ポケットモンスターエグゼイド

※時系列は、飛彩が戻ってきた後です


ここは聖都大学附属病院。そこで働く研修医の宝生永夢は、CR(電脳救命センター)で仲間と共に飛彩の帰還を祝っていた。


灰馬「飛彩、よく戻ってきてくれたな…」

飛彩「あぁ…」

永夢「今日は、飛彩さん戻ってきた御祝いなんですよ」

ポッピー「それもあるんだけど、永夢の内科研修終了も祝してね」

永夢「そういえば、今日で終わりだったっけ」

ポッピー「それで、次の研修先は?」

永夢「肛門科です」

ポッピー「そっか…」

>>343
超絶奥義を遂げたので。
グロンギ語とオーバーロード語は難しくて無理ですが、オンドゥル語は多少喋れます。
今作にネクロズマは出てきません。

〜ウルトラスペース〜

永夢達一行はソルガレオとルナアーラの力を借り、ウルトラスペースへとやってきた。


永夢「ここにほしぐもちゃんが…」

グズマ「もうダメだ…。おしまいだ…」


魂を抜かれたような状態のグズマが、永夢達の前を彷徨う。


グラジオ「グズマ!!」

リーリエ「なんだか、様子が変です…」

グズマ「悪夢だ…。これは夢だ…。この俺様がビビっちまうなんて…」

永夢「落ち着けグズマ。何があったんだ?」

グズマ「この空間は狂ってる!! UBなんてやめだ!! 代表は聞く耳持たねぇし、もうこの空間からは出られねぇ!!」

貴利矢「こりゃ重症だな」

グラジオ「気を付けろ永夢。罠かもしれんぞ」

永夢「嘘を言ってるようには見えないけど…」

グズマ「し、信じてくれぇ!! 本当にヤバいんだよ!! この空間から出して…。代表も…」

グラジオ「ならばZクリスタルを寄越せ。そうすれば信じてやろう」

グズマ「Zクリスタルだな? ほ、ほら…」


グズマはムシZを差し出した。


大我「どうやら、嘘じゃねぇみてぇだな」

貴利矢「こいつがここまで怯えるなんて、何があったんだ?」

永夢「先へ行けばハズです」

リーリエ「ほしぐもちゃんも母様も、絶対に助けましょう」

飛彩「あの女は俺が倒す」


永夢達はルザミーネが居るところまで歩いた。

ルザミーネ「あら、来たのね」


ルザミーネは椅子の上に腰掛け、以前遭遇したUB達と戯れていた。


飛彩「ルザミーネ、お前は俺が切除する」

リーリエ「ら、乱暴な事は…」

ルザミーネ「いいわ。UBの力を見せてあげる」


ルザミーネは手持ちのコオリZを、UBに捕食させる。


ルザミーネ「さぁビーストちゃん、私と1つになりましょう」


ルザミーネの体はUBと融合し、髪も黒く変色する。


黒ミーネ「マザービーストの餌食になりなさい!!」

飛彩「これより、マザービースト切除手術を開始する」

代表のルザミーネはピクシーを繰り出した▼
ピクシー♀Lv50(特防UP)


飛彩「いけ、ジバコイル」
ジバコイルLv64


飛彩はスペシャルを使った▼

ジバコイルの特攻が上がった▼

ジバコイルの“ラスターカノン”▼

効果は抜群だ▼

相手のピクシーは倒れた▼

代表のルザミーネはドレディアを繰り出した▼
ドレディア♀Lv50(特攻UP)


飛彩はジバコイルを戻した▼


飛彩「いけ、バタフリー」
バタフリー♂Lv64


相手のドレディアの“フラフラダンス”▼

バタフリーは混乱した▼

飛彩はなんでもなおしを使った▼

バタフリーの混乱が治った▼

バタフリーの“むしのさざめき”▼

効果は抜群だ▼

ドレディアは倒れた▼

代表のルザミーネはミロカロスを繰り出した▼
ミロカロス(攻撃UP)♀Lv50


飛彩はバタフリーを戻した▼


飛彩「いけ、ジバコイル」
ジバコイルLv64


相手のミロカロスの“ドラゴンテール”▼

効果は今ひとつのようだ▼

ジバコイルは飛彩のもとに戻っていった▼

飛彩はカビゴンを繰り出した▼
カビゴン♂Lv64

飛彩はプラスパワーを使った▼

カビゴンの攻撃が上がった▼

相手のミロカロスの“アクアテール”▼

カビゴンの“ヘビーボンバー”▼

効果は今ひとつのようだ▼

相手のミロカロスは倒れた▼

代表のルザミーネはムウマージを繰り出した▼
ムウマージ♀Lv50(素早さUP)


飛彩はスペシャルガードを使った▼

カビゴンの特防が上がった▼

相手のミロカロスの“マジカルフレイム”▼

カビゴンの特攻が下がった▼

カビゴンの“かみくだく”▼

効果は抜群だ▼

相手のムウマージは倒れた▼

代表のルザミーネはキテルグマを繰り出した▼
キテルグマ♀Lv50(防御UP)


相手のキテルグマの“アームハンマー”▼

効果は抜群だ▼

相手のキテルグマの素早さが下がった▼

カビゴンの“じしん”▼

相手のキテルグマの“アームハンマー”▼

効果は抜群だ▼

相手のキテルグマの素早さが下がった▼

カビゴンは倒れた▼


飛彩「いけ、サキ」
アシレーヌ(サキ)♀Lv65


サキの“ムーンフォース”▼

相手のキテルグマは倒れた▼

代表のルザミーネに勝った▼


黒ミーネ「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

飛彩に負けたルザミーネは絶叫した後気を失い、マザービーストと切り離された。


ルザミーネ「…」

リーリエ「母さ…」

パラド「ちょっと待った」


ルザミーネのもとに駆け寄ろうとしたリーリエの前に、パラドが現れ妨害した。


パラド「エンディングまであと少し。残りは俺を倒すだけだ」

永夢「悪いが、お前との決着は現実に戻ってからだ」

パラド「なんだよ。白けるなぁ…」

永夢「そろそろ出てきて下さい。このゲームを仕組んだゲームマスター。黎斗さん…いや、新壇黎斗」


永夢が名前を呼ぶと、物陰から新黎斗が姿を現した。


新黎斗「はて、何の事やら?」

永夢「全ては貴方が仕組んだ事だったんですよね?」

新黎斗「何を証拠に…」

永夢「リーリエちゃん、あの人と会ったのはいつ?」

リーリエ「永夢さんと出会う3ヶ月程前かと…。それから暫くは、黎斗さんの家でお世話してもらって…」

新黎斗「懐かしいな。そんな事も…」

永夢「3ヶ月前。それは、僕が貴方と会って旅を始めた頃です」

新黎斗「!!」

永夢「僕と一緒に旅をしていたハズの貴方が、いつリーリエちゃんと出会ったんですか?」

新黎斗「…」

永夢「全てを教えて下さい。黎斗さん!!」


永夢が叫んで少しの間、空間は静寂に包まれた。それを1人の男がぶち壊す。


新黎斗「ふっ、ふふふ。どぅわぁっはっは!!! その通りだ!! よくぞ見破った!!」

新黎斗「まさか、その程度で気付いてしまうとはなぁ!!」

永夢「ずっと妙だったんです。飛彩さんも大我さんも貴利矢さんも、初めて会った頃のように僕を認めてはくれなかった。対する貴方は、現在現実世界で使っている新壇黎斗と名乗った」

新黎斗「なるほど。つい癖で言ってしまったが、あれで怪しまれてしまうとはな」

パラド「そろそろ、全部話した方がいいんじゃないか?」

永夢「教えて下さい。この世界は何なんですか!?」

新黎斗「この世界は私が作った世界。私がプレイしていたSMと、仮面ライダークロニクルを組み合わせたものだ」

永夢「でも、マスターガシャットは壇正宗が…」

新黎斗「君達がライドプレイヤーから押収した、市販のクロニクルガシャットを使ったのさ。あれにだってバクスターのデータは入っているからな」

永夢「なら、ここに居る飛彩さん達は?」

新黎斗「パラドが君のバクスターだという事は知っているだろう? そしてパラドはクロニクルに組み込まれたバクスターの1人。組み込まれたパラドのデータから君の記憶をコピーし、このゲームにペーストしたのさ!!」

永夢「何のためにそんな…」

新黎斗「憶えているか? 私がSMをプレイしていた事を…」

永夢「はい。ルザミーネさんを嫁とか言ってましたね」

新黎斗「そう。私はこの女を愛していた。なのに、この女が愛していたのは私では無くクラゲだった!!」

永夢「は?」

新黎斗「この女は、神である私よりもクラゲを選んだんだぞ!! たかがクラゲを!!」

永夢「ちょっと何言ってるのか…」

新黎斗「これは神である私に対する侮辱だ!! そこで思い出したのさ。君がSMをまだプレイしていないという事をね」

永夢「まさか…」

新黎斗「私だってクリエイターだ。ゲームをしたいと望む人間に、ゲームをプレイさせたいという気持ちがある。だからこのゲームを作る事で君にSMをプレイさせ、ルザミーネに復讐するという2つの目的が達成されるのさ!!」

新黎斗「まぁ、道に迷ってリーリエの設定に矛盾が生じてしまったのは、想定外だったがなぁ」

永夢「それで、パラドがゲームに入っているわけは…」

新黎斗「知るか!! そいつが勝手に入ってきたんだ!!」

パラド「お前が何か作ってたからな。折角だし、参加させてもらったぜ」

新黎斗「まぁいい。Zクリスタルは揃い、ゲームクリア目前。あとはこの女を…」


新黎斗はクロニクルガシャットとバグヴァイザー�Uを取り出した。


永夢「あれはポッピーの…」

新黎斗「死ねぇ!!」


バグヴァイザー�Uにクロニクルガシャットを挿入し、ルザミーネにウイルスを撒き散らした。


ルザミーネ「うっ…。あぁっ!!」

新黎斗「このゲームの中では、貴様は私に捨てられ自分の子供まで巻き込んでUBに執着したという設定だった。その末路がこれとはな。惨めな女だ。ぶあっはっはっはっは!!!」

モータス「音速になるぜぇ!!」


ウイルスに感染したルザミーネは、モータスへと姿を変えた。


新黎斗「私が今使ったウイルスは特別製でな、ウイルスが死ぬと感染した人間も死ぬのさ」

永夢「お前…」

グラジオ「何を言ってるのかわからんが、なんかヤバくないか?」

新黎斗「いけ」
ダークライLv100


ダークライの“きあいだま”▼


モータス「音速にな…」


モータスは消滅した▼


リーリエ「母様!!」

新黎斗「たかがゲームキャラが1人死んだくらいで大袈裟な」

パラドクスの“ばくれつパンチ”▼

ダークライは倒れた▼


新黎斗「何をする!?」


パラドクス「俺達ゲームキャラを何だと思ってんだ!!」
パラドクス(パーフェクトノックアウト)♂Lv99


新黎斗「またそれか。だが、以前のようにはきかないぞ」


ダークライは復活した▼
残りライフ98


新黎斗「私のダークライはコンティニュー可能だ!!」


パラドクス「なっ…」

永夢「パラド!!」

パラドクス「これは…」
パラドクス(パーフェクトノックアウト)♂Lv98


新黎斗「私のダークライは、攻撃される度に相手のレベルを下げるのさ!!」

大我「何だか知らねぇが、彼奴を倒せばいいんだな?」
メタグロスLv64

飛彩「話を聞いた限りだと、彼奴が黒幕のようだが…」
ジバコイルLv64

貴利矢「なんかムカつくなぁ」
カイリキー♂Lv64

グラジオ「助太刀するぞ」
ルカリオ♂Lv62


永夢「皆…」

パラドクス「やるぞ永夢」

飛彩・大我・貴利矢・グラジオ「超協力プレイで」

永夢・パラドクス「クリアしてやるぜ!!」

新黎斗「ゲームマスターに勝てると思うなぁ!!」


カイリキーの“ばくれつパンチ”▼

効果は抜群だ▼

相手のダークライは倒れた▼


ダークライ♂Lv100
残りライフ97

カイリキー♂Lv63

〜30分後〜

カイリキー♂Lv48


新黎斗「君の絶対先制を持ってしても、ここまでが限界のようだな。レベルが下がり過ぎて、一撃で倒せなくなっている」

貴利矢「くっ…」


ダークライの“きあいだま”▼

カイリキーは倒れた▼


貴利矢「まだまだ居るぜ」
リザードン♂Lv64


パラドクスの“マッハパンチ”▼

効果は抜群だ▼

相手のダークライは倒れた▼


ダークライLv100
残りライフ81


パラドクス「俺には先制技があるぜ」
パラドクス♂Lv97


新黎斗「小賢しい。その程度で勝てると思うなよ」

パラドクス「クソッ、使い切ったぜ…」
パラドクス♂Lv58


新黎斗「ここまでのようだな」
ダークライLv100
残りライフ42


グラジオ「レベルが…」

永夢「でも、相手のライフも半分を切った。このままいけば…」


相手のダークライの“あくのはどう”▼

パラドクスは倒れた▼


パラド「ぐあっ!!」

永夢「パラド!!」


リザードンの“かえんほうしゃ”▼


新黎斗「効果抜群でもないのに私のダークライを倒そうとは、舐められたものだな」


ダークライの“あくのはどう”▼

リザードンは倒れた▼

ルカリオの“はどうだん”▼

効果は抜群だ▼

相手のダークライは倒れた▼


ダークライLv100
残りライフ41

ルカリオ♂Lv61


貴利矢「おらよ」
サメハダー♂Lv64


サメハダーの“こおりのキバ”▼

相手のダークライは凍った▼

ルカリオの“はどうだん”▼

効果は抜群だ▼

メタグロスの“コメットパンチ”▼

急所に当たった▼

相手のダークライは倒れた▼


サメハダー♂Lv63
ルカリオ♂Lv60
メタグロスLv63

ダークライLv100
残りライフ40

サメハダーの“こおりのキバ”▼

相手のダークライの“きあいだま”▼

効果は抜群だ▼

サメハダーは倒れた▼

メタグロスの“コメットパンチ”▼

急所に当たった▼

ジバコイルの“ラスターカノン”▼

相手のダークライは倒れた▼


ダークライLv100
残りライフ39

メタグロスLv62
ジバコイルLv63


貴利矢「残り39か」

飛彩「だが、流石にキツいぞ…」

永夢「パラド、1つ提案がある」

パラド「なんだ?」

社長がクソチートダークライ使いでワロタ。イッチの好きなビデオスペシャル系を教えてください。

バンバドロの“10まんばりき”▼

相手のダークライの“れいとうビーム”▼

効果は抜群だ▼

バンバドロは倒れた▼

メタグロスの“コメットパンチ”▼

急所に当たった▼

ジバコイルの“ラスターカノン”▼

相手のダークライは倒れた▼


ダークライLv100
残りライフ38

メタグロスLv61
ジバコイルLv62


永夢「飛彩さん、げんきのかたまりとピーピーマックスを貸して下さい」

飛彩「構わんが、どうするつもりだ?」

永夢「こうするんですよ」
パラドクス♂Lv99


新黎斗「な、何故パラドがモンスターボールに…」

>>364
ビデオスペシャルがどこまでなのかはわかりませんが、番外編全体ならスナイプzeroです。

エム「このゲームの中じゃ、バグスターはポケモンみたいなモンだからな」

パラドクス「回復してPP戻って全快だぜ」


パラドクスの“マッハパンチ”▼

相手のダークライは倒れた▼


ダークライLv100
残りライフ37

パラドクス♂Lv98


新黎斗「おのれぇ…」

エム「PPが切れるまでパラドが戦えるのは証明済み。それに、こっちには飛彩さんの薬がある」

新黎斗「くっ…」

エム「いけ、パラド」


パラドクスの“マッハパンチ”▼

効果は抜群だ▼

相手のダークライは倒れた▼


ダークライLv100
残りライフ36

パラドクス♂Lv97

パラドクスの“マッハパンチ”▼

効果は抜群だ▼

相手のダークライは倒れた▼


ダークライLv100
残りライフ0


相手のダークライは消滅した。


エム「ゲームクリ…」

新黎斗「だあっはっはっはっはっは!!!!」

エム「何が可笑しい?」

新黎斗「天才ゲーマーともあろう者が、基本ルールすら忘れてしまうとはな」

パラドクス「基本ルール?」

新黎斗「ポケモンは何体まで持てるんだったかなぁ?」

エム「そんな、まさか…」

新黎斗「そのまさかさ!!」
ダークライLv100×5
残りライフ99

飛彩「いや、まだやれる」

大我「俺達には伝説のポケモンが居るからな」


ソルガレオLv55
ルナアーラLv55


飛彩「なっ…」

新黎斗「ふはははは!! いくら伝説のポケモンだろうと、捕まえたばかりならそんなモンさ!!」

グラジオ「ここまでか…」

パラドクス「永夢、今度は俺から提案があるんだが」

永夢「なんだ?」

パラドクス「こいつを使ってみないか?」


パラドクスは永夢に、ルザミーネが持っていたコオリZを見せた。


永夢「そうか…。その手があったか!!」

パラドクス「元々そのためのゲームだからな」

永夢「皆、一旦逃げましょう」

飛彩「逃げるだと!?」

大我「バカ言ってんじゃねぇぞ!!」

貴利矢「ってか、彼奴相手に逃げられんの?」

永夢「パラドが足止めしてくれます。その間に僕達は逃げるんです」

グラジオ「何か策があっての事なんだろうな?」

永夢「あぁ」

飛彩「仕方ない。逃げるぞ」


永夢達はパラドクスを置いて逃げる。


新黎斗「ふん、馬鹿な奴らめ。神の私から逃げられると思うな」


パラドクスの“マッハパンチ”▼

相手のダークライは倒れた▼


パラドクス「お前の相手は俺だぜ」

新黎斗から逃げた永夢達は、少しの走ったところで止まった。


永夢「ここまで離れれば大丈夫かな」

飛彩「それで策とは何だ?」

永夢「これです」


永夢はZクリスタルが入った袋を取り出した。


永夢「この中には17個のZクリスタルがあります。そこにグラジオがグズマから貰ったZクリスタルを入れれば…」

大我「全部で18。願いが叶うってわけか」

リーリエ「でも、それが本当かどうかは…」

永夢「今は、それに賭けるしかない。グラジオ、Zクリスタルを…」


グラジオは袋の中にムシZを入れる。全てのZクリスタルが入った袋は虹色に輝き、天井から1人の人間が舞い降りてくる。


ダン・クロト「私はアローラの全土の護り神、ダン・クロト。私を呼んだのは貴方達ですか?」

飛彩「もう追ってきたのか!?」

永夢「いや、この人は同じ姿でも別人です」

ダン・クロト「宝生先生、願いは何ですか?」

永夢「新壇黎斗が使っているダークライを、全て倒して下さい」

ダン・クロト「残念ながら、神の力を超えてしまっている。その願いは叶えられない」

大我「使えねぇ神だな」

永夢「だったら、99回生き返るレベル100のダークライを倒せる力を下さい」

ダン・クロト「わかりました。では、これをどうぞ」


ダン・クロトの手には、普段永夢達が使っている4つのガシャットがあった。


大我「なんだこれ?」

永夢「ありがとうございます」

ダン・クロト「では、私はこれで。ご武運を祈りますよ」


ダン・クロトは爽やかな笑顔で、天に帰っていった。

相手のダークライの“きあいだま”▼

パラドクスは倒れた▼


パラド「っ…」

新黎斗「何度薬でコンティニューしたかなぁ? お陰で自慢のダークライが1体やられてしまったよ」

パラド「残り4体…」

新黎斗「それまで君の精神力が保つかなぁ?」

永夢「そこまでだ!!」


願いを叶えた永夢達が、パラドの元に戻ってくる。


新黎斗「作戦会議は終わりか? だが、どんな手を使っても私には勝てないよ」

永夢「勝てるさ。この力を使えばな!!」


永夢、飛彩、大我、貴利矢の手にはガシャットが握られていた。


新黎斗「ここはポケモンの世界だ。ガシャットなど何の役にも立たん」

永夢「それはどうかな?」


永夢達の持つガシャットは、突如としてZクリスタルに変わる。


新黎斗「Zクリスタルに変わるガシャットだと!? またしても不正なガシャットを!!」


永夢達はZリングにそれぞれのZクリスタルを装着し、モンスターボールからポケモンを出す。


貴利矢「ここは自分からやろうか」
ムーランド♂Lv64


貴利矢の持つバクソウZが輝き始める。


ムーランドの“爆走クリティカルダッシュ”▼


ムーランドは一直線に1体のダークライ目掛けて突っ込んだ。


新黎斗「ふっ、そんな事しても無駄…」


ダークライLv100
残りライフ0


新黎斗「な、何故だ!?」

永夢「このZクリスタルでZワザを使うと、相手を体力や残機に関係無く戦闘不能に出来るんだ」

大我「次は俺がやる」
ジュナイパー♂Lv65


ジュナイパーの“バンバンクリティカルアロー”▼


無数の矢がダークライを貫く。

ダークライLv100
残りライフ0


新黎斗「九条貴利矢じゃないのに先制だと!?」

大我「どうやら、素早さに関係無く撃てるらしいな」

飛彩「今度は俺が切除する」
アシレーヌ(サキ)♀Lv65


サキの“タドルクリティカルボイス”▼


透き通るような歌声で、ダークライの体を溶かしていく。


永夢「これでフィニッシュだ!!」
ガオガエン(マイティ)♂Lv65

マイティの“マイティクリティカルキック”▼


マイティは天高く跳び上がり、ライダーキックを決める。

ダークライLv100
残りライフ0


相手のダークライは消滅した▼

ゲームマスターの新壇黎斗に勝った▼


新黎斗「私の夢は不滅だあああぁぁぁぁ!!!」

永夢「貴方の負けです。罪を償って下さい」

新黎斗「黙れ!! ゲームマスターの私こそが神だ!! 私に逆らう事が許されると思うなよ!!」

リーリエ「!!」


遂に怒りを抑えられなくなったリーリエは、新黎斗の顔に小さな拳をぶつける。


新黎斗「なっ…」

リーリエ「返して下さい!! 私とお兄様の母様を返して下さい!!」


リーリエは大量の涙を流しながら、新黎斗を殴り続けた。

永夢「リーリエちゃん、もうその辺に…」


止めようとした永夢の手を、リーリエは払いのける。


リーリエ「ほしぐもちゃんは見つからない!! 母様は貴方に殺されてしまった!! 私はどうすればいいんですか!?」

グラジオ「安心しろ。まだ俺が…」

リーリエ「私はただ、昔の母様に戻ってほしかっただけなのに…。どうしてこんな事に…」

グラジオ「リーリエ…」

リーリエ「全部…。全部貴方の所為です!! もう戻ってほしいなんて望まないから、母様を返して下さい…」


とうとう殴る力も無くなったのか、リーリエはその場で泣き崩れた。


貴利矢「一旦戻ろう。グラちゃん、お頭頼んだ」

グラジオ「わかった」


グラジオはグズマを探しに行った。

〜祭壇前〜

グズマ「代表が死んだだと!?」

新黎斗「またその話か。ゲームキャラが死んだくらいで騒ぐなんて、理解出来ないな」

永夢「貴方にとってはその程度かもしれませんけど、リーリエちゃん達にとってはかけがえのない命なんですよ!!」

新黎斗「だから騒ぐ事じゃないと言ってるだろ? たかがゲームキャラの命。いくらでもコンティニュー出来るのに」

永夢「え?」

貴利矢「今なんて言った?」

新黎斗「コンティニュー出来ると言ったんだ。ゲームキャラを作るのはゲームマスターの特権だからね」

永夢「なら、ルザミーネさんも…」

新黎斗「これを使えば、何度死のうとコンティニュー出来る」


新黎斗はCRから盗んだクロニクルガシャットを見せる。


新黎斗「そういえば、全てのZクリスタルを集めたんだったな。クリア特典として、神の私が願いを叶えてやろう」

〜1週間後〜

リーリエ「ホントによかったのですか? 元の世界に戻れたかもしれないのに…」

永夢「いいんだ。クリア特典でほしぐもちゃんとルザミーネさんが戻ってきたなら。それに黎斗さんだって根っからの悪人ってわけじゃない。このまま頼み続ければ、いつかは現実世界に返してくれるよ」

新黎斗「永夢、グランブルマウンテンを買ってこい」

永夢「あっ、はい!!」


永夢は新黎斗の機嫌を取るために、彼のパシリをしていた。


ニコ「なんで戦いに呼ばなかったんだよ!!」

大我「テメェが居なかったからだろ!?」

飛彩「島キング、エネココアでもどうですか?」

大我「お前は何があった!?」


大我は四天王になったハラの代わりに島キングとなり、何故か飛彩は大我へと態度が軟化した。

永夢「グランブルマウンテン買ってきました!!」

新黎斗「ご苦労。そろそろこの世界にも飽きてきたし、現実世界に戻ろうかな」

永夢「ホントですか!?」

新黎斗「と言うとでも思ったかぁ!!」

永夢「…」


貴利矢「そうだリーリエちゃん、今度ドライブでも行かない? 超ノリノリになっちゃうぜ」

リーリエ「いや、私は…」

グラジオ「貴利矢、貴様ぁ!!」

ほしぐもちゃん「ピュイ!! ピュイ!!」

貴利矢「おぉ、ほしぐもちゃん。俺達の仲を応援してくれちゃってるわけ?」

ほしぐもちゃん「ピュイ!!」


ほしぐもちゃんは、貴利矢に体当たりをかます。


グラジオ「どうやら、違ったみたいだな」

貴利矢「なんだよ。ノリ悪ぃな…」

ポッピー「なんだか楽しそうだね」

リーリエ「母様!!」

貴利矢「完全に姿変わってるけどいいのかよ? 名前もポッピーなんとかって言ってるし」

ポッピー「ポッピーピポパポだよ!!」

リーリエ「例え姿形が変わろうとも、母様は母様です」


パラド「永夢そんな事やってないで、俺と遊ぼうぜ」

永夢「いやでも…」

新黎斗「パラドを倒したら、現実世界に戻してやる」

永夢「ホントですか!? だったら…」
ガオガエン(マイティ)♂Lv99

パラドクス「心が躍るなぁ」

エム「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!!」


ー完ー

これにて完結です。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
それと、町井祥真さん撮影お疲れ様でした。
では、さようなら。

最高に楽しかったです!!
「マックス!!」「ハイパー!!」
「「大変乙!!」」