えんじ「おにーちゃん！レンタルポケモン同士で勝負しようよ！」キリヤ「わかった」

えんじ「かったー！」

キリヤ「…………」

えんじ「レンタルポケモン同士だとトレーナーの実力が直に反映されるんだよ！」

キリヤ「…………」

えんじ「おにーちゃんはあたちより“下”ってコト♪よわよわトレーナーさんだね♪」

キリヤ「…………」

えんじ「ざあこ♡ざあこ♡」

キリヤ「…………」

キリヤ「レンタルポケモンとは絆が足りなから仕方ない、イワンコなら勝てた、イワンコとはもう二度と戦わないけどイワンコなら勝てた！」

チェレン「キリヤ」

キリヤ「…………」

チェレン「これで分かっただろ。レンタルポケモンに頼っても強くはなれないんだ」

キリヤ「……人の負けをこれ見よがしに言ってくれる」

チェレン「何？」

キリヤ「逆に聞くけど、イワンコなら勝てたか？なぜそう思う？」

チェレン「……勝ち負けの話じゃない」

キリヤ「勝ち負けの話じゃないなら、何が「これで分かっただろ」なんだ？」

チェレン「…………」

キリヤ「マウント取るために必死か？迷惑なんだよ」

チェレン「…………」

めんどくさい奴…

>>3
しゃべるんかーい

キリヤ（……チェレンの言いたいことは分かる。焦ることは無い。トレーナーとして一歩ずつ、パートナーと過ごす時間が力になる…………そんな話だ）

キリヤ（分かっているさ。そんな綺麗事は何度も反芻してきた）

キリヤ（心と力の強いトレーナーは皆同じことを言う。『強者の理屈』……自分は違う）

キリヤ（育てる才能はない。地力を埋める発想力も、勝負強さもない……）

キリヤ（それでも自分は力がほしい……）

キリヤ「新しいレンタルポケモンを借りに行くか……」

ざぁこ、ってえんじ何を覚えてるねん
誰やねん園児をこんな風に教育したの

ドリバル「スマンが残り一週間でレンタルポケモンの試用期間は終了だ」

キリヤ「ぇ……」

ドリバル「これが最後の貸し出しになるぞ」

キリヤ「…………」





キリヤ「そのうちそうなるのは分かってたが……」

キリヤ「レンタルポケモンが借りれないなら、これから自分はどうしたらいいんだ……」

メスガキリヤ

わかったキリヤと思ったら違った
支援

リーリエ「キリヤさん、お久しぶりです！」

キリヤ「…………」

リーリエ「あれ？今日はイワンコさんは一緒じゃないんですか？」

キリヤ「イワンコはもう使わない。勝てないからな」

リーリエ「！？そ、そんな……」

キリヤ「…………」

リーリエ「勝てないからって、パートナーなのに、そんな理由で……」

キリヤ「どの口が言うんだか……」

キリヤ「捕まえたポケモン全員を、分け隔てなく平等に、勝負に使うトレーナーなんていないだろう」

キリヤ「あのレッドさんやダンデさんだって何年もボックスで眠らせてるんだ。なぜ自分がイワンコを使わないだけで批難される？理解に苦しむよ」

リーリエ「そんな話をしてるんじゃありません！大切なパートナーではなかったのですか！？」

キリヤ「強いバディーズと組むのは君もやってることのはずだよ」

キリヤ「偶然手にした伝説ポケモン、運営から貸し出されたレンタルポケモン……前者は賛美され後者はこうして叩かれる……」

リーリエ「……私がキリヤさんの目を覚まさせます！ルナアーラちゃん！」

ルナアーラ「マヒナペーヤ！」

リーリエ「んふー♪お相手ありがとうございました！」

キリヤ「……楽しそうだね」

リーリエ「心を通じあわせたバディと一緒だからです！だから楽しいんです！」

リーリエ「キリヤさんとイワンコさんだって……」

キリヤ「弱くて汚い悪いやつを、正義の力でぶちのめす。さぞや気持ちがいいだろ」

リーリエ「！！」

キリヤ「伝説ポケモンの力を絆と称し、正義を振りかざす。ヒビキもユウキもヒカリも、そして君も……強くて正しいトレーナー様は違うなぁ」

リーリエ「キリヤさん……」

ｼｴﾝﾈ

？？？「人間は正しくなければ生きる価値なし！」