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SS

【SS】空白の三年

 ▼ 1 RIVER◆zFLCCAWaiw 16/12/11 15:41:13 ID:eLoC8vmk NGネーム登録 NGID登録 報告

ポケモンリーグ本部

四天王二番手の部屋



……ここはポケモンリーグ本部、セキエイ高原。

今日も、高原に王者として君臨する四天王と
王者を打ち倒さんとするリーグ挑戦者による

熱く、壮絶な戦いが繰り広げられている ーーー



シバ「ウー!

………………はぁぁぁあああ?!?!」



ーーー はずだった。
 ▼ 413 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/05 16:24:07 ID:kHn3E2dE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

「「……?!」」


俺たちはそこにあった光景に驚きを隠せなかった。


ワタル「一体……何が……?!」

シバ「さあ、な」


重なり合って倒れ伏すリザードンとルカリオ。

双方ピクリとも動かない。


おそらく……ルカリオは独断で渾身のインファイトを撃ち込んだのだろう。

負けたくない。

そんなこいつの強い心力がこの結果を招いたというのか。


ワタル「……何が起こったかわからないが……。
しょうがない。戻れ、リザードン」

シバ「ありがとう、ルカリオ。ゆっくり休んでろ」

 ▼ 414 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/05 16:24:36 ID:kHn3E2dE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告



ルカリオ、リザードン、共に戦闘不能。


4ー2。


隠し玉同士によるスピードバトルは痛み分けに終わった。


 ▼ 415 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:45:24 ID:1qXw1E5Q [1/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「本当に驚かせてくれるね、シバ。
全く……あの状況から何をどうしたら相打ちに持ち込めるんだ?」

シバ「…………さあな」



ここで何か言ってやれたら映えるのだろうが、生憎本当に何があったのかわからないから何も言えない。



ワタル「はっはっは、企業秘密ってことかい?

まあいいだろう……次はこいつだ!」



幸か不幸か、向こうがいいように解釈してくれたので追及は免れたものの ―――



ワタル「暴れてこい、プテラ!!」



――― 事態は俺にとって、より面倒になったらしい。

 ▼ 416 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:46:08 ID:1qXw1E5Q [2/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「どうしたものやら……?」


プテラが相手とあってはスピード勝負に持ち込むことはできない。

かと言って向こうのラストがわかっている以上、迂闊な消耗は敗北に直結する。

温存か。攻勢か。

どっちが正解だ……?


ワタル「…………」


劣勢にに立たされているはずなのに、終始それを微塵も感じさせないワタルの態度もまたこちらの焦燥を煽り立てる。

プテラは誰もいないフィールドを悠然と飛び回り続けていた。



考えろ。


どう、攻略する……?


 ▼ 417 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:49:03 ID:1qXw1E5Q [3/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「…………?!」


その刹那、閃いた。

そうだ、その手があるじゃないか……!



シバ「ここが勝負!行ってこいハリテヤマ!!」



それが賭けなのは理解している。

しかし、それ以外の妙案がどうにも思いつかなかった。


ならば、行くしかない。


栄光か、死か……!

 ▼ 418 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:49:45 ID:1qXw1E5Q [4/11] NGネーム登録 NGID登録 報告


ワタル「プテラ! 岩雪崩!」

シバ「受け止めろ!」



プテラが空高く舞い上がって雨あられと降らせた岩雪崩を張り手で受け止めるハリテヤマ。

大丈夫だ、この程度なら。



ワタル「続けて地震!」

シバ「耐えろ!」



上からの岩雪崩、下からの地震。

歯を食いしばって耐え抜くハリテヤマ。

しかしフィールドはそのパワーに耐えかね、段々と崩れゆく……!

 ▼ 419 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:51:00 ID:1qXw1E5Q [5/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

ワタル「そこだ、破壊光線!」


足元が段々と悪くなり、ハリテヤマの動きが封じられていく。

そこに破壊光線が直撃した ―――


ワタル「……! 耐え切ったというのか!」


――― が、しかし。

耐える。耐え抜く。

そして遂に ―――


ワタル「くそっ……飛べ、プテラ!!」


――― 遠距離からの攻撃では埒があかぬと業を煮やしたワタルが接近戦を指示する……!

 ▼ 420 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:52:17 ID:1qXw1E5Q [6/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「来るぞ、ハリテヤマ……」


賭けは、半分勝った。

ヒットアンドアウェイの攻撃に対してはハリテヤマの耐久力を頼んでひたすら受けに徹することで向こうを焦らし、接近戦を仕掛けさせる。

そして残り半分は、その接近戦で ―――



ワタル「さあ、行け!!」



――― 打ち勝てるかどうかだ!!

 ▼ 421 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:54:00 ID:1qXw1E5Q [7/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「ハリテヤマ……!」


目で追うのがやっとの速度で急降下し、一直線に迫り来るプテラ。



食らえば、負け。


迎え撃てば、勝ち。



ハリテヤマが突破されれば、プテラを突破する手段がなくなる。

そうなれば、壊滅的な被害は免れないだろう。

一か、八か。


集中しろ……集中しろ……!!
 ▼ 422 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:55:08 ID:1qXw1E5Q [8/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「今だ! イン、ファイトォオ!!!」


俺が最後に見たのは、ハリテヤマの目と鼻の先にまで接近したプテラと、インファイトの構えに入ったハリテヤマの姿。

次の瞬間、フィールドは砂埃に包まれる……!



ワタル「飛んで砂埃から抜け出せ!!」



ワタルの指示通りに飛び立つプテラ。

しかし、その羽ばたきは、確実に弱っていて。

 ▼ 423 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:55:51 ID:1qXw1E5Q [9/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「……真上だハリテヤマ!
バレットパンチ!!」


まだハリテヤマの様子は確認できない。

けれど、ハリテヤマが戦闘不能になっていなければ。

きっと動いてくれる。そう信じて。

長い一瞬。そして ―――




バババババンッ!!





「「!!」」



――― バレットパンチが炸裂した!!

 ▼ 424 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:56:36 ID:1qXw1E5Q [10/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

ドサッ………ドスン!!



ワタル「くそっ、なんてやつだ……完敗、だな」



墜落したプテラ。そしてどっしりとフィールドに降り立ったハリテヤマ。

この賭け……俺たちの勝ちだ!!

 ▼ 425 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/06 12:57:13 ID:1qXw1E5Q [11/11] NGネーム登録 NGID登録 報告


プテラ、戦闘不能。


5ー2。


苦しみながらもリードを維持してきたシバが、遂に王手をかけた。



 ▼ 426 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 14:10:41 ID:O3dLeLGU [1/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「………」

シバ「………」

シバ「………戻ってくれ」


双方ポケモンを戻し、また場は沈黙した。

だが……この沈黙は。

重く、濃厚で。

有無を言わさず口を塞がれるような、そんな感覚だ。


ワタル「………」


ワタルが手にした最後のモンスターボール。

それこそが、俺たちが乗り越えるべき最後の壁。

確かに、こちらは四体残してこの局面を迎えている ――つまり圧倒的優位な状況 ―― のだが ―――

 ▼ 427 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 14:12:21 ID:O3dLeLGU [2/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

ワタル「………どんな時も諦めない。
それは……"君"も同じだろ……?」

ワタル「行け! カイリュー!!」



――― いざ、満を持して解き放たれたあの化け物を前にそんな理屈は頭から追いやられてしまった。


シバ「必ず、勝つ! 行ってこい……カポエラー!!」


威嚇を入れさえすれば、そのパワーを大幅に封じることができる。

そう踏んでカポエラーを送り出したのだが ―――



シバ「なっ……これは……?!」

ワタル「カイリュー、破壊光線」

シバ「おい、カポエラー!!」

 ▼ 428 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 14:13:18 ID:O3dLeLGU [3/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

――― 圧倒的な強さ、オーラとはまさしくこれを指すのか。

カポエラーは威嚇"する"どころか、カイリューのオーラを前に逆に威嚇"されて"しまい ―――


ワタル「どうした、その程度か?」

シバ「くっ…………戻ってくれ、カポエラー」


――― そのまま破壊光線をもろに食らって、倒れた。





カポエラー、戦闘不能。


5ー3。

 ▼ 429 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 14:23:26 ID:O3dLeLGU [4/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
シバ「………ありがとう。
戻ってくれ、カポエラー」

ワタル「さあ、かかってこい!!」


ここに来てワタルもついに本性を現した ……いや、かつての彼に戻ったというべきか。


シバ「破壊光線を打ったのは悪手だったんじゃないのか……? 暴れてこい、サワムラー!!」


なんにせよ、反動で向こうが動けない間が好機 ―――


シバ「メガトンキック!!」

ワタル「………神速」

シバ「………っ?!」

 ▼ 430 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 14:25:35 ID:O3dLeLGU [5/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

――― の、はずだった。

満身創痍のサワムラーが残りの力を振り絞って繰り出したメガトンキックは物の見事にかわされ ―――



ワタル「破壊光線!!」



――― 土手っ腹に破壊光線を浴び、吹き飛ばされてしまった。



ワタル「………よし!」



サワムラーが崩れ落ちた瞬間、嫌な汗が頬をつたって流れ落ちていく……。





サワムラー、戦闘不能。


5ー4。

 ▼ 431 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 15:16:07 ID:O3dLeLGU [6/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「さあ、これで前座は終わりだ」

シバ「………」

ワタル「ここからが本番だと、俺は信じている」

シバ「………ほう」


ワタル「エースのカイリューを出すまで……そして出してからの流れは今の所、俺のシナリオ通りだ」

ワタル「俺のカイリューなら ――― 」


ワタルはおもむろに右腕を突き出し、指を四本立てて ―――


ワタル「――― 四体。
四体までなら、十分射程圏内だ……!!」


――― 高らかに"四タテ"宣言をした!!


シバ「!!」

 ▼ 432 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 15:16:38 ID:O3dLeLGU [7/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

つまり裏を返せば、それは勝利宣言にも等しい、いわば挑発とも取れる内容に他ならない。

そしてその挑発は、俺を燃え上がらせる炎となる……!


シバ「そう思い通りにはさせん! さあ行くぞ、カイリキー!」


ハリテヤマを出すにはまだ休みが足りなすぎる。

いや、ここで仕留めに行く!!


シバ「冷凍パンチ!」

ワタル「! 神速でかわせ!」

 ▼ 433 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 15:17:18 ID:O3dLeLGU [8/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

冷凍パンチを指示した瞬間、ワタルの目がさらに鋭さを増した。

カイリューに対して氷技は四倍弱点。

タイプ不一致と言えども、その一撃は大打撃になる。

それを瞬時に判断したワタルは回避の指示を出したが ―――


パキィィンン……!


ワタル「なっ……くそ! ノーガードか!」


――― 特性、ノーガードを持つカイリキーに対してその指示は最悪だった。

カイリキーは体をねじって強引に冷凍パンチをヒットさせる……!

 ▼ 434 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 15:23:12 ID:O3dLeLGU [9/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

ワタル「飛べ!」

シバ「無駄だとわからんのならわからせてやるまでだ! もう一度冷凍パンチ!」


カイリューが飛ぶ。

カイリキーがそれを追う。

そして、回避不能の一撃が ―――



ワタル「……そこだ! 破壊光線で迎え撃て!!」

シバ「怯むな、突っ込め!!」


――― 破壊光線と激突し、その衝撃でカイリューはさらなる高みへ、カイリキーはフィールドに落下して ―――


ワタル「逃すな、神速だ!」


――― そこに追い討ちをかけるワタルとカイリュー!!

 ▼ 435 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 15:24:50 ID:O3dLeLGU [10/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「くそっ……バレットパンチ!!」


苦し紛れの策だとは承知していた。

バレットパンチは出の速さくらいしか特筆する点がない。

最後の最後で一押しするときの一撃にはもってこいなのだが ―――


ワタル「これで終わりだ、破壊光線!!」


――― どうしても撃ち合いになると不利になってしまいがちなのだ……!


シバ「カイリキー!!」


押し負けたカイリキーは空中で体勢を崩し、おまけの破壊光線までくらってフィールドに叩きつけられた……!

 ▼ 436 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 15:27:51 ID:O3dLeLGU [11/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

ワタル「はっはっは、中々の相手だったよ! だが俺のカイリューが相手では……むっ?」


勝ち誇ったように笑うワタル。

けれどもしかし、だがしかし。

まだ動く。

膝をついて、前を見据える。

何がカイリキーを支えているのやら。


ワタル「……?! おお、まだ立ち上がるっていうのかい!」

シバ「行けるか、カイリキー?」


俺の問いに力強く頷くカイリキー。

それだけで、もう他に言葉はいらなかった。

 ▼ 437 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 15:29:46 ID:O3dLeLGU [12/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
シバ「よし、やるぞカイリキー!!」

ワタル「ふっ……悪いがこれで終わりだ! カイリュー、破壊光線っ!!」

シバ「ストーンエッジを壁にして防げ!!」


襲い来る破壊光線。立ちはだかるは岩の障壁。


ワタル「甘い!」


しかし岩の障壁はあっけなくぶち抜かれ、衰えるところを知らない破壊光線がカイリキーに向かって一直線に伸びていく……!


シバ「……勝負だ、ワタル!!」



だが、そんなことはもはや想定内。



シバ「爆裂パンチ、連打!!」



本命は、こっちだ!!
 ▼ 438 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 15:30:53 ID:O3dLeLGU [13/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

ズドドドドドド……!



カイリキーは四本の腕で真っ向から破壊光線を殴りつけ、少しずつ、少しずつカイリューに肉薄していく!!


ワタル「押し切れ、カイリュー!!」


もはやこうなれば意地と意地のぶつかり合い。



「「いっけぇぇええ!!!」」



そして、遂にカイリキーがカイリューの目と鼻の先に迫ったところで ―――



ズドォォオオ!!!



――― 破壊光線が爆発し、両者は煙の中に覆い隠された。
 ▼ 439 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 15:37:38 ID:O3dLeLGU [14/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
煙が晴れたとき、そこにあったのは ―――


ワタル「カイリュー!」

シバ「カイリキー!」


――― 組み合ったまま動かないカイリキーとカイリューの姿。そして ―――


ドサッ………ズゥゥンン……


シバ「…………」

ワタル「…………よくやった」

シバ「くっ……あと一歩及ばなかったか……!」


――― カイリューが手を離した刹那、支えを失ったカイリキーはゆっくりと崩れ落ちた。


カイリキー、戦闘不能。

5ー5。

勝負の行方は、最後の一体に託された。
 ▼ 440 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 16:11:00 ID:O3dLeLGU [15/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
シバ「ありがとう、カイリキー」


カイリキーを戻し、改めて電光掲示板のスコアボードに目をやる。

5ー5。

同点。


シバ「……よしっ」


最後のボールに手を伸ばした。


ワタル「最後はハリテヤマ。だな?」

シバ「ああ。必ず、勝つ!」


右手に握ったボールをまっすぐに突き出し、勝利を誓う。

 ▼ 441 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 16:12:11 ID:O3dLeLGU [16/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

ワタル「どこからでも、かかってこい!!」


カイリューを傍に従え、マントを翻しながら威厳たっぷりに言い放つワタル。

そんなワタルと本気でぶつかり合うこの勝負が、楽しくて仕方がない。



シバ「…………」



深呼吸し、ボールを額に当てて目を閉じ、思い返す。

これまでのこと。

 ▼ 442 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 16:13:08 ID:O3dLeLGU [17/18] NGネーム登録 NGID登録 報告


シバ「さあ……」



紆余曲折を経て、苦しみながらも乗り越えて戻ってきてくれたワタル。

何もわかっちゃいなかった俺に道を示してくれたタケシ、空手大王、トウキ、ミカン、グリーン、師匠ハラ。

俺を信じ、俺に応え、ついてきてくれたキョウ、イツキ、カリン。

 ▼ 443 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/08 16:14:32 ID:O3dLeLGU [18/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

シバ「"倒れた者"の分まで……」



再起不能になってしまったカイリキー。

この勝負でも奮闘してくれたハガネール、カポエラー、サワムラー、ルカリオ、カイリキー。

そして……その身を賭して俺を守ってくれたイワーク、エビワラー、サワムラー、そしてカンナ……。

全ての思いを、右手に込めて。



シバ「存分に戦え……ハリテヤマ!!」



このボールを……投じる!!

 ▼ 444 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/10 17:41:16 ID:0RXk2t.. [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告

ハラ『色々な人やポケモンと出会うことで ―――』



シバ「行くぞ! 冷凍パンチ!」

ワタル「かわせカイリュー、神速!」



沢山の人が、ポケモンが。



ハラ『――― 人生は、もっと面白くなりますぞ』



俺を支え、後押ししてくれた。

 ▼ 445 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/10 17:42:26 ID:0RXk2t.. [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告

ワタル「飛べ!」

シバ「逃すな、ストーンエッジ!」



それに応えるためにも、俺はそんな人たちの思いを背負って戦わなければならない。だから ―――


ワタル「ここだ……龍星群!!」



――― 例え星が降ろうと槍が降ろうと ―――



シバ「イン、ファイトォォオオ!!!」


――― もう、逃げるわけにはいかない!

 ▼ 446 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/10 17:44:39 ID:0RXk2t.. [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「くっ、神速だ! もっと加速しろ!」

シバ「インファイトに冷凍パンチを被せろ!」

ワタル「! 龍星群で足元を封じて時間を稼げ!」



目まぐるしく動く戦況。
間断なく響く激突と破壊のハーモニー。
しかし俺とワタルは確かに予感していた。


次の一撃で、決着がつく。


ワタル「神速で接近!」

シバ「来るぞ、構えろ!」


どんな結末が待っていたとしても。


ワタル「破壊、光線っ!!」

シバ「イン、ファイトォォオオ!!!」


後悔など、何もない…………。
 ▼ 447 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/10 17:46:05 ID:0RXk2t.. [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


数ヶ月後


ゴールド「…………」

シバ「…………来たな」

ゴールド「…………」


リーグが復活して ――― ワタルが帰ってきて ――― 以来、最初の挑戦者が現れた。

そいつの名は、ゴールド。

若くして頭角を現した、どこかレッドを彷彿とさせる存在だ。

さて、どんな勝負になるのやら。



シバ「俺は、四天王のシバ!」



否応にも胸の鼓動が高鳴る。
 ▼ 448 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/10 17:48:33 ID:0RXk2t.. [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
シバ「"俺たち"はいつも自分たちの可能性を信じて、限界まで鍛えている」


言葉の裏に込めた意味を汲み取ったのか、ゴールドは少し驚いた表情を見せたがすぐに元の緊迫した面がまえに戻って、静かに頷く。


シバ「そうして強くなった俺たちに、敵うと思うか?」


ゴールドは何も答えず、ただボールを構えた。

闘志あふれるその姿勢。いい表情だ。


シバ「行くぞ! ゴールドとやら……。
俺たちのハイパーパワーを受けてみろ!」


さあ、また新たな日々が始まる。

また様々な困難が待ち受けているのだろう。

だが、今は ―――


ゴールド「頼んだ、バクフーン!」


――― 目の前の勝負を、思い切り楽しませてもらうとしよう!
 ▼ 449 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/05/10 17:48:59 ID:0RXk2t.. [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告





シバ「ウー! …………ハーッ!!!!」





〜完〜


 ▼ 450 悔、猛省、感謝◆zFLCCAWaiw 17/05/10 17:52:48 ID:0RXk2t.. [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
1.完結するまで時間かけすぎ

2.アニポケバトルの描写ムズすぎ

3.ストーリーの性質上結末が見え見え



ここまでお付き合いくださった方、支援してくださった方に感謝。

FRLG→HGSSのところで色々メタ的に不自然だったところは一通り回収できたので満足。

次回作でまた会いましょ〜
 ▼ 451 ライゴン@アイスメモリ 17/05/10 17:53:00 ID:S4pH/t/g NGネーム登録 NGID登録 報告
初めて見たけど偶然ちょうど終わったところだったの?
 ▼ 452 のぼう◆Hqb4vy9wIU 17/05/14 20:49:37 ID:030VYmuo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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