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サナ「空からセレナが!?」
その瞬間、ティエルノの脳に衝撃が走った。
神の権能による、思考の書き換え。
ティエルノのセレナへの気持ちを、強制的にサナへの気持ちへと書き換えたのだ。
ティエルノ「サナ……!ああサナ……かわい……ハッ!僕ってば、本人の前でなんて恥ずかしいことを……」
サナ「いいんだよティエルノ、私もあなたが好き」
ティエルノ「オーライ!」
セレナ「これでハッピーエンドね!」
タケシ「いいや、バットエンドだ」
セレナ「!?」
天界で二人を見守っていたセレナの元に、天界を司る大神タケシが、突如として現れた。
タケシ「一個人に神の権能を使ったね?それは規則違反だ」
セレナ「で、でも……地上の人間が、私のような女神に恋愛感情を抱いているのはどうかと思いまして……信仰ならともかく、性的対象に見られるのはちょっと……」
タケシ「そのような道理は通らない、神というものは全てを受け入れなければならないからな、信仰も……愛情も……欲情も……時には厭悪や憎悪だって、受け入れなければならないんだ」
セレナ「ですが……」
タケシ「だから、一個人に肩入れするのは神である者として、やってはいけない所業なんだ」
セレナ「……彼らは、どうなるんですか?」
タケシ「消えてもらうしかないね、一時でも神の恩情を受けることが出来たんだ、彼らも本望だろう」
セレナ「……!」
セレナは、酷く憤りを感じていた。
それは、大神に向けての憤りではなく、己の身勝手さへの、怒りや悲しみ、そして後悔。
自分の身勝手な行動一つで、サナやティエルノはその生を終えることになったのだ。
その無念に、胸が張り裂けそうになる。
何か無いのだろうか、彼らを助ける方法は……
「それはちょっと厳しすぎないか?なあタケシ」
その時、声がした。
威圧感がありながら、なお、暖かく優しい声。
顔を上げたそこには。
かつて私が愛した人が、彼が開けたとされるウルトラホールをバックに、立ちはだかっていた。