【SS】マサル「モテ期到来!?」:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】マサル「モテ期到来!?」:ポケモンBBS

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【SS】マサル「モテ期到来!?」

 ▼ 1 ブクロン@おまもりこばん 20/06/07 02:14:45 ID:rp4IRzE. [1/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
女子って良く分からない

男子より早く大人になったような顔しちゃってさ

それに俺たち少年は、女子が成長すれば勝手に「女」になれるようには「男」になれない

古い考えとか言われるかもしれないけど

少年が「男」になるためには… きっと… モテるしかないんだ!
 ▼ 9 リープ@グランドコート 20/06/07 02:34:38 ID:rp4IRzE. [2/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「あれって… 女の子だぞ?」


若干だぼついたグレーのニットパーカーが風の抵抗をめちゃくちゃ受けている

緑の帽子は今にも飛んでいってしまいそう

とにかく足場の悪さとあいまって、バイクを走らせるにはあまりにも無理のある服装だ

そして、歳は俺たちと同じくらいでバイクに乗るには早すぎる

でも、その滑稽な姿に目が… ひかれちゃったんだ


「なんかこっち向かって来るけん、避けよ?」

「マサル、こっち来いよ! あの女、ラリってるぞ!」


ぶろろろろろろろろろろろろろろろろおおおおおおおぉぉぉぉん


分かってるけど目が離せない

そうこうしてるうちにすぐそこまでバイクが来た、と思うとバイク女が口を開く


「見〜つけた!」

えっ!?

――――― 
 ▼ 10 ラエッテ@イバンのみ 20/06/07 02:35:35 ID:aH3UHpkQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 11 ドームシ@ルールブック 20/06/07 02:36:43 ID:rp4IRzE. [3/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
どっごーん!!!

ホップ「わーーーーーーーー!!!」
マリィ「えーーーーーーーー!!!」

マサル「ぐぼあぁぁッ!!!」

バイク女「ぬわあああ!なんか轢いた!!!」


ホップ「ま、ま、マサルが……」

バイク女「あれれ?おっかしいなぁ、このあたりからすんごい反応が出てたんだけど…?」

ホップ「マサルがバイク女に ひかれちゃった!!!」

バイク女「は?このうんこ頭、失礼ね!私はバイク女じゃなくてユウリちゃんよ!」

マリィ「そんなことより、マサル!? 大丈夫!?」

ユウリ「ストーップ!!!」

マリィ「なに?」

ユウリ「迂闊にさわるでない、事故のあとに体を動かすと危険らしい!」

ホップ「じゃあ、ほっとけっていうのかよ?」

ユウリ「私が様子を見よう!」

マサル「」

ユウリ「こっ、この少年! …死んでるッ!完璧に死んでいるッ!!!」

ホップ「えーーーーー!?」
 ▼ 12 イコウオ@あつぞこブーツ 20/06/07 02:42:13 ID:rp4IRzE. [4/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「まぁ、この少年はさ、すごいことなんか起こらないと思ってそうな顔してるし、もともと死んだも同然な日常を繰り返してたんでしょ?」

ユウリ「うん、ユウリちゃんは悪くない!」

マリィ「ふざけないで!マサルはチャンピオンやけん、大変なことよ」

ユウリ「えー、ユウリちゃん、地球に来て早々ピンチってやつ???」

ホップ「マサル!同じ日に童貞捨てようって約束しただろ? 男になれないまま、死ぬのかよ!?」

ユウリ「仕方ないなぁ、ユウリちゃんがこの少年を生き返らせてあげますか!」

ホップ「生き返らせる!?」

マリィ「どうやって?」

ユウリ「どうやって?って、そりゃ…」
ユウリ「人工呼吸でしょ!」

ホップ「人工呼吸って、キスってことか!?」

マリィ「え、マサルにキス!? そんなのイヤ!」

ユウリ「うるさーい!!!」

マサル「」

ユウリ「少年よ、私が日常をぶっ壊してあ・げ・る!」
ユウリ「えーーーい!!!」

ぶちゅ〜〜〜♡♡♡

マリィ「えーーー、ほんとにやった!?」

ホップ「キスしてるぞ!エッチだ!!!エッチ!エッチ!エッチ!」
 ▼ 13 ガハガネール@からぶりほけん 20/06/07 10:27:56 ID:lLNQj55k NGネーム登録 NGID登録 報告
ホップのテンションがすごい
 ▼ 14 イクン@ねがいのかたまり 20/06/07 22:27:30 ID:rp4IRzE. [5/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マリィ「なにこれ!? バイクではねて気絶させた挙句こんなこと…」

ホップ「と、とにかくこのスケベ女は危険だぞ!通報しなくちゃ!」

ユウリ「むちゅ〜」

マサル「う、うぅ…」ピクッ

ユウリ「やった!少年が生き返った!」

マリィ「少年じゃなかと、マサルよ」

ユウリ「あ、そうなの?よかったね、少年!名前付いてて!名前付いてないモブだったら死んでるよ、今ごろ」
ユウリ「ついてるじゃん、私!ゴリランダー出てきて!」

ポンッ
ゴリランダー「うほほーい」

ホップ「今度は何するんだ!?」

ユウリ「おでこのあたりを狙ってね!」

ゴリランダー「ウホっ!」

バキョッ!

マサル「ぐえっ!」

ホップ「コイツ!マサルのこと、スティックでぶん殴りやがった!」

ユウリ「あれれ?ハズレかな?出てくるはずなんだけど…」
ユウリ「ゴリランダー!もう一発!」

マリィ「待って待って!」

マリィ「事故のあとやけん、動かさないで!」

ユウリ「ふーん!女が男を庇うんだ…? 好きなの?」

マリィ「なっ…!」

ホップ「マサル、大丈夫か?しっかり!」

マサル「う、うぅ…」


―――――

 ▼ 15 クオング@フラットコール 20/06/07 22:30:07 ID:rp4IRzE. [6/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
なんだ?意識がはっきりしてくる…

俺は確か、目の前にいるこの女にひかれちゃって

それから、何かエッチなことをされたような…

何されたんだっけ、俺


「…お前、俺になにした!?」

「なにって、人工呼吸だけど?」

「え!? マジ?」


人工呼吸って… つまり、キスってこと?

思わず唇を手の甲でふく

なんだか濡れてる

「舌、入れられちゃった?」

マリィのその言葉で不本意なファーストキスの記憶がはっきりとよみがえってくる

「最悪だ…」

それは辛口のカレー味だった

カレーは甘口しか食べられないのに…

しかも、バイクで轢かれて無理矢理人工呼吸されるのがファーストキスだなんて、カッコ悪すぎる

マリィにまでこんなカッコ悪いところ見られたし…
 ▼ 16 ンクルス@レトルトカレー 20/06/07 22:34:55 ID:rp4IRzE. [7/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
なんてことを考えてたら、バイクのエンジン音がする

見れば、バイク女はすでにシートに跨り逃げ支度を終えている

「役立たず!べーっだ!」

そう捨て台詞をはくと、アクセル全開で去っていく

一体何だったんだ?あいつ…

しかし、マリィは逃げ去るバイク女の背中を感心したように見ていた

「いいなあ、あれ」

「“いい”? どこが?」

「自由って感じ」

「中身の成長してないバカ女だろ!子供め!……いてて」

ゴリランダーのスティックでぶん殴られた額が急に痛み始める

「大丈夫か? とにかく、帰って手当てするぞ!」

とんだ災難にあって、今日はもう帰ることにした

―――――

 ▼ 17 ギアナ@ふしぎなきのみ 20/06/07 22:37:01 ID:rp4IRzE. [8/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
「マサル、大丈夫!?」

家に着くなりソニアさんが飛びついてくる

「なんでソニアさんがここにいるのさ?」

「轢かれたって聞いて心配になったのよ」

ホップが連絡したのか… 余計なことをしてくれる奴だ

バイクにはねられた挙句ファーストキスを奪われた、なんてカッコ悪すぎて知られたくない

「なんともないって!だから、早く帰ってよ」

「え、心配して来たんだけど!?」

「あたしも心配やけん、ちゃんと病院行った方がよかよ」

なぜかついてきたマリィまで、口を挟んでくる

「もう、うるさいな!ソニアさんもマリィも帰って!」

病院にまで行くことになったらカッコ悪すぎる

そんなところマリィとソニアさんに見られるくらいなら死んだ方がマシ!

なおも心配してくる二人を適当にあしらいながら、家の外に追い出す

「大丈夫だから!なんともないから!」

そう言ってドアを閉める

ふぅ、疲れた


「追い返して良かったのか?」

そういえば、ホップもいたのか

「ソニアさんに余計なこと言うなよ」

「えー、ごめん。でも、わざわざ家に見舞いに来るってさ、脈あるんじゃない?」

「え…」

「真面目な話をしようぜ、相棒!」

コイツが真剣な顔になるなんて… 珍しいな
 ▼ 18 ルヤクデ@ネクロプラスルナ 20/06/07 22:40:00 ID:rp4IRzE. [9/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
「ソニアの話だぞ」

「ソニアさんの?」

「お前、アニキが行方不明になってからちょくちょく2番道路でソニアと会ってるだろ? 知ってるんだぞ」

「……それは」


ダンデさんは3か月前から行方が分かってない、誰にも何も言わず消えてしまった

そして、多分、ソニアさんとダンデさんは付き合ってたんだと思う

ダンデさんがいなくなって1週間経ったとき、たまたま2番道路の川辺でたそがれてるソ
ニアさんと会ったんだ

それ以来、夕方になると俺とソニアさんはいつもそこで会って、色々話したり遊んだりしてる

「別に約束してるわけじゃないよ。たまたま、会うことが多いってだけ」

俺が夕方に2番道路に行きたくなって行ったら、ソニアさんもたまたま来る

ソニアさんが帰り道に寄り道してみたくなったら、俺もたまたまそこに来ていた

そういうことになっていた

現に俺が行ってもソニアさんが来ない日もあったし、逆もきっとあっただろう

その建前が二人にとっての安全ラインで、それが日常なんだ

会う約束をした瞬間、都合のいい今の関係は微妙に変わって日常は崩れ去る予感がある


「えー、ごまかすなよ!嫁なんだろ?」

「嫁!? すぐそういうこと言うの子供っぽいよ、もっとフクザツなの!」

「ふうん、ま、いいけどさ」

イタズラっぽく笑う顔がやけにムカつく
子供のくせに…
 ▼ 19 ッカニン@あおぞらプレート 20/06/07 22:43:16 ID:rp4IRzE. [10/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
「音沙汰がなかったアニキからさ、こんな画像が送られてきたんだ」

「え…? これって…」

ダンデさんが知らない美女と肩を組んで笑っている

「どこにいるかは知らないけどさ、楽しくやってそうで良かった」

「……」


なぜか無性に腹がたってきた

ソニアさんはダンデさんを待っているのに…

こういう一人で何人もの女に手を出すヤツがいるから、世の少年はなかなか男になれないんだ!


「…マサル、これはチャンスだぞ!この画像やるよ!」

「…チャンス?」

「世の中、女を泣かせまくる男がいるから、何もしない男にもおこぼれが回ってくるんだってよ」

意外だ

子供だと思ってたコイツから、そんな知ったような言葉が出るなんて…

もしかして、コイツ、裏切り者なのか?

「ま、アニキの受け売りなんだけどさ」

なーんだ

「でも、わざわざ家まで心配して見舞いに来るなんて、ソニアは絶対マサルのこと好きだって!」

「うーん、そんなこと… あるのかな?」

「あるある!マリィだって、お前に気がありそうな感じだったし、マサルはモテるんだよ!」

ソニアさんが… 俺のことを… 好き?

そんなこと、今までまるで意識したことがなかった…

「ふうん、そっかぁ… そうなのかなぁ」

「絶対そうだぞ!この画像見せてガンガン行けよ!アニキのことなんか忘れさせてやれ!」

そうか、そうか… ソニアさんは俺のこと… 好きなんだ!

ズキン!

「いった!」

突然、額が痛む
 ▼ 20 タチ@クリティカッター 20/06/07 22:45:07 ID:rp4IRzE. [11/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
「おおお!? マサル、それ!どうしたんだよ!?たんこぶか!?」

「え、なに?」

ホップが何やら騒ぎ始めるのをよそに、俺は痛む額に手をやる

すると… なんだ、これ?

額に大きな突起物ができていた

大きな突起物?

オオキナトッキブツ?

そんなもの、額から生えるであろうか?いや、生えない

「マサル、体大丈夫か?はねられておかしくなっちゃったのか?」

ホップはうるさいが、こういうときは落ち着け


もう一度さわってみる

「痛い!」

一瞬、激しい痛みがはしる

と、同時に頭で大きな脈動が始まった

ドクッ…… ドクッ…… ドクッ……

一度だけお酒をこっそり飲んでみたときの感覚と少し似ている

ドクッ…… ドクッ…… ドクッ……

まるで頭に心臓があるように激しく鼓動している

いや、脈打ってるのは突起物か
 ▼ 21 ャロップ@さざなみのおこう 20/06/07 22:45:59 ID:rp4IRzE. [12/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
今度はゆっくり触ってみる

やはり、硬い突起物が一本、額から突き出ている

十数センチくらいの長さの奴がまっすぐに伸びている

まるで角だ…


「なんだよ、これ…?」

「バイク女の呪いだぞ!だから、病院行っとけばよかったのに」

ソニアさんとマリィがいた手前、強がってしまったことが後悔される

「うぅ、明日行くことにするよ」

「そうか? とりあえず、画像は渡しておくぞ!じゃあな」

「あ、待て!」

「なに?」

「このことは絶対に内緒だからな!特にマリィとかソニアさんには絶対」

「なんで?」

「頭から角が生えてるなんてカッコ悪すぎるだろ!?」

―――――

 ▼ 22 モルー@みずのジュエル 20/06/07 22:47:17 ID:rp4IRzE. [13/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
翌日、俺は額に特大のバンソウコウを貼っていつもの集合場所へ向かった

結論から言うと、角は押すと引っ込むのだ

引っ込んでる間は頭の鼓動や痛みも治まる

だから、バンソウコウで押さえつけているというわけだ

万が一にも角が飛び出してこないよう、バンソウコウはとりわけ強力なものを使っている

これなら大丈夫だろう


「おはよ、ホップ、マリィ」

「おう!遅かったな」

「おはよ、マサル」

ところで、強力なバンソウコウは必然的に大きく、大変目立つ

こういうときは、変に隠したり気にしたりすれば、かえって好奇の目が集中してしまう

俺はケガしちゃっておでこのど真ん中にバンソウコウを貼ってるけど、それは別に珍しくもないし面白くもないという顔をして堂々とすればいいんだ

「やっぱり、病院行っといた方が良かった気がするんよ…」

「いや、別に大したことじゃないよ。たんこぶ自体は小さいんだけど、ママが慌ててバンソウコウのサイズを間違えて買っちゃっただけ」

あらかじめ用意していた作り話を語る

しかし、世の中にはこういう巧妙なカモフラージュの匂いをこそ鋭く嗅ぎ取る生物がいる

女子だ
 ▼ 23 クロー@こだいのきんか 20/06/07 22:49:01 ID:rp4IRzE. [14/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
「マサルのお母さんって、そんなおっちょこちょいだったっけ?」

「えー、あー、うん」

「おばさん、すごいぞ!オレよりもおっちょこちょいだぞ!」

ホップが助け舟を出してくるが、それは逆効果だ

作り話にもリアリティが必要なんだよ

「ホップよりおっちょこちょいって、それがほんとなら家事できないじゃん」

「……」

「そのバンソウコウ… すっごく変!似合わない」

負けた! こういうとき男子は何人がかりでも女子には勝てないんだ

心の中で白旗をあげてもマリィの追撃は止まらない

「なんか隠してるんじゃなか? それ」

妙に勘も鋭い

ヤなヤツ
 ▼ 24 デンネ@きれいなぬけがら 20/06/07 22:50:43 ID:rp4IRzE. [15/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
マリィに疑惑の目を向けられながらも、手合わせをしたり、ポケモンの生態調査に付き合ったり、レイドバトルをしたりと、なんとか一日を無事にやり過ごす

「そろそろ、俺帰るよ」

「え、いつもより早いけど、なんかあったの?」

「マサルは色々忙しいんだぞ!な?」

「おう」

「怪しい…」

「とにかく!またね!」


ホップとマリィと分かれて北へ向かう

家とは正反対だけど手頃な病院をナックルシティで見つけたからだ

その途中、ワイルドエリアの踏切で目の前を電車が横切っていく

電車の轟音が収まり遮断機があがるとき、すぐ横からアイドリングするバイクのエンジン音が聞こえることに気づいて俺は硬直する

遮断機があがりきっても、立ち止まったまま動けないでいた

こんなところでバイクに乗るヤツなんて一人しかいない…

 ▼ 25 リリダマ@ダートじてんしゃ 20/06/07 22:51:34 ID:rp4IRzE. [16/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
「ねぇ」

こういう相手は下手に刺激するとマズい

「ねぇってば、昨日あれからどうした? なんか変なことなかった?」

お前の存在が一番変だよ

「ねぇ、無視しないでよ、なんか変なことあったでしょ? 朝起きたら、なんかでてた!とかさ」

「……なんだよ、変なことって」

「あ!なにその、バンソウコウ?」

「お前が昨日、えだづきしてきたんだろ」

「すっごく変!似合わない」

「え……」

「なんか隠してるって感じ」


再び踏切の警報機が鳴り、遮断機が降り始める

これは女子に対する警報音だ… やっぱり、こいつらは危険なんだ

俺は遮断機が降り切ってから、それをくぐって逃げた

振り向けば、昨日のバイク女がぽかーんとした顔でこっちを見ている

そして、二人の間を電車が分断する

「ざまあみろ!バーカ!」

勝利の余韻に浸りつつ俺は走った

男に一歩近づけた気がする
 ▼ 26 ャローダ@マーシャドーZ 20/06/07 22:53:43 ID:rp4IRzE. [17/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
ガラルで一番由緒ある病院はナックルシティにある

神経科、内科、整形外科… 迷ったけど、脳外科と受付に告げる

意外にも即座に診察室に通された

室内は良く分からないハイテク機器が並んでて頼もしい

少なくともこの角の原因くらいは分かるんじゃないか

大人にしては少し背の小さい看護婦が一人、背を向けたままカルテを整理している


「あのぅ……」

「そこのベッドに寝て」

指示に従う
 ▼ 27 ェローチェ@おこづかいポン 20/06/07 22:55:40 ID:rp4IRzE. [18/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
「今日はどうされました?」

「はい… えーっと」

「ここは病院ですから、思春期の悩みでも恥ずかしがらずに話して下さい」

思春期じゃないって!もう大人だよ!チャンピオンだし…

「いえ… 別に悩みとかじゃなくて、変なものができちゃって」

「どんなもの?」

「なんていうか… 突起物?」

「ええ、ええ、なるほど、思春期の悩みはいつだって突起物です。どこに?」

「額のところなんですけど…」

「バンソウコウの下?」

「はい」

「やっぱり、そんなモノ隠してたのね それで押さえつけてると」

「はい、押さえつけてないと飛び出してきて大変なんです」

「若いわねえ… 分かりました」

若い? それ言う必要あるの? 怪しい…

「それで、いつからですか?」

「昨日から…」

「何を考えてたときに?」

「え!? ……高尚なことです」

「今、ウソをつきましたね?」

「え?」

「その病気は、ハルモニアッテ・イタイナマエ症ですね」

「は、ハルモ…?」

「思春期心因性自己肥大自己完結皮膚硬化症。子供が無理をして世界を救ったりしちゃうと頭に角が生えるって病気です」

……インチキくさい!

というか、この声って…

「お前!バイク女か!?」
 ▼ 28 ガディアンシー@GBプレイヤー 20/06/07 22:56:52 ID:rp4IRzE. [19/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
「で、実際どーなの? そのバンソウコウのナ・カ・ミ♡」

「お前、ここでなにしてるわけ?」

「あたしから逃げられるとでも思ったわけ?」

バイク女が不敵に微笑むと、ゴリランダーがドラムを振り上げてくる

いや、ドラムの使い方違うし!

間一髪のところでベッドから飛び降りて逃げる

「逃げるな!今、楽にしてあげるからさ!」

「冗談じゃない!」

「なんでよ!? そのバンソウコウのナカミ、私が抜いてあげるよ?」

「え……」

いや、女子は危険だ

「い、イヤだよ!」

一目散に逃げだした

悪夢だ
 ▼ 29 ッキング@HPかいふくポン 20/06/07 22:59:41 ID:rp4IRzE. [20/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
ようやく家に帰りついた

結局、病院で診てもらうこともできずバイク女から逃げ回っただけだった

生身の人間に対して、躊躇なくポケモンをぶつけてくるなんて… 殺しにきてる

「マサルー、ご飯よ」

「はーい」

状況は悪くなる一方だが、ご飯を食べればとりあえず落ち着く

食卓へ向かった俺は、その部屋を見て凍り付いてしまった

いたのだ!あいつが!

「うっす」

なれなれしく挨拶をしてくる

「紹介しておくわね」

ママが少し厳かに言う

「今日からうちの住み込み家政婦になってもらったユウリちゃんよ!マサルとは同い年だそうだから、いろいろ仲良くね?」

「ママ、こいつを雇うのなんてやめようよ!」

「なんで?とってもいい子よ?」

「いや、俺のことも考えてよ!同い年で異性の他人と同じ家なんて嫌だよ!」

「そう?でもかわいいからいいじゃない」

「近所の友達になんて噂されるか…」

「ホップ君しかいないし大丈夫でしょ」

「とにかくダメ!」

「うーん、そんなに言うなら…」

よし! 胸をなでおろしていると、ユウリも口を開く

「あのー、お母さん?」

「なーに?ユウリちゃん」

「お母さんは何を心配してるんですか?」

「いやぁ、マサルがこんなに嫌がるからね」

「お言葉ですが、息子さんのこれは照れ隠しです」

「照れ隠し? っていうか、マサルとユウリちゃんは知り合いなの?」

「知り合いもなにも… 私とマサルくんはもうアレの関係だから」
 ▼ 30 ーディン@シルクのスカーフ 20/06/07 23:01:05 ID:rp4IRzE. [21/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
ママの表情が強張る

「アレ…とおっしゃるのは?」

「だからアレ!いわゆるマウス・ツウ・マウス」

「ま、マウス・ツウ・マウスって!ほっぺとかじゃなくて口と口で!?」

「おい!それは黙ってろよ!」

最悪だ!カッコ悪すぎるだろ!

「えぇ、最近の子はませてるのねぇ。でも、ユウリちゃんならOKよ」

「ママ!何言ってんだよ!」

「かわいいし!この子とならかわいい子どもができるね!」

「はぁ!?わけの分かんないこと言うなよ!」

「同じ部屋にしとくね!」

「そもそも、俺のこと、いくつだと思ってんの?」

「旅を通していろいろ成長したんだね!ポケモンバトルに明け暮れながら、そっちのほうもママに隠して、密かに成長させてたなんて嬉しい!」

「ちがうって!」

「隠してるね」
バイク女… つまり、ユウリまで口を挟んでくる

「隠してないよ!口を挟むな!」

「いいや隠してる」

「隠してない!」

「バンソウコウの下には… ナニを隠してるのかな」

なんてことだ…
 ▼ 31 ゲツケサル@くちたたて 20/06/07 23:03:17 ID:rp4IRzE. [22/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
悪夢のような夕食を早々に済ませ、俺は風呂に入っていた

台所からはママとユウリの女子トークが盛り上がってるのか、楽しそうな話し声が聞こえてくる

ママが陥落した今、ユウリとかいう女と一緒に住むのを回避する方法はない

最悪だ…


それにしても、ママったら大人なのにあんなに大声で笑ってる…

カッコ良く俺達を導いてくれたダンデさんにしても、ガラルを捨てて外国で楽しくやってるんだ…


「お気楽なヤツらめ…」
 ▼ 32 オノラゴン@ムシZ 20/06/07 23:05:10 ID:rp4IRzE. [23/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
風呂上がりの俺が部屋へ行くとユウリが椅子に座ってた

「……人の部屋に勝手に入んないでくれる」

「なんで? 思春期の男の子には隠し事がいっぱいだから?」

「同い年だろ?」

「女の子は成長が早いの」

「……ほんとに、あなたはなんなんですか?」

「家政婦さん」

「昼間はニセ看護婦だったくせに」

「ねぇ、バンソウコウの下…」

「あなた、変だよ」

「どうなってる? バンソウコウの下」

「こっちが聞きたいよ!どうなってんだよ、これ?」

「だから、どうなってるの?」

「あんたのせいだろ」

「自分の頭なのに分からないんだ?」

「殴られたせいだ!」

「だから、はがしてみてよ!どうなってるのか、見せて!」

「さわるな!」

近づいて手を伸ばしてくるユウリに本能的な恐怖を感じて、思わずその手を払いのける

「なんで俺に構うんだよ!? とっとと出てけよ!」

思わず強い口調になる
 ▼ 33 ンダース@ピンクのリボン 20/06/07 23:07:53 ID:rp4IRzE. [24/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリは黙り込み、これまで見たこともないマジな表情で黙って俺を見つめてきた

なんだか傷ついて男を問い詰める恋人のような目だと思った、そんな目は知らないけど

「なんだよ」

「だって、私が轢いちゃったからさ」

あまりに素直な口調に驚く

「え?それってさ…」

俺のことが心配で、俺がここにいるからここに来たってこと?
つきまとってきたのも、俺が心配だったから??
それってさ、俺のこと好きってこと???

ズキン!

バンソウコウの下がうずく

「いたッ!」

「大丈夫?」

「とにかく!俺は寝るから!おやすみ」

思考が勝手に展開して良くない

とにかく話を打ち切るべきだ
 ▼ 34 ェークル@ボスゴドラナイト 20/06/07 23:12:54 ID:rp4IRzE. [25/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「あ、そういえばさ」

「まだ、なんかあんの?」

「あんたが風呂入ってるときにソニアって人が来たよ」

「え!?」

ソニアさんが!?

「ソニアさんが、家に来たの?」

「うん、お見舞いだってさ」

俺はすでに慌てて部屋を飛び出していた

ソニアさんが来た。ソニアさんがうちに来た!

何のために? 俺に会いに!

根拠はないけど、イケる気がする!

俺はさっきユウリに抱いた感情なんてすっかり忘れて走り出していた

 ▼ 35 ラガラ@パワフルハーブ 20/06/07 23:14:25 ID:rp4IRzE. [26/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
夜の道を俺は走る

目指すのはいつもソニアさんと会う2番道路だ

ソニアさんが俺に会いに来た

ダンデさんがいなくなった寂しさを紛らわすためだけに俺と会っていたソニアさんが

俺に会いに来た!昨日も!今日も!

これって、俺のことが好きなんだよな!?


2番道路の川べりでソニアさんを見つける

「ソニアさん!!」

「あら、マサル…? 大丈夫なの? 走ってきたみたいだけど」

「あ、あのさ、ダンデさんから連絡とかって来た?」

「……来てないけど」

「ならさ……」

俺と付き合ってよ!俺のこと好きなんだろ?
ダンデさんなんか忘れてさ!

ズキン!

「痛い!」

一瞬、火傷のような激痛が俺の額を襲う
そして、電撃を受けたように硬直する

「えっ!? マサル? どうしたの!?」

恐れていたことが現実になった

あれほど入念に押さえこんでいたのに、ついにそのバンソウコウを突き破って角が飛び出してきたのだ

少しでも角の様子を見ようと空を仰ぐ

戦慄した
 ▼ 36 ルトス@ありふれたいし 20/06/07 23:16:43 ID:rp4IRzE. [27/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「ま、前より… 立派になってる!」

「マサルのおでこが変な風になってる!? っていうか、太くて長い……」


角はこれまでよりもさらに太く長くなっていた

いや、いまこの瞬間も大きく伸びていく

さらに上空ではパワースポットでもないのにガラル粒子が渦巻き、赤い雲をつくりはじめた

キーンという耳鳴りが酷くなるが不思議と肉体的な痛みはもうない

自分の額からもはや紫色に変色した角が夜空に伸びていく様がはっきりと見てとれる

なすすべなく、角の成長を見守っていた俺は今度こそ言葉もなく凍り付いた


角は角ではなかったからだ

昨日からずっと角だと思い込んでいたものは虫ポケモンの爪のようなものだった

爪に続いて直線的な金属機械の腕がまっすぐに伸びていく

それはまぎれもなくロボットの腕だ

自分の頭からロボットが出てくる!

そんなの、カッコ悪すぎるし非常識だ!

とは思っても、ロボットは止まってくれない


「うああ!」

耳鳴りが限界まで高まったとき、ロボットは一気に頭から飛び出した!

シャンパンの栓を抜いたように暗い虚空に一瞬飛びあがると、ロボットは近くの地面に着地する

思い金属音が周囲に響いた
 ▼ 37 キワラシ@すいせんじょう 20/06/07 23:19:22 ID:rp4IRzE. [28/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ついにその全身像が見える

体色は紫
二本腕に二本足でとがっている、胴体は胸部と腹部との間にくびれがある
基本的には虫タイプのポケモンのような見た目だが、なぜか全身が金属製だ
身長はそこまで大きくない、俺とおんなじくらいか少し小さいくらい
頭部は平らで、その後ろには虫っぽい見た目とは裏腹に砲台を搭載している

ようやくロボットが頭から分離したが、その直後、さらに別の何かが頭から飛び出していく

別の何かはロボットと同じく紫色で、星を二枚重ね合わせたような体だ

そいつは重なった星型の体をこすり合わせるように高速で回転しながらロボットの脇腹に突っ込む

回転の激しさのあまり、ロボットの脇腹からは火花が散る

不意をつかれた格好のロボットだったが、突っ込んできた星型の生物を足で蹴り飛ばすとそいつから離れようとした

あのロボットが敵から逃げようとしているのは明らかだ

「な、なによこれ!? あれってマサルのポケモン!?」

ソニアさんの声で我に返る

呆然と立ち尽くすソニアさんを庇うように駆け寄った

「ソニアさん!大丈夫ですか!?」

「えっ!守ってくれるの?」

「うん!」

颯爽と相棒のインテレオンを繰り出そうとして気付く

急いで飛び出してきたからモンスターボールを持ってこなかったんだった!
 ▼ 38 コルピ@ブロムヘキシン 20/06/07 23:23:56 ID:rp4IRzE. [29/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
しかし、どうやら戦いはロボットと星型生物との間で繰り広げられているようだ

ロボットが逃亡者で、“星”が追手であることはすぐに分かった

なんとか逃げ去ろうとするロボットは数秒おきに衝撃を受けて転倒していた

“星”が見えない力で任意の空間に衝撃波を発生させているようだ


「あ、あの星型のやつって… ガラル本土にはいないはずのポケモンよ!」

「え!? そんなのがなんでここに?」

「知らないわよ!マサルが繰り出したんじゃないの!?」

「いや、違う」


そんなことを話していると、“星”がこちらに不気味な赤いコアを向けてくる

―やばい!

これまでは戦闘の対象外として無視されていた俺達だが、“星”は遂に傍観者の存在に気づいたようだった

“星”はこの対象をどう処理すべきか計算をはじめるかに見えた

「ちょっと、あいつ、こっち狙ってない!?」

「ソニアさん、静かに!落ち着いて!」

「早く、ポケモン繰り出してよ!」

「いや、その…」

「助けて!」

そのとき、ただ逃げるばかりだったロボットが攻撃に転じた

ロボットはまるでシュバルゴが獲物を仕留めるときのように“星”に襲い掛かる

ロボットの鋭い爪先が“星”のコアを貫くかに思われた

しかし、その瞬間、“星”から電撃が放たれ、ロボットからは青白いスパークが走る

そして、動きを封じられたように停止する

周囲に金属の焦げ付く匂いがした

“星”はロボットにとどめをさすべく不気味な動きで這いよっていく

 ▼ 39 ンホロウ@ゴールドスプレー 20/06/07 23:27:57 ID:rp4IRzE. [30/30] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「え、あのロボット負けちゃったじゃない!?」

ソニアさんがヒステリック気味に叫ぶ

「落ち着いて!あいつが味方とも限らないよ」

「もうイヤ!助けて!ダンデ君!!!」

…へ? ダンデさん? なんで? ソニアさんが好きなのは俺だろ!?


混乱する俺をよそに、この叫びはロボットにより大きな影響を与えたようだった

悲鳴にも似た軋み音をあげながらふらついていたロボットだが、ソニアさんの叫びに呼応するように様子が変貌する

紫のボディカラーが鮮やかな深紅に変色すると、這いよってきた“星”をガシリと掴み、地面にすさまじい勢いでたたきつけた

形勢逆転である

一瞬の隙も与えず躍りかかり、次の瞬間には“星”のコアを鉄の手で打ち砕いていた

なぜか閃光と爆音があたりをつつむ

俺はとっさに爆風と熱波からソニアさんをかばった
 ▼ 40 シギソウ@ヘルガナイト 20/06/07 23:46:55 ID:l9YcTyJQ NGネーム登録 NGID登録 報告
マサルがモテる話なのか、勘違い野郎で惨めな話なのか読めんな。
 ▼ 41 ンヤンマ@フシギバナイト 20/06/07 23:56:36 ID:t5yg8bsI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
恋愛ものだと思って開いて読んでみたら、あ!ジュブナイルものなのねと思ったら、バトル始まって草
どういうテンションで読めばいいのか
 ▼ 42 ズマオウ@ロックメモリ 20/06/08 23:26:05 ID:3fYIoHnI [1/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
爆発の余波が過ぎ去ってから顔をあげる

ロボットはなおもたたずんでいた

体色は紫に戻っている

こちらを攻撃する気はないようだ

もしかして… こいつは俺達を助けてくれたのか?

でも、そうだとして、こいつはいったい何なんだ?

俺の頭から出てきたロボット…


爆音が近づいてきたのはそのときだった

聞き覚えのある凶暴なエンジン音

「ユウリ?」

ロボットの向こうから、あたり一面を照らすライトが近づいてくる

ユウリのバイクだ!
 ▼ 43 つばん@あやしいおこう 20/06/08 23:27:07 ID:3fYIoHnI [2/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
バイクが段差を跳ねて空高く舞った瞬間、ユウリはバイクから飛び降りた

乗り手を失ったバイクは川に向かってぶっ飛んでいく

「うりゃああ!」

叫びながら空中でモンスターボールをぶん投げる

「…すごい!」

ダンデさんみたい!

それは美しいスローイングだった


いきおいありすぎるボールからゴリランダーが解き放たれる

ゴリランダーは空中にもかかわらず姿勢を制御すると、見事なバッティングホームでロボットを殴りつけた

ロボットは後方からの奇襲に対応しきれず、後頭部の砲台にスティックの直撃を受ける

砲台の一部が弾け飛んで小さく煙を吐く

そして、濁った作動音が数秒続き、その場に座り込んでしまった

向こうではバイクが川面に突っ込んだのか、水柱があがる

ユウリは俺の前に見事に着地してみせた

辺りが静寂に包まれる
 ▼ 44 ーゴート@フレンドボール 20/06/08 23:27:50 ID:3fYIoHnI [3/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「あれ?」

素っ頓狂な声をあげて周囲を見回すユウリ

「それで、どこ?」

なにかを探しているようだ

「なにが?」

俺も聞き返す

「ねぇ、あんたの角からもっとすごいの、でなかった?」

「は?」

「なんで、いないわけ?」

「はあ?」

「役立たず」

ははーん

先ほどのマジな表情と素直な口調を思い出した俺は一人合点する

さては、コイツ… 俺が心配で飛び出してきたんだな

そして、照れ隠しでこんな態度をとっているわけか

女子って宇宙人みたいによく分からないけど、一度理解してしまえばかわいいもんだ

コイツは俺のこと好きなんだ!
 ▼ 45 ーダル@おじぞうバッヂ 20/06/08 23:29:03 ID:3fYIoHnI [4/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「ねぇ、どういうこと…?」

後ろで、ソニアさんが疑問を漏らす

「さあ?」

「うーん、よく分からないけど… 助けてくれて、ありがと!」

「いえいえ」

「ダンデ君みたいで… カッコよかったよ!」

カッコよかったよ…

カッコヨカッタヨ…

…カッコよかったよ,だって!?


やっぱり、ソニアさんも俺のこと好きなんだ!


「家までエスコートしますよ」

「ありがと」

俺は自信満々にソニアさんの手をとって歩き始めた
 ▼ 46 スボー@サメハダナイト 20/06/08 23:31:18 ID:3fYIoHnI [5/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
翌日、俺の額にはもうバンソウコウはなかった

とりあえず角はなくなったのだ

昨日まで角だと思ってたものの正体―――虫型ロボットは、庭先でスボミーに水をやっている

頭部を思い切り殴られて少し調子がおかしいようではあるが、ちゃんと動いた

便利なものを拾ったと、ユウリがさっそくそれを酷使しはじめたのだ

そして…

「マサル!おはよ!」

ソニアさんがうちに来た!!!

「ダンデ君もおはよ!」

「ダンデ…くん…?」

「このロボットよ」

「え?なんで?」

「なんとなく、そんな感じがするだけ」

ロボットはソニアさんの発言にわずかに顔をあげたが、すぐに作業に戻る

「さ!これからは毎日、ここに来るわよ!」

俺がいるから?

「研究のためにね!昨日のあの現象のときにはガラル粒子も観測されたし…」

「それだけ?」

「うーん… ここに会いたい人がいるから、かな?」

意味ありげに微笑むソニアさん


すごいことなんかない

ただ当たり前のことしか起こらない

ジムチャレンジっていう通過儀礼を終えた俺は大人なんだ

大人の俺がモテるのは当たり前のことだ


俺のモテ期ははじまったばかりである
 ▼ 47 ココ@ヨロギのみ 20/06/10 13:41:14 ID:PiU6sFJI NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
スレ主です

https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1226072

以上のスレで書きたかったこと書けたので終わりです

バットを振れずに見逃し三振しまくる男が最後のチャンスでバットを振るけど、空振り三振に終わる。その代わりに大人になる、っていう話を書くつもりでした。
 ▼ 48 ガユキノオー@メガティアラ 20/06/10 20:02:08 ID:py8AMlQk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
祝完走
面白かった!
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