【SS】シンジ「カロス地方か、悪くない」:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】シンジ「カロス地方か、悪くない」:ポケモンBBS

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SS

【SS】シンジ「カロス地方か、悪くない」

 ▼ 1 クガメス更新◆cmpL4pCqEY 20/02/25 22:53:09 ID:y4UU.Ndk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジンダイ「シャドーパンチ!」

シンジ「――! ドンカラス!?」

ソウタロウ「ドンカラス戦闘不能、サマヨールの勝ち! よって勝者、ピラミッドキング・ジンダイ!!」

ジンダイ「喝!! 挑戦者よ、バトルを堪能させてもらったぞ。だがお前のバトルは計算に頼りすぎている。勝つために敵を知り、策を立てることは悪くない。しかしそれを頼りにしすぎる故、想定外の事態に陥った際の判断が遅れる傾向が見える。臨機応変な対応もまた、バトルにおいて重要だということを忘れてはならん」

シンジ「……バトル、ありがとうございました」

ジンダイ「……以前バトルした時より、格段に強くなっていた。ポケモンだけではない、お前自身の心もだ。少年よ、また挑戦しにくる時を楽しみにしているぞ」

シンジ「……! 失礼します」

シンオウリーグでアイツに敗れた後、俺はキッサキ神殿を守護するジンダイさんのもとへ赴き、再戦を申し込んでいた。彼から課せられた“自分ならではの強さ”。その答えをアイツとのバトルの中で見つけられた気がしたからだ。だが結果は見ての通り。俺はまたジンダイさんに勝つことはできなかった。ジンダイさんの指摘はもっともだった。振り返ってみれば、アイツとのバトルの時も、それが原因でドラピオンやテッカニンを失った。そのことに気づけたことを考えれば、負けこそはしたが、今日のバトルは決して無駄ではなかったのだろう。

 ▼ 149 ルット@しんじゅ 20/03/25 13:19:17 ID:fUGUFRt2 NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジはカロスでのサトシの事いつ知るんだろう?
やっぱ終盤?
 ▼ 150 カグース@ファイヤーメモリ 20/03/25 19:09:55 ID:aP/kb0HU NGネーム登録 NGID登録 報告
追い付いた
 ▼ 151 タグロス@ピジョットナイト 20/03/25 20:03:05 ID:CkMAhlqo NGネーム登録 NGID登録 報告
現実世界で考えたら10歳で旅に出るのも充分おかしい件
 ▼ 152 ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/03/25 21:52:42 ID:PdnYp9Q6 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
******

シンジ「モンスターボール、アタック!!」

ボールが揺れ、カチッと音が鳴る。捕獲成功だ。
コマドリポケモン、ヤヤコマ。
タイプは飛行とノーマル、進化すると炎、か。

……ほう、こいつ、特性が疾風の翼じゃないか。

ユリーカ「やったね、シンジ!」

シンジ「……いや、止めだ。こいつは違うな」

こいつは、バトルに出すには臆病すぎる。
ボールからヤヤコマを出し、放野する。

シトロン「………!」

ユリーカ「えっ、どうして逃がしちゃったの!?」

……やはり、こういう反応になるか。

シンジ「俺が捕まえるのは、俺の目指すバトルに合ったポケモンだけだ」
 ▼ 153 ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/03/25 21:55:26 ID:PdnYp9Q6 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユリーカ「でも、せっかくゲットしたのに…」

ユリーカ「それに、初めは合わなくっても、一緒に頑張れば合うようになるかもしれないでしょ!?」

シンジ「合わないポケモンを無理に使うぐらいなら、別のポケモンを探した方が早い」

ユリーカ「……でも!」

シンジ「頑張って使って、結局それで噛み合わなかったらどうする? そこで捨てるのか?」

ユリーカ「そんな酷いこと、できるわけないでしょ!」

シンジ「なら、どうするんだ」

ユリーカ「お世話するよ。大事なお友達だもん!」

……まあ、こいつなら本当にそうするんだろう。
だが、生憎俺にはそんなことをする余裕はない。
 ▼ 154 ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/03/25 21:56:59 ID:PdnYp9Q6 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「それが一匹や二匹なら勝手にすればいい」

シンジ「だが、そんなポケモンが増えていけば、面倒を見るのにも限界が来るだろう」

ユリーカ「――っ、それは……!」

シトロン「……確かに、人に馴れてしまってから手放すよりも、慣れる前の方が良い場合もありますね」

ユリーカ「お兄ちゃん……?」

シトロン「野生のポケモンの中には、人に飼われているポケモンに強い敵意を向けるポケモンもいる」

シトロン「そしてその対象は、元々飼われていて、逃がされたポケモンでも例外じゃないんだ」

ユリーカ「えっ、それじゃあ逃がされたポケモンはどうなっちゃうの?」

シトロン「うーん、一概には言えないけど…」

シトロン「上手く野生として馴染めなくて怪我をしたり、弱ってポケモンセンターで保護されることもあるって話は聞いたことがあるな」
 ▼ 155 ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/03/25 21:57:48 ID:PdnYp9Q6 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン「もちろん、全てのポケモンがそういうわけではないよ」

シトロン「だけど、人に馴れすぎたポケモンが野生として暮らすには、大変なことが多いんだ」

ユリーカ「……そうなんだ」

シトロン「シンジもポケモンのことを思ってやっているんだよ。わかってくれるかい、ユリーカ?」

ユリーカ「そうなの、シンジ?」

シンジ「……それが、トレーナーとしての責任だ」

ただ能力が高いポケモンを捕まえるんじゃない。
俺に合ったポケモンでなければ意味が無いのだ。

いくら能力が高かろうとも、トレーナーと相性の合わないポケモンがいることは身を持って知っている。
同じ過ちを、繰り返すわけにはいかない。
 ▼ 156 ドゼルガ@ぎんのおうかん 20/03/26 00:35:21 ID:LyZAOHvI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
登場人物の心情や話し方、考え方をうまく描写してて展開もおもしろいな
続き楽しみにしてます
 ▼ 157 ッギョ@ずぶといミント 20/03/26 12:25:02 ID:7Zc2V/x2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アニポケはサトシ一行以外一人旅ばかりだし新鮮
楽しみ
 ▼ 158 ッチール@ひかえめミント 20/03/26 14:11:08 ID:eQiA1yUQ NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 159 ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 20/03/26 21:43:57 ID:X9ywLKOE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
******

結局あの後、納得のいくポケモンを捕まえることはできぬまま、ハクダンシティへ到着した。
まあいい。今の手持ちでも充分ジムは戦える。

シトロン「ハクダンジムは、この先を右に曲がったところですね」

ユリーカ「ビオラさん元気かな?」

虫タイプ使いのビオラさんか。
対策は立てた。まあ、問題はないだろう。

ジムに着き、取次に用件を伝えて外で待つこと数分、中から一人の女性が出てきた。

ビオラ「ハクダンジムへようこそ。私がジムリーダーのビオラよ」

シンジ「トバリシティのシンジ、ジム戦をお願いします」

ビオラ「あなたがシンジくんね。シトロンくんから話は聞いてるわ」
 ▼ 160 ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 20/03/26 21:46:07 ID:X9ywLKOE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン「お久しぶりです。ビオラさん」

ユリーカ「ビオラさん、久しぶり!」

ビオラ「久しぶりね、二人とも。元気そうでなによりだわ」

こいつらの同行を許可したのは正解だったみたいだ。
まさか、ここまでスムーズに行くとはな。

ビオラさんに促され、中へと足を踏み入れる。
エントランスは、写真の展示室になっているらしい。
彼女の撮影したであろう写真の数々が飾られている。

ふと、一枚の写真に目を奪われる。
虫ポケモンの写真が並ぶ中、異彩を放ったその写真。

そこに写っていたのは―――噴水の前で笑い合う、帽子のトレーナーと、その相棒の姿だった。
 ▼ 161 ュレム@バグメモリ 20/03/26 22:02:26 ID:1a5.zE.s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 162 ンパン@ウルトラネクロZ 20/03/26 22:03:44 ID:CRyE8s1E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 163 マズン@こだいのうでわ 20/03/27 00:12:28 ID:S8Lg9KAc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 164 ルマッカ@くろいヘドロ 20/03/27 13:47:55 ID:FXRIKXwI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 165 アームド@ぼうごパット 20/03/27 14:15:07 ID:.Zm.n3S2 NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 166 ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/03/27 21:26:06 ID:Xaq6syto [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「――っ、この写真は……!」

ビオラ「あ、その写真良いでしょ? 私の一番のお気に入りなの!」

間違いない。この写真に写っているのは、アイツだ。
それにこの噴水は、この街の広場にあったものだ。
アイツも、ここに来ていたというのか?

ユリーカ「ああ! お兄ちゃん見てコレ、サトシとピカチュウだよ!!」

シトロン「あ、本当ですね」

シンジ「―――っ!?」

シトロン「ビオラさん、もしかしてこの写真って…」

ビオラ「ええ、君達と初めて会った時の写真よ」

ユリーカ「わぁ、懐かしい! 二人とも元気かな?」
 ▼ 167 ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/03/27 21:27:18 ID:Xaq6syto [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「……お前ら、コイツを知っているのか?」

シトロン「はい。以前一緒に旅をした仲間なんです」

シンジ「………なるほどな」

それならば納得だ。
最近妙にアイツの姿がチラつくと思ったのは、この兄妹もアイツの影響を受けていたから、ということか。

ユリーカ「バトルも、とーっても強いんだよ! 前のカロスリーグも、あとちょっとでアランに負けちゃったけど、準優勝だったんだから!」

シンジ「…………ああ、アイツは、強い」

ユリーカ「………え?」

シンジ「……! 気にするな。こっちの話だ」
 ▼ 168 ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/03/27 21:28:11 ID:Xaq6syto [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それにしても、アイツがカロスリーグで準優勝だと?
つまりそれは、アイツが、メガシンカとも対等に戦えるだけの戦力を持っていたという証明にもなる。

シンジ「…………」

シトロン「……どうかしたんですか?」

シンジ「いや、ただ…面白い。そう思っただけだ」

シンジ「失礼しました、ビオラさん。改めて、ジム戦お願いします」

ビオラ「構わないわ。それじゃあ、始めましょう」

アイツが強くなったのなら、俺も強くなるだけだ。
いつかの約束。その為にも、このバトルは必ず勝つ。
 ▼ 169 ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/03/27 21:29:54 ID:Xaq6syto [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
審判「これより、チャレンジャーシンジ対ジムリーダービオラの、ハクダンジム、ジム戦を始めます」

審判「使用ポケモンは二体。どちらかのポケモン全てが戦闘不能になった時点で、バトル終了となります」

審判「ポケモンの交代は、チャレンジャーのみ、認められます」

ビオラ「シャッターチャンスを狙うように、勝利を狙う!」

ビオラ「行くわよ、アメタマ!」

――ビオラは、アメタマを繰り出した!!――

アメタマか。ならば俺は…

シンジ「エレキブル、バトルスタンバイ!!」

シトロン「水タイプのアメタマに対し、電気タイプのエレキブル。セオリー通りですね」

ユリーカ「エレキブル、頑張れー!」

審判「それでは、始め!!」
 ▼ 170 ニゴーリ@おちゃ 20/03/27 22:05:34 ID:S8Lg9KAc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 171 ズパス@すいせいのかけら 20/03/27 23:25:01 ID:kYQY0i4s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>98
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6232662#1
ギャップ萌えを狙うのもいいぞ
 ▼ 172 マゾウ@たわわこやし 20/03/27 23:28:21 ID:3JvI7Zr6 NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>171
🤔…………………☺️
 ▼ 173 コン@ディアンシナイト 20/03/27 23:51:10 ID:6hOISfRc NGネーム登録 NGID登録 報告
>>171
他意は無いんだろうが、ここはあくまでも>>1のSSなんだから、余所のうらる貼っ付けるのはよろしくはないんじゃ…
 ▼ 174 エトル更新◆cmpL4pCqEY 20/03/28 21:35:03 ID:Of42rH16 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「エレキブル、雷だ!」

ビオラ「アメタマ、守る!」

守るか。勝機を見誤れば足を抄われかねないな。

シンジ「雷パンチ!」

ビオラ「躱すのよ!」

フィールドを滑るように、アメタマがエレキブルの背後に回る。

ビオラ「冷凍ビーム!!」

シンジ「雷パンチで薙ぎ払え!!」

ビオラ「…やるわね。でも、ここからが本番よ!」

ビオラ「フィールドに冷凍ビーム!!」

アメタマが冷凍ビームを頭上に打ち上げ、フィールドに無作為に降らせる。
降り注いだ冷凍ビームは、次々に足元を凍り付かせてゆく。
 ▼ 175 エトル更新◆cmpL4pCqEY 20/03/28 21:37:35 ID:Of42rH16 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「……これは!?」

ビオラ「氷のスタジオの完成ね。…滑るのよ、アメタマ!」

シンジ「雷……!?」

――っ! 速い、さっきとは比べ物にならないな。
これでは的が絞れない。

ビオラ「アメタマ、冷凍ビーム!!」

シンジ「チッ、守るだ!!」

ビオラ「なるほど。でも、連続では使えないわよ!」

ビオラ「フォーカス合わせてシグナルビーム!!」

――っ、だが、この程度の威力なら…

シンジ「受け止めろ!!」

エレキブルがシグナルビームを待ち受ける――

シンジ「……なにっ!?」

――が、滑る足元に気を取られ、受け止め損なった。

エレキブルは光線をモロに喰らい、フィールドが爆発による煙で包まれる。
 ▼ 176 エトル更新◆cmpL4pCqEY 20/03/28 21:39:30 ID:Of42rH16 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フィールドの煙が晴れると、そこには――

ビオラ「嘘でしょ、あれを受けて立っていられるなんて…!」

――両足でしっかりと地を踏むエレキブルがあった。

シンジ「このぐらいで倒れるほど、やわな鍛え方はしていません」

ビオラ「……へぇ、言ってくれるわね」

とは言え、このまま続投するのは危険だな。
フィールドをひっくり返すにも、技が一つ不明だ。
無用なリスクは避けるべきだろう。

シンジ「戻れ、エレキブル」

ユリーカ「ふぅ、危なかった……」

シトロン「ここはまだ、温存するということですか」

シトロン「でも、この交代は良い判断ですね」

シトロン「あのフィールドでは、エレキブルのポテンシャルが活かせませんから」

滑るフィールドにあのスピード、対抗するには……

シンジ「テッカニン、バトルスタンバイ!!」
 ▼ 177 エトル更新◆cmpL4pCqEY 20/03/28 21:41:10 ID:Of42rH16 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビオラ「虫タイプで私に挑むなんて、随分な自信ね」

ビオラ「良いわ。あなた達の力、見せて頂戴!」

シンジ「……飛べ、テッカニン!!」

指示と共にテッカニンが飛び出し、敵の周囲を旋回する。

ビオラ「……速いわね。でも、これはどうかしら?」

ビオラ「アメタマ、ねばねばネット!!」

シンジ「最後の技は、ねばねばネットか…!」

無数の蜘蛛糸が、獲物を搦め捕ろうと襲い掛かる。

シンジ「高速移動!!」

特性と高速移動が合わさり、急激に加速する。
糸を容易く避けたテッカニンは、なおも加速し続け、相手を翻弄する。

シンジ「燕返し!!」

刹那、アメタマが弾き飛ばされ、勢いそのままに壁へ激突した。

ビオラ「なっ、アメタマ!?」

審判「アメタマ戦闘不能、テッカニンの勝ち!」
 ▼ 178 ナフィ@おかえしメール 20/03/28 21:52:39 ID:Y23YIOF2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>173
ここで貼るべきではなかったな。
すまん。
 ▼ 179 ルミーゼ@マッハじてんしゃ 20/03/28 23:46:07 ID:1bb6mEW6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
中々面白い
 ▼ 180 ラエナ@ヘルガナイト 20/03/28 23:46:40 ID:GvPI4AdM NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
支援
 ▼ 181 ッシード@パークボール 20/03/28 23:49:52 ID:UYAA1rJA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>79
こうしてみるとシンジの手持ちってタイプのバランスかなり取れてるよな
ゲームだと中堅扱いのポケモンがほとんどなのも面白い
 ▼ 182 イパム@ひみつのコハク 20/03/29 00:01:42 ID:t4lQmmRY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 183 トベター@あかいウロコ 20/03/29 00:03:21 ID:iRiQd6E6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援

ただ、ポケモンのわざは漢字に直すよりも原作通りの表記がいい
 ▼ 184 ールル@するどいくちばし 20/03/29 00:26:44 ID:ZW4.3F6E NGネーム登録 NGID登録 報告
俺は技名そんなに気にならんかったけどなぁ

とりあえず支援
 ▼ 185 フレシア@いかりまんじゅう 20/03/29 09:51:38 ID:NoO.FZfg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援だ
 ▼ 186 ッソン@ながねぎ 20/03/29 10:20:34 ID:fDW2HAg2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジがアニメで捕まえたのポケモンのほとんどはシンオウで捕まえたのだろうか?
ドンカラスとマニューラはシンオウより前と言っていたけど。
 ▼ 187 ロトーガ@Zパワーリング 20/03/29 11:21:14 ID:8NvoHCUI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援だ
 ▼ 188 プ・テテフ@マチスのサイン 20/03/29 20:19:38 ID:CC76414g NGネーム登録 NGID登録 報告
初代
ニドキング
2世代
リングマ
3世代
ハリテヤマ、テッカニン、ボスゴドラ
4世代
エレキブル、トリトドン、ブーバーン、ドダイトス、ドラピオン、マニューラ、グライオン、ユキメノコ、ドンカラス
 ▼ 189 キタンザン@バンギラスナイト 20/03/29 21:07:44 ID:5oyseZ1s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>188
リングマ、テッカニン、ブーバーはシンオウで捕まえたのは確実だよな
 ▼ 190 クガメス更新◆cmpL4pCqEY 20/03/29 21:32:56 ID:Yq2IMK9A [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユリーカ「テッカニン速すぎ…ユリーカ見えなかった……」

シトロン「僕もです……」

ビオラ「……なるほど。その自信も、確かな実力の裏付けってわけね」

ビオラ「でも、簡単にバッジは渡さない! ジムリーダーのプライドに賭けて!!」

ビオラ「頼むわよビビヨン!!」

――ビオラは、ビビヨンを繰り出した!!――

ビビヨンか。まあ、俺のやることに変わりはない。

シンジ「テッカニン、燕返し!」

途端にテッカニンの姿が掻き消え、ビビヨンが弾き飛ばされる。

ビオラ「踏ん張って、風起こし!」

シンジ「もう一度燕返し!!」

何とか堪え、技を発動するビビヨン。
しかし、起こした風すらを切り裂き、再びテッカニンが襲い掛かる。

二度目の燕返しが、ビビヨンに炸裂する。

ビオラ「――っ、今よ、サイコキネシス!!」

シンジ「なにっ!?」

テッカニンとビビヨンが接触した、その瞬間だった。
念動力がテッカニンを捕らえ、動きを封じる。
 ▼ 191 クガメス更新◆cmpL4pCqEY 20/03/29 21:35:04 ID:Yq2IMK9A [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビオラ「ようやく捕まえたわ。さあ、氷のフィールドを味わいなさい!」

ビビヨンが、テッカニンをフィールドへ叩きつける。

ビオラ「ビビヨン、眠り粉!!」

シンジ「………!」

動きの鈍ったテッカニンは、眠り粉から逃れられない。そして……

ビオラ「最高のシャッターチャンスね。ソーラービーム!!」

シンジ「………っ!」

眠りに落ちたテッカニンが、ソーラービームに飲み込まれていった。

審判「テッカニン戦闘不能、ビビヨンの勝ち!」

シンジ「……戻れ、テッカニン」

ユリーカ「あぁ、テッカニン負けちゃった…」

シトロン「接触の瞬間で動きが遅くなっていたとはいえ、あのテッカニンのスピードを捉えるなんて……」

シンジ「流石は、虫タイプのスペシャリストということか」
 ▼ 192 クガメス更新◆cmpL4pCqEY 20/03/29 21:36:47 ID:Yq2IMK9A [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
残りは互いに、ダメージを負った一体ずつ。
相手の技は全て割れたが、こちらは氷のフィールドに対応できていない。
状況だけを見れば、こちらが不利だな。だが……

シンジ「エレキブル、バトルスタンバイ!!」

ビオラ「君のポケモン、よく鍛えられているけど、氷のフィールドに対応できていないエレキブルではビビヨンには勝てないわ」

ビオラ「悪いけどバッジはお預けね」

……ようやく、コレの使いどころだ。

シンジ「エレキブル、エレキフィールド!!」

咆哮したエレキブルの足元から電気が広がり、フィールドを駆け巡る。

電気の熱が氷を溶かし、氷のフィールドは瞬く間に電気のフィールドへと姿を変えた。

ユリーカ「うそっ、エレキフィールドなんていつの間に覚えてたの!?」

シトロン「ふっふっふ、シンジはこのような局面を想定し、僕と特訓していたんですよ!」

まあ、まさかここまでお誂え向きの展開になるとは思いもしなかったがな。
 ▼ 193 ガハガネール@アシレーヌZ 20/03/29 21:57:34 ID:CCasnT4Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 194 シレーヌ@ともだちてちょう 20/03/30 14:25:31 ID:zACE7sUk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 195 ータス更新◆cmpL4pCqEY 20/03/30 21:29:26 ID:If3c99Ec [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユリーカ「で、結局いつそんなことしてたの?」

シトロン「あれは、僕らがシンジに付いて、ミアレを出ようとした時でした」

〜〜〜〜〜〜

シンジ『……そうだ。こいつを連れていく代わり、お前に一つ頼みがある』

シトロン『えっ、まあ、僕にできることなら…』

シンジ『むしろ、お前でなければできないことだな』

シトロン『………?』

シンジ『次のジムの対策を、手伝ってほしい』

シトロン『ああ、それぐらいならお安い御用です!』

シトロン『ではまず、ビオラさんの手持ちポケモンについてお教えしましょうか?』

シンジ『いや、それはいらない』

シトロン『……それは、何故です?』

シンジ『初めから情報が出揃っていては、ジム戦の意味が無い』

シンジ『それに、情報ばかりに頼れば、情報外の行動を取られた場合、動揺から対処が遅れる危険もある』
 ▼ 196 ータス更新◆cmpL4pCqEY 20/03/30 21:30:41 ID:If3c99Ec [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ『教えてほしいのは、技だ』

シトロン『技、ですか?』

シンジ『虫タイプには、搦め手を使うものも多い』

シンジ『中でも厄介なのは眠り。対策は最優先だ』

シンジ『俺のエレキブルに、お前のレントラーのエレキフィールドを教えてほしい』

シトロン『……わかりました。任せてください!』

ユリーカ『二人とも、何してるの? 早く行こ〜!』

シトロン『……! ユリーカ、危ないからちゃんと前を見て!』

〜〜〜〜〜〜

シトロン「で、それからお昼休憩や夜中にちょくちょく二人で特訓を……」

ユリーカ「むぅ、私に内緒で特訓するなんて!」

シンジ「ただでさえ準備期間が短いのに、その都度邪魔をされてたまるか」
 ▼ 197 ータス更新◆cmpL4pCqEY 20/03/30 21:34:39 ID:If3c99Ec [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビオラ「……やられたわ。まさか、エレキフィールドを使えるなんて」

ビオラ「さっき交代したのは、この為だったのね」

シンジ「そういうことです」

ユリーカ「んぅ…? どういうこと…?」

シトロン「ユリーカ、サトシと僕のジム戦を覚えているかい?」

ユリーカ「うん、ばっちり!」

シトロン「サトシは、ヌメルゴンの雨乞いで、レントラーのエレキフィールドをかき消した」

シトロン「エレキフィールドの電気は、湿気で放電してダメになる場合があるんだよ」

シトロン「冷凍ビームの氷程度なら平気だけど、あの状況で、もしアメタマの最後の技が水技であれば、全てが無駄になる可能性があった」

シトロン「だからシンジは、あの時エレキブルを交代させたんだ」

結果論ではあるが、そのおかげで眠り粉の存在を把握でき、発動のタイミングも見極めることができた。

眠り粉は効かない。ここからが、本当の勝負だ。
 ▼ 198 日更新休みます◆cmpL4pCqEY 20/03/30 21:35:46 ID:If3c99Ec [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「エレキブル、雷!!」

ビオラ「躱して!……っ、なんて威力なの!?」

フィールドの恩恵を受けた雷が、ビビヨンを襲う。
紙一重で躱したビビヨンが反撃の体勢に入り……

ビオラ「ビビヨン、風起こし!!」

大きな羽で突風を引き起こす。

シンジ「重心を低くしろ。もう一度雷!!」

エレキブルが身を屈めて風に耐えつつ、雷を放つ。
が、安定しない姿勢のためか、上手く命中しない。

ビオラ「良いわよビビヨン、そのまま続けて!」

チッ、あの風を止めんことには接近戦も難しいな。
ならば……

シンジ「フィールドに雷だ!!」

破壊したフィールドの破片が、相手に襲い掛かる。

ビオラ「――! サイコキネシス!!」

とっさに念動力で破片を受け止めるビビヨン。
これで、厄介な風は無くなったな。

シンジ「エレキブル、雷パンチ!!」

エレキブルが一気に距離を詰め、拳を振り抜く。
その拳は、完璧にビビヨンの胴を捉え、そのまま壁へと殴り飛ばした。

ビオラ「――っ、ビビヨン!?」

審判「ビビヨン戦闘不能、エレキブルの勝ち!」

審判「よって勝者、チャレンジャーシンジ!!」
 ▼ 199 足◆cmpL4pCqEY 20/03/30 21:53:11 ID:If3c99Ec [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ご指摘のあった技名の表記に関してですが、現時点での書き溜めがバッジ4つ目を越えた辺りまでであり、流石に修正する労力までは割けません。
そのため、反映するとなればそれ以降ということになります。
それでも良い、ということでしたら反映しようと思いますが、如何でしょうか?
 ▼ 200 ャラドス@くれないのミツ 20/03/30 22:07:58 ID:/zr2tJkI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
自分は特に文句無し
イッチが楽な方でお願いします
支援
 ▼ 201 クリュー@トレジャーメール 20/03/30 22:23:14 ID:GzrYm8Ro NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それでいいです
 ▼ 202 ガハッサム@きんのズリのみ 20/03/30 22:31:09 ID:tK8Qn4vg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
新しく書くところからで問題ないですよ
読むの、楽しませていただいてるんで
 ▼ 203 モンガ@けいけんポン 20/03/31 08:19:51 ID:.xGk.eD6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺はどっちでもいいから任せる
 ▼ 204 ンドール@まんまるいし 20/04/01 13:54:30 ID:Mf0.yDEQ NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 205 ルケニオン@りゅうのウロコ 20/04/01 14:27:53 ID:MMsoKPOg NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジがメガシンカを使うまともな話てほとんどないから嬉しい
支援
 ▼ 206 ジリガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/01 21:11:46 ID:SiME2jeg [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>198より続き

審判「よって勝者、チャレンジャーシンジ!!」

……終わったか。
ここまで上手く嵌ったのは久々だな。

シンジ「完璧だ、エレキブル。よくやった」

エレキブルは、上機嫌にサムズアップして見せた。
浮かれすぎだが、今回だけは大目に見てやるか。

ビオラ「シンジくん」

シンジ「……!」

ビオラ「完敗だわ。あそこまで綺麗にフィールドをひっくり返されると、いっそ清々しいわね」

ビオラ「おめでとう。私とのジム戦に勝った証、バグバッジよ。受け取って」

シンジ「ありがとうございます」

ユリーカ「やったねシンジ、エレキブル!」

シトロン「おめでとうございます。シンジ!」

バッジは二つ。まだまだこれからだな。
 ▼ 207 ジリガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/01 21:14:15 ID:SiME2jeg [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビオラ「さて、次が三つ目のバッジのようだけど、どこかアテはあるのかしら?」

シンジ「いえ、まだ決めていません」

シトロン「ここから直線距離でいうなら、恐らくはエイセツシティなんでしょうが……」

ビオラ「ふふっ、彼は最後に回した方が良いかもね」

エイセツジムというと、確か……

シンジ「氷使いのウルップさん、だったか」

シンジ「何故後回しが良いんだ?」

シトロン「あくまでも僕の見立てですけど、彼はこのカロスで、最強のジムリーダーです」

シンジ「ほう…?」

シトロン「ああ、今のシンジの実力では勝てない、とかそういう話ではないので、気を悪くしないでください」

シトロン「ただ、彼が“本気”でバトルをすることはあまりないんです」

シトロン「“本気”の彼と戦いたいのなら、実力を証明できる要素は一つでも多い方が良いでしょう」

ビオラ「私もシトロンくんに同感ね」
 ▼ 208 ジリガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/01 21:15:48 ID:SiME2jeg [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
他のジムリーダーも一目置く実力、か。
これは素直に従っておいた方がよさそうだ。

シンジ「……すると、次はどこが?」

ビオラ「ショウヨウジムのザクロくんが良いかしら」

シトロン「そうですね。僕もそう思います」

シトロン「一度ミアレに戻って、そこからショウヨウ、シャラ、ヒヨク、クノエというようにカロスを一周すれば、最後がエイセツになります」

シトロン「それでどうでしょう?」

効率を考えるとそうなるか。
それに、メガシンカと深く関わるという、シャラシティのマスタータワーも気になっていたところだ。

シンジ「悪くない。そうするか」

ビオラ「それじゃあ、ザクロくんには私が話を通しておくわ」

シンジ「ありがとうございます」
 ▼ 209 ムカメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/02 21:49:09 ID:CeTAQz/w [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
******

レイジ『―――と、これで良いか?』

シンジ「ああ」

レイジ『カロスの旅も、ようやく軌道に乗ってきたって感じだな』

シンジ「そうだな」

いつものように兄貴への報告と、手持ちの入れ替えを行っていた、その時だった。

ユリーカ「あれ〜? シンジ、誰とお話してるの?」

シンジ「―――!?」

こいつ、部屋でシトロンのポケモンを世話していたんじゃなかったのか!?
不味い、面倒なことになりそうだ。
 ▼ 210 ムカメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/02 21:50:40 ID:CeTAQz/w [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「兄貴、もう切る――」

レイジ『シンジ、その子は?』

ユリーカ「私はユリーカ! お兄ちゃんとシンジと一緒に旅してるの!」

レイジ『――! へぇ、シンジと一緒に旅を?』

ユリーカ「うん。お兄さんはだあれ?」

レイジ『俺はレイジ。シンジの兄だよ』

ユリーカ「えぇぇ!? シンジのお兄さん!?」

ユリーカ「ユリーカ、シンジにお兄さんいるなんて聞いてないよ!?」

レイジ『俺も、シンジに一緒に旅をしてる子がいるなんて知らなかったなぁ』

こうなることがわかりきっていたから、一人の時を見計らって連絡をしたというのに…
 ▼ 211 ムカメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/02 21:51:20 ID:CeTAQz/w [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン「ユリーカ、シンジ見つけたかい?」

ほら見ろ、また一人増えた……

ユリーカ「お兄ちゃん、こっちこっち!」

シトロン「何だいユリーカ?」

ユリーカ「レイジさん、この人が私のお兄ちゃん!」

ユリーカ「で、お兄ちゃん。この人はシンジのお兄さんのレイジさん!」

シトロン「えっ、シンジにお兄さんがいらっしゃったんですか!?」

もう、どうにでもなれ……

結局その後、双方から散々質問攻めにされ、挙句の果てに兄貴は勝手に宜しくして通話を切ったのだった。
 ▼ 212 マタマ@サイキックメモリ 20/04/03 01:26:50 ID:/Lj6tpyM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 213 ンガー@れいせいミント 20/04/03 04:03:21 ID:gwqst1HU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒャッコクシティ!
 ▼ 214 ジャンボ@ちりょくのハネ 20/04/03 09:21:25 ID:Ft2M46N2 NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ可愛い
 ▼ 215 メックス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/03 22:21:11 ID:IbHEy9Ic [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
******

ショウヨウシティを目指す俺達は、ミアレシティを通過しようとしていた。
と、そこで……

アラン「お、シンジじゃないか。それにシトロン、ユリーカも」

外出用の装いをしたアランと遭遇した。
その隣には、俺やシトロンと同じくらいの歳であろう少女が並び立っている。

ユリーカ「アラン、それにマノンも!」

マノン「ユリーカ、シトロン、久しぶり!…で、そっちの人は?」

ユリーカ「シンジって言って、今一緒に旅してるの」

マノン「へぇ〜、あなたがこの前アランとバトルした、っていうトレーナーさんかぁ……」

シンジ「アラン、こいつは…?」

アラン「マノンだ。 俺の調査の手伝いをしている」

シンジ「調査?」

話を聞くところによると、二人はメガストーンの鉱脈の調査を行っているらしい。

今日もこれから、フウジョタウンの北東、フロストケイブの調査に出発するところだったようだ。
 ▼ 216 メックス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/03 22:23:19 ID:IbHEy9Ic [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユリーカ「あれ、でもフロストケイブって前にも行ってなかった?」

シトロン「ユリーカ、研究調査というものは、一度だけで全てがわかるわけではないんですよ」

アラン「シトロンの言うとおりだ。それに、俺はまだ、俺達のメガストーンを見つけられていないしな」

シンジ「……? だがこの前は、メガシンカを使っていたはずだが」

アラン「…あの石は、俺がある人から貰ったものだ」

アラン「石自体には問題はないんだが、それでも俺は、自分の手で石を見つけたい。そう思っている」

よくわからんが、アランがそうしたいのなら、俺がとやかく言うことではない、か。
 ▼ 217 メックス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/03 22:23:47 ID:IbHEy9Ic [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アラン「シンジは、ジム戦の方はどうなんだ?」

シンジ「これからショウヨウジムで、三つ目に挑戦するところだ」

アラン「もう三つ目か、随分速いな……」

ユリーカ「シンジったらバトルのことばっかりであんまり寄り道しないんだもん!」

ユリーカ「今日だって、早く進みたい、とか言って」

ユリーカ「シルバースプレー使って、休憩以外はずうーっと歩きっぱなし!」

ユリーカ「おかげでポケモンには全然会えないの!」

それについては、散々説明したはずなんだがな……

シンジ「文句があるなら、家に帰してやるが?」

ユリーカ「い〜や〜で〜す〜!!」
 ▼ 218 メックス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/03 22:26:26 ID:IbHEy9Ic [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マノン「ふふっ」

シンジ「……? なんだ」

マノン「いや、仲良いんだな、って思って」

シンジ「――っ!?」

ユリーカ「そーそー、仲良しだから、シンジはユリーカが嫌がることしちゃだめなんだよ!」

シンジ「俺はお前のその態度が嫌だ!」

シトロン「ま、まあ落ち着いて、シンジ。ほら、降らないうちに、コボクタウンまで行くんでしょう?」

シトロンの言葉で我に返る。
こんなところで油を売っている場合ではなかった。
今夜は雨なのだ。雨中の野宿は、俺も避けたい。

シンジ「それではアラン、俺達はこれで」

アラン「ジム戦頑張ってくれ。俺も応援している」

こうしてアラン達と別れた。
とんだ道草を食ってしまったが、興味深い情報も得ることができたので良しとする。
メガストーンの鉱脈、フロストケイブ、か。
 ▼ 219 ガアブソル@かおるキノコ 20/04/04 00:26:58 ID:dDIokndw NGネーム登録 NGID登録 報告
描写が素晴らしい
 ▼ 220 メール更新◆cmpL4pCqEY 20/04/04 22:05:27 ID:c5bIiC5U [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
******

俺達は当初の予定通り、コボクタウンに到着した。
……のだが、明らかに街の様子がおかしい。

ユリーカ「なにこれ。街のみんな、元気無いみたい」

ユリーカの言う通りだった。
通行人は全くおらず、道端などに見える人影は、一様に青白い顔をして、寝転ぶか、座り込んでいる。

シンジ「おい、この街は元からこんな様子なのか?」

シトロン「いえ、前に来た時はそんなことは……」

シトロン「………前に来た時……来た…時……」

そう言ったきり真っ青になって震え始めるシトロン。

シンジ「おい、どうなっている!」

ユリーカ「あー、あはは、お兄ちゃんこの街にあんまり良い思い出無いから……」

シンジ「……とりあえずポケモンセンターに行くぞ」

シトロン「あぁ…待って…置き去りは嫌だ………!」

ユリーカがシトロンを叱責し、奮い立たせる。
もうすぐ日没だ。とにかく宿だけは取っておきたい。
雨に加え、気色の悪い空気の中での野宿はお断りだ。
 ▼ 221 メール更新◆cmpL4pCqEY 20/04/04 22:07:13 ID:c5bIiC5U [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジョーイ「あ、ようこそ…ポケモンセンターへ……」

これは酷い。ポケモンセンター内も同じだ。
ピクシーに支えられ、辛うじてジョーイさんが挨拶をしてきたが、これではいつ倒れてもおかしくない。
この様子だと街全体がこんな感じだろうな。

シンジ「おい、お前ら。今日この街に泊まるのは止めて、早いところ次へ向かうぞ」

明らかに変だ。こんなのに比べれば、雨なんてかわいいものだ。

ユリーカ「えぇっ、それ本気!? この街絶対おかしいのに、このまま放っておくの!?」

シンジ「こんなものは警察の仕事だ。俺達には関係の無いことだろう」

ユリーカ「シンジの鬼! 悪魔!!」

シンジ「何とでも言え。面倒ごとは御免だ」

シトロン「……そうもいきませんよ。シンジはまあ、あれですけど、僕はカロスのジムリーダーですから」

シトロン「明らかな異常事態を放っておけば、ミアレジムのリーダーとしての沽券に関わります」
 ▼ 222 メール更新◆cmpL4pCqEY 20/04/04 22:13:19 ID:c5bIiC5U [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本気の、強い意志を孕んだ目。アイツと、同じ目だ。

シトロン「…………」

シンジ「…………」

シトロン「…………」

シンジ「…………」

シトロン「………シンジ」

シンジ「………チッ、勝手にしろ」

妙なことに首を突っ込んで、万一ポケモン達のコンディションに影響が出たら、どうしてくれようか。

シトロン「……! ありがとうございます!!」

ユリーカ「ねえジョーイさん、この街のみんな、どうして元気がないの?」

ジョーイ「それが…わからないの……」

シトロン「わからない、とは?」

話によれば、皆、ある日突然に寒気を感じるようになり、次第に行動を起こす気力や、体力も無くなっていったという。
 ▼ 223 メール更新◆cmpL4pCqEY 20/04/04 22:17:25 ID:c5bIiC5U [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン「無気力、つまり強い倦怠感に、体力低下」

シトロン「何かの流行り病でしょうか…?」

ジョーイ「何人か検査はしてみたんだけど…体力の低下以外には、何も異常は…無かったの……」

異常が無いとなると、病の線は消えるか。

シトロン「ある日、というのはいつのことです?」

ジョーイ「みんな…バラバラで…何とも……」

ジョーイ「ああ…でも…城主さんが…した…催し…の日、まで…少なく…とも…そんな…人は……」

シトロン「城主さんが? 一体何の…?」

ジョーイ「…て…ん…………」

ジョーイ「」

「「「じ、ジョーイさん!?」」」
 ▼ 224 メール更新◆cmpL4pCqEY 20/04/04 22:18:25 ID:c5bIiC5U [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「おい、これは…大丈夫なのか!?」

ユリーカ「どう見ても大丈夫じゃないでしょ!?」

シトロン「……息はしています。気を失って倒れただけのようですね」

ユリーカ「死んじゃったかと思った……」

体力の限界で身体が活動を拒否したか?
それにしても……

シンジ「……城主がどう、とか言っていたが」

シトロン「城主というのは、この街にあるショボンヌ城のショボンヌさんのことでしょう」

ユリーカ「催しをした、って言ってたよね」

シトロン「何かはわかりませんが、今は情報がそれしかありません。一度、お城に行ってみましょう」

ユリーカ「ピクシー、ジョーイさんをお願いね!」

ピクシー「ピクシー!」

……全く、仕方のない連中だ。
 ▼ 225 ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/05 19:38:16 ID:D.sQUzBk [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
******

俺達は、高台にあるショボンヌ城にやって来た。
辺りもすっかり暗くなり、雨も降ってきた。
早いところケリを付けて帰りたいのだが……

シトロン「おかしいですね。全く返事がありません」

シンジ「跳ね橋すら降ろさず、門前払いか?」

ユリーカ「お城でも何かあったのかな……」

その可能性も、あり得るか。

シトロン「…仕方ありませんね。緊急事態ですから」

――シトロンは、ハリマロンを繰り出した!!――

シトロン「ハリマロン、蔓の鞭で跳ね橋を引き下ろしてください!」

こうして俺達は、ショボンヌ城の敷地内に侵入した。
 ▼ 226 ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/05 19:38:56 ID:D.sQUzBk [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「……おい。この扉、開いてるぞ」

シトロン「……本当ですね。なんて不用心なんだ」

ユリーカ「お兄ちゃん……」

正面扉は施錠されておらず、中へと足を踏み入れる。
城内は静まり返っており、人の気配も感じられない。

ユリーカ「真っ暗で何も見えないね……」

シトロン「サイエンスが未来を切り開く時! シトロニックギア、オン!!」

シトロンがそう叫ぶと、リュックからエレザードの襟巻型の照明が飛び出し、周囲を照らし始めた。

シトロン「やっぱり、様子が変です。夜なのに明かりも付いていませんし、執事さん達も一人もいない」
 ▼ 227 ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/05 19:39:20 ID:D.sQUzBk [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「異変を感じて逃げた、と考えるのが妥当だろう」

シトロン「施錠もせずに逃げるぐらい焦っていたとしたら、わざわざ跳ね橋を上げる理由がわかりません」

シトロン「これ、街の方よりも更におかしなことになっているんじゃ……?」

シトロンの明かりを頼りに、奥へと進んでいく。

ユリーカ「お〜い、誰かいないの〜?」

シトロン「暗い上にこうも静まり返っていると、な、何だか気味が悪いですね……」

シンジ「埒が明かない。手分けして手掛かりを探す」

シトロン「で、でもシンジ、明かりは…?」

シンジ「俺は元々一人旅だ。それくらい持っている」

シトロン「あ、そそ、そうですよね。あはははは!」

シンジ「………?」
 ▼ 228 ニガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/05 19:41:32 ID:D.sQUzBk [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺一人と兄妹、二手に分かれて別の部屋を捜索する。

シンジ「……チッ、何故俺がこんなことを」

これではまるで、家探しをするコソ泥のようだ。
今頃になって腹が立ってきた。
調べ終えた戸棚の扉を、八つ当たり気味に叩き閉じる。

ふと、視線を部屋の中央、長テーブルへと向けた。
床に何か転がっている? ……なっ、これは!?

シンジ「ジュンサーさん…!」

気を失っている。ジョーイさん達と同じだ。
……ん? 手に何か持っているな。

シンジ「ショボンヌ所蔵コレクション展示会:古代編? 下らんことをするもんだ」

ジョーイさんの言っていた催しとは、これか?
とにかく、ジュンサーさんのこともあるし、一旦合流を、と思った、その時だった。
 ▼ 229 足◆cmpL4pCqEY 20/04/05 19:44:07 ID:D.sQUzBk [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今更ですが、カロスのポケセン助手はプクリンなんで、>>221>>224のピクシーは誤りでした。訂正しておきます
 ▼ 230 リジオン@ざいりょうぶくろ 20/04/05 20:45:57 ID:INk6pj/o NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 231 ズゴロウ@ハバンのみ 20/04/05 22:57:19 ID:AxbErni. NGネーム登録 NGID登録 報告
ショボンヌ(´・・`)
 ▼ 232 ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/06 22:14:48 ID:LbCAHD52 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ううわあああああああぁぁぁ!!」

―――!? 悲鳴だと……!?
これは、シトロンの声か……!
廊下に飛び出し、兄妹のいる部屋の前へ急ぐ。

ユリーカ「――お兄ちゃん早く逃げて!!」

部屋の中からはユリーカの悲鳴。

シンジ「おい、何があった!?」

ユリーカ「は、入っちゃだめ!!」

何故だ――と続ける前に扉が開き、ユリーカが部屋から飛び出してくる。

次いでシトロンが部屋から出るのを確認したユリーカが、素早く扉を閉じる。
……と同時に、部屋の中から爆発音が響いてきた。
 ▼ 233 ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/06 22:16:58 ID:LbCAHD52 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シンジ「……何があった?」

ユリーカ「………それがね」

〜〜〜〜〜〜

シンジと別れて、お兄ちゃんと二人で部屋の中で手掛かりを探す。

ユリーカ『もう、お兄ちゃんしっかりしてよ』

ユリーカ『あのシンジが探すの手伝ってくれるって言ってたんだから、私達も頑張らないと!』

シトロン『そ、そうだね!』

全く、相変わらずの怖がりなんだから。
こういう時のお兄ちゃんは、アテにならない。

ユリーカ『ふう、私が頑張らないと…!』

……とは言ったけど、何にもないなぁ。
あ、この肖像画の人きれいだな……

シトロン『……部屋に催し物関係の情報は、特に無いみたいだね』

ユリーカ『仕方ないね、とりあえず――』

シンジと合流する? と言いかけた、その時……
突然、何かを叩きつけるような大きな音。
 ▼ 234 ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/06 22:17:32 ID:LbCAHD52 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン『な、ななな何ですかいいい今の音は!?』

ビビり倒すお兄ちゃん。

ユリーカ『どうせシンジがイライラして物に当たってるんでしょ』

シトロン『そ、そうですね! そうに決まってる!!』

全く、お兄ちゃんは何の心配をしてるんだろう。
今は街とお城のみんなを心配しないといけないのに。

ユリーカ『ほらお兄ちゃん、シンジのとこ行こ?』

シトロン『…………!?』

あれ、さっきまで騒いでたのに、やけに静かにだ。

ユリーカ『お兄ちゃん、どうしたの?』

シトロン『い、今、そこに黒いかかか影みたいなものがすぅーって、すぅーって!!』
 ▼ 235 ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/06 22:19:39 ID:LbCAHD52 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユリーカ『自分の影じゃないの?』

シトロン『い、いや、そんなはず……』

お兄ちゃんを置いて、一人で扉へ向かう。

ユリーカ『お兄ちゃん早く! お兄ちゃんしか明かり持ってないんだから!』

と、後ろを振り返る。そこには……

シトロン『』

完全に固まって動かないお兄ちゃん。

ユリーカ『……今度はなあに?』

そう問いかけると……

シトロン『ううううわああああああででででたああああああ!!』

肖像画と向かい合って絶叫するお兄ちゃん。
あー、そういえば、最初はカーテン閉めてたから、気づいてなかったんだね。
私がさっきカーテン開けただけなんだけどなあ。
 ▼ 236 ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/06 22:20:18 ID:LbCAHD52 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン『ここここのような局面を想定してつつ作っておいたナイスなアイテム!!』

シトロン『な、名付けて“お化けなんて寝ぼけた人が見間違えたのさ7号”です!!』

いや名前そのまんまだし、そもそもお兄ちゃん寝ぼけてなくても見間違えてるし。

シトロン『こ、このスプレーは眠気覚ましの成分を増幅、強化するあらゆる成分をををとにかく発射!!』

シトロン『よ、よしこれで! ほらユリーカにも発射!!』

うぅ、どうして私まで巻き添えに。ていうか……

ユリーカ『……手に持ってるそれ、ただのシルバースプレーじゃない?』

シトロン『はうあぁ! ま、間違えましたぁ!!』

シトロン『あれでもないこれでもないあれでもないこれでもない……』
 ▼ 237 ダイトス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/06 22:21:30 ID:LbCAHD52 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユリーカ『お兄ちゃん慌てすぎ……』

ていうか、リュックに色々詰め込みすぎ……

ユリーカ『……ねえお兄ちゃん、メカも雑に放り投げてるけど平気なの? ソレ』

言っている間に変な音を立て、煙を出し始めるメカ。

シトロン『えっ、あああ! お寝坊さんのユリーカ用に改良したユリーカ強制目覚ましマシン4号が!!』

ユリーカ『あーもうそんなのどうでも良いから、お兄ちゃん早く逃げて!!』

シンジ『おい、何があった!?』

シンジが部屋の前に来ているの!?

ユリーカ『は、入っちゃだめ!!』

入ればみんな揃って爆発に巻き込まれちゃう!
私とお兄ちゃんは、急いで部屋から逃げ出した。

〜〜〜〜〜〜

ユリーカ「――というわけね」
 ▼ 238 ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/07 21:35:57 ID:aWjMDQ.I [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そんな下らん理由で、俺はここまで駆け付ける羽目になったというのか。

シンジ「……俺の手を煩わせるな」

シトロン「も、申し訳ありません……」

……まあ、何か起こって手遅れになるよりは、何も無かったほうがマシ、か。

ユリーカ「シンジは何か見つけたの?」

シンジ「……気を失ったジュンサーさんを見つけた」

ユリーカ「えっ!?」

シトロン「それで、ジュンサーさんは今どこに…?」

シンジ「合流しようとした矢先にお前らが騒ぎ立てたから、一旦部屋に置いてきた」

シトロン「で、ではとにかく、ジュンサーさんの所へ行きましょう」

二人を連れ、先ほどの部屋へと戻る。
ジュンサーさんを部屋にあったソファへ寝かせ、状況を整理する。
 ▼ 239 ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/07 21:37:14 ID:aWjMDQ.I [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン「とりあえず、正面扉の鍵が開いていなかった理由はわかりましたね」

ユリーカ「でも、なんで橋は上がってたの?」

シトロン「それは……わかりません」

いや、それは今必要なことか?
問題は何を調べていたか、だろう。

ユリーカ「やっぱり、私達と同じこと調べてたのかな?」

シンジ「……見つけた時、手にコレを握っていた」

そう言いながら、リストを差し出す。

シトロン「僕達と同じ目的なのは明らかですね」

ユリーカ「これが、関係あるのかなあ?」

もう一度、リストに目を通してみる。

古代の金貨、古代の石像、古代の腕輪、古代の王冠…

シンジ「……それに、新作:“古代の剣”か」
 ▼ 240 ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/07 21:37:42 ID:aWjMDQ.I [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユリーカ「でもこれ、次回は展示中止になってるよ」

シトロン「中止理由は“危険”ですか。これがどうかしたんですか?」

……こいつ、パニックで頭がおかしくなったのか?

ユリーカ「思いっきり“危険”って……」

シトロン「いや、剣ってことは刃物ですから、危険でも何もおかしくはないかと……」

シンジ「そんな当たり前の話をしてるんじゃない」

シトロン「じ、じゃあ何だっていうんです」

異変は、展示会の後から発生するようになった。
この剣は、展示会の後には“危険”扱い。
全く関係が無いとは、思えない。

シトロン「ま、まさか、シンジに限って、剣の呪いだとか、そんなひ、非科学的なことを言ったりはしないでしょうね!?」

シトロン「大体、警察が動いているんですよ!?」

シンジ「だが単独だ。様子見で来て倒れたと考えるのが妥当。本格的には動いてはいないだろう」
 ▼ 241 ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/07 21:38:34 ID:aWjMDQ.I [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン「だとしても、そんな……」

ユリーカ「お兄ちゃん、勝手に想像して勝手にパニックにならないで」

シンジ「……そんなもの、俺も信じてはいない」

信じてはいない、が……
シロナさんやらジンダイさんやら、俺にとって信用できる考古学関係者は、揃いも揃ってそういうことを信じている人だ。

根拠もなしに信じる人達ではないし、古代の遺物というものには何かがある、とも思えてならないのだ。

シンジ「何にせよ、一度実物を見てみるべきだ」

ユリーカ「何か手掛かりがあるかもしれないしね」

シトロン「ほ、本気ですか!? 僕は呪いなんて絶対信じませんからね!?」

…それを言ってるのは、さっきからお前一人だけだ。

シンジ「とにかく、宝物庫を探してみるしかない」
 ▼ 242 ヤシガメ更新◆cmpL4pCqEY 20/04/07 21:39:21 ID:aWjMDQ.I [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
左右に甲冑の並ぶ廊下を歩き、城の奥へ進んでゆく。
……と、その時。

シンジ「――っ!?」

何だ、今のは。一瞬、背筋の凍るような感覚が……

ユリーカ「……? シンジ、どうしたの?」

シトロン「な、何か見つけたんですか?」

シンジ「お前ら、何も感じなかったのか…?」

ユリーカ「えっ? ううん、なんにも?」

シトロン「い、いえ、僕も何もありませんが」

嘘を言っているようには見えんな。
単なる俺の勘違いか? いや、しかし……

シンジ「…………」

シトロン「……えっ、な、何ですかその反応は!?」

シンジ「……いや、何でもない」

シトロン「お、おお脅かさないでくださいよ……」








???「…………」
 ▼ 243 ガボスゴドラ@PPかいふくポン 20/04/07 22:01:10 ID:adIIMGQw NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 244 エトル更新◆cmpL4pCqEY 20/04/08 21:31:28 ID:zPkYYlwA [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結局、妙な感覚に襲われたのはあの一度だけで、その後は何事もなく宝物庫を見つけ出すことができた。

ユリーカ「……今さらだけど、こーいう部屋って普通鍵かけてあったりしないの?」

シトロン「ふっふっふ、そんなこともあろうかと準備しておいたナイスなマシン!」

シトロン「シトロニックギア・オン!!」

シトロン「“どんな鍵でもピッKING”です!!」

シトロン「このマシンは、空気の流れや音の反射など周囲のあらゆる環境から鍵穴の形を特定して、どんな鍵でも開けてしまうマシーンなのです!!」

シンジ「……どうでも良いから早く開けろ」

シトロン「はいでは早速……あれっ?」

ユリーカ「なぁに、また上手くいかなかったの?」

シトロン「いえ、そういうわけではなく……」

シンジ「じゃあ何だ」

シトロン「…この鍵、最初から開いてたみたいです」

シンジ・ユリーカ「「………は?」」
 ▼ 245 エトル更新◆cmpL4pCqEY 20/04/08 21:32:01 ID:zPkYYlwA [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
扉を開け、中に踏み込む。

保存されている宝物は、年代ごとに区分けされており、奥へ行くごとに古くなっているようだ。

後ろにユリーカ、最後尾に及び腰のシトロンが続き、リストの品の保管場所を探す。

シトロン「じ、ジュンサーさんが捜査していたぐらいです。注意していきましょう」

シンジ「―――!! この感じは…!」

ユリーカ「なに、シンジどうしたの?」

シトロン「えっ、な、何です?」

間違いない。さっき廊下で感じたのと同じ感覚だ。

シンジ「お前ら、本当に何も感じないのか…?」

ユリーカ「うん、全く」

シトロン「」

進めば進むほど強くなる。これは気のせいではない。
俺だけ、というのが何故かはわからない。
だが、ここに必ず、“何か”があるはずだ。
 ▼ 246 エトル更新◆cmpL4pCqEY 20/04/08 21:33:20 ID:zPkYYlwA [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さらに奥へと進んでゆき、辿り着いた宝物庫の最奥に、果たして“それ”はあった。

シンジ「……これが、“古代の剣”か?」

ユリーカ「他にそれっぽいのはないし、そうなんじゃない?」

シトロン「…………」

とにかく、調べて見ないことにはわからんな。
“剣”に向かって手を伸ばすと――

シトロン「………!! それに触っちゃだめだ!!」

――時すでに遅し。俺の手には、“剣”が握られている。

ユリーカ「何よお兄ちゃん、脅かそうとしたって…」

シトロン「違う! そうじゃなくて!!」

途端、これまでの比にならないほどの寒気が襲う。
異常を感じ、“剣”から手を放そうとする。
……が、装飾の布地が腕に絡みついて外せない。

全身から、力が抜けてゆくのがわかる。
立っていられなくなり、その場に倒れこんだ。
 ▼ 247 クガメス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/09 21:35:57 ID:DRLALa4k [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユリーカ「――っ、シンジ!?」

シトロン「クソッ、遅かった…!」

シトロン「ユリーカ下がって! レントラー!!」

――シトロンは、レントラーを繰り出した!!――

シトロン「“剣”に向かって噛み砕く!!」

身の危険を感じた“剣”が、俺の身体から離れ、出口の方向へと飛んで行く。

薄れゆく意識を必死に繋ぎ止め、思考を巡らす。

鍵のかかっていない扉。
街の人を襲った寒気と脱力。

同じように俺を襲った症状。
何故か平気なシトロンとユリーカ。

そうか、その“剣”は―――

シンジ「―――おい、お前! 出口の前に立て!!」

ユリーカ「……えっ?」

シンジ「ぼさっとするな! お前だ、ユリーカ!!」

ユリーカ「……! わ、わかった!!」
 ▼ 248 クガメス更新◆cmpL4pCqEY 20/04/09 21:36:29 ID:DRLALa4k [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロン「な、何を!? ユリーカ危ない!!」

シンジ「お前は下がれ! 俺の後ろだ!!」

シトロン「――!? しかし……!」

シンジ「いいから下がれシトロン! 俺がやる!!」

シトロン「……! わ、わかりました!!」

出口を塞いだユリーカに、“剣”が襲い掛かる。
迎え撃つべく、デデンネが飛び出す――が、“剣”は突如引き返し、再びこちらへ向かってきた。

震える身体に鞭を打ち、立ち上がる。

シンジ「っく、グライオン、バトルスタンバイ!!」

シンジ「叩き落とす!!」

グライオンが、飛来する“剣”を床へと叩き落とす。
そして俺は、動かなくなった“剣”へ――

シンジ「モンスターボール、アタック!!」

――モンスターボールを投げつけた。

“剣”がボールに入るのを確認し、再び倒れこむ。
響いたクリック音を最後に、俺の意識は、途絶えた。
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