョコ要らないよね……捨てよ）


ゴウ「コハル？」

コハル「……！」ﾋﾞｸｯ

ゴウ「なにしてんの？」

コハル「あ、その……」

ゴウ「ん？あれ、それチョコが入った箱？誰かにあげるのか？」

コハル「……ゴウのだよ」

ゴウ「俺の？ああ、そういや毎年くれてたな！くれるの？」

コハル「本当は要らないんでしょ？」

ゴウ「…なんで？」

コハル「なんでって、チョコ好きじゃないって言ったじゃない」

ゴウ「好きじゃない？……ああ！サトシとの会話か！はははっ！」

コハル「ゴウ？」

ゴウ「あれ違う違う、いや正確にはチョコは大好物ってほどじゃないってだけで嫌いじゃないよ」

コハル「そ、そうだったんだ……ごめん、早とちりして」

ゴウ「ううん、こっちも勘違いさせるようなこと言ってごめんな」

ゴウ「それにコハルのチョコは好きだよ」

コハル「え……」

ゴウ「だって毎年俺のためにわざわざ手作りしてくれてるんだろ？コハルが作ったチョコは嫌いなわけないし大事に食べるって決めてるから」

コハル「ゴウ……」

ゴウ「だから、良ければ俺に渡すはずだったそのチョコ、俺にくれない？」

コハル「……うん」


コハル「ハッピーバレンタインデー」ﾆｺｯ

ゴウ「ありがとうっしょ」ﾆｶｯ

ゴウ「いただくよ」

コハル「うん」

ゴウ「……」ﾊﾟｸｯ

コハル「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ゴウ「コハル」

コハル「は、はいっ！」ﾋﾞｸｯ


ゴウ「美味しいっしょ！」


コハル「……良かった///」

っしょが照れ隠しとして使われていることが伺える

サトシ「うまうま！チョコうまっ！！」ﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸ

ゴウ「ってサトシお前汚いな！！」

サトシ「お？いやー、うまくてなー！」頬張り口周りチョコﾍﾞﾁｬﾍﾞﾁｬ

ゴウ「いやだからって……（そういやこいつ前のデザート巡りでも腹パンパンになってたな……）」

コハル「サトシ」

サトシ「ん？なにコハル」

コハル「チョコあげる」

サトシ「え、いいの！？」

コハル「いいよ、今日バレンタインだもん、日頃のお礼をかねてのチョコ」

サトシ「サンキューコハル！コハルのチョコも美味そう！」

コハル「ふふ」

ゴウ「サトシの味覚と胃袋どうなってるんだ？」

コハル「どうなってるんだろうね？」


コハル「来年もまた作るね」ﾆｺｯ

ゴウ「うん、楽しみにしてるっしょ」


完

😊👍

本当にBBS民か？ってくらいまともでワロタ

>>16
ゴウコハは純愛だからね
サトコハを貶すわけじゃないけど、サトコハだったら多分荒れてたと思う

>>17
拍手。また作者さんのゴウコハ見たいです😭
解釈が一致すぎる