佐藤「どーもー！パンクブーブーですー！」黒瀬「よろしくお願いしまーす！」

佐藤「どうもパンクブーブーですー！」

黒瀬「よろしくお願いしまーす」

佐藤「まあまあねー、今日は話したいことが二つほどあるんですけど」

黒瀬「おお、二つもあるんだ」

佐藤「どっちがいいですかねー？」

黒瀬「何と何があるの？」

佐藤「一つは、俺がポケモンの世界に入る夢を見たっていう話で」

黒瀬「あら、いいじゃない」

佐藤「もう一つは、梨がくまモンの世界に入る夢を見たっていう話なんだけど」

黒瀬「そっちは遠慮しとこうかな」

佐藤「そう？じゃあポケモンの方の話をしていきたいんだけど」

黒瀬「うん」

ぷりっ♪ぷりっ♪

佐藤「ちょうど一週間前見た夢なんだけど」

黒瀬「ほうほう」

佐藤「あれ？7日前だっけな……あ、168時間前だ！」

黒瀬「全部一週間前だけどな！」

佐藤「まあ、夢の中だから詳しいことはあんまり覚えてないんだけど」

黒瀬「うん」

佐藤「どうやら俺は街中をブラブラさせながら歩いていたみたいなんだよ」

黒瀬「ブラブラさせるのはまずいんじゃないかな！？」

黒瀬「普通にブラブラしながらでいいんじゃない？」

佐藤「で、まあ午前中は特に何もなくて午後になったわけよ」

黒瀬「あら、午前中は何も起きなかったんだ」

佐藤「まあ、強いて言うならポケモンの世界に入っちゃったぐらいなんだけど」

黒瀬「あ、もう入っちゃったの！？」

黒瀬「その、入る過程が知りたかったのに」

佐藤「で、まあポケモンの世界に入ったはいいけどこれからどうしたらいいか分からなくてね」

黒瀬「まあ、そうだろうねぇ」

佐藤「どうやら森にいるみたいでさ」

黒瀬「森は危ないねぇ」

佐藤「もうどうしていいか分からないから、とりあえずブラブラしながら立ち尽くしてたのよ」

黒瀬「どっちかにしろよ！」

佐藤「で、しばらく待ってたら目の前に女の子が現れてさ」

黒瀬「ほうほう」

佐藤「それがまた可愛いくてさ」

黒瀬「あら、いいじゃない！」

佐藤「足はコンパスみたいに細くて、くびれはまるで砂時計のようでさあ！」

黒瀬「表現が下手くそ！」

佐藤「胸も大きくてさあ」

黒瀬「おお、いいねえ」

佐藤「歩くたびにタプンッ！タプンッ！」

佐藤「って揺れないんだよ」

黒瀬「ゆ、揺れないんだ！」

佐藤「で、その子が急に俺に話しかけてきたわけよ」

黒瀬「おお、なかなか積極的な子だねぇ」

佐藤「いきなり名前から名乗ってきて」

黒瀬「へえ、何て名前の子なの？」

佐藤「何だったけなー、ジュライじゃなくてオーガストでもなくて」

黒瀬「ん？」

佐藤「あっ、メイだ！」

黒瀬「どんな覚え方だよ！」

佐藤「でさ、その子が言うには俺はこれからアオネギ博士に会いに行かなくちゃならないらしくて」

黒瀬「多分だけどアララギ博士なんじゃないかな！？」

佐藤「で、なんかその子と一緒にポケモン研究所に行くことになって」

黒瀬「あ、てことはゲームでいうヒロイン的な子なのかな？」

佐藤「そうそう！ヘロインっぽい子でさあ！」

黒瀬「どんな子だよ！完璧にラリってるじゃねえか！」

佐藤「どっちかというとロリってる子だったね」

黒瀬「お前の趣味は知らねえよ！」

佐藤「で、まあ途中脚の骨折ったりとかしながらなんだかんだで研究所に着いたわけよ」

黒瀬「だいぶ壮絶だな！」

おもろい
支援

黒瀬「一体何があったんだよ！」

佐藤「そしたら研究所の中から例のワカサギ博士が出てきたんだよ」

黒瀬「だからアララギだって！」

佐藤「で、なんか急に三匹のポケモンを見せられてさ」

黒瀬「ほうほう」

佐藤「この中から一匹選べって言ってくるんだよ」

黒瀬「あー、よくゲームの最初の方にあるやつね」

佐藤「まあ、なんかよく分かんないからてきとうにアララギ博士を選んだんだけど」

黒瀬「アララギ博士も選択肢に入ってたの！？」

佐藤「は？そんな訳ないじゃん馬鹿なのゴミなの死ねよバーカ」

黒瀬「口悪りぃなお前！」

黒瀬「ていうか、アララギ博士は一体何タイプなんだよ！」

佐藤「俺のタイプだよ」

黒瀬「だからお前の趣味は知らねえよ！」

佐藤「とりあえず俺はツタージャを選んで、メイちゃんはポカブを選んだんだけど」

黒瀬「ほうほう」

佐藤「そしたら話の流れでポケモンバトルをすることになって」

黒瀬「ポケモンバトルできるの？」

佐藤「もちろんできるよ」

黒瀬「本当に〜？」

佐藤「俺の辞書に不可能の二文字はないぜ！」

黒瀬「おお、不可能は三文字だけどな！」

佐藤「で、ポケモンバトルが始まろうとしたその時よ」

黒瀬「え、何かあったの？」

佐藤「メイちゃんがポカブを繰り出したんだよ！」

黒瀬「普通にバトルが始まっただけだよ！」

佐藤「俺、どうしていいのか分からなくてさ！」

黒瀬「やっぱりバトルできねえじゃねえか！」

佐藤「とりあえず命乞いを始めたんだよ！」

黒瀬「命乞い？」

佐藤「待ってくれよ！命乞いするから許してくれよ！」

黒瀬「命乞いって言っちゃったら駄目だろ！」

佐藤「お前のことは何でも聞く！だからもう会わないと約束してくれないか！？」

黒瀬「会わなかったら何も頼めないだろ！」

佐藤「俺には次元の違う愛する嫁がいるんだ！」

黒瀬「見逃す気になんねえよ！」

佐藤「頼むよ！嫌いなピーマンも食べるしパチンコもやめるからさあ！」

黒瀬「全部お前に関することじゃねえか！」

佐藤「だから頼むよ！命だけは助けてくれよアララギ博士！」

黒瀬「お前アララギ博士に命乞いしてたの！？」

黒瀬「アララギ博士が困るだろそれは！」

佐藤「で、ついにポカブが突進してきたわけよ！」

黒瀬「え、やばいじゃん！」

佐藤「俺も咄嗟に逃げようとしたんだけどさ」

黒瀬「うん」

佐藤「何故か上手く走れないんだよ！」

黒瀬「脚の骨が折れてるからじゃない！？」

面白いなあ

ちょっと一旦中断します。

>>14
お疲れー、支援

いいね

面白い。支援

支援

脳内再生余裕すぎｗ

ワロタ
支援

ワトラ支援ｗ

佐藤「俺も死にたくないから、とにかくありったけの力を込めて立ち上がったのよ」

黒瀬「あ、座ってたの！？」

黒瀬「そりゃ走りづらい訳だよ！」

佐藤「そしたらついにポカブが目の前に迫ってきてさあ！」

黒瀬「うわぁ、やばいねそれは」

佐藤「なんだったっけなー、バキィ！でもなくてズドン！でもなくて」

黒瀬「うわぁ痛そう」

佐藤「あ、思い出した。ドカン！だ」

黒瀬「ドカン？」

佐藤「走った先に土管を見つけたのよ！」

黒瀬「紛らわしいわ！」

佐藤「とりあえず俺はその土管に身を隠したわけよ」

黒瀬「ほうほう」

佐藤「そしたらメイちゃんがやっとポカブを止めてくれてさあ」

黒瀬「ああ、よかったねえ」

佐藤「もう駄目でしょポカブ！次からはちゃんと獲物が暴れる前に仕留めなさい！」

黒瀬「メイちゃん結構エグいねえ！」

佐藤「本当だよ、おじの俺もびっくりだよ」

黒瀬「あ、メイちゃんってお前のめいだったの！？」

佐藤「そうだよ？」

黒瀬「色々とややこしいねえ！」

佐藤「で、とりあえず俺とメイちゃんは博士からライブキャスターを貰ったのよ」

黒瀬「あー、あの遠くても会話できるやつね」

佐藤「そうそう、あのスマホで全部片付くやつ」

黒瀬「そういうこと言うなよ！夢がなくなるでしょうが！」

佐藤「で、まあヒトヅマ博士と別れを告げて研究所を後にしたんだけどさ」

黒瀬「お前はもう欲望丸出しだな！」

佐藤「まあ成り行きでメイちゃんと旅することになったんだけどね」

黒瀬「ようやく、肝心の旅が始まるわけだね」

佐藤「まあその日はもう遅いから研究所の隣で踊り狂ってたんだけどさ」

黒瀬「うん、やっぱりその子ラリってるんじゃないかな」

佐藤「とりあえず朝になったから次の街を目指し始めたんだけどさ」

黒瀬「ほうほう」

佐藤「メイちゃんが次の街でジム戦をしたいって言うんだよ」

黒瀬「まあ、旅の醍醐味だからねえ」

佐藤「そう、その旅の粗大ゴミを目標にして旅することになったんだけどさ」

黒瀬「醍醐味な！粗大ゴミだと意味が違ってくるから！」

佐藤「でもそうなると俺は何を目標に旅をすればいいのかなあって考えてさ」

黒瀬「ああ、なるほど」

佐藤「メイちゃんは俺にカロスクイーンを勧めてきたんだけどさ」

黒瀬「メイちゃんも一体どうしちゃったんだよ」

佐藤「まあそんなことを話しているうちにまた日が暮れてさ」

黒瀬「馬鹿なんじゃないかなあ！？」

黒瀬「お前さっきから全然駄目じゃねえか！言ってることもてきとうだしさあ！」

佐藤「俺の辞書に真実の二文字はないぜ！」

黒瀬「そうなったらもうただのクズだけどな！」

佐藤「まあなんだかんだで脚の骨を折ることなく最初の街に着いたんだけどさあ」

黒瀬「普通は折らないけどな！」

佐藤「どうやらヒオウギシティっていう街らしくて、早速ジムに挑むことになったのよ」

黒瀬「ほうほう」

佐藤「ジムリーダーは誰だっけなー、チェレンじゃなくてチェレンでもなくて」

黒瀬「え？」

佐藤「あ、チェレンだ！」

黒瀬「だろうねえ！」

佐藤「で、ジム戦が始まろうとしたその時だよ！」

黒瀬「え、何かあったの？」

佐藤「メイちゃんがチェレンを繰り出したんだよ！」

黒瀬「じゃあ誰と闘うんだよ！」

佐藤「ゆけっチェレン！ブラストバーン！」

黒瀬「チェレンはもはや人間じゃないねえ！」

佐藤「そしてついにメイちゃんがヒオウギジムを制覇したんだよ！」

黒瀬「だって対戦相手いないもんねえ！」

佐藤「っていう夢を見たっていう話を友達から聞いたんだけど」

黒瀬「あ、お前の話じゃねえのかよ！」

佐藤「だから最初に言ったじゃん」

黒瀬「え？」

佐藤「梨がくまモンの世界に入る夢を見た話だって」

黒瀬「いや、繋がりが全く見えなかったけど！？」

黒瀬「もういいよばかばかばか！」

佐藤&黒瀬「どうも、ありがとうございました！」



〜完〜

面白かった！

以上、お笑い芸人シリーズ第4弾でした。
スレタイに【SS】を入れるのを忘れていました。
これからも色々な芸人さんのSSを書いていくつもりです。
それではまた。