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SS

【膨張化SS】ラティアスの小さな悲劇

 ▼ 1 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:03:48 ID:MiD8vnW. [1/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
大空高く飛行する二匹のポケモン。

そのポケモンはラティアスとラティオスである。


ラティアスは長い間大空を飛行し続けていた為、少し窶れていた。


「ラティオス。ごめん私ちょっと疲れたから地上に降りて休んでもいい?」


ラティオスはラティアスに接近してこう話した。

「別に構わないがくれぐれも用心してほしい。地上ではどんな危険な事が起きるかは分からないから」

「大丈夫よ。ちゃんと誰かに見つからないように上手く隠れて休むから」

ラティアスは自信満々にそう語った。
 ▼ 2 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:05:44 ID:MiD8vnW. [2/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少し不安になるラティオスだが普段彼女には戦闘知識など色々と教え込ませているので問題はないと思った。

「それなら僕は暫くこの辺りの島を散策するからそれまではゆっくり休んでも構わないよ」


「本当?じゃあ私はあそこに見えてる森で一休みするわ。また後でねー!」

ラティアスは森の方へ向かって急降下し、ラティオスはそのまま真っ直ぐに
山脈方面へ向かって飛行する。


森に入ったラティアスは周りをキョロキョロと辺りを見回す。

森の中は和で遠くから小鳥ポケモンの囀りが聞こえてくる。

「静かな所ね…ここでなら安心して一眠り出来そう」
 ▼ 3 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:07:28 ID:MiD8vnW. [3/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラティアス以外周りには誰一人もポケモンの姿は見えないが奥の草影から
3匹のポケモン達がラティアスの様子を伺っていた。


そのポケモン達はチョロネコ、エルフーンそしてヤミラミ。

3匹ともイタズラが大好きでこの森に入ってきたポケモンを弄って絡かうのを楽しんでいる。


ヤミラミ(♂)がラティアスの動きをしっかりと注目している。

ラティアスはお腹に地を着かせ、身体を丸めて目を閉じて眠りにつく。


「おい見ろよ、なん珍しいポケモンがやってきたぜ」

エルフーン(♀)は早速ラティアスにどんな悪戯をするか考えていた。
 ▼ 4 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:08:58 ID:MiD8vnW. [4/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あれはラティアスって名前のポケモンよね?」

チョロネコ(♀)がヤミラミに問いかける。


「間違いないぜ。まさかこんな貴重な奴が森にくるなんてこれはどんなイタズラしてやろうか?」

するとエルフーンがある事を思い付く。

「ねぇ、あのラティアスってポケモンを口の中に水をいっぱい入れてみない?」


子供の思考でもあり得ない位危険な悪戯を提案するエルフーン。


ヤミラミもチョロネコもエルフーンの悪戯案が気に入ったそうだ。
 ▼ 5 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:12:54 ID:MiD8vnW. [5/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「中々面白そうだな!俺もエルフーンの水攻め悪戯に賛成するぜ」

「そんなことされたラティアスの反応を拝むのも必見そうね!とりあえず私達の
秘密基地に連れて行こう」


この森から少し外れた所にあるヤミラミ達が作った小規模な秘密基地がある。


3匹は眠っているラティアスを持ち上げようとするが…体重が少し重く、持ち運ぶことが出来ない。


仕方なく3匹は一旦ラティアスから離れて秘密基地から物などを運ぶ台車を持参して
森の中へ戻る。
 ▼ 6 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:14:33 ID:MiD8vnW. [6/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「よし、じゃあゆっくり持ち上げてこの台車に乗せるぞ」


ヤミラミが合図すると同時にラティアスを台車に乗せ、起こさないように慎重に運んでいく。

何も知らないラティアスは夢の中。


彼女はこれから悪戯3匹組に弄られる事は知る由もない。

ラティアスを運搬する事約10分…ようやく秘密基地に辿り着く。

秘密基地は古びた木材を建築であらゆるガラクタを集めて使用不可同様の日用品を
拵えている。


台車から地面に降ろされるラティアス。
 ▼ 7 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:16:24 ID:MiD8vnW. [7/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤミラミは秘密基地の物置小屋らしき所から長さ約3メートル程の長さの
ホースを持ってきた。

チョロネコはホースを伸ばして近くにある蛇口台の先端に取り付ける。


「ねぇラティアスもう起こさない?」

エルフーンは早く実行したいと思わないばかりにウズウズと体を揺さぶっている。


するとラティアスが目を覚まし起き上がって大きな欠伸をしながら宙に浮かび上がった。

ふと違和感を感じたのか自分は確か森の中で眠っていたはず…しかし何故か森の外に出ている。
 ▼ 8 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:20:41 ID:MiD8vnW. [8/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「え?ここは…何処?いつの間に場所が変わってるの?確か森の中で寝てた筈なんだけど」


自分がどんな状況になっているか把握しきれず、少し混乱状態になってしまっているラティアス。


「あなた達が私をこんな見覚えのない場所へ連れて来たの?」

「そうだぜ。今からちょっとお前に悪戯をしようとしてた所だぜ」


ヤミラミはにやけながらエルフーンにラティアスの動きを封じようと
身体の綿から痺れ粉を出すように指示する。
 ▼ 9 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:22:55 ID:MiD8vnW. [9/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「それそれ!大量の痺れ粉を沢山あなたにふりかけてあげるよ!」

逃げようとするラティアスだが一足遅かった。


痺れ粉は見事ラティアスに命中し体か思うように動かす事が出来ない。

「あっ!体が痺れて…う…動けない」


チョロネコはホースの先をラティアスの口元へ近づける。

「な…何をするつもりなの?」

ラティアスは虚ろな表情を浮かべてチョロネコに問いかける。
 ▼ 10 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:24:32 ID:MiD8vnW. [10/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「訊かなくても分かるでしょ?あんたの口にこのホースを突っ込んであげるのよ」


状況が全く把握出来てないラティアスだが何か嫌な予感が彼女の脳裏を過った。


チョロネコは手に持っているホースをラティアスの口へ入れ込んだ。

「んぐっ!」

そしてエルフーンは水道管の蛇口を捻って水を流しだした。


ホース内から水が流れ、ラティアスの口元まで迫って来る。

「どうなるかワクワクするね」

どんな展開になるか期待しているエルフーン。
 ▼ 11 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:25:36 ID:MiD8vnW. [11/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

チョロネコは更に蛇口を捻ってより水が出る速度をあげさせた。

(な…何なのこのポケモン達は?一体今から何をするつもりなの?)


ラティアスの口内に沢山の水が入り込み、口の中に蓄える。

しかしいつまでも蓄えては頬が痛み続けるので、水をゴクゴクと飲み込み始める。


「飲んでる飲んでる!良いぞ!その調子でガンガン水を飲まそうぜ」

ヤミラミは嫌がっているラティアスに興奮し始めた。
 ▼ 12 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:27:28 ID:MiD8vnW. [12/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ん〜!ん〜!」

口を塞がれ、言葉を発する事が不可能になり、助けを呼ぶのも
無理な状態なラティアスはどうにかして難を逃れる方法を考えていた。


暫くしてラティアスのお腹が少し膨らんできた。

どんどん流し寄せてくる水が体内に溜まっていく。


イタズラ大好き3匹組はラティアスの腹部が風船のように膨らんでいく姿を見て
次はどうするかを相談しあう。

「どうする?このままもっと膨らまし続ける?」

チョロネコがヤミラミにラティアスをどこまで膨らませるかを聞く。
 ▼ 13 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:29:52 ID:MiD8vnW. [13/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「うーん…そうだな、ブクブクに肥るまでラティアスに水を与えようぜ」


10分後、ラティアスはぶっくりと膨れた膨体と化してしまう。


(もうやめて!これ以上膨らんだら…お腹が破裂しちゃう!)

ラティアスの心の叫びは空しく誰にも伝わずじまいであった。


口から水が溢れだすと同時に彼女の眼から涙が出てきた。

ラティオスが一刻も早く助けに来てほしいと切実に願うがその思いは儚く届かず仕舞い。
 ▼ 14 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:33:52 ID:MiD8vnW. [14/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

気がつけばとんでもなくラティアスのお腹が張り裂けそうな位大きく膨らんでいた。

「もうこれ位にしようよ。ラティアスも苦しがってるみたいだし」


エルフーンは少し可哀想と思ったのか蛇口を締めて水の流れを止める。

そして口にホースを咥えているラティアスをチョロネコがホースを取り出す。

「ぷはー!うう…死ぬかと思ったわ」


ラティアスは口を大きく開き、深呼吸をする。

自分のどっしりとした体型に戸惑いを隠せなくこっ恥ずかしくなる。
 ▼ 15 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:36:36 ID:MiD8vnW. [15/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
特性の浮遊も全く役に立たず、空を飛ぶことも出来なくなってしまった。

ヤミラミは仰向けに倒れているラティアスのお腹に乗っかってこう話した。


「なあ、腹に貯まった水を全部出してやろうか?」

エルフーンとチョロネコもラティアスの腹部に乗って軽くラティアスの腹を揺さぶる。


「ねぇヤミラミ、お腹の中に溜まったお水を出すにはどうすればいいの?」


エルフーンの質問に対してヤミラミはラティアスのでっぷり膨らんだ腹を踏みつければいいと言い出した。

 ▼ 16 ルレイド@エレキブースター 17/09/18 00:36:50 ID:3CsqcfsQ NGネーム登録 NGID登録 報告
ええぞ
支援
 ▼ 17 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:38:25 ID:MiD8vnW. [16/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ちょっと待って!そんなので私の体から水を吹き出そうとする気?無謀な事はしないでちょうだい!」

ラティアスは首を横に振り強く反発した。

だがイタズラ大好き3匹はラティアスの言うことを聞かず、お腹を踏んづける行為をはじめる。

「お願いだからやめて!」


ラティアスは必死に抵抗するがヤミラミ達はお構い無しにラティアスの腹部を何度でもジャンプして踏みつける。


「うりゃ!うりゃ!」

「えーいっ!」

お腹がボヨンボヨンと激しく揺れ、ラティアスの口から少量の水が吐き出される。
 ▼ 18 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:39:29 ID:MiD8vnW. [17/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「うっ!ゴホッ!ゴホ!た…助け…て…ラティオス…」


一方ラティオスは何処で何をしているかというと、ラティアスが休んでいた森の中へ彼女を捜している。


「ラティアスー!!おーい!何処だー!」


森の中をくまなく捜索しているにも関わらず一向にラティアスの姿が見当たらない。


「確かこの森辺りで一休みするか言っていたが」

もしかしてラティアスの身に何か起こったのかもしれないと不安を感じるラティオス。
 ▼ 19 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:42:57 ID:MiD8vnW. [18/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「森に居ないとすると…ラティアスは既に休息を終えて僕を捜してるのかもしれない」


ラティオスはきっと他の場所に移動したと思い、森の外へ飛び立った。

秘密基地では未だに膨体ラティアスを弄んでいるヤミラミとチョロネコとエルフーン。


「も…もう勘弁して。私、苦しくて…耐えられないわ」


「駄目だ、まだまだデブだからもっと水を出して痩せないとな!」

余りにも鬼っぷりな態度をみせるヤミラミにチョロネコとエルフーンは少し引きぎみであった。


「ヤミラミもうそろそろ止めない?」
 ▼ 20 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:50:00 ID:MiD8vnW. [19/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「そうそう。悲しそうな顔してるラティアスをもう見てられないわよ」

しかしヤミラミはまだイタズラを続行しようと体を揺さぶってラティアスのお腹をユサユサ揺らす。



「えー?つまんないの。分かったよ、これ位にしてあげるか」

ヤミラミは悪戯を止めると聞いてホッと一安心するラティアス。


するとその時ビュンと何かが物凄く素早い動きでラティアス達の元へ近づいて来る。

その正体はラティアスを捜し、追って来たラティオスであった。
 ▼ 21 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:52:29 ID:MiD8vnW. [20/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「ラティアス!一体どうしたんだその体は?ぶっくりと太った体型になって…」

ラティアスの変わり果てた姿に戸惑うラティオス。

「お前達…ラティアスに何をしたんだ!」


ラティオスの気迫さに圧倒され、ビビるイタズラ3匹。

「あ…あの…これは…深い訳が」

事情を説明しようとビクビク身体を震えながら話すチョロネコ。


ひとまずラティオスに自分達がラティアスに悪戯を行った経緯を全て話した。
 ▼ 22 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 00:54:08 ID:MiD8vnW. [21/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
当然の如くラティオスは怒りだし、悪戯3匹はお仕置きされる羽目になった。

あれから1時間後。


何とかして体内に溜め過ぎた水を排出し、ようやくラティアスは元の体型に戻った。


ヤミラミ達なもうあんな酷い悪戯をするなとラティオスに忠告される。


そしてラティオスとラティアスは上空へ飛び立った。

「行っちゃたわね」

エルフーンが飛んでいくラティアス達を見ながらそう呟いていた。
 ▼ 23 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 01:00:15 ID:MiD8vnW. [22/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「ちょっとやり過ぎた感があるわね。本当に申し訳ない事したって罪悪感を抱いた気がする」

チョロネコは今回の悪戯で悪事に少し懲りたようだ。


「でも面白かっただろ?あーあ、またあんなイタズラやってみたいぜ」


反省の色をみせないヤミラミはもう一度だけラティアスに悪戯したいと密かに願っていた。


空中を颯爽と飛行しているラティアスとラティオスはお互いに今までの出来事を話し合っていた。

「ラティアス、次からは本当に用心してくれよ。世の中何が起こるかわからないからな」

 ▼ 24 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/09/18 01:01:14 ID:MiD8vnW. [23/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「ごめんなさい。私がしっかりしていないからあんな目に逢ったのよね」


落ち込むラティアスにラティオスが彼女を元気付けてあげる。


「まあそんなに気を落とさないでくれよ。落ち込んでたら可愛いお前の顔が台無しだぞ」


ラティオスのおだて発言にラティアスは照れくさくなる。


「もう!からかわないでよラティオス!」


顔が真っ赤に染まって突き当たりするラティアスにニッコリと笑顔を浮かべるラティオス。

二匹はどこか空の彼方へ仲良く一緒に飛行する。

                        ―終わり―
 ▼ 25 黒の災い◆7B7OwE3LJM 17/09/18 07:15:58 ID:qaNyTodM NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
乙です!
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