【長編SS】ロケット団「Zリングください」


1 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:03:37 ID:iQVSysJo 報告
Jingle bells♪ Jingle bells♪ Jingle all the way♪



今年もこの季節がやってくる。1年に1度の素敵な日。


人情豊かな南国アローラ地方も、もうすぐクリスマス。誰も彼もが幸せになれる日。


家族と、友達と、恋人と。いつもと違うちょっと特別な時間を過ごせる日。


物語は、そんな特別な日に込めた「彼ら」の祈りから始まる。




「花顔柳腰・羞月閉花   儚きこの世に咲く一輪の悪の華 ムサシ!」


「飛竜乗雲・英姿颯爽   切なきこの世に一矢報いる悪の使徒 コジロウ!」


「一蓮托生・連帯責任   親しき仲にも小判輝く悪の星 ニャース!」




「「「ロケット団  参 上 ! !」」」
149 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:11:02 ID:MhCGFJEc [1/5] 報告
サトシ「ふざけるな……お前なんかがそんなことできるか!」

ミカルゲ「だろうな。僕は今のままじゃダメだ。……だから使うんだよ。人間のもつ大いなる力・Zワザ」

カキ「!」

ミカルゲ「皮肉なことだ……人間がポケモンと力を合わせる為に作った力で数多の人間とポケモンが死ぬんだよ……」

ミカルゲ「いくぞ……! これが僕の……Zワザ……!」

カキ「……Zワザは凶器でも兵器でもないんだぞ!お前のようなヤツが使えば、必ずアローラの……『Z』の怒りを買うぞ!!」

ミカルゲ「またそれか……許すか許さないなんて、たかが道具が決めることでもなかろうに」

ミカルゲ「寧ろZワザの方が僕の許しを得たんだよ。人間の力を代表する存在として僕の力の糧となることを僕が許した」

カキ「勝手なことを言うな!!」

ミカルゲ「そうさ。勝手さ。だけどお前のその言い分も……アローラの伝統とかいう堅苦しい仕来りも……」


ミカルゲ「          全部、ただの勝手だろうが!!!          」


カキ「やめろーーーーーーっ!!」


ニャビー「ニュァァァァ……」


サトシ「ニャビー!Zワザを止めろ!『ひのこ』だ!!」

ミカルゲ「!」


ボ ォ ッ … … !


サトシ「……」

マーマネ「あ、危なかった……」

サトシ「さぁ早くカキのZリングを返せ!カキの言う通り、お前はZリングを持つべきじゃないんだ!」

ミカルゲ「……だから勝手に決めるなって……」


                       ゴ   ォ  ッ   !  !  !


ミカルゲ「 言 っ て る だ ろ ? 」


マーマネ「きっと勝機はあるハズだ。Zワザさえ使わせなければ……!」

リーリエ「ちょっと待ってください!ミカルゲの体の周り……あの炎のように揺らめくオーラ……まさか……」

サトシ「……!」

カキ「間に合わなかったか……」
150 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:11:56 ID:MhCGFJEc [2/5] 報告
カキ「サトシ!Zワザを発動させてしまった以上は受けるしかない!どうにか被害を最小限に抑える方法を考えろ!」

サトシ「でもどうすれば……  !    そうだ……賭けるしかないか」

ピカチュウ「ピカ?」

ニャビー「……うにゃ」コクッ


ミカルゲ「ハハハ……これだ。これを使いたかったんだ!これで僕は……」


ミカルゲ「ハハハ……ア゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ァ ! ! !」


ミカルゲ「ユ゛ゥ゛……ユ゛ゥ゛……ユ゛ラ゛ラ゛ラ゛ラ゛ラ゛……」


  ボッ!           ボァッ!        ボッ!      ボッ!               ボッ!

          ボッ!       ボァッ!          バシュッ!         ボフッ!

        ヴオッ!        バオッ!          バァァ!          ヴァァァ!!


リーリエ「……な、何ですかあれ?人魂のような火の玉がそこらじゅうに……」

マーマネ「僕の知ってる『ダイナミックフルフレイム』じゃない……アイツは何を出そうとしてるんだ!?」

カキ「人魂……ミカルゲ……まさか、あれは『おにび』!?」

カキ「ヤツが放とうとしてるのは『おにび』を使ったZワザだ!」

リーリエ「それは、『ダイナミックフルフレイム』とどう違うのですか?」

カキ「それは……」


ミカルゲ「さぁ食らえ!これが新しい僕の……人間とポケモンを越えた超生命の誕生だ!!」


サトシ「ニャビー!いけ!!」

ニャビー「ニャヴァッ!!」


ピカチュウ「ピカーーー!」

サトシ「ピカチュウ!……最後はお前だ。Zワザの発動が終わったらこっちも大技で決めるぞ!」

ピカチュウ「ピッ……!」ゴクリ

サトシ「ニャビー!お前なりのゼンリョクで、Zワザに対抗するんだ!」

ニャビー「ニャァァァ……!!」ボォォォォ


ミカルゲ「……ユ゛」
151 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:14:05 ID:MhCGFJEc [3/5] 報告




                                ユ


                               ラ


                                ァ


                              ァ


                                   ァ


                             ァ


                                 ァ


                              ァ


                                 ァ


                           ァ


                                ァ


                             ァ


                              ・

                              ・

                              ・

                              ・

                              ・

                              ・




152 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:18:04 ID:MhCGFJEc [4/5] 報告
サトシ「…………!」

ピカチュウ「……ピカ?」


ニャビー「ハァ……ハァ……」

ニャビー「??」


マーマネ「な、何も……起きなかった?」

リーリエ「確かに今、大量の人魂がニャビーに襲い掛かったと思いましたのに……」

マーマネ「! そうか!ニャビーは炎タイプ!『やけど』状態にするだけの『おにび』は通用しないんだ!」

リーリエ「……ということは」

マーマネ「サトシの奴、それをわかっててニャビーを『おにび』に突っ込ませたんだ!そこまで考えてたなんて!」

リーリエ「ほ、本当に?スゴいですサトシ!」

サトシ「えっ?何て?」

マーマネ「聞けよ人が折角褒めてるんだから!!」

リーリエ「まぁ今は集中しているのでしょうし……」

マーマネ「……で、カキは何黙ってるのさ」

カキ「……Zワザは強大なパワーをもった攻撃を相手に放つだけじゃない」

リーリエ「?」

カキ「アイツがそれを知ってたとは思えないから偶然なんだろうが……もしかすると厄介な事になったかもしれん」

カキ「『おにび』をZ化したことによって……アイツ自身も予想だにしていなかった事が起きてしまったんだ」

マーマネ「……何さそれ。Zワザの更なる可能性をアイツがたまたま引き出したってコト?」

カキ「……悔しいが」


サトシ「な、何だ!?」

ピカチュウ「ピカ!ピカチュ!」

サトシ「おいミカルゲ!Zワザが失敗したってのに何を笑ってるんだ!」


ミカルゲ「失敗……?違う。これは成功中の成功、大成功だよ」

ミカルゲ「何だぁ……Zワザよ……そこまで僕に……力をくれるというのか!」


ミカルゲ「そ ん な に 僕 が」



                 気 に 入 っ た と い う の か ! ! ! !
153 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:19:39 ID:MhCGFJEc [5/5] 報告
次のおはなし



第9話(全12話)   「用済み」
154 : メテテ@ベリブのみ 17/12/12 02:18:36 ID:s9YU/EWA 報告
( д )゜゜
これ絶妙に不細工で好き
支援
155 : スキッパ@こううんのおこう 17/12/12 16:52:33 ID:1gRjBP3U 報告
一体どうなるんだ!?
156 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:32:19 ID:v68tsXA6 [1/15] 報告
ミカルゲ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」


カキ「Zパワーによって強化された『おにび』は通常通りの能力と別に、自身の攻撃力を上昇させることもできる」

リーリエ「パワーアップしたってことですか……?」

マーマネ「ひぇ〜っ!ロケット団の中で一番強いポケモンがロケット団の秘密兵器と合体して強くなった姿のパワーアップ版なんてどうやって倒せばいいんだよぉぉ!!」


サトシ「……倒せるさ。オレはポケモンマスターになるポケモントレーナーなんだ!」

ピカチュウ「ピカ!ピカチュウ!」

ニャビー「にゃぶ……」


ミカルゲ「何てヤツらだ……どうやらもっとその体に教え込まないといけないらしい」

ミカルゲ「馬鹿は死ぬまで治らない、と言うからな。お前達のその命も、僕の腹の中に納めてやる!!」

ミカルゲ「ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! ! !」


ドッ!       ドッ!       ドッ!        ドッ!       ドッ!


リーリエ「ひっ!?何て足音……地面が揺れてます!」

マーマネ「!? 今度はどんな攻撃を繰り出してくるかと思えば……ただ殴りかかってきただけ!?」

カキ「だが奴のパワーは手のつけようがない程増大している。ゲンコツ一発でもきっとサトシ達にすら耐えられない威力だ」


ミカルゲ「お前にはこれで十分だマサラタウンのサトシ!……どうした?隙ならいくらでもあるぞ」

ミカルゲ「力のままに暴れ尽くし、この島そのものをも沈めんとするこの僕を止めてみろよ!無理だろうがな!!」

ミカルゲ「周りの皆にとってお前はヒーローだ。この一撃を止めて全部救ってみろよ!!」

ミカルゲ「僕にとっては屁みたいな、お前にとってはゼンリョクの技で、抵抗してみろってんだよぉぉぉぉ!!」


サトシ「! 来るぞ!」

ピカチュウ「ピッカァ……」

サトシ「いくぜミカルゲ、オレ達の全身・全霊……」


ミカルゲ「カァァァァァァァ!!!」


サトシ「これがオレ達の……『ゼ ン リ ョ ク』だァアァァーーーーーーっ!!!」
157 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:33:52 ID:v68tsXA6 [2/15] 報告
サトシ「 『                         ス

                               パ

                               |

                               キ

                               ン

                               グ

                             ギ

                          ガ

                                 ボ

                              ル

                                    ト

                                オ
                             オ
                               オ
                                 オ
                              オ

                          !  !  !  !  





                  ズ      ン    ッ      !    !


ミカルゲ「フフ……へぇ、これがお前のZワザ……今まで見た中で一番大きなハズなのに」

ミカルゲ「何故だろう。全然驚かないな」


リーリエ「……!」

マーマネ「ス、『スパーキングギガボルト』が片手で止められた!」


サトシ「ミカルゲ!お前は本当にそうする事で生きてるって感じがするのかよ!?」

サトシ「強いヤツとバトルするわけでもなく、誰かを守るわけでもなく」

サトシ「ただ弱い命をメチャクチャに食い荒らすだけの為にお前は強いのかよ!?」

サトシ「          そんなの勿体無いだろ!?          」


ミカルゲ「ポケモンも人間も超える存在には、ただ頂点に立つだけじゃなれないんだよ」

ミカルゲ「ただ単純に、ただ圧倒的に、誰の手にも届かないようなずっと上の世界に上り詰めたただ一つの存在」

ミカルゲ「それが最強ってヤツだ。最強は無敵でなくてはならない。拮抗なんてものはあってはならないんだよ!!」
158 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:42:34 ID:v68tsXA6 [3/15] 報告
サトシ「じゃあ……どうしてそこまで最強にこだわるんだ?どうして弱い人やポケモンを見下したいんだ?」

ミカルゲ「わからないヤツだな。僕は好きなんだよ。悲しみも絶望も」

ミカルゲ「その為に僕はそれらを創り上げるだけの強さが欲しかった。それだけだ」

サトシ「何で悲しみや絶望なんか好きになっちゃったんだよ?」

ミカルゲ「そんなこと聞くなよ?不毛な話はよそう。どうせ理解しちゃくれないんだ」

ミカルゲ「それよりもう終わりにしようか。さっきから言ってる通り、僕は圧倒的に強い存在でなくちゃいけない」

ミカルゲ「お前達だけに随分時間を取ってしまった。……なのにお前達ときたらちっとも絶望しちゃくれない」

ミカルゲ「ここからオレは少しだけ本気を出すから、さっさと殺されて僕の前から消えてくれないか?」

サトシ「やだね。オレが敗けたら皆がお前に食われちゃうから」

ミカルゲ「はぁ……じゃあ、もういいよ」


                     ザ   ク   ッ   !    !


ニャビー「」ドサッ

サトシ「!? ニャビー!!」

ミカルゲ「見えなかったろ?だが今のも僕の本気には程遠い。もう諦めがついたかな?」

サトシ「まだだ!まだオレのポケモンはいるぞ」

ピカチュウ「ピカァ……」バチバチ

ミカルゲ「何だよもう……   死 ね よ ! ! !」


サトシ「ピカチュウ!かわせ!!」


ズドォォォォォオオォォオオォォォン!!!


ミカルゲ「……チッ」

ピカチュウ「ハァ……ハァ……」

サトシ「ぐっ……危なかった」

ミカルゲ「おっ……今、恐怖したな?今、一瞬でも僕には勝てないと悟ったな?」

サトシ「避けなきゃ敗けちゃうから避けただけだ。それ以外の何でもない」

ミカルゲ「何だ……やっぱり怖いんじゃないか……僕が。ねぇ?マサラタウンのサトシ」


マーマネ「うぅ……サトシでも絶望するなんてことがあるのかな……」

リーリエ「いつも私達を励ましてくれた彼がそうなってしまったら、もう何を信じればいいのですか……?」

カキ「……納得いくか……こんなの」
159 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:43:53 ID:v68tsXA6 [4/15] 報告
サトシ「カキ?」

ミカルゲ「……何だ?何か言いたげだな……自分のZリングが僕に使われる事がそんなに不服か?」

カキ「不服さ!……オレのZリングでこれ以上サトシを苦しめないでくれ」

ミカルゲ「僕もそうしたいが……そのサトシがいつまでたっても倒れないものだからな」

ミカルゲ「苦しんでいるのは僕の方だ。彼がしぶとい所為で、折角の圧倒的な力に些か実感が湧かないんだ」

カキ「当たり前だ。お前がいる限りサトシはずっと、ずっとお前の前に立ちはだかるぞ」

カキ「勿論オレ達もな。サトシがいる限りはここにいる……だから諦めろ!」

ミカルゲ「は?何を?」

カキ「サトシを倒すか、引き下がるかしなければお前はここを動くことはできない。だがお前はサトシを倒すことができない」

ミカルゲ「僕にたかが人間一人を消すことを諦めろというのか?」

ミカルゲ「根拠の無い言い掛かりで僕を止めるのはやめてくれよ。僕はアイツよりずっと強いんだぞ?」

カキ「いや……お前はサトシよりも弱い。サトシだけじゃない。このアローラの誰よりもだ」

ミカルゲ「負け犬の遠吠えか……聞くのも馬鹿馬鹿しいが、その根拠は?」

-------------------------------------------------

カキ「愚か……オレが……」

マーマネ「ハラさん!いくら何でもそれは……」

ハラ「そこの彼はZリングの重み……アローラの大試練の重みを理解していないのです」

ハラ「貴方は彼のことを誰よりも誇りを持っていると言いましたが……とんでもない」

ハラ「ここは一つ、しまキングとして教えて差し上げましょうぞ」

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カキ「……お前が愚かだからだ」

ミカルゲ「なるほど、根拠は無いということか」


ジャキン!!


マーマネ「!」

リーリエ「カキ!危ない!!」

ミカルゲ「無駄な時間を取らせやがって!そんなに死にたきゃお前から殺してやる!!」

カキ「図星のようだな。いい加減分かれ。Zワザをただの武器としか思っていないお前は高が知れてるってことをな」

マーマネ「やめろ!それ以上言ったら……」


ミカルゲ「          死   ね   !   !          」
160 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:46:41 ID:v68tsXA6 [5/15] 報告
サトシ「ピカチュウ!『エレキボール』!!」


ピカチュウ「ピッカァ……チュピィッ!!」


パシン!!


ミカルゲ「貴様ア゛ ァ゛ ア゛ ァ゛ ア゛ ァ゛ ! ! !」

サトシ「やめろ!お前の相手はオレだ!オレを倒すまでオレから眼を離すな!」

ミカルゲ「どいつもこいつも……身の程知らずめ!!」

カキ「身の程知らずはお前のことだ!お前はもう後には退けない領域に立ってしまった。今のお前には何の救いもないぞ!」

ミカルゲ「僕は僕自身が全てなんだ!救いなんかいるもんか!!それに救いがないのはお前達も同じだろうが!!」

カキ「いや、あるさ。オレ達が諦めない限りは…… いいか?……アローラは、Zはお前を……」

ミカルゲ「許さない、だろ?許してもらう気もないさ。僕は僕自身が守る。それでいいんだ」



ミカルゲ「          もう、終わりにしよう          」



カキ「……みんな!絶対に眼を逸らすな!……オレは信じるぞ」

マーマネ「くっ、こうなったらもうやるしかない!……よね?リーリエ」

リーリエ「……はい。Zはきっと……私にも応えてくれる」

サトシ「……いくぞ、ピカチュウ!!」




                 シ       10               び
                                 こ
                 ャ       ま               り

                 ド       ん               び
                                 な
                 |       ボ               り

                 ボ       ル               ち
                                 ゆ
                 ォ       ト               く

                 ォ       ォ               ち
                                 き
                 ン       ォ               く

                ! !     ! !     ! !    ! ! 
161 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:47:28 ID:v68tsXA6 [6/15] 報告


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162 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:50:49 ID:v68tsXA6 [7/15] 報告
見上げれば、満天の星空に一筋の光。

メレメレ島の危機を感じた彼は空を奔っていた。

禍々しい気配と、飛び交う「Z」の力を感じた彼は、一目散にその地を目指す。

彼は応えなければなるまいと思った。

彼は、自分が認めたあのトレーナーならば、まだ諦めていないと信じている。

ふと、彼の心に何かが語りかけてくる。……彼の仲間の声だ。


???(……何だ、こんな時にテレパシーなんか寄越しやがって)

------------------------お前の心の乱れを感じた。……お前は焦っているな。何を急いでいる?

???(お前には関係のないことだ。オレのことなんて放っておけ。ここはメレメレ島。オレが負うべき問題だ)

-----------------------お前の問題は我らの問題でもある。さぁ言え。何故お前の心は今乱れている?

???(オレの心を読んで遊ぶほど暇を持て余してるヤツに話してもしょうがねぇだろうがよ)

----------------------遊んでいたのではない。我らの心はアローラそのもの、故に一つだけ。お前の心は我らの心。

---------------------お前の焦りを感じ取るくらい訳はない。体は分かれていても、我らは繋がっているのだ。

???(気持ちわりぃ。じゃあ何だ?他のヤツらにもオレが急いでることは感づかれてるってことかよ?)

---------------------その通りです。荒波のような貴方の心の乱れ、私にもしかと伝わっております。

???(うわマジか。ってことはアイツにも……)

------------------------オフコース!もうバレバレてふ。

???(畜生!やっぱりか!)

------------------------さぁ勿体ぶらずに話してみるのです。私達は皆、貴方のことを気にかけているのですよ?

-----------------------そうてふ。話してくれないと今から三匹でメレメレに押し掛けるてふ。

???(わかったわかった!言うよ!その代わり邪魔だけはするなよ?)

-----------------------てぷてぷ〜

-----------------------フフ、了解です。

-----------------------承知した。……それで、今メレメレで何が起こっている?


???(簡潔に話す。1つ、強大且つ禍々しい『Z』の力がとある場所で噴き上がるのを感じた)

???(2つ、アローラに……つまりオレ達に許されていない『Z』の使い手が暴れている)

???(最後に3つ……          サトシが危ない          )


-----------------------サトシ。お前が見込んだ、「Z」の素質をもつ少年か。

-----------------------あなたは彼が大好きなのてふねぇ。
163 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:55:02 ID:v68tsXA6 [8/15] 報告
???(何としても助けないと……)

-------------------しかし余り彼ばかりにこだわるのも問題ですよ?

-------------------彼が危ないということは、あの子の身にも危険が及んでいるかもしれないということなのですから。

???(……パープルスイートコットンキャンディか)

-------------------あだ名!あだ名!

-------------------何でもいいですが、あの子がメレメレにいる間は、貴方が一番責任が重いということを自覚してくださいね。

???(うぃ。……きっと助けるさ。オレと同じく今回の邪な気配を感じ取ったヤツもいることだしな)


ドスドスドスドスドス……!


-------------------えっ!?何!?今近くに何かいるんてふか!?

???(……アイツらが見えてきた。そろそろ抜けてもいいか?)

-------------------聞けてふ!!

-------------------何でも良い。守り神は常に気紛れ。我らはお前の成す事に一切の疑問は抱かん。

------------------ですが使命は必ず果たすのです。どうか貴方の責任を、私達が納得する形で果たしてくださいね?


???→カプ・コケコ(……了解!)




                                 ズ


                                 ド


                                 ォ


                                 ォ


                                 ォ

                                 ・

                                 ・

                                 ・

                                 ン
164 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:58:27 ID:v68tsXA6 [9/15] 報告
サトシ「うおっ!?」

ミカルゲ「……!?」


マーマネ「か、雷!?今は……夜だからわかりにくいけど空は晴れてるよね?どうして……」

リーリエ「今度は……一体何が起こるというのですか……?」

カキ「わからん。……もうオレ達は全てを出し尽くした。何が起きてももう祈るしかない」


ガラガラ「」

シロン「」

トゲデマル「」


カキ「残っているのはサトシとピカチュウだけだ。……フフ、幸いにも今日は『特別な日』。祈ればきっと何か……」


カプ・コケコ「 コ ケ ェ ェ ェ ー ー ー ー ッ ! ! ! 」


マーマネ「……!まさか!」

リーリエ「……カプ・コケコ。来てくれたのですか?私達のために……」

カキ「まさかこんな形で天罰がやってくるとはな。……そうさ、アローラの『Z』は、ミカルゲを絶対に許さない!」


ミカルゲ「……何だお前は」

サトシ「カプ・コケコ!……ホントにお前なのか?」

カプ・コケコ「……」

ほしぐも「0-(*^▽^*)-0」

カプ・コケコ「……ヨカッタ」

サトシ「カプ・コケコ。まさかとは思うけど……オレと戦ってくれるのか?」

カプ・コケコ「……」コクッ

サトシ「……ハハ、よかった……そうだよ。お前もアイツが許せないもんな」

サトシ「オレ、ミカルゲからカキのZリングを取り返したい!それからミカルゲにもわかってほしい!……生きるってこと」

カプ・コケコ「コケ」


ミカルゲ「少しは骨のあるヤツが来たようだが……それも今の僕には無意味」

ミカルゲ「そこに転がっている連中のように無暗に抵抗せず、大人しく僕に食われるんだな」

サトシ「そんなことされてたまるか!オレもカプ・コケコもお前が皆を傷つけるのをやめるまで止まらないぞ」

ミカルゲ「……なら、や っ て み ろ よ ! ! 」
165 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:03:50 ID:v68tsXA6 [10/15] 報告
カプ・コケコ「!」

サトシ「いくぞ!カプ……」


          ヒュゥゥゥゥゥ……       ズ   ス   ン   !    !


ミカルゲ「!!」

サトシ「!? 今度は何だ!?」


キテルグマ「くー……」


マーマネ「あっ、キテルグマだ!それもいつぞやの!何かいっぱい持ってる!」

リーリエ「あれ?あの方達って……」

カキ「まさか!」



「「「ナーッハッハッハッハーイ!! はい!そのまさかです!」」」



ムサシ「何だかんだと言われたら!」

コジロウ「答えてあげるが世の情け!」

ムサシ「世界の破壊を防ぐ為」

コジロウ「世界の平和を守る為」

ムサシ「愛と真実の悪を貫く!」

コジロウ「Lovely Charmyな敵役!」

ムサシ「ムサーーシ!!」

コジロウ「コジロウッ!!」

ムサシ「銀河を駆ける、ロケット団の二人には!」

コジロウ「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!」

ニャース「ニャーんてニャ!」

ソーナンス「ソーーーーナンス!!」


サトシ「……」

ロケット団「「「……」」」

サトシ「……何しに来たの?」

ムサシ「この状況下でめっちゃ塩対応!!」ガビーン
166 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:06:55 ID:v68tsXA6 [11/15] 報告
サトシ「いや、本当なら塩もつけないくらい薄味の対応したいところなんだけど。ホント何で来たの?」

コジロウ「やだもうこの子シリーズ重ねる毎に理不尽になってく」

ムサシ「何で来たかって成り行きよ成り行き。ホントの理由が聞きたかったらこの熊にでも聞けば?」

キテルグマ「くー、うー」

ニャース「『アローラはあの化け物を許すわけにはいかない』と言ってるニャ」

ムサシ「化け物?」チラッ


ミカルゲ「……随分と騒がしくなったな。だが全てのものが等しく劣って見える僕にとっては質より量」

ミカルゲ「食い荒らせる命の数が増えるのは歓迎だよ」


コジロウ「なんかめっちゃくちゃ物騒な事言ってるぞ」

ムサシ「何よあの趣味悪いファッション。ネトゲの荒らしプレイヤーのアバターみたいな恰好しちゃって」

ムサシ「何かヤバそうなオーラ醸し出してるしぃ。ねぇ熊ちゃん、許すとか許さないとかいいから早く帰らしてよ」

キテルグマ「くぅー……くぅー……」

ニャース「『ここを退いたら何もかも終わる。アローラも、世界も』……とニャ!?」

ムサシ「あっ、これマジなやつ?」

コジロウ「どうやら今回は真面目路線らしい……」

ニャース「じゃあ……やるしかないのかニャ」

コジロウ「でも見ろよ!いつもオレ達がボコられてる連中はジャリボーイを除いて全滅してるし」

ムサシ「おまけに警官も結構な人数倒れてるわ……アタシらが本気出したところであんな化け物倒せるの?」

コジロウ「うぅ……」

ニャース「無理だろうニャ……」

ソーナンス「ソーーーーナンス……」

ムサシ「帰る?」

コジロウ「帰るったってなぁ……」


キテルグマ「……」チョイチョイ

カプ・コケコ「?」

キテルグマ「くー……」ヒソヒソ

カプ・コケコ「! ……コケェー」

キテルグマ「くぅー……」ペコリ
167 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:11:04 ID:v68tsXA6 [12/15] 報告
サトシ「逃げるつもりかよ?こうなったのはお前らのせいだってのに」

ムサシ「はぇ?」

サトシ「お前らがアイツを呼んだから……アローラが……みんながヒドい目に遭ってんだぞ!?」

サトシ「どう責任取るつもりなんだ!……やっぱりお前らといると碌なことがない」

サトシ「お前らなんかどうなってもいいから早くアイツを止めて、その後みんなに謝れ!!」

ムサシ「(゜△。) はぇ〜〜〜〜〜!?!?」

コジロウ「もう理不尽なんて言葉じゃ片づけられないぞ!?どういう思考回路をしてたらそういう結論に至るんだよ!?」

ニャース「そうニャそうニャ!ニャーが呼んだのはあんな化け物じゃなくてロケット団の精鋭……」

ムサシ「おい言うな!!」

サトシ「……アイツがそう言ったんだ。ロケット団の秘密兵器だって」

ムサシ「へっ?」

ミカルゲ「フッ……危うくお前達のようなヤツにこのZリングを渡すところだったよ」

ミカルゲ「サカキは僕に何の恨みがあったのか、碌でもない任務を寄越してくれたもんだ」

ミカルゲ「『Z』の力……想像以上だ。弱いお前達には勿体無い」

ミカルゲ「気が変わったよ。これは僕が選んだ力……残念だがお前達には他ので我慢してもらおう」

ムサシ「……何でアンタが任務のこと知ってんのよ?それに秘密兵器って……」

コジロウ「人型の……秘密兵器……あっ!まさかコイツ!」

ニャース「んニャ?心当たりがあるのかニャ?」

コジロウ「ピュアーズロックの一件以来、開発が進められてたという……」

ムサシ「まさか……団員ナンバー・『F-13』!? ロケット団初のアンドロイド!?」

ニャース「まさか完成してたとはニャ……」

ムサシ「えっ、じゃあボスがアローラに送り込んだのってコイツ!?」

コジロウ「そんな!たかがプレゼント持ってくるだけだぞ!?どうしてこんなヤツを!?」

ニャース「きっと今までアローラで散々悪さしてたのはコイツニャ。これで謎が解けたニャ」>>77

ミカルゲ「サカキがどうして僕を選んだか、それはお前達には関係のない事だ」

ムサシ「一団員の分際でボスを呼び捨てするとはいい度胸ね?ボスがいなければアンタは秘密兵器なんかじゃなかったのよ!?」

ミカルゲ「勿論感謝してるよ。…… も う 用 済 み に な っ た だ け で 」

コジロウ「何をっ……!?」

ミカルゲ「見ろよこの姿を。本来の僕と、今日までの僕が合わさり、完全無敵の僕が出来上がってしまった」

ミカルゲ「それに『Z』の力も……今の僕は、誰にも止めることなんてできやしない。誰にもな」
168 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:16:07 ID:v68tsXA6 [13/15] 報告
ムサシ「うっ……」

ニャース「確かアイツは手持ちのポケモンと合体することであのミュウツーに匹敵するパワーを発揮できたハズニャ」

コジロウ「そ、そんなのハッタリだ!いくら秘密兵器といえど、ロケット団を裏切りやがるような小物野郎には……」

ミカルゲ「周りを見ろ。この景色は何だ?勝手に出来上がったとでもいうのか?」

ミカルゲ「これがその小物野郎の所業だとでも?」

警官H「う゛ぅ……」

コジロウ「コ……コイツ、確かに強いがロケット団のやることじゃ……」

ニャース「ムサシ、何を震えてるニャ?」


ムサシ「…………」

ムサシ「……どうして! どうしてこんなことをするの!?アンタはロケット団でしょ!?」

ミカルゲ「だからロケット団の立場も、『F-13』という名ももう捨てたと……」

ムサシ「ロケット団ってのはね、こんな形で人やポケモンを絶望させたりしないわけ!」

ムサシ「そう!圧倒的カリスマ性!サカキ様とアタシ達団員が織り成す悪のシナリオで世界を震わせる!」

ムサシ「アンタのように馬鹿みたいに好き勝手暴れるのとはワケが違うのよ!アンタはロケット団……いや、悪役失格よ!」


コジロウ「……ムサシ」

ムサシ「化け物、アタシ達とやろうってんなら場所変えるわよ」

ムサシ「誰もいない広い場所で、みっちり悪役の流儀を叩き込んでやろうじゃないの」

ミカルゲ「……!」

コジロウ「た、戦うのか!?でもオレ達にはあんな奴と戦える戦力なんか……あっ」

キテルグマ「くぅー」

ムサシ「今のアタシ達にはうちのチーム始まって以来のデタラメスペックの持ち主・キテルグマがついてる」

ムサシ「本人もやる気になってるみたいだし、アタシらも根性見せるわよ」

コジロウ「……そうだ。やるしかないよな」

ニャース「『正義の悪』を思い知らせてやるのニャ!」


「「「オォォォーーーーッ!!!」」」


カキ「……アイツら、あんな熱いヤツらだったんだな」

マーマネ「いい歳してこの状況でよくもまぁあんなクソつまんないコントを展開できるよね」

リーリエ「私達と方向性は違っても常に前向きなあの人達……ちょっと憧れます!」キラキラ

マーマネ「えぇ……」
169 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:21:14 ID:v68tsXA6 [14/15] 報告
ムサシ「……さてと、 時にジャリボーイ!折り入って相談があるのだけれども……」

サトシ「手伝ってくださいポケモンマスター様ってか」

ムサシ「 態 度 ! ! 」

コジロウ「こちとら対等な目線で交渉しようとしてんだ!……おい!欠伸をするな!」

サトシ「(´Д`)」

ムサシ「うわっ!何あの顔……ってコラ!鼻ほじるな!……で飛ばすな!今日いつも以上に態度悪いわねアンタ!」

サトシ「(〜 ゜―゜〜) ウネウネ」

ニャース「頬の『〜』を動かす運動をするニャ!なんかムカつくニャそれ!」

サトシ「……仕方ない。今回も協力してやりますか。よろしくお願いします」ペコリ

ピカチュウ「ペカペカ」

ムサシ(クソガキ……時折慇懃無礼なこの感じ、最初の頃を思い出すわ)


サトシ「カプ・コケコ、お前も来てくれるよな?」

カプ・コケコ「コケェ」

サトシ「それじゃあミカルゲ!さっき言った通り場所を変えるぞ!」

ミカルゲ「……いいだろう。強いヤツを圧倒的な力で潰した後の残された連中の絶望感……きっと美味だろうな」



ミカルゲ「誰もいないところでいいんだな!?なら水平線の向こうの孤島でお前達を殺すとしよう!」


サトシ「……いくぞ!ピカチュウ、カプ・コケコ!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」

カプ・コケコ「コケーーーーーッ!!」


キテルグマ「キィィィィーーーーーー!!」バシャバシャバシャバシャ

ムサシ「うっほーーっ!早い早い!いつもの強制連行スキルがこんなところで役立つなんて!!」

コジロウ「まさかこんな清々しい気持ちで水上スキーができるとはなぁ!!」

ニャース「ニャッハッハ!いい感じーーーーー!!」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


カキ「……行ったな。とにかくアローラの命運はこれでアイツらに託されたということか」

マーマネ「終わるんだね……兎にも角にも、これで」

リーリエ(サトシ……どうかご無事で)
170 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:23:24 ID:v68tsXA6 [15/15] 報告
次のおはなし



第10話(全12話)   「宇宙の果てが暗闇ならば」
171 : ターミー@あやしいカード 17/12/13 01:09:09 ID:2Bx1Uw6k 報告
いよいよ役者も揃って最終決戦!
支援ダァッ!
172 : ブリー@リゾチウム 17/12/13 10:04:45 ID:V0CfsLMQ 報告
サトシと3バカの共闘はいつも胸が熱くなるぜ!
173 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:39:42 ID:YzbEHKjk [1/8] 報告
-------メレメレ海 孤島-------


広く、大きな海にポツンと寂し気に浮かぶこの小さな島。

人はおろか、ポケモンも草木もなく、全ての命が刈り取られたかのような殺風景な場所。

誰も涼んでくれないのに、誰も寒がってくれないのに、冷たい風だけがやたら強く、意味もなく吹いている。

ここで最後の戦いが始まる。ロケット団の秘密兵器……いや、未知の生命との戦い。

サトシは仲間の宝物を取り返すため、例の三人は理不尽にも課せられたケジメをつけるために、戦いに臨む。


カプ・コケコ「コケーーーーッ!」

サトシ「……来たぜ。ミカルゲ」

ミカルゲ「マサラタウンのサトシ、始めよう。……そして、手っ取り早く終わらせよう」

サトシ「そうはいくか!やるぞピカチュウ!カプ・コケコ!」

ピカチュウ「ピッカァァーー!!」


ミカルゲ「さぁこれで最後だ!今度こそ僕にひれ伏せ!恐怖しろ!!絶望しろ!!」


サトシ「カプ・コケコ! いっけぇぇぇぇーーーーーーっ!!!」


カプ・コケコ「コォォォォォォォォォォォォーーーーーーー!!!」


パ     ァ      ァ       ァ        ァ      …         …      …


ピカチュウ「! ピカピカピカ……」バチバチ

ミカルゲ「……『エレキフィールド』か。ピカチュウもいることだし戦況を格段に有利にしようという魂胆だな」

ミカルゲ「僕が相手でなければ必勝戦術と言ってもいい。だが僕はそれすら好機と捉えることができる」

サトシ「カプ・コケコ!『しぜんのいかり』!」

カプ・コケコ「コケェー……」バチバチ


     ド    ゥ    ヴ    ォ    ッ    !    !    !


ミカルゲ「くっ……!」

サトシ「お前を倒さなきゃ皆が安心できないんだ」

サトシ「さっきの戦いの余波で街の人やポケモン達には感づかれたみたいだけど……」

サトシ「まだお前のことは誰も知らないハズだ。知らない誰かが絶望する前に……お前の手に掛からないうちに」

サトシ「ここでオレが倒してやる!!」
174 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:41:24 ID:YzbEHKjk [2/8] 報告
サトシ「ピカチュウ!『エレキフィールド』の力を存分に使わせてもらおうぜ!」

ピカチュウ「チャアアアアア……」

サトシ「ピカチュウ、カプ・コケコ!ダブル『エレキボール』!!」

カプ・コケコ「コォォォー……」

ミカルゲ「調子に乗るなよ……余り図に乗ればますます僕を満たすことになるぞ!!」

ミカルゲ「意気揚々と突っかかってくるヤツらを返り討ちにするのもまた大きな価値のある絶望なのだからな」

サトシ「だったらオレ達が勝てばいいんだろうが!!」


バ   バ   バ   バ   バ   バ   …   …   !   !


ミカルゲ「フフ……守り神が来てからというものまた一段と強気になったな」

ミカルゲ「……いいぞ。強気になればなるほどそれを蹴散らした時のお前の絶望がより映える!」

サトシ「だからオレは絶望しないって……言 っ て る だ ろ ! !」


ズ ド ォ ォ ォ … … ! !


ミカルゲ「時に守り神とやらよ。アローラの人間から聞いたがお前はポケモンとしては格別で身分の高い存在のようだが」

カプ・コケコ「…………」

ミカルゲ「そんなお前がただの人間一人に力を貸すとは……随分と情けない話だな」

ミカルゲ「お前はあの少年のどこに興味がある?」

カプ・コケコ「……ダマレ」


ズ ァ ァ ァ ァ … … ! !


ミカルゲ「ハハハハ!!どいつもこいつも聞く耳持たずか!!容赦無いな!!」

サトシ「……笑ってる。オレ達の技が効いてないのかな」

ピカチュウ「ハァ……ハァ……」

ミカルゲ「今度はこっちからいかせてもらおうか……!」

カプ・コケコ「!」

ミカルゲ「さぁもう一度、この拳を食らうがいい!!」

サトシ「!? またただのパンチ!?」


ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !  !


ミカルゲ「……む」
175 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:48:22 ID:YzbEHKjk [3/8] 報告
カプ・コケコ「ケェー……」グググ

ブ ォ ォ ォ ォ ン ! !

ミカルゲ「……」ズザザザザ

サトシ「カ、カプ・コケコ!助かったよ!ありがとう」

ピカチュウ「ピカ……」

サトシ「こりゃオレ達も負けてられないな。それにしても……どうしてアイツは技を出さないんだろう?」

サトシ「Zパワーで強くなってから……ただの一度も」



ムサシ「……何か、出遅れちゃった感じ?」

コジロウ「早速おっ始めてるな。バトル」

ニャース「キテルグマ、おミャーならもっと早く走れたハズニャ」

ニャース「どうして敢えてジャリボーイから少し遅れて到着するなんて言いだしたのニャ?」

キテルグマ「くー」つZリング

ニャース「あっ、それはZリング……そのZリングとどう関係があるのかニャ?」

ムサシ「は?」

コジロウ「ひ?」

ニャース「……って」


「「「ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛!?!?」」」


サトシ(……うるさいな)


ムサシ「ちょ、キテルグマそ、それは……ゼゼゼゼゼ」

ニャース「な、何でおミャーがそれを持ってるニャ!?」

コジロウ「拾ったのか!?貰ったのか!?いつ!?」

キテルグマ「くぅーー」

ニャース「……は?」

ムサシ「な、何て言ってるのよ」


ニャース「          『いいから特訓だ』……とニャ          」


ムサシ/コジロウ「「はぁ!?」」


カプ・コケコ「…………」
176 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:52:16 ID:YzbEHKjk [4/8] 報告
ムサシ「ちょっとー!聞きなジャリボーイ!」

サトシ「んあ?」

ムサシ「アタシ達これからZワザの特訓するから、完成するまで時間稼ぎしてくれる?」

サトシ「はぁ!?こんな大事に何を呑気な、ってエ゛ェ゛ェ゛ーーーーッ!!?何でお前らがZリング持ってんだよ!?」

ムサシ「理由ならそこの守り神から聞きな!アタシ達はこれから集中するから邪魔すんじゃないわよ!」

ソーナンス「ソォォーーーーナンス」

サトシ「マジかよ……」


ミカルゲ「ガ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」

サトシ「!! ピカチュウ!カプ・コケコ!」

ピカチュウ「チャアアアアアア!!」

                     ガ  キ  ィ  ィ  ィ  …  …  ン


ミカルゲ「ギヒヒ……」グググ

サトシ(また技を使わなかった。アイツは早く決着をつけたいハズなのにどうしてあんな余裕を見せた戦い方をしてるんだ?)

サトシ(この期に及んでまだオレ達のことを見くびってるのか?)


ムサシ「ふぉぉぉぉ〜〜〜……」バッ

キテルグマ「くー……」

ニャース「『43点。当然不合格だが最初でこの気迫は中々素質があるぞ』と言ってるニャ」

コジロウ「んー、まぁいきなりOKは貰えないか……Zポーズってただポーズをキメるわけじゃないんだな。奥深い……」

ニャース「『何度も手本を参考にして練習すれば必ず結果にコミットする。お前には“Z”がついているのだ』とニャ」

ムサシ「……しゃあない。ジャリボーイやかりんとうボーイにもできるワケだし、ここは大人の経験てのを知らしめてやるわ」

ムサシ「5分よ!5分で完成させてやる!」

コジロウ「おぉ!その意気だ!オレ達もゼンリョクでサポートさせてもらうぜ!おいキテルグマ、何をすればいい?」

キテルグマ「く〜」

ニャース「『……ただ眺めていろ』と言ってるニャ」

コジロウ「よっしゃ眺めるぞ!頑張れーー!ムサシーーーーっ!!」

ムサシ「ほいほい……」


ミカルゲ「一つ聞きたい。マサラタウンのサトシ」

サトシ「?」

ミカルゲ「お前がそれなりの実力をもったトレーナーだとしたら、わかってるんだろう?僕が力を持て余してるという事」
177 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:55:52 ID:YzbEHKjk [5/8] 報告
サトシ「何が言いたいんだよ?」

ミカルゲ「! ……くっ、お前と言うヤツは。どうしてこうも僕が何度もアピールしても絶望する素振を見せない?」

ミカルゲ「お前も何か隠してるのか?……だったらそれを見せてみろ!躊躇っていないでお前の全てを出し尽くしてみろ!」

ミカルゲ「僕はお前の全てを食い潰したくて仕方ないんだ!今の僕が造られたのはお前のお陰なんだからな!」

サトシ「どういうことだ?オレが今のお前のキッカケっていうのがお前にとってどう特別なんだよ?」

ミカルゲ「まだ解らないか?まぁ仕方ないか。……僕もたった今気付いたのだから。こんな簡単なことなのに……」


ミカルゲ「          この一件の全ての元凶はお前だろうがよ。マサラタウンのサトシ          」


ピカチュウ「ピカ……!」

サトシ「……違う。オレじゃない」

ミカルゲ「どうして?ミュウツーの一件でのお前の活躍によってメンツを潰されたロケット団の怨念……」

ミカルゲ「その怨念が今こうして人とポケモンを超越した生命になり、この世界を蹂躙せんとしている」

ミカルゲ「お前は気付いてないだろうが、これはお前がお前なりにケジメをつける戦いなんだよ」

ミカルゲ「力を出し惜しみしてる余裕なんかないぞ。もしお前が敗けたら……どうなる?」

カプ・コケコ「……サトシ」


ミカルゲ「無力、そして無責任なお前のせいでたくさんの人やポケモンが死ぬんだよ」

ミカルゲ「悲痛な叫び声や喚き声が敗北したお前に絶えず突き刺さり、お前は絶望の淵に叩き込まれる」

ミカルゲ「お前は一人残されこの場所で嘆くのさ。死よりも重い自責の念に溺れてしまうのだ」

サトシ「…………」


ミカルゲ「そして僕はそんなお前の近くで好きなだけ恐怖や絶望で満たすのさ」

ミカルゲ「ハハハ!!お前が中々絶望しないものだから随分と非道い妄想をしてしまったじゃないか!」

ミカルゲ「決めたぞ!僕は全力のお前を倒す!全ての元凶のお前を倒して、地獄の釜を開けてやる」

ミカルゲ「恐 怖 し ろ ! !   絶 望 し ろ ! !    マサラタウンのサト……」




                      ズ   ド   ッ   !   !   !
178 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 22:02:59 ID:YzbEHKjk [6/8] 報告
ミカルゲ「……これでもまだやめないか。抗うのを」


ピカチュウ「ピカァ……」バチバチ

サトシ「全ての元凶……そんなの、オレでもミュウツーでもロケット団でもない。アローラの人達を苦しめるのは……」


サトシ「今ここで暴れてる……              お

                            前

                            だ

                            ろ

                            う

                            が

                           ! ! 



ミカルゲ「!?」

ピカチュウ「ピカピカピカ……」ババババ

サトシ「吹き飛ばせ!ピカチュウ!!」


                          ド パ ァ ァ ァ ァ … … ! !


サトシ「追撃だカプ・コケコ!『しぜんのいかり』!!」

カプ・コケコ「コォォォォオーーー!!」

ミカルゲ「クソがぁぁぁぁっ!!」


パチン!!


サトシ「……ダメか。弾かれた」

ミカルゲ「ハハハ!!もっと怒れ!!狂え!!とにかくお前の負の感情を出しまくって僕を満たしてくれよ!!」

サトシ「負の感情……?」

ミカルゲ「人もポケモンも、狂い乱れることで本能を呼び醒まし、自分達の想像する以上の力を発揮するという」

ミカルゲ「お前もやっと本気を見せたようだな。……さぁもっと僕にぶつけてくれよ。力尽きるまでな」

サトシ「…………」

カプ・コケコ(ぶつけてくれ……か。やはりミカルゲの目的が変わり始めている)

カプ・コケコ(ヤツはサトシを全ての元凶と思っている。そして彼を倒すことでヤツに最大の絶望を与えようとしている)

カプ・コケコ(Zパワーの影響なのか……少しずつ壊れているのかもしれない。ヤツの中で、何かが)
179 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 22:06:21 ID:YzbEHKjk [7/8] 報告
※ちょこっと修正




サトシ「全ての元凶……そんなの、オレでもミュウツーでもロケット団でもない。アローラの人達を苦しめるのは……」


サトシ「今ここで暴れてる……              お

                              前

                              だ

                              ろ

                              う

                              が

                             ! ! 



ミカルゲ「!?」

ピカチュウ「ピカピカピカ……」ババババ

サトシ「吹き飛ばせ!ピカチュウ!!」


ド パ ァ ァ ァ ァ … … ! !


サトシ「追撃だカプ・コケコ!『しぜんのいかり』!!」

カプ・コケコ「コォォォォオーーー!!」

ミカルゲ「クソがぁぁぁぁっ!!」


パチン!!


サトシ「……ダメか。弾かれた」

ミカルゲ「ハハハ!!もっと怒れ!!狂え!!とにかくお前の負の感情を出しまくって僕を満たしてくれよ!!」

サトシ「負の感情……?」

ミカルゲ「人もポケモンも、狂い乱れることで本能を呼び醒まし、自分達の想像する以上の力を発揮するという」

ミカルゲ「お前もやっと本気を見せたようだな。……さぁもっと僕にぶつけてくれよ。力尽きるまでな」

サトシ「…………」

カプ・コケコ(ぶつけてくれ……か。やはりミカルゲの目的が変わり始めている)

カプ・コケコ(ヤツはサトシを全ての元凶と思っている。そしてサトシを倒すことで彼に最大の絶望を与えようとしている)

カプ・コケコ(Zパワーの影響なのか……少しずつ壊れているのかもしれない。ヤツの中で、何かが)
180 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 22:11:54 ID:YzbEHKjk [8/8] 報告
ムサシ「ハァ〜〜〜〜〜」バッ

キテルグマ「くぅー……」

ニャース「『65点というところだ。着実に成功に近づいているがまだZワザを使わせるワケにはいかん』だとニャ」

コジロウ「いくら守り神と一緒だからって、ジャリボーイのヤツがいつまで持つかわからないってのに……」

コジロウ「ミカルゲも本気を出していなさそうだし……この勝負、ホントにオレ達のZワザが成功するかにかかってるぜ」

ムサシ「当たり前よ!ジャリボーイなんかにトリを奪われてたまるモンですか!」バッ

キテルグマ「く〜」

ニャース「『68点。根気よく頑張れ』だとニャ」

ムサシ「あんな化け物だってロケット団よ。最初にジャリボーイが言ってたことは確かに理不尽だけど……」

ムサシ「ミカルゲだっけか。アイツの自分勝手且つ中身の無い言い分を聞いてると……腹が立ってくるのよねっ!!」


                       ズ  オ  ッ  …  …  !


キテルグマ「……!」

ニャース「今の動き……ひょっとして完成に近づいてるのかニャ!?」

コジロウ「おいあれ見ろ!ジャリボーイが!」


サトシ「…………」

パサッ


ニャース「あっ、帽子を……確かジャリボーイが帽子を逆さ被りにする時は……」

ムサシ「……フン、精々頑張って引き立て役を全うすることね」



ミカルゲ「何のつもりだ?」

サトシ「……そうか。お前はオレ達が焦ってるのが好きなんだな。オレの怒りも憎しみも、全部お前には届いてくれない」

ミカルゲ「ならどうする?開き直って降参でもするか?……僕としてはあまりお勧めしないがな」

サトシ「いや、もう怒らないよ。だって……ポケモンバトルは楽しんでなんぼだもの!」ニコッ

カプ・コケコ(笑っている……? いや、何もおかしいことはない)


ピカチュウ「ピカァ……」

サトシ「……ピカチュウ、オレはまだまだ諦めちゃいない。オレ達の力、見せつけてやろうぜ!」

ピカチュウ「……ピカッチュウ!!」


サトシ「          いくぞピカチュウ!!  キミにきめた!!          」
181 : リキテル@バシャーモナイト 17/12/14 09:30:51 ID:rm5OEoNQ 報告
楽しんで勝て!
182 : ゴーム@くろいビードロ 17/12/14 17:31:51 ID:4mHhAmXc 報告
全力支援
183 : ンテール@シャドーメール 17/12/14 21:11:40 ID:m.P1C9s2 m 報告
支援
わくわく
184 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/14 23:59:30 ID:3PmuQy2g 報告
ピカチュウ「 ヂ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」


ミカルゲ「……ここに来てまたパワーを上げたか        !?」



             ズ  ド  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  … … … …  ン  ! ! !


 ド シ ャ ァ ァ ン ! !             ゴ ゴ ォ ォ ォ ン ! !


              バキバキバキバキ……            


       ズ ド ォ ォ ォ ッ ! !                  

                     バ シ ャ ア ア ア ア ア ン ! !



ミカルゲ「がぁぁぁぁっ!?   これは……まだこんな力を隠していたのか!?」

ミカルゲ「伝説でも幻でもない、ただの一匹のポケモンのどこにこんな力が……」

サトシ「ゼンリョクでいくぞ! ピカチュウ、『エレキボール』!!」

ピカチュウ「チャアアアアアアア!!」

                   ズ    ン   ッ    !   !

ミカルゲ「ぐはっ!? 僕の力でも抑えきれない……何だ?何が起きている?」グググ

カプ・コケコ「コケェェェーーッ!!」ボッ!!

ミカルゲ「!? しまった!!」

                   バ ハ ァ ァ ァ ァ … … ン

サトシ「よしっ!」

ミカルゲ「ぎき……    フフ、悪あがきが好きなヤツらだ。僕が少しでもフラつけばすぐに調子に乗りやがる」

ミカルゲ「だがすぐに現実を思い知ることになるぞ!!今すぐ夢から醒まさせてやる!!」

サトシ「お前こそこんな甘ったるい夢から醒めるんだ!……ピカチュウ、『アイアンテール』!!」

                  ズ  バ  ァ  ァ  ァ  ッ ! ! !

ミカルゲ「僕は人とポケモンの境界を越えたんだ!!たった一人の人間であるお前にそんな事を言われる筋合いはない!!」

                  ド  ド  ド  ォ  ォ  ォ  ! !

サトシ「お前だけじゃないんだよ。人とポケモンの境界ってのを越えてるのは」

ミカルゲ「……どういうことだ?お前達はただの人とポケモンだろう!?」

サトシ「そうさ。オレもただの人間。ピカチュウもただのポケモン。それはずっと変わらない……だけど」

サトシ「トレーナーとポケモン、一人と一匹で『オレ達』っていうスゴい生き物ができあがるんだ!」
185 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 00:08:43 ID:wHcU/kQo [1/3] 報告
ミカルゲ「屁理屈を。まるでトレーナーとポケモンが力を合わせれば、誰でも僕に勝てるとでも言いたげだな?笑わせる」

サトシ「あぁ、その通りさ。そうだろ?ピカチュウ」

ピカチュウ「ピピカチュウ!!」

ミカルゲ「急に笑って開き直ったかと思えば……苦し紛れで取るに足らない感情論」

ミカルゲ「お前は自分の知らないウチにとっくに絶望してんだろ!?僕にはわかる!!」

サトシ「してないったら……」

ピカチュウ「ピカッ!!」

サトシ「はっ! ……あぁそうだ、悪ぃ。 最後まで楽しまなくちゃな。このバトル!!」


ズドォォォォォ……!!

                                        バガァァァァ……ッ!!


カプ・コケコ(とうとう、最後の手段にして最強の武器に手を出しやがったなサトシ。こんな時に)

カプ・コケコ(アイツが笑ったのは開き直ったんじゃない。怒りや憎しみを自分の心からかき消すためだ)

カプ・コケコ(そういう感情がミカルゲを満たしてしまうとわかったから。ならばどうしたのか?)

カプ・コケコ(アイツは「ポケモンバトル」を楽しみ始めたんだ。命を懸けた「戦い」じゃなくて、大好きな「バトル」を)

カプ・コケコ(根っからの根性バカが幸いしたな。この状況でそんなことができるのはきっとアイツくらいのもんだ)

カプ・コケコ(戦を司るアローラの守り神であるこのオレにすらできないことを……やはりオレの眼に狂いはなかった)

カプ・コケコ(万事休すだなミカルゲ。絶望しないサトシにお前が勝つことなど、初めから不可能だったんだ)


「『ア イ ア ン テ ー ル』  ! !」


                                 「ピカァァァァァ……!」


「かわせ! 空中で『エレキボール』!!」


                                 「ッチャアアアアアア!」


「跳べ! いなせ! 回りこめ! ミカルゲのペースは崩れかけてるぞ!」


                                  「ピッカァ!」




              「ピカチュウ!    『 1 0 ま ん ボ ル ト 』 ! !」


                          「ピー……カー……ヂ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ!!!」
186 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 00:13:10 ID:wHcU/kQo [2/3] 報告
ミカルゲ「くそがっ!!僕が本気になれば……いや、ならなくたってお前なんか……!」

ミカルゲ「僕は最強なんだ!最強はいつも圧倒的な力を以て相手を潰さねばならんのだ!!」

サトシ「ううん。最強だからってみんな楽して潰せるとは限らないんだ」

サトシ「それにオレは仮に最強になったってそんな世界、堪えられない」

ミカルゲ「何故だ……?力を以て世界を見下ろそうとは思わないのか?」

サトシ「楽しくバトルができる相手がいなくなったら……一人ぼっちと同じじゃないか……オレはイヤなんだ。一人」

サトシ「そういうお前は違うのか?今もまだ本気を出してないってことは」

サトシ「怖いんじゃないのか?一人ぼっちになるのがさ。だから手加減してるんじゃないのか?」

ミカルゲ「……違う。お前如きに、いや、僕が見下ろすべきこの世界如きに本気を出すわけにはいかんからだ」

サトシ「そっか……じゃあ、勝たせてもらうぜ!」

ピカチュウ「ピィィィ……」


ミカルゲ「マサラタウンのサトシ、お前はこの世界の中では強かった。そして強い秘密も何となくわかった。だが!」

ミカルゲ「これで終わりだ!!そしてこの僕を生みだしてしまったこと……その罪の重さを永遠に噛み締めろ!!」


ドッ!         ドッ!           ドッ!           ドッ!


サトシ「最後の最後までただのパンチでくるつもりか……こっちは本気でいくぜピカチュウ!」

サトシ「『エ レ キ ボ ー ル』 ! !」


ドスンッ……!!


ミカルゲ「馬鹿が!今更そんなもので僕は止まらん!!」


サトシ「『エ レ キ ボ ー ル』 ! !」


ドスッ……!!


ミカルゲ「往生際が悪いぞ!大人しく僕に潰されろ!!」


サトシ(ミカルゲが近づいてきた……よしっ、もういいだろう)


サトシ「さぁ食らえミカルゲ!これがオレ達だけの技だ!!」


ピカチュウ「チャアアアアア!!」


ミカルゲ「……?」
187 : ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 00:15:47 ID:wHcU/kQo [3/3] 報告
サトシ「最後だ。『エレキボール』……」

ピカチュウ「ピー……カー……」バチバチバチ


ミカルゲ「……もういい。最後の最後まで見苦しいヤツだったよお前達     死   ね   !   !」


サトシ「『エ レ キ ボ ー ル … …

ピカチュウ「ピカピカピカ……」チュイイイイ


ミカルゲ「ユ゛ラ゛ァ゛アァ゛アァア゛ァア!!!」



… …  ア  イ  ア  ン  テ  ー ー ー ー ー  ル  !  !   』  」


                                  

                                 ズ


                                 ド


                                 ォ


                                 ォ


                                 ォ

                                 ・

                                 ・

                                 ・

                                 ン







Jingle bells♪ Jingle bells♪ Jingle all the way♪


今年もこの季節がやってきた。1年に1度の素敵な日。

人情豊かな南国アローラ地方はクリスマス真っ盛り。誰も彼もが幸せに囲まれている。

家族と、友達と、恋人と。いつもと違うちょっと特別な時間を過ごしている。


今年も     変わらず     「特別な日常」は    ゆっくりと流れている。
188 : ングマ@はかせのてがみ 17/12/15 06:13:00 ID:rUwjRD32 報告
どうなったんだ!?


荒らし・煽りには反応せずにスルーして下さい。反応している人も同様に対処・対応しています。
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