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ハラ「長かったですな……｡正直に言うと生きてるうちにシャバに出られるとは思いもしませんでしたな。刑務官殿、世話になりましたな。」
刑務官「今日までよく頑張りましたね。もう二度と同じ過ちを繰り返さないでください。」
ハラ「安心して欲しいですな。このハラ、20年の間にすっかり性欲が無くなってしまいましたぞガハハハッ！」
刑務官「あなたに迎えが来ているみたいです。早く行ってあげなさい。」
ハラ「はて、一体誰でしょうな？孫や家族には絶縁され島民からも見捨てられたこの私に迎えが来るとは……。」
刑務官「開門しろ！」ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
ハラ「あの二人は……誰ですかな？……！？…………！！！」
「あれだよ、ずっとお前さんのことを待ってたよ。」
「フン、俺たちを忘れるとは、薄情なジジイだな！お務めご苦労さん！」ﾆｶｯ
ハラ「忘れもしませんぞ！ウルップ殿！ヤーコン殿！」ｷﾞｭｯ
ウルップ「あれだよ、じゃれつくなよ///」
ヤーコン「男がみっともない顔するなや」ｸﾞｽﾝ
ハラ「ううっ、ワシのことを待っていてくれたのですなぁ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ウルップ「あれだよ、お前さんがシャバに出てくるまでは俺たちも死なねぇ！そう三人で約束したはずだよ。」ｷﾞｭｯ
ヤーコン「あんたにもう一度会えて嬉しいぜハラさんよ。」ｷﾞｭｯ
ハラ「二人とも、ありがとうですな！」ｷﾞｭｯ
ヤーコン「それにしても俺たちすっかり老けちまったなあ。全員80過ぎのジジイだ。」
ウルップ「あれだよ、時の流れは残酷だよ……。」
ハラ「確かにワシらに残された時間はそう長くはないのかもしれませんな……。ただこうして三人でいると在りし日の頃を思い出して、なんだってできる気がしますな。」ﾆｶｯ
ウルップ「あれだよ、同感だよ。」
ヤーコン「フン、違いねえ。」
ハラ「さて、出所記念に三人で飯でも行きますかな！」
ウルップ「あれだよ、美味い飯屋でも紹介してくれや！」
ヤーコン「俺たちはアローラの土地勘はさっぱりだからな。」
ハラ「それならアイナ食堂が良いですな。味はイマイチですが女は最高ですぞ！」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ
ウルップ「あれだよ、決まりだよ！」ｼｺｼｺ
ヤーコン「フン、早速食堂に行ってシコるか！」ﾄﾞﾋﾟｭﾋﾞｭﾙﾙｯ
こうして三人はいつまでも色褪せることのない永遠の友情を誓い合い、末永くしあわせに暮らしましたとさ。
めでたし