【SS】なつき度MAXチョコ:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】なつき度MAXチョコ:ポケモンBBS

  ▼  |  全表示12   | <<    前    | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】なつき度MAXチョコ

 ▼ 1 1◆RN1FAR5rWk 20/02/12 21:42:37 ID:4FPMtE82 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告



file_0214 『なつき度MAXチョコ』 編者:観測員O





概要:

 本報告書は、--/--/--,---シティ,----,-----にある、火災現場となった民家の焼け跡から発見された、異常性を持つ空の菓子箱(以下、本書内では“箱”とします。)及びその内容物と、それらに関わる異常現象について、観測結果を記録・編纂したものです。


 ▼ 2 ネネ@イワZ 20/02/12 21:43:07 ID:dOqgTJLI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 3 1◆RN1FAR5rWk 20/02/12 21:43:25 ID:4FPMtE82 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
観測報告:

 “箱”の異常性は、発見場所となった火災現場で不自然に焼け残っていた“箱”の観測を、---シティ当局から依頼され、観測に当たっていた観測員--が、観測助手をしていたポケモンに“箱”を持ってくるよう指示した際、初めて観測されました。


 “箱”は、底面3.2cm×8.0cm、高さ11.2cmの直方体型をしており、片側の底面から開封して内容を確認することが可能です。

 “箱”のすべての側面は、厚紙のように見える未知の物質から構成されており、その上からピンクと白の斜めストライプのラッピング加工が施されています。

 “箱”の一つの側面には、未知の手段で固定された水色のリボンが付いており、その反対の側面には、「チョコあげます。元気になって。」と書かれた紙が貼られています。

 “箱”全体は、いかなる手段を用いたとしても完全に破壊不可能であり、そのため現在まで“箱”を構成する物質の解析には至っていません。

 “箱”の重量は、試験的に持ち上げたほとんどの人間から「見かけよりも軽い」と報告されており、計測機器による実測で、およそ1.1グラムと測定されました。


 “箱”は基本的に空ですが、この“箱”に、トレーナーを持つポケモンが直接触れた場合、“箱”内部に突如として“チョコレート”実体が出現し、“箱”の重量を変化させます。

 出現する“チョコレート”はどれも人工的な包装が施されていることを除き、ポケモンが“箱”に触れる毎に、異なる種類・形状のものが出現します。

 “チョコレート”の摂食による人体への影響は、現在まで報告されていません。

 どのような手段で“箱”内に“チョコレート”が出現しているのかを解明する試みは、すべて失敗に終わっています。


 “箱”及び生成された内容物を手渡そうとする意志を持ったポケモンが、自らのトレーナーに“箱”を手渡し、受け取ったトレーナーが“箱”から取り出した“チョコレート”を摂食した際、渡したポケモンが、渡されたトレーナーに対して、恋愛感情を抱くという現象が発生します。

 この現象は、ポケモンの性格などによってその程度に差がみられるものの、ポケモンの種類や性別、特性等に関係なく、ほぼ例外なしに発生することが確認されています。

 現象の継続期間は、トレーナーが消費した“チョコレート”の量に比例して変化し、トレーナーが“チョコレート”を完食した場合には、およそ27日間に渡る継続が確認されました。

 また、一度この現象が発生したポケモンにおいては、発生からおよそ一年が経過するまでは“箱”に触れても“チョコレート”は出現せず、現象の発生も見られませんでした。


 “箱”にポケモンが触れた際に発生する事象については、下記の観測記録を参照してください。



 追記: --/--/--に行われた観測実験_0214_73は、“箱”実体の消失という結果に終わりました。これ以降の観測が実質的に不可能と判断されたため、“箱”に関する観測は、現在すべて凍結されています。



 付記: なぜあの軽率な若い観測員があんな発想に至ったのか、私にはこれからも理解は出来ないかもしれない。彼はそれが私欲のためであると判断され、解雇されたと聞くが、果たしてそれで幸せだったのだろうか。  ──観測員O
 ▼ 4 1◆RN1FAR5rWk 20/02/12 21:44:00 ID:4FPMtE82 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
観測・実験記録


 観測記録_0214_00

  日付: --/03/15


  対象: 観測員--(35歳 男)
      ニンフィア♀

  品目: ハート形のミルクチョコレート 65グラム 1個

  内容: 観測員は、ニンフィアに“箱”を運ぶように指示をした。

  結果: 研究員は“箱”をニンフィアから受け取った直後、“箱”の質量の変化に気づき、報告を行った。このときニンフィアは、防護用のグローブをはめた自身の触手を用いて“箱”を運搬していた。観測員は生成された“チョコレート”を消費せず、“チョコレート”は観測院本部の冷凍室に保存された。



 実験記録_0214_02

  日付: --/04/03

  対象: 実験員A(19歳 男)
      オドリドリ♀(めらめらスタイル)

  品目: ボール型のビターチョコレート 21グラム 3個

  内容: オドリドリは、実験員Aに“箱”を手渡すよう指示された。

  結果: 実験員Aが、受け取った“箱”に入っていた“チョコレート”を一つ消費した後、オドリドリが実験員の注意を引くように鳴き声を上げ、求愛行動を行った。実験終了後、摂食したチョコレートに対して実験員Aは、「苦くて、大人の味がした」と評価した。オドリドリの求愛行動は、実験から9日後まで断続的に繰り返された。



 実験記録_0214_08

  日付: --/05/03

  対象: 実験員B(27歳 女)
      野生のワンパチ♂

  品目: なし

  内容: ワンパチは、“箱”を実験員に手渡すよう指示された。

  結果: ワンパチが“箱”に触れても“チョコレート”は出現せず、現象は発生しなかった。
 ▼ 5 1◆RN1FAR5rWk 20/02/12 21:44:26 ID:4FPMtE82 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
 実験記録_0214_09

  日付: --/05/02

  対象: 実験員C(21歳 女)
      実験員Cのポケモンではないラルトス♂

  品目: 扇形のチョコレートケーキ 45グラム 1個

  内容: ラルトスは、“箱”を実験員に手渡すよう指示された。

  結果: 実験員が手渡されたケーキを消費しても、想定される現象は観測されなかった。実験員Cは、摂食したチョコレートケーキを「美味しいが、あまりピンとこない味」と評価した。



 実験記録_0214_14

  日付: --/07/29

  対象: 観測員--(41歳 男)
      ケーシィ♀

  品目: 扁平なジャンドゥーヤ 11グラム 4個

  内容: ケーシィは、“箱”を手に保持しておくよう指示された。ケーシィには、実験の内容が伝えられなかった。

  結果: 観測員は、ケーシィが保持している“箱”を取り上げ、中に入っていたジャンドゥーヤ1つを完食した。“チョコレート”摂食後もケーシィに異常は認められず、現象は観測されなかった。



 実験記録_0214_28

  日付: --/09/18

  対象: 実験員D(53歳 男)
      ロトム

  品目: 立方体のガナッシュ 12グラム 6個

  内容: ロトムは、“箱”を実験員に手渡すよう指示された。実験員は、“チョコレート”をすべて消費するよう指示された。

  結果: 実験員Dが、受け取った“箱”からガナッシュの包みを一つ開けて消費すると、ロトムは実験員に体を摺り寄せ始めた。出現したガナッシュをすべて消費しきると、実験員Dは、これを「これまで食べたどのチョコレートよりもビターで美味だ」と評価した。ロトムは、実験員Dから引き離されることに激しい抵抗を示し、二人は身体を摺り寄せたまま実験室を後にした。現象は実験から27日後に問題なく終了した。
 ▼ 6 1◆RN1FAR5rWk 20/02/12 21:45:36 ID:4FPMtE82 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
 実験記録_0214_41

  日付: --/12/21

  対象: 実験員E(29歳 女)
      特性「どんかん」のアママイコ♀

  品目: ハート形のホワイトチョコ 33グラム 1個

  内容: アママイコは、“箱”を実験員に手渡すよう指示された。実験員は、“チョコレート”を四分の一ほど消費するよう指示された。

  結果: 実験員Eは、摂食したホワイトチョコレートを「とても甘いチョコ」であると評価した。摂食後、アママイコは実験員の手を握り、大人しく実験員に身を寄せていた。その後、両者は手を繋いだまま実験室を後にした。現象は実験から7日後に問題なく終了したと判断された。



 実験記録_0214_51

  日付: --/01/16

  対象: 実験員F(43歳 男)
      マグカルゴ♂

  品目: 板チョコレート25グラム1個

  内容: マグカルゴは、“箱”を実験員に手渡すよう指示された。実験員は、“チョコレート”を半分ほど消費するように指示された。

  結果: 摂食後、マグカルゴは実験員を数分間見つめ続け、その後落ち着かない様子で実験室内を徘徊し始めた。徘徊は実験が終了し、マグカルゴがモンスターボールに戻されるまで続いた。実験終了後の聴取で、実験員Fは消費した板チョコレートを「甘い部分と苦い部分のある、何とも言えない不思議な味がした」と評価した。記録中、実験員が軽い火傷を負うという事故が発生したが、現象は実験から14日後に問題なく終了した。



 実験記録_0214_73

  日付: --/03/06

  対象: 観測員--(23歳 男)
      -----を所持したタブンネ♀

  品目: ミルクチョコレートが塗布されたスティック状のスナック菓子 2グラム 17個

  内容: タブンネは、“箱”を観測員に手渡すよう指示された。観測員は、自らの希望でこの実験に参加していた。

  結果: 生成した“チョコレート”1個を摂食した後、観測員は-------を行い、タブンネの-----を著しく----------。その後--------------------。実験開始から21分が経過した時点で、“箱”実体が突如として消失。通報を受けた警備スタッフが-----------、実験は終了された。



付記: 経過観察を行い、現象終了後に然るべき手段で観測員--を解雇する予定であったが、実験終了後30日を過ぎても現象の継続が確認されたため、彼らの処分は改めて検討されなければならなくなった。私は、彼らを新たなる異常として観測対象にすべきだと提案する。 ──観測員H



追記: 実験_0214_73で発生した現象につきましては、--/--/--のタブンネの老衰死を以て終了したと報告されました。元観測員であった----氏も、現象終了後まもなくして亡くなりました。
 ▼ 7 1◆RN1FAR5rWk 20/02/12 21:49:14 ID:4FPMtE82 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
会話記録_0214

 以下の文章は、--/--/--,---シティ郊外で発生した火災により、その家に住んでいた当時22歳の----氏と彼が連れていたポケモンが死亡した事件について、生前----氏と交流のあった、Y氏に対して行われたインタビューの記録です。



 記録開始


観測員S「本日はお越しいただきありがとうございます。どうぞ、そちらのイスにお掛けください」

Y「はい」

観測員S「Yさんは、----さんのご友人だと伺いましたが、正しいですか?」

Y「はい、仕事の仲間です。1ヵ月くらい前までの話ですが」

観測員S「結構です。では、これからいくつかご質問させていただきますが、よろしいですか」

Y「ええ。よろしくお願いします」

観測員S「よろしくお願いします」


観測員S「--さんが仕事を休み始めてからも、--さんとの交流はありましたか?」

Y「いえ。--が来なくなってから、一度彼の家に様子を見に行きましたけど、その時も合うことはできませんでした」

観測員S「では、一か月ほど前までの--さんの様子について、詳しくお聞かせ願えますか」

Y「様子、ですか、そうですね。--はかなり長いこと、嫁が貰えないとか言って悩んでいましたよ。両親が急かすのに、良い相手が見つからなくて、結局親が生きているうちに結婚できなかったとか。酒の席でその話になると、いつも『いいんだよ、俺には、嫁なんかなくたって、家に帰ればあいつが居んだから』なんて、自棄を起こしたみたいに言ってましたけど」

観測員S「その『あいつ』というのは、--さんが連れていたイエッサンのことですか?」

Y「それは分かりません。それ以上のことは、--も隠しておきたいようでしたから、誰も聞きませんでした。ただ、彼がポケモンと暮らしていることは皆知ってましたから、もしかしてその相手をしているせいで結婚できてないんじゃないかみたいな噂はありましたね。だから、仲間内での彼の評価は、ちょっと風変わりな人、って感じでした」

観測員S「なるほど、他に変わっているところはありましたか?」

Y「変わっているところですか……。ある日ずいぶん落ち込んだ様子で来て、理由も言わないでそのまま帰ったと思ったら、次の日は打って変わって嬉しそうな様子で来て、そのまた次の日になると、また落ち込んだ様子で来る、みたいなことが、一週間くらい続いたときがありましたよ。でもそのぐらい、ですかね。それで彼のことを気味悪がる人間も中にはいたようですが、性格に難があるわけでもなかったですし、仕事にはむしろ人一倍真面目に取り組んでいたと思います」

観測員S「そうですか。では、--さんのイエッサンについては、何か知っていることはありますか?」

Y「いいえ。彼がイエッサンを連れているということは、火事があった後で知ったんです。あ、ただ……」

観測員S「ただ、なんです?」

Y「彼、自分のポケモンに料理を教えているみたいなことを、昔ちらっと言っていましたよ。私は、賢いポケモンならそういうことも出来るのだろうって、当時はそれほど気にしませんでしたけどね」

インタビューは、その後約10分間続けられた。


 記録終了


会話記録は以上です。
 ▼ 8 1◆RN1FAR5rWk 20/02/12 21:49:47 ID:4FPMtE82 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
付記1:

 “箱”が発見された火災現場からはそれぞれ、その家の住人と見られる一人の人間と、一匹のポケモンの焼死体が発見されました。

 火災による被害は甚大であり、“箱”以外の物的資料となるような物品は、一切発見されませんでした。

 “箱”がどのようにして生成され、なぜ異常性を持った状態で--氏宅から発見されたのかは、未だ明らかになっていません。

 これまでの観測から、--氏が連れていたイエッサン自身が異常性を有していた可能性が指摘されています。

 火災事件の経緯と“箱”の異常性との因果関係は現在調査中です。



付記2:

 あの火災は、家屋一棟の全焼という規模で食い止められはしたものの、出火原因すら特定できないほどであり、事故か事件かも判らないまま、過去の出来事と化してしまった。

 “箱”の観測から我々が知り得ることができたのは、チョコレートを入れた“箱”を贈ろうとしていた存在が、贈る相手に対して、確固たる愛情を持っていたであろう事実のみである。

 私も、「元気になって」という言葉を書いたのは、--氏宅にいたイエッサンだと考える。しかし、それを異常だと判断するかどうかは、慎重に議論されなければならないことだとも思う。

 異常性が、下手に触れれば簡単に瓦解してしまうような、非常に脆い存在であることは、この観測からも明らかであり、人知を超えて発生した異常現象が、本当にそこにあったのだとする確証を後世に残していくために、これからも我々は観測・記録の義務を全うし続けなければならない。

 ──観測員O





報告は以上です。
 ▼ 9 マンタ@ふねのチケット 20/02/12 21:57:46 ID:qeNkxkLY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ああ、いつもこういうの書いてる人だったのか
 ▼ 10 オルブ@カビチュウ 20/02/12 22:00:31 ID:4bco5idY NGネーム登録 NGID登録 報告
好き
乙です
 ▼ 11 デッポウ@どくのジュエル 20/02/12 22:09:23 ID:MCioHLyo NGネーム登録 NGID登録 報告

>>9
どゆこと?
 ▼ 12 ッコウガ@なぞのすいしょう 20/02/12 22:38:56 ID:qeNkxkLY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>11
前どっかの企画でこういう形式見たから
  ▲  |  全表示12   | <<    前    | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼