【SS】ニシノモリ教授と紅白のボール

衝撃!! オコリザルの縮小を確認!!

昨日、タマムシ大学教授のニシノモリ氏(50)が、オコリザルの縮小を発表した。
ニシノモリ氏曰く、オコリザルに与えた鎮静剤の量を間違えてしまい、通常の3倍の薬剤を与えた所、オコリザルが縮小して眼鏡ケースに入ったとのこと。
今後の研究に期待が高まる。
(カントー新聞 1925年 ９月１９日)

衝撃再び!! ピカチュウ他6種の縮小を確認!!

昨日、タマムシ大学のニシノモリ教授(61)がピカチュウ、パラセクト、サイホーン、ヒトカゲ、コクーン、キャタピーの縮小を確認したと発表した。
ニシノモリ氏曰く、この特性を生かして、この生物と共存することが可能かもしれないとのこと。
(カントー新聞 1936年 ８月３０日)


マサラタウンのレッドなんていなかった時代、いやそもそもポケモンという名前すら知れ渡っていなかった時代｡
マサラタウンの天才少年、オーキドがタマムシ大学に入学した。
これは、モンスターボール開発を巡る人々の生きざまを描いた物語である。

設定とストーリーのすり合わせが面白いし、フシギソウの台詞回し(？)もいいと思う。

あとニシノモリ教授の「研究に生きる人」感もすごく好き。

こんな小学生みたいな感想しか書けないのが申し訳ないです…

うん
取り合えず1日に何回も支援しなくても大丈夫だよ

>>98
あれ、そんなにやってたかな？

最近作業してて徹夜続きで時間感覚おかしくて……
気晴らしに読んでるんですけど、その度に支援しにきちゃってるんですよね

すみません、以後気をつけます

オーキド「…151？」

ニシノモリ「そう、ｺﾞﾎｯ151だよ…」

アオキ「でも、何で？」

ニシノモリ「…大したことではないが…人とポケモンが手を取り合っているように見えるから…かな？」

アオキ「……？よくわかりませんよ…」

ニシノモリ「ｺﾞﾎｯ…ははっ、そうだね…」

オーキド「でも、…とても……良いと思います。ポケモンは151匹です!!」

ニシノモリ「ｺﾞﾎｯ……そうだね、そうしよう……ｺﾞﾎｯ……」

ニシノモリ(…僕は、僕の研究の悪影響を…オーキド君のような人が、変えてくれるって…、人とポケモンの架け橋になるって、そう信じている…彼のような助手がいて……僕は……幸せ…だ……)

補足

君も見えるか？151

151の説明が分かりにくかった人もそうでなかった人も、気が向いたらやってみましょう。

まず、胸の前で手を合わせて下さい。お祈りする感じです。

次に、手を少し離して、左手首を180度回転させます。

そしたら、指相撲のようなイメージで、右手と左手を繋ぎます。

右手親指が上、左手親指が下を向いているはずです。

そしたら、右手親指を右手人差し指に沿うように倒して下さい。

この状態で両手を上から見下ろせば、左手の甲を横から見た部分が１、指の組んでいる部分が５、右手親指が１に見えて来ませんか…？

こんな感じでニシノモリ教授は151をイメージしました。

ﾜｰﾜｰ

愛護団体１「ﾓﾝｽﾀｰﾎﾞｰﾙﾊﾝﾀｲ!!ﾓﾝｽﾀｰﾎﾞｰﾙﾊﾝﾀｲ!!」

愛護団体２「ﾓﾝｽﾀｰﾎﾞｰﾙﾊﾝﾀｲ!!ﾓﾝｽﾀｰﾎﾞｰﾙﾊﾝﾀｲ!!」




ニシノモリ「……………」

ﾋﾟｯ…ﾋﾟｯ……ﾋﾟｯ……ﾋﾟｯ………ﾋﾟｯ………ﾋﾟｯ……………ﾋﾟｯ……………………ﾋﾟｯ………………ﾋﾟｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

医者「…ご臨終です……」

オーキド「教授………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

アオキ「教授…!!」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

キクコ(大の大人まで泣くんじゃないよ………)ﾎﾛﾘ

オーキド(教授…やって見せます、ポケモンと人との共存!!)

オーキド「そのためにも……!!」

ﾓﾝｽﾀｰﾎﾞｰﾙﾊﾝﾀｲ!!ﾓﾝｽﾀｰﾎﾞｰﾙﾊﾝﾀｲ!!

愛護団体１「ﾓﾝｽﾀｰﾎﾞｰﾙﾊﾝﾀｲ!!ﾓﾝｽあ!!オーキドだっ!!」

愛護団体３「モンスターボールの開発をやめろ!!」

愛護団体s「「「「そうだそうだ!!」」」」

オーキド「お前ら!!自分達が、何を言っているのか、よく考えろ!!」

愛護団体２「は!?」

愛護団体３「訳わかんねぇ!!」

オーキド「ポケモンが人に歩み寄る事を否定し!!ポケモンとの共存を切り捨て!!かといって何か考えがあるわけでもなく!!何も考えずに叫ぶだけかお前らは!!」

愛護団体１「……」

オーキド「何が聖戦だ、ポケモンの事を考えて命を燃やしきった人の想いを、考えなしに否定するな!!それとも、お前らの中に別の提案があるのか!!え!?」

今までとは違う、何かを決意した目をしたオーキドに、愛護団体は一抹の恐怖を覚えた。そして、ぞろぞろと立ち去った。

キヌタ「オーキド君…素晴らしい演説だったよ。でも、その口振りから察するに、彼は、もう……」

オーキド「はい…」

『モンスターボールを作らせなければ良いというのが父上の考えだよ』

オーキド「!!キヌタさん、次に弾頭団に狙われるのは貴方です!!今から警察署に連れていくので、僕から離れないで下さい!!」

フシギソウ「フッシャア!!」

キクコ「アタシもいくよ。一人じゃ、いつ負けるか分からん。」

ゴースト「ケッ」

キヌタ「君たち……」

ちょっと手痛かったけど151見えた
このSSはほんと公式の小説とかドラマCDとかと見紛う出来やわ

支援

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

オーキド「警察署…警察署は、あと何�qだ？」

キクコ「…あと、２、３�qってところかね」

キヌタ「ぜぇ…ぜぇ…」

ｻﾞｻﾞｯ

戦闘員１「キヌタを発見!!始末する!!」

戦闘員２「覚悟しろ!!」

オーキド「フシギソウ!!つるのむち!!」

キクコ「ゴースト、シャドーボールだよ!!」

戦闘員１「ぐあっ!!」

戦闘員２「１!!やはりポケモンは脅威、しかし、人間を殺せば…!!」ﾁｬｷｯ

オーキド「拳銃!!」

戦闘員２「死ねぇ!!」

ゴースト の ふいうち!!

戦闘員２「かはっ!!」

キクコ「ゴーストよくやった、オーキド、急ぐよ!!」

オーキド「お、おう」

キヌタ「ぜぇ……ぜぇ………」



タマムシ警察署

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

オーキド「着いた!!」

キヌタ「………はぁ…はぁ………」

婦警「どうしたんですか!?」

キクコ「弾頭団に襲われた。このジジイをあずかってくれないかい？」

婦警「ち、ちょっと待って!!」

ﾄﾏﾘｷﾞｻｰｰﾝ ﾁｮｯﾄｷﾃｸﾀﾞｻｰｰｲ

警官「タマムシ警察署巡査のトマリギた。話は聞かせてもらった。現在、弾頭団のアジトと思われる廃工場で他の警官が戦闘をしている。ただ、向こうの戦闘員はポケモンを使役しているらしく、応援が要請された。」

オーキド「それなら、僕らも!!」

警官「分かっている。急いで廃工場へ向かう。ついてこい!!」

オーキド「はい!!…あそうかキヌタさんは残っててください。多分安全ですので。」

キヌタ「ぜぇ…はぁ…わ、分かっているよ…」

廃工場

警官１「ここが奴等のアジトだ。いくぞ。」

オーキド「いくよ、フシギソウ!!」

フシギソウ「フッシャア!!」

キクコ「ゴースト、きな。」

ゴースト「ケケケケ……」

ｶﾞﾗｯ

戦闘員３「いけドガース!!スモッグ!!」

警官２「アーボ、かみつく!!」

戦闘員４「チッ!!増援か!!ストライク、きりさけ!!」

キクコ「きたよ、ゴースト、ふいうち!!」

ゴースト の ふいうち!!

ストライク「イッ!!」

ストライク は たおれた!!

オーキド「フシギソウ、つるのむち!!」

フシギソウ「ソッ!!」

フシギソウ の つるのむち!!

戦闘員３「とりあえずえんまく!!」

ドガース の えんまく!!

オーキド「!!ゴホッゴホッ…どこに？」

ドガース の ダメおし!!

きゅうしょ に あたった!!

フシギソウ「ウウ……」

オーキド「フシギソウ!!」

オーキド「フシギソウ、とっしんでドガースを吹き飛ばせ!!」

フシギソウ「フッシャア!!」

フシギソウ の とっしん!!

警官２「アーボ、奴等にどくばり!!」

アーボ の どくばり!!

戦闘員５「サイホーン、とっしんだ!!」

サイホーン の とっしん!!

攻防は一進一退。しかし確実に両者共に消耗している事は明らかだった。

タカユキ「やれやれ、使えないやつらだ…」

戦闘員３「へ、陛下!!」

タカユキ「下がれ。いけ、マルマイン、サイドン。」

マルマイン「ZI! ZIIIITT!! ZZZZIIRRT!!!!」

サイドン「GUUUR!! GU GYAAAAARRAT!!」

キクコ「……だいぶ、強そうだね…あいつら、かなり鍛えられてる。」

オーキド「…!!とにかく、フシギソウ、はっぱカッターだ!!」

ｶｷﾝｶｷﾝｶｷﾝｶｷﾝ

マルマイン「ZII TT？」

サイドン「GUUR？」

オーキド「まるで……効いていない!!」

タカユキ「さっさと終わらせてやろう。マルマイン、だいばくはつ」

マルマイン「ZIIIITT! ZI ZIRRRRRRRTTTT!!!!!!」
ﾋﾟｶ ﾄﾞｶｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ

オーキド「ぐはあっっ!!!!」

キクコ「なあああっ!!」

警官１「かはっ!!」

警官２「げほぉぉ!!」

ぜんいん たおれた!!





タカユキ「…フッ………この程度か…」








オーキド「…まてよ………」

タカユキ「……？まだ立てる気力が残っていたのか？」

オーキド「お前の作る世界は……争いが無いそうだな……？」

タカユキ「そうだとも、私が全てを支配し、私が絶対のルールとなるのだ…争いなんて、起こる前に揉み消すさ…」

オーキド「………争い…って言うのはさ…確かに、お世辞にも良いものだと…言うことは 出来ない。でも…争いで相手の心を知り……相手との共存を…目指す事が出来る…」

タカユキ「…なんだと？」

オーキド「お前一人の…為の…世界なんて…意見の言えない…世界なんて………認めない。そんな世界に…未来はない!!」

タカユキ「………うるさい…」

オーキド「教授は言っていた。ポケモンと人の共存を実現させたいって…誰か一人が全てを握る世界に……共存は、出来ない。そんなことは…許さない!!」

タカユキ「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!」

タカユキ「そもそも、お前は負けたんだ!!お前が何を言おうとも…所詮負け犬の遠吠えさ!!敗北を悔やみながら、死ねぇ!!サイドン、ロックブラスト!!」

オーキド（教授……ポケモンと人との共存の為には…こいつを、倒さなくちゃいけません……どうか、力を…貸してください、教授!!）
フシギソウ「…………………ソッ？」

おや？ フシギソウ の ようすが………？

フシギソウ？「……!?」

タカユキ「バカな……このタイミングで…進化、だと…!?」

オーキド「教授…!!」

フシギバナ「バァァ、ナァァァァァ!!」

オーキド「フシギ…バナ!!」

https://www.youtube.com/watch?v=-dNkNn1Ii4o

推奨BGMです。

オーキド「フシギバナ、はっぱカッター!!」

タカユキ「サイドン、ロックブラスト!!」

フシギバナ の しんりょく!!

フシギバナ の はっぱカッター!!

サイドン の ロックブラスト!!

はっぱカッターとロックブラストがぶつかり合い、火花を散らす。フシギバナはすでに虫の息であるにも関わらず、その気力で耐え、しんりょくを発動させていた。

タカユキ「メガホーン!!」

サイドン の メガホーン!!

オーキド「まずい、フシギバナ!!僕につるのむち!!」

タカユキ「!?」

あげ

宙を横切るつるのむち。それはしんりょくによって強化されている。オーキドはそれを掴むと、思い切り引っ張った。

タカユキ「バカな!?」

サイドン「G GUUUR？」

サイドンのメガホーンが眼前に迫っていたが、オーキドはつるのむちを引っ張る事でフシギバナを動かし、メガホーンを躱させたのだ。

オーキド「はっぱカッター!!」

フシギバナ の しんりょく!!

フシギバナ の はっぱカッター!!

きゅうしょ に あたった!!

サイドン「GIYAARR!!」

タカユキ「押されてる…だと!?サイドン!!じしんだ!!」

支援ネ

支援

オーキド「なら、いくぞフシギバナ!!」ﾋｮｲ

フシギバナ「バナッ!!」

タカユキ「嘘だろ!?」

オーキドは、フシギバナを持ち上げたのだ。しかも片手で。

ちなみにフシギバナの体重は100�sである。

そしてそのまま投げ飛ばした。

オーキド「ぶちかませぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

タカユキ「何だとぉぉぉぉ!!??」

オーキド の なげつける!!

サイドン の じしん!!

フシギバナ は ういている!!

ここでダクマタセカンドは卑怯
支援

なん….だと…？
これがマサラの血か

フシギバナは、なぜか己の中にある強い力に気づいた。そして一気に力を放出する。

フシギバナ の しんりょく!!

フシギバナ の ハードプラント!!

フシギバナとオーキドの絆と意思の結晶、そして亡きニシノモリ教授の託した希望の一撃は、サイドンとタカユキを包み、吹き飛ばした。

サイドン は たおれた!!

タカユキ「ゴホッ……カハッ………」

タカシ「父上!!」

なん……だと……

タカユキ「ゴホゴホッ………お前ら……タカシ連れ…ゴホッ……どっか行け……」

戦闘員３「分かりました!!」

戦闘員４「行きますよタカシ様」

タカシ「父上………」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ ﾀｯ……… ……

オーキド「………世界は……皆が、相手を思いやり……共に…作る物だよ………」

タカユキ「………ゴホッ……うるさい…世界は…私の物だっ…ゴホッ………」

オーキド「………」

タカユキは目を閉じると、崩れ落ちた。

オーキド「……逝った…か……………終わった……」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

タカシ（なぜだ…なぜ父上は負けた…!? 父上の計画は…完璧だったのに…!!）

戦闘員３「なあ４、これからどうすればいいんだ？」

戦闘員４「俺に聞くなよ…陛下のいない今、俺らに出来る事はない…のか？」

タカシ（そうか……父上が一人で考え、一人の為の理想を掲げたせいで、全体のレベルが落ち、敗北へと至ったのか!!）

戦闘員３「…とりあえず、トキワ辺りに行くか？」

戦闘員「そうしよう。」

タカシ（父上……僕は、組織皆で、全員で世界を手にいれます。そしたら…父上の理想を、組織で実現させます。だから……見ててください。）

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ………ﾀｯﾀｯ………

オーキド「ほら、起きて下さい」

キクコ「早くしなさいよ」

警官２「うーん……はっ!!あいつらは!?」



警視総監「二人の活躍を称え、ここに賞する」

オーキド「ありがとうございます」

キクコ「アタシ何もしてないよ」




アオキ「これからもよろしくオーキド君」

ナナカマド「よろしく!!」

オーキド「よろしくお願いします!!」

グリーン「じーさん、ついたぞ!!」

オーキド「そうかそうか、ありがとうな」

グリーン「いいってことよ!!」

ピジョット「ピジョー!!」

オーキド「じゃ、またあとで」


シオンタウン集団墓地

キクコ「……なんだい、オーキドのジジイか」

オーキド「お前もババアじゃないかい」

キクコ「はぁー…そんなにくたびれちゃって…昔のいい男なんて影も形も無いね!!」

オーキド「いつになってもワシはワシじゃよ」

キクコ「………そんなことより、ニシノモリのジジイに挨拶するよ」

オーキド「ああ…」

オーキド（教授、久しぶりです。そうそう、またポケモンが増えたんです。何か週刊誌に無能とか言われてますけど、僕の中ではポケモンは151匹なので、問題ないですよね？）

オーキド（ポケモンと人との共存が、成り立っているとはまだ言えません。でも、僕は共存を成立させるための努力は欠かしてませんよ？ポケモン博士は生涯現役です!!今では、たくさんの教え子もいるんです。………彼らの事を、守ってやってくださいね？お願いですよ？…………僕、教授の思いを、ちゃんと、受け継いでいますからね…）

キクコ「いつまで拝んでるんだい、もういくよ」

オーキド「悪かったな、もういくよ」

オーキド（教授、これからも…よろしくお願いします）


ニシノモリ（分かっとるよ）




【SS】ニシノモリ教授と紅白のボール 完

乙

あとがき

これにて完結いたしました。

初SSでしたが、皆さんの温かい支援のお陰で完結までこぎ着けました。

この作品が皆さんの楽しみの一つに成っていたなら幸いです。

ところで、このSSの登場人物にこんな事をさせたい!!等ありましたら書き込んで下さい。

続編を書くときの参考にいたします。

投げ飛ばしたのはびっくりしたけど、マサラ人なんだよな……

タカシのその後、ゲーチスのその後は気になるところ

お疲れ様
無事完結して嬉しいような少し淋しいような

次作に期待してるで