マーマネ｢リーリエ、今日は星が綺麗だよ！｣

リーリエ｢ホントですね！マーマネ！｣

マーマネ｢星って綺麗だよねぇ！｣

リーリエ｢わかります！｣

リーリエ｢私、本で読んだことがあります！今私たちが見ているこの星たちは、実際に今光っているわけではなく、大昔の光が今になって地球に届いているだけだと！｣

マーマネ｢僕もそれ知ってる！｣

リーリエ｢ロマンがありますよね！｣

マーマネ｢だよね！｣

マーマネ｢はぁ〜……やっぱりいいね！リーリエと一緒に星を見に来れてよかった｣ﾆｺｯ

リーリエ｢……！はい！｣

マーマネ｢じゃあ、もうこんな時間だし、帰ろっか｣

リーリエ｢そうですね……少し寂しいですが……｣

マーマネ｢また来ればいいよ！｣

マーマネ｢そうだ！シミュレーションによると、2日後の夜は、空が澄んで星が良く見えるよ！｣

リーリエ｢じゃあその日に……！｣

マーマネ｢うん！ここにまた星を見に来よう！｣

リーリエ｢はい！｣ﾆｺｯ

マーマネ｢…………｣

マーマネ｢…………ねえリーリエ｣

リーリエ｢はい？｣

マーマネ｢ぼく、リーリエのことが好き！｣

リーリエ｢えっ、ええっ！？｣

マーマネ｢良かったら……付き合って……ほしい｣

マーマネ｢ダメかな……？｣

リーリエ｢いえ、ダメ……じゃないです！｣

リーリエ｢ダメ……じゃないですけど！少しお時間を頂きたいです……｣

マーマネ｢あ………………そ、そっか！うん！｣

リーリエ｢……いや、勘違いしないで！お気持ちはとても嬉しいのです！｣

マーマネ｢うん、知ってるよ……！うん！待つから！｣

リーリエ｢は、はい……｣

マーマネ｢……じゃあ帰ろっか｣

リーリエ｢はい……｣

*
帰宅

リーリエ｢はぁ〜…………あんなこと言って！バカバカ！わたしのバカ！｣

リーリエ｢答えなんて、ひとつに決まってます……！｣

リーリエ｢でも…………｣

*

マーマネ｢い、勢いに任せて言っちゃった……｣

マーマネ｢ダメだ！きっとリーリエにドン引かれたに違いない！｣

マーマネ｢おしまいだぁ……｣

マーマネ｢明日もスクールあるし……気まずくなるだろうなあ……｣

*

次の日

サトシ｢おっす、マーマネ｣

マーマネ｢おはようサトシぃ……｣

カキ｢2人ともおはよう！マーマネはどうしたんだ？そんなに落ち込んで｣

マーマネ｢いや……まぁね〜｣

サトシ｢……？変なの｣

リーリエ(ああ、マーマネやっぱり落ち込んでる……)

マオ｢おっはよー！リーリエ！｣

スイレン｢おはよう！｣

リーリエ｢あ！え！おはようございます！なんでもないですよなんでも｣

スイレン｢え？｣

マオ｢なにリーリエ、いきなりどうしたの？｣

リーリエ｢は、いえ、私ったら聞かれてないことを答えてましたね……あはは｣

マオ｢……｣

*

昼休み

マオ｢ねえスイレン……リーリエおかしくない？｣ﾋｿﾋｿ

スイレン｢わかる、あたしも思った｣

マオ｢だよね！｣

スイレン｢……本人に直接なにがあったか、聞いてみる？｣

マオ｢……うーん｣

サトシ｢よっ、2人とも｣

マオ｢うわっサトシぃ｣

スイレン｢カキも｣

サトシ｢何かあったのか？｣

スイレン｢いや……｣

マオ｢ねー、なんか今日のリーリエ、様子がおかしいと思わない？｣

カキ｢いや……ん？……うーん、確かに元気なさそうに見えるな｣

サトシ｢あ！様子が変と言えば、マーマネも！｣

スイレン｢え｣

カキ｢そうだ！朝からマーマネの元気がないんだ｣

マオ｢ふむふむ……もしかして2人とも喧嘩？｣

スイレン｢いやぁ、リーリエとマーマネに限って……｣

カキ｢それは分からないぞ！仲が良いやつでも喧嘩はするからな！｣

サトシ｢あぁ！俺とピカチュウも昔はよくしたしな！｣

マオ｢とりあえず……喧嘩したままだったらまずいよね……｣

サトシ｢じゃあさじゃあさ！仲直りさせようぜ！｣

スイレン｢うん、いいかも｣

マオ｢じゃあとりあえず…………｣

**

放課後

マオ｢ねえねえリーリエ！｣

スイレン｢もしかしてマーマネと喧嘩した？｣

リーリエ｢へっ！？どうしてそう思ったんですか！？｣

マオ｢いやぁ、朝からリーリエの様子がおかしいと思ってさ！｣

スイレン｢それで、マーマネも様子がおかしかったみたいだから｣

マオ｢喧嘩したんじゃないかなぁ〜？って……なんかあったなら、話聞くよ？｣

リーリエ｢いえいえ、喧嘩はしていません！｣

スイレン｢ほんと？｣

リーリエ｢はい！……喧嘩は、していません｣

マオ｢ならいいんだけど……やっぱり何かあったでしょ？｣

スイレン｢話したくないなら別に話さなくてもいい｣

マオ｢うん、あたしもそう思ってる｣

スイレン｢でも、もしちょっとでも力になれるならって思った｣

リーリエ｢……！｣

リーリエ｢……ええっと、プラべートな事なので断片的にしかお話できないのですが…………｣

*

サトシ｢なぁ、マーマネ！帰りにパンケーキ食いに行こうぜ！｣

マーマネ｢えっ！？別にいいけど｣

カキ｢美味しいお店、調べたんだ！｣

*

サトシ｢でさ、マーマネってリーリエとなんかあった？｣

マーマネ｢｣

サトシ｢やっぱり何かあったんだな！｣

マーマネ｢いや、まぁ……まぁね〜｣

カキ｢何があったんだ？俺たちでよければ、話聞くぞ！｣

マーマネ｢言っても笑わない？｣

カキ｢笑うわけないだろ！｣

サトシ｢友達の悩みを笑うやつなんて、友達じゃないもんな！｣

マーマネ｢みんな……｣ｼﾞｰﾝ

*

リーリエ｢変化するのって、怖いですよね｣

リーリエ｢私、変わるのが怖いんです｣

マオ｢うん……｣

リーリエ｢でも……変わりたいんです！｣

マオ｢分かるようで分からないような……｣

スイレン｢断片的とは言ったけど、ここまでとは｣

リーリエ｢……もし変わったら、今まで通りじゃなくなったら……｣

マオ｢あ！ごめんリーリエ……あたしわかっちゃった｣

リーリエ｢えっ｣

マオ｢……もしかしてマーマネに告白された？｣

スイレン｢告白！？｣

リーリエ｢はわわわ！！｣

スイレン｢当たってるっぽい！｣

マオ｢おぉ〜いいねぇ〜青春してるねぇ〜｣

リーリエ｢ほ、他の人には言わないでくださいね！！｣

スイレン｢それはどうだろう｣ﾆﾔﾆﾔ

リーリエ｢ちょ、ちょっと！｣ﾌﾟｸｰ

スイレン｢へへ、嘘です｣

リーリエ｢良かった……｣

スイレン｢……リーリエ笑った！｣

マオ｢うん、笑顔が1番だよ、リーリエ！｣

リーリエ｢2人とも……今日の私、そんなに笑ってなかったですか？｣

スイレン｢ちょっと暗かった｣

リーリエ｢そ、そうですか…｣

マオ｢まあまあ？悩む時点でさ、リーリエがマーマネのこと大切に思ってるのはわかるし！｣

スイレン｢マーマネ羨ましい……リーリエにこんなに好かれて｣

リーリエ｢もちろん2人のことも好きですよ？｣

マオ｢でも、その好きとマーマネへの好きは違うでしょ？｣

マオ｢……がんばって！リーリエ！｣

リーリエ｢よく分からないけど私……がんばります！｣

*

マーマネ｢告白したんだ……｣

カキ｢なんだって！？｣

マーマネ｢ちょっとカキ！声が大きいよ！｣

カキ｢わ、わるい……｣

マーマネ｢で、でも……答え……保留にされちゃったよ｣

マーマネ｢やっぱり脈なんてなかったのかなぁ〜〜〜｣

サトシ｢なんでそう思うんだ？｣

マーマネ｢だ、だって……｣

カキ｢……リーリエの性格的に、その気がなかったらその場で断ると思うが｣

マーマネ｢そ、そーお？｣

サトシ｢リーリエはその気がないのに答えをはぐらかしたりするほど酷いヤツじゃないと思うぜ！｣

カキ｢そうだ。少なくとも脈はあると思うぞ！あってもフラれる可能性がないとは言えないけどな！｣

マーマネ｢そ、そっか……｣

カキ｢頑張れよ！｣

サトシ｢俺たちマーマネの味方だぜ！｣

マーマネ｢……みんな｣ｼﾞｰﾝ

*

リーリエ｢マーマネと恋人関係になりたいとは思いますが……｣

リーリエ｢今までの友達関係から変わって……もし、上手くいかなかったら｣

リーリエ｢マーマネは私が転校して初めて声をかけてくれた……大切な友人です！下手に関係を崩したくないんです！｣

リーリエ｢でも……ここで断ったら……きっと……｣

リーリエ｢……｣

リーリエ｢……私、決めました！｣

*

次の日

マオ｢あれ？リーリエ休み？｣

スイレン｢ホントだ｣

マオ｢……マーマネは来てるのか｣

*

ジェームズ｢お嬢様、スクールに行かなくてよろしいのですか？｣

リーリエ｢はい、少し思うところがあって……あと、今日はそれとは別に夕方に用事があります｣

ジェームズ｢わかりました……それでは夕方に車をお出しします｣

リーリエ｢いえ、その必要はありません！……自分の足で、歩けますから！｣

ジェームズ｢了解しました｣

*

夕方

マーマネ｢はー、今日はリーリエ休みだったなぁ｣

マーマネ｢ホントは今日、一緒に星を見る約束してたんだっけ……｣

マーマネ｢ぼくのバカ！あんなこと言わなきゃ……あんなこと言わなきゃずっとリーリエと仲良く……｣

マーマネ｢……ううん……考えていても仕方が無い……とりあえず、トゲデマルも疲れて寝ちゃったし……仕方ない……今日は1人で星を見に行こう｣

*

リーリエ｢着きました……マーマネとまたここで星を見ようと、約束したんですよね｣

タンタン……

リーリエ(足音です……！)

マーマネ｢……！？リーリエ……来てたんだ｣

リーリエ｢……はい｣ﾆｺｯ

リーリエ｢この前は申し訳ごめんなさい！私……｣

マーマネ｢いいの、いいの！それよりもこっちこそごめん……いきなり｣

リーリエ｢いえいえ！謝らないでください！告白するのって、すごい勇気がいりますしね！｣

マーマネ｢……した事あるの？｣

リーリエ｢……今から、しようかと｣

マーマネ｢……！｣

リーリエ｢あ……あはは……すごく勇気がいりますね……｣

リーリエ(心臓がバクバク言ってる……)

リーリエ(マーマネには聞こえてない心臓の音)

リーリエ(いっそ聞こえてしまえば楽なのに、こんな想いをしてまで私に告白してくれたマーマネ)

リーリエ(だったら私も返さなきゃ……ですよね)

マーマネ｢もしかして告白って……僕じゃなくて他の誰か……とか……あはは……｣

リーリエ｢ち、違います！｣

マーマネ｢！｣

リーリエ｢違うんです｣

リーリエ｢私、マーマネに告白されて嬉しかったんです｣

リーリエ｢でも怖くて、もし、上手くいかなかったら｣

マーマネ｢……｣

リーリエ｢……もっと気楽に生きられたら楽なのに、そうできないんです｣

マーマネ｢……そっか…………｣

マーマネ｢とりあえずこの前のことは忘れてよ！｣

マーマネ｢これからも仲の良い友達ってことで───｣

リーリエ｢違います！｣

リーリエ｢好きですよ、マーマネ！｣

リーリエ｢きっと怖いって言い訳なんです。私はマーマネが好きで……告白されて嬉しくて……だから一緒にいたいです｣

マーマネ｢り、リーリエ｣

マーマネ｢はははは、はは、ははは……｣

マーマネ｢僕なんかリーリエに釣り合わないってずっと思ってたのに……｣

リーリエ｢マーマネの優しさに救われた人間がここにいるんですよ｣

マーマネ｢優しいだけの男ってモテなくない？｣

リーリエ｢いえ、優しさは美徳です！自信を持ってください｣

マーマネ｢ははは……ありがとう｣

リーリエ｢はい！｣

*

マーマネ｢……ねえぼくたち、これから恋人ってこと？｣

リーリエ｢は、はい。そうなると思います｣

マーマネ｢なにそれ｣ｸｽｯ

リーリエ｢照れくさいです｣

マーマネ｢こ、こんなぼくだけど、よろしくお願いします……｣

リーリエ｢はい、よろこんで｣

リーリエ｢……こちらこそよろしくお願いします｣

マーマネ｢も、もちろん｣

リーリエ｢……えへ｣

マーマネ｢あ、あはは───｣

マーマネ(リーリエがやっと笑ってくれた)

マーマネ(……この笑顔を、これからずっと守っていきたいな)

おしまい

2年前に書いたやつだから自分でもよくわかってないけどせっかくだし深夜に供養した
さよなら

綺麗な話ですこ

乙
しゅき

素晴らしい

マーリエいいね

よかった

乙