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【バレンタインss】友情と愛情

 ▼ 1 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/12 01:36:51 ID:uLbhXDQA NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ミヅキさん、ちょっと宜しいですか?」

ミヅキ「ん?どうしたー?」

リーリエ「その…もうすぐバレンタインなので…えっと」

私はすぐ、リーリエが言いたいことが分かった。
大切な親友だし、この子が想いを寄せている人も知っているから。

思わずリーリエの顔を覗き込みながらニヤニヤしてしまう。

ミヅキ「チョコ…あげるんでしょ?ヨウに」

リーリエ「!! え、いや、ちが……わないです…」

なんだこの子可愛すぎか。

ミヅキ「もちろん分かってるよ! 一緒に作ろう!」

リーリエ「よ、宜しいんですか!?」

ミヅキ「うん! 二人で作ろう!
    …リーリエの想いが伝わるように、ね?」





画像は特に関係ないです
 ▼ 29 リムー@オッカのみ 17/02/13 12:30:20 ID:/DBiKu12 NGネーム登録 NGID登録 報告
ネタバレかな?
 ▼ 30 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 12:35:28 ID:UzDrFtfM NGネーム登録 NGID登録 報告



グラジオ「………」

グラジオ「…電話?
     ……もしもし」

ハウ『もしもし、グラジオー?』

グラジオ「…ハウか、なんだ?」

ハウ『あのさー、明日の朝って空いてるー?』

ハウ『ミヅキとリーリエが、呼んでほしいって』

グラジオ「! ………空いてる」

ハウ『そっか、じゃあリリィタウン近くの坂に来てくれるー?』

グラジオ「わかった。…それだけか?」

ハウ『うん』

グラジオ「…フッ、おかしな奴だな」

ハウ『あ、グラジオが笑った』

グラジオ「笑ってない」
 ▼ 31 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 12:43:45 ID:n8VRl5R. NGネーム登録 NGID登録 報告
ハウ『素直じゃないなー
   まあいいや、じゃあまた明日ねー!』

グラジオ「ああ。…………」



ハウ「…よし、グラジオにも連絡したし、これでいいかなー」

ハウ「なんで俺の周りはこんなに鈍いんだろうなー」

ハウ「………なんだかんだで、一番結婚が早いの俺な気がしてきたー…まだ恋人もいないけどー」



グラジオ•ヨウ「「…明日って何があるんだ…?」」

リーリエ「あああ、兄様にバレたりしてないでしょうか…! 私はなんということを…!」

ミヅキ「あー、明日大丈夫かな…告白?告白告白…
    ……告白ってなんだっけ…」



ハウ「………大丈夫かなー…?」
 ▼ 32 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 18:36:00 ID:DRAqT6Qg NGネーム登録 NGID登録 報告
ー翌日ー

リーリエ「………あっ、ミヅキさん!」

ミヅキ「リーリエ! 外で待っててくれたんだ!
    遅くなってごめんね」

リーリエ「いえ! ミヅキさんは時間通りですよ!
     そわそわしてしまって、落ち着かなかったので…」

ミヅキ「あ、そういうことか。可愛いなぁ〜♪
    …て、リーリエをからかえる立場じゃないんだけどね私も…」

リーリエ「ふふ、そうですね
     そういえば、兄様はもう出かけられましたけど…
     ハウさんと電話していたみたいです」

ミヅキ「ハウと?」

リーリエ「はい。昨晩も電話していたみたいでしたし…
     仲がよろしいですよね」

ミヅキ「そうだね、なんだかんだ言っても仲良しだよね!
    …じゃあリーリエ、そろそろ行こうか。」

リーリエ「はい! ………乗りました!」

ミヅキ「よし! じゃあリザードン、お願い!」

 ▼ 33 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 18:43:50 ID:SvNVpGk6 NGネーム登録 NGID登録 報告



ミヅキ「着いた着いたーっと。リーリエ、気をつけて降りてね………あっ」

リーリエ「よっ…と。どうされました?」

ミヅキ「待ち合わせ場所聞いてなかったなー…って」

リーリエ「あら…ふふふ」

ミヅキ「え? どうしたの?」

リーリエ「いえ、いつもしっかりしているミヅキさんがそのようなミスを……よほど緊張なさっているのだなって」

ミヅキ「あ……ははは、そうだね!」

リーリエ「ええ、ふふ…待ち合わせ場所はハウさんに聞きに行きましょう! その前にチョコを取ってこないと」

ミヅキ「だね! ラッピングの袋とリボンは用意してあるし、一緒に包もうか」

リーリエ「はい!」

 ▼ 34 ンプジン@おはなのおこう 17/02/13 18:46:17 ID:9PF9GIBg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 35 ッキング@バトルサーチャー 17/02/13 18:51:33 ID:W5e78JLQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 36 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 18:53:37 ID:fKNfiqZ. NGネーム登録 NGID登録 報告


ミヅキ「………そう、そこを結んで……完成!」

リーリエ「やった! これであとは…渡すだけ、ですね」

ミヅキ「…そうだね。告白もだよ」

リーリエ「…はい…」

ミヅキ「お互い、頑張ろうね。
    リーリエ、自信を持って!」

リーリエ「…はい!」


家のドアを開けて外に出ると、ハウがいた

ハウ「2人とも準備できたー?」

ミヅキ「ハウ!……うん」

リーリエ「……はい!」

ハウ「じゃあ案内するねー、って言ってもすぐ近くだけどー」
 ▼ 37 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 19:03:35 ID:wOihM9FQ NGネーム登録 NGID登録 報告
ハウに連れられ、坂をのぼる。
すると、グラジオとヨウが並んで立っているのが見えた。

ハウ「お待たせー!はい、ここでグラジオとミヅキ、ヨウとリーリエに分かれてー!」

ミヅキ、リーリエ「!!!」

ヨウ「え、ハウ、それはどういう…」

ハウ「いいからー、ほらほらそっちそっちー! リーリエもー」

リーリエ「あ、は…はい!」

ハウは2人を押して、茂みの向こうへ連れて行ってしまった。それからすぐに戻って来て…

ハウ「…じゃあちょっと見させてもらおっかなー」

近くの茂みに隠れると、ヨウとリーリエを見始めた。

ミヅキ「は、ハウ…何してるの?」

ハウ「何ってもちろん、告白シーンを見るんだよー?」

ミヅキ「ええーーっ!!」

グラジオ「お、お前一体なにを…告白!?」

ハウ「2人とも声が大きい聞こえないー!」

 ▼ 38 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 19:10:11 ID:7kQXZHC6 NGネーム登録 NGID登録 報告
ハウ「というかミヅキー」

ミヅキ「なに?」

ハウは私にしか聞こえないように耳打ちした。

ハウ「…グラジオに告白はしなくていいの?」

ミヅキ「!! え、えーとその〜…
    い、今はリーリエの方を見たいというか〜…」

ハウ「ダメだよー、早くしないとチョコ溶けちゃうしー?」

ミヅキ「うっ…」

ハウ「こっちの様子は後でリーリエから聞くか、俺が言うよー。だからミヅキも頑張ってー!」

ミヅキ「…………わかった。」

ハウ「じゃあ…グラジオー」

グラジオ「?なんだ?」

ハウ「ミヅキが話があるって。ほらほらー」

グラジオ「話?」

ハウ「それはミヅキに聞くのー、ほらあっちー!」

グラジオ「あ、ああ…」
 ▼ 39 マズン@アゴのカセキ 17/02/13 19:25:35 ID:W5e78JLQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援……!
 ▼ 40 マヨール@しめつけバンド 17/02/13 20:56:57 ID:pavrq/l. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキ「………」

グラジオ「………」

ミヅキ「…グラジオ、あのね…」

グラジオ「…」

ミヅキ「私…その、あなたが…」

ミヅキ「………ああ、もう! こんなのちっとも私らしくないね…」

グラジオ「ミヅキ…?」

ミヅキ「…私、柄にもなく緊張してたの。ただチョコを渡して一言言うだけなのに。」

グラジオ「緊張…」

ミヅキ「…でも、もう覚悟した。だから、ちゃんと言うね」

リーリエもきっと今頑張ってる。
私だけ逃げちゃダメ。

私はチョコをグラジオに差し出し、真っ直ぐに目を見て言った。

ミヅキ「グラジオ、あなたが好きです。
    
    このチョコを受け取って下さい。
    …私と付き合って下さい」
 ▼ 41 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 21:06:16 ID:pavrq/l. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオ「!!!…なっ…!?
     …お前が、俺を好き…?」

ミヅキ「…うん。」

グラジオ「………」

グラジオ「…ミヅキ、俺は…こういう時、どうすればいいのか分からない」

ミヅキ「……うん」

グラジオ「…だが…その…とても嬉しいんだ。」

ミヅキ「…え…?」

私は思わず顔を上げた。
グラジオは耳まで真っ赤になって…口元が緩んでいた。

ミヅキ「グラ…ジオ…」

グラジオ「…俺も、お前のことが…好きだ。」

ミヅキ「!!!」

グラジオ「……だから、その……これからよろしく頼む」

ミヅキ「うん…!! こちらこそ、よろしくお願いします…!」

私が差し出されたグラジオの手をとると、優しく頭を撫でてくれた。
 ▼ 42 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 22:00:08 ID:DRrDHz66 NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキ「あの、それで…」

ミヅキ「チョコ、食べてみてくれない?」

グラジオ「あ、ああ。……! 美味い…」

ミヅキ「本当? 良かった…
    リーリエと一緒に作ったんだよ」

グラジオ「リーリエと?…ああ、だからあの日は帰りが遅かったのか」

ミヅキ「ごめんね、あの日はリーリエを遅くまで…」

グラジオ「いや…
     ……なあ、それで質問だが」

ミヅキ「えっと…なに?」

グラジオ「今日はなにかあるのか?」

ミヅキ「…………えーと…ば、バレンタインだけど…」

グラジオ「それは知っている。だがそれは家族から感謝の気持ちを伝えるイベントだと…毎年この日には財団の皆がチョコを配っていたからな」

ミヅキ「えー…と……そっか。でも一応今日は…女の子が好きな人にチョコを渡す日だよ」

グラジオ「好きな…。……!!」

ミヅキ「バレンタインの本質に今気づいたの!? …そこもグラジオらしくていっか。」
 ▼ 43 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 22:09:35 ID:OsyM/04w NGネーム登録 NGID登録 報告


ーー少し時間をさかのぼり、リーリエサイドーー

ハウさんに後押しされて、ヨウさんと2人きりにはなれたけど…

すごく緊張する。鼓動が早くて、ヨウさんの目を見られない。

ヨウ「…リーリエ?」

リーリエ「は、はい…」

ヨウ「大丈夫? 顔が赤いし、落ち着かないし…風邪でもひいたんじゃ…」

ヨウ「なんなら戻ろうか? 話はいつでも…」

リーリエ「き、今日じゃないと…今じゃなきゃだめなんです!」

ヨウ「!」

リーリエ「っあ……ごめんなさい。ヨウさんに気を使わせてしまった上、大声を出してしまって…」

ヨウ「…ううん、いいんだ。
   深呼吸したら落ち着くかも。俺は待つから、ゆっくり言って。」

ああ…やっぱりヨウさん、優しいな…
私はあなたの…そんなところが大好きなんですよ。
 ▼ 44 ルディオ@アクZ 17/02/13 22:11:25 ID:hoP5/sPY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 45 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 22:25:03 ID:dpmVQvqI NGネーム登録 NGID登録 報告
きっと…きっと今ミヅキさんも頑張ってるよね。

『自信を持って』
そうミヅキさんは言ってくれた。ハウさんも応援して下さっている。

それに…私自身、ヨウさんにこの気持ちを伝えたいから。

リーリエ「私…ずっとずっと前から…

     ヨウさんのことが大好きでした!!」


ヨウ「……!!!!!」

リーリエ「こ、このチョコレート…私の気持ちです…!」

チョコを差し出し、ヨウさんをおそるおそる見上げると…

手で口元を抑え、顔を真っ赤にしたヨウさんが見えた。

ヨウ「……リーリエ。」

リーリエ「はい…
     っ!!!」

何が起きたのか、一瞬分からなかった。でも確かに…

唇に、確かな温もりが残ってる。
 ▼ 46 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 22:34:16 ID:PHXmBkQo NGネーム登録 NGID登録 報告
ヨウ「……ごめん、嫌だった?」

リーリエ「!! 嫌なんてとんでもありません!!」

ヨウ「…これが、俺の答えだよ。」

リーリエ「え…」

ヨウ「…」

今にも涙が出そうだった。すごく嬉しくて。

リーリエ「…ヨウさん。少し、ワガママを言ってもいいですか…?」

ヨウ「うん」

リーリエ「その…ちゃ、ちゃんと言ってくれませんか…?」

ヨウ「……!
   …そうだね。リーリエにだけ言葉で告白させるなんてずるいよね。男としてもカッコ悪いし」

リーリエ「か、カッコ悪いなんてそん……なっ?!」

ヨウさんに、強く抱きしめられた。

前は私と同じくらいの背だったのに…
今はヨウさんが高い。

ヨウさんの大きな胸が目の前にあって、すごくドキドキする。
 ▼ 47 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 22:46:59 ID:yCpNS/BU NGネーム登録 NGID登録 報告
ヨウさんの顔が…すぐ隣にある。
吐息が耳にかかってくすぐったい。

ヨウ「俺も、リーリエ…君が好きだ。」

リーリエ「!!!!」

ヨウ「君が俺のことを想ってくれていたことが…すごく嬉しい。…これからも、ずっと俺の隣で笑っていてほしいんだ。

   …リーリエ、俺の恋人になってくれないか?」

嬉しいなんて言葉じゃ足りない。幸せ…それ以上かもしれない。それほどの喜びだった。

リーリエ「…!! はいっ!!!
     よっ、よろしくお願いします!!」

ヨウ「……いっそ離したくないけど、ハウたちも待ってるし仕方ないね」

ヨウ「リーリエ、チョコ食べてもいい?」

リーリエ「あ、はい!…」

ヨウ「……すごく美味しい…!!」

リーリエ「ほ、本当ですか!?」

ヨウ「うん、嘘は言わないよ。
   本当にすごく美味しい。」

リーリエ「…良かった…」
 ▼ 48 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 22:55:47 ID:K5mGXNfc NGネーム登録 NGID登録 報告
ヨウ「…食べてみる?」

リーリエ「はい!」

ヨウ「じゃあ…じっとしててね」

リーリエ「はい!………んっ!」

ヨウ「……どう?味は」

リーリエ「………………………すごく…甘いです…」

ヨウ「だろう?…もう一個食べる?」

そう言って、イタズラっぽく笑うから…

リーリエ「も、もももももう結構です!!…今は」

ヨウ「今は?……じゃあ後ならいいの…?」

耳元で、すごく色っぽい声で…
今まで見たことのないくらい、大人っぽい表情と声…

リーリエ「っひゃあ!! み、耳元で囁くのはやめ、止めてくだ……」

ヨウ「ははは、リーリエは可愛いな。
   だから からかいたくなるんだよ。」
 ▼ 49 ロバット@ポケモンずかん 17/02/13 23:01:01 ID:hoP5/sPY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
いい…
 ▼ 50 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 23:03:09 ID:HTjEckks NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「かっ、からかわないで下さい…」

ヨウ「はは、ごめんねリーリエ。
   でも今まで言ったこと、全部本心だからね?」

リーリエ「は、はい……」

ヨウ「じゃあそろそろ、ハウたちのところへ戻ろうか。」

リーリエ「は、はい!」



ハウ「ひゃー、甘い甘い。
   見てるほうが恥ずかしいってこのことだねー」

ハウ「ちょうどミヅキたちもこっちに戻ってくるし、いいタイミングだなー」

ハウ「…あっ、その前に茂みから出ないとバレるバレるー」
 ▼ 51 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 23:13:44 ID:1HkG/Ebo NGネーム登録 NGID登録 報告
ーミヅキサイドー

お、ハウが慌てて茂みから出ていく…
リーリエたちもこっちに来るってことね

ミヅキ「ハウー!……リーリエの方、どうなったの?」

ハウ「あれを言葉で説明するのは無理だよー!
   思い出すだけでも恥ずかしいのにー」

ハウ「それで、ミヅキたちは……ああ、上手くいったんだね」

ミヅキ「え、えと…そうだけど、どうして分かったの?」

ハウ「グラジオがミヅキを見ながら頬染めてたから」

驚いてグラジオを振り返るが、なぜか背中を向けていた。
でも耳が赤いのははっきり見える。

ハウ「こっちも甘いー
   もう恥ずかしいー」


そんなことをしていると、リーリエたちも帰ってきた。

おお、リーリエがりんごみたい…
ヨウは何を言ったんだ…リーリエから今にも湯気出そうだよ…

リーリエは私と目が合うと、ヨウを見た。
ヨウが頷くと、リーリエは私の方へ駆けてきた。
 ▼ 52 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/13 23:24:53 ID:9Rx6HtU. NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキ「リーリエ…! そんなに真っ赤になって…」

リーリエ「は、はい…告白に緊張してしまって…それから」

リーリエ「ヨウさんが…私のことを好きだと言ってくれて…き、ききき…キスをし、して下さって……」

ヨウたち展開はやいな。まあヨウはリーリエが好きで好きで仕方ないオーラ出してたし…想いが通じた時は嬉しすぎてキスくらいするか。

でもリーリエのこの照れよう……二回はキスされてるな…

これはハウが言いたくない気持ちもわかるわ


リーリエ「それと…これ、ミヅキさんに」

ミヅキ「え…?」

リーリエからもらった小さな袋を開けると、星形のチョコが入っていた。

リーリエ「ミヅキさんは、私の大切な親友だから……
     ヨウさんのとは違う、特別なチョコレートです!」

ミヅキ「…リーリエ…!!」

ミヅキ「すごく嬉しい…ありがとう…!!
    …あー思いっきり抱きしめたい…
    でもダメよミヅキ、それはヨウの特権…!!」

リーリエ「…! ふふ…」
 ▼ 53 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/14 00:22:55 ID:tH4ciXBE NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキ「それとね、リーリエ」

リーリエ「? はい」

ミヅキ「私も、リーリエにチョコをね…」

リーリエ「え!?」

私はリーリエに、小さい袋を渡した。
リーリエには黙って作った、台形で、チョコペンで星を書いたもの。
本命チョコとは違うけど……特別なチョコレート。

ミヅキ「一緒に作ってたのにお互い気づかないなんて、面白いよね。でも本当に嬉しかっーー」

私が言い終わる前に、リーリエが私に抱きついてきた。
温かい雫が肩に落ちる。

リーリエ「私も…すごく嬉しかったです!!」

ミヅキ「!! ……もう、リーリエは…
    ありがとう、私もすごく嬉しかった。」

ミヅキ「それと…」

ミヅキ「ヨウを抱きしめるときは、今よりもっと強く抱きしめるんだよ。リーリエの特別な人なんだから。」

リーリエ「…はい…!!」

そんな私たちを見て、向こうでヨウとグラジオ、ハウが微笑んでいるのが見えた。
 ▼ 54 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/14 00:32:13 ID:FAUqRSY. NGネーム登録 NGID登録 報告
ヨウ「本当に仲がいいよね、あの2人は…」

ハウ「うん、そうだねー…」

ヨウ「それにしても、グラジオがミヅキと恋人になる日が来るとは…」

ハウ「確かに。どう告白されてどう返したのー?ねえねえ」

グラジオ「う、うるさい…」

ヨウ「グラジオが照れている…!?」

ハウ「なんでそんなに真っ赤になるのー
   それで、ヨウはー?(見てたけど)」

ヨウ「え? それは……」

グラジオ「…ヨウも赤くなってるじゃないか。」

ハウ「(そりゃああんなに甘ったるいことしたら)言えないよねー」

ハウ「ヨウはリーリエ、グラジオはミヅキのこと思い浮かべてみてー」

ヨウ、グラジオ「………」

ハウ「おおー! 2人同時に同じくらい赤くなったー!」
 ▼ 55 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/14 00:46:04 ID:kVggS0.c NGネーム登録 NGID登録 報告
ハウ「あはははは! 面白いな2人とも…!」

グラジオ「……ふっ…なにしてやがるんだ俺たちは…」

ヨウ「…っははは! 俺たちなに素直に思い浮かべてるんだろうね…!」

ハウ「ホントだよー! そんな素直なところ、なんか似てるよねー」


ヨウ「はー、笑った…」

ハウ「なんか笑いだしたら止まらないよねー…」

グラジオ「お前たちが笑うから、つられただろ…」

ハウ「えー? 結構笑ってたけどー?」

グラジオ「…まあ、そうだな」


ミヅキ「3人とも楽しそうに笑ってたね!
    何話してたの?」

ハウ「ほら2人とも、教えてあげなよ〜」

ヨウ、グラジオ「………」

2人とも赤くなって…どうしたんだろう?

リーリエ、ミヅキ「???」
 ▼ 56 ムナイト@TMVパス 17/02/14 00:47:07 ID:tsD6BpRY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 57 ドキング@おおきなしんじゅ 17/02/14 00:49:57 ID:PijgSsrU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハウには好きな人いないのかな
 ▼ 58 ライゴン@シルバースプレー 17/02/14 00:54:39 ID:qhrqU5NU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>57
でもハウってコミュ力高そうだから案外すぐに恋人作れそう
 ▼ 59 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/14 00:54:50 ID:/L552BDc NGネーム登録 NGID登録 報告
ハウ「ねえみんなー、せっかくだしどこかに遊びに行ったらー?」

ヨウ「“行ったら”って…ハウは?」

ハウ「俺は帰るよー? 邪魔になると悪いしー」

グラジオ「…なに言ってる。邪魔だなんて思ってないぞ」

ミヅキ「あ、そうだ。リーリエ、今がいいんじゃない?」

リーリエ「あ! そうですね!」

ハウ「??」

ミヅキ「ハウ、これ! 私と…」

リーリエ「私からも!」

ハウ「…え、チョコレート?」

ミヅキ「私からヨウにも!」

ヨウ「え?」

リーリエ「兄様、私からも!」

グラジオ「…?!」
 ▼ 60 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/14 01:05:38 ID:6icu4u6o NGネーム登録 NGID登録 報告
ヨウ「ミヅキ、どうしてこれ…」

ミヅキ「もちろん恋愛的な意味は全然ないよ?
    リーリエをよろしくという意味も込めて」

リーリエ「兄様には、いつもお世話になっていますし…
     大切な家族ですから!」

グラジオ「…!」

ミヅキ「それから、ハウ」

ハウ「…え?」

ミヅキ「あなたも、私たちの大切な親友だから。
    ハウがいないと、私たち告白もできなかったし」

リーリエ「邪魔だなんて一度も思ったことありません。
     私とヨウさん、ミヅキさんと兄様が恋人になっても…
     ハウさんも一緒にいて下さい」

ハウ「…!!」

グラジオ「俺たちも、邪魔なんて思ってない。
     今までとなにも関係は変わらない。」

ヨウ「グラジオの言う通りだよ。
   だから。一緒に遊びにいこう。5人で」
 ▼ 61 ニドリル@ばんのうごな 17/02/14 01:08:35 ID:pUO05v.g NGネーム登録 NGID登録 報告
やさしいせかい
 ▼ 62 ルフォン@ブリーのみ 17/02/14 01:18:40 ID:rk0hEp8E [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
これが現実になったらいいのにな…。
 ▼ 63 ンシア◆NiPn4fKAbM 17/02/14 01:25:10 ID:T.cTU05A NGネーム登録 NGID登録 報告
ハウ「…………いいのかな」

グラジオ「さっきからそう言ってるだろう?」

ミヅキ「そうだよ、ほら準備準備!」

リーリエ「行きましょう、ハウさん! 一緒に!」

ヨウ「5人で行くんだよ、これからもずっと!」


ハウ「……ありがとう。」


その言葉に、私たちは微笑んだ。

アローラでのバレンタインは、愛情、そして友情を大きく深めてくれた。

好きな人にあげるチョコも。
親友にあげるチョコも。

どちらも“特別”で、“大切”な絆だから。

これからも、ずっとずっとこの5人でーーー



   〜完〜
 ▼ 64 クリン@ひみつのコハク 17/02/14 01:26:29 ID:qhrqU5NU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おっつおつ!やっぱ5人揃ってるのがいいね!
 ▼ 65 ケンカニ@ボーマンダナイト 17/02/14 01:32:56 ID:.1FqFxx2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!!
なんだか少女漫画を読んでいるような気分になった…!
読んでいて、とっても楽しかったです。
 ▼ 66 リデプス@オーロラチケット 17/02/14 01:36:55 ID:rk0hEp8E [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
やっぱりこの5人組が揃ってこそ最高のハーモニーが生まれるという事を改めて認識しました♪乙!
 ▼ 67 ーマルド@クチートナイト 17/02/14 06:13:40 ID:fgyEnM/o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!感動した
 ▼ 68 グラージ@クオのみ 17/02/15 20:39:51 ID:JECEK/IY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

いい話だ…
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