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【スワップss】侍「歩怪物は全員俺が殺す」

 ▼ 1 DT08VUwMk2 17/10/15 15:53:20 ID:ZffzQUGo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
今から四百年前。日本には歩怪物と呼ばれる凶悪な生物が住んでいた。

ある日、草原の中を侍が一人で歩いていた。
ネズミ型の歩怪物が後ろからついてくる。それは汚らわしくもよだれをたらしていた。どうやら獲物として侍を狙っているようだ。

巨大なネズミが飛びかかる。
侍はその場に立ち止まり、柄に手を添える。そして振り向き様に抜刀。

ネズミの身体は真っ二つに切り裂かれた。


「お前らの存在は決して認めない」


そう吐き捨てると、彼は再び歩き始めた。
 ▼ 2 DT08VUwMk2 17/10/15 15:55:46 ID:ZffzQUGo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
企画参加作品。詳しくはこちらを参照
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=690223
 ▼ 3 7FGtKSidJA 17/10/22 18:03:35 ID:LT6R6D72 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
この小説の続きを書くことになりました

書きだめ中ですので少々お待ちを
 ▼ 4 会◆f3bMeM2SOI 17/10/22 21:58:51 ID:LT6R6D72 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
長い草原を抜け、街の端へ出る。
侍の後ろには大量の巨大なネズミ、異常に頭が大きな犬の歩怪物などの怪物の死体が転がっていた。

「またやつらの数が増えているな 嘆かわしいことだ」

街の端は長屋の集まりだというのに、物音一つしない。

どうやら、ここの住民たちはすでに歩怪物にやられてしまったか避難しているようだ。

寂れた町を通り抜け、中心街に出る。

待ち合わせはこの街の中心である寺子屋の前だったはずだ。

正午の約束まであと少し時がある。侍は、この街を軽く散歩することにした。

だれか―、助けてえ!
 ▼ 5 会◆f3bMeM2SOI 17/10/22 21:59:52 ID:LT6R6D72 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コテ間違えた〜
まあいいや、今度からこれでいきます

「む?」

歩を止める。まさか・・・この街にまだ人がいたというのか。

「まさかあいつらに・・・」

街を駆け回って声の主を探す。だがここは元大きな城下町、探すには時間がかかる。

いやああああ!

「そこか!」

予想通り、ネズミ型の歩怪物に襲われている女性がいた。

 ▼ 6 会◆f3bMeM2SOI 17/10/22 22:00:25 ID:LT6R6D72 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「おい」

侍に気づいたのか、ネズミの動きが止まる。警戒しているようだ。

ネズミは女性から手を離した。先に厄介そうなこちらを片づけてからゆっくりと味わうつもりなのだろう。

「そうだ…そのままこっちにこい」

ネズミがこちらに向かってくる。侍は一気にネズミの方へ駆け、距離を詰める。

予想だにしていなかったのだろう、ネズミがたじろぐ。その瞬間を侍は見逃さなかった。

抜刀し、上段に構えた状態から一気に振り下ろす。

―ザンッ―

妙に心地よい音を立て、ネズミは真っ二つになった。

「フン」

ネズミの死骸を一瞥する。そういえば、女性はどこに行ったのだろうか。

 ▼ 7 会◆f3bMeM2SOI 17/10/22 22:00:59 ID:LT6R6D72 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
きょろきょろとあたりを見渡すと、いた。道の端で震えている。怪我はないだろうか。

「おい、大丈夫か」

女「キャー、こないで!」ドンッ

「うぉ!?」

思いっきり胸を突き飛ばされ、よろめく。体制を整えたときにはもう女の姿はなかった。

緊張していて気付かなかったが、もう約束の時を過ぎているようだ。

(あいつは時にうるさいからな、遅れるといけない)

少し息切れしている体に喝を入れ、寺子屋へと急ぐ。

研究者「侍さん一寸遅いですよ…ってどうされたんですか!?その血は…」
 ▼ 8 会◆f3bMeM2SOI 17/10/22 22:01:41 ID:LT6R6D72 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
驚いた顔でそう言う男のいうまま、自分の姿を見直す。

…着物全体にべっとりと血が付いている。さっき近距離で斬ったため、帰り血がついてしまったようだ。

(成程、だからさっき女は俺を見て逃げたのか)

「ああ、これか。さっき斬ってきた」

研究者「斬ってきたって…あの歩怪物をですか!?」

「そうだがどうした」

研究者「なんて危ないことを…侍さん、瓦版見てないんですか!?」

「あんな細々としたものは好かん」

研究者「自由すぎますよ!最近このあたりは特に凶暴な歩怪物がでるって言われてるんですから戦おうとしないでください!」

「チッ…まあ分かった。さして、用件は何だ」

研究者「どうやら歩怪物の発生原因が分かったみたいなんd」

「何!?それは本当か」

研究者「ちょ、ちょっと人の話を途中で遮らないで… ええ、今回はかなり信頼できるらしいです」

「そうか、是非聞かせてくれ」

研究者「あなたが遮ったんでしょうが… まあいいです、場所はここから海を渡った先にある火山の近くだそうです」

「成程、だがどうやって海を渡る」
 ▼ 9 ーデリア@ミックスオレ 17/10/22 22:46:19 ID:l1Q2n77Q NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 10 会◆f3bMeM2SOI 17/10/23 21:51:10 ID:fyhFYYpU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
研究者「それは心配いりませんよ…出でおいでラプラス!」

ラプラス「キャオ―オン!」

研究者「この子の波乗りであっという間です」

「相変わらず変わっているな、その…ぽけもんとやらいうものは」

研究者「僕にとってはこの世界の方が変わっていますよ、ポケモンがいないだなんて…」
 ▼ 11 会◆f3bMeM2SOI 17/10/23 21:51:31 ID:fyhFYYpU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
―2カ月前―

カントー藩山吹街

きゃー!来ないで!  誰か助けてくれ、子供が家に取り残されているんだ!

カントー藩で一番人口が多く、カントー藩の中枢部ともいえる山吹街。

いつもは喧騒の絶えない楽しくにぎやかな街だが、今この街は巨大な危機に襲われていた。

巨大な牙をもった虎のような怪物、空を覆い尽くすほどの大量な巨大な虫…普段は森や洞

窟の奥深くに住み、滅多に人前に姿を現さない歩怪物たちが突如として大量に発生したのだ。

突然の襲撃に山吹街は混乱に陥り、歩怪物に襲われて怪我をする者、家族とはぐれてしま

った者、パニック状態に陥りうろたえている者…と狂乱状態である。

今もまさに小さな女の子が歩怪物に食べられようとしていた。
 ▼ 12 会◆f3bMeM2SOI 17/10/28 19:51:48 ID:voc/0e7k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少女「い、いやだ…食べないで…」

少女は助けを求めるが、街の人々は自分のことで手いっぱいであり、少女に目もくれよう

としない。

(お父さんお母さん、ごめんなさい・・・)

目をつぶり、来たる衝撃に身構える。

(…あれ?)
 ▼ 13 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 22:56:40 ID:67lBG8/s [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
が、いつまでたってもその瞬間は訪れない。恐る恐る目をゆっくりとあけると、

そこには少女を襲おうとしていた歩怪物が白い不思議な着物?…前お父さんに連れて行っ

てもらった九地葉街でみた異国人のような衣を着た男に押しつぶされている姿が見えた。

研究者「なんだなんだ!?私は研究室にいたはずなのにここは一体…」

少女「あ、あの…助けてくださって、ありがとうございました…」

研究者「ん?君は一体…なんだこの化け物!?」

今頃自分が歩怪物の上に乗っていることに気がついたらしい。

少女「歩怪物を知らないんですか?」

研究者「ああ、はじめて聞くものだ…そしてここはどこなんだ?」

少女「ここは、山吹街ですが…」

研究者「ヤマブキ…もしかしてヤマブキシティのことか?」

少女「してぃ?山吹ではあるけど」
 ▼ 14 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 22:57:50 ID:67lBG8/s [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
研究者「もう一つ聞かせてくれ、今は何年だ?」

少女「何年?暦のこと?それならオッカ6年だけど…」

研究者「オッカだと!?」

(オッカ年といえば確か教科書に載っていた時代…俺がいた時代からざっと300年ほど前だが…本当にタイムスリップしてしまったのか?)

男はタイムスリップする前の行動を思い出そうとする。だが、

研究者「いたた…」

先ほど空中?から落ちてきたときに頭を打ったようで、考えようとするのを阻む。

少女(急に黙っちゃったけど…大丈夫かなあの人)
 ▼ 15 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 22:58:17 ID:67lBG8/s [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガタガタッ

「!?」

背後からの不気味な音。振り向くとそこには…

歩怪物「ウウウ…」

先程男が下敷きにした歩怪物が、こちらを狙っている。

食事を邪魔されたせいか、怒っているようだ。

少女「ヒッ…」ガクブル

研究者「何…!」

歩怪物がじりじりと滲みよってくる。

少女(や、やばい・・・逃げなきゃ)

歩怪物から目を離さないようにしつつ、急いで後退する。

ガンッ

少女「う、うそでしょ…」
 ▼ 16 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 22:58:56 ID:67lBG8/s [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
進んだ道は逃げようとした少女を絶望させるかのように、行き止まりとなっていた。

のっぺりとしていて足をかける場所もない。ここを登って逃げる前に捕まってしまうだろ

う。歩怪物は後5歩程度まで近づいている。

(今度こそ終わりだ・・・男の人も食べられちゃう)

せめて現実から逃れようと目をつぶる。歩怪物はもう目と鼻の先のようで、腐臭漂う

吐息を感じる。
 ▼ 17 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 23:00:03 ID:67lBG8/s [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少女が諦めたその時、

男「ラプラス、ハイドロポンプ!!」

歩怪物「ギアアアアアア!!」

少女「!?」

男の持っている球体?のようなものから現れた謎の生物が歩怪物を吹き飛ばした。

研究者「大丈夫かい?」

少女「あ、ありがとうございます…今のは一体?」

研究者「何って…ポケモンだけど?…もしかして知らない?」

少女「はい…」

それを聞き、男は違和感を覚えた。
 ▼ 18 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 23:00:40 ID:67lBG8/s [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(おかしい、ポケモンが誕生したといわれるのは俺がいた世界からしても20000年前…

なのになぜこの世界にはポケモンが存在しない?)

侍「ここにいたのか!おい、大丈夫か!」

少女「あっお父さんだ!お父−さーん!」

向こうの方から駆けてきた男が少女を抱きとめる。

侍「無事でよかった…どこにいったのか心配したんだぞ」

少女「勝手に一人で回ってごめんなさい…」

(家族に会えたんだな…よかったよかった)
 ▼ 19 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 23:02:19 ID:67lBG8/s [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
侍「おい、そこのお前」

研究者「はい?私ですか?」

ズイッ   呑気に答えた男の顔先に剣の切っ先が向けられる。

侍「おい」

研究者「ヒェッ!?ななななんですか?」

侍「うちの娘に変なことをしていないだろうな?」

これが侍と男の出会いだった。
 ▼ 20 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 23:02:38 ID:67lBG8/s [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
研究者「あのときは本当に殺されるかと思いましたよ…」

侍「う、あまり昔のことは言ってくれるな。恥ずかしい。」

研究者「まあ娘さんがちゃんと説明してくれたからよかったんですけど…あのときは本当

に怖かった…」

侍「すまん、すまん。あのときは気が立っていたからな。

それで…水上はお前のらぷらすとやらで渡れるわけだが…

ここから海まではどうするのだ?ここから海までもなかなかに遠そうだが…」

研究者「あ()」

侍「何も考えておらんのか…まあ仕方ない、歩くぞ。」

研究者「あっ、待ってくださいよー!」
 ▼ 21 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 23:04:43 ID:67lBG8/s [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
潮を含んだ風が頬に当たる。少し肌寒く感じるがすがすがしい。

研究者「もー侍さんってば早いですよ…こっちはデスクワークばっかりで鈍っているんで

すから勘弁してください…」

息切れしながら侍に話しかける。

侍「フン、このくらいでへばっているとは情けないぞ。ほらみろ、海だ」

研究者「相変わらず勝手なんだから…とりあえずやっと着きましたね、こういう時こそ私

の出番です、おいでラプラス!」

ラプラス「キャオオ―ン!」

研究者「波乗り頼みますよ!」

ラプラス は なみのり を つかった!
 ▼ 22 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 23:06:39 ID:67lBG8/s [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ザバザバと豪快な音を立てながらすごい速さで進むが乗っている分には揺れも全く感じず

水もかからない。

侍「おおお…!?よく原理は分からんがすごいな、素晴らしい乗り心地だ」

研究者「これで双子島の火山まですぐですよ!」

あっという間に遠くに見えていた島々が目と鼻の先までやってくる。

 ▼ 23 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 23:07:07 ID:67lBG8/s [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
双子島―

問題の火山は奥にあるがこの位置ですら熱気が伝わってくる。肌が汗ばむ。

研究者「お疲れ様、ラプラス。助かったよ」

ジャリ、ジャリ…砂の音が響く。

侍「ここが双子島か…随分と暑いところだな」

研究者「前来た時はもっと過ごしやすかったんですけどね、おそらく歩怪物によってなん

らかの影響が出たんでしょう」

侍「ここからではやつらの姿は見えないが…お前はなにか聞いていないのか?」

研究者「僕にはただ歩怪物がこの島に出たとしか…」

パキパキッ
 ▼ 24 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 23:07:44 ID:67lBG8/s [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
研究者「? いまなにか言いました?」

侍「いや、何もしてないが…っておい!伏せろ!」

思いっきり服を下に引っ張られる。

研究者「痛た、何するんですか!服が伸びるじゃないでs…ってうわ!」

さっきまで自分がいた空間を歩怪物の大きく発達した爪が切り裂いていた。

研究者「こ、こんなところに!?」

侍「お前は下がっていろ、危険だ」

間合いを詰め、刀を一気に振り下ろす。これで斬れない怪物はいなかった。

今までは。
 ▼ 25 会◆f3bMeM2SOI 17/11/03 23:10:17 ID:67lBG8/s [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すみません多分締め切りに間に合わないです

必ず完成はさせます
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