SS ご当地銘菓ハンター メイちゃん 〜ポケウッド編〜


1 : Q.E3mu26z6 17/06/09 20:00:32 ID:0D3ohWcw 名前× NGID× 報告
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=590210 (前スレ)

〜ポケウッド〜

ハチク「みんな! ポケウッドで、わたしと握手だ……! 」

メイ「はいは〜い! カット! 1回止めま〜す!! 」

ホウエンの旅を終え一旦イッシュに戻ってきた僕たちは、いま「ポケウッド」で劇の打ち合わせをしている。

そして、この打ち合わせが「これ以上ないくらい」難航している。

難航している理由はただ1つ……監督がメイちゃんだから。これにつきる。

メイ「う〜ん……いまいちインパクトに欠けるというか……面白みがないというか……」

「そもそも、ヒーロー物の決め台詞に面白さっているの? 」

ハチク「もっと言えば、決め台詞も別に要らぬと思うぞ。わたしは。」

メイ「もっともっと言えば、ヒーロー物である必要がないよね。別に。」

「「そこからか。」」
35 : Q.E3mu26z6 17/06/24 06:42:45 ID:u3iTFkQs [1/5] 名前× NGID× 報告
メイ「穏やかじゃないですね」

ヒカル「僕の事を散々コケにしたんです。当然の報いですよ……」

ヒカル「まぁ安心してください……メイさんだけは、無傷で家に連れ帰ってあげますから……。ふふふ……」

「うわぁ」

ハチク「うわぁ」

ヒカル「さて……これ以上の問答は必要ありませんね……」

ヒカル「……出てくるんだ! 」

ゾロゾロ……

ゴロツキ×30「ふひひひひ! ふひひひひひひ! ふひひひひ! 」

デスカーン「なんだこいつらは……」

ヒカル「彼らは、僕の崇高な計画に共感し力を貸してくれる戦士たちですよ……」

「『崇高な計画』とか『戦士たち』とか、厨二病感がハンパない」

ハチク「言ってやるな」

ヒカル「ふっ……所詮愚民には理解出来ないと言うことか……まぁ良い……」

ヒカル「やれ」
36 : Q.E3mu26z6 17/06/24 06:56:53 ID:u3iTFkQs [2/5] 名前× NGID× 報告
ゴロツキ×30「」チーン

ヒカル「」チーン

ハチク「口ほどにも無いとはこの事だな」

メイ「……………………」

「そりゃまぁ、ジムリーダーのハチクさんがいましたからね」

ハチク「よく言う……」

メイ「……………………」

「……ところで、メイちゃんはどうしたの? 黙りこくっちゃっt……」

メイ「ひ〜〜〜〜らめいた〜〜〜〜!!! 」

「……うるさいよ」

ハチク「あぁ、うるさいな」

メイ「ねぇ2人とも! バトルやろう! バトル! 明日の『劇』で! 」

「「は? 」」
37 : ースト@メガリング 17/06/24 07:25:07 ID:YhVj9dIQ 名前× NGID× m 報告
これタイトルに「ご当地銘菓ハンター」って入ってるけど、あくまでカントーからホウエンまでの続きってことか?
38 : Q.E3mu26z6 17/06/24 11:00:42 ID:u3iTFkQs [3/5] 名前× NGID× 報告
>>37
一応物語的には繋がってる設定です
39 : Q.E3mu26z6 17/06/24 13:15:07 ID:u3iTFkQs [4/5] 名前× NGID× 報告
「バトル? 」

メイ「そう! ポケモンバトル! 」

ハチク「別に構わんが……なんでまた急に? 」

メイ「今の戦いを見てなんとなく思いついたの。フィーリングってやつ? 」

デスカーン「雑か……」

ハチク「だが確かに、下手な劇を見せるよりは盛り上がるかも知れんな……相手がスクールの生徒ならば尚更」

メイ「でしょ!? いや〜、なんでこんな簡単な事に気付かなかったかな〜! 」

「でもさ……頼まれたのは『劇の公演』なわけでしょ? 大丈夫なの? 勝手にバトルに変えて」

メイ「キョウヘイくん……すっかり丸くなっちゃったね……」

「 ? 」

メイ「昔は『ルールなんてクソ喰らえだぜ! ヒャッハー! 』っていっt……」

「言ってない」
40 : Q.E3mu26z6 17/06/24 16:55:35 ID:u3iTFkQs [5/5] 名前× NGID× 報告
メイ「ま、冗談はこれくらいにして……その点については特に問題ないと思うんだよね」

「なんで? 」

メイ「これは劇です! って言い張るから」

「えぇ……」

メイ「手土産も持って行くしね! 」

ハチク「手土産とは? 」

メイ「『おちゃ』と『いかりまんじゅう』と『フエンせんべい』。今まで回った地方で買って来たの」

「おちゃは、おばあさんに無理言ってペットボトルに入れてもらったんですけどね」

ハチク「そのお茶……大丈夫なのか? 期限的なアレは」

メイ「大丈夫! あの『おちゃ』は入れた本人が死ぬまで腐らない魔法のおちゃだから! 」

「勝手に謎の設定追加しない」
41 : マケロ@マグマスーツ 17/06/24 18:10:00 ID:XIfnM2Jo 名前× NGID× m 報告
>>38
えっと、そうじゃなくて、「『ご当地銘菓ハンター』ってタイトルに入ってるけど、銘菓ハンターの要素がなかったから、あくまでこれまでの作品との繋がりを示すためにつけてあるのかなと思った」っていうことを書きたかったんです
42 : Q.E3mu26z6 17/06/29 18:56:11 ID:iohmdOJM [1/2] 名前× NGID× 報告
メイ「さてと……そうと決まれば、早速社長に報告行かなくっちゃ! 」

「なんて? 」

メイ「明日の出し物はポケモンバトルに決まりましたって」

「う〜ん……本当に大丈夫なのかなぁ……」

メイ「大丈夫だって言ってるのに……心配性だなぁキョウヘイくんは……」

「メイちゃんが楽観的すぎるだけじゃないかな」

メイ「わかった……そこまで言うなら、私の部屋で『2人きり』で徹底的に話し合おうかキョウヘイくん」

「やだよ。嫌な予感しかしないよ」

メイ「ノリが悪いな〜。そこは『女の子の部屋で2人きり……デュフフ///』ってなるべきところでしょ? 」

「なる所ではあるかも知れないけど、なるべき所ではないよね」

ハチク「お前達はなんの話をしているんだ」
43 : Q.E3mu26z6 17/06/29 19:45:32 ID:iohmdOJM [2/2] 名前× NGID× 報告
メイ「そんなわけだからハチクさん! ちょっとキョウヘイくん借りるね! 」

ハチク「別に構わんが……」

メイ「よし、行くよ! キョウヘイくん! 」

「だから行かないって」

メイ「そんな遠慮しなくても良いのに」

「遠慮の意味を辞書で調べると良いんじゃないかな」

メイ「しょうがないな〜……そんな照れ屋で遠慮しがちなキョウヘイくんには『コレ』を使うしかないね」ゴソゴソ……

「コレって? 」

メイ「ロープ。これで縛り上げて無理やり……」

「わかったわかった……バトルで良いよバトルで……」

メイ「ふっ……勝った」

ハチク「さっきから何をしているんだお前達」
44 : Q.E3mu26z6 17/07/06 12:44:39 ID:2nCcq1E6 [1/3] 名前× NGID× 報告
〜社長室〜

メイ「…………と、言うわけで……明日のポケモンスクールでの出し物は『バトル』に決まりました! 」

社長「………………は? 」

メイ「あれ……? 聞こえませんでした? 」

メイ「…………と、言うわけd……」

社長「聞こえた。聞こえた上で…………は? 」

社長「どうしてそんな話になったのかなぁ? 確かに『お芝居をしてくれ』と伝えたはずだが? 」

メイ「それはそうなんですけどね……キョウヘイくんが、『どうしてもバトルがやりたい』って聞かなくって……」

「えぇ……」

メイ「私としては、大好きなキョウヘイくんの意見は無下に出来ないというか何と言うか……」

社長「…………キョウヘイ。本当にお前が言い出したのか? 」ギロ

「もうそれで良いです。長引くだけなんで」

社長「…………分かった……先方には私から連絡を入れておく。もう下がって良いぞ」

メイ「ありがとうございます! 失礼します! 」

「失礼します」
45 : Q.E3mu26z6 17/07/06 13:05:45 ID:2nCcq1E6 [2/3] 名前× NGID× 報告
メイ「いや〜上手くいったね! 」

「そうだね〜」

メイ「もっと説得に手こずるかと思ったけど……アレだね! メイちゃんの話術のなせる技だね! 」

「そうだね〜」

メイ「…………あ! UFO! 」

「そうだね〜」

メイ「…………もしかして、キョウヘイくんが言い出しっぺって事にしたこと怒ってる……? 」

「そうd………え? 」

メイ「そうだよね……怒ってるよね……」ウルウル……

「いや、別に怒ってるわけz……」

メイ「だよね! キョウヘイくんがそんな事で怒るはずないよね! も〜! だからキョウヘイくん大好き〜!! 」ダキ~

「……随分立ち直りが早いね? 」

メイ「嘘泣きだからね! 」

「なるほど……さすが女優……」
46 : Q.E3mu26z6 17/07/06 14:38:46 ID:2nCcq1E6 [3/3] 名前× NGID× 報告
〜広場〜

「と、まぁそんなわけで……どうにかこうにか許可はおりました」

ハチク「そうか。それは何よりだ……」

ハチク「ところで…………」

ハチク「『ソレ』はまた、どうした事だ? 」

メイ「へへへ……」ムギュ~

「いやぁ…………どうやらどっかで何かのスイッチが入っちゃったらしくですね……」

「向こうからこっちに戻ってくるまで、ずっとこの調子でして……」

ハチク「そうか……それは大変だったな……」

ハチク「そして、その姿を『奴』に見られたらもっと大変な事になりそうだ……」

「あぁ……その点は大丈夫です。さっきもう会ってきたので」

ハチク「……何か言っていたか? 」

「え〜っと……確か『明日の朝、無事に出発出来ると良いですね……』とか何とか」
47 : ミロル@チルタリスナイト 17/07/06 15:55:24 ID:m3ssija2 名前× NGID× m 報告
いちゃいちゃ加速してるじゃないっすかー支援
48 : Q.E3mu26z6 17/07/16 22:52:16 ID:P0Njf2ZY [1/2] 名前× NGID× 報告
〜宿舎〜

「ふい〜……終わった終わった……長い1日が……」

メイ「お疲れ様! キョウヘイくん! 」

「ありがと」

メイ「…………あれ? 『なんでぼくの部屋にいるの? 』とかそういうツッコミはナシなのかな? 」

「キリがないからね」

メイ「むむむ……」

「大体、ポケウッドにいる人なら皆知ってるよ」

「『メイちゃんが妙に社長のお気に入りで、何故か1人だけマスターキーを持たせて貰ってる』って事くらい」

メイ「ふふふ……人気者は辛いね! 」

「微妙にズレてる気がするけど、まぁいいや……」

「で? どうしたの? 」
49 : Q.E3mu26z6 17/07/16 23:17:54 ID:P0Njf2ZY [2/2] 名前× NGID× 報告
メイ「どうしたって事もないんだけどね」

メイ「ただその…………明日頑張ろうね! って言いに来たって言うか……」

「そうだね。やるって決まったからには絶対成功させたいしね」

メイ「…………うん」

「…………どうしたの? テンション低いね? 」

「…………もしかして眠い? 」

メイ「子供か私は」

「逆に子供じゃないの? 」

メイ「うぬぬ…………」

「ま、冗談はさておくとして…………なんか悩みがあるんだったら聞くけど? 」

メイ「う〜ん…………悩みってほどじゃないんだけど、ほら『例の彼』が余計な邪魔してこないかなぁ……と思って」

「あぁ……」
50 : イティオ@とうめいなスズ 17/07/17 00:09:13 ID:QEMfXqfI 名前× NGID× 報告
いいねぇ
51 : Q.E3mu26z6 17/07/17 00:20:24 ID:wHpqn1IA [1/2] 名前× NGID× 報告
メイ「なんか『明日無事に出発出来ると良いですね……』とか言ってたじゃない? 」

「言ってたね」

メイ「だからなんか仕掛けて来るんじゃないかな〜と思って」

「まぁ……僕に対してえげつないほど敵意を剥き出しにしてたから、十中八九なんかして来るだろうね」

メイ「ぬ〜…………」

「ま、大丈夫大丈夫! あの人の狙いは僕だけだから。メイちゃんとハチクさんには危害は加えられないよきっと」

メイ「……………………」

「ん? 」

メイ「……………私はさ、キョウヘイくんが怪我するのも嫌だよ? 」

「ん……あぁ、うん。怪我はしないと思うよ。多分ね」

メイ「適当だなぁ…………」

「へへへ……」
52 : Q.E3mu26z6 17/07/17 01:46:43 ID:wHpqn1IA [2/2] 名前× NGID× 報告
「とにかくそんなわけだから、明日は僕だけスクールまで別行動するね」

メイ「…………だけど……」

「『3人まとめてしょうもないトラブルに巻き込まれて遅刻しました』じゃ、向こうに申し訳ないでしょ? 」

メイ「でm…………」

「その点、僕1人が不在ってだけなら最悪代役を立てて…………」

メイ「…………分かった」

メイ「そこまで言うんだったら、明日は別行動で良いよ…………」

メイ「その代わり、ちゃんと合流してこなきゃ罰金だからね! 」

「分かった分かった。ちゃんと合流するよ、罰金嫌だもんね」

メイ「よろしい」

「さて……それじゃあ大体の方針も決まったところで、寝よっか。明日も早いしね」

メイ「そうだね……おやすみ」

「はい。おやすみ」

…………………………………………

スタッフA「あれ? おっかしいなぁ? 」

スタッフB「どうした? 」

スタッフA「第3倉庫の鍵がないんだよ。確かにここに引っ掛けといたのに」

スタッフB「第3倉庫って言ったら、大型のセットやら機材がまとめて置いてある倉庫じゃないか。見つからなきゃマズイんじゃねぇの? 」

スタッフA「そうなんだよなぁ……。ま、明日探すよ。どっかにコロッと転がってんだろ多分……」スタスタ

スタッフB「適当だな。大丈夫か? そんなんで」スタスタ





???「…………」ニヤリ
53 : ネボー@かがやくいし 17/07/17 09:42:53 ID:zI0//tXs 名前× NGID× m 報告
面白い 支援
54 : Q.E3mu26z6 17/07/19 21:27:27 ID:AInVck/. [1/3] 名前× NGID× 報告
〜翌日〜

〜正面玄関〜

ハチク「さて、それじゃあ我々は先に行くが……本当に大丈夫か? 」

「大丈夫ですって」

「とりあえずしばらく時間潰して何事もなかったらそっちに合流するんで、それまでよろしくお願いしますね」

ハチク「うむ」

メイ「寂しくなるね〜! キョウヘイく〜ん! 」ムギュ~

「大袈裟だから……。たかだか1時間かそこらでしょ」ポンポン

メイ「そりゃそうだけどさ……ほら、雰囲気って大事じゃない? 」

「うん」

メイ「だからやっぱりこだわって行かないと! 」

「こだわり方がズレてると思うな」
55 : Q.E3mu26z6 17/07/19 22:09:52 ID:AInVck/. [2/3] 名前× NGID× 報告
ハチク「よし。そろそろ行くか」

メイ「はいは〜い。え〜っと……それじゃあ……」

メイ「ん」ズイ

「……なに? 」

メイ「なにって……いっつもしてるでしょ? いってらっしゃいのチy……」

「してない」

メイ「そうだっけ? 」

「そうだよ」

メイ「いや、人間の記憶なんてアテにならないし……案外どっかで」

ボムッ

デスカーン「してないぞ」

メイ「うぬぬ……」

「……前から思ってるんだけどさ、ポケウッドに帰ってきてからハッチャケ過ぎだよメイちゃん」

メイ「ふふふ」

「褒めてないからね」
56 : Q.E3mu26z6 17/07/19 22:40:34 ID:AInVck/. [3/3] 名前× NGID× 報告
ハチク「あ〜……そろそろ出発したいのだが? 」

メイ「あ、ごめんなさい」

メイ「それじゃあキョウヘイくん!」

メイ「……………………」

「……? どうしたの? 」

メイ「いやね、どんなこと言えばこう……雰囲気出るかな〜と思って」

「もういいから、早く行きなさい。遅れるよ」

メイ「しょうがないなぁ……」

メイ「じゃ、行ってくるね キョウヘイくん! 愛してるよ! 」テクテク

「はいはい、行ってらっしゃい。……僕も愛してるよ……」フリフリ


……………………


キョウ・メイ「…………ふぅ……」

デス・ハチ「どうした? 」

キョウ・メイ「いやね……何となくその場のノリと勢いであんな事言ってはみたけども……」

デス・ハチ「うむ」

キョウ・メイ「今になってすごく恥ずかしくなってきたというか……」

デス・ハチ「ほう」

キョウ・メイ「まぁ、要するに…………」

キョウ・メイ「言わなきゃ良かった……///」パタパタ……
57 : Q.E3mu26z6 17/07/20 16:03:24 ID:EH9nsxlM [1/2] 名前× NGID× 報告
「さてと、それじゃあ僕たちも行こうか……」

デスカーン「なんだ、もう立ち直ったのか」

「そりゃ『勢いで言ってみたら思いの外恥ずかしかった』ってだけだからね。いつまでも引きずらないよ」

デスカーン「つまらん」

「えぇ……」

デスカーン「まぁそれはともかくとして……どこに行くつもりなんだ? 」

「とりあえず人気のないところかな。なんか仕掛けてこられた時に周りの人がいると巻き込んじゃうからね」

デスカーン「なるh……」



ヒカル「その必要はないぞ愚民」



「あ、出た」

デスカーン「ワンパターンな登場だな」
58 : Q.E3mu26z6 17/07/20 17:22:59 ID:EH9nsxlM [2/2] 名前× NGID× 報告
ヒカル「さっきは僕の目の前で随分とイチャついてくれていたな……」

「物陰に隠れて盗み見といて『目の前で』とかいう? 普通」ボソ

デスカーン「言ってやるな。可哀想な奴なんだ」ボソ

ヒカル「まぁ良い……アレがお前とメイさんの最後の会話だと思えば、広い心で許して…………」

プルルルル……プルルルル……

「ん? 」

ピッ

「もしもし?」

「はいはい、そんなに連呼しなくても僕だから。そんな事より早く要件言って」

「うん……うん……あのさ、そういうの忘れて行くかな? 普通。1番大事な物でしょ」

「分かった分かった……。持ってく持ってく」

「はいは〜い。じゃあね〜」

ピッ

「……で、 何だったっけ? 確か『最後の会話』がどうのこうの……」

ヒカル「黙れ! 」

「…………なんで怒られたの? 」ボソ

デスカーン「あいつは今、さっきのお前の100倍恥ずかしいんだ。察してやれ」ボソ

「あぁ……」ボソ
59 : Q.E3mu26z6 17/07/23 22:42:41 ID:zg0neC6U 名前× NGID× m 報告
ヒカル「ふっ……そうやって余裕ぶっていられるのも今のうちだ……」

「はぁ…………」

ヒカル「愚民であるお前は僕の狙いがお前だけだと思っていたようだが……それは違う」

ヒカル「僕の狙いは、僕を愚弄した男を全て潰す事……」

ヒカル「つまり、あの『元』ジムリーダーもターゲットなのさ」

「そうっすか」

ヒカル「まぁ、僕の狙いを読みきれなかったからといって気に病むことは無い」

ヒカル「愚民の頭脳と僕の七色の頭脳で、同じレベルの思考が出来るはずが無いのだからな」

「出た出た……『七色の頭脳』」ボソ

デスカーン「その迷言と『親の七光り』をかけて影で『ナナヒカリー』呼ばわりされていることにまだ気付いてないのか……」ボソ

「知らぬが仏……知らぬは本人ばかりなりってね……」ボソ
60 : Q.E3mu26z6 17/07/23 23:38:30 ID:SjUXcWqs 名前× NGID× 報告
ヒカル「ふっ……悔しいか。そうだろうな……」

「勝手に勝ち誇り始めたんだけど」ボソ

デスカーン「それがあいつの芸風だ。諦めろ」ボソ

ヒカル「まぁ……冥土の土産だ。僕の完璧な計画を教えておいてやろう……」

「別にいらないです」

ヒカル「まず僕はお前達を分断するために、あえてお前達への危害を示唆する発言をした……」

ヒカル「そうすれば、お前がくだらない自己犠牲の精神で1人別行動を取ると踏んでな」

ヒカル「そして、まんまとその通りになった」

「そうっすね」

ヒカル「そしてお前をここに釘付けにしている間に、僕が雇った手練れのトレーナー約50人がスクールに向かう2人を襲撃するというわけだ」

ヒカル「ふっ……いくら『元』ジムリーダーでも50人を相手にバトルで勝つことは……」

プルルルル……プルルルル……

「おっ」

ピッ

「もしもし? 」

「うんうん。聞いた聞いた。50人くらいそっち行ったんだって? 」

「まぁ、そうだろうね。予想通り予想通り」

「ん? ほっとけば良いよ。後で全員お巡りさんに連れてってもらうから」

「はいは〜い。じゃあね」

ピッ

ヒカル「ふっ……仲間がやられたという連絡か……」

「今の僕の反応を見て、どうしてそういう結論になるのか意味分かんない」

ヒカル「負け惜しみを……ならばどういう連絡だったか言ってみろ」

「50人位が襲いかかって来て、ハチクさんが全員瞬殺したって」

ヒカル「なにぃ!? 」

「大体、仮にもジムリーダーとチャンピオンをよりにもよってポケモンバトルでどうにかしようと思うのがもうね……」

「しかもさし向ける人材が、金で雇われる程度の手練れ()のトレーナーときた……」

「お粗末以外になんて言えばいいんだろうねこの状況」

ヒカル「ぐぬぬ……」
61 : Q.E3mu26z6 17/07/31 01:31:49 ID:dEnj1Vjk [1/3] 名前× NGID× 報告
ヒカル「…………ふっ……まあいい……」

ヒカル「本命の作戦は、あくまでこっちだからな……」

「そういうのを負け惜しみって……」

ズシィィィィィン!!

「なんだ!? 」

ヒカル「くくく……ついに始動したようだな……この僕の、『七色の作戦』その一つが……! 」

ヒカル「……ん? 」

「…………」タタタタ!

ヒカル「貴様! 人の話も聞かずに去るとは、どういう了見だ! 」ギャーギャー

デスカーン「……良いのか? 何か騒いでいるが」フワフワ

「良いの良いの。あんな話聞くより、その間に現場に向かう方が100倍賢いから」タタタタ!!

デスカーン「それもそうだな」フワフワ



ヒカル「おのれ……どこまでも人を馬鹿にしやがって……! 愚民が……! 」ギリリ

ヒカル「まぁいい……。僕の忠告を聞かなかったことを、すぐに後悔するさ……」

ヒカル「目の前の相手だけが『敵』だと思わないことだ……ふふふ……」ニヤリ
62 : Q.E3mu26z6 17/07/31 02:03:31 ID:dEnj1Vjk [2/3] 名前× NGID× 報告
……………………

「…………なんだこれ……」

メカバンギラス「グォォォォォォォォォォ!! 」

デスカーン「メカバンギラスが……暴走してるだと!? 」

「…………僕を攻撃するためだけにここまでするか……。もはや病気だな……」

メカバンギラス「グォォォォォォォォォォ!!」

デスカーン「どうやら……そんな事を言ってる時間もないようだぞ」

「そうだね……愚痴はこれを止めてから……」

「……ん? 」

メカバンギラス「グォォォ…………ォォ……」プシュー

デスカーン「 なんだ? 様子が……」

メカバンギラス「……………ォォ………」ギギギ……

メカバンギラス「……………………」ピタッ

「…………止まった? 」

デスカーン「どういう事だ? 」

「わからないけど……倉庫の鍵を盗み出して動かしたまでは良いけど、電力供給盤の位置が分からなくて……的な? 」

デスカーン「なるほど……それで仕方なく予備電源だけで動かしたから活動限界が来た……と。アイツならある話だな」

「何とも間抜けな話だけど……さすがにコレは笑い事で済まされるレベルじゃない……。すぐ戻って……」

ガツン!!

「なっ!? 」クラッ

ドサッ
63 : Q.E3mu26z6 17/07/31 02:23:21 ID:dEnj1Vjk [3/3] 名前× NGID× 報告
〜??? 〜

「………………ん……」ボー……

「ここ……どこだ……? 」キョロキョロ

「…………牢屋……のセットか……。映画の撮影所ならではって感じだな……」

「って事は当然……」ガシャガシャ

「手錠付きだよね……だよね……」

「ボールも取り上げられて……完全に監禁だなこりゃ……」

「仕方ない……誰か来るまでは大人しく……」

コツ……コツ……コツ……コツ……

「言ってたら来たよ……。さてさて……どんな奴……が…………!? 」

ルリ「あ、起きてたんだ……ちょうど良かった」

「ルリ……ちゃん!? 」
64 : Q.E3mu26z6 17/07/31 07:05:20 ID:3q5Her5E [1/4] 名前× NGID× 報告
「………………どうしてこんなとこに? 」

ルリ「ん? この状況を考えれば、なんとなくわかるでしょ? 」

「…………ルリちゃんが僕をここに閉じ込めた犯人って事かな? 」

ルリ「そう。……分かってるじゃない」

「……どうしてこんな事を……? 」

ルリ「それはもちろん…………」ジリジリ……

「…………」

ルリ「わたしが、キョウヘイくんのこと……」ジリジリ……

「…………」

ルリ「…………」

「…………」

ルリ「……………………ぷっ……」

「? 」

ルリ「あはははははは! ダメ!もうダメ! あ〜可笑しい! 」

「……ルリ……ちゃん? 」

ルリ「ごめんごめん! 冗談だよキョウヘイくん! わたしはむしろ、助けに来た側! 」

「助けに? 」
65 : Q.E3mu26z6 17/07/31 21:56:28 ID:3q5Her5E [2/4] 名前× NGID× 報告
「助けにって言うのは……『楽にしてあげるね♪』的なそういう……」

ルリ「違います〜! 」

「じゃあ……『魂を体から解放してあげるね♪』的な……」

ルリ「さっきと一緒じゃない。本質的には」

「え〜っと……じゃあ……」

ルリ「もういいも〜ん! そんな事ばっか言うなら帰っちゃうも〜ん! 」クルッ

「ごめんなさい。許してください」

ルリ「………ま、いっか……。許してあげる」

「意外とあっさりだね」

ルリ「キョウヘイくんがこういう人だって分かってるからね」

「心外だなぁ……メイちゃんじゃあるまいし……」

ルリ「いやいや……メイちゃんの陰に隠れてるだけで、キョウヘイくんも大概変人だから」

「マジで? 」

ルリ「マジで」
66 : Q.E3mu26z6 17/07/31 22:36:25 ID:3q5Her5E [3/4] 名前× NGID× 報告
「ところでさ……ルリちゃんって前はもっと……」

ルリ「ちょっと待って、その前にこの手錠外しちゃうから」カチャカチャ

「うん……」

ルリ「え〜っと……あれ? 」カチャカチャ

ルリ「こっちがこうかな? 」カチャカチャ

ルリ「これならどうだ! 」カチャカチャ

ルリ「え〜い! 往生際の悪い手錠め! 」カチャカチャ

「……何してるの? 」

ルリ「違うんだよ! この手錠、錆びちゃっててなかなか鍵が……」

「何が違うのかサッパリだけど……とりあえず、ちょっと鍵貸してくれる? 」

ルリ「別に良いけど……どうするの? 」

「自分で開けるんだよ? 」

ルリ「いやいやいやいや。手錠で繋がれてるのにどうやって……」

「この手錠、無駄に鎖長いし……片方の手でもう片方の鍵を開けて……」

ルリ「絶対無理だと思うけど……はい」スッ

「え〜っと……ここをこうして……それで……」カチャカチャ

カチャ……

「よし……開いた……」

ルリ「なっ……! 」

「ふぅ……やっと自由だ……ありがとねルリちゃn…………どうしたの? 」

ルリ「いいもん……どうせわたしはビックリするほど不器用だもん……」イジイジ

「なんかごめん」
67 : Q.E3mu26z6 17/07/31 23:06:25 ID:3q5Her5E [4/4] 名前× NGID× 報告
ルリ「ま、いいや。で? さっき何を言おうとしてたの? 」

「いやね、ルリちゃんって前はもっとこう……『閉じ込めるのは、わたしの役目なのに……ふふふ……』みたいなキャラだったじゃん? 」

ルリ「まぁ……そうだね」

「それが今では『こう』でしょ? いつキャラ変したのかなと思って」

ルリ「そういう話か……。なるほど……」

「別に言いたくないなら……」

ルリ「言うよ? 言うんだけどね」

「うん」

ルリ「特に話す必要ないとこまで含めちゃうと、2時間くらいかかるんだよね」

「ちなみに必要ないとこ端折ると? 」

ルリ「3分くらいかな」

「端折ろう」

ルリ「ちぇ〜」

ルリ「え〜っと……結論から言うと、悪霊に取り憑かれてたみたいなんだよね。わたし」

「……………………」

ルリ「なに? その可哀想な子を見る目は? 」

「別にそんな事ないよ。ただ、ちょっと馬鹿なのかな〜と思ったd……」

ルリ「なるほどなるほど……後頭部にもう1発欲しいんだね」グググ……

「待った待った。『くろいてっきゅう』はやめよう。死ぬ」
68 : ズモー@モンスターボール 17/08/01 20:04:17 ID:F8TeSDTQ 名前× NGID× 報告
!んえし
69 : Q.E3mu26z6 17/08/02 22:44:05 ID:wy9u7hsc 名前× NGID× 報告
ルリ「まぁ……さすがにそれは冗談だけど……とっと……」ヨタヨタ

「危ない! 」ガシ!

ルリ「……ありがと……キョウヘイくん」

「うん」

ルリ「…………………・」

「……………………」

ルリ「……………………」パッ

ヒュウウウウウウ!

ゴン!!

「……いっっっっっっっっっった! 足! 足! 」

ルリ「ごめんごめん。……いやね、いつまで体触ってるのかな〜と思って」

「……そういう事は、まず口で言ってくれると凄く助かるんだけど」

ルリ「うん、さすがにやり過ぎだったね。お詫びにソレあげるから許して」

「別にいらないけど……とりあえず貰っとく……。っていうか、そもそもなんでこんな物持ち歩いてるの? 」

ルリ「そりゃああれだよ……いつか役に立つかな〜って」

「役に立つっていうのは『好みの男を殴り倒して持って帰る』的なアレなのかな? 」ガタガタブルブル

ルリ「あのさ……キョウヘイくん」

「ん? 」

ルリ「ここって牢屋じゃない? 」

「そうだね。セットだけどね」

ルリ「で、わたし達いま2人きりじゃない? 」

「そうだね。図らずもね」

ルリ「手錠もあるじゃない? 」

「あるね」

ルリ「…………つまり何が言いたいかって言うとね」

「うん」

ルリ「そんな事ばっかり言ってると、本当に襲っt……」

「ごめんなさい」

ルリ「よろしい」
70 : Q.E3mu26z6 17/08/14 00:10:38 ID:0cJ4ud6I [1/3] 名前× NGID× 報告
ルリ「で……どこまで話したっけ? 」

「なんか悪霊がどうのこうの……」

ルリ「そうそう! それでね……キョウヘイくんとメイちゃんが祈祷師さんを連れてきてくれたじゃない? 」

「うん」

ルリ「どうもね、悪霊の間では『自分の周りに祈祷師がいる場合は必ず祈祷師に取り憑かなければならない』って暗黙の了解があるらしくて……」

(そういえば、シオンのポケモンタワーでも『祈祷師以外に取り憑くなんてもってのほか』って言ってたな……祈祷師の立場……)

ルリ「わたしに取り憑いてた悪霊も、『名残おしいがお別れだ……世話になったな……』って言い残してわたしの体から抜けてったの」

「悪霊の律儀さは異常」
71 : Q.E3mu26z6 17/08/14 01:31:41 ID:0cJ4ud6I [2/3] 名前× NGID× 報告
ルリ「まぁ……そういう経緯でわたしは元に戻ったわけ」

「最初から取り憑かなきゃいいと思うのは僕だけかな」

ルリ「つまりアレだね。キョウヘイくんとメイちゃんは、わたしの恩人って事だね! 」

「恩人の足に『くろいてっきゅう』落とすのはどうかと思うよ」

ルリ「まぁ、それもご愛嬌って事でさ」

「愛嬌で足の骨砕かれたらたまったもんじゃないよねっていう」

ルリ「砕けてないでしょ? 」

「砕けてないけどさ」

ルリ「だったら良いじゃない。細かい男の子はモテないよ? キョウヘイくん」

「なんだろう……メイちゃんと会話してるみたいだ」
72 : Q.E3mu26z6 17/08/14 02:15:29 ID:0cJ4ud6I [3/3] 名前× NGID× 報告
「っと……そんな事より、手持ちを取り返しに行かないと……」

ルリ「手持ちって……この子達の事でしょ? 」スッ

「…………なんでルリちゃんが持ってるの? 」

ルリ「え〜っとね、ここに来る前に例のヒカルくんに会ったのね」

「うん」

ルリ「で、『わたしもキョウヘイくんには恨みがあるの……。彼の目の前で手持ちを痛めつけて、絶望を味あわせてやりたいわ』って言ったら貸してくれた」

「安定のクソバカだな」

「でも、よくあいつが僕のポケモン持ってるって分かったね」

ルリ「1人で大声で『くくく……! このポケモン達を利用すれば、あの愚民に目にものを見せてやれる! ふはははははは! 』って言ってたからね」

「あぁ……」

ルリ「わたしは『変な噂が立たない様に』って撮影の時以外は極力宿舎にいたから顔バレてなかったみたいで助かったよ」

「アイドルならでh……」

ルリ の メガトンパンチ !!

「へぶし……! 」

ルリ「あのねキョウヘイくん……わたしがアイドルって事は一部の人にしか話してないから……あんまり大声で言わないで欲しいな。えへへ///」

「言葉だけ聞くと、人の顔面にパンチ叩き込んだ女の子とは思えないね」
73 : Q.E3mu26z6 17/08/25 01:37:50 ID:pAw9Ah4s 名前× NGID× 報告
「まぁ、とにかくありがとね。助かったよ」

ルリ「いいのいいの! 気にしないで! 」

「さてと……それじゃあ手持ちも戻って来た事だし、反撃開始と……」

ルリ「あぁ……ヒカルくんだったらもういないよ? 」

「えぇ……!? 」

ルリ「なんかね、わたしがヒカルくんからポケモンを受け取った直後に仲間っぽい人達が集まって来て……」

『俺たちはキッチリ任務をこなした。次はお前が約束を守る番だ……』

ルリ「って連れていかれちゃったの」

「そういえば仲間達は金で雇ったみたいな事言ってたな……その話かな」

ルリ「去り際に『用が済んだらボールを返しに来い』ってしきりに叫んでたけど、行かなくていいよね? 」

「うん」
74 : Q.E3mu26z6 17/08/29 21:46:45 ID:RVGIJdvs 名前× NGID× 報告
「しかし……そうなるともうやる事ないな……帰って寝よっかな……」

ルリ「いやいや! スクールでバトル見せるんでしょ? 」

「ん? あぁそうか……忘れてた。後頭部殴られた後遺症かな? 」

ルリ「ダメだよ。そんな大事な事忘れちゃ……。メイちゃんがカンカンに怒っちゃうよ? 」

「ははは……」

ルリ「オレ……コロス……オレトノヤクソクワスレタオマエコロス……」

ルリ「みたいな」

「どこのゴーレムだ」

ルリ「ひど〜い。女の子をゴーレムだなんて……」

「いやいやだって……」

ルリ「メイちゃんに言いつけちゃお〜っと…………」

「女って怖い」