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【SS】あらゆるポケモンの中でジュナイパーが最も輝く場所を見つけた

 ▼ 1 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/16 21:53:43 ID:fxqeRtxs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュナイパー「……いいなぁ」

ガオガエン「な、なんだよ急に」

ジュナイパー「対戦でたくさんのトレーナーに選ばれてさ」

ガオガエン「いや、そりゃオレの実力ってよりいかくのおかげみたいなとこが多いし」

ジュナイパー「それでも羨ましい」

ガオガエン「お、お前のえんかくだってすげえ特性だと思うぞ?」

ジュナイパー「でもさ、対戦で恩恵があるのはかげうち、リーフブレード、それぐらいだよ。まだしんりょくのほうがマシさ」

ガオガエン「ガブリアスとかナットレイとかにビビらず撃てるってのはデカいと思うんだが」

ジュナイパー「そいつらはそもそもボクの役割じゃないことが多いしなぁ」

ガオガエン「うぅむ……あ、アシレーヌ!良いところに来た!お前からもジュナイパーを励ましてやってくれよ」
 ▼ 15 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/18 18:12:51 ID:yuCfdQKQ [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カクレオン「隠れれば〜見つからない〜♪」

ジュナイパー「くっ……」

ジュナイパー(カクレオンの対処法はわかっている。あのお腹のギザギザ模様。あそこを狙えば良い。しかし……草むらが邪魔をして狙いがつけ辛い!)

助手「これまでジュナイパーくんのほかにポケシフターをしたトレーナーたちも、カクレオンには苦戦してるみたいでしたし」

パーク博士「これから大仕事が控えてる……ジュナイパー君にはここを乗り越えてもらわねば」

助手「制限時間はあと半分ですか。あれ?博士、あの雲みたいなのは何ですか?」

パーク博士「ふっふっふっ。よく気がついたね。あれこそが逆転の秘手だ!」
 ▼ 16 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/18 20:18:30 ID:yuCfdQKQ [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュナイパー(これまでは全て制限時間を半分以上残して終わっていたのに……カクレオンだけが捕まらない!)

カクレオン「隠れんぼは〜楽しいなぁ〜♪」

ジュナイパー「……動いた!撃ち抜いた……って、カクレオンじゃないぞ。ピンク色の煙か?」

カクレオン「はら?なんだこの煙……なんらか……眠く……」

ジュナイパー「……!カクレオンが姿を現した!いける!」



パーク博士「グレイトだよ!ジュナイパー君!」

ジュナイパー「はぁ……それは良いんですけど、あの途中出てきた煙。あれ何ですか?」

パーク博士「あの煙を撃ち抜くことで、ポケモンを一時的に眠らせることができるんだ!」
 ▼ 17 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/18 22:15:53 ID:yuCfdQKQ [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「あの量しか1度のゲーム中に出せないらしいんだけど、十分よね!」

ジュナイパー「まぁ、助かりましたけど……」

パーク博士「まだ開発したばかりでね!明日に向けて出来る限り準備をしなければ!」

ジュナイパー「明日?明日は何かあるんですか?」

パーク博士「レジェンドさ!」

ジュナイパー「はい?」

パーク博士「伝説のポケモンとの勝負だよ!!」
 ▼ 18 シマリ@シャラサブレ 18/03/18 22:27:56 ID:9pwPf4iA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 19 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/19 13:57:52 ID:9LBduRhw [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ジュナイパー「アローラー……今日もよろしく」

助手「ジュナイパーくん!ちょうど良いところに来たわ!パーク博士ー!はやく、はやく!」

パーク博士「おお!来てくれたねジュナイパー君!もうすぐ例のトレーナーが来るから、少し待っていてくれ!」

助手「まだそのトレーナーについてろくに説明してないですよ!」

パーク博士「おっとすまない!君が今回捕まえる伝説のポケモンのトレーナーは、イッシュ地方の新しいチャンピオン……トウヤ君だ!」

トウヤ「こんにちはー!」

パーク博士「っと噂をすれば!迎えに行ってくれ!」

助手「わかりましたー」
 ▼ 20 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/19 17:46:49 ID:9LBduRhw [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トウヤ「パーク博士、今日はよろしくお願いします」

パーク博士「こちらこそ!伝説のポケモンのファンタスティックでフレキシブルなモーションをエクスペリメントできるんだから!」

トウヤ「ははは……で、君がジュナイパーくんか。よろしくお願いします」

ジュナイパー「こちらこそ……それより、今日来る伝説のポケモンっていうのは?」

トウヤ「ジョウトにいるヒビキから……」



トウヤ「むげんポケモン、ラティオスだよ」
 ▼ 21 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/19 20:32:08 ID:9LBduRhw [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「ラティオスに集中してもらうために、ほかのポケモンはすべてカビゴンにしてもらいました。ジュナイパーくんなら10秒かそこらで捕まえてくれると思うわ」

パーク博士「さぁいくぞ……ジュナイパー君!まずはエネルギーを補給するためのZ技だ!」

パーク博士「よし……では、世紀の大実験!ポケシフターの完成へ向けて……よろしく!」

トウヤ「武運を祈ります」

ジュナイパー「……うん」


ジュナイパー「シッ!」

トウヤ「すごい……まだ15秒くらいなのにもうカビゴンをすべて捕まえた」

助手「いえ……彼の実力なら10秒ほどでいけるはず……緊張してるのかしら?」

ジュナイパー「……勝負だ、ラティオス」
 ▼ 22 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/19 21:32:59 ID:9LBduRhw [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラティオス「心踊る戦いを望む」

ジュナイパー(これだけ離れていても感じる威圧感……弓がかすかに震えて狙いが狂う……)

ジュナイパー「そして何より……速い!」

トウヤ「翼を折りたためばジェット機にも負けない速度を出せるという……全く狙いが追いついてない」

パーク博士「いや、フィールドが狭いから実際にはそれ程の速度は出ない。ラティオスの狙いを外すテクニックの肝は、あの知能にある」

助手「というと?」

パーク博士「ジュナイパーが矢を放ち、装填する隙に移動している。これでは手が出しづらくなり、均衡状態に陥るが、それは時間切れで勝てるラティオスの有利となる」

トウヤ「このままだと、ジュナイパーは自分の首を絞める一方ってことですね」
 ▼ 23 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/19 22:34:09 ID:9LBduRhw [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「あっ!今のは惜しかったんじゃない?ジュナイパーくんも徐々に正確さを増しているわ」

ラティオス「勝負に没頭することで、震えを鎮めたのか。今のは危なかったね」

ジュナイパー「時間はまだ半分以上ある……ボクならやれる。相手が伝説だろうと関係ない!」

トウヤ「……なんでラティオスはまっすぐにしか動かないんですか?草むらに紛れて方向転換すればもっと狙いがつけにくくなるんじゃ……」

パーク博士「今のジュナイパー君相手に、それは愚策なんだよ。現状ラティオスが優勢とはいえ、動きを緩めればすぐに捕まる。紙一重の状態だ」

助手「方向転換する時は必ずブレーキがかかる。だからラティオスはまっすぐ飛んでワープする草むらに入るしかないの」

パーク博士「……と、そうこう言っているうちに半分経過したね。煙が出てくる」

トウヤ「ポケモンを眠らせる煙……あれを撃ち抜けば……確実にジュナイパーの勝ちだ」
 ▼ 24 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/19 23:16:47 ID:9LBduRhw [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラティオス「あの煙……なんだ?眠りを誘うものか?」

ジュナイパー(あれを使えば勝てる……だが!)


助手「博士!ジュナイパーくんが煙を撃ち抜く様子がありませんよ!?」

パーク博士「ワット!?なぜだい!?」

トウヤ「僕にはわかります。僕がNと戦った時に似ている。真実と理想。お互いの意地を真っ向からぶつけた……あの時と」


ジュナイパー「ボクの力で、君に勝つ!!」

ラティオス「面白い……来い、ジュナイパー!」


トウヤ「……熱い……!」
 ▼ 25 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/20 00:41:21 ID:RHkh1kTA [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラティオス「あと10秒……逃げ切れば勝ちだ」

ジュナイパー(ワープする草むらに入った……残り時間も少ない。これで決める!)

ジュナイパー「出てきたっ!」

ラティオス(まっすぐ全速力で進まなければやられる。だがタイミングをずらしさえすれば……)


トウヤ「っ!ジュナイパーが矢を射るタイミングを図って、射ることができないタイミングで方向転換!」

助手「これまでの戦いでタイミングを掴まれたってこと!?ジュナイパーくんは完全に虚をつかれた。もう追いつけな……」


ラティオス(……なっ!?)


トウヤ「ラティオスの目の前に矢がっ!?」

パーク博士「決まりだね」
 ▼ 26 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/20 18:20:15 ID:RHkh1kTA [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ジュナイパー「っ、はっ、はぁ……はあ……」

助手「その様子だと、相当神経をすり減らしたみたいね」

トウヤ「出てこい、ラティオス!」

ラティオス「……完敗だよ、ジュナイパー。最後……俺が方向転換するタイミング、方向、全て読まれていた」

パーク博士「戦いの中でタイミングを掴んだのは、ラティオスだけではなかったということだね」

ジュナイパー「……ボクがこれまで戦ったポケモンのほとんどが、ワープする草むらに近い方に曲がってたから」

ラティオス「曲がるタイミングが分かったのは?」

ジュナイパー「キミは真っ直ぐ進んでいる途中で周りを見渡していた。ボクの矢が追いつけない速度なんだから、ただ前を見て全速力で飛べばいいのに。だから気づいたんだ。キミがどこかで曲がろうとしてるって」

ジュナイパー「ワープする草むらで稼げる時間を考えると、もうあそこのタイミングしかなかった」

ラティオス「曲がってなお逃げ切ることで完勝を目指したんだが……思考も動きも読み切られた。君に一日の長があったんだね」
 ▼ 27 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/20 20:49:37 ID:RHkh1kTA [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トウヤ「ありがとう、ジュナイパー。お疲れ様、ラティオス。じゃあ僕はこれで」

パーク博士「こちらこそありがとう!これでまた完成に一歩近づいたよ!」



助手「あれから結構経ちましたけど……ラティオスとの勝負でジュナイパーは大きく成長しましたよね、博士」

パーク博士「ああ。もう普通のポケモンならすぐに捕まえてしまう。煙ももう使わないから出してないし」

助手「最近1番苦戦したのが……ルカリオでしたっけ?」

パーク博士「ああ……」
 ▼ 28 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/21 00:13:28 ID:WsLgX7n6 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

〜〜〜

ルカリオ「イッシュにはそそられるが、易々と捕まるわけにもいかないな」

ジュナイパー「当たらない……どれだけ予測しても、それを全て読まれているかのように……!」


パーク博士「ルカリオには波動をキャッチする力がある。ジュナイパー君の動きから矢が飛んでくる方向、タイミング、全てが筒抜けだ」

助手「それ、どうやって対策すればいいんですか?」

パーク博士「最も有効なのは大気の状態をかき乱して波動をキャッチさせないようにする事だけど、矢1本では難しい」

レンブ「頼んだ身としては、少し申し訳ないな。流石ゲンが育てたルカリオと言うべきか」

助手「ジュナイパーくん、どうするのかしら……」


ジュナイパー(ルカリオは波動で相手の動きがわかると言う……とりあえず撃つか)

ルカリオ「む、急に飛んでくる矢が多くなったな。ここからが君の本気か?」
 ▼ 29 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/21 12:24:45 ID:WsLgX7n6 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュナイパー(全て余裕で避けられる……撃った瞬間、いや、矢をつがえた瞬間にもう見切られてる)

ルカリオ「それでは一生当たらない」

ジュナイパー(一生当たらないなんてありえない。撃つ……撃つ……撃つ……数を重ねて弱点がないか探らなければ)

ルカリオ「それが限界か?まだ余裕だ。おっと、ワープする草むらか。時間を稼がせてもらうよ」

ジュナイパー(あと20秒……時間を稼がれてはきつい……ん?)


パーク博士「おや?ジュナイパー君の動きが変わった?」

レンブ「ほう。あのルカリオの特徴に気づいたのか?」

助手「特徴?」

レンブ「ああ。ゲンから聞いたんだが、あのルカリオは……」
 ▼ 30 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/21 17:26:17 ID:WsLgX7n6 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ルカリオ「さぁワープしたが……打って変わって矢が飛んでこないな」

ジュナイパー「…………」

ルカリオ「諦めたのか?」

ジュナイパー「…………」

ルカリオ「ん……?」

ジュナイパー「…………」

ルカリオ「どこだ……?」

ジュナイパー「…………」

ルカリオ「どこにいる、ジュナイパー……!?」

ジュナイパー「……ッ」

ルカリオ「……ぇ」
 ▼ 31 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/21 19:21:41 ID:WsLgX7n6 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

レンブ「素晴らしい。極小の動きによる弓捌き。ルカリオが動きの波動を読み取れないほどの」

助手「矢自体の動きを見切れなかったってことは、やっぱりレンブさんの言った通り……」

レンブ「ああ。このルカリオは生物の波動を読み取ることには長けているが、それ以外の波動を読み取る力は乏しい」

ルカリオ「……いつ気づいたんだ?」

ジュナイパー「……キミが最後、ワープする草むらに入る時。キミは『おっと』って言った。周りを波動で読み取れるなら、その草むらを意識していないはずがない」

ルカリオ「そこか……そこで私が矢の動きではなく君の動きだけで避けていることに気づいたのか」

パーク博士「あとは位置を悟られないようにずっと動かずにいて、相手に気づかれない瞬間を狙ったということだね!ワンダフォー!!」
 ▼ 32 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/21 19:59:35 ID:WsLgX7n6 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜

パーク博士「いやー、戦いの中で成長していく彼を見るのは最高だ!」

助手「さーて、明日の予定は……って博士、これ本気ですか!?」

パーク博士「もちろん!ポケシフター完成へ、最後の仕上げだよ!」


ジュナイパー「アローラー……」

助手「あ、来た来た。ジュナイパーくん、今日はキツいわよ」

ジュナイパー「え……今日はどんなポケモンなんですか?」

パーク博士「それはまさに神話。シンオウに残る伝説の存在」

助手「その存在が生まれたことで時が流れ出したという、伝説のポケモン」


パーク博士「……ディアルガだ」
 ▼ 33 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/21 20:42:10 ID:WsLgX7n6 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パーク博士「ポケシフター完成のために、どうしても最高のポケモンを試験に組み込む必要があった」

ジュナイパー「ディアルガ……そんなのを誰が捕まえたんですか?」

助手「シンオウのポケモンリーグ、バトルフロンティアを制覇した少年、コウキくんね。彼も捕まえたはいいけどあまり使いこなせないみたいで、時の狭間にいつもいるらしいわ」

ジュナイパー「それ、どうやってポケシフターに協力させたんですか?」

パーク博士「ディアルガならイッシュに来てもすぐにシンオウに帰れるし、少しはコウキ君に従ってくれるようだからね。コウキ君に頼み込んだのさ」

助手(ディアルガが大好きなきのみをあげたら協力してくれたってのは……言わない方がいいかな)

パーク博士「というわけで、今日はポケシフター完成の最後の一歩!ディアルガ戦だ!!」
 ▼ 34 ンナ@ラッカのみ 18/03/22 15:14:09 ID:ZArbU/ak NGネーム登録 NGID登録 報告
おもろい
支援
 ▼ 35 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/22 18:28:15 ID:LVSFsrDU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ディアルガ「…………」

ジュナイパー(間近で見るとラティオスとは比べ物にならないプレッシャー……押しつぶされそうだ)

ジュナイパー「今日はよろしく」

ディアルガ「…………」

ジュナイパー(胃が痛い……)


パーク博士「では……スタート!」

ジュナイパー「まずは周りのポケモンから……ヤミラミ、ジュプトル、ヤミラミ、ヤミラミ、ヨノワール……」

助手「5体捕獲完了。ここまで15秒。あとはディアルガだけね」

ジュナイパー「さぁ……勝負!」

ジュナイパー(いくら伝説のポケモンと言えど、勝てない相手じゃない。身体は大きいから、むしろラティオスより当てやすいんじゃ)

ジュナイパー「とりあえず、1発目!」
 ▼ 36 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/22 20:23:09 ID:LVSFsrDU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ジュナイパー「さぁ……勝負!」

ジュナイパー(いくら伝説のポケモンと言えど、勝てない相手じゃない。身体は大きいから、むしろラティオスより当てやすいんじゃ)

ジュナイパー「とりあえず、1発目!」


ジュナイパー「……あれ……1発目……?」


ジュナイパー「集中しろ!相手の動きは決して速くない。落ちつけば当てられるはず……」

ジュナイパー(必ず隙はある。そこを狙えば)


ジュナイパー「集中しろ!相手の動きは決して速くない。落ちつけば当てられるはず……」

ジュナイパー(必ず隙はある。そこを狙えば)


ジュナイパー「……いや……え……?」

ディアルガ「……タイムアップだ」
 ▼ 37 マガル@ロメのみ 18/03/22 20:58:57 ID:kfWB1OiA NGネーム登録 NGID登録 報告
何気に時の探検隊じゃぁないか
 ▼ 38 ノクラゲ@ナナのみ 18/03/22 21:09:52 ID:C83Q3ThY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メガシエンネ
 ▼ 39 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/22 22:16:04 ID:LVSFsrDU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

助手「おつかれ、ジュナイパーくん」

ジュナイパー「……何もできなかった……」

パーク博士「ディアルガの時間を操る力……ポケシフターの制限時間に変化がない事を考えると、ジュナイパーだけがその影響を受けていたようだね」

助手「恐ろしい能力ね……」

パーク博士「ディアルガは1週間後、再びポケシフターに協力してくれるそうだ。ジュナイパー君、出来るかい?」

ジュナイパー「……やります。やられっぱなしじゃダメだ。今は全く対策が浮かばないけど、必ずディアルガの能力を攻略します」

パーク博士「うん。僕たちも最大限のサポートをするよ!」
 ▼ 40 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/22 22:54:53 ID:LVSFsrDU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「とりあえず、さっきの詳細なデータね。ジュナイパーくんが矢を射った角度、タイミング、矢が当たった場所などを表示するわ」

パーク博士「ふむ、2箇所に3本ずつ、計6本か」

助手「ええ。3本を一定の時間間隔で放ち、その後別の場所に同様に3本……ここら辺でタイムワープの影響があったのかと」

パーク博士「おそらく思考が循環していたのだろうね」

ジュナイパー「ちょうどそんな感じです」

助手「対してディアルガはほとんど動きなし。最初の1発を軽く避けて、あとは矢が的外れな方向だったから動く必要がなかったのね」

パーク博士「最初はどのように射ったんだい?」

ジュナイパー「確か……とりあえず1発目、とかそんな軽い感じだった……いつも、制限時間に余裕があって最後の1体になった時はそんな風に考えてます」

パーク博士「他の矢を射った時ははどんな気持ちだったんだい?」

ジュナイパー「違和感を感じて……頭の中が真っ白になったけど、ボクの集中力が足りないからだと思って気合いを入れ直して……」

助手「どうですか、博士?」

パーク博士「仮説はいくつか出るかもしれないが……今日は疲れただろう。明日、検証結果をまとめよう」
 ▼ 41 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/23 17:23:08 ID:fzD2w2kA [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

パーク博士「さて、一晩考えた結果……」

ジュナイパー「結果……?」

パーク博士「……ディアルガに当てられるのは、最初の1発だけだと判断した」

ジュナイパー「1発……っ?」

パーク博士「時間を繰り返してタイムアップを狙うディアルガに対抗できる術が思いつかないんだ」

助手「ひとつ気になるのが、ジュナイパーくんが1箇所じゃなくて2箇所に矢を集められたことなんだけど……何が起きたか解析できないの」

ジュナイパー「……じゃあ、その1発にボクの全てを賭ける」

パーク博士「すまない。こんなサポートしかできなくて。一応ディアルガと同じ大きさのダミーを用意したから、それで練習してくれ」
 ▼ 42 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/23 19:37:19 ID:fzD2w2kA [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「あと6日……ポケシフター完成のために、よろしくお願いします」


ジュナイパー「とは言ったものの、ディアルガを一撃で仕留めるなんて、だいぶ無理な話だよなぁ」

ジュナイパー「ダミーなら多少動かされても命中率はほぼ100%。でも……まだディアルガの力は未知数だし、易々と捕まるとは思えない」

ジュナイパー「さて、どうしたものか……」

助手「ジュナイパーくーん!」

ジュナイパー「ん?」

助手「あなたにお客さんよ!わざわざアローラから来たんですって!」


ガオガエン「なんだ?久々に会ったってのに辛気臭い顔して」

アシレーヌ「久しぶり。頑張ってるのね」
 ▼ 43 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/23 21:32:03 ID:fzD2w2kA [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュナイパー「やあ、久しぶり……まあ普通のポケモン相手なら大丈夫なんだけど、ちょくちょくキツい相手が来るんだよ」

ガオガエン「でも結局は勝ってんだろ?博士っぽい人から聞いたぜ」

ジュナイパー「まあ……運にも恵まれてね。でも、今度の相手は本当に勝てるイメージがわかないんだ」

アシレーヌ「そこまで?どんなポケモンなの?」

ジュナイパー「ディアルガ」

ガオガエン「……は?あの神話級の伝説ポケモン?」

ジュナイパー「そうそう。1度手合わせしたけどね、完敗だった」

アシレーヌ「じゃあ、次はリベンジってことね。大丈夫。あなたならできるわ」

ガオガエン「伝説ってのに飲まれすぎなんじゃねえ?同じポケモンだろ?」

ジュナイパー「格が違うよ……時間さえ操るんだ。思考が延々とループして時間切れさ」

アシレーヌ「……ねぇ、時間を操るって言うけど」

ガオガエン「けど?」


アシレーヌ「ディアルガって、なんの時間を操ってるの?」
 ▼ 44 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/24 11:08:29 ID:7Bsg3uso [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

パーク博士「さぁ、決戦の日だ。準備はできたかい?ジュナイパー君」

ジュナイパー「出来る限りの対策は立てました」

パーク博士「ほう……自信に溢れた声だね。期待してるよ!」

助手「ディアルガが来ました、博士!」

ディアルガ「…………」

ジュナイパー「今度は負けない」

ディアルガ「……無駄だ」

ジュナイパー「やってみないとわからないさ」

ディアルガ「……この場所は……嫌いだ」
 ▼ 45 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/24 18:16:03 ID:7Bsg3uso [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ガオガエン「ほー、あれがディアルガか。なんか感じわりぃな」

アシレーヌ「そう?威厳があってかっこいいと思うけど」

ガオガエン「負けんじゃねえぞ、ジュナイパー!」


助手「では……スタート!」


ジュナイパー「ビッパ、キマワリ、ドゴーム、ペラップ、グレッグル……よし」


ガオガエン「おお、いいスタートだな。もう5体も捕まえた」

アシレーヌ「あとはディアルガね……」
 ▼ 46 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/24 20:12:25 ID:7Bsg3uso [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュナイパー「……ボクは対戦で思うような結果を残せず、それを自分の実力が足りないからだと思い、何をすればボクが活躍できるかをいつも考えていた」

ジュナイパー「えんかく?Z技?特殊技?考えて考えて、それでも選ばれるには実力が足りなくて、悔しくてまた考えて考えて……」

ジュナイパー「でも、ボクが活躍できる場所を見つけた。ポケシフター……ここなら誰にも負けない。そう言えるだけの自信と実力をつけた」

ジュナイパー「誰かが言った。直感で答えが導けるのが真の強者で、勝つための答えがわかるのが真の勝者だと」

ジュナイパー「ボクは何も考えない。考える必要がない」

ジュナイパー「これまでの戦いの記憶……それを込めて……キミを捕まえる」

ジュナイパー「アシレーヌのおかげで気づけた。おかしいんだ。キミがあらゆる時間を操れるなら、ポケシフターの制限時間自体を操ってさっさと終わらせればいい」

ディアルガ「…………」

ジュナイパー「ここは全ての技が使えない……キミの時間を操る能力。それも強力すぎて制限がかかってるんだろ」
 ▼ 47 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/24 22:09:36 ID:7Bsg3uso [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ディアルガ「…………!」

ジュナイパー「矢が飛んでくる時間を操ることはできないし、制限時間を操ることもできない。操れるのはせいぜいボクの思考の時間だけ」

ディアルガ「……ここは嫌いだ」

ジュナイパー「当たり前にできることができない……呼吸を止められるようなものだ。そりゃ嫌いにもなるさ」

ジュナイパー「思考の時間を操られるなら……考えなければいいんだ」


助手「1発目……外れました!」

パーク博士「何をやってるんだ!?ディアルガには最初の1発しか効果がないと……」

助手「いえ、ジュナイパーくんの矢が……1箇所にまとまらない。タイムワープの影響を受けてないの!?」

パーク博士「ホワァーイ!!?」
 ▼ 48 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/25 17:27:58 ID:DyobeR62 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ガオガエン「は?じゃあ今あいつは何も考えねえで射ってんのか!?」

アシレーヌ「ええ。今まで膨大な数の矢を射ったことで染み付いた身体の動き……それだけがジュナイパーを突き動かしてる」

ガオガエン「そんなんで狙いは合うのか?」

アシレーヌ「これまで1体も逃したことがないんでしょ?じゃあ大丈夫。彼の身体は捕えることができるわ、きっと」


ディアルガ「思考循環が効かない……狙いが定まってきている……」

ディアルガ「……これ程の緊張感……コウキと戦った時以来か?」

ディアルガ「……認めよう。ジュナイパー、この場においてお前は私よりも強い。あと半刻……全力を尽くして逃げ切る」
 ▼ 49 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/25 20:48:06 ID:DyobeR62 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

助手「身体の勘にしか頼れないジュナイパーくんと、逃げるしか選択肢がないディアルガ……どっちが有利なのかしら?」

パーク博士「視覚の情報量を考えるとディアルガの有利に思えるが、ここにきてジュナイパー君の獲物に対する嗅覚がとてつもなく鋭くなっている。五分……いや、わずかにジュナイパー君の方が有利だ」


ディアルガ「……お前がこの場で誰よりも経験を積んだと言うのならば……私はお前が生まれるはるか昔から経験を積んできた。易々とやられる訳にはいかない」


ガオガエン「あの矢の猛攻から逃げ切ってやがる……」

アシレーヌ「太古から培ってきた戦闘勘かしら。ジュナイパーに無いもので彼の直感を外している」


ディアルガ「……ああ、死力を尽くして戦うことの、なんと心地良いことか」
 ▼ 50 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/25 21:45:37 ID:DyobeR62 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



ディアルガ「……そうか。私の負けか。だが……次こそは」

ディアルガ「次こそは……私が勝つ」

ディアルガ「時間さえ置き去りにする程の鮮烈な瞬間……楽しかったぞ、ジュナイパー」



ジュナイパー「…………」

ガオガエン「おーい」

アシレーヌ「終わったよー……?」

ジュナイパー「…………」

ガオガエン「おい」

ジュナイパー「痛っ!いきなり殴らないでよ!」

ガオガエン「何回呼びかけても無視するからだろーが!」

ジュナイパー「へ?あれ?終わったの?」

アシレーヌ「意識が飛んでたの?終わったわよ。あなたの勝ち」

ガオガエン「見事だったぜ、ラスト1秒の1発!」
 ▼ 51 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/25 22:25:30 ID:DyobeR62 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュナイパー「そうか……勝ったのか……ボクは」

パーク博士「ジュナイパー君!グレイト!エクセレント!ワンダフォー!ファンタスティック!ファンタスティコーーーッ!!」

パーク博士「ありがとう!君のおかげでポケシフターは完成した!」

ジュナイパー「どういたしまして……」

パーク博士「これからはやって来るトレーナーたちの指南役として……」

助手「あのー、パーク博士ー……」

パーク博士「どうしたんだい、こんなファンタスティックな時に暗い声を出して!」

助手「それが……ディアルガはやっぱり負荷が大きすぎたみたいで……オーバーヒートして故障したの……」

パーク博士「!!?」

助手「システムの修復しなきゃいけないわ……」

パーク博士「……うむ……それは今後頑張るとして……ジュナイパー君。システムが修復したらまた君に伝説のポケモンとのポケシフターの実験に参加し「お断りします」返事が早くないかい!?」
 ▼ 52 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/26 20:42:33 ID:eWgxqESU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「どうして?」

ジュナイパー「……確かにポケシフターではボクは伝説のポケモンにも勝てる。1番強くなった自信もあります。だけど、ボクが今まで戦ってきたポケモンたちは他の場所でも戦っている」

ジュナイパー「可能性はあることを知れた。どんな形であれ、活躍できる可能性が。自分に対する自信も取り戻した。本当のバトルで、早くボクの力を試したい。その欲望が抑えきれない」

ジュナイパー「だから、ポケシフターは1度やめて、アローラに戻ります」

パーク博士「そうか……残念だが仕方ない。君の意見を尊重するべきだからね。ただし!いつでも帰ってきていいからね!オーケー!?」

ジュナイパー「……はい!」
 ▼ 53 メラッコ◆9Jdwsq7sVI 18/03/26 21:31:34 ID:eWgxqESU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


パーク博士「とは言ったものの……やはりジュナイパー君がいないと研究が思うように進まないなあ……」

助手「パーク博士ーーーー!早く、早く!」

助手「来たわね!博士!ちょっといいかしら?いいわよね?聞いて!この子、なんと全バッジ持ってるトレーナーなのよ!この子ならきっと彼の代わりを務められるわ!」

パーク博士「だから何度も言っているだろう。ジュナイパー君がいなくなったことはたーしかに痛いが、代わりがそうそういるとは……」

パーク博士「って、ジムバッジ全部!?ファンタスティック!!君!えーと……」

助手「キョウヘイさんよ!」

パーク博士「キョウヘイ君!歴史を動かす大実験に参加しないかね!?なんとしても完成させて……いずれやって来るジュナイパー君を喜ばせなければいけないんだ!!」


(完)
 ▼ 54 ャオブー@どくどくだま 18/03/26 23:29:24 ID:6WsVnmMs NGネーム登録 NGID登録 報告

おもしろかむた!
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