【SS】特殊犯罪捜査係

初めまして、そして奇跡的に覚えている人はお久しぶりです。

約1年前に「高校生ブイズ」というSSを書きました。
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=228653
何を血迷ったか、今回はそのスピンオフを書きました。

前作を知らなくても読めるような内容だと思うので、
暇つぶしに読んで頂けたら幸いです。

ｺﾞﾊﾞｯ!（爆発音）

ゲッコウガ「ゴウカザル！何があった！？」

マリルリ「まさかリーダーが使うとは思わなかったわよ！」

昼ガルガン「ゴウカザルさん！武器の杖です！」ﾌﾞﾝ!

ゴウカザル「みんなすまない！コイツが黒幕だ！」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ...

ノクタス「おや？隠れて待機していたのかね？」（守るでガードしていた）

ゴウカザル「特捜係は皆、緊急召集用の端末を持っている。使う機会は無いと思っていたがな」

昼ガルガン「黒幕って、ノクタスさんじゃないですか！」

ゴウカザル「そうだ！コイツは昨日の作戦の内容を知っていた。裏社会の元関係者であっても、特捜係の極秘の作戦までは知らされていないはずだ！」

ゲッコウガ「なるほどな。それなら俺たちのの行動が筒抜けなのも納得できる」

ゴウカザル「しかも昔の大抗争にもコイツが深く関わってやがる！！」

昼ガルガン「大抗争って歴史から消された大抗争のことですか！？」

マリルリ「そういうことね。ノクタスさん、今までお世話になりました。じゃあ…捕まってください！」ﾀﾞｯ!

ノクタス「やれやれ、せっかくここまでやったのに墓穴を掘ってしまったか…」ｽｯ...

ゴウカザル『あれば…モンスターボール？何故こんなところで…？』

※この世界でモンスターボールは、病気や怪我などで救急搬送する際の担架として使われております。

ﾊﾟｶｯ

？？？「…」ﾌﾞﾝ!

マリルリ「キャァ！」（ぶん投げられる）

ゲッコウガ「あれは…！？」

ゴウカザル「嘘だろ！そんなはずはない！！」

マリルリ「っとっとっと。なに？リーダーたち、顔見知り？」（着地）

ゲッコウガ「コイツは…」

ゴウカザル「ミュウツーの組織の初期メンバー、オノノクスだ！！」

昼ガルガン「オノノクス？」（新米な為知らない）

マリルリ「はぁ！？オノノクスって崩竜って恐れられていたっていうあのオノノクス！？随分前の抗争で死んだんじゃないの！？てゆーかミュウツーたちの地下で遺体を確認したって言ってなかったっけ！！？？」

ゴウカザル「確かに確認したが…」

ノクタス「惜しいねぇ。コレはその崩竜のクローンだよ」

ゲッコウガ「クローンだと！？」

ノクタス「そ。前の大抗争の時に細胞を奪ってね。そいつを培養したのさ。当時はクローンの技術が盛んではなかったから苦戦したけど、最近やっと完成したよ」

昼ガルガン「クローンなんて…生き物をなんだと思っているんですか！！」

ノクタス「そんなものどうでも良いじゃないか。卵から生まれるか培養器から生まれるかの違いしかないよ。それと大抗争はコイツらの細胞をサンプリングする意味もあったし」

ゴウカザル「どういう意味だ…」

ノクタス「もちろんそれだけじゃないよ？でもメインはコイツらの細胞をサンプリングして、もしできたらミュウツーの組織を壊滅させられたらなーって」

ノクタス「そもそもおかしいとは思わない？ミュウツー程の組織がアジトを簡単に特定されて、簡単に攻められるなんて」

ノクタス「いやぁ大変だったけどね。仲間のフリしてバレないように情報を盗んで、キリの良いところで組織から抜けて、その情報を他の組織に売る。アイツら、何重にも情報にロックかけてたから。でも唯一の欠点、殺さずの掟。その甘さが全てを台無しにしたけどね」

昼ガルガン「あなたがいなければ…世の中はもっと平和だったかも知れないのに…！」

ノクタス「そんなこと言ったら僕がいなかったらミュウツーは生まれなかったよ？」

ゴウカザル・ゲッコウガ・マリルリ・昼ガルガン「！！！？？」

ノクタス「この際だからバラすけど、ミュウツーは伝説のポケモン、ミュウのクローン。昔、極秘でミュウをクローンで作ろうとした研究があった。そこの研究者として僕は働いていたんだ」

マリルリ「アンタがミュウツーを作ったの！？？」

ノクタス「勿論、僕だけではないけどね。かなり苦労して作ったのに逃げやがって。でも面白かったなー。僕がミュウツーを作った研究者って気付かないで仲間にするんだよ？確かに研究は顔を見られないように宇宙服みたいなものを着て実験していたけど、全部知っていた僕からしたら吹き出しそうだったよ。あ、その後ハピナスがミュウツーの組織と交戦する時、ハピナスの情報を横流しにしたのも僕の部下さ。本当は両方潰れれば良かったんだけどね。でもその後君達が潰してくれたから結果オーライかな？」

マリルリ「アンタみたいな絵に描いたような黒幕って本当にいたのね」

ノクタス「伊達に長く生きてはいないよ？それと最近の裏社会の事件も僕の部下たちだから」

昼ガルガン「最近のって言うのは…」

ノクタス「ウツボットとハリテヤマの麻薬密輸。あれは僕が前に雑用に雇っていたなヤツらだったねぇ。頭が悪い癖に金儲けしようとするから捕まるんだよ」

ノクタス「その次のガルーラ、アイツは僕が実験用に使う臓器とか脳を必要だった時に雇っていた。その後に子供が死んで気が狂ったから解雇したんだ。そうしたら何を思ったか子供をさらってパーツを死んだ子供に繋げていたよ。いくら僕の実験を身近で見ていたからってあんな繋げ方をするなんてね。それでも動いちゃうのは生命の神秘だね」

ノクタス「最後の電気ネズミ集団。アレは洗脳の実験で使った。洗脳について論文に書かれた事を実際にやってみて、さらに改良できないかなぁって。そしたら予想以上に優秀になったよ。でも、もともと使い捨てだったから別に無くても良いかな？」

ゴウカザル「どこまでも外道が！！」

ゲッコウガ「ノクタスよりも先にオノノクスを討つ。マリルリ、相手はドラゴンタイプ。俺の氷とお前のじゃれつくで行くぞ」

マリルリ「わかったわ。腹太鼓するから時間稼ぎよろしく」

ノクタス「君たち勘違いしているかも知れないけど、クローンに成功したのはオノノクスだけじゃないからね？」ﾎﾟｲｯ

一同「！！！？？」

ﾎﾞｼｭｯ

ミュウツー「…」

ハピナス「…」

バシャーモ「…」

マンムー「…」

クレッフィ「…」

ゴウカザル「創始者たち…だと…！？」

マリルリ「魔神、桃玉、紅蓮、氷鬼、真知…」

ゲッコウガ「全てのクローンに成功していたのか…！」

昼ガルガン「あれ？でもなんでミュウツーだけプロテクターをつけているんですか？」

ノクタス「ミュウツーはもともとミュウのクローン。クローンっていうのは複製を重ねるとDNAが劣化してしまうんだよ。生物に寿命があるのは細胞分裂の回数がきまっているからね。受精卵でも入手できたらよかったんだけど。ミュウツーのクローンはどうやっても不具合が発生したからプロテクターで補強しているのさ」

マリルリ「何言ってるかわからないけど、とりあえずそのプロテクトを破壊すれば良いのね！あなたがペラペラ喋っている時に腹太鼓は済ませたわ！！」ﾋｭﾝ!（マリルリのアクアジェット）

ｷｨｨﾝ!

マリルリ「あだっ！？えっ？無傷！？」

ミュウツー「…」

ノクタス「君の力じゃビクともしないね」

ゴウカザル「これは…絶対防御の壁…！」

ゲッコウガ「ゴウカザル！あれはなんだ！？」

ゴウカザル「ミュウツーのオリジナル技だ。リフレクターと光の壁を混ぜた壁で、攻撃が当たる瞬間に接触部分の壁の密度が高まる！視覚外からの攻撃でも察知して密度をあげる技だ！！」

マリルリ「何それ無敵じゃない！！」

ゲッコウガ「前回はどうやって破ったんだ！？」

ゴウカザル「微弱で広範囲の悪技でサイコパワーのセンサーを無力化して、死角から最高火力を打ち込んだ！」

昼ガルガン「この人数相手に死角を取るのは至難の技かと…」

マリルリ「じゃあ正攻法しかないわね！タイプ的にも有利なバシャーモから…」

ﾋｭﾝ（バシャーモがマリルリの目の前に移動）

ﾄﾞｯ...（攻撃でバシャーモがマリルリを上空へ打ち上げた）

ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!（バシャーモの超連続攻撃）

マリルリ「がっ…！！？」

ﾄﾞｻｯ...

ﾊﾞﾁﾁﾁﾁﾁﾁﾁｨ!!（バシャーモが雷パンチでトドメを刺そうする）

ﾊﾟﾁﾝ!（ゴウカザルの猫騙し）

ゴウカザル「はぁっ！！」（棒で顔面を突く）

ﾋｭﾝ（バシャーモがかわし、距離を取る）

ｽｯ...ﾋｭﾝ...（その隙にゲッコウガかマリルリの身柄を確保し距離を取る）

マリルリ「」

昼ガルガン「マリルリさん！！」

ゲッコウガ『ゴウカザルが救出に行かなかったら死んでいた。不利なタイプでもここまで圧倒するか…』

ゴウカザル「ゲッコウガ！ルガルガン！俺とゲッコウガがメイン、ルガルガンがサポートのスリーマンセルだ！殺す気で行くぞ！それでも足りないぐらいだ！！」

ノクタス「おっかないねぇ。苦労して作ったのに簡単に殺すとか言わないでよ。やっと優秀なヤツらができたんだから」

ゴウカザル「どういうことだ…？」

ノクタス「いきなりクローンが作れると思っちゃダメだよ？1体のクローンにつき50〜60失敗作がいるんだから」

昼ガルガン「それって…いや6体のクローンってことは…」

ゴウカザル「命を…弄びやがって！！」

警官「ノクタス警視長！たった今あなたに逮捕状が出た！その協力者もだ！あなた達は完全に包囲されてちる！投降しなさい！！」

ゴウカザル「危険だ！俺たちが束になったところで敵う相手じゃない！！退避しろ！！！」

ノクタス「悪いけど目撃者は全員死んでもらうよ？」

ミュウツー「…」ｽｯ

警官「うわっ！なんだ体が急に！？ぐっ苦し…」（サイコキネシスで首を絞められている）

ﾎﾞｯ!（ゲッコウガの悪の波動）

警官「」（戦闘不能）

ゲッコウガ「ここにいる者に告ぐ！今すぐにこの場から退避せよ！！」

リーフィア「みんな無事か！？」ｽﾀｯ

ゴウカザル「今のところマリルリ以外は無事だ」

リーフィア「一般の警官に裏社会の相手は出来ない…。僕たちでやるしかないね」

ゴウカザル「すまない、本来は俺たちがなんとかしなければならないのに」

昼ガルガン「来ます！」

ﾋｭﾝﾋｭﾝ!!（マンムーの氷の礫）

ﾋｭﾝ!（かわす）

ゴウカザル『なんだ？この違和感は…。確かに技も動きも一級品だが…』

昼ガルガン「ストーンエッジ！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!!!

ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!（オノノクスがストーンエッジを砕きながら突っ込んでくる）

ｼｭﾋﾞｨｨｨ!!（ゲッコウガの冷凍ビーム）

ﾋｭﾝ!（紙一重でかわす）

ｸﾞﾜｯ!（オノノクスが昼ガルガンへ瓦割り）

ｷｨﾝ!!（ゴウカザルが棒でガード）

ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ!（ゴウカザルの鬼火）

ﾋｭﾝﾋｭﾝ（オノノクスが距離をとってかわす）

昼ガルガン「ゴウカザルさんありがとうございます！」

ゴウカザル「大丈夫だ、問題ない」

ゴウカザル『冷凍ビームと鬼火を避けたってことは、味方に壁は反映されてはいないのか？それよりも…』

ゲッコウガ『敵が攻撃するとき、他の奴らが攻撃してこない？普通なら連携を取ったり追撃をしたりするが。ノクタスの護衛は一体で充分なはず』

リーフィア「苦鎖刈の大鎌！！」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ...ｼｬｷ-ﾝ!!

ゴウカザル「オリジナル技か！？」

リーフィア「遅くなってすまない！チャージに時間がかかるんだ！」

ゴウカザル「よし、即席だがフォーマンセルで行くぞ！！」

ゲッコウガ・昼ガルガン・リーフィア「ラジャー！！」

ゲッコウガ「壁を作るぞ」

昼ガルガン「はい！」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!（昼ガルガンのストーンエッジで相手を囲む）

ｼｭﾋﾞｨｨｨ!!（ゲッコウガが冷凍ビームで補強する）

ﾄﾞｶﾞｧ!!（バシャーモが壁に大穴を開ける）

ﾋｭﾝ!!（ゴウカザルが壁の死角から仕掛ける）

ﾊﾞﾁﾁﾁﾁﾁｨ…ｽﾞｶｯ!!（雷パンチがゴウカザルを貫通する）

ｼｭｩｩｩ...（ゴウカザルの身代わりが消滅した）

ﾋｭﾝ!（逆の死角からゴウカザルが仕掛ける）

ﾊﾞﾁﾁﾁﾁｨ!!（バシャーモが迎え撃とうとする）

ﾊﾞｼｭｯ!!（2体目のゴウカザルの身代わりが消滅し、身代わりの後ろから水手裏剣が飛んできた）

ﾊﾞﾁｨｯ!!（雷パンチでガード）

ゲッコウガ「痺れ薬入りだ」

バシャーモ「…！」（麻痺状態になる）

昼ガルガン「はっ！！」（バシャーモに向かってストーンエッジを放つ）

ﾋｭﾝ!（バシャーモがギリギリで交わす）

ゴウカザル「跳んだな？空中ではかわせない！！」（ゴウカザルのアクロバット）

ｶﾞｯ!（アクロバットがヒット）

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!!（マンムーが突っ込んでくる）

リーフィア「そこだぁ！！」ｽﾞﾊﾞｧｧ!!（ゴウカザルが作った穴から飛び出し、大鎌で引き裂く）

マンムー「！？」

ｸﾞﾜｯ!!（オノノクスの逆鱗発動）

リーフィア「来い！！」ﾁｬｷ...

ﾀﾞｯ!（オノノクスがリーフィアに仕掛ける）

リーフィア「なんてね！」

オノノクス「！？」

ｼｭﾋﾞｨｨｨ!!（リーフィアが直前でかわし、背後からゲッコウガが放った冷凍ビームがヒット）

ノクタス「見事な連携だねぇ〜」

ゲッコウガ「昔、似たような連携をとったからな」

ノクタス「だけどそれくらいじゃ僕のクローン軍団は倒せないよ？」

バシャーモ「…」ﾑｸﾘ

マンムー「...」ﾑｸﾘ

オノノクス「...」ﾑｸﾘ

リーフィア「あれをまともに食らわせたのに…！」

？？？「なにやら騒がしいと思えば…」

ゲッコウガ「エーフィ！何故来た！？」

エーフィ「あなたのお弁当に…箸を忘れたから…届けにきた…気づかなかったの？…本当に毎日…お弁当食べてるの？…毎日食べるフリして捨ててたり…」

ゲッコウガ「そんなことは断じてない！いつも美味しく頂いている！今日は他の部署の手伝いをしていたらお昼が少し遅くなっただけだ！！」

エーフィ「そう…なら良いけど…」

ゲッコウガ「じゃなくて！今すぐ逃げろ！！俺たちが本気でかかっても勝てる勝算は無い！！」

エーフィ「なら尚更私が必要ね…」

オノノクス「…」ﾀﾞｯ!（エーフィに仕掛ける）

ｷｭｨ-ﾝ!!（エーフィのマジカルシャン）

ｽﾞﾊﾞｧ!!（オノノクスがマジカルシャインを引き裂く）

エーフィ「！」ﾀﾀｯ（なんとか回避する）

ゲッコウガ「エーフィ！」

エーフィ「なるほど…手強い…」

エーフィ「そういえば…こんなものちょろまかしてきたけど…使える…？」ｽ...（モンスターボールを見せる）

一同「！！！？！？」

ゲッコウガ「こ…これは！？どうやって！？？」

ノクタス「いつのまに！？？」

エーフィ「トリックで小石とすり替えた…」

ノクタス「取り返せ！！」

ﾀﾞｯ!!（一斉に向かってくる）

ｽﾞﾝ!!（マンムーの脚が地面に埋まる）

マンムー「！？」

ゴウカザル「悪いが落とし穴を仕掛けさせてもらった」ｶﾁｯ

ﾋﾞ-（マンムーがモンスターボールに入れられる）

ゲッコウガ「ナイストリック」

エーフィ「この端末…欲しい…」（トリックで端末とモンスターボールをすり替えていた）

ノクタス「あの小娘を狙え！！」

バシャーモ「…」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ!!

ゲッコウガ「俺の後ろにいろ！！」

エーフィ「何言っているの…？」

ﾋﾞﾀｯ!（バシャーモの動きが止まる）

エーフィ「あなたに守られるほど…私は弱くない…」（サイコキネシスで動きを止める）

ノクタス「サイコキネシスごときバシャーモにかかれば…！」

ゲッコウガ「加速で忘れているがバシャーモは麻痺状態、相性的にも有利な相手だったら僅かなら動きを止められる」ｶﾁｯ

ﾋﾞ-（バシャーモがモンスターボールに入れられる）

ノクタス「ガキどもがちょこまかと！お前たち！八つ裂きにしろ！！」

ﾀﾞｯ!

ゴウカザル『やはりコイツら…！』

昼ガルガン「ストーンエッ…」

ｸﾞﾜｯ!!（オノノクスが昼ガルガンとの距離を一気に詰めて瓦割り）

昼ガルガン「あっ…」


ｶﾞｼｨｯ!!

マリルリ「お兄さん、私の後輩いじめちゃダメだよ」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!!（マリルリのじゃれつく）

マリルリ「ホラ！早く！！」

昼ガルガン「ハイ！！」ｶﾁｯ

ﾋﾞ-（オノノクスがモンスターボールに入れられる）

昼ガルガン「マリルリ先輩生きていたんですか！？」

マリルリ「死ぬかと思ったわ。死にかけたのはこれで2回目だわ」ｸｲｯ（外を指差す）

昼ガルガン「？」

タブンネ「どうも」ﾍﾟｺﾘ

昼ガルガン『いつの間に…ゲッコウガ先輩が外野に運んだ後、コッソリ治療してくれたのか…』

マリルリ「遅くなってごめんなさいね。あと3体！いっちゃいましょうk…」

ｽﾞﾄﾞｫｫｫﾝ!!!（落雷）

ﾓｸﾓｸﾓｸ...

昼ガルガン「ゲホッ！なんですかこれは！？」

サンダース「みんな大丈夫！！？」ﾀﾞｯ!

リーフィア「なぜここに？」

サンダース「エーフィちゃんからLINEが来たんだよ！近くにいるのは私しかいないし」

ゲッコウガ「いつの間に…」

エーフィ「…戦力補充」ﾄﾞﾔｧ

ｽｳｯ...（煙が収まる）

クレッフィ「」（戦闘不能）

サンダース「よし、不意打ちは成功したみたいだね！」

マリルリ「復活して暴れてやろうって思ったのに、いきなり一体倒しちゃったわね」

ノクタス「嘘だ…創始者たちが…」

ゴウカザル「お前は創始者たちを全く理解していない」ｶﾁｯ

ﾋﾞ-（クレッフィがモンスターボールに入れられる）

ゲッコウガ「確かに動きは見事なものだが、どこか動きがぎこちない」

ゴウカザル「本物の創始者たちなら俺がマリルリを救出することはできず、一緒に殺されていた」

ゲッコウガ「それだけじゃない。今頃辺り一帯は血と肉片の海になっていたはずだ」

ノクタス「僕のクローンは完璧なはずだ！」

ゴウカザル「完璧だな。仲間思いなところまで」

ノクタス「なんだと！？」

ゴウカザル「創始者たちは戦闘の際は離れて戦うようにしていたそうだ。お互いに巻き添えを食らわせないようにな」

昼ガルガン「どういうことですか？」

ゴウカザル「戦闘力が高すぎて味方にも被害が出でしまうんだ。近くで戦う場合は綿密な作戦を練り、被害を減らしたそうだ」

ゲッコウガ「じゃあ動きが悪かったのは…」

ゴウカザル「味方を傷つけないように制限していたんだな」

ノクタス「そんなはずはない！コイツらは僕が洗脳して戦闘マシーンにしたんだ！！」

ゴウカザル「バシャーモ、オノノクス。コイツらは加減がわからないから作戦でも単対多のゲリラ戦がメインだった」

ゴウカザル「マンムーはいつもみんなを攻撃から庇っていたから生傷が絶えなかった」

ゴウカザル「ハピナスは誰も死なせまいといつも最前線で治療していた。足りない戦闘力は銃を使って補っていたらしい。麻酔銃だがな」

ゴウカザル「クレッフィ、コイツはそもそも戦闘員ではない。主に作戦の提示、データの管理、分析。戦闘でも補助技で味方のサポートをしていた」

ゴウカザル「そしてミュウツー。コイツは誰にも気付かれないように夜中にいつも一人で泣いていたらしい。今日も守りきれなかったってな」

ゴウカザル「生前、ハピナスが俺に語ってくれたよ」ｶﾁｯ

ﾋﾞ-（ハピナスがモンスターボールに入れられる）

ノクタス「はぁ！？なんでダメージを与えていないのに…！」

ゴウカザル「ハピナスは力が弱ければ動きも早くない。それを補う武器もない。そんなヤツがボールの光をかわすことはできない」

ノクタス「〜〜〜！！ミュウツー！！こいつらを消し炭にしろぉ！！」

ミュウツー「…」ｽ…

ゴウカザル『さて、ある意味最後の一体が一番危険なんだよな…』

ミュウツー「…」

ﾊﾞｷｨ!（ミュウツーが自分のプロテクターを破壊し始めた）

一同「！！！？！？」

ノクタス「この出来損ないがぁぁ！！お前はソレがないと生きていけないって何度も言ったじゃないかぁぁぁ！！！」

ミュウツー「…」ﾊﾞｷｯﾊﾞｷｯ

昼ガルガン「こっ…これは…」

マリルリ「どういうこと？」

ゲッコウガ・ゴウカザル「…」

ミュウツー「…」ﾊﾞｷｯ!ｶﾗﾝｶﾗﾝ...（プロテクターが全部剥がれた）

ミュウツー「…」ｽｯ

ｸﾞｼｬ!!

サンダース「キャッ！？」

リーフィア『サイコキネシスで心臓を自分で！』

エーフィ「…」

ミュウツー「…ゴフッ」

ミュウツー「…」ﾆｺｯ

ﾄﾞｻｯ

ミュウツー「」（死亡）

昼ガルガン「勝った…ですか？」

ノクタス「嘘だぁぁぁあああ！！僕の研究は完璧だ！！これは何かの間違いだぁぁ！！！」ﾀﾞｯ!

サンダース「あっ！？」

ゲッコウガ「逃すか！！」ﾀﾞｯ

ノクタス「クソッ！クソッ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ!!（正門から出る）

ブースター「やっべぇ！！早くしないとルカリオの試合に遅れる！！うぉぉぉ！ニトロチャージ！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!!!

ノクタス「な、なんだね君は！？」

ブースター「うわ！急に出てくるな！止まらねぇ！！」

ﾄﾞｶ-ﾝ!!

ブースター「ワリィ！急いでるから！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!!

ﾄﾞｻｯ

ノクタス「」（戦闘不能）

ゲッコウガ「やった…のか？」

ゴウカザル「だな」

昼ガルガン「えぇ…」（困惑）

マリルリ「あの女ぁぁぁ！！！」

昼ガルガン「ヒッ！？どうしたんですか！」ﾋﾞｸｯ

ゲッコウガ「マリルリの話によく出てくる恋のライバルがさっきのブースターだ」

マリルリ「ぶっころす！！」ﾀﾞｯ!

ゴウカザル「待て、就業時間は終わっていない」ｶﾞｼｯ

昼ガルガン「それにあのスピードじゃもう追いつきませんよ」

ゲッコウガ「さぁ、事後作業にかかるぞ。今日は残業だな」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

マリルリ「あの女ぁぁぁあああ！！！」

エーフィ「私…帰る…あなた…お仕事頑張ってね…今日はカレーライスよ…」

ゲッコウガ「お、おぉ」

サンダース「私も帰るね。晩御飯の買い出しに行かないと。ゴウカザル君、あんまりパチリスちゃんに心配かけちゃダメだよ？」

ゴウカザル「なっ！？どういう意味だ！」

サンダース「パチリスちゃんとは良くスーパーで会うからね。もっと甘えてきてほしいって言っていたよ」

ゴウカザル「…」ｶｧ///

その後ノクタスは最高裁判所にかけられ、法廷に裁かれることになった。
しかしノクタスは社会の闇の中では氷山の一角に過ぎない。
社会があればそこに必ず闇がある。底知れない闇に、特殊犯罪捜査係は今日も立ち向かい続ける。

終わり

ミュウツー（クローン）
享年2歳。性別不明。クローンのクローンということで体が著しく弱かった。成長を早める為に過剰な薬物投与がされいた。プロテクターなぜノクタスの命令を無視して自決したのかは不明。

ハピナス（クローン）
2歳。雌。ノクタスが襲われることを恐れ、銃などの飛び道具の使い方を教えなかった。卵産みで味方を回復させることはできるが、専門的な医療技術はない。しかし医療のセンスがズバ抜けているので今後は医療の専門学校に通わせ、卒業後はタブンネの元で修行させる話がある。現在は体内に溜まった薬物の取り除く為に治療中。

バシャーモ（クローン）
2歳。雄。とてつもない戦闘力を持っている為、軍に入る話が出ている。しかし学力以前に文字の読み書きができないので、最低限の学力を身につけさせる為に通信制の学校に通わせることが決まった。現在は体内に溜まった薬物を取り除く為に治療中。

マンムー（クローン）
2歳。雄。クローンの中で唯一、自我が芽生え始めていた。将来はポケモンの役に立てる職業が良いと言っており、レスキュー隊なんかはどうとか話がある。現在は体内に溜まった薬物を取り除く為に治療中。

オノノクス
2歳。雄。文字を覚える一貫として漫画を与えたら、将来は海賊王になると言ってしまった。海賊王は無理だと言っても頑なに諦めない為、漁師はどうかと聞いてみたら何故か二つ返事でOKした。聞くとシラスが好きらしく（病院食で食べた）、シラスの為に働きたいと言っている。クラスに必ず一人はいる、俗にいうアホの子だった。現在は体内に溜まった薬物を取り除く為に治療中。

クレッフィ
2歳。下手に頭が良くなるとクーデターを起こすと恐れられ教養を全く与えられておらず、作戦を考えるどころか文字の読み書きができない。戦闘力も低い為、戦場においてはほぼ何もできない。治療期間に手先が器用なことがわかり、手芸に興味を持つようになった。将来もその手先を生かした職業を探すらしい。

ブースター
23歳。雌。昔と比べてやんちゃはしなくなったが、遅刻しそうになるとニトロチャージを飛ばす癖は治っていない。プロサッカー選手のルカリオと結婚し、ボロアパートで生活している。ルカリオの収入なら高級マンションどころか一戸建てに住むことができるが、ブースター曰く、「新婚って言ったらボロアパートだろが！！」と言ったのでしばらくボロアパートに住むらしい。