【SS】そうだ、島巡りに行こう。続

↓これの続きです
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《これまでのお話》
島巡りに挫折して以来2年間引きこもっていたたんぱんこぞう(13)は、スカル団解散を機にアローラ地方に再び挑む。
負けたり勝ったり萎えたりしながらも旅は進み、旅立ちから3ヶ月、草の試練をようやく突破。
しかし、さあ次は大試練だ、と思った矢先、とある容疑でクチナシ氏に連行されてしまうのであった……。

《現在の手持ち》
コイル……自身の磁力で電信柱に貼りつけになっていたところを捕獲された。
ヤドン……コイルのレベル上げの標的に。戦闘の末、捕獲。
イーブイ……預かり所で貰ったタマゴから孵った。



書き溜めはすぐに尽きそうなので、結局ゆっくり更新していきます。

「お前らさ、まさか、ライチさんの言ったこと……真に受けてるわけじゃないよな？」


沈黙。

だが、答えとしてはそれだけで十分だった。


「そうか……」


ライチさんの言葉は、正しい。

力強く、真っ直ぐで、俺の言葉と比べれば議論の余地もないほどに正しい言葉だった。

俺はともかくとして、こいつらがどういう生き方を求めるかと言ったら、間違いなくそっちだろう。

まだ、コイルたちは喋らない。


「まぁ、お前らの気持ちは分からんでもない」


だから代わりに、こいつらの意を勝手に汲み取り、暫定的に分かったことにして、会話とも言えない一人相撲を続けていく。


「……でもな、お前らのトレーナーは俺なんだよ」


そんなのは押し付けでしかないのは分かってる。

こいつらが聞きたいのはきっとそんな言葉じゃない。

けれど、こいつらが何も言わないから、それをいいことに俺は言葉とともに現実を押し付ける。


「ライチさんでも、他の未来ある短パン小僧でもない。弱くて卑怯な島巡り浪人なんだよ」

俺と旅をしたこいつらならそれを理解している、なんて当たり前のことは分かっていた。

こいつらが不満を口に出せずに黙っているのはその証で、優しさなのだということも、分かっていた。

それでも、俺は弱くて卑怯だから、話す。


「分かって、くれよ……」


水面に酷く情けない表情が揺れていた。

俺は軽く湯を引っ掻いて、それを波紋の中に消し去った。

更新遅くなりました
こっからシリアス続きなので作者の能力的に更新遅くなります
そしてウルトラムーンをプレイします

許してください

更新キターー！
支援！

しーえん！

ag

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島巡りは神

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大支援

>>305
なにこれ、どういう場面？

ムーンがんば。支援ぬ

支援です

支援あげ

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「……きゅい」


その波紋がきっかけになったのだろうか。

イーブイが、重々しく口を開いた。


「きゅい……きゅいきゅい！！ ……きゅいぃ……」


何を言ってるかわからない、と突っぱねるのは簡単だ。

だが、ここまで必死な表情で訴えかけられるとそうもいかない。

それに、何を言ってるのかはわからないが、何が言いたいかはわかる。


「強くなりたい、戦いたい……で、合ってるか？」

「きゅーい……」


小さくコクリと頷くイーブイ。


「そうか……まぁ、そうだよな」

「……ごめんな」


口をついてそんな言葉が出た。

何を謝ったのかは自分でもよくわからなかった。

「強くなる……。まぁ、無理なことはないと思うよ」

「イーブイだってサンダースだった頃はめちゃくちゃ強かったし」


サンダースの頃、というともう随分前の話のように思える。

アーカラ島中盤では、サンダースの圧倒的な機動力と攻撃力が猛威を振るった。

まぁ、それはかなり早めのタイミングで進化したからに過ぎない。この先の攻略区域の戦闘レベルにおいてはさほどのアドバンテージにはならないだろう。

だが、少なくとも進化しないよりはした方がマシなバトルになるはずだ。

というより、イーブイのままの能力で正面切って勝てるようなプランはない。


「きゅぅい……」


イーブイは、ここまでの戦いからその事実を感じ取ったらしかった。

「……どうする？ 明日進化の石買いに行くか？」

「きゅっ……！」


こちらを力強く見つめるイーブイ。

進化したいと、そう言うのであれば止める理由はない。

だが、その体は少し震えているようにも見える。


「……進化、できるか？」

「きゅぅ……きゅい……！」


湯船に飛沫を立てながら、イーブイはなおも訴えかける。

だが、震えは目に見えて大きくなる。

その理由は俺も、多分モンメン除く他の2匹も、そしてイーブイ本人も分かっていた。

ヤドンとコイルをちらりと見やる。


「…………#」

「やぁん」


目が合うや否や、二匹は視線を逸らした。

また何も言わないらしい。何も言えないのだ。何も言いたくないから逃げる。

けれど、この場合話すのも話さないのも逃げだ。

逃げ道の選び方が違うに過ぎない。


「イーブイ」


だから、また俺が話すのは、勇気とかそういう大層なことを考えてのことじゃない。


「じゃあ、なんで今まで進化しなかったんだ」


ただ、俺はこっちの逃げ道の方がいくらかマシだと思った。

「きゅ、い…………？」


イーブイの進化条件は何も石進化だけではない。

おそらくだが、エーフィ、ブラッキー、ニンフィア辺りの進化条件はすでに満たしていると思われる。

それでも進化しないのはなぜか。


「……怖いよな。進化して、強くなったら」

「きゅいっ！？ きゅい！ きゅいっ……！」


このままでいることを選んだのはなぜか。

進化したら失うものは何か。

イーブイは間違いなく恐れている。そしてそれは必ず現実に現れる。


「きゅい……」


俺にはその選択を受け入れることができそうにない。

「……進化したくないだろ。なら無理しなくていいんだ。ライチさんにちょっと何か言われたくらい、別にぶはっ」


突然顔面に冷水が押し寄せてきた。


「……なんだよ」

「…………」


俺にみずでっぽうを放ったヤドンは横一文字に口を結び、こちらを睨みつけていた。


「言いたいことあるのか。……なら言えよ」

「…………」


なおもヤドンは沈黙を貫く。いつにも増して頑なだ。


「……そうか。まぁ、決めんのはイーブイだ。俺でも、お前でもねぇよ」

「きゅう…………」


視線がイーブイに集まると、イーブイは俯き加減に湯船に口元をうずめる。


それきり、もはやぬるま湯と化した風呂を上がるまで、誰一人として口を開くことはなかった。

久しぶりすぎて内容忘れてた




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おおおおおおお更新されてるうううううう！！！
支援！

久し振り超絶支援

おっひさぁぁ！！！

しえぬ！

忘れる前に更新しちくり〜
支援

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支援。

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支援

全く書けないので失踪します
このスレはこのまま落としてください

頭から一気に読んだ。
引き込まれた。好き。
失踪は口惜しいが、とりあえずお疲れさん