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SS

【SS】サトシ「これは……スイレンからの手紙?」 ピカチュウ「ピーカ?」

 ▼ 1 dX3IS9Elqo 21/01/19 20:41:46 ID:m50YMacA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ****

 拝啓、サトシさま。お元気ですか?

 アローラのみんなはかわらず元気です。

 さて。本日、こうしてお手紙させていただいたのは、ほかでもない、リーリエについてなのです。

 じつは、リーリエたち、おとうさんの手がかりを求めて、今はガラル地方にあるカンムリ雪原ってところにいるみたい。

 だけど、聞くところによれば、そこは、ポケモンにまつわる数々の伝説、そしてウルトラホールが開いたという逸話もある、とっても危ないところ。

 リーリエは、「大丈夫」っていってたけど……。

 やっぱり、心配。

 だから、てだすけしてあげてほしい。

 サトシに……、

 ううん。サトシとゴウ、リサーチフェローの二人に。

 よろしくお願いします。

                   敬具。

 ****

 ▼ 350 dX3IS9Elqo 21/04/16 23:31:01 ID:RHBIj0CQ [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ブワアアアアアアッ…

ゴウ「……景色がかわった!?」

ロトム『“むげんあんやへのいざない”の効果ロト!』

コハル「わざひとつで景色までかえちゃうなんて……!」


          ザワザワ…

   ザワザワ…
                          ザワザワ…

                  ザワザワ…


コハル「えっ……な、なにこれ!? 地面からたくさんの、黒い……手?」

サトシ「こうなったが最期。あいつを捕まえるまで、この手がどこまでも追いつめるんだ!」

コハル「……こわっ!」

グラジオ「フッ……どこかのだれかには真っ向から打ち砕かれたがな」

コハル「?」


グラジオ「やれ! ブラッキー!」

 ババババババッ!!!




 ジュオオオオオッ…!!!


グラジオ「――ッ!」
 ▼ 351 dX3IS9Elqo 21/04/16 23:34:04 ID:RHBIj0CQ [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「ウソっ……どんどん燃やされてく!?」

ロトム『ゴーストタイプの“むげんあんやへのいざない”では、あくタイプの“もえあがるいかり”と相性が悪いロト!』

コハル「そんな……! Zワザでもだめなの!?」

グラジオ「…………」



サトシ「今だ! カイリュー!」

カイリュー「ばおっ!」バッ

ファイヤー「!?」

コハル「……いつのまにあんなにファイヤーの近くまで!?」

ゴウ「……きっと、俺とのコンビネーションのときと同じだ!」

コハル「…………! じゃあ、この暗闇に隠れて……!」



サトシ「――“はかいこうせん”!!」

カイリュー「ばおおおおおおおおおッッ!!!!」ピロリロリロリィィィ----!!!!

ファイヤー「ファッ……!??!?」

 チュドォォォォ--ン…!!!!




ファイヤー「……………………ッ!」ガクッ


コハル「やったよ! すごい!」

イーブイ「ブーイ♪」
 ▼ 352 dX3IS9Elqo 21/04/16 23:38:11 ID:RHBIj0CQ [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カイリュ-/ブラッキ-「「……」」ギロッ

フリ-ザ-/サンダ-/ファイヤ-「「…………ッ!」」タジッ

サトシ「…………」ツゥ--ッ…

ゴウ(カイリューは今、“はかいこうせん”の反動で動けない。頼む、もうこれ以上抵抗しないでくれ……!)




 …ダンッ!!!
      …ダンッ!!!
           …ダンッ!!!


コハル「あっ……飛んでっちゃう!?」

グラジオ「……退いたか」

サトシ「ちょっとあの木のこと調べるだけだから、ゴメンなー!」ブンブン

サトシ「おつかれさん、カイリュー♪」

カイリュー「ばおおっ♪」ダキッ

サトシ「ちょっ、カイリューくるしいよ! やめろったら!」アハハッ

リーリエ「お二人とも、見事なお手なみでした。……やはり、サトシとおにいさまが組めば向かうところ敵なしですね!」

サトシ「えへへっ♪」
グラジオ「…………フッ」


ゴウ「って、ああああ!……俺のゲットは!?」


ゴウ「おーい! 待ってくれー!」タタタッ

一同「「「「(苦笑)」」」」
 ▼ 353 dX3IS9Elqo 21/04/16 23:41:14 ID:RHBIj0CQ [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

リーリエ「はい。オレンのみです」

ピカチュウ「ピーカ♪」
エースバーン「バース♪」
ルガルガン「ガル♪」

リーリエ「ふふっ♪ まだまだたくさんありますから、ゆっくり食べてくださいね」


ロトム『飛び去った方角・距離から計算して、フリーザーはこのカンムリ雪原のどこかに、サンダーはガラル本土のワイルドエリアに、そしてファイヤーは東の離島に、それぞれ身を潜めたと推察されるロト』

コハル「……じゃあ、そこにいけば、また会えるかもしれないんだ?」

ロトム『ロト!』

サトシ「だってさ、ゴウ。……ほら、もういいかげん元気だせって!」

サトシ「今度オレたちもいっしょに探しにいってやるからさ」

コハル「うんう……私も!?」

ゴウ「……ホントに?」ドヨヨ-ン

サトシ「もっちろん!」ニッ

コハル「そっ……そうそうー!(裏声) だからほら、そろそろ……ねっ?」

ゴウ「……二人がそこまで言うならしょうがないな! ゲットはまた今度にしてやるっしょ!」キリッ

サトシ/コハル「「(苦笑)」」

ロトム『そういうことならボクもいっしょに行きたいロト。まだまだファイヤーたちのデータを収集したいロト〜』

サトシ「へへっ、やるきだなロトム! なら、ロトムも参加決定!」

サトシ「そうだ! どうせなら、さっきロトムが言ってたカンムリ雪原の伝説調査! あれも、そんときみんなでやろうぜ! また村長さんの民宿に泊まりでさ!」

ロトム『おおー!? たのしみロト♪』

コハル「あ、あれ? なんかどんどん予定が増えてく……。私、そんなにしょっちゅうスクール休むわけにもいかないんだけどなー」

コハル「……な〜んて」チラッ チラッ

サトシ「いいんじゃない? 俺とゴウだって行ってないし」ケロッ

サトシ「いっそのことやめちゃえば?」

ゴウ「おっ、いいなそれ。サトシ、ナイスアイディア♪」

コハル「!?」


コハル「よくないよくない! いいわけなーい!」
 ▼ 354 dX3IS9Elqo 21/04/17 00:21:09 ID:3vDQlLn. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――ダイ木の丘――

サトシ/ゴウ「「おおーーっ!!? でっけーーーーーーーーッ!!!」」

コハル「わぁ〜……! 近くでみるとほんとにキレイ! やっぱり来てよかったね、イーブイ♪」

イーブイ「イッブイ♪」

ゴウ「『やっぱり』……? ははぁ〜ん? さては、コハル。おまえもまずダイ木から来ようとしてた口っしょ!」

コハル「……えっ!?」ギクッ

コハル「そっ、そうだけど!?/// それがなに!?」

ゴウ「うんにゃ、別にぃ〜?♪ にしても、ホーントむじゃきなこどもになったよなーコハル!」ニマニマ

コハル「ぐぬぬ……///」


サトシ「どうだ、グラジオ。ここがそうなのか?」

グラジオ「いや……」フルフル

グラジオ「たしかに、要所でウルトラオーラの反応こそあるが、どれもホールの発生源には満たない微弱なものばかり。……すべてかあさんたちが言っていたとおりだ」

サトシ「そっか。う〜ん……」

サトシ「…………」ムムムッ

ピカチュウ「……ピカピ?」


サトシ「!」
 ▼ 355 dX3IS9Elqo 21/04/17 00:29:04 ID:3vDQlLn. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「そうだ、上だ!」

グラジオ「なに……?」

サトシ「ほら! さっきファイヤーたちが出てきた少しまえに、ロトムがなんちゃら反応『生体反応ロト!』が近くにはないって言ってただろ? あれと同じだよ! きっと、ウルトラホールが開いたのは木の周りじゃなくて、もっとずっと高く! ダイ木の上なんだよ!」

リ-リエ/グラジオ「「!」」

グラジオ「……お前にしては冴えているぞ、サトシ!」

リーリエ「たしかに、それならば、ダイ木周辺では常に低い数値で一定していることにも合点がいきます」

ロトム『このサトシの頭の冴え、たぶん明日は槍が降るロトー♪』

サトシ「へへっ、だろ?」ニッ

サトシ「……って、ん? なんか、微妙にほめられてないような……」

サトシ「ま、いっか!」


サトシ「……よーし!」クイッ
 ▼ 356 dX3IS9Elqo 21/04/17 00:33:10 ID:3vDQlLn. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「なら、さっそくオレたちが登って確かめてきてやる!」

ピカチュウ「……ビガァ!!?」

コハル「えっ、登るって……まさか、このダイ木を!?」

サトシ「ああ!……リーリエ、ウルトラオーラの測定機を貸してくれ!」

リーリエ「はっ、はい!」

コハル「それはいくらなんでもむちゃくちゃすぎ――」


サトシ「うおおおおおおおッ!!!」ドドドドドドッ


コハル「……って、はやっ!? すごっ!」

リーリエ「ぉーぃ」


ゴウ「つーか、カイリューに乗せてもらえよ……」
 ▼ 357 dX3IS9Elqo 21/04/17 00:36:52 ID:3vDQlLn. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


サトシ「へへっ! この調子でいけば、バドレックスの出番はなくなっちゃうかもな!」ガシッ

サトシ「そしたらアイツ、きっと拗ねるぞ〜♪」ガシッ

ロトム『……だけど、以前としてウルトラオーラの数値は微弱なまま。成果なしロト』

サトシ「あれ? おっかしいな。まだまだもっともっと上ってことか……?」ガシッ


サトシ「よっしゃ! もうひとふんばり!」モフッ

サトシ「……って、んっ!? 『モフッ』!!?」ピタッ



???『バクゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ……………………ッ!!!』ゴゴゴゴゴゴッ



サトシ/ピカチュウ/ロトム「「「!!?」」」
 ▼ 358 コガシラ@もくたん 21/04/17 01:20:26 ID:Y/psmVbI NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ほほう
 ▼ 359 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:47:13 ID:cHtkoAiE [1/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――小一時間後――

ゴウ「で、なんとかヌマクローをひっぱりだそうとしたんだけど、アイツぬめぬめしてるから――」

コハル「へぇ〜、そんなことあったんだ?」

 ドォォォン…   ドォォォン…

コハル「……これ、なんの音?」

ゴウ「さあ……太鼓じゃないか?」

コハル「そっかー太鼓かー」

「ぉーぃ」

リーリエ「…………! サトシの声です!」チラッ


 タタタッ…

サトシ「おーい! みんなー!」ブンブン

ゴウ「ははっ! のんきに手振ってら」

ゴウ「おーい!」ブンブン

コハル「てか、サトシ木の上走ってない!? これまたすごっ!」

サトシ「みんな、逃げろー!」

ロトム『はやく逃げるロトー!』

一同「「「「えっ」」」」




ダイマックスヨクバリス『バクゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ……………………ッ!!!』ドォォォン ドォォォン


一同「「「「うわああああああ!!!??」」」」
 ▼ 360 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:48:47 ID:cHtkoAiE [2/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 タタタッ…

ゴウ「なんだよこれ、どうなってんだ!? サトシ、説明しろ!」

サトシ「オレだってわかんないよ! 登ってたらあいつがいて、そんで、急に怒って追っかけてきたんだ!」

グラジオ「お前が不用意に巣に立ち入って刺激したからだろう!」

サトシ「じゃあ、なんであんなにデカいんだよ!? 隊長!」

ゴウ「そこんとこどうなんだ!? 隊長!」

コハル「たいちょお〜!!」ハァ ハァ

グラジオ「…………っ、それは――」

リーリエ「……それは?」

グラジオ「…………」
 ▼ 361 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:50:08 ID:cHtkoAiE [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「ゆけ! 聖獣シルヴァディ!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

シルヴァディ「シヴァアァアァルルルルルッ!!!」


グラジオ「乗れ、リーリエ」(on シルヴァディ)

リーリエ「へっ? は、はい……」

グラジオ「……あとは任せる!」ダンッ!!!

リーリエ「……ちょっ!?」

 ドドドドドドドド!!!!


サトシ/ゴウ/コハル「「「……」」」ポカ-ン


サトシ「にっ……」
         ゴウ「にっ……」
                 コハル「にっ……」


一同「「「「逃げたぁ〜〜〜!!?」」」」

ロトム『……ロト!』
 ▼ 362 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:53:00 ID:cHtkoAiE [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ヨクバリス『バクゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ……………………ッ!!!』ドォォォン ドォォォン

コハル「うわわわわわっ! きたぁ〜〜!!?」

サトシ「ウオノラゴン! キミに決めた!」

ゴウ「いっけー! フライゴン!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


サトシ「緊急事態だ! ウオノラゴン、また乗せてくれ!」

ウオノラゴン「のら〜♪」

ゴウ「フライゴン、こっちも頼む!……乗れ、コハル!」

コハル「う、うん。ありがとう!」


ロトム『みんな、急ぐロト!』
 ▼ 363 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:55:37 ID:cHtkoAiE [5/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ゴゴゴゴゴゴッ

コハル「うえっ!? な、なんかヨクバリスが緑色に光ってるんですけど!?」

ゴウ「っ! ま、まさかあれって――」

ロトム『“ダイソウゲン”の発射準備体勢ロトー!』

サトシ「クソッ……! とまれ、ウオノラゴン!」

ウオノラゴン「!」キキィィィィ! …ピタッ!

ゴウ「……おい、なにやってんだよサトシ!?」ピタッ

サトシ「ゴウ! オレたちが時間をかせぐ。コハルといっしょに先にいってくれ!」

ゴウ「!」

サトシ「…………」ジッ
 ▼ 364 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:56:52 ID:cHtkoAiE [6/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「……オッケー!」ニッ

ゴウ「このまま行ってくれ! フライゴン!」

フライゴン「Fly!」

コハル「えっ!? で、でも……!」

ゴウ「……大丈夫だ!」


ゴウ「サトシ! また後でな!」

コハル「気をつけてね!」

サトシ「おう!」ニッ
 ▼ 365 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:59:28 ID:cHtkoAiE [7/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「力を貸してくれ、ルカリオ! カイリュー!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


ルカリオ「カルルル……!」
カイリュー「ばおおおおお!!!」


ヨクバリス『バクゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ……………………ッ!!!』ボンッ!!! ボンッ!!!


サトシ「タネ!?だけど……でっか! しかもふたつ!」

ロトム『気をつけロト、サトシ。“ダイソウゲン”をうけると、場がグラスフィールドにかわるロト! グラスフィールド内では、くさタイプわざ――つまりは、“ダイソウゲン”の威力があがる。……そうなってしまっては、もう手がつけられなくなってしまうロト!』

サトシ「だったら、この攻撃を止めりゃいいんだよな!」
 ▼ 366 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:02:26 ID:g2K6oUjM [1/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「カイリュー、“ぼうふう”! タネを巻き込むんだ!」

カイリュー「ぶふぅううううう!!!」パタパタ

 ギュオオオオオオオ…!!!


サトシ「いいぞ、カイリュー! そのまま捕まえろ、ピカチュウ! “エレキネット”だ!」

ピカチュウ「ピカピカピカピカ! チューピッカァ!!」パサッ

サトシ「今だ、ルカリオ! “はどうだん”!」

ルカリオ「破ァッ!!!」ボッ!

 ズドォォォォォォン…!!!!


ロトム『おおー!? カイリューがタネを一ヶ所に集めたところをピカチュウが捕まえて、それをルカリオがまとめて砕く――』

ロトム『すばらしい連携ロトー♪』

サトシ「えへへっ♪」
 ▼ 367 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:03:37 ID:g2K6oUjM [2/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「さあ、今度はこっちのばんだ!」

サトシ「ピカチュウ、“10まんボルト”! カイリュー、“ぼうふう”! ルカリオ、“はどうだん”!」


 ドゴオオオオン! ドゴオオオオン!  …ズドォォォォォォン!!!!


ヨクバリス『バッ……………………クゥ………………………………ッ!』グラッ


ロトム『ヨクバリスが体勢を崩したロトー♪』

サトシ「……そろそろか」ポヒュッ


サトシ「よし! この隙に、オレたちも逃げるぞ!」

ロトム『了解ロト!』
ピカチュウ「ピカッ!」

サトシ「――ウオノラゴン!」


 ドドドドドドドド!!!!

 ▼ 368 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:05:45 ID:g2K6oUjM [3/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――ポールレイクの湖畔――

グラジオ「……では、結局 木の上ではなかったということか」

サトシ「ああ。かなり高くまで登ったんだけど……」

ロトム『どこまでいってもウルトラオーラの反応は微弱なまま。たまに途切れることもあったロト』

グラジオ「たまに、途切れる……?」

ロトム『ロト』

リーリエ「かなり有力な説だったのですが、残念ですね……」

サトシ「あーあ。ルザミーネさんには先越されちゃったけど、バドレックスには勝った!って思ったのにな〜!」

リーリエ「べ、べつに競争ではないですから(苦笑)」

グラジオ「…………」

リーリエ「……おにいさま?」

グラジオ「んっ……ああ、すまない」

ゴウ「ま、ここで話してても仕方ないし、もうひとつの目的――ロトムの伝説ポケモンの調査は達成できたんだ。今日んところは帰ろうぜ」

コハル「だね。みんなのポケモンも、ファイヤーたちとのバトルで疲れてるだろうし」
 ▼ 369 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:06:58 ID:g2K6oUjM [4/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村――

サトシ「……んっ?」

 ザワザワ…

ゴウ「人集り……。なんかあったのか?」


サトシ「!」
 ▼ 370 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:09:32 ID:g2K6oUjM [5/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「――村長さん」

村長「おや、村の救世主! どこかおでかけだったのですかな?」

ゴウ「はい、ちょっと雪原に調べものをしに。それより――」

リーリエ「わたくしたちが留守のあいだに、村でなにかあったのでしょうか? ずいぶんと騒がしいようですが……」

村長「おお、そのことですかな。……驚かずに聞いてくだされ。なんと、新たな村の救世主があらわれたのですじゃ!」

サトシ/ゴウ/コハル/リ-リエ「「「「新たな村の救世主!!?」」」」

村長「ウム」


村長「じつは、先刻 村で、このあいだの黒いポケモンによく似た白いポケモンがあばれる事件がありましてのう」

リーリエ「“白”いポケモン!!?」キラキラ

村長「!?」ビクッ

村長「どっ……どうかなされたのですかな?」

リーリエ「あっ……///」

グラジオ「……気にせず続けてくれ」
 ▼ 371 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:11:43 ID:g2K6oUjM [6/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

村長「じゃが、あわや大惨事かと思われた……その時! なんと、どこからともなく現れたあの黒いポケモンと、その背に跨ったもう一体のポケモンとが協力しあい、そやつを瞬く間に諌めたのじゃ!」

村長「あの気高きお姿こそ、まさしくおとぎ話のなかの豊穣の王そのもの!」

サトシ「……バドレックスだ!」

コハル「だね。さっそく、雪原のためにがんばってるんだ」

サトシ「なら、オレたちも負けてらんないな!」

村長「いやはや。昨日あんたらから話を聞いたときは、ぶっちゃけ豊穣の王のことなどこれっぽっちしか信じておらなんだが……」

ゴウ「おい」

村長「ああして姿を見せられてしまったからには、心より信じるほかありませんのう」

村長「ワシも、観念してキズナのタヅナを編む練習をせねばならんかのう」

コハル「あ、あははっ。是非おねがいしまーす……」
 ▼ 372 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:15:39 ID:g2K6oUjM [7/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『にしても、もともとおとぎ話のなかの愛馬のすがたには、本によって白・黒の相違があったロトが……まさか、本物の愛馬のレイスポスだけではなくちゃんと白馬も実在していたなんて、すっげーロト! 三度目の大発見ロトー!』

リーリエ「はい! すげ〜、です!」ムフ-ッ!


リーリエ「もっと詳しく聞きたいのですが!!」グイッ

ロトム『ボクにも聞かせてロト♪』グイッ

サトシ「オレも知りたーい! んで、そいつともバトルしてみたーい!」グイッ

ゴウ「もちろん俺はゲットっしょ!」グイッ

村長「おっ、おおう……!?」タジッ

村長「で、ではワシの家で、おちゃでも飲みながらゆっくり話すとしますかな」

サトシ/ゴウ/ロトム/リ-リエ「「「「お願いしまーす!!」」」」

ロトム『……ロト♪』


コハル/グラジオ「「(苦笑)」」
 ▼ 373 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:17:50 ID:g2K6oUjM [8/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



 ピン♪ ピン♪ ピロリン♪


 ▼ 374 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:19:58 ID:g2K6oUjM [9/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――翌朝――

サトシ「うーん、むにゃむにゃ」

サトシ「あい……」

サトシ「“アイアンテール”だ、ピカチュウ……」ZZZ


サトシ.。oO(
 ▼ 375 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:21:25 ID:g2K6oUjM [10/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 なんだ、ココ?

 どこかの、洞窟……?

『…………』

 そっち? そっちになにかあるの?

 よし、行ってみようぜ。ピカチュウ!

ピカチュウ「ピカ!」タタタッ
 ▼ 376 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:22:32 ID:g2K6oUjM [11/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ずいぶんと入り組んでるんだな。

 それに、めっちゃ広い……。

ピカチュウ「……ピカ!?」ピタッ

 えっ……行き止まり!?

 ってことは、ココが一番奥……?


ピカチュウ「!」ピクッ
 ▼ 377 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:24:04 ID:g2K6oUjM [12/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピカピ! ピカピーカ!」

 ピカチュウ? どうし――ッ!?


 ギュィィィィン…!


 あの光って、まさか……!?


???『ロォイ……』ニュルンッ


 あいつは――!
 ▼ 378 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:25:53 ID:g2K6oUjM [13/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「あの……まさ…………ウ……ホ……ZZZ……」

ピカチュウ「ピ……カチュ……」ZZZ

ロトム『まーたサトシたちは寝坊ロト。いい加減カンベンしてほしいロト』ハァ

リーリエ「ま、まあまあ。ふたりとも、昨日・一昨日と連日の大活躍でしたし、疲れてるんですよ。きっと」

ロトム『リーリエはサトシたちを甘やかしすぎ「そ、そのようなことはないと思いますが……」ロト! グラジオからも、なんとか言ってやってほしいロト』

グラジオ「…………」

リーリエ「……おにいさま?」

グラジオ「…………」


ロトム/リ-リエ「「…………?」」
 ▼ 379 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:28:48 ID:g2K6oUjM [14/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

『どこまでいってもウルトラオーラの反応は微弱なまま。たまに途切れることもあったロト』

『それならば、ダイ木周辺では常に低い数値で一定していることにも合点がいきます』

グラジオ(なぜ、ウルトラオーラの反応が途切れる? サトシが立てた仮説に誤りがあったとしても、あのダイ木がウルトラホールの発生になんらかの関係があるのだとするのなら、ウルトラオーラは一定の数値を維持するハズ。なのに、なぜ……)

グラジオ(であれば、ダイ木はなにも関係がない?……いや、カンムリ雪原ではあの周辺でしかウルトラオーラが観測されていない以上、それは考えにくい)

グラジオ「…………」

『じゃあ、なんであんなにデカいんだよ!? 隊長!』

グラジオ(! ダイマックスポケモン……)

『ガラル粒子の影響が濃く、ポケモンが暴走――』

『あっ、ねえ。リーリエ、グラジオ! あっちの――』


『上がダメなら今度は――』


グラジオ「!」
 ▼ 380 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:31:38 ID:g2K6oUjM [15/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……洞窟だァァァァァァァ!!!」ガバッ
グラジオ「――そうか!」

ロトム/リ-リエ「「!?」」ビクッ

グラジオ「…………?」ポカ-ン

ロトム『なっ……なにごとロト!?』

サトシ「夢だよ、夢! バドレックスの夢!」

グラジオ「……なんだと!?」

リーリエ「どのような内容なのですか!?」

サトシ「うん」
 ▼ 381 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:34:58 ID:g2K6oUjM [16/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「夢のなかでオレとピカチュウは、見たこともない洞窟を歩いててさ。その洞窟は、道がいくつにも枝分かれしたなんかの巣穴みたいなところで、なのにめっちゃ広くて……」

グラジオ「やはりか」

サトシ「えっ?」

グラジオ「サトシ。お前たちがみたのは、おそらくこのカンムリ雪原の地下に広がる迷宮――マックスダイ巣穴」

グラジオ「ウルトラホールが開いた場所は、ダイ木の上ではなく下……木を登る最中にウルトラオーラの反応が途切れたのは、知らぬ間にお前たちが発生源から遠ざかっていたからだ」

ゴウ「そうか! それならたしかに辻褄が合う!」

ゴウ「……ってことは、木の上にいたヨクバリスがダイマックスしていたのも、ひょっとしてダイ木の根から吸い上げられたガラル粒子が影響を及ぼしてたからか? あんだけデカい木なら、たぶん根はかなり深くまで届いてるハズだしな……」

ゴウ「いや、そもそも木そのものがなんらかの形でガラル粒子の影響を受けてデカくなったって可能性も……」ブツブツ

コハル「ご、ゴウってば自分の世界に入っちゃってるよ……」

コハル(……あれ? そういえば、地下洞窟って……)チラッ

サトシ「…………」

コハル「…………」ホッ


サトシ「『とうさんはディグダかクリムガンかなにかか』『洞穴なんかにいるハズがない』」ボソッ

コハル「……根にもってた(苦笑)」
 ▼ 382 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:37:27 ID:g2K6oUjM [17/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「こうも言ったハズだ。『可能性がゼロだと思ったわけじゃない』、とな」ニッ

サトシ「あっ! ズルいぞ!」

グラジオ「…………フッ」

サトシ「ぐぬぬ」

リーリエ「ま、まあまあ。……他にはなにもなかったのですか?」

サトシ「……そうだった!」


サトシ「そんで、しばらく歩いたら洞窟の奥にたどり着いてさ。そこで……見たんだ」

サトシ「――ウルトラホール」

リ-リエ/グラジオ「「!」」

サトシ「そっから出てくる――」

グラジオ「ウルトラビースト!」

サトシ「ああ」

ゴウ/コハル「「…………!」」ゴクリ
 ▼ 383 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:51:49 ID:g2K6oUjM [18/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「どんなヤツだった!? 特徴は!? それとも、以前にも遭遇したことがあるヤツなのか!?」

サトシ「…………」コクッ

サトシ「俺と、ロトム、リーリエ。それから――グラジオも」

サトシ「……よく知ってるヤツだよ」

グラジオ「お前やリーリエだけでなく、オレも……?」

グラジオ「!」


グラジオ「……まさか!?」

サトシ「……その、まさかだ」
 ▼ 384 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:53:47 ID:g2K6oUjM [19/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「……また、オレたち家族のまえに立ちはだかろうというのか。UB01 PARASITE」

グラジオ「いや――」


グラジオ「――ウツロイド!」

 ▼ 385 ミロル@どくけしのみ 21/05/02 21:26:36 ID:rFkc6jbU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 386 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:14:35 ID:vffsd9/c [1/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『ウツロイド きせいポケモン いわ・どくタイプ』

ルザミーネ『因果なものね。まさか、モーンに関係するかもしれないウルトラホールから姿を現したのが、よりにもよってあのウツロイドだなんて……』

グラジオ「ああ……」

ルザミーネ『わかったわ。マックスダイ巣穴のなかを調べられるよう、こちらで手配しておきます』

ビッケ『入口にエーテル財団の研究員を待機させておきますから、入るまえにかならず、手持ちのポケモンみんなに予防注射を受けさせてあげてください』

ルザミーネ『注射には、ガラル粒子がポケモンへ及ぼす影響を一時的に抑える効果があるの。それさえ受ければ、洞窟内に足を踏み入れても平気よ』

サトシ「はい。ありがとうございます!」

ルザミーネ『それと、おそらくこれが最後の調査に臨むにあたって、ひとり助っ人をそちらに向かわせたわ。そのコのこともよろしくね』

ゴウ「助っ人……?」

ルザミーネ『ふふっ。誰なのかは、巣穴に着いてからのおたのしみよ』

サトシ「へへっ! どんなやつかな〜?」ワクワク


ルザミーネ『それじゃ、サトシくん、ゴウくん、コハルさん、ロトム。……リーリエに、グラジオも』

ルザミーネ『あなたたちに任せっきりで申し訳ないのだけれど、どうかよろしく頼むわね』

ビッケ『こちらでも洞窟内での反応を逐一チェックして、なにかあればすぐ連絡します』
 ▼ 387 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:17:31 ID:vffsd9/c [2/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――マックスダイ巣穴・入口付近――

マギアナ「ポポポ、ピ♪」フリフリ

サトシ「……マギアナ! じゃあ――」

リーリエ「ふふっ♪ おかあさまがおっしゃっていた助っ人というのは、やはりあなたのことでしたか」

マギアナ「ポピピッ?」

リーリエ「『どうしてわかったか』……ですか? 先ほどおかあさまへ連絡さしあげたときには姿が見えませんでしたし、なにより――」

 ギュッ

マギアナ「!?」

リーリエ「わたくしも、そろそろ映像越しではなく、こうして直にあなたと触れ合いたいと思っていたところです」

マギアナ「〜♪」


サトシ「…………」フフッ
 ▼ 388 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:20:17 ID:vffsd9/c [3/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


エーテル財団員「(苦笑)」つ注射

メッソン「…………」ブルブル

ゴウ「ほーら、メッソン! こわくなーい、こわくなーい」

サトシ「そうそう! 一瞬チクってするだけだから! なっ!?」

ピカチュウ「ピーカチュ!」

コハル「み、見てメッソン! イーブイもぜんぜん痛くなかったって!」

イーブイ「ブイ!」

メッソン「ソメ…………」ジワッ

ゴウ「ああああ!? お願い、泣かないで〜!」アタフタ

サトシ「カイリュー、なんとかしてくれ〜!」


リ-リエ/グラジオ「「…………」」ポカ-ン
 ▼ 389 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:25:14 ID:vffsd9/c [4/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――マックスダイ巣穴・内部――

<ウワアアアアアアアアアッ!!!??




一同「「「「「うわあああああああああっ!!!??」」」」」タタタッ

ダイマックスユキノオ-「「「「Nooooooo!!」」」」ドォォォン ドォォォン


ゴウ「ななな……なんなんだよ、アイツらは〜!!?」

グラジオ「ヤツらはおそらく、雪原からこの洞窟に迷い込み、内部に充満したガラル粒子の影響を受けダイマックスした野生のポケモンたちだ」

サトシ「じゃあ、なんでオレたちを追っかけてくるんだ!? 隊長!」

ゴウ「そこんとこどうなんだ!? 隊長!」

コハル「たいちょお〜!!」ハァ ハァ

グラジオ「…………っ、それは――」

リーリエ「……それは?」

グラジオ「…………」
 ▼ 390 ャロップ@エフェクトガード 21/05/05 00:26:39 ID:0p/Ivoq. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 391 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:29:31 ID:vffsd9/c [5/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「いでよ! 紅き眼差し――」

グラジオ「――ルガルガン!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


ルガルガン「ルーーガルッ!!」

グラジオ「チッ……ここで使いたくはなかったが、やむを得ないか」

グラジオ「サトシ! 通路を塞いで、追跡を振り切る。30秒、ヤツらの動きを止められるか!?」

サトシ「!」

サトシ「……だれに言ってんだ!」ニヤッ


サトシ「30秒といわず、一分でも二分でも止めてやるさ!」

サトシ「総力戦だ! みんな出てこい!」


 …パカパカパカパカパカ-ン!!!!!

 ▼ 392 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:31:46 ID:vffsd9/c [6/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

「ピカチュウ!!」
        「ばおおおおお!!!」
                  「ゲンゲロゲーン♪」

「カルルル……!」
        「カモォーーン!!!」
                  「うーの♪」ガブッ



サトシ「どわあ"あ"あ"あ"!? 今いいとこだからやめてくれ〜ウオノラゴン!」

ウオノラゴン「?」

グラジオ「……なにをやってるんだ」ハァ

サトシ「……ぶはっ!」


サトシ「まっ……まだまだ! 俺たちがカッコいいのはこっからだ!」キリッ

ゴウ「めげないヤツ(苦笑)」

リーリエ「あっ、ハハ……。き、期待してま〜す」
 ▼ 393 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:34:36 ID:vffsd9/c [7/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「まずは、ピカチュウ! “でんこうせっか”! ルカリオ、“かげぶんしん”!」

サトシ「掻き乱せ!」

ルカリオ「……リオォ!」 「……リオォ!」スッ  「……リオォ!」スッ

 ピ ッ…… !!
                   ピ ッ…… …… !!

        ピ ッ…… !!


ゴウ「得意のスピードを使った撹乱で先頭を足止めして、時間をかせぐつもりか? アイツらにとってこの通路は狭い。たしかに、この方法なら列全体を止められるかもしれないけど、ダイマックスポケモンが相手じゃ……」

サトシ「まだまだ! もっともっと走れ!」

ユキノオー『…………!』イライラ


ユキノオー『………………………………ノオオオオオオオオオッ!!』ズズッ…


ゴウ「先頭のユキノオーが足を上げて……マズい!」

コハル「……分身ごと、まとめてピカチュウたちを踏み潰すつもり!?」

サトシ「…………」ニヤッ


サトシ「今だ、ピカチュウ、ルカリオ! はなれろ!」
 ▼ 394 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:36:30 ID:vffsd9/c [8/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「続け、カモネギ! ユキノオーのあしもとに飛び込んで、“ぶんまわす”!」

カモネギ「カモォ!!」グルグル

サトシ「カイリュー、“ぼうふう”! カモネギに合わせるんだ!」

カイリュー「ぶふぅううううう!!!」パタパタ

 ギュオオオオオオオ…!!!


ユキノオー『……………………ッ!!!!???』グラッ


ロトム『カモネギの回転が、“ぼうふう”の威力を上げているロトー!?』

ゴウ「まさか……風で揚げ足を取って、転ばせるつもりか!?」

リーリエ「…………!」ゴクリ


ユキノオー『ノッ………………オォォォォォ……………………ッ!!』グググッ


コハル「ダメっ……踏ん張られちゃう!」


サトシ「ウオノラゴン! いっけぇーーーーッ!!!」

ウオノラゴン「うーの!!」タタタッ


 ドンッ!!!!

 ▼ 395 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:38:31 ID:vffsd9/c [9/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ユキノオー『Nooooooo…………!!!??』

 ズドォォォォォォン!!!!
       ズドォォォォォォン!!!!
                  ズドォォォォォォン!!!!
                            ズドォォォォォォン…!!!!


コハル「やった! ユキノオーたちが将棋倒しだ!」

イーブイ「ブーイ♪」

ゴウ「……だけど、先頭のヤツはすぐ立て直してくるぞ!」


サトシ「ピカチュウ、“エレキネット”! ゲンガー、“サイコキネシス”!」

ピカチュウ「ピカピカピカピカ! チューピッカァ!!」パサッ

ゲンガー「ゲガー!!」ミョワワワ-ン

ユキノオー『!?』ピタッ

ロトム『抑え込んだロトー♪』


サトシ「へへっ! どうだ、グラジオ!」

グラジオ「ああ。上出来だ!」ニッ
 ▼ 396 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:40:41 ID:vffsd9/c [10/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「今だ、ルガルガン! いくぞォッ!!」

ルガルガン「ガルルッ!!」


グラジオ「蒼き月のZを浴びし、岩塊が今……」

グラジオ「滅びゆく世界を……封印する!!」

グラジオ「……くらえっ!!」

ルガルガン「わおおおおおおおーーーーん!!!!」ガシャガシャガシャガシャ--ン!!!


グラジオ「――“ワールズエンドフォール”!!!」


                   ズ
           ゴ
             ゴ        ゴ      ゴ
                ゴ
     ゴ    ゴ          ゴ      ゴ
                                  ゴ
            ゴ            ゴ
      ゴ      ゴ     ゴ      ゴ     ゴ
                            ゴ ゴ
                     ゴ ゴ
              ゴ ゴ
       ゴ ゴ
                 ゴゴゴ
                         ゴゴ
                            ゴ
                 ゴ ゴ
          ゴ ゴ
                 ゴゴ
                        ゴ
                    ゴ ゴ
             ゴ ゴ
                ゴゴ
                      ゴ
                  ゴ ゴ
                ゴ
                     ゴ
                  ゴ
                    ゴ
                   ゴ
                    ゴ
                    ゴ

                    ゴ

                    ・

                   ・

                   ・

 ▼ 397 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:42:59 ID:vffsd9/c [11/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ズズゥゥゥゥン…!!!

ゴウ「すっげぇ……! 道が完全に塞がった!?」

グラジオ「……だが、それもその場しのぎにすぎない」


グラジオ「全員、今のうちに奥へ!」

サトシ「みんな、戻れ!」ポヒュッ

 タタタッ…

 ▼ 398 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:46:57 ID:vffsd9/c [12/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


グラジオ「おい、サトシ! 道は本当にこっちであっているのか?」

サトシ「ああ。間違いないよ」

コハル「えっ……さっきから似たような場所ばっかりなのに?」

サトシ「それでも、岩の配置なんかにはうっすらと見覚えがあるし、なにより……感じるんだ」

サトシ「奥から、だれかが呼んでるのを」

グラジオ「……了解!」

 ピピピピッ

一同「「「「「「!!!」」」」」」

グラジオ「――かあさん!」
 ▼ 399 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:49:51 ID:vffsd9/c [13/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルザミーネ『みんな、聞…ザッ……ちょうだい。洞窟内部の反応ザザ調べていたら、とんでもない事実が判明した…ザザッ』

グラジオ「……『とんでもない事実』!?」

ルザミーネ『ええ。そ…ザザッ ピ--ッ』

ビッケ『最深部とおもわガピッ……所から、きょザザザザ……生体反応を感知…ザザザた。おそらく、ウツロイドガガガガ ピ--------ッ』

グラジオ「すまないが、ノイズが酷くてうまく聞きとれない。もう一度言ってくれ」

ビッケ『ど…ザザ…つのザザザザウツ……ザザザザザザッス…………ブツッ!

ゴウ「……切れた!?」

グラジオ「進むほどに強まる、この瘴気のせいか……?」チッ


サトシ「みんな! たぶん、ここを抜けたところが一番奥だ!」

 タタタッ…

 ▼ 400 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:52:11 ID:vffsd9/c [14/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――マックスダイ巣穴・最深部――

ウツロイド『ロォイ……………………』

コハル「…………っ、あれが、ウルトラビースト……」

ゴウ「だけ、ど……」ツゥ--ッ…

サトシ「ああ……」ゴクリ


ダイマックスウツロイド『……………………』ゴゴゴゴゴゴ

サトシ/ゴウ「「でっけーーーーーーーーッ!!?」」

コハル「……どうなってるの!?」

グラジオ「さしものウルトラビーストといえど、洞窟内に満ち満ちた、このガラル粒子の影響からは逃れられなかったというわけか……」

サトシ「さっきルザミーネさんたちが言おうとしたのは、このことだったんだ!」

コハル「どどど……どうしよう!? あんなのがいたんじゃ、とてもじゃないけどココを調べることなんて……」

サトシ「決まってるさ!」

コハル「!」


サトシ「アイツをぶっとばして!」

ゴウ「ゲットして!」

リーリエ「かならずおとうさま失踪の真相にたどり着いてみせます!」


サトシ「――ピカチュウ、“10まんボルト”!!」

リーリエ「――シロン、“こなゆき”!!」
 ▼ 401 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:55:08 ID:vffsd9/c [15/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」
シロン「こぉぉぉぉん!!!」

 バチバチバチッ!!!    ビュオオオオオッ!!


ウツロイド『…………』ギュオオオオッ

ゴウ「なっ……ピカチュウたちのわざを吸収した!?」

リーリエ「…………っ!」

サトシ「最初に会ったときとおなじだ! あのときも今みたいに“10まんボルト”が吸い込まれて、ぜんぜんダメージを与えられなかったんだ!」

ゴウ「それだけ、アイツの特殊防御が優れてるってことか……?」

ゴウ「なら!」


ゴウ「フライゴン! GO!」パカ-ン!

フライゴン「Fly!」

ゴウ「ピカチュウ! フライゴンに乗れ!」

ピカチュウ「ピカ!」コクッ

ゴウ「サトシ! フライゴンの力でピカチュウをアイツの頭上まで運ぶ。だからおまえたちは、至近距離からこうかは ばつぐんの“アイアンテール”を叩き込め!」

サトシ「コンビネーションか! オッケー!」


サトシ/ゴウ「「いっけーーッ!!」」
 ▼ 402 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:58:53 ID:vffsd9/c [16/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ズズッ…

サトシ「…………! フライゴン、危ない! ウツロイドの触手攻撃がくる!」

ゴウ/フライゴン「「!」」


ゴウ「フライゴン! “ドラゴンクロー”!」

 ガキィィィィン!!!

ゴウ「……よしっ! 受け止めた!」


ウツロイド『ロォイ……………………』ウネウネ


サトシ「まだ油断するな、ゴウ! どんどんきてるぞ!」

サトシ「ピカチュウ! “アイアンテール”でガードだ!」

ゴウ「くっ……! フライゴン、いったん離れてくれ!」

フライゴン「フリャ……」タジッ


ロトム『あんなにウネウネされては近づくことができないロトー!』

サトシ「クソッ、攻め込む隙がない……!」
 ▼ 403 dX3IS9Elqo 21/05/05 01:01:45 ID:vffsd9/c [17/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ウツロイド『ロォォォォォォイド……………………!!!』ズゴゴゴゴゴ


コハル「なっ……なにあれ! 壁!!?」

ゴウ「ヤバい、“ダイウォール”だ! このままじゃ全員つぶされる!」


サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

コハル「イーブイも! まねして“10まんボルト”!」

ゴウ「フライゴン! “りゅうのいぶき”!」

リーリエ「シロン! “こなゆき”!」

グラジオ「ルガルガン! “ストーンエッジ”!」


 ドゴンッ! ドゴッ! …ドゴゴゴォォォン!!!!

 ▼ 404 ラパルト@ロックメモリ 21/05/05 01:06:51 ID:vffsd9/c [18/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>403
ウツロイドのわざはダイウォールじゃなくてダイロックです
 ▼ 405 dX3IS9Elqo 21/05/05 01:07:56 ID:vffsd9/c [19/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コハル「ダメっ……ぜんぜん止まらないよ!」

 グラッ…

一同「「「「「「うわああああああ!!!??」」」」」」




 ヒュ- ドロドロドロ…

サトシ「…………! これって――」


 ボボボボボッ

 ▼ 406 dX3IS9Elqo 21/05/07 23:41:11 ID:4smo0yZw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ズドォォォォォォン…!!!!

ゴウ「……あの“ダイロック”を一撃で砕いた!?」

ロトム『今のわざは“アストラルビット”ロトー!』

コハル「ってことは――」クルッ


バドレックス『……間に合ったようであるな』

一同「「「「「「バドレックス!」」」」」」


リーリエ「助けにきてくださったのですね!」

ゴウ「……けど、なんで俺たちがピンチだってことを?」

バドレックス『申したハズである。「いつでも皆を見守っておる」とな』

バドレックス『なにより、この雪原を統べる王として、あのような者の乱暴狼藉を許すわけにはいかぬ』キッ

ゴウ「……そっか」ニッ


バドレックス『――サトシよ』

サトシ「んっ?」

バドレックス『どうやら、競争もヨの勝ちだったようであるな』ニッ

サトシ「!」

サトシ「……ちぇっ!」ニヤッ


サトシ「よし! なら、レイドバトルだ!」
 ▼ 407 dX3IS9Elqo 21/05/07 23:43:28 ID:4smo0yZw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「いくぞピカチュウ! キミに決めた!」

ピカチュウ「ピカチュウ!!」

ゴウ「頼むぞ! フライゴン!」

フライゴン「フライ!!」

コハル「やるよ! イーブイ!」

イーブイ「イブイ!!」

リーリエ「お願いします! シロン!」

シロン「こぉん!!」

グラジオ「……戻れ、ルガルガン」ポヒュッ


グラジオ「今こそおまえの力を貸してくれ! ゾロアーク!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


ゾロアーク「ゾロアァッ!!」
 ▼ 408 dX3IS9Elqo 21/05/07 23:46:12 ID:4smo0yZw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ウツロイド『ロォォォォォォイド……………………!!!』ズゴゴゴゴゴ

コハル「……またあの壁!?」

バドレックス『ヨ達に任せるがよい』グイッ

サトシ「バドレックス! いってくれるのか!」

バドレックス『ウム。――レイスポス!』


レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!

 ズドォォォォォォン…!!!!


ゴウ「“シャドーボール”でも一撃かよ……!?」

ロトム『サトシとバトルしたときとはパワーが段違いロトー!』

サトシ「バドレックスもレイスポスも、すっげぇ……」

ピカチュウ「ピーカ……!」


バドレックス『ヤツの攻撃は、ヨと愛馬とで引き受けよう。その間に、オヌシ達の手で本体を』

リーリエ「ありがとうございます、バドレックス」
 ▼ 409 dX3IS9Elqo 21/05/07 23:49:48 ID:4smo0yZw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「いくらバドレックスたちが強くても、オレたちを守りながらの戦いじゃ限界があるハズ。速攻で決めなきゃマズいかもな」

コハル「……でも、あんなに大きなポケモンをすぐに倒す方法なんて……」

ゴウ/コハル「「!」」


ゴウ「……そうか、Zワザだ!」

コハル「だね。なんとかして、グラジオのZワザを当てられれば!」

グラジオ「……無理だ」フルフル

ゴウ「えっ……!?」


グラジオ「“ワールズエンドフォール”は、ユキノオーを相手に使ってしまった……」

ロトム『Zワザは、ヒトもポケモンも体力を多く消耗するため、短い間隔での連続使用ができないロト』

コハル「……そんな!?」

ゴウ「だからさっき、ここでは使いたくないって言ってたのか……」

サトシ「大丈夫だよ」


サトシ「――リーリエがいる!」
 ▼ 410 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:33:26 ID:M0gM3bvw [1/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ/コハル/グラジオ「「「!」」」

リーリエ「…………!」

コハル「えっ……リーリエもZワザが使えるの?」

サトシ「ああ。リーリエとシロンのゼンリョクはすっげぇんだ!」ニッ


サトシ「リーリエ! 俺たちで防御を崩すから、Zワザで、アイツの動きを止めてくれ!」

グラジオ「……やれそうか?」

リーリエ「…………」


「――こぉん!!」
 ▼ 411 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:37:05 ID:M0gM3bvw [2/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「……シロン?」

シロン「…………」ジッ

リーリエ「…………! シロン、あなたもしかして……」

シロン「…………」コクッ


リーリエ(そう……だったのですね。だからあのとき、あなたはあんなに落ち込んで……)

リーリエ「…………」

コハル「リーリエ……?」
 ▼ 412 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:39:03 ID:M0gM3bvw [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「ありがとう、シロン…………」ギュッ

シロン「……こぉん?」

リーリエ「ええ。もちろんです」

 ゴソゴソ


コハル「…………! あれって、まさか――」
 ▼ 413 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:44:34 ID:M0gM3bvw [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「…………」ギュウ


『もちろん、リーリエにあげるよ! シロンの進化に使えるでしょ?』

『あなたはどうしたい? シロン……』

『おっ! 隠れちゃった!』

『ふふっ、まだはやいようですね』

『でも、いつかは見られるよね。キュウコンになったシロン!』


『ピッピがピクシーに進化したときは、ピッピとピクシー、それぞれに違ったよさがあることに気がつけず姿がかわったことを悲しんだりもしましたが、今でもピクシーのことが大好きなんです』

『けど、たしかに私も、もしもあの のんきなワンパチがカッコよく進化なんてしたらビックリしちゃうかも』

『ですが、大切だと思う気持ちはかわらないでしょう?』


サトシ「――あのときの、こおりのいし!?」


リーリエ「たとえどんな姿になっても、あなたのこと大好きよ。シロン」

シロン「こぉん……♪」スリスリ


 カッ!!

 ▼ 414 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:49:09 ID:M0gM3bvw [5/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 キュィィィィン…

シロン「コォォォォォォォン!!!」バァァァァン!!!


サトシ「すげぇ……! シロンがキュウコンに進化した!」

ピカチュウ「ピーカ!」

コハル「リーリエ、シロン……!」

イーブイ「ブイ……!」キラキラ
                        ユメ
コハル(きっと、ふたりは見つけたんだ。新しい 進む道――)


リーリエ「――やれます!」

グラジオ「よし。……なら、お前に任せる!」
 ▼ 415 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:52:28 ID:M0gM3bvw [6/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……あのときとは反対だな」ヘヘッ

リーリエ「えっ?……………………あっ」

『サトシ! 俺たちでアイツを引きつけるから、Zワザで、ヤツの動きを止めるんだ!』

『リーリエは、その間に!』

『おかあさまを、助けだします!』

『サトシ撃てーーッ!!』 『サトシ!!』

リーリエ「……そうですね」フフッ

サトシ「大丈夫、俺たちにだってできたんだ。リーリエたちならかならず成功するさ!」

サトシ「また、最高のカ~ッビビビ~を見せてよ!」

リーリエ「最高?……なにを言っているんですか?」

サトシ「へっ?」

リーリエ「わたくしもシロンも進化したんです。最高ではなく、超最高のカ~ッビビビ~をおみせします!」ガンバリ-リエ

サトシ「!」


サトシ「……そうこなくちゃ!」ニッ
 ▼ 416 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:59:56 ID:M0gM3bvw [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「よぉし! リーリエとシロンがとびっきりの勇気をみせてくれたんだ。オレたちもがんばらなくちゃ!」

ゴウ「……だけど、防御を崩すったってどうする気だ?サトシ。コンビネーションでも駄目だったんだ。一筋縄じゃいかないぞ!」

サトシ「だったら、コンビネーションよりでっかい三人! いや、それよりもっともっとデッカい四人での連携ってのはどうだ?」

ゴウ「なるほど、コンビじゃ無理でもカルテットならってわけか……! いいな、それ!」

コハル「あははっ! うん。ウルトラビーストに、農業仕込みのチームワークを見せるんだもんね」

グラジオ「フッ……オレは農業などしていないがな」

サトシ「なら、グラジオも今度いっしょにいこうぜ! エンドウさんの農園!」

グラジオ「ああ」


グラジオ「コイツに勝てるのなら、農園だろうとなんだろうと付き合ってやるさ!」

グラジオ「いくぞォ!!」
 ▼ 417 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:07:42 ID:rGmA9O4Y [1/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


                        挿入歌:『1・2・3』

 ♪ピコ-ン!

 ♪テテテテ テ-テテ テ-テテテ テテテ テテテ テテッテ テテ テテ テッテテン


サトシ「よし! ならグラジオ、さっそく俺たちも じんばいったいだ!」

グラジオ「いいだろう。ピカチュウ! ゾロアークに乗れ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

ゾロアーク「アアッ!!」コクッ


 ♪ねえ、まだまだまだ?急いで! 出かける準備はできたかい?


ゴウ「コハル! まずは俺たちのばんっしょ!」

コハル「うん!」

ゴウ「フライゴン!」 コハル「イーブイ!」

ゴウ/コハル「「――“りゅうせいぐん”!!」」


 ボッ!!    ボッ!!

 ▼ 418 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:09:42 ID:rGmA9O4Y [2/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪キミに見せたい不思議の世界 見送りならいらない


             ヒュ--ン…
 ヒュ--ン…                ヒュ--ン…
       ヒュ--ン…                 ヒュ--ン…
              ヒュ--ン…


サトシ「次だ!……しくじるなよ? グラジオ!」

グラジオ「……誰にいっている!」フッ

グラジオ「『りゅうせいぐん封じ』だ、ゾロアーク!――“シャドークロー”!!」


ゾロアーク「ロアァッ!   アーク!!   ゾロアァッ!!!」

 ガキンッ!  ガキンッ!!  ガキィィィン!!!


 ♪たとえ火の中 水の中 手さぐりで見えない今日の中


ロトム『ゾロアークが“りゅうせいぐん”を爪で弾きながら上昇していくロト! あれは――』

リーリエ「バドレックスとのバトルでサトシたちが見せた、『アストラルビット封じ』です! まさか、おにいさまが使うなんて……!」

ゴウ「どうだ! ふたりの“りゅうせいぐん”で密度も二倍! あん中に紛れれば、いくらアイツの触手でも捉えられっこないっしょ!」


グラジオ「今だ、ゾロアーク! ピカチュウをぶんなげろォォォォ!!!」

ゾロアーク「ロアァァァァァァァ!!!!」ブオンッ!
 ▼ 419 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:11:26 ID:rGmA9O4Y [3/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪1秒先だってまだ知らないけど

 ♪テテテ テ-テテ テテテ


リーリエ「すごい、あんなに高くまで……!」

グラジオ「オレたちが運んでやれるのはココまでだ」

ゴウ「ラスト! 頼むぞ、サトシ!」

コハル「お願い!」

サトシ「おう!」


 ♪いつも思い出はどれも


サトシ「やるぞ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」


サトシ「みんなの想いをこの一撃に込めろ! “アイアンテェェェェーーーール”!!!!」



                   チ
                     ュ
                     ゥ
                  ウ
                   ゥ
                   ウ
                 ピッ
                      カ
                         ア"
                            ア"
                    ア"   ア"
           ア"   ア"
      ア"
             ア"
                  ア"
                     ア"
                ア"
                   ア"
                   ア"
                    ア"


                  !!!


 ▼ 420 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:12:57 ID:rGmA9O4Y [4/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪全部ボールの中に


 ズバアアアン!!!

ウツロイド『ッ……………………!』グラッ

ゴウ「よしっ……ウツロイドが怯んだ!」

サトシ「今だ、リーリエ! いっけぇーーッ!!」

グラジオ「リーリエ撃てーーッ!!」

リーリエ「……はい!」


 ♪テテテテン

 ▼ 421 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:20:10 ID:rGmA9O4Y [5/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪テン テン テン テ テ-テテテ-  テテテテテッテ テ-テテテ- テテテ- テテ- テ-テ- テテ-テテ-
(1・2・3で飛び込め! いつか描いた未来がボクのポケットにあるから)

 ♪テ-テテテ テテテテ


リーリエ「…………」スゥ

 コォォォォォ…


『しまキング。昨日、母がはじめて、父の部屋をみせてくれました。わたくしは、父のことを覚えていませんが、昨日は、父からの愛を実感することができ、とても幸せな気持ちになりました』

『そして、こう思ったのです』

『なんとしても、父を探しだしたい。そのためにも、もっともっと強くなりたいと!』

『……シロンもきっと、わたくしの想いを理解してくれていると思います』

『わたくし、父が戻ってくるその日まで、父のZリングとともに強くなっていきたい!』


『だからわたくし、がんばります! がんばって強くなるから、よろしくね。シロン!』

『こぉーん♪』


『きっとZリングがリーリエを選んだんだよ!』


ゴウ「なんだ、あれ。リーリエから、冷気……!?」

コハル「リーリエ……!」


リーリエ「!」クワッ!!
 ▼ 422 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:25:45 ID:rGmA9O4Y [6/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪はじめましてはいつだって初めてさ


リーリエ「今こそ、この力を使う刻です! シロン!」

シロン「コォン!!」


 ♪ためらうことなどナイ!(ナイ!)トライ!(トライ!) Let's have a fight!


リーリエ「天から静かに降り注ぐ、雪」

リーリエ「無数にきらめく、氷の結晶」

リーリエ「大地を覆う、冷たきZよ! 熱き我がソウルとともに、今再び、天へと昇れ!」



リーリエ「――“レイジングジオフリーズ”!!!」


 ▼ 423 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:27:55 ID:rGmA9O4Y [7/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪1.バトルをしたなら


                       パ

         パ                            パ
           キ            キ           キ

          イ            イ             イ

              ィ         イ        ィ

               ィ        ィ        ィ

                 イ      イ      イ
      パ                                   パ
     キ   イ ィ      ィ    ィ    ィ        ィ  イ   キ
          ィ ィ  ィ     イ   イ     ィ  ィ    ィ
                イ    ィ    ン   ィ  イ

                      !!!



 ♪2.笑うか泣いたって


ウツロイド「」

ゴウ「ウツロイドが、凍った……!」

コハル「リーリエ、すごいよ……!」


グラジオ「……サトシ、受け取れ!」ヒュッ!


サトシ「!」パシッ


 ♪3で仲間になろうよ

 ▼ 424 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:29:44 ID:rGmA9O4Y [8/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪テ-テテテ

 ♪あの日だって この日だって いつだってそうしていた


ゴウ「……なんだ、そのボール!? はじめて見た!」

サトシ「これは……ウルトラボール!」

ゴウ「ウルトラボール……?」

ロトム『エーテル財団が開発した、対ウルトラビースト専用のモンスターボールロト!』


 ♪先も見えない 果ても知らない世界がそこにあるけど


グラジオ「俺たちはダイマックスバンドを持たない。だから、サトシ。そして、ゴウ」

グラジオ「――ウルトラゲットはお前たちの手できめろ」

リーリエ「お願いします!」

サトシ/ゴウ「「オッケー!!」」
 ▼ 425 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:33:46 ID:rGmA9O4Y [9/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪レッツゴー 転んですりむいて レッツゴー 何度も歩き出す


サトシ「よっしゃ! どデカいのをぶちかますぞ、ゴウ!」ボンッ!

ゴウ「ああ! いくぞ!」

コハル「えっ……ボールがおっきくなった!?」


 ♪隣


サトシ/ゴウ「「せーの……!」」ヨロッ


 ♪キミに決めた!


サトシ/ゴウ「「ウルトラボール、GOォ!!」」
 ▼ 426 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:36:14 ID:rGmA9O4Y [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ウツロイド「――ッ!!」シュウウウウウウウ…

 ゴロンッ… ゴロンッ… ゴロンッ…

サトシ/ゴウ「「…………!」」ゴクリ




 ポ-ン⭐︎

『ウツロイドがあたらしく図鑑に登録されますぅ⤴︎』

一同「「「「「「…………」」」」」」


サトシ「やった……」


一同「「「「「「やったあああああ!!!」」」」」」

ロトム『……ロト♪』
 ▼ 427 アコイル@スターのみ 21/05/18 00:32:27 ID:Uw.Q7y2U NGネーム登録 NGID登録 報告
シエンネ
 ▼ 428 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:04:38 ID:VFNEw9zc [1/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


バドレックス『終わったようであるな』

サトシ「ああ。サンキュー、バドレックス!」

リーリエ「あなたが来てくださらなかったら、わたくしたち、今ごろどうなっていたことか……」

バドレックス『なに、友との誓いを果たしただけである』

サトシ/リ-リエ「「…………」」ニコッ


ゴウ「うわっ! よく見たら、今のバトルでどこもかしこもめちゃくちゃじゃん! こりゃ、手がかりを探すのも一苦労だぞ……」

コハル「あっ、あはは……。まだ夕方まで時間あるし、がんばろっ」

マギアナ「ポポポポ」クイッ クイッ

リーリエ「マギアナ……? どうかしたのですか?」

マギアナ「ポポポポ-ン!」ピカ--ッ

コハル「えっ……光ってる!?」

グラジオ「まさか、なにか感じるのか!?」

マギアナ「」コクッ コクッ

サトシ「すっげぇ! さすがマギアナ!」

マギアナ「〜♪」エッヘン
 ▼ 429 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:06:29 ID:VFNEw9zc [2/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

マギアナ「ポピピ」つ〜

サトシ「これって、髪の毛……? ひょっとして、モーンさんのか!?」

マギアナ「」コクッ コクッ

リーリエ「すごいわ♪ マギアナ!」ギュッ

マギアナ「♡」

グラジオ「よし! あとは、かあさんに頼んでこの毛髪の詳細な分析を――」

バドレックス『ヨに寄越してみるがよい』

リーリエ「……バドレックス?」

マギアナ「……ピポポ?」

バドレックス『今のヨの力をもってすれば、その体毛を通じて、オヌシ達の父の足取りを読み取ることも可能であるが』

グラジオ「……本当か!」

リーリエ「是非おねがいします!」

バドレックス『承知した』スッ


 カッ!!

 ▼ 430 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:08:41 ID:VFNEw9zc [3/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 モーンのものと思われる毛髪から、バドレックスが読み取った光景。それは――

 リーリエのそれと似通った金髪・翡翠眼である小太りの中年男性が、フラフラとしたおぼつかない足取りで、どこかの駅構内を彷徨う姿。

 男性は、駅員との会話のなかで、「自分がどこから来て、どこに行こうとしているのかわからない」等と漏らしたという……。

 ▼ 431 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:14:37 ID:VFNEw9zc [4/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村・民宿 ふりいず――

ルザミーネ『まさか、あの人――モーンが、記憶を失っていただなんて……』

グラジオ「ああ……」

ルザミーネ『どうりで、各地方への行方不明者照会にもヒットしないわけだわ。彼自身、自分が何者なのかわかっていなかったんですもの』

ビッケ『ですが、無理もありません。なにせ、生身のニンゲンが伝説のポケモンの助けもなしに、二度もウルトラホールを潜ってしまっているのですから』

ルザミーネ『たしかに、こうして生きていてくれただけでも奇跡だわ』

グラジオ「……だが、こうなってくると、たとえ とうさんを見つけ出すことができたとして、はたしてオレたちのことを思い出してくれるだろうか……」

グラジオ/ルザミ-ネ「「…………」」

リーリエ「だいじょうぶ。心配はいりません」

グラジオ/ルザミ-ネ「「!」」

ルザミーネ『……リーリエ?』
 ▼ 432 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:16:55 ID:VFNEw9zc [5/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「バドレックスたちと同じです。たとえどんなに長い間離ればなれでも、どんなことがあっても、おとうさまがわたくしたち家族と共に過ごした日々は、おとうさまの心が、身体が、けっして忘れてなどいません」

リーリエ「ですので、わたくしたちが誠心誠意を尽くせば、いつかかならずその想いはおとうさまへと通じ、失われた記憶を取り戻してくださるに違いありません!」ガンバリ-リエ

ルザミーネ『…………! ええ、そうね。きっとそう!』

グラジオ「ああ。リーリエの言うとおりだ!」

リーリエ「…………」ニコッ

サトシ「そうだよ! リーリエたち、パパのためにここまで頑張ってきたんだ。ゼッタイ上手くいくって!」

リーリエ「ふふっ♪ ありがとう、サトシ」

サトシ「…………」ニッ

サトシ「よーし! そうと決まれば、まずは兎にも角にもモーンさんを見つけないとだな!」

サトシ「ルザミーネさん、次はどこを捜せばいいですか? オレたちまだまだ、なんでも手伝います!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」フンスッ

ルザミーネ『いえ――』




ルザミーネ『――もう結構よ』
 ▼ 433 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:19:08 ID:VFNEw9zc [6/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「えっ……!?」

グラジオ「そうだ、サトシ。お前たちはよくやってくれた。お前たちの助けがなければ、マックスダイ巣穴がウルトラホールの発生源だとわかるのはもっと遅くなっていただろうし、ましてや俺とリーリエだけでは、巣穴の奥はおろか、ダイ木へ辿り着くことさえ到底不可能だっただろう。俺ひとりでは、このおてんばを「おてんばって……/// もうっ、おにいさまったら」守りきれないからな。だから、最後くらいはオレたち家族の――」

グラジオ「いや。……今回はオレたちに先を越されてばかりで役には立てなかった、かあさんの顔をたててやってくれ」

ルザミーネ『あら、グラジオ。ずいぶんと言ってくれるわね?』

グラジオ「……事実を述べたまでだ」フッ

ルザミーネ『けど、グラジオの言うとおりよサトシくん。ひとつくらい私にも華をもたせてくださる?』

サトシ「……でも、約束したんだ! 『かならずモーンさんを見つける』って!」

リーリエ「!」

サトシ「だから――」

ゴウ「たしかに、そう……だよな」

サトシ「!?」
 ▼ 434 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:24:25 ID:VFNEw9zc [7/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「アイツの能力の有効範囲を考慮すれば、バドレックスが見た『駅』ってのは、たぶん このガラル地方のどこかのってことなんだろうけど……まだそれがどこの駅かまではわかってないし、なによりサイコメトリーがそこで途切れたってことは、モーンさんはすでにそこから移動して、もうガラルにはいない可能性が高いってことだもんな。だいぶ絞られたとはいえ、オレたちが捜すにはまだまだ範囲が広すぎる」

コハル「せっかく、こうしてなかよくなれたんだもん。私だって最後までリーリエたちの力になりたい。だけどこれ以上は、私たちこどもにできることなんて、なにも……」

サトシ「ゴウたちまで……!」

ビッケ『頂いた情報を基にして、我々エーテル財団でも、先ほどゴウくんが述べたものとほぼ同等の見解を導き出しました。そこから、すでに動かせる人員をフル投入して、ガラル地方各駅における徹底した聴き取り調査。ならびに、モーン博士の足取りの追跡を開始しています。だから、安心して任せてくれて大丈夫よ』ニコッ

ゴウ「……さすがエーテル財団」

コハル「うん。すごい」

ゴウ「そういうわけだ、サトシ。俺たちリサーチ・フェローはお役御免ってことっしょ。ウルトラホールみたいなポケモンにまつわる不思議ならともかく、さすがにひと探しは専門外だしな」

ルザミーネ『フフッ! ええ、そうね。それに、こんなに優秀なリサーチ・フェローを三人もいつまでも借りっぱなしでいては、サクラギ博士に申し訳がたたないわ』

コハル「わっ、私はリサーチ・フェローじゃないんですけど……」

ルザミーネ『あら、そうなの? なら、是非ともウチで雇いたいくらいね。なんたって、とびっきりかわいくて、そのうえ優秀なんですもの』

コハル「うえっ!!?///」

ルザミーネ『考えておいてちょうだいね』ニコッ

コハル「も、もうっ! からかわないでください!///」

ゴウ「なんだよ、ヘッドハンティングか? コハルも隅に置けないな」ニマニマ

コハル「ゴウまで便乗して……!///」
 ▼ 435 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:26:29 ID:VFNEw9zc [8/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルザミーネ『みんな! 今回は本当にありがとう。明日にでもカントーに帰れるようこちらで手配しておくわ』

ルザミーネ『モーンが見つかり次第、またあらためて連絡させていただくわね』

ゴウ/コハル「「はい!」」

サトシ「…………はい」


リーリエ「…………」ジッ
 ▼ 436 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:28:22 ID:VFNEw9zc [9/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 その日の晩――。

ゴウ「はぁ……結局、雪原でゲットできたのはルージュラだけか。せめてアマルスはゲットしたかったなー」

コハル「もうっ! そうやっていつまでもジメジメしない! またくる予定なんだから、それでいいでしょ?」

ゴウ「けどさぁ〜」ウダウダ


ロトム『サトシ。ちゃんと荷物、全部しまったロト?』

サトシ「ああ。大丈夫だよ」

ロトム『パジャマは? 歯ブラシは? ホントになにも忘れものはないロト? サトシのことだから、心配ロト〜!』

サトシ「大丈夫だったら!(苦笑)」

「あのっ、サトシ」

サトシ「!」
 ▼ 437 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:31:23 ID:VFNEw9zc [10/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「お話したいことがあるんですけど、今よろしいでしょうか?」

サトシ「話……? いいけど、なに?」

リーリエ「…………」キョロ キョロ


リーリエ「ココではなんですので、少し外に出ませんか?」

サトシ「…………? うん、わかった」

サトシ「ロトム! 忘れものしてないか確かめといてくれ!」

ロトム『ピピッ!? やっぱり確かめてなかったロト〜!!?』


 ガチャッ …バタンッ!

 ▼ 438 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:33:31 ID:VFNEw9zc [11/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「うぅ、やっぱ夜の雪原はさぶ……」ブルッ

サトシ「くない?」

ピカチュウ「ピーカ?」

サトシ「ハハッ、ひょっとしたらこれもバドレックスの力なのかも! ってことは、今もどこかでオレたちを見てるかもしんないな!」

サトシ「おーい! バドレックスー!」ブンブン

ピカチュウ「ピッカピカー♪」ブンブン


リーリエ「…………」クスッ
 ▼ 439 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:35:58 ID:VFNEw9zc [12/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「あの、昼間はありがとうございました、サトシ。わたくしとの約束のために、あんなに一生懸命になってくれて」

サトシ「そ、そんな!? いいよ、お礼なんて!」フルフル

サトシ「むしろ、ゴメンな?リーリエ。俺、約束守れなかった。最後までパパのこと、いっしょに捜してあげらんなくて……」

リーリエ「……そんなことはありません」

リーリエ「キズナのタヅナがバドレックスとレイスポスを再び結びつけたように、サトシ――あなたの優しさが、そして、勇気が」

リーリエ「わたくしたち家族を、再びこうして引き合わせてくれました」

リーリエ「近い将来にきっと、わたくしたち家族は四人揃ってアローラへと帰郷することでしょう」

リーリエ「だから、ありがとうサトシ」

サトシ「……ならよかった」
 ▼ 440 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:38:29 ID:VFNEw9zc [13/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「それで、オレに話したいことって?」

リーリエ「あっ、はい。この旅を通して、わたくし一つ決心したことがあるんです。まずはそのことを、サトシに聞いていただきたくて」

リーリエ「雪原での冒険のこと……サトシ、覚えていますか?」

サトシ「もっちろん♪」


サトシ「いろんなことがあったよなー! バドレックスたちともなかよくなれたし、強いヤツともいっぱいバトルできたし! ダイマックスポケモンから追っかけまわされたり、大変なこともあったけど……」

サトシ「けど、どれもたのしかった!」ニッ

リーリエ「ええ、わたくしも」ニコッ
 ▼ 441 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:40:13 ID:VFNEw9zc [14/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「ですが、そのさなかでわたくしは、サトシ・おにいさま・バドレックス・コハル・ゴウ――みんなの力に守られてばかりでした」

リーリエ「おとうさまを見つけるために強くなろうとZリングを持ったハズなのに、結局わたくしは、みんなの助けがないとなにもできないまま……」

サトシ「そんなことないって! リーリエのZワザがあったからこそ、俺たちウツロイドをウルトラゲットできたんだ。それに約束なんだからさ、遠慮せずどんどん頼ってよ!」

リーリエ「ふふっ、やっぱり優しいですねサトシは。そうやっていつもわたくしの行く末を明るく照らしてくれる」


リーリエ「だけど、いつまでもそれじゃダメだなって、そう思うんです」

サトシ「えっ……?」

リーリエ「だってこれからは、かつておとうさまがまだ赤ちゃんだったわたくしのためにマギアナを残してくださったように……今度はわたくしたちの力で、記憶を失い闇の中を彷徨うおとうさまのことを守っていくばんですから」

マギアナ「ピピポポ♪」

サトシ「……そっか」ニコッ
 ▼ 442 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:42:23 ID:VFNEw9zc [15/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



リーリエ「だから、わたくしも強くなりたい。――サトシ」

リーリエ「……あなたのように」


 ▼ 443 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:44:11 ID:VFNEw9zc [16/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「えっ……オレ!!?」

リーリエ「はい」

リーリエ「今度は一生懸命さだけではなく、わたくし自身の力で誰かの心を動かしてみたい。わたくしもサトシのような、誰かの行く末を明るく照らせる、そんな優しくて強いトレーナーになりたいです」

リーリエ「もちろん、シロンだってわたくしと同じ気持ちです」

シロン「コンッ!」

サトシ「……シロンも?」


リーリエ「あのキョダイマックスしたウツロイドと対峙したとき、気づいたんです。あのとき村でこのコに元気がなかったのは、レイスポスから、わたくしとおばあさんを守ることができなかったから」

リーリエ「このコは、あの日しまキングと交わした誓いを忘れずに、ずっと強くなろうとしてくれていた。だからこそ、今度こそわたくしの想いに応えようと、恐怖を乗り越えて進化の道を選んでくれたんです」

サトシ「そうだったのか……」


サトシ「えらいぞ、シロン! リーリエのためにがんばったんだな!」ナデナデ

シロン「コーン♪」
 ▼ 444 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:46:14 ID:VFNEw9zc [17/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「このことを、わたくしの目標であるサトシには、どうしても最初に打ち明けたかった」

リーリエ「本当にありがとう、サトシ」ニコッ

サトシ「…………っ///」


サトシ「は、ハハッ。なんかリーリエ、さっきからお礼ばっかだな」

リーリエ「だって、ほんとのホントに感謝していますから」

サトシ「……けど、だったら俺たちもまだまだだ。俺たちだって、みんなの てだすけがなけりゃゼッタイ真相にはたどり着けなかった」

サトシ「だから、これからは一緒に強くなっていこうぜ! 目標なんかじゃなくて、ライバルとしてさ!」ニッ

リーリエ「ライバル? わたくしが、サトシの……?」

サトシ「うん!」

リーリエ(ライバル……!)


リーリエ「――はい!」ニコッ
 ▼ 445 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:49:19 ID:VFNEw9zc [18/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「あの、サトシ。これ……受け取ってもらえませんか?」スッ

 「ピッピにんぎょう」

サトシ「これって、キャンプのとき持ってきてた、ちっちゃい頃から抱いて寝てたって、あの……?」

リーリエ「ええ」


リーリエ「まだ幼かったころ、夜 怖くて一人では眠れなかったわたくしのために、おかあさまが買ってくださった……」

リーリエ「わたくしと、ピクシー、このピッピにんぎょうの さんにんで、毎日のように家族になって遊んだ……」


リーリエ「ちょっとくたびれていますが、たくさんの想い出が詰まった、わたくしの宝物です」

サトシ「えっ、ええ!? 受け取れないよ、そんな たいせつなもの!」

リーリエ「……いえ」
 ▼ 446 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:50:39 ID:VFNEw9zc [19/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「たいせつなものだからこそ、受け取ってもらいたいんです。大切なことを教えてくれた――貴方に」

サトシ「リーリエ……」

リーリエ「ダメ……で、しょうか……?」


サトシ「ダメなわけないだろ」ニッ

リーリエ「!」パアァッ

サトシ「ありがとう、リーリエ。すっげー嬉しい!」

サトシ「大切にするよ」
 ▼ 447 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:52:45 ID:VFNEw9zc [20/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「でも、そっか。……へへっ♪」

リーリエ「……サトシ?」

サトシ「そういうことならさ、もちろんやるよな? ポケモンバトル!」

リーリエ「…………!」


リーリエ「臨むところです! 謹んでお受けいたします!」

サトシ「……そうこなくちゃ♪」

________

____

 ▼ 448 ガハガネール@むらさきのミツ 21/05/19 21:54:06 ID:X9tk9AqI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こういうss貴重
支援
 ▼ 449 dX3IS9Elqo 21/05/19 23:59:25 ID:VFNEw9zc [21/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


                        挿入歌:『キミの冒険』

 ♪デデデデ デデ デッデ デ-デデデ デデデデ デデッデ デデデデデデデ


サトシ「このバトル! ゼンリョクでいこうぜ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

リーリエ「今のわたくしたちの力がどこまで通じるかわかりません……が! 思いっきりぶつかりましょう! シロン!」

シロン「コォン!!」

マギアナ「ポピピ~♪」フレッ♪ フレッ♪


 ♪最後に会ったときよりずいぶん背が伸びたね


サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」

リーリエ「シロン! “あられ”!」

シロン「コォォォォーーーーーーーーッン!!!」


 パラッ…    パラッ…

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