【グロSS】樹海の温もり（建て直し）

SSタグつけ忘れたので建て直し

元スレ→http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=554941

ー１日目ー

一時間前、私は兄様を洞穴の中に突き落としました。

ロープが無ければとても這い出ることが出来ないような、 深い深い穴です。

訳を説明しようとすると複雑になるので省きますが、兄様 はあなぬけのヒモもポケモンも持っていません。

つまり、兄様は閉じ込められているのです。

幸福が満たされたところで、今日はもう帰ることにします 。

ー次の日ー

例の洞穴へ近づき、

「おはようございます、兄様。」

と挨拶しても、返事は聞こえません。

だって、私はヘッドホンを装着していて、大きめの音量で 音楽を聴いているのですから、返事なんか聞こえるはずが ないでしょう。

私は兄様が怪我をし、やつれ果てて苦しそうに呻く声など 、聞きたくもないのです。

兄様はあの頼もしい兄様のままで、暗闇の中に存在してい るはずなのです。きっと。

しかし、流石の私も兄様を殺す訳にはいきません。

私は食べ物と水をロープの先にくくりつけると、穴の中に 降ろし、疲れた姿の兄様（現実の兄様）がロープを伝って 這い上がらないよう、程よいところでロープを切りました 。

兄様は今、食べ物を貪るように食べているところでしょう か。いえ、考えるのは辞めておきます。

私はただ、音楽を聴きながら地面より下にいる兄様の温も りを感じ続ければいいのです。

エクストラニャビーのかほりは無いのか

おおっ改善されてるぞ！支援！

ー３日目ー

今日もまた、私は兄様のところへ向かおうとしました。樹海の入り口で男性に呼び止められて予定が狂うまでは。

彼は私のことを自殺志願者と勘違いしたらしく、延々と命の大切さを説教してきました。

私はそれを黙って聞いているうちに、次第に笑いが込み上げてきました。


彼は皮肉にも、私が一日で最も生きる楽しさを感じる瞬間を奪おうとし、兄様を飢えさせているのですから。

ー４日目ー

兄様の携帯電話には仕事関係のメールが幾つか届いているようです。下手に誤魔化すよりはとそのまま放置していますが、流石に３日も返信が無いのは相手も不審に思うでしょうか。


















……嫌！嫌です！あんなの兄様ではありません。

いやああぁぁあああ

あんなの…あんなの…いやああああああ

…パンと水が…うう…あああああああああああああああ

エクストラ支援のかほり

〇月×日、異臭を感じたバックパッカーからの通報をうけ、レンジャー隊が洞穴内を捜索、青年の遺体を発見する。

遺体は死後数日が経過しており、何者かに突き飛ばされた際、首の骨を折って死亡したと予測される。

警察はしばらく行動を共にしていた被害者の妹、リーリエに事情聴取を行っているものの、難航している模様。

以下はリーリエの証言の一部である。

支援
突き落とした時点で死んでたのか

支援ネ

兄様は死んだ訳ではありません。本当です。

部屋の外に鳥ポケモンがいるでしょう。
あの子が私に手紙を知らせるんです。

それがこれです。（捜査員の持っているメモ帳をひったくるように奪い、空白のページを見せる）

この机から、溶けるようにふわりと浮かぶのが分かるでしょう。

きちんとした根拠があるのに、あなたがたが私を疑う理由は、分かっています。

空から材料を刻んで作られた人間を、地上で生まれた人間は差別するのですね。

普段からこうして罪なき人びとを責め、妨害電波を流して私を苦しめるのです。

私は何も話したくありません。

話をしたいのなら、頭の中から異物を取り出して下さい。

うるさくて、うるさくてたまらないのです。

あ、ああ、そこの観葉植物の葉の裏に、模様が見えますね。

こちらを向いています。







あああ、あああああ、這いずりまわっている、早く助けないと…

なんやこれ。
支援

……冷凍庫が見事に電波を受信し、リーリエの話を部屋中に流している中、青年はぼんやりと手持ちポケモンの毛繕いをしていた。

ガオガエンの全身にはマリーゴールドの花が咲いていて、いくらこすっても簡単には落ちないようにみえる。


拭っても拭っても消えない花に苦戦していると、誰かがドアをノックする音がした。



ﾄﾝﾄﾝ…ﾄﾝﾄﾝ…



最初は小さい音だったが、だんだん彼の頭の中で大きく響いていく。

堪えかねた少年がついにドアを開けると、そこには金髪の少年が立っていた。

グラジオ、という響きが小さな雫となって彼の頭の中に一斉に広がる。

『どうして生きているのか』

と彼が訊ねようとした時、グラジオが叫んだ。

「ヨウ、お前がリーリエを殺したんだろう」

ヨウは首をひねった。

（どうして狂っていたはずのリーリエは死んだのだろう）



彼は考えた。

深く考えた。

そして、彼なりの結論を出した。






（分身の術って、すごい。）

〜あと柿〜

もっとグロくする予定だったのに

もっと狂わせる予定だったのに

力が足りないのよ、力が

次は次はのまた次は、

樹海の中、

縄の先のその先。






ここまで読んで下さってありがとうございます。

次は天国で。

コノタビハ オツダナ。

ファッ！？
お、乙……

マタ天国デ！乙デシタ！