【建て直しスワップSS】サメハダー♀「あんた達いい加減にしな！」

サメハダー♀「毎回毎回しつこいんだよ、あんた達！」


アシレーヌ「必ず、私に靡くようして見せましょう！それまでは貴女を諦めきれないのですよ、愛しの女海賊さま？」


ミロカロス「申し訳ありませんがあなたは引っ込んでてください。愛しの女帝様を射止めるのはこの私めなのですから」


サメハダー♀「黙らっしゃい！優男共が！」

http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=690223#top

こちらの企画にて参加しています

前のはトリップつけ忘れた上に、タグを間違えていました…

私が続きを書くことになりました
よろしくお願いします

>>3
こちらこそよろしくお願いします
方向性はあなたにお任せします

>>4
わかりました！

後ほど投下します

アシレーヌ「今日こそは私が愛しの女海賊さまを……！」

ミロカロス「いえいえ。私が愛しの女帝様を……！」

サメハダー♀「あーもう！ うるさいねぇ！！」

アシレーヌ「それでは、勝負といきましょうか。ミロカロスさん？」

ミロカロス「いいでしょう。望むところです、アシレーヌさん」

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ……

サメハダー♀「まーた始まったよ……」

アシレーヌ「それでは、あの岩までどちらが速く泳げるか競争です」

ミロカロス「わかりました。真剣勝負ですよ」

アシレーヌ「今までの勝負、すべて引き分け……」

ミロカロス「今日こそは決着を……！」


アシレーヌ、ミロカロス「……」ｼﾞｰｯ

サメハダー♀「あーもう……わかったよ……」

サメハダー♀「よーい……ドン！」

アシレーヌ、ミロカロス「」ﾀﾞｯ

サメハダー♀「速いねぇ。まっ、あたしには敵わないけど」


アシレーヌ（私の方が……早く……！）

ミロカロス（あの岩まで……！）


サメハダー♀「あーまたいつものパターンかな」


アシレーヌ（岩に向かって……！）

ミロカロス（突き進む……！）

ﾄﾞﾝｯ!!

サメハダー♀「ほら、やっぱり」


アシレーヌ「……いったぁ……」ﾋﾘﾋﾘ

ミロカロス「ま、またぶつかってしまいました……」

サメハダー♀「あんたら懲りないねぇ……」

アシレーヌ「だ、大丈夫ですよ？ この位の傷、私にはなんとも……」

ミロカロス「ええ、そうとも。少しぶつかった程度で怯む私めではございません」

サメハダー♀「……凄く痛そうだけどな」

アシレーヌ、ミロカロス「うっ」

サメハダー♀「ほら、傷手当してやっから。こっち来い」

アシレーヌ「恩に着ます女海賊さま……」

ミロカロス「感謝します女帝様……」

サメハダー♀「あんた達……なんで言うことを聞かない？」

アシレーヌ「言うこと……ですか」

ミロカロス「なんのことでしょう」

サメハダー♀「すっとぼけんじゃないよ。いつまでこんなくだらないこと続けるんだい」

アシレーヌ「くだらない……？ 私たちはどちらが女海賊さまにふさわしいかを……」

サメハダー♀「いっつも引き分けで怪我してるだけじゃないか！」

ミロカロス「……まあ、確かに」

サメハダー♀「今日で何回目だと思ってるんだ？ だいたいあんた達、仲良くしなさいよ」

アシレーヌ「仲良く……ですか」

ミロカロス「因縁のライバルと？」

サメハダー♀「またそういうこと言い出す……だいたいあたしはあんたらに興味なんかないからな？」

アシレーヌ「……無理矢理にでもあなたを私のものに……」

ミロカロス「……どんな手を使ってもあなたを虜にしてみますよ」

サメハダー♀「チッ……そういうところが気に入らねぇんだよ」

アシレーヌ「少なくとも私はこんな蛇とは仲良くしたくありませんね」

ミロカロス「蛇……っ！？ 私もこのようなアシカとは話したくもありません」

サメハダー♀「これじゃあキリがないな」


サメハダー♀「……よーし、わかった」

サメハダー♀「あんた達二人、仲良くするんだ」

アシレーヌ、ミロカロス「！？」

サメハダー♀「そしたらあんたたちのこと、少しくらいは見直してやるよ」

アシレーヌ「……承知しました」

ミロカロス「……かしこまりました」

アシレーヌ「……」

アシレーヌ「あああああっ！！ 何故私めがあの気取り蛇なんかと仲良く……！」

アシレーヌ「……ですが、これも女海賊さまのため……！」


ミロカロス「……」

ミロカロス「うううううっ！！ あのナルシストアシカと仲良くなんて……！」

ミロカロス「……しかし、女帝様の頼みなら……！」

アシレーヌ、ミロカロス（でも、仲良くするって具体的にどうしたらいいんでしょう……？）

アシレーヌ「とりあえずはやはり……」


ミロカロス「会いに行くしか……？」


アシレーヌ（確かミロカロスはあちらへ行ったはず……！）ｽｲｽｲｰ


ミロカロス（アシレーヌはあちらへ向かったはず……！）ｽｲｽｲｰ


ｽｲｽｲｰｽｲｽｲｰ……


アシレーヌ「！ ミロカロス！」

ミロカロス「アシレーヌ！！」


サメハダー♀「ん？ あいつら……何やってるんd」


ﾄﾞｵｵｵｵｵｵﾝｯ!


ミロカロス「うっ……勢いあまり過ぎて……」

アシレーヌ「……いてて……ぶつかってしまいました……」

サメハダー♀「なーにやってるんだあんた達……。そんなにぶつかるのが好きなのかい？」

アシレーヌ「……！！ 元はといえばミロカロスさんが……！」

ミロカロス「何ですって？ 貴方から先にぶつかってきたのでしょう？」

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ……


サメハダー♀（ダメだこりゃ……）

アシレーヌ「〜〜！！」ｶﾞﾐｶﾞﾐ

ミロカロス「〜〜！！」ｶﾞﾐｶﾞﾐ

サメハダー♀「……」ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗ

アシレーヌ、ミロカロス「〜〜〜〜っ！！」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

サメハダー♀「……」ｲﾗｯ


サメハダー♀「アクアジェーットッ！！」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

ﾄﾞｯｶｰﾝｯ!!

アシレーヌ「！？！？」

ミロカロス「！？！？！？」


サメハダー♀「……ふぅ、少しやりすぎたかもな」

サメハダー♀「あんた達、大丈夫か……？」

ミロカロス「はい、私めは大丈夫です。女海賊さま」

アシレーヌ「ええ。私も平気です。女帝様」

ミロカロス、アシレーヌ「え？」

サメハダー♀「……ウソだろ……？」

ミロカロス、アシレーヌ「入れ替わってるぅ〜！？！？」


サメハダー♀「えーとつまり、あたしが突っ込んだ反動であんた達が……入れ替わっちまったってことかい……？」

ミロカロス(アシ)「ええ、恐らくは……」

アシレーヌ(ミロ)「これは厄介ですね……」

サメハダー♀「い、いや……！ こんなことになるとは思ってなくて……！ すまないっ！」

ミロカロス(アシ)「……」

アシレーヌ(ミロ)「……」

サメハダー♀「……あんた達……？ どうしたんだい？」

ミロカロス(アシ)「い、いえ……」

アシレーヌ(ミロ)「何でもないです……」

サメハダー♀「そうかい……本当にすまなかった」

ミロカロス(アシ)「いえいえ。女海賊さまのせいではありませんよ」

アシレーヌ(ミロ)「はい。その通りです」

サメハダー♀「ならいいけれど……」

サメハダー♀「このあと、どうするんだ……？」

ミロカロス、アシレーヌ「」

ミロカロス(アシ)「そ、そりゃあこの体で過ごすしか……」

アシレーヌ(ミロ)「それしかないですよね……」

サメハダー♀「ううむ……」

サメハダー♀「……」

サメハダー♀「……まっ、仲良くなれるチャンスが増えたじゃないか！ よかったよかった！」

ミロカロス、アシレーヌ（軽っ！！）

サメハダー♀「まあ……あたしもなにか手伝えることは手伝うから……頑張れよっ！」ｽｲｽｲｰ


ミロカロス(アシ)「行ってしまいましたね……」

アシレーヌ(ミロ)「はい……」

ミロカロス(アシ)「……」

アシレーヌ(ミロ)「……」

ミロカロス、アシレーヌ「どうしよう」


ミロカロス(アシ)「……とりあえず、今日は……一緒に過ごしません……？」

アシレーヌ(ミロ)「ええ……そうですね……お互いのこと、よく分かってませんし……」

ミロカロス、アシレーヌ「……」

ミロカロス、アシレーヌ（気まずい！！！！！）

ミロカロス(アシ)「……」

アシレーヌ(ミロ)「……」

ミロカロス、アシレーヌ「…………」

ミロカロス(アシ)「あ、あのっ」

アシレーヌ(ミロ)「は、はいっ！」

ミロカロス(アシ)「す、好きな食べ物ってなんですかっ！！！」

アシレーヌ(ミロ)「す、好きな食べ物！！ えーと、オレンですかねっ！！」

ミロカロス(アシ)「き、奇遇ですねっ！！ 私もですっ！！！！！」

ミロカロス、アシレーヌ「……」


サメハダー♀（あいつらなんでこんなにぎこちないんだ……？）

サメハダー♀（心配だから、覗きに来ちまったけど……）

サメハダー♀（これは流石に……）

サメハダー♀（だって、いがみ合うくらいの仲にはなってたはずなのに……）


ミロカロス(アシ)「……えーっと……女海賊さまにどうお伝えすれば……」

アシレーヌ(ミロ)「ええええ、言うのですか！？」

ミロカロス(アシ)「あ……やっぱり隠し通します？」

アシレーヌ(ミロ)「だって今までもそうでしたし……ね？」


サメハダー♀（……あいつら……なにか隠してるのか？）

サメハダー♀（今までも……？）

ミロカロス(アシ)「それにしても……ええっと……」

アシレーヌ(ミロ)「今までは……その……」

ミロカロス、アシレーヌ「すみませんでした……」ﾍﾟｺｯ

ミロカロス(アシ)「……まあ、お互い知らなかったわけですし……」

アシレーヌ(ミロ)「でも、やっぱり言いすぎたりとか……」

ミロカロス(アシ)「……思ったんですけど、別に…………が違うとしても、やりすぎたとかはないのでは……？」

アシレーヌ(ミロ)「そ、そうですが……やっぱり…………としってしまったら……」

ミロカロス(アシ)「まあそれは私も感じていますが……」


サメハダー♀（あーなんかむしゃくしゃするなっ！！）

サメハダー♀（なんであたしに隠そうとするんだいっ！）

サメハダー♀（途中聞き取れなかったし……）

ミロカロス(アシ)「……でも、いつかは女海賊さまにもバレますよね……」

アシレーヌ(ミロ)「まあ……私たちも知ってしまったことですしね……」

アシレーヌ(ミロ)「私たちから女帝様にいいます……？」

ミロカロス(アシ)「ううん……」

サメハダー♀「あんた達いい加減にしな！」

ミロカロス、アシレーヌ「！？」

サメハダー♀「の、覗き見してた方が悪いかもしれないが……うじうじしてないでさっさと言ってくれ！ 気になって仕方ない」

ミロカロス、アシレーヌ「うう……」

アシレーヌ♀(ミロ)「じ、実は私め……女なんです……」

ミロカロス♀(アシ)「実は私も……」

サメハダー♀「ふーん……そんなことか…………は？」

サメハダー♀「はああああああああああああっ！？」

サメハダー♀「なっ……ってことはあんた達は優男じゃなくて……」

ミロカロス♀(アシ)「優女……？ になりますね」

サメハダー♀「違う、そういうことじゃないっ……」

サメハダー♀「いや、あたしはてっきり男かと……」

アシレーヌ♀(ミロ)「そりゃあ……隠してましたから」

サメハダー♀「……どういうことだい……？」

ミロカロス♀(アシ)「私は、女、♀……ですがあなたのことが好きでした。真面目にです」

ミロカロス♀(アシ)「いわゆるレズ、というもの……でしょう」

ミロカロス♀(アシ)「そして、同時期にいたライバルが……」

アシレーヌ♀(ミロ)「私でした……」

アシレーヌ♀(ミロ)「女帝様も知っているとおり、私たちはお互いで女帝様を取り合っていました」

アシレーヌ♀(ミロ)「そして、その中で隠してきたこと……それは」

ミロカロス、アシレーヌ「女だとバレないようにすることです」

サメハダー「それは……なんでだい？」

ミロカロス♀(アシ)「そりゃあ……女海賊さまは女など興味無いでしょう……？」

アシレーヌ♀(ミロ)「それに、向こうに女だとバレたら、舐められてしまいます」

サメハダー♀「……それでも、今回の件でバレてしまったと」

ミロカロス、アシレーヌ「……はい」

サメハダー♀「……」

サメハダー♀「ぷっはっはっはっはっ！」

アシレーヌ♀(ミロ)「！？」

ミロカロス♀(アシ)「ど、どうしたんですか女海賊さま……！」

サメハダー♀「逆に、力のない優男じゃないってわかって安心したよ！ 岩にぶつかって毎回毎回あたしの世話になってる男なんてダサいもの」

サメハダー♀「でもまさか女だとは思わなかったよ」

サメハダー♀「……それより」

サメハダー♀「その入れ替わった体、どうにかした方がいいんじゃないか？」

アシレーヌ♀(ミロ)「……そうですね……」

ミロカロス♀(アシ)「……もう一回ぶつかる……とか？」

ミロカロス、アシレーヌ「……」ｼﾞｰｯ

サメハダー♀「う、女だと思うと急にやる気が……」

ミロカロス、アシレーヌ「……！」ｼﾞｰｰｰｯ

サメハダー♀「わかったよ……あんた達のためだもんな」

サメハダー♀「それじゃあゼンリョクで行くぜーっ！！ アクアジェットっ！！」ｼｭｳｳｳ

ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ!!

サメハダー♀「……また、やりすぎちまったか……？」

アシレーヌ♀「……だ、大丈夫です……女海賊さま……」

ミロカロス♀「私めはこれくらいでは……」

アシレーヌ、ミロカロス「！！」

サメハダー♀「おお、元の体に戻ったみたいだね！ おめでとう！！」

アシレーヌ♀「あれもこれもそれもどれも女海賊さまのおかげです。ありがとうございますっ！」

ミロカロス♀「全ては女帝様のお助けのおかげです。感謝しております！！」

サメハダー♀「ふふん、どうってことないよ」

サメハダー♀「……まあ、いろいろあったけどさ」

サメハダー♀「今まで通りでいこうぜ……！」

アシレーヌ♀「……！ 女海賊さま……！」

ミロカロス♀「女帝様……っ！」

アシレーヌ、ミロカロス「はいっ、勿論ですっ！！」ﾆｺｯ


アシレーヌ♀「女海賊さま〜〜っ！！」ﾋﾟｭｰﾝ

ミロカロス♀「女帝様〜〜っ！！」ﾋﾟｭｰﾝ

サメハダー♀「……！？」


サメハダー♀「いつも通りとは言ったが……」

サメハダー♀「いい加減しつこーーーーいっ！！！」



おしまい

これにて完結です。
あと2分というギリギリ完結で申し訳ない。
百合っていいですよね。

一レス目を書いてくださった◆SLr1dOnSUA様、ありがとうございました。
書いていて楽しかったです。

>>32
いえいえ、こちらこそ素晴らしい百合を書いてくれてありがとうございます
愛おしいです、彼女たちが