【エイプリルフールSS】ピカチュウ「エイプリルフールがやってきた！」

【ピカブイ行事SSシリーズ】

クリスマス
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大晦日＆正月
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節分
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バレンタインデー
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ひな祭り
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ホワイトデー
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読まなくても大丈夫ですが一応

ピカチュウ「エイプリルフールだー！」

ピカチュウ「まずはイーブイに嘘ついてみよう！」

ピカチュウ(最近元気なかったから、元気づけないとね！)


イーブイ「……」ｽﾀｽﾀ

ピカチュウ(！ イーブイ見っけ！)

ピカチュウ「イーブイ！」

イーブイ「！ ピカチュウ！」

ピカチュウ「ねぇねぇ！ 突然だけど、僕実は人間なんだ！」

イーブイ「……」

イーブイ「そーなの！？」ﾋﾞｯｸﾘ

ピカチュウ「うん！！(あれ？ 意外と引っかかった？)」

やはり貴方だったか

シエンネ

イーブイ「……ふふ……」

ピカチュウ「え？」

イーブイ「うふふふふっ！」

ピカチュウ「！？」

イーブイ「あはははははっ！ ピカチュウおもしろーいっ！」

ピカチュウ「えっ！？ ええっ！？」

イーブイ「そんなわけないじゃーん！ ピカチュウ嘘わかりやすすぎ！」ﾆｺﾆｺ

ピカチュウ「あー……やっぱりバレてたかー……」

ピカチュウ(まあ、元気になってくれてよかった)

イーブイ「エイプリルフールの嘘でしょ？」

ピカチュウ「うん……(バレてたかぁ……)」

イーブイ「ねぇ知ってる？ エイプリルフールはね……」

ピカチュウ「うんうん」

イーブイ「ウソッキーが嘘をついたことが始まりなんだよー！」

ピカチュウ「ほーなるほど」

イーブイ「嘘」

ピカチュウ「え？」

イーブイ「今の情報嘘！」ﾆｺﾆｺ

ピカチュウ「」

ピカチュウ「い、イーブイ嘘つくのうまいね……」

イーブイ「へっへーん！」ﾄﾞﾔｧ

イーブイ「正式には、期限とかはよくわからないみたい」

ピカチュウ「ほんと？」

イーブイ「ほんと」

イーブイ「あと、嘘をついていいのは午前中までってのもあるらしいよ」

ピカチュウ「そうなんだー」

ピカチュウ「ってこれも嘘？」

イーブイ「これはほんと」

ピカチュウ「紛らわしいなぁ……」

かわいい
支援

ピカチュウ(……なんとかしてイーブイを騙せないかな……)

ピカチュウ(……う〜ん……！ そうだっ！)

ピカチュウ「ねえイーブイ！」

イーブイ「ん？」

ピカチュウ「僕、らいげき使えるようになったんだ！」

イーブイ「ほんと！？(騙されとこーっと)」

ピカチュウ「んー……(いつもより派手なの出せば騙せるだろう！)」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

〜雲の上〜

ゼクロム「……」ﾋｭｰﾝ

……ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ……

ゼクロム「……？」ﾋﾞﾘﾘﾘｯ

ゼクロム(あ、やべ……電気下に流れちゃった)ﾋﾞﾘﾘﾘﾘﾘ

ゼクロム(まあ、相手も電気タイプだろうし平気つしょ)ﾋｭｰﾝ


ピカチュウ「んぐぐぐぐ……！」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

イーブイ「……(思ってたより凄い)」

イーブイ「ん？」

ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ……

ﾋﾟｯｼｬｰﾝ!!

ピカチュウ「！？！？！？」ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ

ピカチュウ(なんかよくわかんないけどめっちゃ電気流れてきた！！)

ピカチュウ(これを利用すればっ！！)

ピカチュウ「らぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃげぇぇぇぇぇきぃぃぃぃぃ！！！」ﾊﾞｼｭｰﾝｯ

イーブイ「……っ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ピカチュウ「うおおおおおおおおおお！！！」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

近くの木「ｴ､ﾁｮｯﾄﾏｯﾃｺｯﾁｸﾙﾝﾀﾞｹﾄﾞ……」

ピカチュウ「ああああああああああああああ！！！」ﾄﾞｶｰｰｰｰｰﾝｯ!!

近くの木「」

ﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗ……

イーブイ「わお……」ﾎﾟｶｰﾝ

ピカチュウ「はぁ……はぁ……」

ピカチュウ(で、出来ちゃった……！？)

イーブイ「！！ 凄いっ！ 凄いよピカチュウ！！」ﾜｧｯ

ピカチュウ「え、えへへー……凄いでしょー」

イーブイ「ピカチュウが練習した成果だね！」ﾆｺｯ

ピカチュウ「う、うん！」

ピカチュウ(たまたま雷が落ちてきただけだよ……うん)

ピカチュウ(にしてもあの雷やばかったな……マジ神なりだわ)


ゼクロム「I’m a God」ﾋｭｰﾝ

支援

イーブイ「凄いよピカチュウ〜」ﾆｺﾆｺ

ピカチュウ「……」

ピカチュウ(そういえば、信じられちゃった……というか出来ちゃったせいでまだ騙せてないな……)

ピカチュウ(う〜ん……)

ピカチュウ(！ よしこれでいこう)

ピカチュウ「イーブイ！」

イーブイ「どうしたの？」

ピカチュウ「今日、隕石が落ちてくるんだってー！」

ピカチュウ(さっきのやつはホント……という名の嘘……だったから、信じてくれる確率は上がったはず……)

イーブイ「えっでも今日のニュースでそんなこと……」

ピカチュウ「落ちてくるんだって！！」ｸﾞﾜｯ

イーブイ「そ、そうなんだ……(今度こそ怪しい)」

ピカチュウ「丁度……ほら、あそこの時計台の時刻で11時50分！！」

イーブイ(時間決まってるとかますます怪しい)

イーブイ「と、とりあえず、その時計台の近くに行こっか……」

ピカチュウ「うん！」

〜時計台前〜

イーブイ「今が……11時40分……」

ピカチュウ「あと10分か」

イーブイ(まあ待ってるか)

イーブイ「……ん？」


ガブリアス「へッ！ お前が俺に勝てるわけねーじゃんｗｗｗ」

フライゴン「ふりゃー！？ そんなこと分からないふりゃっ！」ｲﾗｯ

ガブリアス「しゃーねーな！ 負かしてやるよ！」

ピカチュウ「あ……(バトルするんだ……)」

イーブイ「……」

ピカチュウ(イーブイはバトルが嫌い……)

ピカチュウ「ご、ごめんねっ！ 別の場所に……」

イーブイ「いいよ、気使わなくて」

ピカチュウ「……」


ガブリアス「げきりんっ！！」ｺﾞｵｵｵｵ

フライゴン「ふっ、ふりゃーっ！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ


ピカチュウ(イーブイは、こういう暴力的なバトルを特に嫌う……)

イーブイ「……」

ガブリアス「りゅうせいぐん！！」

ｸﾜｯ!! ﾋｭｳｳｳｳｳ……

ｽﾞｶﾞｧｧｧｧｧｧｱｱｱｱﾝ!!!

ﾄﾞｶｰﾝ……ﾄﾞｶｰﾝ……


ピカチュウ「おっと……落ちてきた……危ないな」ﾋｮｲｯ

イーブイ「うわっ……！ 今は……50分……！」

イーブイ「りゅうせいぐん……降り落ちてくる隕石みたい」

イーブイ「ふふっ……確かに本当だったね」ﾆｺｯ

ピカチュウ「あ……うん……そうだね……」

ピカチュウ「……」

ガブリアス「ケッ！ 俺の勝ち〜！」

フライゴン「く、くそ〜！！」ｸﾞﾇﾇ

ガブリアス「やっぱり俺様は強いんだ！！」ｶﾞﾊﾊﾊ


イーブイ「……！」

ピカチュウ(ダメだ……イーブイはバトルに勝って強いっていうポケモンが嫌い……)

ピカチュウ(それと同じように進化も……)

ピカチュウ「……」ｽｯ

イーブイ「！ ……ごめんなさい……」

ピカチュウ「いや……僕が悪かったよ」ｽﾀｽﾀ

イーブイ「……」ｽﾀｽﾀ

イーブイ「……」

ピカチュウ「……」

イーブイ「……あ」

ピカチュウ「？」

イーブイ「もうすぐ12時だね」

ピカチュウ「ほんとだ」

イーブイ「もう嘘つけないや……」

ピカチュウ「あっ……！」

ピカチュウ(結局イーブイ騙せなかったなー……)


ﾋﾟﾀｯ

イーブイ「……ねぇ、ピカチュウ」

ピカチュウ「……どうしたの？」

イーブイ「私、進化しようかなって」

ｺﾞｰﾝ……


ピカチュウ「……え？」

ｺﾞｰﾝ……


イーブイ「……」ﾆｺｯ

ピカチュウ「……」


ｺﾞｰﾝ……ｺﾞｰﾝ……ｺﾞｰﾝ……ｺﾞｰﾝ……ｺﾞｰﾝ……

ｺﾞｰﾝ……ｺﾞｰﾝ……ｺﾞｰﾝ……ｺﾞｰﾝ……ｺﾞｰﾝ……



おわり

乙…？

これにて完結です。
最後のイーブイの台詞が嘘か本当かはあえて言いません。









というのは嘘で、もう少しだけ続きます。

イーブイ「……ふふ」

イーブイ「嘘だよ。嘘」

ピカチュウ「！ 驚いた……」

イーブイ「正確には、悩んでる……かな」

ピカチュウ「……」

イーブイ「決めつけは良くないと思って……」

イーブイ「進化する事が悪いことなわけではないし」

イーブイ「むしろ良いことだよね」

イーブイ「ピカチュウも進化したくないんだよね」

ピカチュウ「……うん」

イーブイ「サトシのピカチュウ凄いよね。ピカチュウのままであんなに強くて……」

ピカチュウ「……違うんだ」

イーブイ「え？」

ピカチュウ「ああ、これも嘘だね。 やった！ イーブイに嘘つけた！」

イーブイ「……どういうこと？」

ピカチュウ「……僕が進化したくないのは、サトシのピカチュウのようにピカチュウのままで強くなりたいから」

ピカチュウ「そう言ったよね」

ピカチュウ「それは嘘だよ」

イーブイ「えっ！？」

ピカチュウ「いや、もう一つ理由があるんだ」

ピカチュウ「家族のせいだよ」

イーブイ「家族……？」


ピカチュウ「実は、僕たちの家族は、貧しかった」

ピカチュウ「だから、かみなりのいしなんて手に入らなかった」

ピカチュウ「でもある日、お父さんが持ってきたんだ」

イーブイ「え？ でもそれだとお父さんは進化して……あっ……」

ピカチュウ「僕のお父さんはデンリュウなんだ。メタモンとかじゃないから別に大丈夫だよ！？」

イーブイ「あっ、そっか……」

ピカチュウ「そして、かみなりのいしの奪い合いが始まった」

ピカチュウ「取ったのは、一番上の兄だった」

ピカチュウ「僕は、その奪い合いに負けた上、大怪我をした。もう治ったけどね」

ピカチュウ「お母さんも大怪我をしてね……遠くで治療してるよ」

ピカチュウ「それから、家族の関係を壊したかみなりのいしが嫌いになったんだ」

イーブイ「……」

ピカチュウ「その後出会ったのがサトシのピカチュウなんだ。彼も、進化はしたくないピカチュウだった」

ピカチュウ「それが後押しとなって決心したんだ。僕はピカチュウのままでいる、と」

イーブイ「そんな話が……知らなかった」

ピカチュウ「……この話は本当だよ。現に、もう12時過ぎてるしね」

ピカチュウ「……まあ、進化の件はゆっくりじっくり考えるといいよ」

イーブイ「……うん」

ピカチュウ「じゃあ、帰ろっか！」

イーブイ「そうだね……！」

ピカチュウ「……僕は、イーブイが考えたことならなんでも従うよ」

イーブイ「……！ ありがとう」ﾆｺｯ

ピカチュウ「ほら、早く！ テレビが始まっちゃう！」ﾀﾞｯ

イーブイ「あっ！ 待ってよーっ！」ﾀﾞﾀﾞｯ


〜おしまい〜

今度は嘘ではなく本当に終わりです。
ありがとうございました。

乙