【ホワイトデーSS】マフォクシー♂&ジュナイパー♂「本命の彼女へ」

※attention
例によって四足系のポケモンが二足歩行化してます。



──3月14日。

世間では『ホワイトデー』ということで、
バレンタインに女性からチョコレートを貰った男性がお返しをする日。



-ぽけりん学園-

…ホワイトデー前日。

さて、今年もバレンタインデーには、
同学年や後輩の可愛い女の子達から沢山チョコを貰う事が出来た。


マフォクシー♂「何故なら俺は……空前絶後のォォォ！超絶怒涛のイケメン狐！」


＼コラ〜ッ！誰だ、校内で大声で叫んでる奴はッ！／


マフォクシー♂「(´ω｀;)」


そして何よりも嬉しかったのは、本命の彼女から貰えた事である。


マフォクシー♂「さて、明日のホワイトデーのお返しを用意しなくてはな。」


因みに本命の彼女へのお返しはもう決めている。


マドレーヌだ。

お返しのマドレーヌの意味は、「もっと仲良くなりたい、親密な関係になりたい」
…という事らしい。


マフォクシー♂「つまり、俺は本気で彼女とお付き合いしたいと思っている訳である。」


お菓子の作り方を知らないので、取り敢えず家庭科のアシレーヌ先生を探して
マドレーヌの作り方を教えて貰う事にした▽

-職員室-


ｶﾞﾗｯ


マフォクシー♂「マドレーヌ先……間違えた、アシレーヌ先生！」

アシレーヌ♀「あら、マフォ君。先生に何か御用？」


マフォクシー♂「ホワイトデーのお返しとして、本命の彼女にお菓子を用意したいのだが…
お菓子の作り方を教えて貰えないかと。」

アシレーヌ♀「成る程。それで、先生に何のお菓子の作り方を教わりたいの？」

マフォクシー♂「アシ…マドレーヌです。」


アシレーヌ♀「分かったわ。それじゃ、今から家庭科室に行きましょうか。」

マフォクシー♂「先生に手取り足取り教えて貰えるとは…まふふふ！( *´ω｀*)」


・・・・・・・


アシレーヌ♀「はい、これで出来上がり♪」

マフォクシー♂「おおぅ…！」


アシレーヌ♀「後はお菓子用の小箱に移して、ラッピングすれば良いのよ。
それじゃ、後片付け終わったら鍵を職員室に返しに来て頂戴。」

マフォクシー♂「ありがとうございました、アシレーヌ先生…！」

-職員室前-


サーナイト♀「あらん、アシレーヌ先生じゃない。」

アシレーヌ♀「サーナイト先生。」


サーナイト♀「そういえば、明日はホワイトデーですわね？」

アシレーヌ♀「え？まぁ、そうですね。」

サーナイト♀「アシレーヌ先生は、毎年ホワイトデーのお返し貰えてるのかしら？♪」

アシレーヌ♀「…は？どういう意味でしょうか。」


サーナイト♀「あら、別に深い意味は無いのよ。気にしないで下さ〜い♪
お詫びに、ホワイトデーに何も貰えそうもない女性の方に知恵を授けますわ。」

アシレーヌ♀「…！（＾ω＾#）ﾋﾟｷｯ」


1、タイプの♂がバイトをしてるコンビニを探す。
2、そのコンビニでホワイトデー関連の商品のみを購入。
3、レジで袋は要りませんと言って精算を済ませる。
4、買った商品を受け取らず外へ出る。
5、店員の♂が商品を持って追いかけてくる。
6、商品を手渡される時に「え、私に？ありがとう。」と言って受け取る。


サーナイト♀「アシレーヌ先生も試してみたら如何かしら？…な〜んて♪うふふふ♪」

アシレーヌ♀「（＾ω＾#）ﾋﾟｷﾋﾟｷ」


サーナイト♀「それじゃ、私は失礼しますわね♪」

アシレーヌ♀「何故ゆえ、毎回私に絡んで来るのかしら。
あの面倒くさいおばさ…」


サーナイト♀「アシレーヌ先生、今何か言いませんでしたかしら〜？」ｸﾙｯ

アシレーヌ♀「ん？何の事かな？（素っ惚け）」

サーナイト♀「『おばさん』って聞こえたような気がしましたけど。まぁ、いいわ。」ｽﾀｽﾀ


アシレーヌ♀「（私だってチョコのお返しの一つや二つ、貰った事ありますよ〜だ！）」


・・・・・・・


マフォクシー♂「おっ、アシレーヌ先生…！これ鍵です。」
それじゃ、俺はもう帰ります(｀・ω・´)」

アシレーヌ♀「ありがとっ、気を付けて帰るのよ。
…私もそろそろ帰るけどね。」

…………………
……………
………

支援

これはこれはクリスマスの時の…

超絶支援

──帰り道。


アシレーヌ♀「…ん？あれは…！」


通り掛かったコンビニの前で、1人の♀ポケが3人の♂ポケに囲まれている▽


サーナイト♀「な、何なの、貴方達…！」

ジュカイン♂「お姉さーん！今から俺らと遊ばなーい？」



アシレーヌ♀「（サーナイトさん！？）」



バシャーモ♂「さっすが、強くてカッコいいジュカイン！すんげー美人GGGET！」

ラグラージ♂「今から俺らと　今から俺らと　今から　今から　へっへっへへへ！」


サーナイト♀「い、いやっ…困りますわ…っ！」



アシレーヌ♀「（………。）」


（いつも嫌味を言ってくる、嫌な同僚教師だけど…）


アシレーヌ♀「…放ってはおけないわよね…！」

サーナイト♀「やめてぇぇえっ！」


アシレーヌ♀「そこまでよっ！サーナイトさんを離しなさい！」


バシャーモ♂「何だテメェは！？」

サーナイト♀「…ア、アシレーヌさん…！？」


ジュカイン♂「俺達は今、このお姉さーん！をナンパしてるんだよ。邪魔するな！」

ラグラージ♂「この美人は俺らと　今から俺らと　今から　今から　へっへっへへへ！」


アシレーヌ♀「どうせ貴方達、よからぬ事を考えてたんでしょうっ！」



わだつみのシンフォニア▽



3人「！？」



ちゅどーーん！



アシレーヌ♀「ふふんっ！」


3人「ばたんきゅ〜…」

アシレーヌ♀「大丈夫でしたか？サーナイトさん。」


サーナイト♀「アシレーヌさん…どうして私を助けて下さったの？
私は散々貴方に嫌味を言ってきたのに…。」

アシレーヌ♀「そうね。でも別に気にしてないし、
同じ学園の♀教師同士だから、困ってたら助けるのは当たり前じゃない。」


サーナイト♀「…ありがとう、アシレーヌさん。」

アシレーヌ♀「いいのよ。これからは仲良くしましょっ。」

サーナイト♀「ええ。そうしますわ。」



後で聞けば…サーナイトさんが嫌味を言っていたのは、
私を含め自分以外に異性から人気のある♀ポケ教師に対してのみだったらしい。

…理由はまぁ、嫉妬とかそんなんだと思う。

──ホワイトデー当日。

-マフォクシー♂のクラス-


スリーパー♂「ああ、そう言えば今日はホワイトデーか。
…ふん、俺達には関係ない事だがな。」

グランブル♂「全く、バレンタインにチョコ貰えたからって…
ホワイトデーに自慢げに女子へお返しの物を渡してる奴、嫌な感じだよな。」


ルガルガン♂（夜）「…何年間もの間、非リア充君臨。『陽キャ』になれず 何も得ず…！」


スリーパー♂「…！？」ﾋﾟｸｯ


ルガルガン♂「終いにゃ終いにゃ陰口叩く。
バレンタインにチョコを貰えず、♀にモテた事無し…！」


グランブル♂「…！」ｷﾞﾘｯ


ルガルガン♂「実に空虚じゃありゃせんか？人生空虚じゃありゃせんか？」


スリーパー♂「やめやめろ！」

グランブル♂「のるなスリーパー！」


ルガルガン♂「人生モテなきゃ価値無し！モテない陰キャ生きる価値無し！」

スリーパー♂「俺達はアニメキャラが嫁だ！“嫁キャラ”俺に生き甲斐くれた！」


ルガルガン♂「“グランブル” “スリーパー” 敗北者！！！“非リア” “モテない” 敗北者！！！」

スリーパー♂「“非リア” 正義！大正義！
俺とグランブルを馬鹿にするんじゃねェ！」

ジュナイパー♂「コラ、そこっ！授業始まるのに何を騒いでるんだ…！」


ルガルガン♂「げっ、数学のジュナイパー先生…！」


スリーパー♂「先生、ルガルガン君が赤犬ラップで…」

グランブル♂「俺達の事を馬鹿にしてきたんです（＾ω＾）」


ルガルガン♂「なっ、テメェら…先生に告げ口しやがったな…！」


ジュナイパー♂「成る程。…ルガルガン君は少し廊下に立っていて貰いますか（＾ω＾）」


ルガルガン♂「わお〜ん！」



マフォクシー♂「やれやれ。┐(´ω｀;)┌」

支援です〜

支援でござる

ジュナイパー♂「では授業を始めます。今日はヨーギラス不変の定理について…」



キュウコン♀「マフォはん。うち、教科書忘れてきてしまったさかい。
一緒に見せて貰えへんか？」

マフォクシー♂「うむ。(｀・ω・´)」


この隣の席の女子が、俺の本命の彼女である。


マフォクシー♂「キュウコンちゃん。授業終わったら、渡したい物があるんだが…」

キュウコン♀「なんや？…ふふ。ほな、楽しみにしとる♪」



ジュナイパー♂「と、このように…1は何倍しても1に……」


グランブル♂「先生、考え事か？」

スリーパー♂「そう言えば今日のジュナイパー先生、いつもより授業進めてないよな。」


ジュナイパー♂「（……。）」


内気な性格のジュナイパー先生は、チョコをくれたアシレーヌ先生に中々声を掛けられず…
上手くお返しを渡すタイミングなんかを、授業中にまで考えてしまっているらしい。

-放課後-


マフォクシー♂「さ、授業終わったし一緒に帰るとしようか。」

キュウコン♀「ところでマフォはん、うちに渡したい物ってなんや？」


ｽｯ


マフォクシー♂「今日はホワイトデーだろ？
キュウコンちゃんに貰ったチョコのお返しを…な。(｀・ω・´)」


キュウコン♀「おおきに♪何やろな〜、甘いお菓子とかなん？」


マフォクシー♂「正解ッ！」


キュウコン♀「箱、開けてみてもええ？」

マフォクシー♂「うむ。」


ｶﾊﾟｯ


キュウコン♀「あっ、マドレーヌやん！
これ、マフォはんが作ったんか？」

マフォクシー♂「まふふふッ！その通り。」

キュウコン♀「めっちゃ嬉しい♪」



喜んでくれた様だ( *´ω｀*)

-職員室-


アシレーヌ♀「あら、サーナイト先生！
それ、全部ホワイトデーのお返しの物ですか…っ！」

サーナイト♀「うふふ、まあね。
…そうそう、さっきジュナイパー先生が探していたわよ。」


アシレーヌ♀「え？ジュナイパー先生が？」


サーナイト♀「屋上にいるみたいだから、行ってあげて。」

アシレーヌ♀「分かりました。……何だろ？」


サーナイト♀「（さて、ジュナイパー先生はちゃんと渡せるのかしら？
ちょっと様子を見に行ってみましょう…ふふふふ♪）」


…………………

──屋上にて。


ジュナイパー♂「アシレーヌ先生、来てくれましたか…！」

アシレーヌ♀「屋上にいるとサーナイト先生が教えてくれましたので。
…えっと、私に何の御用でしょうか？」


ジュナイパー♂「あの、実はですね…！」

アシレーヌ♀「…？」


ｽｯ


ジュナイパー♂「これ、アシレーヌ先生から貰ったチョコのお礼です。
良ければ、貰ってくれると嬉しいのですが…。」


アシレーヌ♀「え？…ホワイトデー…のお返しですか？」


ジュナイパー♂「開けてみて下さい。」

アシレーヌ♀「はい…！」


ｶﾊﾟｯ


小箱の中にはアクセアリーが入っていた。


アシレーヌ♀「嬉しいです、ありがとうございます…///」


ジュナイパー♂「喜んでくれて良かった…///」

支援です！

そして、屋上の扉の影からこっそり覗いてるこの人。


サーナイト♀「ジュナイパー先生、ちゃんと渡せたようで何よりですわ……ん？」


ガオガエン♂「うおーん！アシレーヌ先生〜…！」


…と、もう一人。


サーナイト♀「きゃっ！？…いつから隣にいましたの、体育のガオガエン先生！」


ガオガエン♂「俺もアシレーヌ先生にチョコ貰って、お返しを渡したりしたかったぞぉぉ！」


サーナイト♀「あらあら、そう言えばガオガエン先生もアシレーヌ先生の事を…。
…ほら、ガタイの良い♂が泣くものではありませんわよ？」

ガオガエン♂「慰めてくれ、サーナイト先生〜…！」ｶﾞﾊﾞｯ


サーナイト♀「はいはい…って、ええ！…ちょっと、いきなり抱き付くなんてっ…///」

ガオガエン♂「がおぉん…！」


サーナイト♀「（でも、ちょっと可愛いかも…///）」


アシレーヌとジュナイパーの仲が深まり、失恋してしまったガオガエンを…
頭を撫でながら優しく慰めてあげるサーナイトなのでした。

…………………
……………
………


グランブル♂「そう言えば母者からチロルチョコ貰ってたな ( ´_ゝ`）」

スリーパー♂「何かお返しするか ( ´_ゝ`）」

これにて終わります。
お読み下さり、ありがとうございました。

乙です。
やっぱりセクシーマフォクシーさんのssは嫌なこと忘れさせてくれる位面白いです！

非、非リア勢が平和だ……！
乙です