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【SS】 トウコとトウヤのカロス旅

 ▼ 1 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/06/26 20:00:00 ID:x9cBjLc. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ドスン!


……と体に大きな衝撃が走り、私は目を覚ました。


 トウヤ 「おはようございますトウコさん。着きましたよ」

 トウコ 「んっ……うぅぅぅん……!」


 『只今、カロス地方、ミアレ国際空港に着陸いたしました。安全のため、飛行機が停車して、乗務員の指示があるまで、ご着席のままお待ちください。本日は、ベータ航空400便をご利用頂きまして、ありがとうございました』


イッシュ国際空港を出発して7時間半。現地時間午前9時20分。

私たちは、旅の目的地、カロス地方に到着した。


これから、私たちの旅が始まる。

思い切ってトウヤについてきちゃったけど、この先、いったいどんな旅になるんだろう。


 ▼ 226 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/11 21:59:00 ID:IqCvCP2o [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>225
流石にペイントでトウコのワンピースとか無理ですわ……。
 ▼ 227 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/11 22:00:00 ID:IqCvCP2o [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【2】 ロマンチック、ヒャッコクシティ


―――――――――――――――――――――――――



ミアレシティを出発して数日。

私たちは、ようやくヒャッコクシティに到着した。

道もしっかりしていたし、適度にポケモンセンターもあったから、野宿とかはしていない。

特筆すべきことと言われれば、レンタルマンムーで雪山を越えたことくらいかな。

途中で、妙に人馴れしているユキカブリとユキノオーを見かけた。雪山のポケモンって、ふつう警戒心が強いと思うんだけど……、なにか、人間に馴れるキッカケでもあったのかな。


 トウヤ 「いやぁ……良かったですね。今度はポケモンセンター取れて」

 トウコ 「えぇ。ミアレみたいにビジネスホテルじゃ、お金かかっちゃうもんね」


ヒャッコクでの活動拠点は、ポケモンセンターのツインの部屋を確保できた。これで大分、お金を浮かすことが出来る。

で、タッグバトルの大会は明日。今日はまるまる1日暇になるけど、ヒャッコクは日時計とか観光地が沢山あるから大丈夫よね。
 ▼ 228 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/11 22:05:00 ID:IqCvCP2o [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ 「どうするトウヤ。特訓は午後でもいいし、どっか観光してみる?」

 トウヤ 「そうですねぇ……気になったんですが、ちょうど今日、“トライポカロン”ってイベントがあるみたいですよ」

 トウコ 「トライポカロン?」

 トウヤ 「はい。あそこにポスター貼ってありますよ」


トウヤが指さしたポケモンセンターの掲示板に、そのポスターが貼られていた。

ピンク色の背景に、“トライポカロン”の文字。それに、舞台に立つトレーナーやポケモンの写真が。


 トウコ 「……ふ〜ん。ポケモンの魅力を競い合う、乙女の祭典ねぇ」

 トウヤ 「バトルをしないってことは、コンテストとはまた別のイベントみたいですね」

 トウコ 「まったく……、私とは正反対のイベントね」

 トウヤ 「はははっ。でも、ポケモンをドレスアップして魅力を競い合うって……、なんだか興味をそそられませんか?」

 トウコ 「まぁ……、可愛さもポケモンの魅力の1つよね。トウヤが見たいんなら付き合うわよ?」

 トウヤ 「あっ、ありがとうございます。じゃあ早速行ってみましょうよ。会場、ここから近いみたいですしね」
 ▼ 229 106人◆vfV6zLX09I 15/10/11 22:05:29 ID:nVcrytBs NGネーム登録 NGID登録 報告
そういえばトウヤのポケモン大丈夫なん?

火力不足が否めない
 ▼ 230 ビゴン@むげんのチケット 15/10/11 22:06:47 ID:La/.ylsU NGネーム登録 NGID登録 報告
>>226
そりゃそうだよね…

支援
 ▼ 231 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/11 22:15:00 ID:IqCvCP2o [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トライポカロン……、バトルとは違った魅力を競い合うって言うけど、だから“乙女の祭典”なんて言われてるのかな。

女の子だと、どうしても、激しいバトルに抵抗を感じる人が一定数は居る。

そういう人たちにとって、ポケモンリーグとかバトルサブウェイ、バトルタワーなんかは、挑戦しにくいって耳にする。


そこで登場したのがポケモンコンテストだ。

ポケモンの魅力を惹き立てつつ、勝敗だけでない、美しさを競うバトルを取り入れたお陰で、女の子がポケモン関連の大舞台に立つ機会が増えたらしい。


このトライポカロンは、もっとハードルを下げた、美しさに特化したイベントなんだろうな。

完全にバトルが無ければ、……まぁ大舞台に立つ度胸は必要だけど、誰でも安心して参加できる。

女の子にスポットを当てる意味では、トライポカロンって、思い切ったイベントだな。初めて聞く名前だし、カロス地方のご当地イベントってところね。


だとするとまぁ……、期待半分で見物って感じね。
 ▼ 232 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/11 22:20:00 ID:IqCvCP2o [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして私は、トライポカロンの会場に着いて驚くことになる。


 トウコ 「ちょっ……こんな大きい会場でやるの!?」

 トウヤ 「そうみたいですね。トライポカロンって、カロス地方では大々的なものなんですね」


会場のドームに入る前から凄い人。

会場に入ってみてまた凄い人。

観覧席に進んでここも凄い人。数千人規模のドームの観覧席が、ほとんど埋まっている状態……。


 トウコ 「カロスのご当地イベントなのに……、盛り上がり半端無いわね……」

 トウヤ 「見たところ、観客側は老若男女関係ないですから、決して女の子だけに留まったイベントでは無いんですね。これは期待できそうですよ」

 トウコ 「えぇ。でもこの……パンフレットに“テーマパフォーマンス”ってあるけど、これ何をパフォーマンスするのかしら?」

 トウヤ 「当日発表って書いてありますね。始まってからのお楽しみってところでしょうか」


ふーん。そう言うお楽しみも、こういうイベントには必要ってことか。
 ▼ 233 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/11 22:25:00 ID:IqCvCP2o [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そうこうしているうちに、照明が消えた。

そして、黄色い光線ライトとともに、ステージ上にスポットライトが集まった。


 『レディース・アンド・ジェントルマン! お待たせしました。ビューティフルかつドリーミーな乙女とポケモンの祭典、トライポカロン・ヒャッコク大会を始めます!』


ステージの奥の扉が開いて、スモッグとともに、スーツの縁を光らせた変な人が出てきた。

よく分からない仮面を付けて、特徴的な杖を持って。……あれが司会なのかな。


 『私は、愛の夢先案内人、ムッシュ・ピッェェェェルヌ。乙女たちの憧れ、カロスクイーンを目指すパフォーマーたちの、トレビアァァァンで華麗なる祭典! 優勝者には、このプリンセスキーを差し上げます!』

 『くれっふぃぃぃ!』


そう言うと、ピエールと名乗った司会は、自分の杖を持ち上げる。そしてその先端から、鍵のチェーンが発射された。

発射されて……あれ?
 ▼ 234 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/11 22:30:00 ID:IqCvCP2o [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ 「あれって……あの鍵を持ってる小さいの、ポケモン!?」

 トウヤ 「そうみたいですね。カロスには、あんな不思議なポケモンが生息してるんですね」


始めに司会者から、トライポカロンの基本的な仕組みが説明された。

曰く、いまこのステージは、トライポカロンのルーキークラス。これに優勝すると“プリンセスキー”なる優勝賞品が贈られて、それを3つ集めると、今度はマスタークラスと言う、上級ステージに立てるようだ。

その上級クラスで優勝すれば、“カロスクイーン”って言う称号を得ることが出来て、こう……、色々とメディアとかに注目されるんだとか。現在は、エルと言う人が、カロスで注目度ナンバーワンのカロスクイーンらしい。


 トウヤ 「随分と土台がしっかりしてるんですね。トライポカロンと、その……カロスクイーンって」

 トウコ 「そうね。バトルとは違った盛り上がりがあるのね、トライポカロンって」


この観客の多さが、それを物語っている。

トライポカロンってイベントは、ここカロスに根付いた、ポケモンとトレーナーの美しさを競い合う祭典なんだ。

知らない地方に旅すると、こういう、私たちが全く知らない文化やシステムに触れ合うことが出来る。いまこの瞬間も、私は旅をしていることを実感できた。
 ▼ 235 hiroki 15/10/11 22:54:19 ID:pVYLdAec NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>229
剣舞リーフィアでどうにかなるんじゃ
 ▼ 236 チリス@サイコソーダ 15/10/12 01:38:55 ID:NjI8PcU2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 237 ガギャラドス@ヘルガナイト 15/10/13 02:32:02 ID:EBG45OXw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 238 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/13 22:20:00 ID:vmF0GN.. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ 「……でも、美しさを競い合うってことは、やっぱりトレーナーの容姿も重要になるんでしょうね」

 トウヤ 「あぁ……、それは言えてますね。表向きにそれを言うことは無いでしょうけど、自分の容姿に自信が無い女の子は、自粛してしまうんじゃないでしょうか」

 トウコ 「そうよねぇ。……これ思ったんだけど、観客の男の中には、可愛い女の子目当ての奴も居るんじゃない?」

 トウヤ 「有り得ますね。……でもまぁ、それは一握りですよ。まわりを見た感じ、やっぱり女性の観客が多いですし、案外子供も多いですしね」

 トウコ 「うーん……私としては、そういう下心持ってる男が居る時点で反吐が出るわね」

 トウヤ 「いや反吐が出るとか女の子が使っちゃダメですよ……」

 トウコ 「男なんてそんなもんよ。男がみんなトウヤみたいな性格なら、私も安心できるんだけどなぁ」

 トウヤ 「安心……?」

 トウコ 「……あ、特に深い意味は無いわよ。ホラ、1次審査が始まるって!」


危ない危ない。

けどホント、女の子の容姿も重要になってくるようなイベントなら、満点で“良いもの”とは思えないな。

まぁ、ポケモンと一緒に美しさを競うってことだから、8割方はポケモンにスポットが当たると思うけどね。
 ▼ 239 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/13 22:22:00 ID:vmF0GN.. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 『今回のテーマパフォーマンスは……ポケモンクイズ!』


 トウコ 「……は?」

 トウヤ 「クイズって……、これどうやって美しさとか競うんでしょうね」


 『カロスクイーンたるもの、演技の美しさだけではダメなのです。知識もその一つ。美しさと頭脳……両方必要とされるものなのです。クイズに3問正解したインテリジェントなパフォーマーが、フリーパフォーマンスに進めます!』


 トウコ 「ねぇ、なんであの司会者、まだ光ってるの?」

 トウヤ 「さぁ……。カロスでは、ああいうファッションがあるのかもしれませんね」


 『さらに! クイズの回答をパフォーマーが、その回答権を得るための試練をポケモンが。お互い協力してこのテーマパフォーマンスを乗り越えて貰いまぁす!』


 トウコ 「なんか……、バラエティ番組にありそうな内容ね」

 トウヤ 「ですね。でも……パンフレットを見ると、過去には割とマトモな内容もあったみたいですよ。ドレスアップだったり、お菓子作りだったり」

 トウコ 「ふーん。じゃあ、もしかして今回ハズレ?」

 トウヤ 「いや、まだ分かりませんよ。……あ、選手登場みたいです」


 『それでは、1組目のエレガントなパフォーマーたちの登場です! 向かって左側から、セレナ選手! ネネ選手! そしてリリー選手です!』
 ▼ 240 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/13 22:26:00 ID:vmF0GN.. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最初のパフォーマーがステージに上がって来た。

そっか。まずは3人1組で競い合って、2次審査に進んだメンバーで、優勝を競い合うってことね。


 トウコ 「……って言うか早速来たわね容姿がそこまで良くない子!」

 トウヤ 「いや失礼ですからねトウコさん。確かにあの真ん中の子、両端の子に比べたらアレですけど、そんなあからさまに言っちゃダメですからね」

 トウコ 「トウヤもね」

 トウヤ 「あっ……はい」


容姿の良い子だけが出ると思ってただけに、真ん中のネネと言う子は、ある意味不意打ちを喰らった感じだ。

その両隣にいるリリーって子とセレナって子は、なかなか可愛い。リリーは私と同い年くらいだと思うけど、セレナって子は私より年下かな。パートナーはテールナーとヤンチャム。


 トウヤ 「あのセレナさんのポケモン、2匹とも可愛いですね。テールナーは枝にリボン付けてますし、ヤンチャムはサングラス似合ってますし。1次審査から魅せてきますね」

 トウコ 「……なにトウヤ。あのセレナって子がタイプなの?」

 トウヤ 「いやなんでそうなるんですか。年下ですよ あの子……」
 ▼ 241 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/13 22:30:00 ID:vmF0GN.. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 『まず! 1組目の回答権を得るための試練は、岩の試練です! 3つの岩の中にあるボールを、パートナーのポケモンが取り出し、いち早くスタートラインに戻って来た者に、回答権が与えられます!』


 トウコ 「なんか……、ますますバラエティー番組ね」

 トウヤ 「そうですね。あとはクイズの難易度ですが……、美しさを競い合うってことは、それなりの専門知識も必要でしょうし、難しいかもしれませんね」

 トウコ 「そうよね。それで私たちより年下の子が出場してるんだから、トライポカロンって案外ハードル高いのかも」


 『それでは1問目! イーブイの進化系は多々ありますが、フェアリータイプはなんでしょう!? レディ……ゴー!』


 トウコ 「専門知識関係無いじゃない!」

 トウヤ 「モロに一般常識レベルですね」

 トウコ 「って言うかあの参加者たちもどこに悩む要素あるのよ!? みんなすっごい悩んでるけど、もはや知ってるか知らないかだけじゃない! あれ演技!? もしかして悩む演技なの!?」

 トウヤ 「まぁまぁトウコさん……」


いや……だってこれツッコミたくなるわよ。どう考えてもクイズの内容おかしいわよ!

2問目もクサイハナの進化系だし、……まぁ重さ比べは悩んだけど2択だからなんとかなるし、オーロットのタイプだって知識だし。

とにかくホント、これ下手なバラエティー番組じゃない!
 ▼ 242 キノオー@ハバンのみ 15/10/13 23:28:33 ID:2vTGFrj. NGネーム登録 NGID登録 報告
バラエティー番組って表現…どっかの誰かさんのブログで見たわ(笑)

支援
 ▼ 243 ォッコ@ヨクアタール 15/10/15 07:32:45 ID:giFfwC8c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 244 シギソウ@ポイントマックス 15/10/15 08:21:17 ID:9Snj1UO2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援です。

前に書いてたダークライの出るSSのURS貼ってください。
もう一回読みたいのでおねがいします。
 ▼ 245 ロエッタ@まがったスプーン 15/10/15 19:43:50 ID:LzcBSkdM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 246 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/15 23:52:00 ID:tsl7FZjw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ 「本格的に今回の演技ってハズレね」

 トウヤ 「僕もだんだんそう感じてきました」


そうこうしているうちに、セレナって子が3問正解し、このグループの審査は終わった。

なんだかんだでリリーって子は1問も答えてなかったし……、これ岩を崩すポケモンの能力次第ね。


その後も順調に1次審査は進んで行く。

なんか明らかに年齢層が違う人が居たけど、グループ内ではその人が通過した。ニャースが凄い勢いで崖を登りつめたのは面白かった。



トライポカロンは、2次審査に進む。

この2次審査って言うのは全て共通で、ポケモンと一緒に美しさを競い合うんだとか。小道具を使ったり、ポケモンのワザを組み合わせたりと、ここだけ見ると、ポケモンコンテストの1次審査と同じ感じなのかな。


最初に演技したのは、サナって言う子。パートナーはフシギソウとフラベベ。

その子は、“ようせいのかぜ”と、“つるのムチ”のワイヤーアクションさながらのアクロバティックな演技を見せてくれた。2度も優勝経験があるらしく、それ相応の魅せ方だ。


 トウコ 「……って言うかあの子、あんなに“つるのムチ”で持ち上げられちゃって、スカートの中丸見えじゃない。見せパンかブルマだろうけど」

 トウヤ 「ははは……」
 ▼ 247 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/15 23:54:00 ID:tsl7FZjw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
2番目は、ムサヴィって言う人。例の、明らかに年齢層が違う人だ。

パンプジンをスポットライトに見立てて、ムサヴィ本人がポーズを取る。傍らにはピエロの格好をしたニャースが。


 トウコ 「ふ〜ん。自分自身を目立たせるってのもアリな訳ね」

 トウヤ 「あのニャース凄いですね……平然と2足歩行してますよ」


上空のパンプジンが放った“タネばくだん”が舞台で反射して、ステージ上に打ち上がる。

色とりどりに弾ける“タネばくだん”は、さながら花火のようだ。


 トウコ 「へぇ〜これ凄いわね!」


……と、何やら前の方の座席が騒がしい。今の演技に喝采している訳じゃなくて、こう、慌てふためいているような感じだ。

そしてすぐさま、男の子3人と小さい女の子1人が、客席から出て行った。ピカチュウとホルビー、それにデデンネも連れていた。


 トウコ 「まったく……、もうちょっと大人しく観覧出来ないのかしら」

 トウヤ 「まぁ、僕たちより年下なので許してあげましょうよ。トラブルだとしたら、大事じゃなければいいですけどね」
 ▼ 248 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/16 00:00:00 ID:wtRQK7bo [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサヴィの演技が終わった後、パフォーマンスの順番が入れ替わるアナウンスが入った。

3番目の人がラストにまわるらしい。理由は言われなかったけど、私たち観客が気にすることじゃないわよね。


3番目の人、4番目の人と、演技は進んで行く。

やっぱりこのトライポカロンは、2次審査がメインって言っていいんだろうな。みんなポケモンと協力して、綺麗なワザのコンビネーションや踊りを魅せてくれる。

そっち系に興味が無い私ですら綺麗だって思うんだから、傍から見ても、相当レベルの高い子が集まってるってことね。これなら、2次審査の時間になってから見に来れば良かったかも。


 『それではいよいよ、次がラストのパフォーマンスでぇす。拍手でお迎え下さい。パフォーマー……、セレナぁ!』


最後の子が、ステージに上がって来た。

セレナって子は、テールナーとヤンチャムを連れている。


 トウコ 「1次審査で最初に勝った子ね」

 トウヤ 「えぇ。あのテールナー可愛いなぁ……人間の女の子みたいなコーディネートですね!」

 トウコ 「ヤンチャムは裸だけどね」
 ▼ 249 チルゼル@ずがいのカセキ 15/10/16 00:04:21 ID:JzZ.eOLE NGネーム登録 NGID登録 報告
紫煙!
 ▼ 250 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/16 00:18:00 ID:wtRQK7bo [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その子の演技が始まった。

テールナーの“かえんほうしゃ”をヤンチャムの“つっぱり”で掻き消し、炎がキラキラと降り注ぐ。

2匹とも軽快なステップを踏み、ついついリズムを取りたくなってしまいそうな演技だ。いつしか会場に手拍子が響き渡る。


 トウヤ 「凄い……あのセレナさん、今までの4人とは一線を越えてますね!」

 トウコ 「さっきからあの子に釘付けね。ああいう子がタイプなの?」

 トウヤ 「いやだから違いますからね。僕はあくまでポケモンを見てますからね」

 トウコ 「冗談よ」


でも確かに、あの子の演技は一味違った。

ポケモンと一緒に踊る姿も、これ、元々ダンスか何か習ってたのかな? ってほど綺麗だし、2匹との息もピッタリ。

ラストは“ストーンエッジ”からの“だいもんじ”で、会場を美しく彩ってフィニッシュを宣言した。


 トウヤ 「いやぁ、見応え十分でしたね!」

 トウコ 「そうね。迫力もあったし、あの子の踊り上手かったし」
 ▼ 251 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/16 00:19:00 ID:wtRQK7bo [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これで、全員のパフォーマンスが終わった。

誰が優勝かは、私たち観客が決めるみたい。客席に置かれている“ポケリウム”っていうライトで、1番良かったパフォーマーの色を灯し、頭上に掲げる。なかなか先進的な投票システムだ。


 『それでは、シルブプレ!』


司会の掛け声と同時に、私たちはライトを灯した。

やっぱりトウヤはセレナって子に投票してるけど、私はムサヴィって人に投票した。なんか違う魅力を感じたからね。

ポケリウムの光はステージ上に集まっていき、パフォーマーが付けている鍵に吸い込まれていく。そして結果は……。


 『優勝者は……パフォーマー、セレナぁ!』


割とダントツで、セレナって子が優勝した。票数で言うと、2位のサナの倍くらい、3位のムサヴィの3倍くらいかな。

体いっぱいで優勝の喜びを表現するセレナ。やっぱり嬉しいんだろうな、優勝って。


 トウヤ 「なんだか見てるこっちも嬉しくなってしまいますね。あのセレナさんのポケモンも活き活きしてて、本当、直接おめでとうを言いたいですね」

 トウコ 「相変わらずねぇ……」


こうしてトライポカロンは、セレナって子の優勝で幕を閉じた。

なんかほぼほぼ1日かかっちゃったけど、まぁ、どの演技も綺麗だったし、楽しめたって言えば楽しめたわね。
 ▼ 252 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/16 00:20:00 ID:wtRQK7bo [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ポケモンセンターに戻った私たちは、少しだけ併設のバトルフィールドで特訓して、部屋に戻った。

明日は早い……って訳じゃないけど、早く休んでおいた方が良い。夕飯も食べ終え、22時過ぎには、私たちは浴衣に着替え、いつでも寝れる状態にしておいた。


 トウヤ 「いよいよ明日ですね」

 トウコ 「えぇ。“ヒャッコクロマン日時計杯”……ホント楽しみっ!」

 トウヤ 「でも、本当に良いんですよね? 僕とタッグで」

 トウコ 「逆にトウヤ以外の誰と組めって言うのよ」

 トウヤ 「いえ、ほら、このタッグバトル大会って、“カップル限定”じゃないですか。まぁカップル以外でも出れるとは書いてありますけど……」

 トウコ 「うん。傍から見たら、私たちがカップルだって思われるでしょうね」


これから私たちが参加するバトル大会――“ヒャッコクロマン日時計杯”は、ルールが少し変則的で、その一番の特徴と言うのが、“カップルでタッグを組む”というものだ。

実際は男女ならカップルじゃ無くても良いみたいだけど、ホームページに堂々と“カップルバトル大会”って書いてるもんだから、傍から見れば、絶対にカップルだって思われちゃうはずだ。


 トウヤ 「なんだか僕がトウコさんの相手って言うのも、どこか役不足と言うか……」

 トウコ 「なぁに言ってんのよ。トウヤのリーフィア強いじゃない。エレキッドも頑張ってるし、この前ゲットしたエネコロロだって、けっこう一緒に特訓したし。大丈夫よ、トウヤなら」

 トウヤ 「ありがとうございます。……でもそこじゃなくて、僕がトウコさんの彼氏って思われることに、なんとなく抵抗があるんですよ。トウコさんに申し訳ないって言うか……」
 ▼ 253 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/16 00:21:00 ID:wtRQK7bo [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ 「……まったく、ホント草食系ね。気にすること無いわよそんなこと。私は全然構わないし、勝手にそう思わせとけばいいのよ」

 トウヤ 「はい。でも何だか僕も恥ずかしいって言うか……」

 トウコ 「トウヤは女の子への耐性が無さすぎるのよ。……あ!」

 トウヤ 「えっ?」

 トウコ 「あらー、浴衣の帯、解けちゃったー」 ペラッ

 トウヤ 「ななっ何してるんですか!? あっち向いてるんで早く結んでください! ///」

 トウコ 「別に脱がないわよ。ホント、こういう反応されると、つくづくトウヤを男って見れないのよね〜」

 トウヤ 「揶揄わないでくださいよもぉ……」

 トウコ 「けど、だから安心できるのよね、トウヤと2人っきりの旅でも」

 トウヤ 「……まぁ、こうして2人部屋に宿泊している当たり、僕が男だって思われてないことくらい察してますよ」

 トウコ 「別に悪い意味じゃないわよ? ただ、トウヤと一緒だと自然体で居られるって言うか……」

 トウヤ 「自然体……。まぁ、褒められてるって解釈しますね」

 トウコ 「ふふっ」
 ▼ 254 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/16 00:22:22 ID:wtRQK7bo [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミアレからヒャッコクまで、何泊か同じ部屋で寝泊まりしたけど、トウヤは私を女の子として扱ってくれる。

ユニットバスも先に使わせてくれるし、着替えるって言ったら部屋から出て行ってくれるし、ご飯の時も、飲み物を持ってきてくれるし。本当に紳士的。

普通の男なら抱くであろう下心を、これまでトウヤは見せたことがない。疚しいことを考えてるような素振りも見せないし、だからこそ私は、トウヤと2人きりでも安心できるんだ。


 トウコ 「とにかくトウヤ。明日の日時計杯、絶対優勝するわよ!」

 トウヤ 「はい。僕なりに全力を出しますので、よろしくお願いしますね」

 トウコ 「当然! こちらこそヨロシク!」


私たちはまだカップルじゃないけど、明日のバトル大会を通じて、何か起こるような気がする……。

別にそれに期待してる訳じゃないけど、紳士的なトウヤには、少し刺激が必要なんじゃないかって思う時がある。

明日、いったいどんな展開が、私たちを待ち受けているのだろう。カップル向けのバトル大会……、対戦相手とかに笑われないように、気を引き締めて行かないとな。


 トウコ 「おやすみね、トウヤ」

 トウヤ 「はい。おやすみなさい」


二段ベッドに潜り込んで(私が上段)、明日に備え、私たちは早めに就寝した。
 ▼ 255 ニスズメ@マグマブースター 15/10/17 06:32:28 ID:FsVjwxOk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 256 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 22:00:00 ID:dfa.gCkg [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


翌朝――。


 トウコ 「ほら早く来なさいよトウヤ!」

 トウヤ 「いや受付10時までですからそんなに急がなくても!」


ヒャッコクロマン日時計杯の受付会場となるヒャッコク臨海公園へ、私たちは向かっている。

まだ8時過ぎだけど、はやる気持ちは抑えきれない。朝の柔らかな日差しと心地良い海からの風を受け、ジョギング気分で臨海公園を目指す。


 トウヤ 「はぁっ……はぁっ……、朝ごはん食べたばっかで走るのはちょっと……バス乗りません?」

 トウコ 「だらしないわねぇ。私とタッグを組むんだから、ちょっとは男らしいとこ見せなさいよ!」

 トウヤ 「じゃあ男らしくタクシー停めましょうか?」

 トウコ 「走りなさいっ!」

 トウヤ 「」
 ▼ 257 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 22:10:00 ID:dfa.gCkg [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そうこうしているうちに、ヒャッコク臨海公園に到着した。

時刻は8時半をまわったところ。受付まで、十分すぎるほど余裕がある。


 トウコ 「じゃあ、先に登録しちゃいましょうよ。それから最終調整って感じで」

 トウヤ 「そうですね。……あのテントが事務所みたいですね。もう何組か並んでますし」

 トウコ 「えぇ。って言うかトウヤ、あれだけ走りたくない言ってた割には、全然息切れしてないわね」

 トウヤ 「鍛えましたからね」

 トウコ 「……ん? 何かスポーツでもやってたの?」

 トウヤ 「地下鉄撮影の追っかけは、時に足の速さと持久力が求められるんです。具体的に……」

 トウコ 「具体例は いらないわ。気が向いたら聞いてあげる」

 トウヤ 「……はい」


受付の列には、既に数組のカップルが並んでいた。私たちと同じように、早めに登録だけ済ませて、あとは大会開始まで調整ってとこかな。

……だとしたら、いま並んでいる人たちは、なかなかバトルに長けていることになる。

初めてこの“カップル向けイベント”って概要を見た時、こう……、カップルで面白半分って言うか、単なる思い出作り、もしくは男が必死にアピールするようなシチュエーションを想像していた。要するに、バトル慣れしていない参加者が、一定数居るって思ってた。
 ▼ 258 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 22:22:22 ID:dfa.gCkg [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ 「この時間帯に並んでるタッグは要注意ね」

 トウヤ 「何故ですか?」

 トウコ 「こんな早くから出場登録してるってことは、それだけこの大会に掛けてるってことよ」

 トウヤ 「あぁ、なるほど……」


列が動く。


前のカップルが出場登録する際、参加ポケモンを3匹ずつ、実際にボールから出して申請していた。

男の方は、カメックス、ハッサム、クロバット。女の子の方は、マニューラ、ギャロップ、ミミロップ。満遍なく相手の相性に対応させようとしてるのね。私たちと同い年くらいだし、このタッグは強敵かも。



 係員 「次の方、どうぞ」


私たちの番になり、まずはポケモンを全て出した。

私はコジョンド、ドレディア、ランクルス。トウヤはリーフィア、エレキッド、エネコロロ。草タイプが被るけど、私たちはお互い3体しか連れてないし、どうすることも出来ない。
 ▼ 259 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 22:30:00 ID:dfa.gCkg [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 係員 「……はい。ではこの6体で登録します。ちなみに道具は持たせていますか?」

 トウコ 「えっと、オボン、きせきのタネ、いのちのたま を持たせてます」

 トウヤ 「僕は、エネコロロだけシルクのスカーフを持たせています」

 トウコ 「リーフィアとエレキッドにも、何かしら持たせときなさいよ」

 トウヤ 「いや今さら言われましても……」

 トウコ 「とりあえずオボンを……」

 係員 「あっ、タッグの6匹で同じ道具はダメですよ」

 トウコ 「そうなんですか!?」

 トウヤ 「いやHPに書いてありましたよトウコさん」

 トウコ 「見落としてたわ……」

 係員 「気付いて良かったですね。もしバトル開始後に道具の重複が見つかったら、失格になってしまいますからね」

 トウコ 「じゃあ……はい。とりあえずオレンとラムでも持たせておきなさいよ」

 トウヤ 「ありがとうございます。ひとまず……、オレンはエレキッドに。ラムはリーフィアに」
 ▼ 260 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 22:40:00 ID:dfa.gCkg [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 エレキッド 「えぅる♪」

 リーフィア 「ふぃぃあ♪」

 トウヤ 「……まだ食べちゃダメだからね」

 係員 「はい……では、このメンバーと道具で登録させて頂きました。もし変更がある場合は、10時までにこちらに申し出て下さい。それ以降の変更は認められませんので、注意して下さいね」

 トウコ 「分かりました」

 係員 「あと……こちらが参加証になります。バトルする際は、常に首に掛けておいてください。こちらが大会ルールブックと、アンケート用紙です。集合は10時半に、公園中央の特設ステージになります。最初はこの公園内でバトルとなりますが、決勝と3位決定戦まで勝ち進むと、日時計前の特設フィールドでバトルとなります」

 トウコ 「そっか。日時計杯って言っても、日時計のもとでバトルするには、少なくとも準決勝まで勝ち進まなきゃいけないのね」
 
 トウヤ 「えぇ。人数的な都合もあると思いますが、なかなかハードルは高そうですね」

 係員 「その他、なにかご質問はありますか?」

 トウヤ 「僕は大丈夫です」

 トウコ 「私も」

 係員 「それでは、頑張ってくださいね!」


これで登録は終了。

テントから逸れて、私は今一度、ルールブックの概要ページを おさらいした。
 ▼ 261 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 22:41:00 ID:dfa.gCkg [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
★ ★ ★ ヒャッコクロマン日時計杯2015、開催概要 ★ ★ ★

ヒャッコクロマン日時計杯は、カップルでポケモンバトルを楽しんで貰おうと、毎年行われているバトル大会です。
このたび開催概要が決定いたしましたので、お知らせいたします。皆様のご参加、心よりお待ち申し上げます。


■ 参加条件
・ 10歳以上の男女チーム。
※ なお、必ずしもカップルである必要はなく、兄妹や友達同士、親子でも参加可能。

■ バトルのルール
・ タッグバトルのトーナメント形式。
・ タッグの男女でそれぞれ3体ずつ、計6体のポケモンを【 事前登録 】し、そのポケモンのみ使用。
※ 広義の解釈によると、例えば男子のポケモン5体、女子のポケモン1体でも可。ただしその場合、男子のポケモン2体を【女子のポケモンとして登録】し、そのポケモンは女子が使わなければならない。
・ 限られた時間であるため、1試合につき使用ポケモンは1人1体、チーム2体の【 ダブルバトル1本勝負 】。
・ バトル中のポケモンの交代は不可。なお、バトル開始前にポケモンの見せ合い有り。
・ バトル中の道具の使用は不可。持たせることは可能だが、チーム内で同じ道具を持たせることは不可。

■ 申し込み方法
・ 大会当日の午前10時までに、日時計杯運営事務所の特設テントでエントリー。 参加証、大会ルールブック、アンケート用紙をお渡しします。
・ 人数制限は特に設けておらず、例年、25〜30組のタッグが参加。バトル回数は4試合か5試合(トーナメント形式のため差が出ます)。
※ なお、エントリー時に事前登録したしたポケモンは、午前10時以降は変更不可。

■ お楽しみ
・ 優勝、準優勝、3位の方には、ヒャッコク観光協会より素敵な景品をプレゼント。何が貰えるかは当日のお楽しみ。
・ 参加証に記載されたエントリー番号で、大抽選会を実施。こちらの景品も当日のお楽しみ。

※ 告知HPはこちら → http://www.geocities.jp/marinecity_hama_oln2/hh/hh_03.html (PC専用)
 ▼ 262 106人◆vfV6zLX09I 15/10/17 22:47:57 ID:e08WNySo NGネーム登録 NGID登録 報告
輝石じゃないのか…
 ▼ 263 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 22:50:00 ID:dfa.gCkg [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ 「……って訳で、とにかくバトルは交換無しの一本勝負! 気合い入れて行かないと勝ち進めないわよ」

 トウヤ 「はい。出るからには優勝を狙わないと勿体ないですもんね」

 トウコ 「みんな、今日は負けられない戦いよ! 普段以上に、気を引き締めてね!」

 コジョンド 「こじょっ!」

 ドレディア 「れでぃあ!」

 ランクルス 「ぅらーん!」

 トウヤ 「僕たちも、全力を出し切ろうね!」

 リーフィア 「ふぃふぃぃあ!」

 エレキッド 「えきっ!」

 エネコロロ 「みゃぁぅ!」


……うん。みんな やる気 十分ね。

ミアレからヒャッコクに着くまで、私たちは、毎日タッグバトルの練習をしてきた。岩や木を敵に見立てて、誰と誰の組み合わせが相性が良いか、どんなコンビネーションワザが出来るか、色々と試してきた。これまでの成果を、今日、このタッグバトル大会で発揮しないとね!


 トウコ 「さて。開始時間まで最終調整よ!」


そんな時、不意に私たちは、後ろから声を掛けられた。
 ▼ 264 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 23:00:01 ID:dfa.gCkg [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ***(男) 「すいません」


そこに居たのは、1組のカップル。……って言うより、私たちの前で受付していた、カメックスとマニューラを連れていた男女だ。

その男の方が、私たちに声をかけてきた。


 トウコ 「……なにかしら?」

 *** 「そのリーフィアって、君たちの?」

 トウコ 「リーフィア?」

 トウヤ 「えっと、僕のですけど?」

 リーフィア 「ふぃぁ?」

 *** 「そっか。いやぁ、ちょっと懐かしくて、つい声掛けちまったんだ」

 ※※※(女) 「ごめんなさい。突然で失礼だとは思ったけど、リーフィアを連れてた友達が居たから……」

 トウヤ 「そうだったんですか。リーフィアっ良いですよね! 実戦と可愛さを兼ね備えてて」

 *** 「そうそう! あいつもそんなこと言ってたっけな」

 ※※※ 「ふふっ。本当、なんだか懐かしいなぁ」


どうやらトウヤのリーフィアを見て、昔の友達を懐かしんでるみたい。悪い人たちじゃなさそうだ。
 ▼ 265 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 23:10:00 ID:dfa.gCkg [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 *** = トモヤ 「あ、オレはトモヤ。よろしく」

 ※※※ = シズク 「初めまして、シズクです」

 トウヤ 「僕はトウヤです。イッシュのライモンシティ出身で、彼女――トウコさんとカロスを旅してるんです」

 トウコ 「トウコよ。よろしく。2人も日時計杯の参加者よね?」

 トモヤ 「あぁ。オレたちは観光でヒャッコクシィに来てて、ちょうどいい具合にこのイベントを見つけたから、参加しようかなって」

 シズク 「うん。タッグバトルの大会って、そんなに多く開催されるものじゃないから、カロスに来た記念も兼ねて、参加したんです」

 トウコ 「ふーん」

 トウヤ 「お二人は、どちらから?」

 トモヤ 「オレはカントーのクチバから」

 シズク 「私はシンオウのキッサキシティです」

 トウコ 「出身地バラバラなのね」

 トモヤ 「あぁ。ポケモンリーグで知り合って、それから付き合いが始まったんだよな」

 シズク 「うん。トウヤ君とトウコちゃんは……双子か兄妹?」

 トウコ 「それ聞かれたの2回目ね。私たち、名前は似てるけど、別に兄妹じゃないわよ」

 トウヤ 「そうなんです。出会いは紆余曲折ありましたが、名前が似ていたのは偶然なんですよ」

 トモヤ 「そうなのか」
 ▼ 266 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/17 23:20:01 ID:dfa.gCkg [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ふ〜ん。この2人、ポケモンリーグで知り合ったってことは、リーグ出場経験者……、すなわち、8か所のジムを制覇したトレーナーってことだ。

やっぱりこの2人は強敵と見て間違いないわね。


 トウヤ 「僕たち、先ほどの受付登録で、お二人の後ろに並んでたんです。トモヤさんとシズクさんのポケモン、凄く良く育てられてましたね」

 トモヤ 「そうだったのか。サンキュー! ……あ、トモヤで呼び捨てで良いよ」

 トウヤ 「いえ……、僕は“さん付け”の方が呼びやすいので」

 シズク 「……ふふっ。トウヤ君、礼儀正しいんですね」

 トウコ 「そうなのよ。それに草食系で積極性が無いし、男ってことを忘れるのよね」

 トウヤ 「いやそれ酷くないですか?」

 トモヤ 「はははっ。リーフィアだけに草食系か。……あいつも草食系だったよなぁ」

 トウヤ 「リーフィアを連れていた、お友達ですか?」

 トモヤ 「あぁ。リーフィアとチコリータを連れて、草タイプ好きな奴だったよ。今でも連絡取り合ってるけど、やっぱり草食系って感じだな」

 トウヤ 「チコリータも! あぁ、僕、その方と話してみたいですねぇ」

 トモヤ 「そうだな。きっと気が合うと思うぜ!」
 ▼ 267 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/18 00:30:00 ID:mJdSN.RY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シズク 「トモヤ君とトウヤ君、早くも打ち解けちゃったみたいだね」

 トウコ 「そうね」


トウヤ、きっと同年代の男と話せて嬉しいんだと思う。

今までお父さんの件で殻に籠った生活を送ってきた訳だし、男友達と話すのって、久々なんだろうな。

こうやって明るく話している姿を見ると、トウヤがこの旅で自分を変えようとしているのが、ひしひしと伝わって来た。


 トウコ 「ねぇシズク。ポケモンリーグでトウヤと知り合ったってことは、リーグに出たことあるんでしょ? どのくらいまで勝ち進んだの?」

 シズク 「えっと、結果的には、4位かな」

 トウコ 「4位……凄いじゃない! じゃあ惜しかったわね。3位決定戦に勝ってたら、表彰台に上れたのに」

 シズク 「あっ、うん。……実はね、私、3位決定戦を辞退したの」

 トウコ 「えっ……どうして!? 勿体ない!」

 シズク 「うん。準決勝で、ちょっと情けない負け方しちゃってね、それで、自分の未熟さを痛感したって言うか……、とにかく、3位決定戦に出れるような気分じゃなかったんだ」

 トウコ 「そうだったの……。でもそれって、負ける以上に勇気がいることよね。自分の力量を理解しての辞退……、ポケモンリーグって言う場でそれを判断できるなんて、普通じゃ無理よ」

 シズク 「ありがとうトウコちゃん。……だから次のリーグは頑張らなくちゃって、自分でも思ってるんだ」

 トウコ 「……ふふっ」
 ▼ 268 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/18 00:39:00 ID:mJdSN.RY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これは強敵ね。

ポケモンリーグの3位決定戦を辞退する……、準決勝まで進んで、かなりの実力の持ち主だって言うのに、そんな判断が出来る――。普通に考えて、それは凄いことよ。


シズクとトモヤは私たちと違って、多分、本物のカップルだ。2人のお互いを気にしあう言動を見ていれば分かる。

こんな強さを持ってるシズクが選んだ男ってことは、このトモヤってのも、相当な実力の持ち主のはずだ。トウヤと話してる間にも、何か戦略を練っているかもしれない。


 トモヤ 「……ってな訳で。そっちも最終調整があると思うし、一旦バイバイだな」

 トウヤ 「そうですね。互いの手の内を明かし過ぎるのは良くないですし、集合まで別行動にしましょうか」

 トウコ 「あら。なんか勝手に話し纏まってたのね」

 シズク 「そうみたいだね。じゃあトウコちゃん、トウヤ君、また後でね」

 トウヤ 「はい。お互いベストを尽くしましょうね」

 トモヤ 「臨むところだ!」


そうして私たちは、一旦解散することに。トウヤの言った通り、ここで一緒に最終調整して、手の内を明かす必要はない。実戦で当たってその場で対策を考えられるようじゃないと、トレーナーとしては まだまだだ。


……そう言えば、“シズク”って名前、どこかで聞いたことあるのよね。何か……なんだったかなぁ。

まぁ、今はそんなことで悩んでる場合じゃないか。私たちは場所を変えて、ポケモンたちの最終調整に取り組んだ。
 ▼ 269 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/18 00:40:00 ID:mJdSN.RY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今夜はこの辺で終了します。
ここまでのご支援、ご感想、ありがとうございました。

もう少しでリンクします。
 ▼ 270 ズパス@くろいメガネ 15/10/18 00:47:56 ID:Tc.iNpDI NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコ、トウヤにトモヤ……ややこしい(笑)

支援
 ▼ 271 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/18 01:30:30 ID:mJdSN.RY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>244
これですかね → http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=144795

>>270
多分トウヤが悪い(笑)
 ▼ 272 ッパ@あかいバンダナ 15/10/18 14:19:18 ID:rg189yPE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トモヤとシズクって確かとーえつの小説にも出てきたような
 ▼ 273 イチュウ@エネコのしっぽ 15/10/18 23:40:04 ID:h7.22zK2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私怨
 ▼ 274 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/19 02:10:00 ID:kPKmjJ4U [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


9時50分。出場登録ならびにパーティー変更の期限が近づいてきた。

もうそろそろ、ポケモンたちをボールに戻しておいた方が良いかもしれない。だって、参加者が出揃っちゃう前で、わざわざ手持ちを見せること無いもん。


 トウコ 「戻って、コジョンド、ドレディア、ランクルス」

 トウヤ 「そろそろ移動しますか?」

 トウコ 「えぇ。これ以上、他の参加者に私たちの手持ちを見せるのもアレだし、逆に私たちの方から、参加者の手持ちを偵察しましょうよ」

 トウヤ 「流石トウコさんですね。僕だったら、他の参加者のポケモンをあえて調べようとは思いませんよ」

 トウコ 「そこがバトル慣れしてるかしてないかの違いよ。ほら、トウヤもポケモン戻して」

 トウヤ 「はい。みんな、一旦戻るよ」


   リーフィア 「ふぃぁ」 てちてちてち……


 トウヤ 「あれっ?」
 ▼ 275 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/19 02:12:00 ID:kPKmjJ4U [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……と、リーフィアがトウヤから遠ざかっていく。

その向かう先には、女の子の足元で小さくなっている、イーブイの姿があった。


 トウコ 「リーフィア、あのイーブイが気になったみたいね」

 トウヤ 「そうみたいですね。けど いきなり行くのは……。戻って、エレキッド、エネコロロ」


トウヤは2匹をボールに戻すと、リーフィアの後を追って行った。

う〜ん、トウヤのポケモンって、自由って言うか、ノビノビ育てられてるような感じがしたけど、こうやって勝手に行動しちゃうあたり、本当に、ノビノビと育てられたんだな。


   トウヤ 「あっ、すみません、僕のリーフィアが勝手に……」


   リーフィア 「ふぃぁぁ」

   イーブイ 「ぶぃっ……」



女の子の元へ向かったトウヤ。

すぐに戻って来ると思ったけど……、何やら、女の子と、その彼氏っぽい男の子と一緒に話し始めてしまった。イーブイの話題で盛り上がってるのかしら。

トウヤにとって、さっきのトモヤと同じように、“友達と話す”ってのは、刺激的なことなんだと思う。あの子たちは私たちより年下だと思うけど、トウヤにとっては、その辺は関係ないのかな。
 ▼ 276 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/19 02:15:00 ID:kPKmjJ4U [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ 「(しょうがないわねぇ……)」


あんまりにも話が盛り上がってるようなので、私も3人の元へ向かった。

……別に、トウヤが女の子と楽しそうに話してるのを嫉妬してる訳ではない。


 トウコ 「ちょっとトウヤ〜いつまで喋ってんのよ〜」


トウヤたちに近付いてみて初めて、男の子と女の子の顔を確認。

この子……、昨日のトライポカロンに出てた子よね。


 トウコ 「……あら? この女の子、昨日トウヤが絶賛してた子じゃない」

 トウヤ 「そうなんです」

 トウコ 「私はトウコ。よろしくね。先に言っておくけど、トウヤとは兄妹じゃないからね」

 セレナ 「あっ……はい。初めまして。セレナです」

 サトシ 「オレ、サトシです。こっちはピカチュウ」

 ピカチュウ 「ぴっか!」
 ▼ 277 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/19 02:17:00 ID:kPKmjJ4U [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナとサトシ。やっぱり私たちより年下っぽい。

でも、年齢の割には しっかりしている印象を受ける。……いや、セレナの方はまだ幼い顔だけど、サトシの方は……なんだろう、百戦錬磨って言うか、これまで長旅をしてきたかのような逞しさを感じた。

……あれ? そう言えばサトシって名前、ちょっと前に聞いたわね。


 トウコ 「サトシって……どっかで聞いた名前ね」

 サトシ 「ん? えっと……、どこかで会いましたっけ?」


いや、会っては無いはずよ。年下の男と話したら、流石に覚えてるし。

そんな中、実はトウヤもサトシの名前に覚えがあったようで、彼の方が先に口を開いた。


 トウヤ 「サトシ君とピカチュウ、ひょっとして、イッシュ地下鉄のノボリさんとクダリさんを知ってますか?」

 サトシ 「ノボリさんとクダリさん……もちろん知ってますよ! 一緒に地下鉄の事件を解決して、あと、バトルもして貰いました」

 トウコ 「……あぁ! プラターヌ博士が言ってた子ね!」

 トウヤ 「そうですそうです」


思いだした。

確かにノボリさんとクダリさんも、サトシとピカチュウのこと話してた。でも私的には、ミアレに着いてプラターヌ博士から聞いた時の印象の方が強い。だって……。
 ▼ 278 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/19 02:19:00 ID:kPKmjJ4U [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「プラターヌ博士が?」

 トウコ 「えぇ。サトシが来るといつも研究所が壊れるって!」


そう、なんか疫病神みたいな言い方されてたから!


 サトシ 「あはは……いや悪いのはオレたちじゃないんですけどね」

 トウヤ 「そっかぁ……君がサトシ君だったのか。僕、ノボリさんとクダリさんと知り合いでね、地下鉄の危機を救ったサトシ君の話を聞いてたんだ。思わぬ所で会えたね」

 サトシ 「そうだったんですか! いやぁ、あの時はオレたちって言うより、ピカチュウたちが頑張ってくれたんですよ」

 ピカチュウ 「ぴかぴっかぁ!」

 トウヤ 「ピカチュウ可愛いなぁ……。それに、セレナさんのイーブイも。こんにちは」

 イーブイ 「ぶぃ……」 プルプルプル


確かにイーブイは可愛い。そしてトウヤは可愛いポケモン好き。こんなイーブイを放っておける訳ないってことね。

けど当のイーブイは、トウヤに怯えているようだった。
 ▼ 279 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/19 02:20:00 ID:kPKmjJ4U [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「あっ……ごめんなさい。この子、ちょっと人見知りで……」

 トウヤ 「そうなんですか。でも、リーフィアは大丈夫みたいですね」

 リーフィア 「ふぃふぃぃあ」

 イーブイ 「いぶぃっ」

 サトシ 「へ〜。やっぱ進化系同士で気が合うのかな」

 トウヤ 「そうみたいですね。あとは、女の子同士で話し易いのかもしれませんね」

 セレナ 「リーフィアも女の子なんですか?」

 トウヤ 「はい。イーブイ系は女の子の割合が少ないって言われてますが、僕のリーフィアも女の子なんです」

 セレナ 「そうなんですか〜。よろしくね、リーフィア」

 リーフィア 「ふぃぁ!」


ふーん。イーブイ系って、メスの方が少ないんだ。

って言うより、トウヤのリーフィアってメスだったのね。鳴き声じゃ案外分からないものね。
 ▼ 280 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/19 02:22:00 ID:kPKmjJ4U [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウヤ 「それより先ほどの……、トライポカロンを悪く言う人っていうのは……?」

 トウコ 「えっ? そんな奴が居たの?」
 
 セレナ 「ぁっ……」

 サトシ 「聞いてくださいよ! そいつら、一方的にポカロンの批判して……、しかも、この大会の参加者なんですよ!」


トライポカロンを悪く言う……?

確かに昨日のポカロンの1次審査は、まるで訳が分からなかったけど、少なくとも2次審査は、それなりに楽しめた。綺麗な演技を5組も見れたし、2次審査に限っては、批判する要素は無かったはず。

ってことは、1次審査の愚痴か何かかな? あんなバラエティー番組みたいなクイズじゃあ、批判されても仕方ないとは思うし。


……けど、事態は少し深刻そうだ。だって、セレナの表情が暗いんだもん。たとえポカロン1次審査の批判を受けたって、優勝者であるセレナが、ここまで暗い顔をする理由は無い。

もしかして、もっとポカロン全体の批判を受けたのかな。それか、セレナ自身が悪口を受けたか……。


そんな彼女を思ってか、いったい何があったのか、サトシの方が詳細を話してくれた。
 ▼ 281 クレオン@たんちき 15/10/19 02:33:47 ID:VVAQqCyY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>280
コダマかな?
 ▼ 282 マゲロゲ@おしえテレビ 15/10/19 16:52:14 ID:4gBdambI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 283 ルガルド@ばんのうごな 15/10/19 17:58:29 ID:dltb/LCY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 284 ブクロン@けむりだま 15/10/19 18:25:42 ID:cuVVCp2Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 285 ルシェン@かおるキノコ 15/10/20 01:23:01 ID:O7eFYpRA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援。
 ▼ 286 ノセクト@キズぐすり 15/10/20 07:48:57 ID:8UYQPqBo NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 287 ケニン@インドメタシン 15/10/20 23:11:01 ID:Xupmo2bE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!!!
 ▼ 288 ビィ@バンジのみ 15/10/23 00:58:03 ID:hDIQ3t8U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 289 ュレム@エレキブースター 15/10/24 01:07:49 ID:Wk.DP7to NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援。
 ▼ 290 マザラシ@しろいビードロ 15/10/25 18:21:14 ID:H1aJhL1w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すえん
 ▼ 291 ライゴン@だいちのプレート 15/10/25 18:42:34 ID:vDEdNeRs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>281
いいえ、誰でも
 ▼ 292 チニン@ブロムヘキシン 15/10/25 19:48:11 ID:ZHN2bGq. NGネーム登録 NGID登録 報告
これヒャッコクロマン日時計杯開催のSSと繋がってるのか!

支援!
 ▼ 293 殺木 小次郎 15/10/26 00:33:03 ID:u6Xsyjyk NGネーム登録 NGID登録 報告
>>291
ワロタww


支援
 ▼ 294 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 00:10:00 ID:/uOOTlbY [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 サトシ 「……それで、そいつらタカオとテリカって言うんですけど、ポカロンは自己満足に過ぎない〜とか、自分が美しいって勘違いしてるんだ〜とか、バトルと違って役に立たない〜とか、とにかく散々な言いようだったんです!」

 トウコ 「……なにそいつら! 有り得ないっ!」

 トウヤ 「確かに酷いですね。人の夢を否定する資格なんてありませんし、そもそも、あんなに美しい演技を小馬鹿にするなんて、ちょっと神経を疑いますよ」

 トウコ 「バカバカしい奴等ね。そもそもバトルとポカロンを比べること自体おかしいじゃない。なにをどう比較するって言うのよ。私もバトル大好きだけど、ポカロンそのものを否定するつもりは無いわ。……昨日の一次審査の内容以外は」

 セレナ 「クイズ……確かにあれは私も戸惑いました……」

 サトシ 「あ、あとあいつら、“セレナがポカロンで優勝したことを口実に男を作る〜”とか言ってたんです。どういうことなんでしょう、男を作るって」

 セレナ 「ちょっサトシ……」

 トウヤ 「それは……」

 サトシ 「勿論セレナは否定しましたよ。でもあいつら、それをネットに書きこむって言いだしたんです!」

 トウコ 「ネットに!?」

 サトシ 「はい! 嘘の内容を書きこんで、一気に拡散してやるんだって!」

 トウヤ 「それはマズいですよ。ネットに一度書きこんだ内容は、一生消えることは無いですし、それでトラブルも発生してる……絶対に止めさせなきゃ!」

 トウコ 「そうよ! それこそ名誉棄損で訴えるって脅すくらいじゃないと」

 サトシ 「えぇ、止めろって言いましたよ。それで約束したんです。この大会で、オレたちがタカオとテリカに勝ったら、嘘を書き込むなって」
 ▼ 295 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 00:20:00 ID:/uOOTlbY [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウヤ 「……ん?」

 サトシ 「だからオレたち、絶対に優勝しなきゃいけないんです!」

 トウコ 「……ねぇ待って。それって、サトシたちが勝った時の条件を付けないと、明らかに釣り合ってないわよ、賭ける対象が」

 セレナ 「えっ……?」

 サトシ 「いやだから、オレたちが勝ったら、書き込みさせないんですよ!」

 トウコ 「じゃあ、もし向こうが勝ったら?」

 サトシ 「その時は……あれ? もしかしてオレたち損してるのか!?」

 トウヤ 「ははは……」

 トウコ 「こんなこと言うのも悪いとは思うけど……バカ」

 サトシ 「うぅっ……」

 トウヤ 「ちょっとトウコさん辛辣ですよ……」

 トウコ 「だって! どう考えても不平等じゃない! 流石に今から条件を変える〜とは行かないだろうし、どうするのよサトシ、セレナ」

 セレナ 「えっと……、ごめんなさい。あの時は頭が回らなくて……」

 トウコ 「はぁ……」
 ▼ 296 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/10/28 00:26:23 ID:agqjZ0p6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 297 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 00:30:00 ID:/uOOTlbY [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「だからオレたち、そいつらに絶対負けられないんです!」

 トウコ 「当然よ! 確かトーナメントの組み合わせはランダムでしょ? もし先に私たちと当たるようなら、ぶっ潰しとくわ」

 トウヤ 「トウコさん年下の前なんですからもう少し言葉遣いとか……」


まったく……、サトシもセレナも、もう少し物事をきちんと考えてから行動しないと、痛い目 見ちゃうわよ。

きっとそいつらの挑発に乗っちゃったんだろうけど……、けど勿論、悪いのはそのタカオとテリカって奴等だ。

しかも嘘の情報をネットに書きこもうとするなんて、普通の感覚じゃない。本来なら当事者同士で解決すべき問題だろうけど、もしサトシとセレナが敗退するようなことがあれば、私たち年上の人間が、そいつらを制止しないといけないわね。





 トモヤ 「あれ? 知り合い?」

 トウヤ 「……あぁ、トモヤさん、シズクさん」


と、このタイミングでトモヤとシズクが やって来た。

当然サトシとセレナのことは知らないんだろうけど、自己紹介が始まる前に、言っておかなきゃいけないことがある。

私はセレナに耳打ちした。
 ▼ 298 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 00:40:00 ID:/uOOTlbY [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ (まぁセレナ。その話はあんまり広めない方が良いわよ。人の噂って、どんな風に伝わるか分からないから)

 セレナ (あっ……はい)

 トウコ (あなたとサトシの実力は知らないけど、ここは2人でそのタカオとテリカに挑むことね。無責任かもしれないけど、そこは当事者同士で解決するのが本当の大人よ)

 セレナ (そう……ですよね)

 トウコ (けど、もし本当にどうしていいか分からなければ、私たちを頼りなさいね)

 セレナ (トウコさん……、ありがとうございます。とっても心強いです)

 シズク 「……なにかあったのトウコちゃん?」

 トウコ 「なんでもないわ。あ、この子はセレナって言ってね。ポケモンパフォーマーを目指してるんだって」

 シズク 「そうなんだ。あ、私はシズク。よろしくね」

 セレナ 「セレナです。よろしくお願いします」


トモヤとシズクを警戒してる訳じゃないけど、やっぱりこういうことは、あんまり多くの人に知れ渡らない方が良いと思う。

ネットが絡む可能性があるんだから、出来るだけ関係者は増やさない方が良いはずだ。

私の言葉、もしかしたらセレナには冷たく感じちゃったかもしれないけど、そういう私の意図を理解してくれれば嬉しいな。
 ▼ 299 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 00:50:00 ID:/uOOTlbY [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 トモヤ 「へぇ〜カロスのジムバッジ、もう6個も持ってるのかぁ!」

 サトシ 「はい。今日はこの大会に出て、明日はヒャッコクジムに挑戦するんです」

 トウヤ 「ってことは相当な実力者なんだね、サトシ君って」

 トモヤ 「じゃあ、ポケモンリーグの出場経験とかもあるのか?」

 サトシ 「もちろん! カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、それにイッシュリーグも。……まぁ、まだ表彰台に上ったことは無いんですけどね」

 トウヤ 「それでも凄いよ。そういう経験って、そう出来るものじゃないからね」

 トモヤ 「あぁ! オレだってリーグに出場したことあるけど、まだ2回だぜ。サトシの経験は絶対に誇れるものだよ、うん!」

 サトシ 「いやぁ……へへっ!」


一方トウヤたちは、男同士で勝手に盛り上がっていた。

旅する男ってだけで共通の話題は盛り沢山だろうし、トウヤも増して楽しそうだ。良かったわね、気の合う仲間が出来て。

正直、見ず知らずの男は信用できないけど、シズクは良い子そうだし、一応安心かな。サトシは年下だから関係ないし、とりあえずこの大会中、話し相手に困ることは無さそうだ。
 ▼ 300 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 00:55:00 ID:/uOOTlbY [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トモヤ 「……っと、そっちがセレナちゃん?」

 セレナ 「あっ、はい。初めまして。セレナです」

 トモヤ 「オレはトモヤ。サトシと一緒に旅してるんだって?」

 セレナ 「はい。あでも、友達がもう2人、4人で旅してるんです」

 シズク 「そうだったんだ」

 サトシ 「特に4人で旅するって決めてた訳じゃないんですけど、色々と出会いがあって、4人で旅することになったんです。シトロンって奴と、その妹のユリーカ。みんな大切な仲間ですよ」

 トウコ 「あぁ、2人っきりじゃ無かったのね」

 セレナ 「はい。どちらかと言うと、サトシたち3人の旅に、私が後から入ったって言うか……」

 トモヤ 「へぇ〜。実はオレたちも、4人で旅してた時期があったんだ」

 サトシ 「そうなんですか」

 トモヤ 「あぁ。色々あったけど、あの頃は楽しかったよな」

 シズク 「そうだよね。2人とも元気にしてるかなぁ」

 トウヤ 「それが、さっき言ってた“リーフィアを連れたトレーナー”なんですね」

 トモヤ 「そっ。バトル自体は強くないんだけど、回避に力を入れてる奴でさ、オレも学ぶことは多かったよ」

 トウコ 「回避に力ねぇ……。そんな奴と当たったら、鬱陶しくて頭来ると思うわ」

 トウヤ 「まぁまぁ」
 ▼ 301 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 01:00:00 ID:/uOOTlbY [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
回避に力を入れるトレーナーが居るなんて……。

確かにバトルにおいて、スピードを上げてワザを回避するのは重要なことだけど、そればっかしに拘って成功したトレーナーを、私はまだ見たことが無い。

……まぁ、バトルサブウェイの狭いフィールドじゃ、回避に限界があるからだろうけどね。


 サトシ 「あ、そうだ。トウヤさんとトモヤさん。ちょっと話があるんですけど……」

 トウヤ 「僕たちに?」

 トモヤ 「どうした? なんでも答えてやるぜ?」

 サトシ 「あのっ……出来れば場所を変えたいなーって」
 
 トモヤ 「ほ〜。女子に聞かれちゃマズい話か?」 ニヤニヤ

 トウヤ 「ちょっとトモヤさん……」

 セレナ 「えっ?」


下ネタとかレディーの前で言うんじゃないわよまったく。これだから見ず知らずの男は嫌なのよ。

でも、サトシがトウヤとトモヤに話したい内容、確かに気になるわね。初対面で、しかも年上の相手2人に、いったい何を話したいんだろう。
 ▼ 302 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 01:10:01 ID:/uOOTlbY [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「いやそう言う訳じゃないんですけど……」

 トモヤ 「オッケー。じゃあ向こうのベンチで話そうぜ。悪いけどちょっと抜けるよ」

 トウヤ 「集合時刻には戻りますから」

 トウコ 「遅れるんじゃ無いわよ」

 サトシ 「ごめんなセレナ。すぐ戻るから」

 セレナ 「あっ、うん……」


そうしてトウヤたちは、離れたベンチへと歩いて行った。まぁ、男同士で話し足りなかったことでもあるのかしらね。

とりあえず集合時間までもう少しあるので、私たちは私たちで、女の子同士のお喋りを楽しむことにした。




※ ここから数スレはトウヤ視点。

※ トウコ視点はコチラ(http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=173642)の87〜95レス目。
 ▼ 303 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 01:25:00 ID:/uOOTlbY [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


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 トモヤ 「さて。それで、どうしたんだサトシ?」


サトシ君に頼まれて、トウコさんたちの元から離れた僕たちは、ベンチに腰掛けた。

日差しは暖かく、吹き抜ける風も心地良い。周りは他の参加者や観客の姿が多く見られるけど、適度な雑踏と言うのも、こういう話の場では時に重要になってくる。あまりにも静かすぎ

ると、サトシ君の口が重くなるかもしれないからだ。


 サトシ 「すみません突然。実は、2人に聞きたいことがあるんです」

 トウヤ 「聞きたいこと?」

 トモヤ 「旅のことならサトシの方が詳しいと思うけど、それ以外?」

 サトシ 「はい。トウヤさんはトウコさんと、トモヤさんはシズクさんと、2人で一緒に旅してるんですよね?」

 トウヤ 「はい、そうですよ」

 トモヤ 「うん。今はな」

 サトシ 「それで……、実はオレ、セレナに何か、プレゼントしたいって思ってるんです」
 ▼ 304 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 01:26:00 ID:/uOOTlbY [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウヤ 「セレナさんに?」

 トモヤ 「ほ〜やるじゃねーかサトシ。そう言うアピールはバンバンした方が良いぞっ」

 サトシ 「でもオレ……、セレナに何をあげたら喜んでくれるか分からなくて……。トモヤさん、トウヤさん。何かアドバイスとか貰えませんか!?」


サトシ君、純粋だなぁ。

セレナさんにプレゼントか……。そう言えば、僕からトウコさんにプレゼントあげたことってありませんでしたね。やっぱりお付き合いしてると、そう言うことにも気が回るんですね。


 トモヤ 「そういうことは、さり気なくセレナちゃんに聞いてリサーチしておくものだぞ」

 サトシ 「う〜ん、けど、出来ればセレナに内緒にしておきたくて。普段の感謝の気持ちと、あと、この大会に一緒に出てくれることのお礼なんです」

 トウヤ 「お礼……ってことは、セレナさんが この大会に出るの、あんまり乗り気じゃなかったんですか?」

 サトシ 「いや、そう言う訳じゃないんです。でも、セレナの本業はポカロンって言うか……、普段はバトルしないんですよ。この大会って男女ペアじゃなきゃ出れないので、オレから出て欲しいって誘って……」

 トモヤ 「なるほど、自分のために都合を付けてくれたセレナちゃんへのお礼ってことか」

 サトシ 「はい」

 トモヤ 「でも……あれっ? サトシとセレナちゃんって……カップル、だよな?」
 ▼ 305 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 01:27:00 ID:/uOOTlbY [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「そうですよ」

  ※ 仲の良い友達同士的な意味で

 トモヤ 「そっか。そこで あえてプレゼントを送るとは、なかなか女心を分かってるんだな」

 サトシ 「いや……、分からないから何をあげれば喜ぶか知りたいんですけど……」

 トモヤ 「ははっ……そっかそっか。けどカップルであるんなら、サトシが何をプレゼントしても、セレナちゃんは喜ぶと思うぜ?」

 トウヤ 「えぇ。女の子って、好きな相手から貰う物なら、どんなものでも喜んでくれるはずですよ」

 サトシ 「そうなのかなぁ……」

 トモヤ 「じゃあ、これまでセレナちゃんに何かプレゼントしたことってあるのか?」

 サトシ 「あっ、はい。青いリボンをプレゼントしました」

 トウヤ 「……それってもしかして、いまセレナさんが胸元に付けてる?」

 サトシ 「それです」

 トモヤ 「ほら見ろ! サトシから貰ったプレゼントが嬉しかったから、ああやって胸元に付けてくれてるんだぜ」

 サトシ 「そっか……」
 ▼ 306 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 01:28:01 ID:/uOOTlbY [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トモヤ 「もし物に抵抗があるんなら、綺麗な景色を見せてあげるのも良いんじゃないか?」

 サトシ 「景色……ですか」

 トモヤ 「あぁ。女の子ってロマンチックなこと好きだし」

 サトシ 「でも、それだけってのも何だか寂しくないですか?」

 トモヤ 「そこはサトシ。お前が男を見せるんだよ」

 サトシ 「えっ?」

 トモヤ 「綺麗な景色を2人で眺めながら、改めて、セレナちゃんに“好きだ”って伝えるんだよ」

 サトシ 「なるほど……」

  ※ サトシにとっての好き = 大切な仲間

 トモヤ 「で、セレナちゃんが嬉しそうな表情を見せたら、ラストはキスだ」

 サトシ 「キス……!?」


トモヤさん、年下になんてこと教えてるんですか……。

いや確かにそういうアプローチも有るとは思いますけど、それをまだ若い子にやらせようって言うんですか……。

何というか、実際に女の子と付き合ってる人って、僕たちじゃ考え付かないような積極的な行動に出れるんですね……。
 ▼ 307 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 01:29:05 ID:/uOOTlbY [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トモヤ 「それで完璧だ! なにも物だけが全てじゃない。セレナちゃんが喜んでくれることを、先手先手で実行するまでさ!」

 サトシ 「いやでもキスって……確かにお礼ですけど……」

  ※ サトシにとってのキス = お礼、歓迎、信頼など

 トモヤ 「そんなサトシのために、とっておきの場所を教えてやるよ。あそこ……分かるか?」

 サトシ 「えっ?」


トモヤさんは、この臨海公園とは反対側にある山の方を指さした。


 トモヤ 「昨日、オレとシズクで行ってみたんだけどさ。あの山、なだらかな遊歩道で上まで登れるんだ。ちょっと森が深くて薄暗いけど、そのお陰でほとんど誰も通らない」

 サトシ 「えっと……あっちの山ですか?」

 トモヤ 「違う違う。あの……ほら、中腹に小さい鉄塔っぽいの見えるだろ? あれ携帯の基地局なんだけど、あの山」

 サトシ 「あぁ、はい!」

 トモヤ 「で、その遊歩道を登ってって、ちょうどその基地局辺りで脇道に逸れると、日時計と海を一望できるポイントになってるんだよ」

 サトシ 「へぇ〜! そうなんですか!」

 トモヤ 「でだ。向こうが西だろ? 夕方……多分、バトル大会が終わった後に登れば、ちょうど沈む夕日と日時計が一望できるはずだ。綺麗な景色って言ったら、もうあそこしか無い!」

 サトシ 「分かりました! じゃあオレ、試合終わったら、あそこからの景色をセレナに見せてあげますね!」

 トモヤ 「おう! これでセレナちゃんはサトシのこと、ますます好きになると思うぜ!」
 ▼ 308 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/10/28 01:30:00 ID:/uOOTlbY [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あぁ……、サトシ君が変な方向に影響されなきゃいいけど……。

でも、トモヤさんのアプリーチ方法は、なんだかんだで現実的と言うか、童貞の僕の目から見ても、女の子ウケしそうなロマンチックなコースに見える。

好きとかキスとかは別にして、綺麗な景色を見せてあげるくらいなら、僕もトウコさんに してあげられるかな……。


 トモヤ 「どうしたトウヤ。さっきから黙りっぱなしで。お前もサトシにアドバイスしてやらないと! それがオレたち年長者の使命だろ?」

 トウヤ 「いやそんな使命聞いたこと無いですよ。……まぁ僕から伝えることがあるとすれば、美味しい料理のお店をリサーチして、そこに招待してあげるくらいでしょうかね」

 サトシ 「レストランですか。なるほど……」

 トウヤ 「僕もどちらかと言うと、“物より思い出”派です。美味しいものを食べると自然と笑顔になりますから、そういう思い出って、案外忘れないものなんですよ」

 トモヤ 「大人だなトウヤは」

 サトシ 「じゃあ、景色を見たあと、レストランに招待……。財布の中身と相談して実行します」

 トウヤ 「えぇ。でも、若いうちは若いうちの付き合い方ってのがありますから、あんまり背伸びせずに、自然体で楽しめるお店を選んであげて下さいね」

 サトシ 「はいっ!」


僕が教えてあげられることは、これくらいかな。

なにせ、僕はトウコさんとお付き合いしてる訳じゃないし、かと言ってこの場でそれを伝えるような空気でもない。個人的にはこれが精一杯の対応だった。


集合時間も迫っているので、僕たちはトウコさんたちと合流し、集合場所へと向かった。
 ▼ 309 ローゼル@びっくりこやし 15/10/30 21:42:52 ID:e65rHq7Q NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 310 レシー@ねっこのカセキ 15/11/01 02:38:05 ID:WpPexcPo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 311 ゲキ@ズアのみ 15/11/02 00:53:09 ID:UX.Fw.Rw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 312 ーランド@ピーピーエイダー 15/11/03 21:17:21 ID:svvlJHrU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 316 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 00:13:01 ID:qM7o24X6 [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 司会 『さぁ皆様、お待たせ致しました! ただいまより、毎年恒例のバトルイベント、“ヒャッコクロマン日時計杯”を開催いたします!』


いよいよバトル大会が幕を開けた。

トウヤと旅を始めて、初の公式タッグバトル。カップルイベントとか言われてるけど、そういうこと抜きに、このバトル大会は私の気持ちを高揚させた。

だって、これまで自分の力を試す場は、私の場合、ほとんどバトルサブウェイ。こういう大会は初めてで、とってもワクワクする。


 司会 『ロマンと日時計の街、ヒャッコクシティに集いしカップルは、今年は全部で31組。31組のカップルが、タッグバトルでお互いの絆を確かめ合い、バトルの頂点を目指します!』


 トウコ 「31組……。ってことはバトル数は……」

 トウヤ 「最大5戦。運が良ければ4戦ですね」


トーナメント形式の31組、バトルは5戦。5回勝てば優勝だ。

私とトウヤの実力がどこまで通用するか、本当にワクワクが止まらない。


 司会 『さて、特設ステージのモニタをご覧ください。これよりコンピューターが、皆様の対戦相手をランダムに決定します!』
 ▼ 317 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 00:20:00 ID:qM7o24X6 [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
対戦相手、トーナメント表は、この場でランダムに決められるらしい。

どんな相手に当たるかは運次第。優勝を狙うのなら弱い相手と当たれば楽だけど、強い相手と当たってこそ、私たちの実力を図ることが出来る。


 サトシ 「誰が来ても優勝目指すまでさ! タカオとテリカだって、あんなこと言われたけど、単なる通過点に過ぎないぜ?」

 セレナ 「サトシ……うん、そうだよねっ!」


タカオとテリカねぇ……。

ランダムってことは、私たちが先に そいつらと当たる可能性だってある。逆に初戦でサトシ・セレナと当たる可能性だってあるし、ここは上手くバラけてほしい所だ。


 トウコ 「シズク、セレナ。どこで当たっても本気で行くわよ」

 シズク 「勿論! 絶対負けないからねっ!」

 トモヤ 「あぁ! オレたちの力、見せつけてやろうぜ!」

 トウヤ 「僕だって負けませんよ」


トウヤも気合い入れてくれてるわね。

エネコロロは別として、トウヤの本当の実力は、私はまだ知らない。シリンダーブリッジで不良とバトルした時は、何だかんだで中断みたいな形になっちゃったし、今後のためにも、こうした公式の大会で、きちんと確認しておきたかった。


 司会 『それでは発表します。ランダムに配置したトーナメント表は……こちらですっ!』
 ▼ 318 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 00:30:00 ID:qM7o24X6 [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トーナメント表が発表され、参加者の群衆から声が上がった。

31組によるトーナメント表……、私とトウヤのタッグは、その右上に記されていた。


 トウコ 「……Aグループの14組目ってことかしら」

 トウヤ 「この表で行くと……、準決勝でトモヤさんとシズクさんのタッグとバトルですね」

 トモヤ 「そうだな。ちゃんと準決勝まで来いよ〜?」

 トウコ 「あったりまえでしょ! 馬鹿にしないで貰える?」

 トモヤ 「……えっ、オレいま怒られたの?」

 シズク 「あはは……。 サトシ君とセレナちゃんのタッグはBグループみたいだね」

 トウヤ 「と言うことは、僕たちのどちらかが、決勝でサトシ君とセレナさんとバトルするんですね」

 トモヤ 「あぁ。言っとくけど、オレたち負ける気なんて更々無いからな」

 トウコ 「それは私たちも同じよ」

 シズク 「お互いベストを尽くそうね、トウコちゃん。トウヤ君」

 トウヤ 「えぇ」

 トウコ 「勿論っ!」


トモヤとシズク、相当な自信だ。やっぱり2人、かなりの実力の持ち主ってことね。
 ▼ 319 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 00:40:00 ID:qM7o24X6 [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 司会 『さて、ここ臨海公園に設置された特設フィールドは4面。AグループとBグループ、それぞれ2戦ずつバトルを行っていきます。事前にご説明の通り、使用ポケモンは1人1体、タッグ2体でのダブルバトル一本勝負。時間無制限です!』


なるほど。確かにこの人数だと、4試合くらい いっぺんに進めないと、今日中に終わらないわよね。

トーナメント表通りに進むのなら、私たちは第1試合のラストとなりそうだ。


 司会 『最後にお待ちかね、優勝賞品の発表です」


あ、そう言えば賞品はお楽しみで当日発表って書いてあったっけ。

大会の規模的に見れば結構良い賞品を期待できるけど、カップル向けの大会ってことを考えると、そんなに大それた物を貰えるとは思えないのよねぇ……。


 司会 『まず第3位のカップルには……、ブティック商品券、1万円!』


 トウコ 「えっ!?」

 トモヤ 「いちまんえんっ!?」

 シズク 「凄い……3位で1万円って、それ凄いよ!」


ブティック……、あぁ、メゾン・ド・ポルテの記憶が蘇る。なんで服が10万以上するのよ。

って言うか賞品1万円って……、これ思ったより凄い大会だったのね。この分だと、準優勝と優勝賞品も期待できそうだ。
 ▼ 320 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 00:45:00 ID:qM7o24X6 [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 司会 『続いて第2位、準優勝のカップルには……、“ホテルヒャッコクガーデン”の本格フランス料理、ディナー招待券!』


 トウヤ 「ヒャッコクガーデンと言えば、ミジュランガイドにで三ツ星を獲得しているレストランのホテルですよ!」

 シズク 「って言うことは……」

 トウヤ 「カロスでも1,2位を争う、高級レストランと言うことです。フルコースなら、1人1万円コース……、いや、それ以上かもしれません」

 トモヤ 「おいちょっとマジで凄くないか賞品!?」


ねぇ待ってよ準優勝で2万円コース!?

ここまで来たら逆に優勝賞品って何なのよ!? これ以上の賞品があるって言うの!?


 司会 『そして注目の第1位、優勝者は……、なんと! カロスで泊まりたいホテル3年連続第1位! “ヒャッコクベイサイド・アクアホテル”のスイートルームペア宿泊券です!』


 トウヤ 「えぇぇぇぇぇ!?」

 トウコ 「ちょっ……それって凄いのトウヤ!?」

 トウヤ 「凄いもなにも、司会の方が言った通り、カロスで泊まりたいホテルランキングで、3年連続1位を取ったホテルですよ」

 シズク 「要するにそれって、カロスで1番高級なホテルとも言えるんだよね」

 トモヤ 「おいおいそんなのバトル大会の賞品にして良いのか!?」
 ▼ 321 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 00:50:00 ID:qM7o24X6 [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウヤ 「しかもスイートルーム。この手のホテルのスイートルームって……カロスの相場は分かりませんが、軽く1人5万は越えますよ」

 トウコ 「ってことは、ペアで宿泊だと10万?」

 トウヤ 「そうなりますね」

 トモヤ 「おかしいおかしい! オレたち前に こういうタッグバトル大会に出たことあるんだけど、賞品3万円のクオカードだったぞ!」

 シズク 「あと、デジカメとワイングラスも貰ったよね」

 トモヤ 「そう言うのは協賛企業から出されるものだから別に驚かないんだけど、だってこれ……ホテルだぞ!? スイートルームだぞ!?」

 トウヤ 「確かに破格の賞品ですね。トモヤさんの言う通り、普通は協賛企業からの支給品を賞品にするものですが……」

 トウコ 「そのホテルが協賛なんじゃないの?」

 トウヤ 「そうでしょうけど、“物”と違って“部屋”ですからね。“物”なら大量生産の一部を手軽に協賛品に出せますが、“部屋”は1つしかありません。それを賞品として提供するなんて、本当に有り得ないことですよ」

 シズク 「きっと、ヒャッコクシティが一丸になって、この大会を仕立ててくれてるんだね」


とりあえず分かったのは、この大会、運営側が かなり力を入れてるってことだ。

よくよく見ると、何台ものビデオカメラが設置されている。この広い臨海公園全体が会場になってる訳だし、私の思った以上に、この大会の規模は大きかった。


これ、ますます負けられない……!
 ▼ 322 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 01:00:00 ID:qM7o24X6 [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 司会 『それでは皆さま、大変長らくお待たせいたしました。“ヒャッコクロマン日時計杯”、ただいまよりバトル開始です! トーナメント表で初戦の方、指定のフィールドまでお越しください』


ようやくバトルがスタートする。

けど、トーナメント表を見る限り、私たちのバトルは4巡目。しばらく暇になりそうだ。

ちなみにトモヤとシズクは1巡目、サトシとセレナは2巡目のバトルみたい。


 トモヤ 「よしっ! 行くぜシズク!」

 シズク 「うん。頑張って優勝目指そうねっ!」

 トウコ 「頑張ってね2人とも。準決勝で待ってるわよ」

 シズク 「ふふっ。絶対勝ち進むね!」


そう言って、トモヤとシズクはフィールドへと向かった。

2人は変わらず落ち着いた表情を貫いている。それを見るだけでも、2人の実力が相当高いことが伺えた。

ポケモンリーグ出場経験者、それに、どこかのタッグバトル大会の優勝経験もあるみたいだし、この大会も優勝する自信あるんだろうなぁ。


けど私たちだって……!

私はノボリさんに実力を褒められている。思い上がりはダメだけど、私だって、適度な自信を持って行かないと!
 ▼ 323 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 01:20:00 ID:qM7o24X6 [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウヤ 「いよいよ始まりましたが……、やっぱり緊張しますねぇ」

 セレナ 「そうですよね……」


そんな私の気合いを折るかのごとく、トウヤが情けないことを言い出した。

緊張って……、バトルに集中すれば緊張なんて感じないわよ。


 トウコ 「なに言ってんのよ。私たちは普段通りに全力でバトルするだけじゃない」

 サトシ 「そうですよトウヤさん。それにセレナも」

 トウヤ 「分かっては いるんですが……」

 トウコ 「観客なんて飾り。コイキングだって思えばいいのよ」

 トウヤ 「それは別に良いんですが、どうもこの大会、ネット中継されてるみたいなんですよ」

 セレナ 「えっ……そうなんですか!?」

 トウコ 「ネット中継?」

 サトシ 「中継って……ライブ映像ってことですか?」

 トウヤ 「はい。思ったより規模の大きい大会ですよ、この日時計杯って」


あのビデオカメラ……、テレビじゃなくて、ネット中継用だったのね。
 ▼ 324 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 01:25:00 ID:qM7o24X6 [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 トウコ 「ネット中継するってことは……、その映像、半永久的に残るってことよね」

 トウヤ 「えぇ。だから下手なバトルは出来ません。全力で行かないと、それこそネット視聴者の笑いものですよ」

 セレナ 「うぅ……ハードル上げないでくださいよぉ……」

 サトシ 「なに言ってんだよセレナ。トライポカロンだって中継されてただろ?」

 セレナ 「まぁね……」


確かに今のご時世、テレビよりネットの方が需要がある。

カメラの台数から考えると、きっと全試合をネット中継するはずだ。ってことは、ここに居る観客以上の人たちに、私たちのバトルが配信されることに……。

うわぁ複雑……。それって、私たちの戦略を半永久的にネット上に残すことになるし、手持ちだってバレることになる。この場で観戦されることに抵抗は無いけど、ネットの向こう、見ず知らずの人に私たちのバトルスタイルを見せるなんて、やっぱり何だか複雑だった。



 係員 『えーそれでは、第2巡目にバトルされる皆様、あちらの指定位置でお待ちください』


 サトシ 「……お。オレたちも移動らしいな」

 セレナ 「えっ……もう!?」

 トウヤ 「頑張って下さいね2人とも」

 トウコ 「決勝で待ってるわよ」

 サトシ 「はい!」
 ▼ 325 州街道◆IVIG1YNTZ6 15/11/10 01:30:00 ID:qM7o24X6 [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうやら2巡目のメンバーは予めスタンバイしておく必要があるみたい。

指定場所へと向かったサトシとセレナだけど……、セレナの緊張が手に取るように分かる。サトシと初めてのタッグバトルって言ってたし、どっちかって言うと、サトシと一緒ってことに緊張してるみたいね。

当のサトシはバトル一筋〜って感じだし、面白そうね、あの2人。


 トウヤ 「僕たちは しばらく暇ですね」

 トウコ 「そうね。なんか参加者用の観戦ブースがあるみたいだけど、そっちに行ってみる?」

 トウヤ 「そうですね。ここに居てもアレですし、これから勝ち進むであろう面子のバトルスタイルも、知っておきたいですしね」

 トウコ 「あら。やる気あるわねぇトウヤ」

 トウヤ 「中継される以上、下手に負ける訳にはいきませんからね」

 トウコ 「感心感心。そう言うからには、絶対優勝して貰うわよ。ネット上に私が負ける無様な姿なんて残したくないんだから!」

 トウヤ 「ははは……。それすっごいプレッシャーですよトウコさん……」


とにかく、私たちは絶対に負けられない。負けるなんて絶対に許せない。

……とは思いつつも、トウヤにこれ以上プレッシャーを与えても仕方ないので、ひとまず観戦ブースへ向かうことにした。

今は、敵の情報を知ること。トモヤとシズクがどれほどの実力を持っているか――、それを確認すべく、2人のフィールドに極力近い位置で、私たちは観戦することにした。
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