【SS】ガラル名産品　作ろう大作戦！！

ユウリ「ねぇ、ホップ。そういやさ〜、なんでかガラルに特産品ってないよね」

ホップ「急にどうしたんだぞ？」

ユウリ「いや、今って食欲の秋じゃん。小腹にちょうどいい甘いもの食べたいなーって思った時にさ、ふと思ったんだよねー」


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この作品は以下のコンテストに参加します。
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1300735

ホップ「確かにガラル名産品って……」

ユウリ「ないんだよ！」

ガラルには名産品というものが存在しない。

ユウリ「せっかくバトル文化があって多くの人が来てくれるのに、名産品がないから思い出の品を持って帰れないのよ」

ホップ「そうか。なんか名産品がある方がいい気がしてきたぞ」

ユウリ「だからさ、作った方がいいと思うんだよね。ガラルの名産品」

ダンデ「なに話しているんだ？」

ホップ「おっ、兄貴。今、ガラルに名産品ないって話してたんたぞ」

ダンデ「名産品？　なんだそれは……」

ユウリ「えっ？　そこから……」

ダンデ「まあ、それがないと何か不都合なことがあるのか？」

ユウリ「名産品ってのは買って持ち帰られるんです。けれどもここには名産品がなくて……。せっかくガラルに来た人達に名産品を、ガラルの思い出を持って帰って欲しいんです」

ダンデ「まあ、あんまり分からなかったけど、とりあえずジムリーダー会議でも開こうか。その会議までに他の地方の名産品ってやつを集めてくれると嬉しいんだが」

ジムリーダー会議


ビート「わざわざ会議を開くんですから、それ相応の重要性があると思ってたのですが、まさかこんなにもくだらない会議とは……。ガラル地方も落ちぶれたものですね」

ユウリ「そ、そんなことない！　もっとガラルの発展につながることなの！」

マリィ「ま、まあ、はやく始めんばい。マリィは楽しみにしとるけんよ」

ユウリ「そうだね。まずは他の地方の名産品を食べて貰って、名産品ってどんなものなのか知って貰おうと思います」

カントー地方　　ニビあられ

サイトウ「あっま〜い♡」

カブ「昔ながらの味で美味しいよね」

マクワ「甘くて美味しいのもあるけど、岩のような硬さもいいよね。この歯ごたえも癖になりそうだ」

カブ「確かカントー地方の名産品だよね。これをここガラルでも食べれるのはいいよね。行ったことはないのに、どこかカントー地方へと行った気になるよ」

ユウリ「ですよねー！」

ジョウト地方　　いかりまんじゅう

カブ「これも昔ながらの味で美味しいね」

ビート「婆さんが喜びそうな味ですね」

クララ「」ﾊﾞｷﾊﾞｷ

ユウリ「クララさん？　何してるんです？　なんか怖いです」

クララ「せんべいってェ、砕いて食べるもんでしょ」ﾊﾞｷﾞｯ

ビート「君、物騒ですよ」

クララ「」ﾊﾞｷﾞﾊﾞｷﾞ

>>6

いかりまんじゅう ×　→　フエンせんべい〇

支援

ジョウト地方　　いかりまんじゅう
ホウエン地方　　フエンせんべい
シンオウ地方　　もりのようかん
イッシュ地方　　ヒウンアイス


サイトウ「紛うことなき幸せです」

ユウリ「おかわりー」

ビート「あなたがおかわりしてどうするんです。そもそもあなたが準備する側では？」

ユウリ「準備したからこそ、余ったら食べていい権限があるんでしょ」

ビート「そんな理屈ないと思いますけど……」

カロス地方　　シャラサブレ
　　　　　　 ミアレガレット


ルリナ「二つも名産品があるなんてずるいわね」


アローラ地方　　マラサダ


ホップ「俺、これ好きだぞ。最高だぞ！」



ユウリ「ということで、名産品がないのはガラルだけなんですよね……」

ユウリ「この美味しいのを離れた場所でも食べられる。そして、食べてるとそこでの思い出がよみがえってくる。名産品はやっぱりあった方がいいと思うんです」

ルリナ「他の地方にあるのにガラルだけないのは気に食わないし、私は名産品作るのに賛成よ」

ヤロー「同じくじゃ」

カブ「ボクも名産品作りを応援するよ」


ユウリ「それでなんですけど……名産品を作ってもらいたくて」


一同「えっ！？」

>>8
支援ありがとうございます

着眼点が面白い！
支援

>>13
支援ありがとうございます

忙しくて手つかずでした。なんとか明日まで終わるように頑張ります。

これでよくね？……っていうのは冗談でどんな名産品ができるか期待
支援

カブ「うーん、いきなり作って欲しいと言われてもなぁ」

ユウリ「そこを何とか……。いろんな町のを見て、その中で1番いいのを選べば、きっと他の地方に負けない名産品を作れると思うんです」

ビート「すぐには無理ですけど、ボクも協力しますよ。これでやらないとなったらばあさんがうるさそうですしね」

マクワ「キルクスのみんなやボクのファンと相談してみるよ」

カブ「ボクも全力で検討するよ。けど、時間だけは欲しいな」

ユウリ「分かりました。それでは…………後にお願いします」


それぞれのジムリーダーたちはジムのある町の名産品(試作品)を作っていった

数ヶ月後


ユウリ「えぇと、3人は作れなかったんですね」

サイトウ「申し訳ないです」

ホップ「ごめんだぞ」

クララ「ウチはァ、マイナーだからァ、仕方ないよねェ」

ユウリ「無茶ぶりしてるのはこちらの方ですので気にしないでください」

ホップ「気遣いありがとだぞ」

ユウリ「改めてターフタウンから紹介してもらおうかな」

ターフタウン

ヤロー「ターフタウンはこれを押そうと思うんだな」

◆　カボチャ　◆

ヤロー「ターフタウン採れたてのカボチャなんだな。これがけっこう美味しい……」

ユウリ「あの……カボチャなんてどこでも買えるんですけど。名産品ですらないです」

ヤロー「違うんかぁ」

ルリナ「あら、駄目だったみたいね。名産品って、少なくともそこのオリジナルなものでしょ。バウタウンだからこそ作れるものをもってきたわよ」

ヤロー「楽しみだな」

バウタウン

ルリナ「バウタウンオリジナルのサシカマスのお刺身よ」

ユウリ「いや、なまものはちょっと……」

ルリナ「あら、駄目なの？　ガラルでしか捕まえられない活きのいいサシカマスよ。美味しさは抜群だわ」

ユウリ「いや、持ち帰って食べたらお腹壊すし、というか名産品って言われたらなんか違う気がするし」

ルリナ「あら、駄目なのね。まあ、いいわ」

ユウリ「次はカブさん、お願いします」

エンジンシティ

カブ「無難にクッキーにしてみたけどどうかな。町にクッキー工場があったからお願いしてみたんだ」

ユウリ「うん、普通に美味しいです……。これってもしかしてアウローラのじゃないですか？」

カブ「よくわかったね」

ユウリ「アウローラのクッキーは実はカロス地方のクッキーの輸入品なんですよね」

カブ「そうなの？　それはどこで知ったんだい？」

ユウリ「ポケジョブをやる時にたまたまアウローラの社長さんに会って話をしたんです。その時に聞きました」

カブ「そうだったんだね。なら、このクッキーは没だね」

ユウリ「残念ながら、そうなりますね」

支援

あげ

>>21
>>22
>>15
ありがとうございます。今日中に書き終えられるようスパートかけていきます！

ユウリ「次はアラベスクタウンのをお願いします」

ビート「やれやれ、ようやくボクの出番ですか。アラベスクタウンはアラベスクキノコをおしますよ」

一同「アラベスクキノコ！？」

ビート「赤いキノコをポケモンに食べさせれば能力が上がります。青いキノコを食べさせれば能力が下がります。人間が食べれば……下手したら死ぬかもしれませんね」

一同「怖っ！！」

ユウリ「もしかして、ポプラさんは能力の上げ下げをそれを使ってたのかな……」

ビート「ええ。クイズに間違えれば粉状にしたそれをかけて能力を下げているんですよ。まあ、ボクはそれをくらったことはないですけどね」

キバナ「そんなタネがあったのか」

ビート「それより、どうです？　アラベスクキノコは？」

ユウリ「いや、危険だからナシ！！」

ビート「それは残念です」

マリィ「やっぱり、難しいんね。マリィのは紹介するのをやめたくなってきたと」

ユウリ「なんで？　せっかくだし紹介してみてよ。スパイクタウンの名産品候補」

マリィ「それが……」

ユウリ「ま、マリィの絵が書かれたミニケーキ！？」

マリィ「スパイクタウンの名産がなくてみんなに相談したら、トントン拍子でこれが作られたんよ」

ユウリ「可愛い。けど、名産品にするにはやめた方がいいと思うけど、商品として売るにはいいと思う。というか、私これめっちゃ欲しい！」

キバナ「思ったよりキャラ菓子って人気なんだな。俺様はケーキじゃなくてクッキーだ。名産品にどうだ？　キバナ様のチョコクッ…………」

ユウリ「キバナ自身を推した名産品作ってきたの？　マリィと被ってんじゃん、没！」

支援

しえんえん

ユウリ「残るはキルクスタウンね」

キバナ「雑く終わらされたなー」

マクワ「ごめんね。取り下げることにしたよ」

ユウリ「えっ？」

マクワ「ボクもだけど名産品について勘違いをしていたよ。だから、取り下げる」

ユウリ「そっかぁ。けど、どうしようこれから作るのなんて間に合わないし……」

ホップ「間に合わない？　そういや、期限を設けるっていうことはなにかあるんだな？」

ダンデ「それは俺から説明しよう。ガラルで大きな大会を開くつもりなんだ、ガラルスタートーナメント！　ガラル史上熱い戦いになるぜ」

ユウリ「そこで売り出そうと思ってて……。けど、今のところ名産品として売り出すにはいいのはないかなー」

ホップ「そっかー。ならさ……」

ユウリ「なら？」

ホップ「みんなで作ったらいいと思うぞ！　みんなで協力すれば期限にも間に合うぞ！」

ユウリ「けど、どこの町の名産品にすれば……」

ホップ「シュートシティの名産品にすればいいと思うぞ。そこはガラルと言えばそこって感じだからな」

ヤロー「なるほど、それは名案じゃ」

キバナ「おっ、面白そうだな。キバナチョコクッキーも捨てがたいが、俺様もその案をおすぜ」

ダンデ「みんなで意見を集めれば最高の意見が出そうだぜ」

ユウリ「何人集まれば文殊の知恵っていいますもんね」

カブ「なら、作るのはボクに任せてよ。エンジンシティは工場が自慢だからね」

ユウリ「じゃあ、さっそく何を作るか考えましょう！」

一同「おー！」

クララ「それでェ、どういうの作るのォ？」

ビート「話聞いてました？　それを今から考えるのですよ」

ユウリ「ガラルと言えば……」

ルリナ「サシカマスかしらね」

ユウリ「サシカマスは忘れてください」

マクワ「サッカーでしょうか」

ユウリ「なるほど、サッカーかぁ。けれど、食べられないしなー」

ダンデ「カレーなんかはどうだ？」

ユウリ「あっ、カレー！！」

マクワ「カレーはガラル地方で誇れる文化の1つです。それを名産品としてみんなに知ってもらうのはいい方法だと思います」

マリィ「いいけんね」

キバナ「さすがは俺様の認めたライバルだぜ。最高の意見ありがとな」

カブ「他の人も良さそうな顔をしていますね」

ユウリ「カレーはカレーでもどういう感じにしますか？」

ホップ「普通にルーをかけるだけじゃ駄目なのか？」

ユウリ「カレーはカレーでもボーンなカレーやデコカレーまで色々種類ありますし……」

サイトウ「普通のカレーじゃ面白くないですので、ガラルだからこそのカレーがいいですよね」

ユウリ「それで思いついた。ダイマックスカレーなんてどう？」

ビート「なんですか。それは。聞いたことがありませんね」

ユウリ「ダイマックスの巣穴を漁ってるとまれにみつかるダイマックスパウダーを使ったカレーだよ。そうだ、それにダイキノコもいれよう！」

ダンデ「なるほど、ダイマックス文化を取り入れたカレーか。それを他の地方でも思い出せれるなんて最高だな」

カブ「しかし、どうやって手に入れるんだい？　そのダイマックスパウダーとダイキノコは。大量にないと増産できないし、沢山作れないよ」

ユウリ「安心してください！」

ワイルドエリア

マサル「────」

ユウリ「マサル(ゲーム2台目)を使えば比較的簡単に手に入るんだよね」

マサル「────」

ユウリ「よしっ、これでダイマックスパウダーとダイキノコは手に入った。後はカブさんに届けて……と」


エンジンシティ

ユウリ「カブさん、お願いします」

カブ「うん、受け取ったよ。後は任せてよ」

ユウリ「期待してます！」

マサルの扱いがひどい

数週間後
ジムリーダー会議

ダンデ「では、明後日、シュートスタジアムに集合してくださいね。誰と組むかは開会式が終わってから決めてくださいね」

ザワザワ

ダンデ「俺の方からは以上だ」

カブ「次はボクからいいかな？」


カブ「さあ、ガラルの名産品が出来上がったよ。実際に試食してみようか」

シュートシティ(ガラル)の名産品

◆　シュートカレー　◆

ルリナ「レトルトカレーね」

盛られたご飯の上にかけられるカレー

ヤロー「これだけでもおいしそうだな」

カレーの上から刻んだキノコを入れた特性パウダーをかけていく

マリィ「すごいとー。カレーが巨大化していくけん」

キバナ「こりゃあ驚いた。皿ごとダイマックスしやがった」

マクワ「すごい。これを家で作れば、ダイマックスの記憶が、よみがえる！」

カブ「味はお菓子のような甘さを加えた甘口カレーだよ」

一同「いただきます！」

ホップ「これ、美味しいぞ！」

サイトウ「カレーとスイーツのような甘いものはミスマッチだと思っていましたが、まさかこんなにもおいしいなんて驚きです。感激です」

ダンデ「ちゃんとカレーの具にガラルのポケモンを象ったハムが散りばめられている。しっかりとガラルを伝えられている」

ホップ「さすがだぞ！　これなら名産品として他の地方にも誇れるぞ」

ユウリ「これを売っていこうと思います！」

一同は賛成した

ユウリ「よしっ、ガラルスタートーナメントに合わせて売るぞぉ！」

一同「おー！」

こうして名産品のシュートカレーが発売された



………



………………



販売する店員「初日は売れたんだけどなぁ」

ユウリ「売上が急に落ちている。どういうことなの？」

一般男性(シュートカレーはおいしいけど重いからなぁ。それに、あんな副作用があるなんて)

一般女性(カロリー高すぎ。それに、あんな危険なもの売らないで！)


…………


…………………



ガラルの名産品であるシュートカレーは1週間で売られなくなり幻の品となっていた。
その理由として……

量が多くてカロリーが高いことが1つ。
そして……………

アナウンサー「シュートカレーを食べたポケモンが突如巨大化し町を破壊する被害が絶えません。シュートカレーはポケモンに食べさせないようにしてください」


………


…………………



ユウリ「やっちまったな☆」

ピオニー「やっちまったな☆じゃないでしょうに。やべぇんじゃねぇのか。これ」

マスタード「被害額やばいらしいね。わしちゃん、目を丸くしちゃったよ」

ビート「シャレになりませんよ。ガラルの危機でもあるんですからね。分かってます」

ホップ「やばいぞ。もうそれ以外の言葉が出てこないぞ。というか、ユウリが壊れ始めたぞ」

ユウリ「バットエンドじゃん。まじでやっちまったぜ☆」


ガラル名産品　作ろう大作戦！！

ユウリ「大失敗だぜ☆」

これにて完結です。
ありがとうございました。

>>26
>>27

支援ありがとうございました
何とか今日中に終わることができました

最後の方は雑くなってしまったのは申し訳ありません。次の機会があれば、余裕をもってできるように頑張ろうと思います。