【SS】感謝の友チョコ、今は友チョコ:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】感謝の友チョコ、今は友チョコ:ポケモンBBS

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【SS】感謝の友チョコ、今は友チョコ

 ▼ 1 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/11 22:00:30 ID:m0RMrYFg NGネーム登録 NGID登録 報告
 コハル 「うぅ……、なんでこんなに緊張するんだろう……」

 ワンパチ 「わう?」

 コハル 「おかしいよね。ゴウとは毎日 会ってるのに」


私は今、ゴウの帰りを待っている。

サトシと一緒にポケモン調査に繰り出した、ゴウの帰りを。


両手で大切に握りしめている紙袋の中には、悩んで選んだチョコが2つ入っている。

ショッピングモールで買った、バレンタインのチョコレート。本当は手作りしても良かったけど、本命って思われても困っちゃうし。


 コハル 「これは、お礼……、お礼のチョコレート。べっ別に、ゴウが好きとかじゃないんだから。友チョコってやつよ。ねっ」

 ワンパチ 「いぬわわん!」

 コハル 「それにほら、サトシの分もあるから、変な勘違いとかされないはず……!」


って、ワンパチに言ったところで関係ないけど、勝手に説明している当たり、私、やっぱり緊張してる。

考えてみると、家族以外にチョコを渡すのって、今日が初めてだっけ。


そして、こんな気持ちも、生まれて初めて。


1週間前の あの出来事は、私の心を揺れ動かす、大きなキッカケだった――。

 ▼ 53 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:32:10 ID:U2KgyBgs [1/38] NGネーム登録 NGID登録 報告


 ヒバニー 「ひぃぃぃぃばひばひばひばぁ!」


すると、ヒバニーの足から煙が上がり、炎が巻き起こる。

暗い陰の中、ヒバニーが光り輝いているかのように、炎は大きくなっていく。


 ゴウ 「温まって来たな!」

 ヒバニー 「ひゃば!」

 コスギ 「厄介な野郎め……。接近して“つじぎり”!」


コスギが勝負を仕掛けてくる。


 ゴウ 「避けろ!」


ヒバニーは、ハッサムの攻撃をギリギリで回避。


 コスギ 「連続で“つじぎり”だ!」

 ゴウ 「ヒバニー頑張って避けてくれ!」

 ヒバニー 「ひばっ……!」


でもそれは、小柄だから避けれただけであって、スピードはハッサムの方が上だ。

素人の私から見ても、長くは続かないのは明白だ。
 ▼ 54 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:32:30 ID:U2KgyBgs [2/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 コハル 「ゴウ頑張って! このままじゃヒバニーが!」

 ゴウ 「分かってる! 分かってるけど……!」


 コスギ 「オラ早く指示しないとヒバニーが可哀想だぞ?」


 ゴウ 「クソッ! こんな時、サトシなら……」


少し前、ゴウはサトシと一緒に、ホウエンのバトル大会に参加した。

ゴウは初戦敗退だったけど、サトシは優勝。フィールドとワザを巧みに使った決勝戦だったらしい。


ゴウ、サトシの戦略を参考にするつもりなの?

そんな、いきなり優勝者の戦略を真似しようなんて、無茶な気が……。


 ゴウ 「……ヒバニー! 木箱を蹴飛ばせ!」

 ヒバニー 「ひっ……ひばぁ!」

 コスギ 「何する気だ?」


多分、ゴウが考える時間は一瞬だったと思う。

その一瞬の間に導き出した答えが、いま、披露される。
 ▼ 55 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:32:48 ID:U2KgyBgs [3/38] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ヒバニー 「ひばっ! ひばばっ! ひばぁっ!」


煩雑に置かれた空の木箱を、ヒバニーが蹴飛ばす。

いま、ヒバニーの足には炎が宿っている。この状態で、木箱を蹴飛ばせば……。


 コスギ 「なにっ!?」


蹴り上げられた木箱は、当然バラバラに砕け散るが、足の炎が燃え移り、大小の火の粉となって、舞い上がる。


 ゴウ 「全部……そこにある木箱全部だ!」

 ヒバニー 「ひばぁぁぁぁ!!!」
 

たちまち倉庫裏は、火の粉に包まれる。

燃える木箱の破片が空間を埋め尽くして、暗がりはオレンジ色に染まって、まるで打ち上げ花火のよう。


 コスギ 「なっ……ハッサム!?」


燃える破片がハッサムに降り注ぎ、ダメージを与える。
 ▼ 56 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:33:08 ID:U2KgyBgs [4/38] NGネーム登録 NGID登録 報告

 コスギ 「落ち着け! 落ちて来る破片なんて遅い! 振り払え!」

 ゴウ 「今だ“でんこうせっか”!」

 ヒバニー 「ひやばぁぁぁぁぁっ!」

 コスギ 「おいテメェ!?」


ゴツン!

と鈍い音が響いたかと思うと、ハッサムの横っ腹にヒバニーは突っ込み、そのまま弾き飛ばした。

倉庫の壁に激突したハッサムは足がふらつき、大きな鎌を地面につく。


こういうのを、“隙だらけ”って言うんだと思う。


ヒバニーはと言えば、足の炎はさらに大きく勢いを増して、駆けるスピードも格段に上がっている。


 ゴウ 「あれは……」

 コスギ 「立てハッサム! 怯むな!」

 ゴウ 「ヒバニー! “ニトロチャージ”!」

 ヒバニー 「ひば!」


炎を纏ったヒバニーが、物凄いスピードでハッサムに突撃した。

“ニトロチャージ”。確か素早さを上げつつ攻撃するワザ。ヒバニーにピッタリだ。
 ▼ 57 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:33:30 ID:U2KgyBgs [5/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
立ち上がりかけたハッサムに、“ニトロチャージ”が直撃。

その衝撃で、今度はコンテナに叩きつけられたハッサムは、そのまま崩れ落ちてしまう。


 コスギ 「しっかりしろハッサム! そんなザコに負けるなんて有り得ねーぞ!」


ハッサムは、まだダウンしていない。

目を開き、立ち上がろうとしてるけど、限界が近いようだ。


 ゴウ 「良いぞヒバニー! これで決めるぞ! もう1発“ニトロチャージ”!」

 ヒバニー 「ひばぁぁぁぁぁっ!」


ヒバニーの勢いは止まらない。

炎の鎧を身に纏ったかのように、熱く燃える体。さらに上昇するスピード。


 コハル 「すごい……!」


ゴウ、トレーナーになったばっかりなのに。

ヒバニー、バトル経験ほとんどないはずなのに。


私を守りたい一心で、ゴウは、ヒバニーは、力の差を覆した。


凄い……、本当に凄い!

ゴウ、あなたいま、とっても格好良い!

 ▼ 58 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:33:47 ID:U2KgyBgs [6/38] NGネーム登録 NGID登録 報告


 ヒヨシ 「“たきのぼり”!」



 ゴウ 「なにっ!?」

 ヒバニー 「ひゃばぁぁっ!?」


次の瞬間、青い物体がヒバニーと衝突した。

飛び散る水飛沫、消える炎、静まり返る倉庫裏。


 ヒヨシ 「コスギらしくねーな。そんなザコ相手に」

 コスギ 「チッ。油断しちまったよ」


見ると、そこにはニョロボンの姿が。

ヒヨシのニョロボンが乱入して、ヒバニーに“たきのぼり”を喰らわせたのだ。


 ゴウ 「ヒバニーっ!?」


予想外の乱入に、当然、ゴウもヒバニーも対応できるはずがない。

効果抜群の“たきのぼり”を受けたヒバニーは、壁に叩きつけられ、そのまま力なく倒れ込んでしまった。
 ▼ 59 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:34:08 ID:U2KgyBgs [7/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ゴウ 「ヒバニー!? 大丈夫かヒバニー!?」

 ヒバニー 「ひっ……ばぁ……」


 コハル 「酷い……卑怯よあなたたち! 不意打ちだなんて!」

 マルコ 「外野は黙ってなさいよ!」

 ゴウ 「クッ……! 約束が違うぞ! 負けそうだからって2人がかりは卑怯だぞ!」

 コスギ 「なに言ってんだよ。誰が1対1なんて言ったか?」

 ゴウ 「誰がって……、お前に勝ったら動画は消すって!」

 コスギ 「あぁ、“オレたちに勝ったら”とは言ったな。“オレたち”に」

 ゴウ 「まさか……」

 ヒヨシ 「オレたち3人のことだぞ。誰も1対1なんて言ってないね」

 マルコ 「そゆこと。残念だったわね」


 ゴウ 「お前らっ……お前らクズだ! トレーナーの風上にも置けない卑怯者だっ!」

 コスギ 「なんとでも言えよ」

 マルコ 「ゴウ、アンタの負けなの。作戦負け」

 ヒヨシ 「自分の甘さを後悔するんだな」

 ゴウ 「クッ……! ごめん、ヒバニー」
 ▼ 60 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:34:28 ID:U2KgyBgs [8/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
ゴウはヒバニーを そっと抱きかかえると、そのまま私の前に立った。


 コハル 「ゴウ……!」

 ゴウ 「安心しろ。コハルはオレが守ってやる」

 コハル 「っ……///」


 マルコ 「あらあら お熱いこと」

 コスギ 「約束通り、負けたザコには痛い目 見せねーとな」

 ヒヨシ 「やれニョロボン! ゴウに“かわらわり”……ちょっと加減してな」


迫りくるニョロボン。


たちまち襲い掛かる恐怖。


加減するとは言え、生身の人間が格闘ワザを受けたら……。



 ゴウ 「クッ……!」

 コハル 「いやぁぁぁっ……!」


 ▼ 61 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:34:45 ID:U2KgyBgs [9/38] NGネーム登録 NGID登録 報告



  「ピカチュウ! “10万ボルト”!」

  「ぴかちゅぅぅぅぅ!」



 ヒヨシ 「なっ!?」

 コスギ 「誰だ!?」



響き渡る聞き慣れた声。


目を開けると、ニョロボンが膝をついている。

その傍らには、ピカチュウと――。


 ゴウ 「サトシっ!」

 コハル 「サトシ……」

 サトシ 「格好良かったぜゴウ! あとはオレたちに任せろ!」

 ピカチュウ 「ぴっか!」

 ゴウ 「どうしてここが……」
 ▼ 62 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:35:13 ID:U2KgyBgs [10/38] NGネーム登録 NGID登録 報告



どうしてここが?

そんなの、考えられる理由は一つ。


研究所での私とゴウの会話、やっぱりサトシは聞いてたんだ。


思い返せば、あの時のサトシの返答は不自然だった。


“話を聞いてたか?”と聞かれて、もし本当に聞いていなければ、“なんのこと?”とか“どんな話?”とか、そういう反応が返ってくるはず。

でもサトシの答えは“聞いてないぜ”。


これは明らかに、私たちの会話を聞いていた上で、嘘をついてたんだ。

 ▼ 63 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:35:34 ID:U2KgyBgs [11/38] NGネーム登録 NGID登録 報告

 サトシ 「お前たち! 2匹でヒバニーを攻撃するなんて恥ずかしくないのか!?」

 マルコ 「なんなのよアンタ!?」

 サトシ 「オレはゴウの友達だ!」

 ピカチュウ 「ぴっか!」


 ゴウ 「サトシっ……」


 マルコ 「ふーん。ゴウに友達いたんだ」

 コスギ 「引きこもりのクセにな」


 ゴウ 「サトシ! あいつらコハルの弱みを握ってるんだ! それでコハルを脅して」

 サトシ 「分かってる。最低なトレーナーだな」

 ヒヨシ 「部外者は黙ってろ!」

 サトシ 「あとはオレが相手だ」

 ヒヨシ 「は?」

 サトシ 「やるぜピカチュウ!」

 ピカチュウ 「ぴかぴかぁ!」
 ▼ 64 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:35:54 ID:U2KgyBgs [12/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 マルコ 「ぷっ……それ本気? ピカチュウ1匹で?」

 コスギ 「おおかた女ウケ狙ってんだろ」

 ヒヨシ 「まだ行けるなニョロボン!」

 マルコ 「アンタも行くのよペルシアン!」

 コスギ 「出てこいギャロップ!」


ニョロボンと、ペルシアンと、ギャロップ。

3匹のポケモンが、1匹のピカチュウを睨みつける。


 コスギ 「後悔するなよ? お前が“オレたちの相手する”って言ったんだからな」


 ゴウ 「さすがに無茶だ! 確かにピカチュウは強いけど、3匹相手じゃ……」


私も同感だ。3対1なんて、不利に決まってる。

学校でポケモンバトルは同数同士って習ったし、ダブルバトル、トリプルバトルは、より高度なバトル技術が要求されるとも習ったし。


 サトシ 「良いぜ。まとめて かかってこい!」

 ピカチュウ 「ぴかぴっか!」


なのに、なんでサトシとピカチュウは、そんなに堂々としていられるの?

怖くないの?

3人がかりで攻撃されて、不安じゃないの?
 ▼ 65 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:36:16 ID:U2KgyBgs [13/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 マルコ 「良い度胸じゃない! ペルシアン“つじぎり”よ!」

 コスギ 「ギャロップ“ふみつけ”だ!」

 サトシ 「かわせ!」

 ピカチュウ 「ぴっか!」

 ヒヨシ 「ニョロボン“たきのぼり”!」

 サトシ 「ジャンプだ!」

 ピカチュウ 「ぴかぴっか!」


鋭い爪で迫りくるペルシアンをかわして、大きく飛び込んできたギャロップをかわして、水を纏って突進してくるニョロボンをかわして。

流れるような回避行動のピカチュウ、動きに全く無駄が無い。


 サトシ 「そのままニョロボンに“10万ボルト”!」

 ピカチュウ 「ぴぃかぁぁぁぁちゅぅぅぅぅぅ!」

 ヒヨシ 「なっ……!?」


大きくジャンプしたピカチュウは、ニョロボンに“10万ボルト”を撃ち落とす。

効果抜群とあって、ニョロボンはダウンした。瞬殺だった。
 ▼ 66 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:36:49 ID:U2KgyBgs [14/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サトシ 「よしっ!」

 コスギ 「“かえんほうしゃ”!」

 サトシ 「“10万ボルト”で向かい打て!」

 ピカチュウ 「ぴかぴかぁ!」


ニョロボンとの勝利に喜ぶ暇も無く、次の手が襲い掛かる。

ギャロップの炎とピカチュウの電撃が衝突、衝撃波が駆け抜け、砂埃が舞い上がった。


 マルコ 「今よ“ねこだまし”!」

 サトシ 「ピカチュウ!?」


背後から迫るペルシアンに、ピカチュウは反応しきれなかった。

大技同士のぶつかり合いは、やっぱり隙が生まれてしまう。


 コスギ 「“メガホーン”喰らわせてやりな!」

 ヒヨシ 「出てこいゴローニャ! “ロックカット”!」


間髪入れずに、ギャロップが動く。

角に神経を集中させて、足音響かせて、ピカチュウに突撃して行く。


そんななか、ヒヨシは2体目のゴローニャを繰り出していた。
 ▼ 67 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:37:08 ID:U2KgyBgs [15/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サトシ 「“エレキネット”だ! でっかく行け!」

 ピカチュウ 「ぴぃぃか!」


でも、サトシは焦りを見せない。

ピカチュウが放った“エレキネット”は大きく広がって、倉庫の壁と壁、そして地面に貼り付いた。


 コスギ 「なっ……んなのアリかよ!?」


まさしくネット。ギャロップは電気の網に接触して電撃を受ける。

しかもネット状だから、動きを止めることにも成功した。


 マルコ 「ペルシアン! ネットを切り裂いて」

 コスギ 「馬鹿! 電気喰らうぞ!」

 ヒヨシ 「オレが行く! 転がれゴローニャ!」


“ロックカット”のおかげなのか、丸くなったゴローニャは予想外の素早さで転がり始めた。

そして“エレキネット”の網を突き破り、ピカチュウを弾き飛ばす。


 ピカチュウ 「ぴかっ……」

 サトシ 「クッ!」


 ヒヨシ 「良いぞゴローニャ! 転がり続けろ! ピカチュウを地面に降ろすな!」
 ▼ 68 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:37:29 ID:U2KgyBgs [16/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
ゴローニャは土煙を上げながら転回して、ピカチュウの落下地点に素早く移動。

再びピカチュウを弾き飛ばした。


 ヒヨシ 「電気ネズミが調子乗ってんじゃねーぞ!」

 マルコ 「良いわよヒヨシっ!」


“ころがる”攻撃は、ヒットするたびに威力が上がるワザ。

このままじゃピカチュウ、リフティングされるように連続で攻撃を受けてしまう。なんとか抜け出さないと……!


 ヒヨシ 「オラ3回目!」

 サトシ 「今だピカチュウ! “アイアンテール”!」

 ピカチュウ 「ちゅぴっかぁ!」

 ヒヨシ 「はっ!?」


ピカチュウは、空中に弾き飛ばされている状態にも関わらず、体勢を整える。

そして、鈍く銀色に光る尻尾を突き出し、ゴローニャ―に振り下ろした。
 ▼ 69 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:37:47 ID:U2KgyBgs [17/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サトシ 「上手いぞピカチュウ!」


ゴローニャは、ピカチュウに攻撃しようと自ら落下地点に移動していた。

そしてヒヨシは、岩・地面タイプのゴローニャが不利に立たされるとは思っていなかったのか、完全に指示が飛んでいた。


 サトシ 「もう1発“アイアンテール”!」

 ピカチュウ 「ちゅぴっか!」


動きが止まったゴローニャに、“アイアンテール”が容易く直撃。

反動でゴローニャは転がり、倉庫に激突。壁の一部がバキバキと音を立てて崩れて落ちる。


 コスギ 「ヤバ避けろ!」

 マルコ 「ちょっ……!」


崩れ落ちたのは、マルコたちが立つ すぐ傍の壁。

巻き込まれないよう慌てて逃げるマルコたちを、当然サトシは見逃さない。


 サトシ 「ピカチュウ! 最大パワーで“10万ボルト”だ!」

 ピカチュウ 「ぴぃぃかぁぁぁぁちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 ▼ 70 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:38:07 ID:U2KgyBgs [18/38] NGネーム登録 NGID登録 報告


閃光。


ピカチュウがカッと輝きだしたかと思うと、次の瞬間、轟音と共に、青白い電気が空間を駆け抜けた。

雷が落ちて爆発したかのような、大きな衝撃。

剥がれたアスファルトをさらに抉り、コンクリート片が混じった砂埃が辺り一面を覆い尽くす。


これだけの威力の電撃を、小さくて可愛いピカチュウが放ったことが、信じられない。

信じられない威力、莫大な電気エネルギーが、ギャロップとペルシアンを呑みこんだのだ。



 マルコ 「嘘……でしょ!?」

 コスギ 「一撃で……!」


この“10万ボルト”で、ギャロップとペルシアンはダウンしていた。

“アイアンテール”を受けたゴローニャも、当然、戦闘不能になっていた。


 サトシ 「よっしゃぁ!」

 ピカチュウ 「ぴかぴぃか!」
 ▼ 71 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:38:29 ID:U2KgyBgs [19/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ゴウ 「すげぇ……」


まさに、圧巻の一言。

いま私たちの目の前でガッツポーズを決めるサトシとピカチュウが、こんな凄まじいバトルをするなんて。

3対1という不利なバトルを、こんな簡単に制するなんて。


 ヒヨシ 「ピカチュウごときで……!」

 コスギ 「……いや待て。お前、サトシって言ったな?」

 サトシ 「そうだ」

 マルコ 「コスギ知ってんの?」

 コスギ 「サトシって……、あのカロスリーグ決勝戦で話題になったやつか!?」

 マルコ 「なにそれ?」

 コスギ 「バンギラスとメタグロスにピカチュウで打ち勝って、ネットが騒然としたやつだよ!」

 ヒヨシ 「ピカチュウでバンギとグロスを!?」

 コスギ 「それに確か、アローラリーグの優勝者も、サトシって名前だったような」

 マルコ 「マジなのそれ!?」
 ▼ 72 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:38:45 ID:U2KgyBgs [20/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
待って、話が急すぎて分からない。

いま私たちの目の前にいるサトシとピカチュウは、カロスリーグの決勝の舞台に立って、さらに、アローラリーグでは優勝者ってこと?


 ゴウ 「サトシ、お前って……」

 サトシ 「へへっ。カントーにも届いてるんだな、オレたちの活躍」

 ピカチュウ 「ぴぃかぁ〜」


満更でもない表情のサトシとピカチュウ。

このコンビ、そんなに強くて有名だったんだ……。



 マルコ 「化け物よコイツら」

 ヒヨシ 「オレたちじゃ勝てっこねーな」

 コスギ 「……チッ!」


それが分かった途端、マルコたちは私たちに背を向けた。

逃げる気だ。勝てる自信が無くなったから、逃げる気なんだ。
 ▼ 73 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:39:30 ID:U2KgyBgs [21/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ゴウ 「あっ……おい待て! コハルの……」

 サトシ 「逃がすか! 出てこいカイリュー!」

 カイリュー 「くぁい!」


 コスギ 「カイリューなんて持ってやがるのか!?」

 マルコ 「ちょっとヤバいわよ!」


 サトシ 「“はいかいこせん”」

 カイリュー 「ぐぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


 ゴウ 「えっ?」

 コハル 「えっ?」


 コスギ 「はぁっ!?」

 マルコ 「ちょっマジ!?」

 ヒヨシ 「嘘だろ!?」
 ▼ 74 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:39:50 ID:U2KgyBgs [22/38] NGネーム登録 NGID登録 報告

カイリュー。


その優しそうな表情が一変して険しいものになったかと思うと、口を大きく開けて、鋼色の光線を放った。


爆音とともに一直線にマルコたちの方へと向かう光線は、アスファルトを抉り、巻き上げ、その風圧で倉庫の壁がさらに崩れ、重いコンテナまでもが吹き飛ばされ、凄まじい衝撃波が後方に居る私たちにも襲い掛かった。


 コハル 「きゃぁっ!?」

 ゴウ 「コハルっ……!」 ガシッ

 コハル 「ぁっ……///」 ドキッ

 ゴウ 「サトシ滅茶苦茶し過ぎだぞ!」


 ▼ 75 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:40:15 ID:U2KgyBgs [23/38] NGネーム登録 NGID登録 報告


光線が終わる。



砂埃が晴れる。



ボロボロになった倉庫の壁と、もはや砂利道と化したアスファルト。



そして、真っ直ぐ前を見つめるサトシと、精悍な顔つきのカイリュー。



 サトシ 「勿論、ワザと外したさ」



素人には とても扱えない大技を繰り出した後だと言うのに、サトシは落ち着いていた。

これが、経験者の余裕、ってものなのかな。
 ▼ 76 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:40:38 ID:U2KgyBgs [24/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
光線を放った先にある3人は、地面にしゃがみこんで、呆然としていた。

その姿は、さっきまで私たちに強気でいたとは思えない、情けないものだった。



 コスギ 「っく……、ぁっ……、てめっ……」

 ヒヨシ 「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

 マルコ 「ぁっ……、ぁぁぁっ……」 ジョワァァァァァァ

 ヒヨシ 「おいマルコなに漏らして!?」

 マルコ 「っ……! 見るなぁ……///」 チョロチョロチョロォォォ



  スマホロトム 『録画 ヲ 終了 シマシタ』



 コスギ 「録画!?」

 マルコ 「はっ!? うそっ!?」


合成音声の声が響く。スマホロトムだ。

サトシ、いつの間に……。
 ▼ 77 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:40:56 ID:U2KgyBgs [25/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サトシ 「“はかいこうせん”を怖がって情けないとこ録ろうと思ったんだけど、いや……、まさか漏らすなんて……なんかごめん」

 マルコ 「消せっ! 今すぐ消してっ!」

 サトシ 「だったらお前らも! コハルの動画を消すべきなんじゃないのか!?」

 マルコ 「っ……! 消すわよ! ほらコスギとヒヨシも!」

 ヒヨシ 「おっ、おう」

 コスギ 「……クソが」


慌ててスマホを取り出すマルコたち。

弱みを握られたら、相手の弱みを握り返す――。サトシ、残酷な交換条件だけど、上手い方法だ。


 サトシ 「ホントに消したんだろうな?」

 マルコ 「当たり前でしょ!」

 サトシ 「……ロトム、頼む」

 スマホロトム 『ロトー!』


 マルコ 「えっ?」

 ヒヨシ 「うおっ!?」

 コスギ 「何だコイツ!?」
 ▼ 78 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:41:15 ID:U2KgyBgs [26/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトムがサトシのスマホから分離したかと思うと、プラズマと化し、マルコのスマホに入り込む。

そうかと思えば、いつの間にかヒヨシのスマホの中に。次の瞬間にはコスギのスマホの中に入り込んで、すぐにサトシのスマホに戻って来た。


 スマホロトム 『コスギ ノ スマホニ 残ッテイタ データ ヲ 削除 シマシタ』

 サトシ 「お前! やっぱり削除してなかったじゃねーか!」

 マルコ 「ちょっとコスギ! ウチの恥ずかしい動画ばら撒かれたらどーすんのよ!?」

 コスギ 「セコイ真似しやがって」

 スマホロトム 『LINE デ 送信 サレタ データニ ツイテモ 削除 シテオキマシタ。二次 三次 送信 ハ 心配 アリマセン』

 サトシ 「さすがロトムだな!」

 スマホロトム 『ロットー』


ロトムって凄いんだな。

ちょっとの間スマホに入り込んだだけで、データを削除しちゃうなんて。


それにしても、やっぱりあの動画、グループLINEか何かで送信されてたんだ……。ってことはマルコたち以外にも、私の裸、見られちゃって……。

でも、それも含めてロトムが削除してくれたんなら、一安心……かな。
 ▼ 79 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:41:33 ID:U2KgyBgs [27/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 マルコ 「アンタもちゃんと消してよね!」

 サトシ 「もちろん。こっちの動画が削除されたんなら、こんな汚い動画、残しておく必要ないしな」

 マルコ 「汚いって……! バカ! 死ね! 消えろ!」

 コスギ 「行くぞ」

 マルコ 「最っ低! 死ね! マジで死ね! 死ねっ!」

 ヒヨシ 「お前らには、二度と関わりたくねーよ」



3人は捨て台詞を吐いて、この場から立ち去った。



終わったんだ……。



これで、一件落着なんだ……。


 ▼ 80 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:41:52 ID:U2KgyBgs [28/38] NGネーム登録 NGID登録 報告



 ゴウ 「サトシ、ありがとう。助けに来てくれて」

 コハル 「あっ……、私からも、ありがとう。本当にありがとう」

 サトシ 「気にすんなよ。それにオレ、実は最初からここに居てさ。出て行くタイミング見計らってたんだ」

 ゴウ 「えっ?」

 サトシ 「なんか雰囲気的に、勇気を出したゴウを見守るべきかなーって。でもあいつら、卑怯なことしてきたからさ、思わずあのタイミングで」

 ゴウ 「そうだったのか」

 サトシ 「ゴウ、一人で無茶することないんだぜ。もっとオレを頼ってくれよ」

 ゴウ 「けど、今回のことはさ、オレとコハルの学校のことで……、サトシには関係なかったって言うか、迷惑かける訳には……」

 サトシ 「いや、迷惑とか気にすることないんだぜ。友達なんだからさ!」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ!」

 ゴウ 「友達……そっか、うん、友達! グスッ、ありがとっ、サトシ! なんでオレっ、涙っ……グスッ、今さら怖くなっちまったのかな?」

 サトシ 「それだけゴウが、コハルを守ろって一生懸命だったんだよ」

 ゴウ 「グスッ、ありがとな、サトシ。こんなオレと、友達で居てくれて!」

 サトシ 「へへっ」
 ▼ 81 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:42:12 ID:U2KgyBgs [29/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
もぉ、ゴウったら、今さら泣いちゃって。

裏切られた相手に立ち向かう恐怖は、やっぱりゴウにもあったんだ。

でもゴウは、そんな恐怖に打ち勝って、私のために、マルコたちに立ち向かってくれた……。



ねぇゴウ。



私、ゴウのこと見直しちゃった。



今のゴウを見てると、なんだか私、ドキドキしちゃうよ。



今のゴウ、泣いてても、とっても格好良いよ。




 ▼ 82 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:42:35 ID:U2KgyBgs [30/38] NGネーム登録 NGID登録 報告





   * * * * * 





 ▼ 83 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:42:58 ID:U2KgyBgs [31/38] NGネーム登録 NGID登録 報告





 ゴウ 「ただいまー!」

 ヒバニー 「ひばにゃー」

 サトシ 「やっぱサファリゾーンは凄いよな! 野生のポケモンたちが凄い活き活きしてて!」

 ピカチュウ 「ぴかちゅう!」



あ、やっと帰って来た。

セキチク近くののサファリゾーンで、管理下に置かれた野生ポケモンの生態調査……だったかな?

ゴウのことだから、サファリゾーンで色んなポケモンをゲットしてきたんだろうな。


 コハル 「おかえりなさい」

 ワンパチ 「わぱわぱ!」


緊張する。

チョコが入った紙袋を抱える力が、自然と強くなる。


 ゴウ 「ただいまコハル! サファリゾーン凄かったぜ! ケンタロスの群が ずっと走りまわっててさ!」

 コハル 「あのさ、ゴウ」

 ゴウ 「ん?」

 コハル 「そのっ……」
 ▼ 84 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:43:18 ID:U2KgyBgs [32/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
渡さないと。

これは感謝のチョコレート。感謝の友チョコ。

私のためにマルコたちに立ち向かってくれた、逞しいゴウのため。

私たちを影ながら見守って、最終的にマルコたちとの問題を解決してくれた、サトシのため。


でもっ、恥ずかしい……。

私ったら、変にゴウのこと、意識しちゃってる……。



 ワンパチ 「わんぱっ!」



……と、ワンパチが私の足をグイと押す。

勇気を出して、とでも言ってくれてるのかな?



そうだよね。私も勇気、出さないとね。


 ▼ 85 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:43:38 ID:U2KgyBgs [33/38] NGネーム登録 NGID登録 報告



 コハル 「ゴウ……これ、あの時のお礼。受け取って」


私は勇気を振り絞って、ゴウに伝えた。

紙袋から取り出した、赤いラッピングに黄色いリボンのチョコレート。市販品だけど、感謝の気持ちを込めて、少し高いのを選んだつもり。


 ゴウ 「あっ……おう。ありがとう」

 コハル 「サトシも……、そのっ、本当にありがとう」

 サトシ 「へへっ。サンキュー、コハル」


サトシも同じチョコだけど、リボンは青。

大丈夫、2人に同じチョコだから、変な勘違いとかは されないはずだ。


 ゴウ 「………」

 コハル 「なによ?」

 ゴウ 「コハルとは幼馴染だけど、バレンタインにチョコ貰ったの初めてだなぁって」

 コハル 「だっ……だから! お礼の気持ちのチョコだからね! 友チョコだから、そこは間違えないでよね!」

 ゴウ 「……ははっ。ありがとなコハル。大事に食べるよ」 ニカッ

 コハル 「うん……///」
 ▼ 86 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:44:05 ID:U2KgyBgs [34/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
良かった、受け取って貰えて。

いや、ただの友チョコだから、絶対に受け取って貰えるだろうけど……。

友チョコでこんなに緊張してるんじゃ、いつか本命チョコを渡す時が来たら、私のドキドキ、どうなっちゃうんだろう。



 ゴウ 「なぁサトシ」

 サトシ 「どうした?」

 ゴウ 「オレからも、サトシに。チョコじゃなくてクッキーだけど」



えっうそ!?

ゴウがサトシに!?

バレンタインのプレゼント!?



 サトシ 「えっ……良いのか?」

 ゴウ 「あぁ。オレもコハルと同じ。あの時の感謝の気持ち。せっかくだからバレンタインに渡そうと思って」

 サトシ 「そっか。サンキューな!」


 コハル 「男の子同士で……」

 ゴウ 「いや引くなよコハル! そういう趣味ないから! 友チョコだから! コハルと同じ意味合いだから! って言うかそういう反応されないようにチョコやめてクッキーにしたんだからな!」

 サトシ 「気にするなよゴウ。オレ、すっげぇ嬉しいぜ!」

 ゴウ 「お、おう。そう言って貰えると、オレも嬉しいな!」
 ▼ 87 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:44:31 ID:U2KgyBgs [35/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
まったく、ゴウとサトシは仲が良いんだから。

まだ会ってそんなに経ってないのに、幼馴染の私よりも親し気で、距離も近くて。


 コハル (あれっ?)


なんで私、こんな……嫉妬?

ゴウとサトシは いつも一緒で、ゴウが明るさを取り戻したことは嬉しいはずなのに、なんでこんな気持ちに……?



 ゴウ 「オレ、サトシとピカチュウのバトル、正直、感動した」

 サトシ 「感動?」

 ゴウ 「あぁ。たった1匹で立ち向かって、バシッと勝利してさ。その強さも本物だよな。カロスリーグ準優勝、アローラリーグ優勝だなんて、ホント凄いよ」

 サトシ 「オレだけじゃ何も出来ないよ。ピカチュウがいて、一緒に旅した仲間たちがいて。みんなのおかげで、オレは強くなれたんだ!」

 ピカチュウ 「ぴっぴかちゅぅ!」

 ゴウ 「オレもいつか……旅してみたい」

 サトシ 「すればいいじゃん! 旅は良いぞ。色んな発見や出会いがあって。世界観が変わるぜ?」

 ゴウ 「その時はオレ……、サトシと、旅……、したいな」

 サトシ 「オレは大歓迎だぜ! 旅はみんなと一緒の方が楽しいからな!」

 ゴウ 「そっか……へへっ! よっしゃ! もっともっとポケモンに詳しくなって! バトルの練習もして! ちゃんと旅できるトレーナーになってやるぜ!」

 ヒバニー 「ひばにゃん!」

 サトシ 「応援してるぜゴウ、ヒバニー!」

 ピカチュウ 「ぴっか!」
 ▼ 88 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:44:57 ID:U2KgyBgs [36/38] NGネーム登録 NGID登録 報告

旅に出る……ゴウが。

今まで引きこもりがちだったゴウが、旅に……。

サトシと出会って、ヒバニーをゲットして、変わったんだね、ゴウ。変わろうとしてるんだね、ゴウ。


でも、旅の隣にいる人物は、サトシ。

ゴウの隣を歩くのは、サトシなんだね……。



 ゴウ 「コハル?」

 コハル 「ぁっ……えっ? 呼んだ?」

 ゴウ 「オレ、いつか旅に出たいって思うんだ」

 コハル 「うん。良いと思うよ」

 ゴウ 「その時はさ、コハルも一緒に……どうかな?」

 コハル 「えっ……私も?」

 ゴウ 「オレ、コハルとも一緒に、外の世界を見てみたいんだ。それで、ミュウをゲットしたい!」

 コハル 「……ふふっ。ゴウの夢は、ミュウをゲットすることだもんね」


まったくもう、それでこそゴウだよ。

サトシと旅することよりも、私と旅することよりも、ゴウの目指すゴールは、ミュウをゲットすることだもんね。

私もゴウの夢、応援したいもん。
 ▼ 89 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:45:35 ID:U2KgyBgs [37/38] NGネーム登録 NGID登録 報告
 コハル 「もっと頼り甲斐のあるトレーナーに成長したら、一緒に行ってあげても良いわよ」

 ゴウ 「なんだよそれー」

 コハル 「……ふふっ。ゴウの成長を期待してるってことよ」


近い将来、ゴウとサトシと、3人で旅する時が訪れる――、私はそう、確信している。

ゴウほどの勇気と向上心があれば、旅の始まりは きっと、すぐに訪れるはずだ。



なぜだろう、なんだかとっても、心が温かい感じ。


この気持ちの正体は、まだハッキリとは分からないけれど――。



いつか、いつの日か。

この友チョコが、本命チョコに変わる日が、来るかもしれない。



なんてねっ。





     ――― 完 ―――


 ▼ 90 州街道◆IVIG1YNTZ6 20/02/14 01:46:02 ID:U2KgyBgs [38/38] NGネーム登録 NGID登録 報告



これにて完結です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

当SSは「バレンタインSS企画2020」参加作品です。
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1140087


 ▼ 92 ラマネロ@ディアンシナイト 20/02/14 02:26:40 ID:qCAUmnvg NGネーム登録 NGID登録 m 報告

ぽけりんで完結したゴウコハ見たこと無かったけど最初に見たのがこんないいssで良かった。
後は前に書きかけたサトシとマリィのssの続…いやなんでもない。
 ▼ 93 イチュウ@ジュカインナイト 20/02/18 17:03:21 ID:ZS1sHLJ2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
おっつおつ〜!
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