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サトシ「えー、やだぁ!」
ククイ「文句を言うな、リーリエ!」プーン
リーリエ「ええっ、私っ!?私は別に文句言ってませんよ!?それよりもうんこを何とかって臭っ!くっさっ!うんこをどうにかしろ!」
ククイ「じゃあ始めるぞ!」プーン
リーリエ「なんでっ!?なんで頑なにうんこをどうにかしようとしないの!?そんなにテストが大事なの!?」
ククイ「開始っ!」プーン
リーリエ「聞けぇ!」
リーリエ(くさっ!くさあああ!もう臭すぎてテストに集中できません……しかし、万が一テストの点数が悪かったとき、言い訳にうんこが臭くてテストに集中できなかったとか絶対に言いたくありません!そんなのお母様に報告したら引かれます!唖然とするのが容易に想像できます!もしかしたら、二度とテストについて触れてもらえないのかもしれませんっ!)
リーリエ(仕方ありません……ここは口で呼吸しましょう。口は鼻のように病原菌や抗原を中に入らないようフィルターがありますが口にはありませんから咽頭が乾燥して風邪をひきやすくなるため医学的によくありません。しかし一時間程度ならどうにかなります)
ククイ「リーリエどうした?」プーン
リーリエ「いえ、今から挑みます!」
リーリエ(口呼吸モードに変換!)スーハー
リーリエ(おおっ!臭いがなくなりました!これならなんとかいけます!!)カキカキ
リーリエ(……あれ、なんか臭いが……くさっ!くっさあああ!)
リーリエ(な、なんで……なぜ臭いが……はっ、まさか……区鼻呼吸と口呼吸の経路は繋がっている……確か、口に加えたご飯は味覚よる味よりも嗅覚による香りのほうがその食べ物の美味しさがより鮮明だってことを聞いたことがあります……やられた、うんこのほうが一枚上手だったの言うのですか……)
ククイ「リーリエ、お前大丈夫か?」プーン
リーリエ「は、はい……私は大丈夫で……す……」
ククイ(そうは見えないが……状態でも悪いのか?)←お前のせい
リーリエ(くそっ……私はここで諦めるわけには……でも、もう……)
《えーん、えーん!痛いよぉ!》
《大丈夫か、リーリエ?》
リーリエ(こ、これは……私の幼い頃の記憶……?)
《リーリエ、お前は強い子だ、そんな痛みくらいどうってことない、そうだろ?》
《う、うん……私は強いです……!》
リーリエ(……忘れてました、私は強いのです、あれから強靭な心を手に入れるためにあらゆる習い事を受けてきました!うんこの臭い程度に屈し、テストに集中できないなど私は弱くないっ!)
リーリエ「うおおおおおおおおおおお!!」ガリガリガリガリ
サトシ「す、すっげぇ!リーリエの右手の動きが速すぎて右手が2本に見えるぜ!」
みんな「大したことねぇのかよ!」