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……ヒカリ、僕と一緒に旅をしてほしい。
灯台の告白から、早数ヶ月。
同じ志を持つ友達がさらなる飛躍の為に故郷を離れ遠い地に旅立っていくなか
ケンゴは未だに出身地 シンオウ地方を彷徨い歩いていた。
ポケモンを輝かせる競技"ポケモンコンテスト"で優勝し、偉大なるトップコーディネーターになるという大きな夢を追っていたのも、今となっては昔の話。
困難な道程を前に自身の実力・身の丈を目の当たりにして挫折。夢を失い終点を見失った今の彼は、特に行くあてのない『放浪者』と表現するのが一番適当であった。
結果を知った彼の家族は「次があるから」と励ましの言葉をかけてくれた。ケンゴもその際は激励に応えるべく再挑戦を皆に向けて誓う姿勢を示したが、再び家を離れ一人になって見るとすっかり意気消沈してしまい、ポケモンコンテストの事などどこ吹く風の状態であった。
期待してくれている家族を裏切るまいと、のこのこ帰るわけにもいかず、惰性で旅を続けている。行き先はまばらで決まっておらず、ポケモンコンテストを巡る旅の中で訪れていない場所を中心に旅して回っていた。
そして旅路は今に至る。
ケンゴは脇道から伸びる小枝の葉を退けつつ、枯れ枝の敷かれた道の上を、ただひたすら東へと進んだ。
221番道路は人の手が加えられた土地の中ではシンオウ地方最南端に位置する僻地にあった。人が住んでいる様子もなく、道中すれ違う人々は遠方から遥々やってきた観光客に他ならない。
そんな何もないところに観光?と疑問に思われるのも最もな意見だが、この雑木林を抜けたところにある"たったひとつの観光名所"こそ、ケンゴがこの地を訪れた理由である。
ケンゴ「ふぅ、やっと着いたぞ。ここがパルパークか」