ヨウさんとイワンコのなろう系勘違いSS:ポケモンBBS(掲示板) ヨウさんとイワンコのなろう系勘違いSS:ポケモンBBS

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ヨウさんとイワンコのなろう系勘違いSS

 ▼ 1 ュナイパー@ぼうごパッド 20/04/03 22:46:41 ID:TTxco/hc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
あらすじっ!


パパ「破産しちゃった」

ヨウ「えっ」

ママ「あんただけでも逃げなさい」


両親に言われるがまま【アローラ地方】に逃げたヨウ。

ポケモントレーナーであり技の研究家であるククイ博士の養子として引き取られるも、毎晩行われる妻バーネットとの営みを邪魔しては悪いと思い、旅に出る決心をする。

しかし【アローラ地方】の風習【島巡り】の脱落者の末路を聞いたヨウは怖じ気付き、旅立つ前にトレーナーとして修行することに。

修行場所【テンカラットヒル】で出会ったイワンコと仲良くなったヨウは、彼と一緒に立派なトレーナーを目指して修行を始めた。


それから二年の月日を経て────


千の礫を放つ【いわおとし】を見ながらヨウは思う。
毎日真面目に修行したのに強い技は一つも覚えられなかった。
トレーナーは向いてないのかもしれない。旅は諦めよう……。

そうしてヨウとイワンコは、助手の手伝いをしようと、ククイの研究所へ帰ることにした。


これはいつの間にか最強クラスの力を手にしたヨウとイワンコが、一切気付くことのないまま強敵達を打ち倒す物語である。


 ▼ 2 waaMgtNYsI 20/04/03 22:47:49 ID:TTxco/hc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


第一話「僕のロフトが金髪美少女に乗っ取られていた」


 ▼ 3 ンターン@トロピカルメール 20/04/03 22:48:39 ID:z9aoI3dc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
そんな時は自己破産だッ!!
 ▼ 4 waaMgtNYsI 20/04/03 22:51:14 ID:TTxco/hc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

ヨウ「先生! お世話になりました!」

イワンコ「わうっ」

「…………」


テンカラットヒルの広場で、イワンコと共に頭を下げる。
先生──コラッタは何も言わず静かに佇んでいる。
光沢を帯びた無機質な身体。闇のような漆黒でありながら、全身が輝いて見えるこのポケモンがコラッタであることを、カントーに住んでいた頃の僕に言っても信じられないことだろう。
修行を始める前にククイ博士に聞いたことがある。


ククイ『アローラ地方にはリージョンフォームと言って、アローラの環境に適応しカントーとは姿形の変化したポケモンがいるんだぜ!』

ヨウ『へぇ〜! コラッタとか?』

ククイ『コラッタもいるね。写真見るかい?』

ヨウ『写真より自分の目で見たいです!』

ククイ『そうか! テンカラットヒルで修行するなら、リージョンフォームのコラッタにも会えるさ。黒いポケモンだから見間違えることもないだろう』

ヨウ『テンカラットヒルの黒いポケモンがコラッタ……楽しみだなぁ〜!』


環境に適応し姿形が異なるとはいえ、まさかカントー地方でもっともメジャーなコラッタが、ここまで異質な姿になるとは思わなかったが。
しかし姿形が変わってもコラッタはコラッタ。
「弱いポケモン」と聞いて早々に挙げられる筆頭がコラッタだ。
僕とイワンコにとっては恐ろしく強く、何度も打ちのめされたこの先生も、アローラ地方のトレーナーにとっては雑魚同然だと言うのだから世界は広い。
 ▼ 5 waaMgtNYsI 20/04/03 22:52:02 ID:TTxco/hc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

ヨウ「先生、最後に聞きたいことがあります」

「…………?」

ヨウ「実は先生は……コラッタではなく……」


前々から疑問に思っていたこと。
先生はコラッタにしては──大きい。そして強い。なんかビーム出すし。
本当に先生はコラッタなのか?
疑問に思い、思考を重ね、ようやく行き着いたひとつの推測。


ヨウ「実は……ラッタなのではありませんか……?」

「…………」


先生は、首を横に振った。
首と呼んでもいいかは疑問だが、彼が否定しているのは分かる。
伊達に二年間も師事していない。


ヨウ「ってことはコラッタなんですね! とにかく僕らは帰ります。近場なんでまた来ますね〜!」

イワンコ「きゃんきゃん!」

「…………」


こうして僕らはテンカラットヒルを後にした。
 ▼ 6 トシゲッコウガ@おおきなキノコ 20/04/03 22:59:57 ID:i27MKEGw NGネーム登録 NGID登録 報告
この口調ではなろうでは受けない
もっと尊大でナチュラルに見下すのがなろう系
 ▼ 7 ブリム@きのみプランター 20/04/03 23:32:25 ID:RjoY6WlA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 8 違いなろう系ヨウさんSS 20/04/04 18:54:57 ID:3eQE/UpI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

 広場を去り、洞窟を抜けると、二年ぶりとなる浜辺に出た。
 心地よい潮風が肌を撫でるこの浜辺に、ククイ博士の研究所はあるのだ。


ヨウ「ククイ博士元気にしてるかな? イワンコは会うの初めてだっけ?」

イワンコ「わんっ!」

ヨウ「どんな人かって? 半裸で白衣引っ掛けた人だよ」

イワンコ「…………」


 イワンコは心配そうだ。初対面の人に会おうというのだから無理もないか。


ヨウ「イワンコとも気が合うと思うよ」

イワンコ「…………」


 イワンコは不服そうだ。もしかしてこの子、人見知りなのかな?
 僕とはすぐに仲良くなったし大丈夫だと思うけど。

 浜辺をしばらく歩くと、木製の建物が見えてきた。
 見た目は少々ボロいあの建物がククイ博士の研究所であり、僕の今の家。


イワンコ「…………」


 イワンコは不安そうだ。確かに見た目はボロいが割りと頑丈なのだが。地下室もあるし。


ヨウ「バーネット博士も元気にしてるかな〜?」

イワンコ「わう?」

ヨウ「どんな人かって? 美人でククイ博士の奥さんだよ」

イワンコ「きゃんきゃん!」


 イワンコは嬉しそうだ。
 僕は研究所のドアノブに手を掛けた。
 ▼ 9 4BfdgAkeZQ 20/04/04 19:18:26 ID:3eQE/UpI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
※トリップ変わります


 扉を開く。


ヨウ「ただいま〜!」


 二年経ったがここは変わらない。ソファーやテレビの位置もそのままだ。


ヨウ「…………ククイ博士いないのかな?」

イワンコ「くぅん……」


 返事がないことから留守を察する。ククイ博士もバーネット博士も忙しいし仕方ないか。
 そもそも僕も何も言わず帰ってきたし。


ヨウ「とりあえず……うん。お風呂入ろ」

イワンコ「わんっ」


 修行中は先生が何処からか持ってきてくれた水とタオルで体を拭いてはいたが、シャワーを浴び風呂に入るのはおよそ二年ぶり。
 せっかく帰ってきたのだし、温かい風呂に入りたい。

 そう思い、僕はロフトの階段に足をかける。
 ククイ博士の養子になった僕は、このロフトを部屋として使わせてもらっていた。
 当然着替え等もここにある。二年ぶりだからサイズは合わないだろうが、せめてパンツくらいはね。
 ▼ 10 リゴン@はねのカセキ 20/04/04 19:33:43 ID:pyGEjWdM NGネーム登録 NGID登録 報告
強くない主人公はなろうじゃない
 ▼ 11 ノプス@サファイア 20/04/04 19:52:41 ID:8CsMhjv. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
例えばラストダンジョン前の街のうんたらとかスライムを倒して300年気付けば最強のかんたらとかそういう系か
>>6>>10は的外れだと思うしとりあえず支援
 ▼ 12 リミアン@ラティオスナイト 20/04/04 19:53:09 ID:li4AzWLs NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>10
まだ戦いのシーン出てないのになろうじゃない認定とは…
 ▼ 13 ークイン@ポロックキット 20/04/04 19:59:00 ID:R7CcaUFk NGネーム登録 NGID登録 報告
ここでなろう書くとかなろう嫌いの事虐めたいのか?スレタイを見るだけで不快感を催す奴だっているのに……
 ▼ 14 ルマッカ@ゴツゴツメット 20/04/04 20:11:07 ID:0/3YKSpk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>13
スレタイの「なろう」すら見たくないならNGワードに設定しとけwww
 ▼ 15 4BfdgAkeZQ 20/04/05 19:02:17 ID:59XgjllM [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

 階段を登り部屋へと上がる。
 二年経ったが部屋は綺麗に整頓されていた。
 ククイ博士やバーネット博士が片付けておいてくれたのだろう。

 ただ──問題は二つある。
 まず部屋の内装が変わりすぎている。というか、僕の私物消えてる?

 そしてもう一つ。


「……な、なんですか……あなた……」

ヨウ「…………」


 知らない人がいた。
 目を引く美しい脚にきめ細かな金髪、白魚のような脚に白い帽子、白いソックスに包まれた白い脚に白いワンピース。


「……ざ、財団の人ですか……!?」

ヨウ「…………」


 何か言ってるが僕の耳には入ってこない。だって脚が。
 とはいえこのままじゃいけない。この少女が何故僕の部屋にいるのかも確認しなければならない。
 まずは怯えた表情の彼女に安心してもらいたい。


ヨウ「待って。違う……」

「ち、違う……? あっ、もしかしてククイ博士のお客様……」

ヨウ「そうじゃなくて。君は誤解を……」

「違うんですか……!? じゃあやっぱり財団の……!?」


 ますます怯えた表情になった少女は、大きなドラムバッグを抱きしめる。


「だ、大丈夫よ、ほしぐもちゃん……あなただけは、私が必ず守るから……!」


 少女が抱きしめるバッグがモゾモゾと動く。中に誰かいるのかな?
 ▼ 16 4BfdgAkeZQ 20/04/05 19:04:10 ID:59XgjllM [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

ヨウ「……そのバッグ」

「!!」

ヨウ「誰かいるの?」

「い、いませんけど!?」


 誰もいないらしい。


「ぴゅぃぃ……」

ヨウ「何か聞こえるけど」

「き、気のせいです! ぴゅぃ! ほらっ!」


 気のせいらしい。
 この子が言いたくないのなら、無理に聞くのはやめておこう。
 他に聞きたいこともあるしね。

 そんなわけで自己紹介。
 僕が名乗ると、この脚の綺麗な女の子──リーリエさんは一応の警戒を解いてくれた。
 ククイ博士から僕の事は聞いていたそうだ。
 バッグの中の事は相変わらず教えてくれなかったが……。

 それともう一つ、リーリエさんは三ヶ月程前からこの研究所で助手をしているらしい。
 住み込みの助手で、ここで暮らしている。
 つまりこのロフトを部屋として与えられているわけで……


 僕のロフトが乗っ取られていた。


 まぁ仕方ないけどさぁ。
二年間帰って来ない僕と、住み込みの女の子なら、後者優先するのは当たり前だけどさぁ……。
 ▼ 17 4BfdgAkeZQ 20/04/05 19:12:06 ID:59XgjllM [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

イワンコ「わうっ!」

ヨウ「ん? あぁ、お風呂入らないとね」


 イワンコに言われて思い出す。
 僕らはその為にロフトに上がったんだ。


ヨウ「リーリエさん」

リーリエ「……なんでしょうか?」


 まだ完全に警戒を解いてはくれていないらしい。
 初対面の異性となれば当然か。同性でも警戒する。


ヨウ「僕のパンツ知らない?」

リーリエ「知りませんけど!?」

ヨウ「リーリエさんのでいいから貸してくれる?」

リーリエ「嫌ですよ!!」


 大声で怒られた。ほんのジョークなのに。


ヨウ「仕方ない……適当にタンスから探そ。何処かにあるだろ」

イワンコ「くぅん……」

ヨウ「早くお風呂入りたい? もうちょっと待ってね」

リーリエ「…………」


 リーリエさんの訝しげな視線を感じながら、僕らはロフトから降りた。
 ▼ 18 4BfdgAkeZQ 20/04/05 19:31:30 ID:59XgjllM [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シャワーを浴びて脱衣場で着替える。
 湯船に浸かる予定だったが、あまりリーリエさんを待たせるのも気が引けた為シャワーだけだ。

 別に待ってくれてはいないだろうけど。


ヨウ「綺麗になったね」

イワンコ「きゃんきゃん!」


 タンスの奥で見つけた自分のパンツを穿く。
 途中でプロレスラーみたいな見慣れないパンツを見つけたが、あれはククイ博士のものかな?


ヨウ「ちょっとキツイな」


 服も着てみるか、案の定キツかった。
 九歳の頃の服だし当然なのだが。
 そういえばこの服はママに買ってもらった服だが、ママとパパは元気にしてるだろうか……。

 ニャースもいるし大丈夫か。


 居間に戻るとククイ博士とリーリエさんがいた。


ヨウ「おかえりなさい、ククイ博士」

ククイ「こっちこそおかえりだぜ、ヨウ。大きくなったな!」


 二年ぶりの再会だが、ククイ博士はあまり変わってないように見える。相変わらず半裸に白衣なのも変わらない。


ヨウ「紹介します。相棒のイワンコです」

イワンコ「わぉん!」

ククイ「よろしくなイワンコ! 僕からも紹介するぜ。助手のリーリエだ」

リーリエ「……先程ぶりです」


 礼儀正しくお辞儀をするリーリエさん。


ヨウ「珍しいポケモンですね」

リーリエ「人間ですけど!?」


 相変わらずジョークが通じない。
 ▼ 19 4BfdgAkeZQ 20/04/05 19:38:44 ID:7y6cZrdY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


第二話「服を買いに行っただけなのに」

 ▼ 20 4BfdgAkeZQ 20/04/05 19:39:31 ID:7y6cZrdY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
初戦闘になります
 ▼ 21 ガオニゴーリ@タウンマップ 20/04/05 19:51:44 ID:rQVIruZA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 22 クオング@ラムのみ 20/04/06 07:37:08 ID:usIIkepY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 23 4BfdgAkeZQ 20/04/06 22:03:14 ID:ONyMENRA [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

ククイ「本当に島巡りやらないのか?」

ヨウ「僕らには荷が重いですって。昨日も言ったじゃないですか」


 翌朝、僕らは食卓を囲い朝食を食べていた。
 朝食を作ってくれたのはククイ博士。リーリエさんは料理が苦手らしい。
 ちなみに僕も料理はできない。修行中はきのみや野草を食べていた。たまに先生が色々持ってきてくれることも。


リーリエ「……ヨウさんとイワンコさんは、二年程修行されていたのですよね?」

ヨウ「大体それくらい。残念ながらそれに見合う強さは得られなかったけど……」


 何せ『たいあたり』『いわおとし』『かみつく』『かぎわける』しか覚えていないのだ。
 出会った時から今日まで、新しい技は一つも覚えられなかった。
 二年間も修行したのに……。


リーリエ「……二年……にいさまと同じくらいですね……」

ヨウ「ん? リーリエさん何か言った?」

リーリエ「い、いえ……なんでもありません……」

ヨウ「にいさまと同じくらいって言った?」

リーリエ「聞こえてるじゃないですか!」


 リーリエさんは朝から元気だ。
 ▼ 24 4BfdgAkeZQ 20/04/06 22:05:07 ID:ONyMENRA [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

ククイ「旅はいいぞ? 色々な人やポケモンにも出会い、世界が広がるからね。もちろん無理強いはしないが」

ヨウ「う〜ん……まぁ考えておきます」


 とは言ったものの、やらないだろうな島巡り……。
 脱落した時のことを思うと超怖いし。
 そもそも二年前、僕が旅を決意したのはククイ博士とバーネット博士の営みを邪魔しないため。
 むしろ僕が寝たフリをすることで営みの手助けになっていた気さえする。
 そんなバーネット博士、昨晩聞いた話によると、現在はアーカラ島の研究所に住み込み中らしい。

 つまり旅に出る大義名分が無くなったわけだ。
 個人的に冒険したい願望はなくもないが。

 ちなみにバーネット博士に会うのを楽しみにしていたイワンコはショックを受けていた。
 美人の奥様に興味があったらしい。


イワンコ「わっふ! わっふ!」

リーリエ「きゃっ……! どこ舐めてるんですかぁ!」


 そして今はリーリエさんに擦り寄ってる。
 気持ちの切り替えが早い奴だ。

 と、そこへリーリエさんを守るナイトの登場。
 ▼ 25 4BfdgAkeZQ 20/04/06 22:07:15 ID:ONyMENRA [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告


「ぴゅいい〜〜!」


 可愛らしい叫びと共に、何かがイワンコに激突する。
 ガス状の綿あめみたいな身体。夜空の星々を凝縮したような色合い。
 見たことも無いような、このポケモンの名は『ほしぐもちゃん』
 昨日、リーリエさんが抱きしめていたバッグにいたポケモンだ。


イワンコ「きゃぅん……」


 ほしぐもちゃんのタックルを受けイワンコがその場に倒れる。
 ダメージはないはずだが……ノリのいい奴だ。



ほしぐも「ぴゅう!」

リーリエ「ほしぐもちゃん……! ありがとう、ほしぐもちゃん……!」


 どうだっ、とばかりに踏ん反り返るほしぐもちゃんを、リーリエさんが慈しむように撫でていた。


ククイ「……ご飯中にあばれるのは関心しないぜ」

リーリエ「す、すみません……」

ほしぐも「ぴゅぃ……」

イワンコ「わぅ……」

ヨウ「リーリエさん。醤油取って」

リーリエ「……どうぞ」


 賑やかな朝食だった。
 ▼ 26 プ・コケコ@バトルポケット 20/04/06 22:41:51 ID:FwpozwZ2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
イワンコだから許されるが夜ルガになっても足なめてたら絵面がヤバイことに
 ▼ 27 ガラティアス@ルカリオナイト 20/04/06 23:26:05 ID:9ztQa3aI NGネーム登録 NGID登録 報告
俺の考えていた初戦闘と違う!w
 ▼ 28 ヤップ@ゴールドコロン 20/04/06 23:50:18 ID:v4XAgDu2 NGネーム登録 NGID登録 報告
イワンコがここまで弱いのは何か意味があるのか?
 ▼ 29 4BfdgAkeZQ 20/04/07 22:11:31 ID:WuTou6pg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


 朝食後、僕とリーリエさんで食器を洗う。
 準備はククイ博士に任せ切りにしてしまったし、せめて後片付けくらいはね。


ククイ「そうだリーリエ。一つお使いを頼みたいんだが」

リーリエ「お使い……ですか?」

ククイ「ああ」


 洗い物が終わると、ククイ博士が話しかけてきた。
 何故か身構えるリーリエさん。


リーリエ「博士のお使い……助手っぽい響きです」

ククイ「ぽい、じゃなくて助手だろ?」

リーリエ「そうでした……」


 リーリエさんが面白い事を言っていた。
 話を聞きながら目線を移すと、イワンコがほしぐもちゃんを背に乗せて走っていた。


イワンコ「わぉーん!」

ほしぐも「ぴゅい〜〜!」


 楽しそうだ。
 無邪気に戯れる二匹を眺めながら、ククイ博士とリーリエさんの会話に耳を傾ける。


ククイ「実は例の新型図鑑のパーツが、手違いでアンティークショップに届けられたみたいなんだ」

リーリエ「アンティークショップ……ハウオリシティのショッピングモールですよね?」

ククイ「そうだ。近場だし預かってもらっているんだが、代わりに受け取ってきてくれないか?」


 ハウオリシティと言えば、ここから歩いて十数分程の大きな街だ。
 僕も修行を始める前に遊びに行った事があるわけだが……。

 何故かリーリエさんは、強い決意の込もった瞳で頷いた。


リーリエ「……わかりました。不肖リーリエ。ククイ博士のお使いを必ずや達成してご覧に入れます! 助手として……!」

ククイ「頼んだぜ、助手!」

リーリエ「はいっ!」


 凄い気合いが入っていた。
 後から聞いた話によると、彼女は今までお使いを頼まれた事がなかったそうだ。
 見たところ僕より年上か、少なくとも同い年以上に見えるんだが……箱入り娘というやつなのかな?
 ▼ 30 タング@だいちのプレート 20/04/07 22:14:35 ID:coxsK99w NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ほしぐもとイワンコ可愛い
 ▼ 31 4BfdgAkeZQ 20/04/07 22:22:51 ID:WuTou6pg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


 そして十数分後、僕はハウオリシティへと続く一番道路を歩いていた。
 サイズの合う服が無いという死活問題を解決すべく、ククイ博士に貰ったおこずかいを手にブティックに行くところだ。
 今はククイ博士の白衣──何故かボタンがない──と、ズボン──もちろんぶかぶか──を着ている。
 行き先がリーリエさんと同じくショッピングモールなので一緒に向かっているわけだ。


ヨウ「まさか半裸に白衣を実践することになるとは思わなかったなぁ……」

リーリエ「……似合ってますよ?」

ヨウ「……ありがとう」


 リーリエさんに気を遣わせてしまった。


イワンコ「…………」


 隣を歩くイワンコが残念なものを見る目で僕を見てくる。
 ほしぐもちゃんはドラムバッグの中でお休み中だ。
 ふと、気になった事があり尋ねる。


ヨウ「ポケモンセンターの隣に一軒家が建ってたね。どんな人が住んでるの?」

リーリエ「……まだ分かりません。ククイ博士が仰るには、近々カントー地方の知り合いの御家族が越してくるそうですが……」

ヨウ「カントーかぁ……」

リーリエ「私達と年の近い子もいるそうですよ?」

ヨウ「へぇ〜……仲良くなれたらいいね」


 年の近い子と言えば、リリィタウンのハウ君は元気にしてるだろうか。
 太陽のように明るい彼は僕と同い年で今年十一歳。島巡りに挑戦できる年齢になる。
 後で会いに行ってみよう。

 ……僕のこと覚えてるかな?
 ▼ 32 ャンデラ@つめたいいわ 20/04/07 22:23:29 ID:lSFE8xfI NGネーム登録 NGID登録 報告
コラッタさんテンカラットヒルにでるの速すぎますよw
 ▼ 33 ークイン@コスメポーチ 20/04/07 22:35:02 ID:g/t2WL5o NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 34 クシオ@ヤチェのみ 20/04/07 22:38:41 ID:VfKIkKG6 NGネーム登録 NGID登録 報告
紫煙
 ▼ 35 ニゴーリ@ダウジングマシン 20/04/08 20:27:16 ID:us/M6kq2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
普通に面白い
支援
 ▼ 36 4BfdgAkeZQ 20/04/08 23:04:48 ID:7Y/AKO2U [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


ヨウ「ぉぉぉぉ……!」

イワンコ「ワオーーン!!」


 自然豊かなアローラ地方は、温暖な気候もあってリゾート地として人気が高い。
 海を見れば生脚を惜しげも無く晒した水着ギャルが戯れ、花畑には観光客の絶対領域が咲いている。
 四つの島々がそれぞれの特色を活かし、地方の発展に貢献しているわけだ。


リーリエ「? ヨウさんとイワンコさんは海がお好きなのですか……?」

ヨウ「え?」

リーリエ「先程からずっと海を見ているので……」

ヨウ「…………」

イワンコ「……くぅん……」


 僕らの今の目的はククイ博士のお使いと、僕の服を買うこと。
 早速ショッピングモールに向かおう。


ヨウ「なにしてんのリーリエさん置いてくよ早くしなよ」

リーリエ「釈然としませんね……!」


 ショッピングモールに到着。
 田舎とはいえリゾート地、構内は現地民から観光客まで中々繁盛しているようだ。


リーリエ「……先にお使いを済ませたいのですが……よろしいですか?」

ヨウ「もちろん。それにしても結構人いるね。はぐれないように手繋ごうか?」

リーリエ「それはちょっと……」


 フラれた。
 もちろんジョークだが。


イワンコ「わんっ!」

リーリエ「きゃっ! どうしましたかイワンコさん……抱っこですか?」

イワンコ「わんわんっ!」


 リーリエさんの腕の中に収まるイワンコ。


イワンコ「…………わふっ」


 ……こっちを見て得意げな顔しやがった。
 ▼ 37 4BfdgAkeZQ 20/04/08 23:07:19 ID:7Y/AKO2U [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


ヨウパパ「破産しちゃった」

ククイ「えっ」

ヨウパパ「息子を頼む」


 大学時代の先輩から頼まれ、彼の息子を養子にすることが決まったのは、今から二年前のこと。
 実際はもっとシリアスだったが要約するとこんな感じだった。


バーネット「この子もお願い」

ククイ「えっ」

リーリエ「……リーリエと申します」


 最愛の妻、バーネットの元に突如駆け込んだ少女を迎える事になったのは、今から三ヶ月前のこと。
 実際はもっとシリアスだったが要約するとこんな感じだった。


 各々不安や心配事はあったが、意外と何とかなるもんだな……。


 と、思いつつ、ククイはデスクに向き直る。
 ──アローラ地方にポケモンリーグを築く──彼の長年の夢の成就は、目前まで迫っていた。

 とはいえ油断はできない。関係各所への根回しは終わり、リーグ建設は順調に進んでいるものの、最後まで気は抜けない。


ククイ「……頼むぞカプ達……変な気まぐれ起こすなよ……」


 電子音が鳴り響く。


ククイ「えっ、このタイミングで? 嫌な予感しかしないぜ……」


 手が震える。
 祈るような思いで呼び出し主を確認すると、試練サポーターからだった。
 ひとまず安心し受話器を手に取る。


ククイ「……僕だぜ」

『今すぐ茂みの洞窟に来てください!』

ククイ「落ち着いて話してくれ」

『ヌシポケモンが殺されそうです!』

ククイ「殺されっ!?」


 安心できない連絡だった。
 ▼ 38 4BfdgAkeZQ 20/04/09 22:06:01 ID:FudsnFAo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


 アンティークショップにて預かってもらっていた届け物を受け取る。
 イワンコがリーリエさんに抱き抱えられたまま離れようとしないので、荷物は僕が預かる。
 途中構内を迷ったが、これで無事にお使いは果たした。


リーリエ「……すみません。私が迷ったばかりに時間が経ってしまいました」


 ショッピングモールは二年前より大分様変わりしていて、僕の記憶はアテにならない。
 三ヶ月の間に何度か来ているというリーリエさんに案内を任せたわけだが……。

 なんというか……リーリエさんは方向音痴だった。
 あっちに行ったりこっちに行ったり。同じところを何度も周り。売り子に捕まり色々買わされそうになったり、等々。
 申し訳なさそうに俯いたリーリエさんが、溜め息をこぼす。
 僕もイワンコも気にしてないんだけど。


ヨウ「仕方ないよ。結構広いし、アンティークショップなんて普段寄らないから分かりにくいよね」

リーリエ「でも……」

ヨウ「それに、迷ってるリーリエさんを見てるのも楽しかったし」

リーリエ「私が困ってるのを見て楽しまないでください!」


 怒る元気があるなら大丈夫だ。
 ▼ 39 4BfdgAkeZQ 20/04/09 22:08:31 ID:FudsnFAo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


『人間の歴史は肉の歴史にあらず、骨の歴史にあらず、血の歴史にあらず、単に衣服の歴史であると申したい位だ』


 大昔の巨匠が記す通り、衣服とは人間を人間たらしめる重要なファクターである。
 どれだけ顔立ちの整った人でも、衣服次第で印象は大きく変わる。

 さて、今の僕の衣服を確認しよう。

 半裸に白衣──。

 このファッションセンス自体は悪くないと思う。
 現にククイ博士は滅茶苦茶様になっている。僕に似合うかどうかは──正直よく分からない。

 だってこの白衣ブカブカなんだもん。


『こちらをお召しください』


 ブティックの美人店員──重要──に進められるがまま、白衣を羽織る。
 僕の身体にピッタリのサイズだ。


『とてもよくお似合いですよ!』


 美脚の美人店員──ここが大事──に褒められた。


『今なら五着セットでこのお値段!』

ヨウ「でも……」

『カッコイイですよ!』


 美脚のグラマー美人店員──超重要──にここまで言われて退れる男はいない。


 画して僕は、白衣五着と、赤いリブ付きハーフパンツを買うこととなった。


ヨウ「…………」

リーリエ「…………」

イワンコ「…………」

ヨウ「…………」

リーリエ「……ヨウさん」

ヨウ「……何も言わないで」


 後悔はない。
 ▼ 40 モリ@タウリン 20/04/10 18:14:12 ID:EatkW.os NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 41 4BfdgAkeZQ 20/04/10 22:49:38 ID:11SoDGX. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


 アローラ地方の風習──『島巡り』。
 それは四つの島々を巡り『試練』『大試練』を熟す事で島巡り達成、つまり一人前のトレーナーと認められる伝統行事だ。

 『試練』では、キャプテンの証を持つ少年少女の課題をクリアし、最後に『ヌシポケモン』と呼ばれる存在を打倒する事で試練達成となる。

 『ヌシポケモン』はその名の通り、その土地の主。共通する特徴は──大きいこと。そして強いこと。


ククイ「……何があった……!」

「……見ての通りです。ヌシのデカグースがやられました」

ククイ「この事をハラさんとイリマには?」

「連絡済みですが……今は他の島に出向いているようで、すぐには来れないかと」

ククイ「それで僕に連絡か……」


 メレメレ島のキャプテン、イリマに育てられたデカグースは『茂みの洞窟』のヌシポケモンの片割れ。当然強い。
 『試練』の際には挑戦者に合わせ力を抑えるものの普段は別。
 撃退したポケモンハンターは数知れず、巨体から繰り出される剛腕は木々を薙ぎ倒し、守り神の『遊び相手』を務める程だ。


 ──そんなヌシポケモン、デカグースが、今ククイの目の前で凄惨な姿で倒れ伏していた。
 ▼ 42 4BfdgAkeZQ 20/04/10 22:54:13 ID:11SoDGX. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


ククイ「誰がやった? カプか?」


 ヌシポケモンをここまで一方的に痛め付ける程の実力となると、その数は限られる。
 如何にカプ達とはいえ、ここまでやるとは思えない……が、他の候補はさらに有り得ない。
 ククイの問いに、試練サポーターの男性はデカグースを治療しながら否定する。


「……カプではありませんでした。犯人は……私には分かりません……」

ククイ「分からない?」

「ええ……居合わせた試練サポーターによると、犯人は二番道路の方に向かったそうで……今三人のサポーターが追いかけてます。……遅れてきた僕はここでククイ博士への報告を任された次第で……」


 試練サポーターはこの件はすぐ解決すると思っていた。
 しかしククイは嫌な予感を抱えずにいられなかった。


ククイ「分かった。僕もすぐ向かう。デカグースの治療は頼むぜ」


 二番道路の先にはハウオリシティもある。
 万が一にも街に入れさせるわけにはいかない。

 ククイは二番道路へと駆け出した。
 ▼ 43 フォクシー@ロゼルのみ 20/04/11 10:17:10 ID:yVREfD72 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 44 4BfdgAkeZQ 20/04/12 17:19:07 ID:CNXER0OA [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


イワンコ「わうっ!」

リーリエ「あっ……」


 無事新しい服を買い、研究所に帰ろうとショッピングモールを出たところで、イワンコがリーリエさんの腕から飛び降りた。


ヨウ「どうかした? イワンコ?」

リーリエ「……私の抱っこに飽きたのでしょうか……?」


 何処と無く残念そうなリーリエさん。


ヨウ「代わりに僕でも抱っこしてみる?」

リーリエ「すみません……それはちょっと……」


 凄く困った顔で断られた。
 ほんのジョークなのに。


イワンコ「わぉん! わんっ!」

ヨウ「え? あっちから“黒いの”に似てる臭いがするだって!?」

イワンコ「わんわんっ!」


 先生との修行中、時々変なやつが現れる事があった。
 とにかくデカくて声が大きい、体は黒くて──そして変なオーラを纏っている。
 先生の留守を見計らって現れ、僕らの食料を奪おうとしてくる、とても迷惑なポケモンだった。
 ▼ 45 4BfdgAkeZQ 20/04/12 17:21:29 ID:CNXER0OA [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


ヨウ「“似てる臭い”って事はアイツとは違う奴なの?」

イワンコ「わんわんっ!」

ヨウ「なるほど……違うけど同じオーラの臭いがすると……」

リーリエ「あの……ヨウさん。イワンコさんは何て?」


 ここまで静かに見守っていたリーリエさんが、戸惑いがちに訊ねてくる。


ヨウ「問題ないよ。リーリエさんは先に帰ってて」

リーリエ「ちょっ」


 リーリエさんに僕の買い物袋とドラムバッグを押し付ける。


ヨウ「すぐ戻るから! ククイ博士によろしく!」

イワンコ「ワオーン!」

リーリエ「ヨウさん!? イワンコさーん!」


 リーリエさんの呼ぶ声を背に、僕らは二番道路に駆け出した。


 二番道路に現れたのがあの“黒いの”だとするなら、正直それほど脅威でもない。
 何せ僕とイワンコでも撃退できたくらいなのだ。
 並のトレーナーならば造作もない相手だろう。
 僕が身の程を弁えず、しゃしゃり出る道理はない。


 しかし、だ。
 いつだかに先生が仰っていたのだ。


『オーラ使って勝手なことするなよなぁ……』


 と。
 理由は分からないが、あのオーラを纏ったポケモンが暴れることに、先生は心を痛めている。
 ならば先生の弟子として、このような事態を見過ごすわけにもいかない。


 そんな思いで、二番道路に足を踏み入れた僕達が遠目に見た光景は──凄惨なものだった。
 ▼ 46 4BfdgAkeZQ 20/04/12 17:30:43 ID:CNXER0OA [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


 二本足で立つ巨大なポケモン。

 それを囲む様に、三人のトレーナーとポケモンが攻撃を繰り出すが、まるで効いていない。


「シャアアアァアア────ッッッッ!」

「うわぁああ!」

「にゃあーー!」


 巨大なポケモンが腕を振るう。それだけで、彼らとポケモンは吹き飛ばされた。
 負けずと立ち上がり、次のポケモンを繰り出すが、やはり歯が立たない。
 僕から見ても大分拙い彼らは、恐らく初心者トレーナーか。
 僕が近くに来た時には、すでに木に叩きつけられ、全員倒れていた。


ヨウ「だ、大丈夫ですか!?」

「…………」

ヨウ「息は……あるか。よかった……」


 倒れたトレーナーの容態を確認。
 生きてる事だけ確認し、巨大なポケモンに向き合う。


「シャアアアァァアア────ッッ!!」


 喧しい雄叫びで空気が震える。
 改めて、この巨大ポケモンの姿を見る。
 茶色を基調に、背と胴体に真っ直ぐ伸びた黄色い毛並み。

 このポケモンは──知っている。見たことは無かったが、ククイ博士に聞いた事がある。

 間違いない──!
 ▼ 47 ブクロン@レインボーパス 20/04/12 17:41:12 ID:mOOo.Tcw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
オリポケ…?
 ▼ 48 4BfdgAkeZQ 20/04/12 17:43:50 ID:CNXER0OA [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


ヨウ「これが……ヤングース……!」

イワンコ「ワオーーン!!」

 カントー地方のコラッタ、ジョウト地方のオタチ、ホウエン地方のジグザグマに該当する、所謂初心者向けノーマルポケモン。
 それが、アローラ地方のヤングースなわけだが……。


ヨウ「思ったより大きい……六メートルはある……」


 『現実は小説より奇なり』と言うが、まさかここまで大きいとは思いもしなかった。
 さすがコラッタがあそこまで変わるアローラ地方。


ヨウ「とはいえ……臆することは無い。所詮はヤングースだ!」

イワンコ「……ぐるる……」


 イワンコに、そして己自身に言い聞かせる。
 所詮はヤングース、先生──コラッタと同程度ならなんとかしてみせる!


「…………シャアアア──ッッ!!」


 ヤングースは何処か不服そう──気のせいか。
 何やら怒った様子で向き合う。


ヨウ「油断はできない。本気でいくよ」

イワンコ「ワン!」


 瞬間──僕とイワンコの心が一つになる。
 意識は重なり、思考が同化し──。
 ▼ 49 4BfdgAkeZQ 20/04/12 17:44:44 ID:CNXER0OA [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


第三話「VSヤングース」

 ▼ 50 4BfdgAkeZQ 20/04/12 20:17:16 ID:Tj.ENs6Y NGネーム登録 NGID登録 報告


 まずは地に伏したトレーナー達を巻き込まない為にも、場所を変えなければならない。


「アアアアアアァァァァ────!!」


 絶叫しヤングースの巨大が動く。
 接近と同時に右拳に炎を、左拳に冷気を纏う。

 空気を焼き焦がさん勢いで振るわれた右拳。
 それをイワンコが──掻い潜る。寸でのところで避け、懐へ潜り込む。
 続けざまに振るわれた、冷気を纏った左拳は『たいあたり』で打ち消す。

 これにより体勢を崩したヤングースの胴体に『たいあたり』が炸裂する。
 後方へ飛ばされたヤングースに向け、追撃の『いわおとし』。
 放たれた何百の礫を、しかし着地したヤングースは突きの連打で弾いていた。
 さらに頭部が鋼質化。大地を蹴り、礫の弾幕を強引に突破するも──。


「────ッッッッ!?」


 既にイワンコは接近済みだった。
 またも『たいあたり』が炸裂し吹き飛ばす。
 ここまで離れれば、さっきのトレーナー達を巻き込むこともないだろう。
 再度吹き飛ばされたヤングースは空で反転。
 無事に着地し────。


「シャアアア────アアアアァアアアア────ッッッッ!!」


 咆哮を上げた。

 同時に、赤いオーラを纏う。
 僕らにとっては、見慣れたオーラ。
 全ての能力が全開まで上がった事は、すぐに分かった。
 ▼ 51 ロトック@でんきのジュエル 20/04/13 07:43:20 ID:k.IEpDAU NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 52 ナアーラ@なんごくかいがら 20/04/19 21:22:05 ID:/OywEu0U NGネーム登録 NGID登録 m 報告
待ってます
 ▼ 53 カグース@バトルポケット 20/04/20 12:24:13 ID:d06MHcCU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
スレタイのせいで読んでる人少ないだろうけどすき
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