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SS

【ss】キミは、憧れだった。

 ▼ 1 ワライド@いかずちプレート 17/10/10 21:49:05 ID:Oe/Y8vcc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
xxxx年 春


俺は公立タマムシ高校に入学した

年に2.3名ほどが地方一賢い秀才の集まる大学へと進学する程度のレベルの高校に俺はなんとか、本当に悪戦苦闘しつつも進学できた

あまり成績が良くなかった俺の力になってくれたのは幼馴染のシゲルだった

アイツが居なかったら俺は2ランク下の高校までしか受かってなかっただろう

本当にアイツには感謝しているよ、それにアイツも同じ高校だしこれからもきっと一緒に勉強していくことになるんだろう

(そういやシゲル、今日は初日だってのに一緒に登校してくれないってのか?) テクテク

(でも、なんでだ? 初日なら特に俺と一緒に、って・・・!?) ドンッ!!

「きゃあ!」 と響いたと同時に、俺は初日からやらかした

珍しく物思いにふけっていたのが間違いだった

「いってて・・・・・・って、大丈夫!?」 ムクッ

俺はその声から女の子だと気が付いた、そして身体を起こすと女の子が倒れていた

制服から同じ高校の子だ、ファーストコンタクトが最悪だったのはさておき、その子は足に大きめの擦り傷が出来て血が出ていた

「うっ、いたっ・・・・・・」 ズキッ

身体が勝手に動いていた、俺はその子を否応なしに背中におぶって高校へとダッシュした
 ▼ 3 ルロック@ピカチュウZ 17/10/10 21:59:38 ID:Oe/Y8vcc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
学校に着くまでの間、俺はその子と話してた

「俺はサトシ」

「君、名前は?」

「せっ・・・・・・・・・セレナ、です」 カアアッ

「セレナちゃん・・・・・・君、タマ高の生徒だよね?」

「うん、そうですけど・・・・・・どうして?」

「俺もなんだ、今日が初日ってわけ」

「わっ、私も・・・! 初日だ、あっ・・・ですっ」 アワアワ

「ふふっ、俺たちタメみたいだし、そんな畏まらなくていいよ!」 タッタッタ

「それに、俺が君に・・・・・・あ、セレナって呼んでいい?」

「うん、いい・・・・・・ですよ」

「本当!? じゃあ、よろしくなセレナ!」

「それと、ほんとごめんな・・・・・・俺のせいで初日からこんな目に」 タッタッタ

「いや、私もちょっと緊張してて前を見れてなかったし・・・!」

「サトシだけが悪いわけじゃ・・・!!」

「あ、ほら学校、ついたぜ?」

「う、うん・・・・・・ありがと・・・・・・//」 ドキッ

「どうせならここまで来たら保健室まで行くから、あと少し我慢しててくれよな・・・・・・」

俺は、先生に事情を話して即座に保健室までセレナを運んでいった
 ▼ 4 リムガン@エネコのしっぽ 17/10/10 22:27:56 ID:ALP/qoOQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 5 ーメイル@プレミアボール 17/10/16 00:14:44 ID:d4m17aCo NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
それから、俺の高校生活は始まった

新入生研修を経て新たな友人に囲まれて、春季遠足の球技大会では俺はチームリーダーとして学年1の座を掴むことに成功した

初めてのテストは、まぁ全校生徒の半分より少し下・・・・・・くらいだった

部活にも入って試合にも出た

色んな事があって、校風にも早々にも慣れてしまい、俺の初々しさはどこへ行ったのか

日常の1ピースに完全に溶け込んでしまっていた

でも、俺は入学初日の出来事を鮮明に覚えていた

あの子は、セレナと名乗った

でも、俺はここまで過ごしてきてセレナにあれ以降会ってない

同じ高校だしいつか会うだろう、その時にまた話すだろう

そんな程度に思っていたけど、あれから1度もあってない

セレナは、入学して何をしているのか分からない

でも、噂は聞いた

先輩から一目置かれる存在らしい

要するにモテてるってことだ

まぁ会ってもないしもちろん話してもないから付き合ってるのかどうかなんて知らないし知るわけもない

でも、なぜか

知りたがってる自分がいるような気がしていた

来週から夏休みだ、期末試験も終わり残すは夏季球技大会と成績返還と終業式くらいだ

この夏に、何か起こりそうな気が、俺はしていた。
 ▼ 6 ロッパフ@すごいキズぐすり 17/10/16 15:13:15 ID:SSIjCD.o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトセレssかぁ!しかも学パロ!
もしかしてサトセレ好きスレにいた人かな?
 ▼ 7 ョボマキ@おおきなマラサダ 17/10/17 00:48:26 ID:cU18ohA2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「それでは! 只今より球技大会を始める! 各自種目別に速やかに移動すること!!」

俺たち生徒は先生の掛け声と共にそれぞれの種目の場所に別れて行った

俺は今回サッカーとバスケの掛け持ちだ、確かシゲルのやつはバスケとソフトボールだったかな・・・・・・

「サトシ、君はチームリーダーだろ? 組み合わせ抽選、始まるぞ?」

「やっべぇ! シゲルなんでもっと早く言ってくれなかったんだよ〜!!」

俺は試合前にも関わらず全力で走ってしまった

ギリギリ、抽選には間に合い3試合目と9試合目に同リーグで試合が行われることが決まった

まぁ、ダッシュはアップだと思えば良しとしよう

「えっと・・・・・・相手はっと・・・・・・」 ペラッ

「EクラスとBクラスかよ・・・・・・」

Eクラスは、我らがAクラスの最大のライバルであり遠足の時も決勝で当たった相手だった

でも、Bクラスは知らなかった、遠足の時だって総当りじゃなくて試合はしなかったし・・・・・・

ちょっとまだ時間もあるから偵察に行ってどれほどの実力か、確かめる必要がある

「シゲル〜! お前どうせ始まるまで暇だろうし付いてこい」 グイッ

「ちょっ! なっ!? おいサトシ!! 暇とは心外だな!!」 ムカッ

「はぁ? そんなの見りゃ分かるって、とにかく行くぞ」 スタスタ

俺は半ば、いやほとんど強制的にシゲルを引っ張って偵察へと赴いた
 ▼ 8 ラサリス@こだいのおうかん 17/10/18 17:25:29 ID:APaUD4Vk NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 9 ェリム@ひかりのいし 17/10/19 02:40:48 ID:KsDeCwlY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
移動の最中、気が付いたら俺は足が止まっていた

「あっ・・・・・・」 ゴツン!

「おい! サトシ急に止まるなよ、危ないじゃないか!」 イラッ

「わりぃ、シゲル・・・・・・」 ポツリ

俺はその程度の返事しか返せなくなっていた、それ位頭が別のことに働いていた

「えぃ! はいれっ!」 パサッ

ピーー! という笛の音と共に得点板に3点が追加される

3ポイントを決めたのは、セレナだった

「マオ! こっちフリーだよ!!」 スッ

セレナにパスが回ると、素早くステップを踏みレイアップが決まる

再び、笛の音がコート中に響き渡った

俺は、いつの間にかセレナのプレーに完全に魅力されていた

*****

「やったね! まずは一勝できたし、次もがんばろみんなっ!!」 ニコッ

輪の中心に、彼女は居た

自然と溢れる笑顔に周りの人間は自然とにこやかになっていた

「セレナ! すごいよ〜!!」

「えへへ、でもねマオ、パスを回したりディフェンスにまわってくれたりしたみんなの力だよ!!」

「セレナがこんなにバスケ上手いなんて知らなかったなぁ」

「同じバスケ部のシゲルに教えてもらったんだ・・・!」

「教え方すっごい上手くて、そのおかげだよきっと!!」

「えっ・・・! シゲルって、あのシゲル君!?」

「セレナ、シゲル君って学年でもすごい人気のある男の子だよ!」

「セレナすごいよ!! そんな人に教えて貰うなんて!!」

チートメイトに羨ましがられながら、雑談をしたままにセレナ達はコートから離れていった

「あっ! 噂をすればシゲル君だ・・・!」

チームメイトの女の子が気が付くとシゲルは慣れた様子で女の子達を流していった

ただ、隣に居たサトシはどこか不満そうな表情でいた

「あっ・・・! サトシ、だよね・・・・・・!?」

「おう、セレナ! 今時間ないから、また後でな! ほら、行くぞシゲル!!」 グイッ
 ▼ 10 ザードン@ヒールボール 17/10/19 02:44:13 ID:wxPoHuQI NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 11 ルノーム@きのみジュース 17/10/21 23:55:53 ID:D385Uhww NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 12 チルゼル@ひきかえけん 17/10/22 23:56:13 ID:as0NDv8Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんだよ、シゲルの奴

いつの間に、仲良くなってんだよ・・・・・・

何でだ、すっげぇムカつく・・・・・・

「おい! どうしたんだサトシ!?」

「あぁ、なんもねぇよ!!」

「はぁ? お前何キレてんだよ・・・」

「だから何でもねぇってば!!」

「いや、お前のその様子を見て何も無いと言う人間はいねぇよ」

「なんだ? 何がお前をそうさせた?」

「シゲル、余計な詮索したら・・・・・・マジでキレるぞ」 ギロッ

「はぁ、既にキレてるのに何言ってんのよ・・・・・・」

「うっせぇ! だからキレてねぇってば!!」

「サトシ、そんな事よりだ! 目的は別だろ?」

「あぁ、そうだな・・・・・・忘れかけてたわ」

「試合で勝たないとセレナもお前に気が付かんだろうよ・・・」

「何言ってんだ、シゲル・・・・・・?」 ピクッ

「なるほど、そういう事か・・・・・・はぁ、全くサートシ君、きみは・・・・・・」

「なっ・・・! ち、ちげぇよ!!」

「勝手に妄想膨らませてるんじゃねぇぞシゲル!!」 アワアワ

「あと! 詮索したらキレるって言ったよな!?」 アワアワ

「はいはい、もうしませんから・・・・・・はぁ」

「そんな事より今はバスケに集中しろよ〜さーとしく〜ん」 ニヤニヤ

俺は何でか分かっちゃいないけど、ただただシゲルを全速力で追いかけてた

シゲルの奴もニヤニヤしながら俺から逃げていた
 ▼ 13 ュゴン@コンペボール 17/10/23 19:32:24 ID:RzA3E2oc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
学パロ大好きです!
サトシとセレナくっついてほしいなぁ
っとごめんなさい
支援です!!
 ▼ 14 シャーモ@ゴーストメモリ 17/10/24 01:28:20 ID:AihFIvmg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あれだけ騒いでたのに、いつの間にやら俺たちは1試合目を迎えていた

Bクラスについては、無論調査済みだ

「みんな、いいか・・・・・・思い出せ」

「相手チームのシューターであるティエルノとコテツにだけは気を付けるんだ」

「特にティエルノ、アイツはパスを貰うとディフェンスをかわしてそのままレイアップに持ち込んだりできる速さが特徴だ」

「さっきの練習じゃダブルクラッチやレイバックもやってた」

「でも、フィジカルに負けないディフェンスができれば多分抑えられるはずだ」

「次にコテツは有効なパスを積極的に狙ったり、出し手がいなければ3も自分で決められる選手だ」

「この2人のマークは絶対に外せない、いいな?」

「俺たちとしても、基本的にはバスケ部のシゲルにボールを集めると思われていても仕方がない」

「そこで、方針としてはシゲルに集めるのは当然だが、俺らも臆せずに2やリバウンドをすぐに取りにいこう」

「そうすれば、絶対に勝てるはずだぜ・・・!」

「あぁ、その通りだ・・・・・・勝つぞ」

サトシとシゲルが士気を高めれば自ずと他のメンバーも士気に満ちていた

サトシ達はとても1回戦とは思えない意気込みでこの試合に臨んだ

*****

ピーーッ! という特徴的な笛の音と共にジャンプボールが投げられる

ジャンプしたシゲルが味方にボールを弾くと、Aクラスチームから攻めだした

「よし! ナイスだ! ボールを前に出そう!!」 シュパッ!!

「おりゃ!」

「おっ・・・・・・とぅ! ナイスパス!!」 バシッ!!

チームメイトが前方のシゲルにボールをパスすると、シゲルは難しい体勢で受け取った

「前に2人か・・・・・・ふぅ」 ダムダム シュバ

「サトシ! シュートだ!!」 パスッ!!

「オッケー!任せろ!! おりゃっ・・・・・・!」 スッ!!

サトシの放ったシュートは緊張もあってか2なのにも関わらず強すぎる力で放たれた

高さもあっておらずボールはバックボードに激しく当たりそのまま跳ね返された

が、シゲルはそこまで読んでいたのか、はたまた偶然なのかは分からないが既にリバウンド先まで来ていた

「サトシ入れろよ・・・・・・・・・っと!!」 パサッ

そう呟くとシゲルは、サトシのシュートに対してプットバックで2点を奪ってみせた
 ▼ 15 ニちゃん◆OAV62zH2FQ 17/10/24 23:40:27 ID:7NHGYSUw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 16 ルセウス@6ごうしつのカギ 17/11/06 21:25:06 ID:UCgXjlDA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 17 ァイヤー@シルクのスカーフ 17/11/13 01:30:51 ID:AacrDxA2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「シゲル、お前・・・・・・」 ポカン

「おいっ! サトシ!! 次はディフェンスだぜ! なにボサっとしてんの!?」 ダダッ

「おっ、おう・・・・・・!!」

*****

「ティエルノ! こっちだ!!」

「オーライ、コテツ!! ほらっ!」 シュパッ!!

「ナイスだぜっ・・・! ティエルノ!」

「させるかぁっ・・・・・・!!」 バサッ

「いいぞっ! ナイスだサトシ!!」

「わかりやすいよっ・・・! サトシ!!」 ダムダム

「なっ・・・・・・! フェイントっ!?」

「くそっ・・・・・・! コテツ!!」

「もう遅いよ、サトシ・・・・・・!」

抜かれたサトシが呆気に取られる間にコテツは素早くレイアップを決める

一連の動作の速さにAクラスはド肝を抜かれた

止められるような人間はいるのか・・・・・・?

観客を含む誰もがそう思っていた

ただ、2人を除いては

「上等じゃねぇか・・・・・・」

「シゲル、本気になれよ・・・・・・頼むわ」

「はぁ、まだ1回戦なんだけど・・・・・・・・・」

「サトシ、絶対に勝つぞ・・・・・・いいか?」

「当たり前だ、元々俺は負ける気なんて毛頭ねぇよ・・・・・・!!」

 ▼ 18 コルピ@れいかいのぬの 17/11/22 01:15:28 ID:zZZahUZo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピピーーーッ!!

電子タイマーのカウントが0になり前半戦の終わりを告げる

俺たちは少しばかりの休憩と作戦会議を強いられた

コテツとティエルノをどうするか、そして後半について話し合うことにした

「シゲル、お前・・・・・・」

「とりあえず、俺は積極的に打っていく」

「3も狙う、入れられそうならだが」

「サトシ、お前はまだへばってないみてぇだし、切り込めるな?」

「あぁ、任せてくれ」

「俺だって負けてらんねぇ、お前には」

「よし、じゃあみんな聞いてくれ!」

「みんなも、前に積極的に出てほしいんだ」

「取られたって全然いい、俺はみんなに楽しんでもらいたいし、その上で勝ちたいんだ」 ニコッ

じゃあ、それなら・・・・・・

俺もシュート打っていいの?

そんなふうな声が聞こえた

「別に入んなくてもいいよ!」 ニコッ

「シゲルがなんとかしてくれるってさ・・・!!」

「おい! 何勝手なこと言って・・・!」

盛り上がりつつあった雰囲気

それをシゲルが崩そうものなら、もう勝ち目はなかった

「はぁ・・・・・・分かったよ、頑張るよ」

「ただし、やるなら全力でやるぞ・・・・・・みんな」

試合を通じて更に絆が深められた

アイコンタクトをしてコートに俺らは戻った

再びピピーーーッと音がする

今度は開始を告げる電子音だ

ジャンプボールからまた始まった
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