【SS】イーブイ「あの子の元に帰るまで」:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】イーブイ「あの子の元に帰るまで」:ポケモンBBS

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SS

【SS】イーブイ「あの子の元に帰るまで」

 ▼ 1 1◆v1GnTfaqxg 20/05/10 02:33:07 ID:NLVAUa2w NGネーム登録 NGID登録 報告





私は、真っ青な夏の空を見上げていた……




澄んだ空に響き渡るのは、テッカニン達のオーケストラ……



何度拭っても溢れてやまない涙の向こうには、もう「あの子」の姿は見えなかった。






悲しさの中で私は、ただただ夏空の下で泣き続けた……





 ▼ 145 メテテ@つきのふえ 20/05/13 20:39:29 ID:a9BgBdHQ NGネーム登録 NGID登録 報告
ジュペッタ厳選してくるわ。
支援
 ▼ 146 ランセル@ジメンZ 20/05/14 10:50:32 ID:B3Jc/FT2 [1/32] NGネーム登録 NGID登録 報告



イーブイは走っていた……



大好きな街並みを……



あの子と一緒に駆け回っていた、あの道を……






いつも一緒に笑って帰った……あの帰路を……






全力で……駆けた……


 ▼ 147 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:51:57 ID:B3Jc/FT2 [2/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




その姿……誰の目にも映らぬ姿。


今なら人にも車にもぶつからない……


 

イーブイ「っ……!」




力強く蹴り、加速する……目の前を走る自転車をすり抜け……信号を無視して赤信号の歩道に突っ込む……



邪魔するものがいない今、イーブイはただ真っ直ぐに……あの家へと……




イーブイ「はぁ……はぁ……っ! 見えたっ!」




遠く……遠くに見覚えのある、真っ赤な屋根の家が見えた……


イーブイはその建物に向かって、さらに力強く走り出した……
 ▼ 148 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:52:39 ID:B3Jc/FT2 [3/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




息を切らせて立ち止まる……




目の前にそびえ立つのは大好きな家……


大好きなご主人と……楽しく過ごしていた家……



思い出の詰まった、大好きな場所……




イーブイ「……」




庭の花壇……この前ご主人と一緒に植えた花の苗……蕾が大きく膨らんでいる。


イーブイ「(あの花が咲いたら、一緒に写真を撮る約束をしてたっけ……)」



二階の窓から見える……開けた窓際に置かれていたのは、懐かしいぬいぐるみ……


イーブイ「(いつもリリちゃんが抱き枕に使うくらい、お気に入りだったぬいぐるみ……)」




外から見ているだけでは耐えられなくなり、イーブイは玄関に向かって駆け出した。


 ▼ 149 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:53:08 ID:B3Jc/FT2 [4/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告









最終話 あの子の元に帰るまで








 ▼ 150 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:54:20 ID:B3Jc/FT2 [5/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



玄関の扉をすり抜けて、中へと入る……


玄関には靴が一つもなかった……



イーブイ「? みんな出かけてるのかな……」



たった数日帰らなかっただけで……玄関の匂いが懐かしい……



イーブイ「(よく、リリちゃんと一緒に泥だらけで帰ってきて、お母さんに怒られていたな……)」


確かに今も、イーブイは泥……と言うより汚れだらけの身体……



きっと、今家には誰もいない……

そもそも、声は届かない……



わかってはいたが、言わずにはいられなかった。




イーブイ「ただいま……」




やっぱり帰ってこないおかえりに、少し寂しくなる……

少し残念に……その気持ちをしまい込んで、イーブイは玄関を駆け上がった。


 ▼ 151 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:54:47 ID:B3Jc/FT2 [6/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




キッチンに向かう……



キッチンにもやはり、誰もいない。


いつもの場所を見れば、自分の餌鉢があった……



イーブイ「……」



空っぽのその餌鉢は、綺麗に洗ってある……


ピカピカになったその餌鉢は、なんだか自分のものでない様な……



そんな寂しさを振り切る様に、イーブイは二階へと続く階段に向かった。


 ▼ 152 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:56:12 ID:B3Jc/FT2 [7/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




二階に駆け上がると廊下の突き当たり……いつも、ご主人と一緒に遊んでいた部屋……



いつもは一匹じゃ開けられなかったドアも、今は関係ない。


部屋の扉をすり抜ける……そこは、久しぶりに帰ってきた、大好きな匂いのする部屋。



お腹いっぱいにその匂いを鼻から吸い込むと、部屋を見渡す……



やはり、誰もいなかった。



ただ、窓だけ開け放たれて……そこから風が時たま吹き込んでいるだけ……


イーブイはその景色をしっかりと目に焼き付け……心にしまった。


 ▼ 153 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:57:27 ID:B3Jc/FT2 [8/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


イーブイ「……」



壁にはいつかご主人がカラーペンで描いてくれた、自分の似顔絵……


机の上には、今年の誕生日に一緒に写った写真がたててある。




断片的な記憶……思い出が蘇る……



それだけで、懐かしく……




イーブイ「……リリちゃん」


イーブイは写真を近くで見ようと、机の上に飛び乗った……


その時、机の上に開きっぱなしになっていたノートに気づく……



イーブイ「ん? これ……?」



それは、日記だった……


懐かしい文字で刻まれた日記……まだ子どもとあって、やや読みにくい字ではあるが、かろうじてイーブイでも読み解けた……

 ▼ 154 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:57:53 ID:B3Jc/FT2 [9/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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8がつ9にち


きょうは、イーブイとおいかけっこをしていたんだけど、そのとちゅうでイーブイとはぐれちゃった。



いえにかえってもいなかったし、とてもしんぱい。

はやくかえってこないかな。

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 ▼ 155 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:58:17 ID:B3Jc/FT2 [10/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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8がつ10にち


おかあさんにたのんだら、けいさつのおじさんたちにでんわしてくれた。

おじさんたちもさがしてくれるっていってるから、すこしあんしん。



だけど、きょうもイーブイはかえってこなかった。

はやくかえってきてほしいな。

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 ▼ 156 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 10:58:49 ID:B3Jc/FT2 [11/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




イーブイ「リリちゃん……」



読んでいるだけでも心が痛くなった……


自分と同じ気持ちで待ってくれていたご主人に……



泣きそうになったけど、なんとか堪える。



イーブイ「……あれ? もう今日の日記が……」



何故か、既に今日の分が書いてある……


イーブイは、まだ書きたてのページに目を通した……



 ▼ 157 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:00:18 ID:B3Jc/FT2 [12/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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8がつ12にち


あさ、おかあさんがイーブイのかわりをかってくれるっていった。


けど、そんなのいやだ。だって、イーブイのかわりなんていないから。


だけど、そのあとけいさつのおじさんからでんわがあった。


イーブイはもういないって。


すぐにイーブイをさがせばよかった……ごめんねイーブイ。



きょうはがっこうをやすんで、いまからおはかをつくってあげるからね。


いつもあそんだ、あのはなばたけに。


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 ▼ 158 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:01:14 ID:B3Jc/FT2 [13/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


イーブイ「……」



イーブイの目から涙が落ちた……その涙は日記のページを濡らした。



イーブイ「っ……!」



イーブイは暫く驚いていた……


死んだ自分の涙が日記に干渉している事に……



イーブイ「……」


頭の中に浮かんだ手段……そして、日記の最後に記された花畑……



全てを理解して、イーブイは開けっ放しの窓から日記をくわえて飛び出した。

 ▼ 159 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:01:49 ID:B3Jc/FT2 [14/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



あの花畑……そうだ。街外れの……



あの日だって、あの花畑から始まった帰り道のかけっこだったね。



一緒に遊ぶ毎日は、本当に楽しかった。




リリちゃんと一緒だったから……楽しかったんだ。



……



私……




私、リリちゃんのポケモンで……よかった!



 ▼ 160 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:02:39 ID:B3Jc/FT2 [15/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




街の外れの花畑……そこに、小さな後ろ姿がポツンと一つ……




少女は、泥や土で汚れきったその手で穴を掘っていた……



穴を掘り、ちぎった花を沢山……沢山入れると、また、土をかぶせ直す。



どこから持ってきたのか、少し大きな石をその上にのせると、手を合わせる……その目から溢れたのは……涙。




小さな声で、天に届くよう……静かに祈った。




「イーブイ……ごめんね」

 ▼ 161 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:03:09 ID:B3Jc/FT2 [16/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




そこに、日記をくわえたイーブイが駆け込んできた。



振り返った少女は驚く……目の前に浮かんでいる、自分の日記帳に……



少女「えっ……?」



イーブイ「リリちゃん!」




その声は、やはり届かない……




イーブイはしょげる……もう届かない声……



いや、それくらい覚悟してきた。


 ▼ 162 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:03:51 ID:B3Jc/FT2 [17/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



イーブイは少女の足元に日記のページを開く……それは、今日書かれたばかりのページ……



少女は驚きを隠せない……



そう言えば、部屋の窓を閉めるのを忘れていた。


……が、風で日記が飛んできたにしても、目の前に落ちて、ページが開くなんて上手くできすぎている……



この目の前で起きている異変、小学生にもわかった。




少女は、そのページを覗き込む……



イーブイはそれを確認すると、自分の目に浮かんだ涙を前脚で拭い、湿った前足で日記の3、4、5、6行目の頭に……


イーブイの触れた文字だけが湿って、少し滲んだ……


 ▼ 163 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:04:21 ID:B3Jc/FT2 [18/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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8がつ12にち




あさ、おかあさんがイーブイの代わりをかってくれるっていった。


しかたないって言われたけど、そんなのいやだ。だって、イーブイのかわりなんていないから。


だけど、そのあとけいさつのおじさんからでんわがあった。


イーブイはいないって。


すぐにイーブイをさがせばよかった……ごめんねイーブイ。



きょうはがっこうをやすんで、いまからおはかをつくってあげるからね。


いつもあそんだ、あのはなばたけに。



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 ▼ 164 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:05:01 ID:B3Jc/FT2 [19/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



全てを察した少女の目から、涙がこぼれ落ちた……




少女「イーブイ……?」




確かに届いた……イーブイは安心して、その場を後に歩き出す……



イーブイ「リリちゃん、ありがと」



その時、涙でぐしゃぐしゃの視界の少女の目に……一瞬、確かに見えた……




大好きな……大きな尻尾が自慢の、小さな親友の姿が……




「ブイっ……」



幻聴の様なそれに、目を擦る……が、そこには何もない……




ただ、自分の日記帳が落ちていただけ……

 ▼ 165 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:05:23 ID:B3Jc/FT2 [20/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告






私は、真っ青な夏の空を見上げていた……




澄んだ空に響き渡るのは、テッカニン達のオーケストラ……



何度拭っても溢れてやまない涙の向こうには、もう「あの子」の姿は見えなかった。






悲しさの中で私は、ただただ夏空の下で泣き続けた……






 ▼ 166 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:05:41 ID:B3Jc/FT2 [21/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告















リリちゃん……さよなら。

大好きだよ。











 ▼ 167 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:06:11 ID:B3Jc/FT2 [22/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




あの路地裏では、ジュペッタが空を見上げていた……




ジュペッタ「……」



小さな足音に振り返る……


そこに、イーブイがいた。



ジュペッタ「……上手くいったのか?」



イーブイは少し不器用に笑って頷いた。


ジュペッタはその顔に安心し、ケケっと笑うと……




ジュペッタ「そうか……」




そう呟いた。


 ▼ 168 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:07:02 ID:B3Jc/FT2 [23/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




イーブイ「ねぇ、ジュペッタはこれからどうするの?」


ジュペッタ「あ? 俺か? …………そうだな」



少し悩んでいたが……ジュペッタは立ち上がると、大通りへ向かって歩き出した……



ジュペッタ「俺は……何も変わらない。今まで通りこの街で生きる。この街を高い所から見下ろす事が、何より好きだからな……それに、この街にいれば……」


イーブイ「……この街にいれば?」




ジュペッタ「……この街にいれば、また……お前みたいな面白い奴に会えるかもわからねぇ」




ジュペッタはケケっと笑う……その口元の黄金のチャックがキラキラと輝いた。



ジュペッタ「お前はどうするんだ? このままあの世に向かうか? それとも魂のまま、この世界を旅してみるか?」


イーブイ「……」


黙っていると、ジュペッタはケケケっと笑う。



ジュペッタ「俺は、お前に野良での暮らし方を教えた筈だ……ま、好きにやってみろ。また違った世界を観れるかもわからねぇ……」



そして、そのままイーブイを置いて……ジュペッタは大通りへと……



 ▼ 169 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:07:35 ID:B3Jc/FT2 [24/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


ジュペッタ「っ……そうだ。最後に名前……お前の名前、一度も聞いてなかったからな」


イーブイ「え?」




そう言えばそうだ。自分の自己紹介……出会ったあの日にするのをすっかり忘れていた。


そして、ジュペッタが名前で呼ぼうとしなかった事も、忘れていた原因の一つだっただろう。




イーブイはそんなおかしな関係にぷっと笑う……



イーブイ「……私はイーブイ! イーブイだよ!」



ジュペッタはケケっと笑った。



ジュペッタ「イーブイか……そうか」


大通りへつながる道へと踏み出す前、ジュペッタが不意に振り返った……




ジュペッタ「イーブイ……ありがとな」




イーブイ「!」


その言葉を言うなり、すぐにジュペッタは視線をずらして笑った。

 ▼ 170 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:08:12 ID:B3Jc/FT2 [25/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


イーブイ「っ……」



ついて来ようとするイーブイをジュペッタが睨む……


ジュペッタ「おい、ついてくるな」


イーブイ「いいじゃん」



それでもついて来ようとしたイーブイを、ジュペッタが軽く突き飛ばし……睨んだ。


ジュペッタ「イーブイ、お前の旅は終わった。俺の目的も果たした。だから……あの日の俺達の契約も、これでおしまいだ」



イーブイ「……」



ジュペッタ「俺はもう、お前を追う事も無い。お前はどこか好きな場所にでも……新しい居場所でも探しに行きな」


ジュペッタはまた、歩き出す。



振り返らず……そして……



ジュペッタ「……(あばよ)」



口には出さず、別れを告げた……


 ▼ 171 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:09:06 ID:B3Jc/FT2 [26/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


しかし、歩き出した直後……



ぐぅぅぅぅ……




やや大きめに腹が鳴る……ジュペッタは空きっ腹をさする……


ジュペッタ「(どこかで飯にするか)」


そんな事を思っていると、突然追い抜いたイーブイがジュペッタの前に飛び出した……


ジュペッタ「!」


その口にくわえられていたのは……どこから持って来たのか……オレンのみが一つ。



イーブイ「さっきそこのお店に並んでたものをくすねて来たの! 私もお腹減ってるけど……そんなに食べたいならあげるよ?」



ジュペッタはオレンのみをくすねた事でも自慢するかの様に、ドヤ顔を決めたイーブイを暫く見つめていた……



すると、イーブイは少し下手ではあるが、ニヤニヤと不敵な笑みを見せた……



イーブイ「けど、約束して? これが食べたいなら……これから始まるあなたの旅に、私を連れてって!」



 ▼ 172 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:09:34 ID:B3Jc/FT2 [27/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




ジュペッタ「!」




突然の発言に驚く……


が、やがて小さく吹き出した。



ジュペッタ「ケケっ……」



イーブイからオレンのみを乱暴に奪い取ると、半分に割ってそれを丸呑みに……残り半分をイーブイの顔の前に差し出した。



ジュペッタ「ほらよ。お前も腹減ってるんだろ? ……けど、これが欲しいのなら……俺からも交換条件だ」




イーブイは条件を聞く前に、すぐにその手からオレンのみを奪い取ってかぶりついた……


 ▼ 173 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:09:52 ID:B3Jc/FT2 [28/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告













「そいつを食いたいのなら、お前のこれからの長旅……俺をつれて行きな」












 ▼ 174 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:10:19 ID:B3Jc/FT2 [29/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告









エピローグ









 ▼ 175 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:10:42 ID:B3Jc/FT2 [30/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告






いつかの時代……どこかの場所……






真っ暗な闇が包む、大きな交差点……



空に浮かんだ月は雲に覆われ、明かりも少ない夜の街……



交差点の信号機の上、ポケモンが一匹腰掛けている……




そのポケモンは一匹、高みから暗闇を走るトラックやタクシーを眺めていた……


 ▼ 176 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:11:27 ID:B3Jc/FT2 [31/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




風が吹く……その風にあおられて、月にかかった雲が晴れる……



差し込んだ眩しい月明かりが照らし……信号機の上に腰掛けるそのポケモンの影を、交差点の真ん中に大きく映し出した。





……





そのポケモンの影の隣には、もう一つ……小さな影……



小さな身体に大きな尻尾……その尻尾が嬉しそうにパタパタと揺れている……



何を話したのか……その幼さを感じる影から耳打ちをされた、そのポケモンは……暗闇の中、不気味に笑った……





ケケケっ……





その月が照らす影、実体のないもう一つの影……道路に映された二つの影は、仲良く寄り添い……いつまでも、その街を見下ろしていた……








おしまい。


 ▼ 177 1◆v1GnTfaqxg 20/05/14 11:12:48 ID:B3Jc/FT2 [32/32] NGネーム登録 NGID登録 報告


って訳でおしまい。



大切な友達を失って、凹んで発狂して心療内科送りにされたあの日から半年超。
それ乗り越えるために、当時の経験を思い出しながらこれ書いてました。


例え太陽の下じゃなくても、イーブイとジュペッタがこの世の何処かで笑ってたらええなって思ってます。



何はともあれ、結果久しぶりにまじめなSS書けたから、個人的には満足や。

とりあえず、ここまで読んでくれた方サンクス&乙乙な。




(もしもいつか2人にこれが届いたのなら……足を洗っていつか必ず帰ってきてな。また、みんなで焼肉食いながら酒飲もうぜ。今度は俺が全員分奢るから)




じゃ、またどこかで会おうやな。マジで。 


 ▼ 178 クバード@ピッピにんぎょう 20/05/14 11:15:25 ID:1bCEYZ/Y NGネーム登録 NGID登録 m 報告
 ▼ 179 ガライボルト@みずたまリボン 20/05/14 15:24:33 ID:XrgwdfD6 NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!面白かったです!
 ▼ 180 マゲロゲ@ビアーのみ 20/05/14 16:40:02 ID:EOA2dROM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
乙です!面白かった!
 ▼ 181 バルドン@ジガルデキューブ 20/05/17 21:37:40 ID:V/vQfzyA NGネーム登録 NGID登録 報告
感動しました!
 ▼ 182 ロバンコ@きのみ 20/05/17 21:42:19 ID:KVisVhNs NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
 ▼ 183 ンチュラ@てんかいのふえ 20/06/05 03:13:13 ID:eG/cSuPU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
良かった。乙やで。
 ▼ 184 ニプッチ@ポロックケース 20/06/05 07:38:02 ID:e6wsI8X. NGネーム登録 NGID登録 報告
良SSだった!乙!
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