【地の文系SS】なんか甘いの描きたい【安価】:ポケモンBBS(掲示板) 【地の文系SS】なんか甘いの描きたい【安価】:ポケモンBBS

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SS

【地の文系SS】なんか甘いの描きたい【安価】

 ▼ 1 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/13 19:49:29 ID:dwmcWohE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
最近忙しさにかまけてSS書いてなかったのでリハビリがしたい
特に甘いもの自給力なまってきてることを実感した
ので>>5のCPで今週末中に書きます
ワンシーンか長いかは書きながら決める

注意書き読んでから書き込んでな
安価>>5よろ

【注意書き】
・エロ禁止(描写する自信ないので)(微って書いてもいいけど採用する期待はしないでね)
・グロ暴力ハードSM禁止(>>1が苦手なので)

 ・上記守ってくれればなんでも書きます

一応1番好きなのは百合の世界だけど
NL百合薔薇はもちろんポケモナーでも特性モナーでも建モナーでもなんでもおk
こだわり鉢巻×パワーリストとかでもなんでも
甘いもの描かせて欲しいからその辺の選択は間違えないで欲しいけども

んじゃ23時ごろに来ますんで
安価決まったあとは展開予想なり妄想なりして待っててくだしあ
 ▼ 2 ルダック@そうこのかぎ 19/12/13 19:51:15 ID:KuPYx2AE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ローズ×チンチンゾウ
 ▼ 3 ガレックウザ@はかせのふくめん 19/12/13 19:51:36 ID:xGdI3wFw NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 4 ママイコ@シャドーメール 19/12/13 19:51:37 ID:UVy.aoyw NGネーム登録 NGID登録 報告
加速
 ▼ 5 マワル@こだいのツボ 19/12/13 19:52:22 ID:dj7EaYc. NGネーム登録 NGID登録 報告
エースバーンとバシャーモ
 ▼ 6 マタナ@タポルのみ 19/12/13 21:08:11 ID:x.T6H8fg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 7 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/13 23:43:19 ID:dwmcWohE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
遅くなりましたが来ました
剣盾やってないし情報も全く見てないんでとりあえずエースバーン確認してきます
剣盾のはやめてくれって書き忘れた>>1が悪い
 ▼ 8 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/14 00:31:31 ID:/XhQLfaQ [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>2
>>3
面白そうだったんで先にこっち書かせてもらいました
剣盾やってないんでローズが誰かわからずただの男として扱ってますが
 ▼ 9 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/14 00:31:46 ID:/XhQLfaQ [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……あ」

ひとりでに声が漏れた。

持っていた携帯を机に置いて、俺は天井を仰いだ。

家には俺の他には誰一人いないから声が出たからといって恥ずかしいとかはないが。

……あぁ。誰一人いない。

再度携帯を覗き込む。

小さな画面が映していたのは、俺とあいつのツーショット写真。

冬だったから2人でマフラーを巻いて外出しようとして。

どうせなら1つのマフラー2人で巻こう、なんてあいつが言い出して。

それで2人でマフラーを巻いた時の写真だ。

結局あのあと恥ずかしくなってそれぞれ巻いて出たんだったな。

……思い返してもいいことないな。

ため息をついて、写真を削除した。

もうこの写真は要らない。

あいつはもう俺のもとには帰ってこないから。
 ▼ 10 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/14 00:32:02 ID:/XhQLfaQ [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
一言だった。

『私、どうしても追いかけたい人ができたの』

それ以前からなんとなくもう俺のことを好きじゃないんだろうなとは思っていたから、そこまでショックは受けなかった。

『……そうかよ。好きにしろよ』

俺もまた淡白だった。

……ショックは受けなかった、つもりだったんだけど。

「んーちん……」

不意に横っ腹を誰かにつつかれた。

長い鼻が視界に入るが、そうでなくともこの家には俺の他にこいつしかいない。

「あ、どうしたチンチンゾウ。腹でも減ったか?」

チンチンゾウ、俺が唯一持っているポケモンだ。

「ちちーん」

チンチンゾウはふるふると首を振った。

「……じゃあどうしたんだよ」

自分でもチンチンゾウに悪いことしたかなと思うくらいには苛立った声が出た。
 ▼ 11 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/14 00:32:29 ID:/XhQLfaQ [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ちーぞ」

なんでこいつはいきなりすり寄ってくるんだ。

……まるで付き合いたての時のあいつみたいに。

しゅるしゅる、とチンチンゾウが鼻を伸ばして、俺の腕に絡めた。

人肌よりは少し冷たいだろうか、でも……温かい。

腕を絡めたまま、すりすりと俺にほっぺたを擦り付けてくる。

あーあ、あいつも甘えてきてるうちは可愛かったんだけどな。

……じゃねえ。あいつはもういいんだよ。

ってかチンチンゾウお前水飲みすぎだぞ。

風呂場の蛇口を開けられるようになったからって嬉しくてずっと飲んでんだろお前。

その鼻の下の2つの水袋がパンパンにになってるからすぐわかる。

その、水袋の柔らかさが。

あいつが俺にすり寄って甘えながら押し当てて俺の反応をからかっていた時のその感触と、とても似ていて。

……正直心臓が飛び跳ねた。

「んぞ」

「……あ」

チンチンゾウはなにか不満そうな顔をして絡めていた腕を解いた。

……なぜ俺は残念そうな声を出したんだろう。

一瞬胸に空虚な気持ちが押し寄せて、つい出てしまった。
 ▼ 12 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/14 00:32:45 ID:/XhQLfaQ [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
思い出すのはやめやめ。写真フォルダの整理続けるぞ。

「ちちんぞ!」

「……っ!」

体にのしかかる、なぜか落ち着く重さと温かさ。

思わず体が跳ねてしまった。

チンチンゾウの柔らかいお腹が背中に当たって気持ちいい。

……腕の長さは物足りないけれど、あいつの抱きつき方と、そっくりで。

……なんだよ、さっきからなんなんだよ。

忘れようとしてたのに、お前はどこでそんなん覚えてきたんだよ。

お前のせいで、思い出して、思い出したら……。
 ▼ 13 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/14 00:33:02 ID:/XhQLfaQ [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……っ、っぐっ…………」

「……ぞ?」

なんだよ、なんであいつ出てったんだよ。

俺だって別にあいつに悪いことしたわけじゃねえのに。

どっちかといえばあいつのいいようにしてやってたのに。

なんでだよ。

なんで、俺よりも知らない誰かが選ばれたんだよ……っ!

「…………スン、っ……」

「ぞぞーちん……」

チンチンゾウは背中に寄りかかった体勢のまま、俺の頭を鼻で撫でた。

あんまり頭を撫でられたことはなかったな。

……落ち着く。

心の鍋でぐつぐつと煮えたぎっていた黒いスープが、少しずつ沸騰の勢いを弱めていく。

ひと撫でされるたびに、心にへばりついた嫌な気分が剥がされていく気がした。

「……お前は、優しいな」

「ちん?」

「…………ありがとな」

せめてこいつがいてくれてよかった。

新しい彼女がいつできるのか、もうできないのかもわからないけど。

少なくともこいつだけは可愛がって育ててやろう。
 ▼ 14 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/14 00:33:31 ID:/XhQLfaQ [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>5もちゃんと今週末中には書きます
 ▼ 15 ャワーズ@オッカのみ 19/12/14 00:37:16 ID:Xa4.5Y/E NGネーム登録 NGID登録 m 報告
チンチンゾウなんてポケモンはおらんで......かなしいかな
 ▼ 16 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/14 00:39:33 ID:/XhQLfaQ [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>15
偽リークなのは流石に知ってるぞ
割と嫌いじゃなかったよ
 ▼ 17 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 22:58:15 ID:ywYMP1cc [1/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
ちょん、と私は鷲爪でエスの耳の下のひらひらを引っ張った。

「ゃ……っ」

エスは甲高い声を出して少しうずくまった。

「そこ引っ張るのやめてって言ったじゃん……!」///

うずくまったまま背中越しに私を睨むエスが可愛いからやめてと言われてもついやっちゃう。

「それで、どうしたの?」

「…………」

呼んだ理由はもちろんちゃんとある。ただいたずらしたかったわけじゃない。……たぶん。

でも、少し切り出しにくいんだよね。

「顔、元から真っ赤だけど、もっと真っ赤だよ?」

「…………」

バレてた。それはそれで恥ずかしかった。
 ▼ 18 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 22:58:36 ID:ywYMP1cc [2/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
くるんとエスは私の方に向いた。

私だって決してバシャーモの中で身長は高くないけど、それでもエスは私の胸くらいまでしか身長がない。

いくら手を腰に当てて頬を膨らませて怒っていることをアピールしても、私を見上げる仕草のせいで台無しになってしまっている。

「シャモ、座ってよ。首疲れるの」

言われるがまま私は地面に座った。

エスは私の脚を跨いで私に覆いかぶさるように膝立ちになった。

さわり、エスの手のふさふさな毛が私の顎を捉えた。

「したいの?」

「…………」

静かに、頷いた。

エスが目を閉じた。

心の準備をしようと唾を飲み込んで私も目を瞑る。

お互いがお互いを引き寄せているように顔が近づいて。
 ▼ 19 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 22:59:25 ID:ywYMP1cc [3/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ぁ……ぁぁ……っ」

思わず吐息が漏れた。

上嘴と下嘴を包む、果てしなく柔らかい感触。

待ち望んでいた、この柔らかさ。

頭の中が柔らかさでいっぱいになって、もう何も考えられない。

「きゃっ……」

座っていた私は、不意に体重をかけられてなすすべなく地面に寝転んだ。

エスが覆いかぶさってきて、心地よい重さに心が安らぐ。

私の上嘴だけに照準が定められ、はむはむとひたすら貪られる。

エスの唇が私の嘴を妖しげに擦るたびに、意識がとろけそうになる。

エスは口で私の嘴を無理やり開いた。

嘴の裏にそっと舌が近づいていくのが吐息のかかり方でわかってしまった。

そのせいで、否応なしに期待させられて。
 ▼ 20 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 22:59:56 ID:ywYMP1cc [4/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ゃ……ぁ」

嘴の裏に触れた瞬間に電気が走ったのかと思うくらいの鋭い快感が私を襲う。

つつつ……エスの舌が上嘴を這いずり回る。

私は必死に舌を伸ばした。

「動かしちゃダメ」

そう言われてしまえば、もう私は何もできなくなってしまった。

抗うことも出来ずひたすら嘴を貪られる。

エスの舌が上嘴を離れた。

私の舌に触れた瞬間の、想像を絶するような柔らかさに、また電気が走る。

動いちゃダメと言われたことすら忘れて、必死にエスの舌に自分の舌を押し付けた。

エスはそれを受けとめて、混ぜ返す。

勝ち負けのない戦いが続いた。

エスの体が起き上がって、私から離れていった。

エスは横に寝転んで私の腕をとった。

からみつくを使ったみたいに、私の腕に全身を絡めてくる。

しばらく吐息の音だけが聞こえた。

「今のはちょっと思い出しちゃったな」

あの、初めての、経験。

私が取り憑かれたあの日のこと。
 ▼ 21 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:00:20 ID:ywYMP1cc [5/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あ、見えてきた。

あれが、ニンゲンの暮らすところで合ってるのかな。

たまに森に入ってくるニンゲンが乗っている大きなものがつけていく跡。それを追っていけばニンゲンのところに行けるはずだから、間違ってはいないと思うのだけれど。

ともかく、地面に刻み付けられた二筋のくぼみを日がな一日追いかけてきた甲斐があった。

少し安心して、腕から出っ放しだった炎も引っ込んだ。

あともう少しでこの森から離れられるんだ。

一歩脚を前へ出そうとして、私は気づいた。

前の方に誰かいた。

だれ、だろう。

炎みたいに真っ赤な夕焼けに照らされて、シルエットしかわからない。

すらっとした脚、胴体と……長い、耳?

ニンゲンではないみたい。
 ▼ 22 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:00:44 ID:ywYMP1cc [6/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
すると、そのシルエットの耳がピンと伸びた。

私に気づいたんだろうか。

あ、こっちにきた。

段々とシルエットに色がついていく。

夕焼けと同じ真っ赤な下半身に対して、上半身のほとんどはつやつやとした真っ白な毛並み。

反り立つ耳は歩くに従ってふんわりと揺れる。

顔中央の赤い毛から覗く目はキリッとしていて、でも目尻につく黒い模様は少し可愛いような。

謎のポケモンは一言も喋らないでずんずん私の方に近づいてくる。

少し、怖い。

私は後退りした。

「待って。逃げないで……」

心配になるような落ち込んだ少し高めの声。

このポケモン、メスだ。

言われた通り私は後ずさるのをやめた。

体一個分の間を開けてそのポケモンは止まった。
 ▼ 23 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:01:04 ID:ywYMP1cc [7/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
身長が私の胸くらいまでしかないそのポケモンはその腕をいっぱいまで広げて。

あと一歩の距離を詰めると同時に私に腕を巻き付けた。

びっくりして体が固まった。

このポケモンは、一体、なにを。

混乱して木のように動かなくなった私に謎のポケモンは顔を埋めた。

……柔らかい。

柔らかくて、とても温かい。

柔らかな白の毛並みに包まれているだけで、卵の中にいた時みたいな、この上ない安心感が、なぜかあった。

体に入っていた力が一気に抜けた。

心の緊張とともに涙腺も緩んでしまったみたいで、目にだんだん涙が溜まってきた。

頬を涙が伝って、次々に落ちていく。

自分の頭に水が落ちてきていれば流石に謎のポケモンも異変を感じたようだった。

「雨? ……え、どうしたの!?」

謎のポケモンが私から離れた。

私は横に首を振った。

「ごめんなさい、いきなり抱きついて……」

「……ちがいます、そうじゃ、なくて」

「そう……よかった。あの、お詫びになるかは分からないけど、聞いてもいい?」

話してしまってもいいんだろうか。さっきあったばかりのポケモンに。

でも、もうすでにこの名前も知らないポケモンに心を許してしまっている自分がいた。
 ▼ 24 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:01:21 ID:ywYMP1cc [8/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……聞いてくれるんですか」

「もちろん。あたしに任せて。場所変えましょ」

ぴょんと耳を揺らすそのポケモンが、私に危害を加えるようには思えなかった。


謎のポケモンに連れられて移動した先には、大量に木の切り株があった。

「ここは……?」

「たぶんだけど、ニンゲンが壊したところ」

よく考えたら街から来ていたし、ニンゲンのことを知っているポケモンなんだろうか。

2つの切り株に、向かい合って座った。

「それで、どうしたの?」

「あ、えっと……」

どこから話そうか、考えなきゃ。

「あ、その前に、あたしたちお互いに名前も知らないよね。あたし、エースバーン。よくエスって呼ばれてた」

エースバーン。あまり聞き覚えのないポケモンだった。

「エス……。私は、バシャーモ」

「ばしゃーも。うーん長いわ。シャモでいい?」

「な、なんでもいいです」

「それで、シャモはどうしたの?」

結局、素直に全部話した。

昨日までとあるオスと住処を同じくしていたこと。

タマゴの営みが怖いこと。

無理強いされるせいでオスを見るだけで恐怖が襲ってくるようになったこと。

耐えきれなくて逃げ出して、ニンゲンなら何かを変えてくれるだろうと思ったこと。
 ▼ 25 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:02:19 ID:ywYMP1cc [9/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
「そっか。同じ逃げてきたでも重さが違うね……」

全部話し終わると、エスはそう呟いた。

「エスも、逃げてきたの?」

「逃げてきたというか、なんていうのかな、特別嫌なことがあったわけじゃないの」

「じゃあ、なんで」

エスは自嘲するように笑って肩を竦めた。

「ニンゲンもつがいを作るのよ。それで、あたしのトレーナーもつがいを作ったの」

「とれーなー?」

「あたしと一緒にいたニンゲン。……そしたら、あたしたちポケモンのこと、ほとんど構わなくなっちゃって。昔は他のトレーナーのポケモンとバトルしたりしたのに。それで、面白くないから出てきたの」

エスは嫌なことがあったわけじゃないって言ってたけど、喋るエスの顔は嫌なことなんてなかったとはとても思えない辛そうな表情だった。

エスもまたたくさん悩んだんだと感じさせるような表情だった。

「でもさ、やっぱりつがい作る前のあいつとの思い出はたくさんあったからさ。いざニンゲンの住処を離れるぞって思ったら、なんかこう、寂しくなっちゃって。それで、目の前にいたあなたに抱きついたの」

「……そうなんだ」

ニンゲンも、あんまりいいヤツじゃないのかな。

「ニンゲンなら助けてくれるかもって言ってたけど、たぶん無理だよ。ニンゲンはそんなに優しくないもの」

「……じゃあ、どうしよう」

「あたしも行く当てはない、かな」

しばらくお互いなにも喋らなかった。
 ▼ 26 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:02:35 ID:ywYMP1cc [10/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ねぇ」

いきなりエスが立ち上がった。

「もう一回、いい?」

「な、なにを?」

「その、……」

エスは言いづらそうに足元に視線を泳がせてから、腕を左右に開いた。

私から少し背けた恥じらいの表情は美しいというか、可愛いというか、よくわからないけれど、見ていると心が落ち着かなくなる。

「う、うん。……いいよ」

エスは座る私の脚を跨いで私の背中に腕を回した。

今度は私だけが座っていることで、お互いの高さが同じになっている。

火炎放射よりも熱いようにすら感じられる吐息が首筋を撫でた。

心が浮いていくような幸福感が、今度ははっきりと感じられた。

包まれている感覚も、もたれかかってくる体重も、温かさも、何もかもが好きだった。

できることなら、なるべく長く――
 ▼ 27 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:02:54 ID:ywYMP1cc [11/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……あのさ」

肩越しに、弱々しい声が聞こえてくる。

「シャモはこの森にはいたくないんだよね。それは、そのオスが追ってくるのが怖いから?」

「うん……」

「……あたしは、バトルの特訓積んでるから、守ってあげられる」

「え…………」

「オスは怖いんだったよね」

「うん……」

「あたしも、ダメ?」

……エスと、生活を共に。

目を瞑って、その返答を考えた。

でももう答えは決まっているようなもの。

どちらにとっても損はないし、なにより……この時間が長く続いてくれる。

「……おねがい、します」

「……こちらこそ」

私もエスの背中に腕を回した。
 ▼ 28 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:03:17 ID:ywYMP1cc [12/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
しかし、離れないように抱きしめるよりも前に、エスは真横に体重をかけた。

予想していない方向に力がかかって、私はなすすべなく地面に吸い寄せられる。

倒れ込む途中で、エスが私の下に回って、私はエスの上にのしかかった。

慌てて起き上がろうとしたそのとき。

真っ白の光が私たちを包んだ。

視界が白で埋め尽くされてなにも見えない。

再び視界が戻った。

「……ぇ」

気付いたら、私は地面に倒れていてエスは私の乗っていた。

「……えへへ。コートチェンジ。相手と自分の位置を入れ替える技だよ」

技、なんだ。初めて見た。
 ▼ 29 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:03:33 ID:ywYMP1cc [13/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ニンゲンはね、自分の好きなニンゲンに対してすることがあるの」

「そう、なんだ」

「あたしもしてみるね」

いきなりエスが私の顔の横に手をついた。

エスの顔がすぐ近くにあって、私は訳もなく体を強張らせた。

エスが目を瞑った。

すぅっと顔が私に落ちてくる。

そして、私の嘴をエスの唇が優しく包んだ。

今までに感じたことのない柔らかさだった。

でも、それだけじゃなかった。

柔らかいものが、私の嘴をこじ開ける。

無理やり侵入してきたそれは、私の舌とぶつかって――

「ん、んっ……!?」

今までよりも圧倒的に柔らかい感触に、全身が痺れた。



それ以上は、もうあまり覚えていなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ▼ 30 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:03:50 ID:ywYMP1cc [14/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
私はエスの腕を抱き返した。

「どうしたの」

「……なんでもない」

「もしかして、思い出してた?」

くすくすと笑う声も愛らしい。

「……うるさい」

ふわぁ、とエスは大きなあくびをした。

「あったかいから眠くなってきちゃった。おやすみ……」

「ん」

腕に抱きつく力が弱まった。

と思えば、すぐにエスは寝息を立て始めた。

すぐに寝てしまうエスを眺めて私も眠くなるのを待つのが私の1番好きなとき。

「……ふわぁ」

時間差であくびがうつった。

私も、寝ようかな。

エスをひっくり返して私の上に乗せて。

私も目を瞑った。
 ▼ 31 羽真◆9nlytNSHx. 19/12/15 23:04:08 ID:ywYMP1cc [15/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
2日待たせといてなんかごめんな
 ▼ 32 ラーチ@デボンスコープ 19/12/15 23:40:50 ID:0SwMzR8Q NGネーム登録 NGID登録 報告
>>2を書いた者だけどあれはダイオウドウのつもりで書いてた
チンチンゾウがそのまんま出てきたのには声出して笑ったwww

>>5の方も良かったよ
 ▼ 33 ンタイン@ハスボーじょうろ 19/12/15 23:50:42 ID:6moYh2wc NGネーム登録 NGID登録 報告
5リクエストした者だけどさいのこうでした
ありがとうございました
 ▼ 34 ンクルス@ハバンのみ 19/12/16 00:02:25 ID:XK0.zUP. NGネーム登録 NGID登録 報告
デデン!
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