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SS

【SS】ポケットモンスター外伝4+

 ▼ 1 1◆v1GnTfaqxg 16/12/12 15:30:47 ID:CQosGVGE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前回書いた外伝4の続き……と言うよりおまけの話です。
短く終わらせる予定です。


外伝4↓
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=441121
 ▼ 54 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 22:02:10 ID:emolpp6g [1/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
シェイミ「グラシデアの花の花言葉は感謝です! 誰かにありがとうって伝えたい時に渡してみてください!」

リオル「へぇ……じゃあまずはシェイミに一本渡さないとな……」


リオルはグラシデアの花を差し出しながら言った。



リオル「シェイミ、ありがとう」



シェイミの体の花が開いた……

シェイミ「まぁ! うふふ……どういたしまして!」

シェイミは花を受け取った。
 ▼ 55 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 22:08:59 ID:emolpp6g [2/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
リオル「じゃあ……また」

シェイミ「はい!」

そんなやりとりをしているうちにライチュウはだいぶ遠くまで歩いていた……

遠くからライチュウが呼んでいる……

ライチュウ「おーいっ! リオルー! 早くしろよぉ!!」

リオルも叫び返した。

リオル「わかってる!!」

リオルは木の下で寝転がっているリザードンに向かって叫んだ。

リオル「おーいっ! お前、シェイミさんに何かしたら許さないからなぁ!!」

リザードンは木の下から黙って小さく手を振っている……

リオルは微笑むとライチュウのもとへ走り出した……



 

シェイミは遠ざかるリオルの背を見ながら呟いた……


シェイミ「昨日は言えなかったありがとう……確かに受け止めましたよ……」
 ▼ 56 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 22:27:18 ID:emolpp6g [3/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
森……


二匹は並んで森の中を歩いていた……


ライチュウ「ここをまっすぐ行けば祠があるはずだ」

リオル「そう言えば……祠の場所がわかったのはいいけど……そもそも本当に俺がもとの時代に戻るのとその祠は関係があるのかな……」

ライチュウ「関係大ありだ……っつーかお前、祠を蹴飛ばしたんだよな……ぷっ……笑っちまうぜ!」

リオル「うるさい」

ライチュウ「そん時お前が聞いた声って……多分セレビィの声だ」

リオル「セレビィ?」

ライチュウ「あぁ、セレビィってのは森の神様で……時を越える力を持ってるって話しだ」

リオル「!!」

ライチュウ「関係無いはずが無いんだな……これが」

 ▼ 57 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 22:35:00 ID:emolpp6g [4/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
リオル「やっと……帰れるのか……」

その時、聞き覚えのある不気味な音が聞こえた……

ぐぅぅぅ……

リオル「ってまたライチュウの腹の音かよ」

ライチュウ「腹減ったなぁ……飯にしたいけど……お!」

ライチュウは走り出すと近くの木に登った。

ライチュウ「りんごの木だ! ちょうどいいからここで昼飯にしようぜ!」

ライチュウは木の上でりんごをもぎ取り食べ始めた。

リオル「おーい! 俺のも一つ取ってくれよ!」

ライチュウ「おう!」

ライチュウは尻尾で器用にりんごを切り落とした。

リオル「っとと……」

リオルもりんごをキャッチして食べ始めた……

リオル「(……そう言えば……未来に来て初めて食べたのもりんごだったな……そうだ!)」
 ▼ 58 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 22:40:23 ID:emolpp6g [5/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
リオル「ライチュウ! もう一つりんごを取ってくれ! とびきり綺麗な奴な!!」

ライチュウ「なんだ? 二つも食うのか? 大食いだな!!」

ライチュウは笑いながらピカピカのりんごを尻尾で切り落とした。

リオルはピカピカのりんごをキャッチすると笑ってみせた。

リオル「ライチュウ、ありがと!」

ライチュウはりんごを食べ終えて木から飛び降りた。

ライチュウ「じゃ、そろそろ行くか!」

リオル「うん!」

二匹は歩き出した。
 ▼ 59 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 22:44:10 ID:emolpp6g [6/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
更に森の奥へと歩く二匹……


ライチュウ「お前を過去に送り届けたら……俺も家に帰らなきゃな……」

リオル「そっか……家の場所も忘れてたのか……」

ライチュウ「ほら、これ見ろよ」

ライチュウはカバンから一枚の写真を取り出した。

ライチュウ「これは記憶を無くしてもなぜかずっと大事にしてた写真なんだけど……思い出したぜ! こいつが俺の嫁だ! 可愛いだろ?」

リオル「へぇ、ライチュウにはもったいないな!」

ライチュウ「うるせーぞ!」

ライチュウがリオルを殴りつけた。

がすっ!

リオル「いたっ! な、なにすんだよ……」

 ▼ 60 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 22:50:02 ID:emolpp6g [7/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「俺には子どももいるんだぜ! 産まれる前に家を出たからオスかメスか知らねーけど……どっちかなー……楽しみだな!」

リオル「幸せそうだな」

ライチュウ「帰ったら二匹に謝らなきゃなんねーな……長いこと家に帰らなかったし……」

リオルがボソッと言った……

リオル「サイテーな父親だな……」

ライチュウ「聞こえてるぞ!」

ライチュウはまたリオルを殴りつけた。

がすっ!

リオル「いてて……なにすんだよ……」

ライチュウ「っと……着いたぜ」

リオル「え?」

二匹の前にはあの祠があった……
 ▼ 61 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 22:57:43 ID:emolpp6g [8/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
リオル「確かにこの祠だ……」

その時、どこからか声がした……


こんにちは、罰当たり君!


リオル「この声……セレビィか?」


『さん』くらいつけたら? 罰当たり君


ライチュウ「ぷくく……罰当たり君だってよ!」

リオル「ライチュウうるさい」
 ▼ 62 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:01:10 ID:emolpp6g [9/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
変わったね……君


リオル「え?」


君にはわからなくても私にはわかるよ


祠の上に一匹のポケモンが姿を現した。

リオル「!!」

ライチュウ「噂に聞いた事しかなかったけど……これがセレビィか……」

セレビィは不機嫌そうな顔をした。

セレビィ「これってなによ!」

ライチュウ「あー……すまんすまん」

セレビィ「君も未来や過去に飛ばしてあげようか?」

ライチュウ「い、いや……遠慮しとく」
 ▼ 63 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:19:33 ID:emolpp6g [10/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
リオル「せ、セレビィ……さん」

セレビィ「なぁに?」


リオルは大きく息を吸った……そして……



リオル「俺を元の時代に戻してくれ!!」



思っていたよりあっけなくその答えは返ってきた。

セレビィ「いいよ」

リオル「え!? いいのか!? やったぁ!!」

ライチュウ「へっ! よかったな!」
 ▼ 64 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:24:38 ID:emolpp6g [11/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
セレビィ「じゃあいくよ……」

セレビィが飛び上がり光を放った……

リオル「あーっと!! ちょっと待ってくれ!!」

セレビィ「なによ……」

セレビィは顔をしかめた。

リオル「まだ心の準備が……あっ! まだやる事がある! すぐ戻るから待っててくれ!!」

リオルはそう言うと何処かへ走って行った……

セレビィ「あ!……もー……」

二匹は祠の前に残された……
 ▼ 65 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:31:24 ID:emolpp6g [12/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウはセレビィを見上げて言った。

ライチュウ「案外話のわかる神様でほっとしたぜ……」

セレビィ「まぁ、神様もピンきりよ。私は沢山いる神様の中でも一番可愛くて優しいわよ!!」

ライチュウ「じ、自分で言うなよな……」

セレビィ「それよりあの子、すっごい変わったね」

ライチュウ「そうか?」

セレビィ「私が初めてあった頃のあの子なら……過去に戻りたいなんて絶対言わないと思ってたし……」

ライチュウ「ふーん……」

 ▼ 66 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:35:20 ID:emolpp6g [13/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
セレビィ「あの子に何があったか知らないけど……もしかしてあなたも何か関係あるのかな?」

ライチュウ「さーて? 何の話だ?」

ライチュウは笑った。

セレビィ「……あなた面白いわね……気に入っちゃった」

ライチュウ「そりゃどーも」

セレビィ「また暇な時にでもお話しましょうよ!」

ライチュウ「ああ、でもあんまり可愛い子と仲良くしてるとうちの嫁が怒るからなー」

セレビィ「まぁ!」

そこにリオルが走って帰ってきた。

リオル「はぁ……はぁ……お待たせ!」

セレビィ「あ! やっと来たわね!……じゃあ今度こそいくよ……」

セレビィはまた飛び上がると光を放った……

リオル「ま、待ってくれ!!」

セレビィ「もー……またぁ?」

ライチュウ「いい加減にしろよな……」
 ▼ 67 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:39:48 ID:emolpp6g [14/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
リオル「ごめんごめん……ライチュウに少し話があって……」

ライチュウ「なんだ?」

リオル「ライチュウは自分の事、救助隊って言ってたよな? 気になってたんだけど……救助隊ってどんな仕事なんだ? 教えてくれないか?」

ライチュウはニヤリとした……

ライチュウ「なんだよ? 気になってんのか? じゃあ教えてやるよ……救助隊ってのはな……」

 ▼ 68 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:42:52 ID:emolpp6g [15/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




救助隊ってのは、誰かを助けるために全力を尽くす仕事だ……




俺は救助隊の仕事は『ありがとう』をもらう仕事だと思ってる。




助けたポケモンにありがとうって言われた時は……「この仕事やっててよかった!」って心の底から思うからな……




あんまり儲からないけど……金では手に入らない物、たっくさん手にはいるぜ!!



 ▼ 69 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:46:43 ID:emolpp6g [16/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
リオルは目を輝かせた……

リオル「ありがとうを……もらう仕事!」

ライチュウ「よかったらリオルも救助隊になってみろよ! お前ならきっといい救助隊になれるぜ!!」

リオル「最後に聞けてよかった……あと……これ」

リオルはライチュウにグラシデアの花を差し出した。

ライチュウ「おっ!……さっきの花畑の花!」

リオル「この花はグラシデアの花って言って……花言葉は『感謝』……いろいろありがとう、ライチュウ」

ライチュウ「へへ! どーも!」

ライチュウはグラシデアの花を受け取った。
 ▼ 70 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:51:14 ID:emolpp6g [17/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
セレビィ「そろそろいい?」

リオル「うん!」

リオルの足元が光り出した……

ライチュウ「いよいよお別れか……寂しいな」

リオル「なんだよ、一日一緒にいただけだろ?」

ライチュウ「ま、しかたねーな! リオル、元気でな!」

リオル「うん」

二匹は笑った。

セレビィ「じゃあいくよっ!ときわたり!!」

シュゥゥゥゥン……

セレビィとリオルは光に包まれて消えた……

 ▼ 71 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:53:49 ID:emolpp6g [18/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウは一匹祠の前に残された……

ライチュウ「行っちまったか……また会えたらいいな……」

ライチュウはそう呟くと伸びをした。

ライチュウ「じゃ、俺も帰るか! 待ってろよ! ニンフィア! それに俺の子ども!!」

ライチュウは歩き出して……止まった。






ライチュウ「あれ……? 俺の家って……どこだっけ?」





 ▼ 72 1◆v1GnTfaqxg 16/12/14 23:56:10 ID:emolpp6g [19/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



















 
鳥ポケモンの声がする……


ん?……ここは……

 ▼ 73 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 00:00:55 ID:gQ7538Ys [1/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
起きあがるとあの祠の前だった……



リオル「帰ってきた……のか? 俺は……」

リオルは辺りを見渡したが……イマイチ実感が湧かない……

リオル「もしかして……全部夢?」

リオルは手を開いた……

リオルの手のひらにはしっかりとグラシデアの花の種が握られていた……

リオル「夢じゃないよな……」

リオルは微笑むと立ち上がり、村に向かって歩き出した……










リオル「ライチュウ、シェイミ、セレビィ……みんな……みんな、ありがとう」
 ▼ 74 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 00:09:06 ID:gQ7538Ys [2/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
レツフ村……食料店前……



カイリキー「リオルだ! リオルがいるぞ!!」

カイリキーはリオルを見つけるなりリオルの頭を掴み上げた。

カイリキー「やっと捕まえたぜ……へっへっへ!!」

リオルはすぐにカイリキーに言った。

リオル「今までイタズラばかりして……ごめんなさい」

カイリキーは戸惑った。

カイリキー「な!? なんだよ! お、俺を油断させて逃げようとしているな!?」

リオル「罪滅ぼしをしたいんだ。だから……働かせてくれないかな……この店で」

カイリキー「な、なに!? お前が? そ、そんなの嘘だろ? 逃げる口実……」

リオル「俺は本気だ……もし逃げたら煮るなり焼くなり好きにしてくれ……」

カイリキーはしばらくリオルを見つめていたが……リオルを掴んでいた手をはなした。

カイリキー「……わかった……今日から沢山手伝ってもらうからな!」

リオル「はい!」
 ▼ 75 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 00:22:14 ID:gQ7538Ys [3/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
そこにニドクインが来た。

ニドクイン「あら? リオル捕まえたの?」

カイリキー「いや、こいつは反省したらしい……俺の店で働きたいって言ってるから今日から店に住み込みで働いてもらうんだ」

ニドクイン「ふーん、よかった! もう悪さしないのね?」

リオル「はい!」

ニドクインはリオルの耳元で囁いた。

ニドクイン「実はカイリキーね……今日は朝からずーっとあなたが店に来ない事気にして村中ウロウロしてたのよ! 怪我したんじゃないかとか……行き倒れたんじゃないか……とか言いながらね! カイリキー、なんだかんだであなたの事、大好きなのよ!」

カイリキー「何を話してるんだ?」

ニドクイン「いえいえ、なんでも」

カイリキー「じゃあ、気を取り直して……奥さん! 今日は何にしましょう!」

ニドクイン「じゃあ……ナナの実とオボンの実と……あとミクルの実を三つずつください!」

カイリキー「まいど! リオル! 店の倉庫から今言った木の実持って来い! とびきりうまそうな奴な!!」

リオル「はい!」

リオルは倉庫に向かって走り出した……

リオル「(シェイミ、ライチュウ、なんとかカイリキーやニドクインにも信じて貰えたよ。まずは少しずつでも村のポケモン達の信頼を得なきゃ……そしていつか……ライチュウみたいな一流の救助隊になるんだ!!)」
 ▼ 76 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 00:26:58 ID:gQ7538Ys [4/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その頃……未来のレツフ村では……

カイリキー「む?」

カイリキーは店の前に置いてある物に気づいた……

ピカピカのりんごとグラシデアの花が置いてある……

カイリキー「あいつか……グラシデアの花言葉は……洒落た事しやがる……」

カイリキーはりんごをかじった。

カイリキー「元気でな……ぼうず。もう泥棒なんてするなよ……」

カイリキーはりんごを食べ終えた。

カイリキー「さぁ、もう一仕事頑張るか」

                       続く
 ▼ 77 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 00:27:58 ID:gQ7538Ys [5/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
三話終わり。

明日完結します。

では
 ▼ 78 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 21:37:27 ID:gQ7538Ys [6/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最終話 それからの俺



あれから2ヶ月……


リオルは店の裏に作った花壇の花に水をやっていた……


リオル「もうそろそろだな……」

花壇の花にはいくつか蕾がつきはじめていた……

カイリキー「なんだ? またそんなメスっぽい事を……」

そこに通りかかったカイリキーが呆れ気味に言った。

リオル「この花、すごいきれいなんだ……俺の友達が種をくれたんだ……」

カイリキー「ふーん……じゃあ花が咲くのを楽しみにしとくな」

カイリキーは店先に向かった。

リオルはグラシデアの蕾を見つめた……

リオル「みんな……元気かな」
 ▼ 79 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 21:41:27 ID:gQ7538Ys [7/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その頃、未来のシェイミの花畑では……





あの後、シェイミはリザードンと一緒に花畑の焼けてしまった所に種を植えて育てていた……





そして……時間はかかったが、花畑は見事に元の姿に戻っていた……



 ▼ 80 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 21:45:27 ID:gQ7538Ys [8/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
花畑を眺めながらシェイミは言った……


シェイミ「リザードンさん……どうですか?」


リザードンは花畑にみとれていた……


リザードン「あぁ……すごい綺麗だ……」


シェイミ「リザードンさんにこの景色を見せることが出来てよかったです!」


リザードン「……ごめんな……あの時は……あの時の俺はどうかしていた……」


シェイミ「もういいんですよ……こんなに綺麗な花畑が出来たのもリザードンさんのおかげですし!」


シェイミはリザードンに微笑みかけた。


リザードン「……///」

 ▼ 81 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 21:48:16 ID:gQ7538Ys [9/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その時、遠くから誰かの声が聞こえた……

フシギソウ「うわぁ! すっげー!」

ジャノビー「噂どうりね……綺麗……」

リザードン「!……お客さんか……」

シェイミ「リザードンさん……」

リザードン「なんだ?」

シェイミ「もっと花畑、おっきくしましょうね!」

リザードン「……あぁ」

リザードンは笑った。
 ▼ 82 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 21:52:29 ID:gQ7538Ys [10/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


いつかの時代、とある森にて……


祠の上にセレビィは腰掛けていた……



セレビィ「あの子、大丈夫かな……」

セレビィは空を見上げた……

セレビィ「まあ、あれだけ変われたんだから大丈夫よね!」

セレビィ「それにしても、こうして沢山のポケモンに自分を変えるチャンスを与えるなんて……私もなかなかいいポケモンよねぇ……」

その時、遠くから祠の方へ歩いてくるポケモンがいた……

グライガー「くそぅ……ギャンブルなんてもうやらねぇよ!」

セレビィはそのポケモンを見るとニヤリとした……

セレビィ「次のターゲットは……あの子ね!」
 ▼ 83 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 21:55:33 ID:gQ7538Ys [11/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


未来のとある草原では……


ライチュウが草原に寝転がっていた……



ライチュウ「んーー! 今日は気持ちのいい天気だなぁ!」

ライチュウは寝転がったまま伸びをした。

輝く太陽がライチュウを照らしている……

ライチュウ「なんか久しぶりの休みって感じだな……こうして昼寝するのも……何年ぶりかな……」

ライチュウは目を閉じた……
 ▼ 84 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 21:59:36 ID:gQ7538Ys [12/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告








?「となり、いいかしら?」

ライチュウ「!?」

ライチュウは飛び起きて隣を見た。

ライチュウの隣にいたのはエーフィだった。

ライチュウ「うわっ!? エーフィさん!? なんでここに!」

エーフィ「あなたの行き先くらいだいたいわかるわよ」

ライチュウ「……それって俺が単純って事か?」

エーフィ「そうとも言えるけど……私、単純な子大好きよ!」

エーフィは笑った。

ライチュウ「なぁ!?」
 ▼ 85 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 22:05:22 ID:gQ7538Ys [13/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エーフィはライチュウの隣に寝転がった。



気持ちのよい風が吹いた……



ライチュウ「あー……平和だなー……俺が記憶を失ってたのも昨日の事みたいだな……」

エーフィ「大変だったわね」

ライチュウ「でも……おかげでいろんな事を経験できた……仲間も出来たし……何より、俺の娘が俺のかわりをやってのけるなんてな! 嬉しいかぎりだ!」

エーフィ「あの子はあなたに会いたがっていたからね……その気持ちがあの子を強くしたのよ」

 ▼ 86 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 22:10:00 ID:gQ7538Ys [14/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ブラッキー「父さぁん!!」

遠くからブラッキーがかけてきた……

ライチュウ「噂をすりゃあ……」

ブラッキーは走ってくるとライチュウにのしかかった!

ドスっ!

ライチュウ「んぎゃ!?」

ブラッキー「父さん! 探したんだよ!!」

ブラッキーは嬉しそうに尻尾をブンブン振っている。

エーフィ「うふふ! 今日も元気そうね!」

ライチュウ「げ、元気すぎるのもどうかと思うけどな……まぁ……」

ライチュウはブラッキーの頭に手を置いた。

ライチュウ「これからはずっとそばにいてやるから……色んな事、教えてやるからな! ブラッキー!」

ブラッキー「うん!」

エーフィ「うふふ! よかったわね、ブラッキー!」

暖かい日差しが三匹を優しく包んだ……
 ▼ 87 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 22:11:28 ID:gQ7538Ys [15/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告













リオル「きっとみんな……うまくやってるよな……」

リオルは水やりを終えると店先へ向かった……



その時、一輪のグラシデアの蕾が開いた……
 ▼ 88 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 22:17:02 ID:gQ7538Ys [16/17] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
エピローグ



山奥にある一件の小屋にて……



ルカリオ「そうだ……これが俺の原点だったな……」

ルカリオは小屋の後ろに作っていた花壇に水をやっていた。

花壇には沢山のグラシデアの花が咲いている……

ルカリオ「この花を見るたび思い出すよ……シェイミ……ライチュウ……俺は夢を叶えたよ……」

ルカリオは空を見上げた……

ルカリオ「これからは誰かを助けるために……全力で……」






たくさんの『ありがとう』を貰うために……



                     終
 ▼ 89 1◆v1GnTfaqxg 16/12/15 22:23:14 ID:gQ7538Ys [17/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これにて長いこと続いてたジラーチの周りで起こった物語もおしまいです。

これより先の話はいくつか書いたんですが蛇足っぽいので……まぁ……

ちなみにわかる人はわかると思いますがこのルカリオ、自分が一番最初に書いた作品に出てたあのルカリオと同一個体です。

とりあえずこんな長い作品にお付き合いいただきありがとうございました!



……あと近日中にあと一本だけ……スピンオフ一本書いておしまいにしたいと思ってますのでよかったらそちらも覗いていってください。

では
 ▼ 90 ッカグヤ@キズぐすり 16/12/15 22:58:28 ID:Z7Ad0evY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 91 シレーヌ@べにいろのたま 16/12/16 07:03:55 ID:uUJaNlOw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 92 もリー◆woBJ.2LDUY 16/12/16 15:21:15 ID:EXCatrLw NGネーム登録 NGID登録 報告
お疲れさまでした
 ▼ 93 1◆v1GnTfaqxg 16/12/22 09:42:14 ID:bHb/wz/w NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=475033

まだ残ってたんでスピンオフのURL一応張っときます。

この話で一応外伝シリーズ完結という形にさせていただきます。

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