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「よって勝者、サトシ選手――」
沸き起こる歓声。満面の笑みを浮かべ、モクロ―に駆け寄るサトシ。
俺は思わず目を擦った。
――俺が、負けた……!
あぁ、そうだ。それは紛れもない事実だ。クチナシさんはその手をサトシに向けている。飛び上がって喜んでいるのはサトシだ。俺ではなく。ぴんぴんしているのはモクロ―の方で、ジュナイパーは――。
「ジュナイパー!」
俺はジュナイパーに駆け寄った。ひどい傷だ。だけど、ジュナイパーは心配するな、とでも言うように笑みを俺に向けている。心配しないわけがない。俺はオボンのみをジュナイパーの口に運んだ。ジュナイパーを掻き抱くように上体を起こしたとき、ざっと地面を踏みしめる音が聞こえてきた。――サトシだ。
「ありがとう、ハウ! ジュナイパー、ホントに強かったよ!」
笑みを絶やさず、サトシは俺に手を差し出した。モクロ―は勝利を喜ぶように翼をはためかせている。
一瞬、ジュナイパーは不服ありげに口を開こうとした。それを押しとどめ、俺は笑みを湛えた。
「うん、また、バトルしよう!」
サトシの手を握り返し、俺は立ち上がった。砂埃を払い、彼に背を向ける。
敗者にここに立つ資格なんてない。異論なんてないさ。俺が負けたのは事実なんだから。
背中から聞こえてくるのは歓声。サトシのそれに応える声。
ジュナイパーは小さく鳴いた。
俺も、泣きそうだった。