【SS】サトシ「これは……スイレンからの手紙?」 ピカチュウ「ピーカ?」:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】サトシ「これは……スイレンからの手紙?」 ピカチュウ「ピーカ?」:ポケモンBBS

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【SS】サトシ「これは……スイレンからの手紙?」 ピカチュウ「ピーカ?」

 ▼ 1 dX3IS9Elqo 21/01/19 20:41:46 ID:m50YMacA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


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 拝啓、サトシさま。お元気ですか?

 アローラのみんなはかわらず元気です。

 さて。本日、こうしてお手紙させていただいたのは、ほかでもない、リーリエについてなのです。

 じつは、リーリエたち、おとうさんの手がかりを求めて、今はガラル地方にあるカンムリ雪原ってところにいるみたい。

 だけど、聞くところによれば、そこは、ポケモンにまつわる数々の伝説、そしてウルトラホールが開いたという逸話もある、とっても危ないところ。

 リーリエは、「大丈夫」っていってたけど……。

 やっぱり、心配。

 だから、てだすけしてあげてほしい。

 サトシに……、

 ううん。サトシとゴウ、リサーチフェローの二人に。

 よろしくお願いします。

                   敬具。

 ****

 ▼ 150 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:13:45 ID:2SuQYvQM [1/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「じつは、俺さ! グラジオに大事な話があんだよね」

グラジオ「大事な話、だと……?」

リ-リエ/グラジオ「「!」」

グラジオ「……まさか!?」

リーリエ「おとうさまについて、なにかわかったのですか!?」

サトシ「よっこいせ!……っと」ゴトンッ!

リーリエ「えっ」

コハル「これは、木彫りの……なに?」



サトシ「晩ご飯はカボチャが食べたい!」ニッ

グラジオ「はっ?」
 ▼ 151 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:15:19 ID:2SuQYvQM [2/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

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サトシ『おっかしいなー。この辺りから声がしたハズなんだけど……』キョロ キョロ

ピカチュウ『ピカチュー……』

サトシ『ひょっとしたら、雪の中に埋まってんのかも!』

サトシ『よし、掘ってみるか! ピカチュウ、ウオノラゴン! 手伝ってくれ!』

ピカチュウ『ピカ!』
ウオノラゴン『うーの♪』

 ザクザク…

 ▼ 152 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:16:56 ID:2SuQYvQM [3/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 『きぼりのかんむり』

サトシ『ずいぶん深く埋まってたけど、なんだこれ。木でできた……カボチャ?』

ピカチュウ『ピカチュウ』クンカ クンカ

サトシ『ピカチュウ! なにか感じるのか?』

ピカチュウ『…………?』

サトシ『うーん、やっぱわかんないか……。ひょっとしたら、「晩ご飯はカボチャを食べろ!」ってことかな』

サトシ『お告げ?ってヤツ?』

ピカチュウ『ピカ……』

サトシ『とりあえず、帰ったらグラジオに頼んでみるか』

サトシ『よっこいせ!……っと』ヒョイ

ピカチュウ『ピーカ?』

サトシ『だって、コレ持って帰んないと、なんで俺がカボチャ食べたいのかグラジオがわかってくんないだろ?』

サトシ『リュックに入れて……よし!』ゴソゴソ


サトシ『さっ! フリーズ村に帰ろうぜ!』
 ▼ 153 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:20:37 ID:2SuQYvQM [4/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

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サトシ「で、俺たちこのカボチャを持って帰ってきたってワケ!」

サトシ「だからさ、晩ご飯はカボチャ料理に――」

グラジオ「…………」ワナワナ

サトシ「……グラジオ?」

リーリエ「あ、あの。おにいさま? とりあえず落ち着いてお話しを……」アセッ



グラジオ「□○@&%◆#■◇$*(怒)」ドゴォ---ン!!!



サトシ「うおわああああああああ!!!??」ビクッ
 ▼ 154 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:22:19 ID:2SuQYvQM [5/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 その後、サトシはグラジオから烈火の如く怒られ――


グラジオ「まったく、お前というヤツは! いつもそうやってわけがわからないことをクドクドクドクドクドクドクドクド」

サトシ「ハイ。ハイ。……スミマセンデシタ」

リーリエ「ま、まあまあ。サトシも反省しているみたいですし、もうその辺で……」


 ――晩ご飯のメニューに、カボチャコロッケが増えた。


サトシ「うまーーい! このカボチャコロッケ、最高にうまーーーーい!!♪」

リーリエ「ふふっ♪ よかったですね、サトシ」

サトシ「うん! ありがとう、グラジオ!」

グラジオ「……ったく、オレはお前のかあさんか!」
 ▼ 155 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:31:30 ID:2SuQYvQM [6/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「奥の部屋が、わたくしとシロンの部屋なんです。コハルたちはそちらで、わたくしたちといっしょに寝ましょう」

コハル「うん。ありがとう、リーリエ」

イーブイ「イッブイ♪」スリスリ

シロン「こーん♪」

コハル「あっ、でもそうだ。明日の朝どうしよう……」

リーリエ「あさ……? 朝になにかあるのでしょうか?」

コハル「じ、じつは私、クセっ毛がひどくて……/// 一度髪ほどいちゃうと、あっという間にボサボサになっちゃうんだよね」

リーリエ「まあ、そうなのですか? そんなにキレイにセットできているのに……」

コハル「ウチにいるときはね? 毎朝『三つ編みタイム』っていって、おかあさんがセットしてくれてるの」

コハル「だけど、私一人でうまくできるかな……?」

リーリエ「では、僭越ながらその『三つ編みタイム』。わたくしが代理を務めます」

コハル「えっ! いいの!?」

リーリエ「ふふっ♪ こうみえてわたくしも、普段は三つ編みですから」

コハル「そうだったんだ。じゃあ、そのポニーテールは? ひょっとして、イメチェン?」

リーリエ「いえ。わたくしの、ゼンリョクのすがたです!」ガンバリ-リエ

コハル「えっ、ゼンリョクのすがた……?」

リーリエ「はい! なんたってわたくし、おとうさまの捜索に全身全霊で臨む覚悟ですから!」

リーリエ「カンムリ雪原にくるにあたって、フォルムチェンジしたのです!」

コハル「あははっ! なら、二人してバッチリ髪型もきめて、明日もがんばろう」

リーリエ「もちろんです!」ニコッ
 ▼ 156 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:34:38 ID:2SuQYvQM [7/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「オレたち三人はリビングだ。布団を敷くのを手伝ってくれ」

サトシ「オッケー!」

ゴウ「戻れ、エースバーン! メッソン! ライチュウ!」ポヒュッ

ロトム『グラジオ。充電器、ココに置いてもいいロト?』

グラジオ「ああ。かまわない」

サトシ「こうやって、イスを並べて……」

ピカチュウ「ピーカチュ……?」

サトシ「じゃじゃーん♪ 簡易ソファーの完成ー!」

サトシ「……で、俺もーらいっと!」

ゴウ「あっ! サトシ、ずるいぞ!」

サトシ「はやいモノ勝ちー♪」ニッ

ゴウ「ちぇっ……!」

サトシ「へへっ、久しぶりのソファベッドだ! ピカチュウ、いっしょに寝ようぜ!」

ピカチュウ「ちゃあ〜♡」
 ▼ 157 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:36:14 ID:2SuQYvQM [8/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ガチャッ

コハル「それじゃ、明日もはやいだろうから私たちもう寝るね。おやすみー」

リーリエ「おやすみなさい」ペコッ

ゴウ「おう、また明日な」

サトシ「おやすみ。リーリエ、コハル」

コハル「うん。また明日ー」フリフリ

 バタンッ!

 ▼ 158 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:38:13 ID:2SuQYvQM [9/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



 ピン♪ ピン♪ ピロリン♪


 ▼ 159 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:46:29 ID:2SuQYvQM [10/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――翌朝――

サトシ「うーん、むにゃむにゃ」

サトシ「あい……」

サトシ「“アイアンテール”だ、ピカチュウ……」ZZZ


サトシ.。oO(
 ▼ 160 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:48:09 ID:2SuQYvQM [11/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ここは、フリーズ村……?

 まさかオレ、立ったまま寝ちゃってたのか……?

『…………』

 あっちに行けばいいの?……うん、わかった!

 よし! 行こう、ピカチュウ!

ピカチュウ「ピーカチュウ!」タタタッ
 ▼ 161 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:50:20 ID:2SuQYvQM [12/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピカピーカ?」ピタッ

 あれ? これって……。

 ロトムが言ってた、たしか豊穣の王の……像……?

『カムゥ カムンリ』

 バドレックス……? うわっ、頭でっか!

 えっ……それじゃ、あのカボチャってキミの帽子なの!?

『…………』

 そっか、それで困って……。

 わかったよ、バドレックス。

 約束する。


 俺たちが、かならずキミのことを――!
 ▼ 162 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:55:18 ID:2SuQYvQM [13/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『ピピピピピピピピピピピピピピピピ! サトシ、起きるロト!』

サトシ「んむぅ……」ZZZ

ロトム『さっさと起きて、顔を洗って、朝食を食べて、本日の調査に出かけるロトー!』

ロトム『ピカチュウも起きるロト!』

ピカチュウ「ピ……カチュ……」ZZZ

ロトム『!?』

ロトム『もうみんなとっくに起きてるロトー!』

リーリエ「さ、サトシたちは、毎朝こうなのですか……?」

ロトム『そうロト。起こす身にもなってほしいロト』

コハル「あれ? けど、今日はなんかいつもより少し遅くない?」

ゴウ「たしかに。いつもは俺とおんなじくらいだよな」

コハル「スクールいく前にしょっちゅう起こしてるのは、わ・た・し!……だけどね!」ムスッ

ゴウ「ご、ゴメンって……。いつもありがとな、コハル」ニッ

コハル「もうっ。普段はそんなことゼッタイ言わないくせして、ほんと調子いいんだから……」
 ▼ 163 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:57:10 ID:2SuQYvQM [14/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「わかったよ……バ………クス……ZZZ……」

ロトム『まだ、ねごと言ってるロト』

ゴウ「こうなったら……ライチュウ! 出番っしょ!」

ロトム『今こそ世話好きライチュウの本領をみせてほしいロト!』

ライチュウ「ライ……?」

ゴウ「ははっ、大丈夫。ふたりともちょっと電撃浴びたぐらいじゃピンピンしてるから」

リーリエ「気持ちよさそうに寝ているところを、少々気の毒にも感じますが……」

ロトム『サトシたち相手に慈悲は不要ロト。ささ、ライチュウ。一思いに頼むロト』


ライチュウ「ラーイ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」
 ▼ 164 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:59:17 ID:2SuQYvQM [15/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「いってえええええーーーーッ!!!??」
ピカチュウ「ピカーーーーッ!!!??」

 プスプス…


ライチュウ「ライチュ……♡」ペロッ

リーリエ「お、おはようございます。サトシ、ピカチュウ(苦笑)」

サトシ「おはよー……」ボロッ

ピカチュウ「ピーカ……」ケホッ

ロトム『「おはよう」じゃないロト! もうみんなとっくに起きて着替えてるロト!』

ロトム『サトシもはやく着替えて、朝食の準備を手伝うロト!』

サトシ「ったく……もっとやさしく起こしてくれたってイイだろ……?」

ロトム『やさしく起こして起きるなら、苦労はないロトーーーーッ!!!(怒)』

サトシ「うわああああ!!?」ビクッ
 ▼ 165 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:01:39 ID:2SuQYvQM [16/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「はぁ……やっと目覚めたか」

サトシ「わりぃワリィ! グラジオも、おはよ!」

グラジオ「挨拶はいいから、はやくそこを片付けてくれ。お前たちがイスに陣取っているおかげで、朝食の支度がすすまなくて困ってたんだ」

サトシ「へいへい」ソソクサ


サトシ「……あれ?」

サトシ「そういや、なんか前にもこんなことがあったような、なかったような」

サトシ「すっげー夢みた気がして、起きたらロトムから怒られて、そんで、あのときはたしか……」

サトシ「えーっと……」


サトシ「まっ、いっか!」
 ▼ 166 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:04:05 ID:2SuQYvQM [17/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「うまーーい! このピザトースト、最高にうまーーーーい!!♪」

リーリエ「サトシったら。昨日とおなじこと言ってます」クスッ

サトシ「だってホントにうまいんだもん!」

コハル「デザートに、昨日あまったカボチャ使ってプリン作ったんだ。冷蔵庫に入れてるからよかったら食べてね」

サトシ「おお!? 食べる、食べる! ゼッタイ食べちゃう!」

ゴウ「サトシが食べるなら、オレも!」

コハル「もうっ、ゴウってば。そんなことまで張り合って」クスッ


サトシ「んっ? カボチャ……?」
 ▼ 167 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:05:48 ID:2SuQYvQM [18/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「カボチャだあああああああ!!!」

ゴウ「ぶふッ!!?」ゴホッ ゴホッ

ゴウ「な、なんだよサトシまた急に!? えっ、カボチャって……そんなに好きだったか、お前!?」

サトシ「違うよ! カボチャなんだけど、でもカボチャじゃなくて……帽子だったんだ!」

リーリエ「カボチャじゃなくて、帽子……?」

コハル.。oO( カボチャの帽子をかぶったサトシ『俺、マサラタウンのサトシ。こいつはマサラタウンの名産品(?)、カボチャ!』 )

コハル「郷土愛……?」

ゴウ「郷土愛!?……なんで!!?」

サトシ「オレ、約束したんだ。かならず力になるって!」

ロトム『約束? いつ、どこで、誰にしたロト?』

サトシ「昨夜、夢で、えっと……だから、カボチャの帽子をかぶった誰かに……!」

ロトム『? ? ?』

ロトム『意味不明 意味不明 意味不明』

サトシ「とにかく、俺もういかなきゃ!……ピカチュウ、リュック取って!」

ピカチュウ「ピカ……!」ヨロッ

 ガチャッ  …バタンッ!


一同「「「「「…………」」」」」ポカ-ン
 ▼ 168 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:07:38 ID:2SuQYvQM [19/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「また単独行動か、アイツは……!」ハァ

ロトム『今日のサトシは、いつにも増して自由すぎるロト』

ロトム『それに、あの様子……なんだか、ほしぐもと出会った日を思い出すロト』

リーリエ「…………!」
         グラジオ
ゴウ「どうする、隊長。 追いかけるか?」

グラジオ「仕方がない。今日は、俺とコハル、リーリエとゴウの二組にわかれて、それぞれで調査を――」

リーリエ「サトシを追いましょう、おにいさま!」

コハル「えっ? でもそれじゃあ……」

グラジオ「……なぜだ?」
 ▼ 169 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:09:45 ID:2SuQYvQM [20/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「かつてアローラで起きた、サトシとソルガレオ・ルナアーラ――二体の伝説のポケモンとの夢の中での出会い。そして、その二体、それにアローラの守り神たちから託された、ほしぐもちゃんとの現実での出会い」

リーリエ「その二つの出会いがなければ、わたくしたちは、ウルトラホールの向こうへ拐われたおかあさまを助け出すことはできませんでした」

リーリエ「そして、おとうさまを探すためにこうして集まった今、サトシがまた夢に導かれて動きだした……」

リーリエ「きっとこれには、再び、わたくしたち家族の運命を大きく左右するような、なんらかの意味があると思うんです」

リーリエ「……ですから!」

グラジオ「それは、論理的思考に基づいて導き出された結論なのか?」

リーリエ「いえ。サトシのことを信じたいという、わたくしの個人的感情に基づいた想い。そして、カンです」

コハル「ええ!? か、カンって……」

グラジオ「…………」

リーリエ「……」ジッ



グラジオ「………………………………ハァ」ポリポリ
 ▼ 170 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:13:03 ID:2SuQYvQM [21/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「予定変更だ。全員でサトシを追う」

リーリエ「……おにいさま!」パアァッ

グラジオ「だが、なにも得られないと判断したら すぐに、サトシを鎖につないででも引き返す。……それでいいな?」

リーリエ「ふふっ♪ はたしてあのサトシが、そのくらいでおとなしくなるでしょうか?」

グラジオ「ダメなら置いていくさ! 急ぐぞ!」

ゴウ「りょーかい!」

 ガチャッ

 ▼ 171 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:17:50 ID:2SuQYvQM [22/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コハル「…………」

『たまごが先か、ポケモンが先かの答え、オレはでた!ような、気がする……。ていうか、たぶん、おそらく、俺のカンだけど……』

コハル「ゴウも、リーリエも……サトシといっしょにいると、みんなああいう風になっちゃうのかなぁ?」

コハル「ひょっとしたら、そのうち私も……?」

コハル「…………」


コハル「……まさかね」クスッ

イーブイ「ブイ?」

ゴウ「なにしてんだ、コハル! 置いてくぞー!」

コハル「あ、はーい」

コハル「……いこっか? イーブイ」

イーブイ「ブイ♪」

 バタンッ!

 ▼ 172 dX3IS9Elqo 21/02/17 23:17:15 ID:539641Gk [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


ロトム『……ピピッ!?』

ゴウ「どうした? ロトム」

ロトム『豊穣の王の像がいつのまにか真のすがたに戻っているロトー!』

ゴウ「うわっ、頭でっか!……って、えっ!? あんな頭でっかちが真のすがたなのかよ!!?」

ロトム『ロト! 財団でみた資料には、あのすがたで記録されていたロト』

リーリエ「というか、あれは……」

コハル「昨日サトシが持ってた、木彫りのカボチャ!?」

グラジオ「つまり、像をなおしたのはアイツということか」

リーリエ「『カボチャじゃなくて帽子』とは、こういう意味だったのですね……」

ゴウ「そもそも、カボチャかあれ?」

ロトム『サトシはいつ、像の冠を手に入れたロト?』

コハル「そっか。ゴウとロトムはテレビに夢中だったから、カボチャ騒動のこと知らないんだっけ(苦笑)」

ゴウ/ロトム「「? ? ?」」


リーリエ「あっ! 見てください、あそこ。村はずれの方にサトシが!」

グラジオ「追うぞ!」
 ▼ 173 dX3IS9Elqo 21/02/17 23:19:26 ID:539641Gk [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

一同「「「「「サトシー!」」」」」

サトシ「!」


サトシ「みんな、来てくれたんだ!」

グラジオ「『来てくれたんだ』じゃない! お前なぁ……いいかげん、そのスタンドプレーなんとかしろよ」

サトシ「ご、ごめんグラジオ(苦笑)」


サトシ「だけど、今は――」

???「カム カムゥ」

ゴウ「って、うおおおおお!? な、なんだコイツ……!?」

ロトム『像のポケモンと酷似しているロトー!』

コハル「じゃあ、豊穣の王!?」

リーリエ「馬がいないようですが……」

サトシ「コイツが今朝話した、オレが昨日 夢で約束したポケモン――バドレックスだよ」

サトシ「で、コイツなんか困ってるらしくてさ。俺、コイツのことを助けたいんだ!」

サトシ「リーリエたちを手伝いにきたハズなのに、寄り道みたいになっちゃってほんとゴメン。だけど俺、やっぱコイツのこともほっとけないよ!」
 ▼ 174 dX3IS9Elqo 21/02/17 23:31:07 ID:539641Gk [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「事情はわかった。そして、今さらお前のその全てを救おうとするスタンスを否定するつもりはない」

グラジオ「お前がそういうヤツだからこそ、かつてオレたち家族。そして、アローラが危機から救われたこともまた事実だからな」

リーリエ「はい、わたくしも。サトシの、そのみんなを助けようとする優しいところ、尊敬しています」

サトシ「へへっ! ありがとう、リーリエ。グラジオ」

グラジオ「それに、そのポケモンが本当に伝説に名を残す豊穣の王だとするのなら、オレたちもそいつに用があったところだ」

サトシ「えっ? バドレックスに、用事……?」

グラジオ「ああ」

リーリエ「おにいさま、そのお話はまだ――」

グラジオ「わかっている。……だが、サトシ。オレたちが用件を果たすのは、ソイツが抱える問題がすべて解決してからだ」

サトシ「オッケー!」

グラジオ「で? 『助けたい』というからには、なにか具体的なプランがすでに頭にあるのか?」

グラジオ「お前はソイツの悩みをどこまで知っているんだ」

サトシ「あ、うん」

バドレックス「カ ムカンムル!」

サトシ「だから俺たち、今からバトルする!」

リーリエ「えっ」
 ▼ 175 dX3IS9Elqo 21/02/17 23:34:48 ID:539641Gk [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「困っているようなので、助けてあげたい……」

サトシ「うん」

リーリエ「だから、バトルする……?」

サトシ「うん」

グラジオ「……またか」ハァ

リーリエ「あの、サトシ……? あいだが抜けてはいませんか?」

サトシ「『あいだ』? なんのこと?」

サトシ「……ともかく、そういうことだから!」
 ▼ 176 dX3IS9Elqo 21/02/18 00:15:11 ID:kpvEO61g [1/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「おい、ちょっとま――」

ゴウ「待てよ、サトシ」

グラジオ「!」


ゴウ「相手はかつてガラルを支配した王とまで呼ばれるポケモンだぞ? どんな未知の力を秘めてるかわからない」

ゴウ「ミュウツーに言われたこともう忘れたのかよ?」

サトシ「…………!」

『世界は広い。おまえたちには想像もできないポケモンもたくさんいる。それでも追えるのか、夢を』

サトシ「へへっ! ゴウこそ忘れちゃったのか? それでも俺たちは――」
       コイツラ
ゴウ「『ポケモン と夢を追い続ける』……だろ?」

ゴウ「だから、サトシがやるなら俺もやる!」

サトシ「……とかなんとかカッコつけて、ホントはあいつのことゲットしたいだけなんじゃないの? ゴウ」

ゴウ「……バレたか」ニッ

サトシ「当たり前だろ! だって、ゴウの夢は――」

ゴウ「ああ! すべてのポケモンをゲットして、ミュウへと辿り着くことだ!」

ゴウ「つまり、バドレックス! お前のこともゲットする!」

バドレックス「…………」

ゴウ「……だけど、そのためには、まずおまえの悩みをキレイさっぱり解消してやらないとな」

サトシ「よし、ゴウ! ならタッグバトルだ!」

ゴウ「オッケー!」
 ▼ 177 dX3IS9Elqo 21/02/18 00:18:37 ID:kpvEO61g [2/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「…………」クイッ クイッ

ゴウ「『二人まとめてかかってこい』ってことか? さすが、伝説のポケモン。たいした自信だな」

サトシ「いいじゃん! それだけ たのしくバトルできるってことだろ?」


コハル「け、結局バトルしちゃうんだ……。しかも、ゴウまで……」

リーリエ「い、いいのですか!? おにいさま」

グラジオ「ハァ……仕方がない」

グラジオ「危険を感じたらすぐ加勢するぞ」

リーリエ「は、はい!」
 ▼ 178 dX3IS9Elqo 21/02/18 01:01:14 ID:kpvEO61g [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「ピカピ!」

サトシ「!」

ピカチュウ「ピカチュウ! ピカ!」

サトシ「ああ、わかってる!」


サトシ「待たせたな、ピカチュウ! おまえの出番だ!」

サトシ「キミに決めた!」

ピカチュウ「ピカチュウ!!」


ゴウ「いくぞ、エースバーン!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

エースバーン「エバース!!」
 ▼ 179 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:16:34 ID:ooWYddrk [1/50] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「いくぜェ! ピカチュウ、“でんこうせっか”!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」バチィッ

 ピ ッ…… !!
                   ピ ッ…… …… !!

        ピ ッ…… !!


バドレックス「…………」ミョワワワ-ン

ピカチュウ「!?」ピタッ

リーリエ「えっ……ピカチュウを片手で止めた!?」

コハル「……ていうか、触れられてすらないけど!!?」

ロトム『“サイコキネシス”ロト!』


ゴウ「だったら! エースバーン、“かえんボール”!」

エースバーン「バス、バス……」トンッ トンッ

エースバーン「バァァァーーーーン!!!!」ドシュッ!


 …ピタッ

バドレックス「…………」ミョワワワ-ン

ゴウ「……っ、ダメか……!」

サトシ「反対の手で止められた!」


バドレックス「…………」ススッ

グラジオ「おい、マズいぞ! あの状態で腕を交差されたら……!」

サトシ「えっ……!?」
 ▼ 180 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:18:39 ID:ooWYddrk [2/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ドゴオオオオン!!!

ピカチュウ「ピカァァァァ!!?」

サトシ「……ピカチュウ!!」

コハル「あっ……“かえんボール”がピカチュウに!?」


ピカチュウ「……ビガッ!…………ヂュ……ッ!」ズザアァァァ…

ゴウ「すまん、サトシ。ピカチュウ! 今のはオレたちが迂闊だった!」

サトシ「大丈夫か!? ピカチュウ!」

ピカチュウ「…………!」ヨロッ


ピカチュウ「ピカチュウ!」フンスッ

サトシ「いいぞ! まだまだこっからだ!」

ゴウ「……だけど、サトシ。あの“サイコキネシス”は厄介だぞ。どうする?」

サトシ「よし、ゴウ! ならコンビネーションだ!」

ゴウ「オッケー!」


サトシ「ピカチュウ! もう一度、“でんこうせっか”!」

ゴウ「エースバーン、お前も! “かえんボール”!」

コハル「えっ? さっきと、同じ……?」

 ピタッ   ピタッ


コハル「や、やっぱりまた両方止められちゃった。このままじゃあ……!」

サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

コハル「!」


ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」
 ▼ 181 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:20:58 ID:ooWYddrk [3/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 スカッ

バドレックス「…………?」

コハル「だ、ダメ! 当たらない!」

リーリエ「体勢を固定された状態からでは、うまく狙いがつけられないんです!」

コハル「そんな……!」

グラジオ「……心配はいらない」

コハル「……えっ?」

グラジオ(だが、むしろ心配がいるとすればアイツの方か)

グラジオ(つまり、ヤツが抱える悩みとは――)



エースバーン「エバース!」タタタッ

バドレックス「!?」

ゴウ「どうやら“かえんボール”を蹴った直後に、エースバーンがお前に向けて走っていたのには気がつけなかったみたいだな!」

サトシ「へへっ! “10まんボルト”はただの目くらましさ!」

ゴウ「そして、両手が塞がった今なら、エースバーンのこの攻撃は止められない!」


ゴウ「エースバーン! “ブレイズキック”だ!」

エースバーン「バァァァーーーース!!!」

バドレックス「…………!!」


 ドゴオオオオン!!!

 ▼ 182 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:23:45 ID:ooWYddrk [4/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「すごい! とどいた!」

 モクモクモクモク…

ゴウ「どうだ! これが俺たちの“ブレイズキック”だ!」

エースバーン「バアアアアアアア!!!」ガッツ!

サトシ「油断するな、ふたりとも! 相手は伝説のポケモンだ。きっとピンピンしてるぞ!」

ゴウ「わかってるって! こんくらいで終わるハズないっしょ!」


ゴウ「よし、エースバーン! 煙が晴れたら、すぐに追撃だ!」

サトシ「ピカチュウ! お前も、煙が晴れたら――」



バドレックス「」

サトシ「煙が、晴れたら……」

ゴウ「はれ、た……」


サトシ/ゴウ「「あれっ!!?」」

コハル「な、なんか、ふつうに倒れちゃってるけど!?」

リーリエ「ビックリして転んでしまったのでしょうか……?」

グラジオ「…………」
 ▼ 183 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:26:07 ID:ooWYddrk [5/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「…………」ムクッ

サトシ「あっ! 起きた!」

ゴウ「は、ははっ! そりゃそうだ。あれで倒せちゃったら拍子抜けだもんな」

サトシ「よーし! なら、次は俺たちのばんだ!」


サトシ「ピカチュウ! “アイアンテ――」

バドレックス「…………」フルフル

サトシ「――っ!?」

ゴウ「えっ、なんで首を横に振って……? まさか、ギブアップなんてことは……」

バドレックス「…………」コクッ コクッ


一同「「「「「えぇ……」」」」」
 ▼ 184 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:27:55 ID:ooWYddrk [6/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「ず、ずいぶんあっさりだな。じゃあ、さっきの自信満々な態度はいったいなんだったんだ……?」

バドレックス「ンム ムイ カム カムゥ」

ゴウ「えっ、なに? なんて――」

バドレックス「!!!」クワッ!!


ゴウ「!?」ドクンッ

ゴウ「なっ……なんだ、今の!? 攻撃!?……ってことは、さっきのギブアップはフェイク!!?」

ゴウ「大丈夫か!? エースバーン!」チラッ

エースバーン「バース?」

ゴウ「あ、あれ? じゃあ、ピカチュウか?」チラッ

ピカチュウ「…………!!!??」パクパク

ゴウ「ど、どうしたんだよ? ピカチュウ……。そんな、マメパトが豆鉄砲くらったみたいな顔して」

コハル「ご、ゴウ! 横っ! よこーーッ!!」

ゴウ「コハル……? 横になにが――」チラッ



サトシ「てょわわぁ〜ん」フワフワ


ゴウ「って、うおわあああああああ!!?」ビクッ
 ▼ 185 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:35:50 ID:ooWYddrk [7/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「な、なんだよサトシ!? なに急に、輝きながら浮いてんの!!?」

コハル「おっ……落ち着いて、ゴウ! 急にじゃなくてもサトシ浮かないし!」

リーリエ「ですが、サトシならあるいは……」

コハル「『あるいは』じゃないから! ゼッタイありえないし!」

グラジオ「フッ……。だが、これで しょっちゅうコイツが空から降ってきた謎が解けたというわけだ」

コハル「……で、なんかこっちはよくわかんないこと勝手にひとりで納得してるしー!?」

コハル「み、みんな ちょっと落ち着こうよぉ〜!」アタフタ

サトシ『無理もない反応だが、そのモノが申すとおり、皆 少々落ち着くである』

サトシ『……もっとも、言った当人が一番錯乱しているようであるが』

リーリエ「へっ? さっ……サトシ? 妙な口調で、急にどうしたのですか?」

グラジオ「……いや、待て」

グラジオ「おそらく、これは――」

        コイツ
ゴウ「――バドレックス のテレパシーか!」

バドレックス「…………」コクッ コクッ


            コノモノ
バドレックス『もう、サトシから聞きおよんでいるであろうが、ヨはバドレックス』

バドレックス『「豊穣の王」と呼ばれし者』
 ▼ 186 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:38:06 ID:ooWYddrk [8/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『ななな……ナントーーッ!!?』

ロトム『やはり、豊穣の王伝説はおとぎ話なんかじゃなかったロト! これは世紀の大発見ロトーー!!』パシャッ! パシャッ!

バドレックス『ムム。箱が、人語を操り宙を駆けるとは』

バドレックス『嗚呼、面妖なり面妖なり……』

ロトム『ピピッ!?……箱じゃないロト! ロトム図鑑ロトーー!!』
                          ナリ
バドレックス『なんと!? その、書物とは かけ離れた形で図鑑であると……?』

バドレックス『人間の力も常に進化しているであるな。ヨは敬服するばかり』

グラジオ「……ムダ話はそこまでにして、そろそろ聞かせてもらおうか。お前がオレたちにバトルを挑んできた理由」

グラジオ「そして、もう検討はついているが、おまえが抱える悩みとやらをな」

リーリエ「えっ……おにいさまにはもう、バドレックスの悩みがわかっているのですか!?」

グラジオ「ああ、おそらく。だが、可能性は高いだろう」

バドレックス『よかろう』
 ▼ 187 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:39:40 ID:ooWYddrk [9/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『だが、話すまえに一言。オヌシ達に謝辞を述べさせてほしい』

バドレックス『オヌシ達を試すようなマネをしたことを』

コハル「私たちを、試した……?」

バドレックス『秘事を打ち明けるまえに、ヨは知りたかった。オヌシ達がもつ力を』

バドレックス『このモノは、ヨの意を汲み、力比べをしてくれたにすぎぬ』

コハル「サトシの場合、ただバトルがしたかっただけな気もするけど……」

グラジオ「なるほど。つまりは、オレたちを信用してなかったということか」

グラジオ「……もっとも、人間のこどもが5人でゾロゾロと、手放しで信用しろというほうがムリな話ではあるが」

バドレックス『すまぬ』

グラジオ「しかし、そういうお前の方こそどうなんだ」

バドレックス「!」
 ▼ 188 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:41:09 ID:ooWYddrk [10/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「……どういう意味だ?」

グラジオ「村で伝え聞いた話によれば、おとぎ話のなかの『豊穣の王』は、広大な森を瞬時に移動させ、過去・現在・未来、そのすべてを見通す力を持っていたらしい」

グラジオ「……が、一方でコイツはどうだ?」

グラジオ「未来を見通すどころか、視覚に頼らなければエースバーンの接近という“現在”を察知することもできず、広大な森はおろか、自らを転移させ そのわざを避けることさえできない」

グラジオ「もっと言えば、他者の身を介しての、この中途半端なテレパシー……」

グラジオ「到底、伝説にふさわしい力を持っているとは思えないがな」

リーリエ「ちょっ、おにいさま……」

コハル「いくらなんでも失礼だよ……」

ゴウ「ま、まあ、たしかに? 拍子抜けした感あるのは事実だが……」

コハル「コラッ! もう、ゴウまで」

バドレックス『否、よいのだ』


バドレックス『幼き齢にして、その鋭い洞察力。見事であるぞ』
 ▼ 189 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:42:21 ID:ooWYddrk [11/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『オヌシの見立てどおりである』

バドレックス『遥か昔、ヨはこの地の王として君臨していた。草花を生やし、畑に実りを与え、人間から崇められていたのだ』

バドレックス『しかし、長い時を経て、人々はヨの存在を忘れ去ってしまったらしい。毎年のヨへの捧げものも、今やなくなって久しい』

バドレックス『ヨにとって、信仰は力の源……』

バドレックス『かつての勢いを失い、我が愛馬にも逃げられてしまった』

グラジオ「やはりそうか……」

リーリエ「つまり、あなたがこうして独りわたくしたちの前に姿をみせたのは、力を取り戻すための協力者を求めて……というわけですか?」

バドレックス『ウム』
 ▼ 190 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:43:42 ID:ooWYddrk [12/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『このモノには、深く感謝である』

バドレックス『冠にわずかに残されたヨの思念から雪深く埋没したそれを探し当てたばかりか、夢を通じてヨのねがいごとを聞き入れ、像をもとに戻すとは』

バドレックス『こうして、人の肉体を介し思いを伝えられる程度には力が戻ったのも、すべてはその働きあればこそ』

コハル「そ、そうなんだ。そうやってサトシを浮かせて話すほうがよっぽど難しそうにみえるけど……」

リーリエ「きっとサトシの優しさが、キズナを失って悲しむバドレックスの気持ちを感じとったんだと思います」

バドレックス『そうであったか。なんと慈悲深き』

バドレックス『人々が皆、オヌシ達 同様に慈悲深くあれば、ヨとのキズナがここまで失われることはなかったやもしれぬが……』

リーリエ「バドレックス……」

バドレックス『……否、なに。嘆いてなどはおらぬ』
 ▼ 191 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:44:48 ID:ooWYddrk [13/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『ヨは、豊穣の王! 人間に期待するほど浅はかではないのである』

バドレックス『ヨの力を取り戻すためには、人間の信仰などに もはや頼ってはおれぬ』

グラジオ「……だが、信仰こそがおまえの力の源なのだろう? なにか他に力を取り戻す手立てがあるのか?」

バドレックス『愛馬が戻ってくれば、いくらかマシになるであるが……』

コハル「愛馬って……」

ゴウ「あの像で、バドレックスが乗ってるヤツか?」

バドレックス「…………」コクッ
 ▼ 192 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:46:33 ID:ooWYddrk [14/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『遥か昔、共に野山を駆け巡った仲ではあるが……』

バドレックス『ヨの力が弱まり、道を違えてからは、その行方すらわかっておらぬ』

バドレックス『よしんば愛馬を見つけたとしても、力なき今のヨでは乗りこなせないやも……』

グラジオ「『乗りこなせる』のか『乗りこなせない』のか。そんな些細なことで悩むのは後回しにしてもらおうか」

ゴウ「まず見つけないことには、なんにも始まらないっしょ!」

コハル「うん。だから私たちが、そのコのこと探してくるね」

リーリエ「それに、たとえ乗りこなすことができなかったとしても、サトシならきっと、乗りこなせるようになるまで諦めずに寄り添ってくれるでしょうから」

ゴウ「そうそう。そんで、『オレがかならず見本をみせてやる!』って、やんなきゃならない本人より必死になってさ」

リーリエ「ええ。どろんこになりながら何度も挑戦する すがたが目に浮かびます」クスッ

ロトム『けど、それに付き合わされるほうは一苦労ロト』

グラジオ「ああ。違いない」フッ

バドレックス『このモノは、ずいぶんと皆から慕われているようであるな』

グラジオ「……オレは呆れているだけだ」

バドレックス『思えば、こうしてこのモノが雪原を訪れたのも、なにかの運命やもしれぬ……』


バドレックス『わかったである』
 ▼ 193 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:47:21 ID:ooWYddrk [15/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『豊穣の王の名にかけて、愛馬が戻った暁には、かならずや乗りこなしてみせると約束しよう』

バドレックス『愛馬の行方の調査、任せたである』

ゴウ「任せろって。俺たちも、リサーチフェローの名にかけて、かならず手がかりを見つけてみせるさ」

バドレックス『もし、なにかわかったら教えてほしいであるぞ』

 スウゥゥ…

 ▼ 194 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:48:59 ID:ooWYddrk [16/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……ふがっ!?」パチンッ!

サトシ「ご、ゴメン! また、オレ立ったまま寝ちゃってたみたいで……」

サトシ「って、それは夢の中での話だっけ?」

サトシ「あれ? そういえば、バドレックスは?」

リーリエ「サトシに、深く感謝していると言ってましたよ。『像をなおしてくれてありがとう』って」

サトシ「えっ、“言って”た……?」

リーリエ「はい。そして、それができるようになったのもまた、サトシのおかげだと」

サトシ「ふーん……?」
 ▼ 195 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:50:58 ID:ooWYddrk [17/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「なんかよくわかんないけど、力になれたんならよかった!」ニッ

リーリエ「…………」ニコッ


リーリエ「人々から忘れ去られ、力を失ったバドレックスを助けるためには、いなくなった彼の愛馬を探さなくてはならないようなんです」

リーリエ「名付けるなら、そう……『神秘! 伝説の王と愛馬のキズナ伝説!!』」

リーリエ「――こんなカンジでどうでしょうか?」

サトシ「うん、イイ! またまた、すっげーカッコいいよリーリエ!」

リーリエ「えへへ///」


サトシ「それにしても、忘れられたのを気にしてたり、オレの夢にまで出てきたり、ずいぶんとさみしがりやなんだな。アイツ」

リーリエ「ふふっ♪ そう言われればそうですね。そう考えると、ちょっぴりかわいく思えてきたかもしれません」

サトシ「なら、アイツがこれ以上さみしい思いをしなくてもいいように、俺たちが がんばんないとな!」

リーリエ「ですね!」
 ▼ 196 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:52:19 ID:ooWYddrk [18/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「よし。……まずは、村長の家に向かうぞ」

コハル「村長さん……?」

リーリエ「はい。わたくしたちが泊まっているあの民宿は、村長さんに貸していただいてるものなんです」

リーリエ「村長さんのおうちには、この村に関する本がたくさんあって、さっき おにいさまがお話したバドレックスの伝承も、多くはそこから得た情報なんですよ」

ゴウ「たしかにそこになら、なんかヒントがありそうだな!」

サトシ「なら、さっそく行ってみようぜ!」

サトシ「待ってろよ、バドレックス……!」
 ▼ 197 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:56:20 ID:ooWYddrk [19/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村・村長の家――

グラジオ「邪魔をする」ガチャッ

 バタンッ!

村長「おや、お客人。貸している部屋の調子はどうですかな?」

リーリエ「はい。とっても快適で、助かってます」

村長「いやはや、それはなによりですじゃ。まさか、このへんぴな村に、あんたらみたいに身なりのよいお客人がくるとは夢にも思わんかったからのう」

村長「はて、ところでそちらの方々は……」

サトシ「はじめまして、サトシです。こいつは相棒の――」

ピカチュウ「ピカ、ピカチュウ」

サトシ「と、ロトムです」

ロトム『はじめまして、よロトしく。ボク、ロトム図鑑ロト!』

ゴウ「俺は、ゴウ!」

コハル「私は、コハル。で、こっちがイーブイです」

イーブイ「イッブイ♪」
 ▼ 198 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:57:16 ID:ooWYddrk [20/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「彼らは、わたくしとおにいさまの友人なんです」

村長「それはなんとも、賑やかでよいのう。それにしても、この短期間で立て続けに村に人が来るとは……」

村長「この調子で、村も活気づいてくれれば嬉しいのう」

リーリエ「すみません、村長さん。今日はまた、本を読ませてほしくて来たのですが」

村長「なんと! またですかな?」

村長「ただのおとぎ話を、ここまで熱心に調べるとは……」

村長「あんたらも物好きじゃのう」

サトシ「おとぎ話なんかじゃありません!」

村長「!」
 ▼ 199 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:58:37 ID:ooWYddrk [21/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「頭でっかちで、さみしがりやで、バトルもあんま強くなくて、ちっとも王様っぽくないけど……」

サトシ「でも、豊穣の王はホントにいるんです!」

村長「……まるで、本物を見たかのような口ぶりですな」

サトシ「だから、いるんだって!」

サトシ「豊穣の王は――バドレックスは! 俺のともだちなんだ!」

村長「ホッホッホッ! ずいぶんと面白いことをいうお客人じゃ」

村長「フリーズ村の観光名物・豊穣の王!」

村長「実際にいてくださったら、もっとお客がきてくれますのにのう」

サトシ「なんで信じてくんないんだよ!?……そうだ、ロトム!」


サトシ「村長さんに、しゃし――」

ゴウ「サトシ」ポンッ
 ▼ 200 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:00:37 ID:ooWYddrk [22/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……ゴウ?」

ゴウ「もう、その辺にしとけって」

サトシ「なんで!?」

ゴウ「村長さんにとってバドレックスはさ、たぶん、俺たちがこどもの頃に読み聞かせてもらった絵本なんかに出てくる悪い魔法使いみたいな、そういう、お話の中だけの存在なんだよ」

ゴウ「写真をみせたところで、どうせよくできた合成写真かなんかだと思われるに決まってる」

コハル「そう……だよね。私も、おとぎ話の登場人物が目の前に立ってたとしても、ただのコスプレぐらいにしか思わないもん」

サトシ「でも……!」

グラジオ「あいつの存在を皆に認知してもらいたいと思うのなら、なおさら愛馬とやらを はやく見つけてやることだ。一部でも力を取り戻したあいつが再び雪原のためにその力を使えば、人々は嫌でも存在を認めざるをえなくなる」

グラジオ「そうすれば、やがてそれが信仰へと変わり、あいつも完全な力を取り戻すことができるハズだ」

リーリエ「大丈夫。サトシの、そのバドレックスを思いやる気持ちは、ちゃんと通じています」

サトシ「リーリエ、グラジオ……」


サトシ「うん、わかった」

ロトム『それじゃ、手分けして本棚の本を調べるロトー♪』
 ▼ 201 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:01:55 ID:ooWYddrk [23/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ペラッ…  ペラッ…

コハル「!」

コハル「あっ……ねえ、リーリエ! この本の、ここを――」


リーリエ「白です!」

グラジオ「黒だ!」

リーリエ「おにいさまは間違っています! 古今東西 “王”と名のつくモノは皆すべからく、新雪のように美しい白い4つ足ポケモンにまたがっていると相場が決まっているんです!」

グラジオ「さっきからお前はいったいなにを言っているんだ。“王”がまたがるポケモンといえば、闇夜を思わせる気高い黒に決まっているだろう」

リーリエ「ゼッタイ白ですぅー!」

グラジオ「黒だと言っている!」


コハル「? ? ?」
 ▼ 202 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:03:17 ID:ooWYddrk [24/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「ね、ねえ? サトシはこれどうおも――」


サトシ「両手をあげて、ちょいな、ちょいな。お辞儀をしては、フリーズ、フリーズ」ヘニャッ

サトシ「……こうか!」

ロトム『だから、違うロト。サトシ!』

ロトム『……こうロト!!』ビシッ!

サトシ「だから……こうだろ!?」ヘニャッ

ロトム『サトシはあいかわらず、リズム感がなさすぎロト。……こう!』ビシッ!

サトシ「えぇ……? なにが違うんだよ、それ」

ロトム『ぜんぜん違うロトーーッ!!(怒)』

ロトム『ボク、アローラ探偵ロトムの推理によれば、このフリーズ雪踊りこそが、古代ガラル人が豊穣の王のために捧げた神聖な舞いに違いないロト! だから、かならずマスターするロト。サトシ!』

サトシ「おっ……おう!」


コハル「? ? ?」
 ▼ 203 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:05:34 ID:ooWYddrk [25/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「?…………!?」キョロ キョロ

ゴウ「さっきからなにやってんだよ? コハル。サトシとリーリエを交互に見比べて。ちゃんと調査進んでるのか?」

コハル「あっ、ゴウ……! よかった、やっと聞いてくれそうな人が……」

コハル「これ、役に立ちそうなんだけど、どう思う?」


ゴウ「えーと、なになに? 『おとぎ話に出てくる豊穣の王の愛馬もにんじんが大好き――』」

ゴウ「って……」

ゴウ「なんだこれ!? すごい情報じゃん! やったな、コハル!」

ゴウ「……けど、なんで『雪原の野菜』なんて本読んでたんだ?」

コハル「えっ!? そ、それは……///」

ゴウ「……それは?」


コハル「そ……そうだ、カン! なんとなく、この本に重要な情報がある気がするなー、って!」

コハル(ホントはお花を育てるのになんか役立たないかなって、ちょっぴり脱線……///)

ゴウ「ふーん……? なんかサトシみたいだな」アハハッ

ゴウ「最近は、コハルも俺らといっしょに行動する機会が増えたし、ひょっとしたら少しサトシに影響されたんじゃないか?」

コハル「……ゴウにだけは言われたくない、それ」
 ▼ 204 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:07:15 ID:ooWYddrk [26/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「って、あれ? この写真のタネって、まさか……?」

イーブイ「……ブイ?」

コハル「よかった。あやうくあともうちょっとで花壇が菜園になっちゃうとこだった」

コハル「……けど、ワンパチのおみやげはまた新しいの考えなくちゃ」

ゴウ「花壇が菜園? みやげ?……さっきからなに言ってんの?」

コハル「えっ!? あっ……ううん、なんでも」
 ▼ 205 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:09:18 ID:ooWYddrk [27/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「ところで、ゴウは? なんか手がかり見つかった?」

ゴウ「あ、そうだ。聞いてくれよ、コハル!」

ゴウ「この本に作り方が載ってる『キズナのタヅナ』ってやつさ、材料が手に入るかはわかんないんだけど、なんか関係ありそうじゃないか? コハルの意見も聞かせてくれよ」

コハル「どれどれ……?」パラパラッ

コハル「うん、うん……たしかに。これがあればバドレックスが愛馬を乗りこなすのもラクになるかも!」

ゴウ「だろ!? 俺って、そういう大切な情報でもばっちしゲットできちゃうんだよねぇ〜♪」ドヤッ

コハル「ほら、またそうやってすぐ調子に乗る」ジトッ

ゴウ「なんだよ……。いいだろ? お手柄なんだから。ちょっと調子乗るくらい……」

コハル「はいはい、えらいえらい」

ゴウ「ちぇっ……!」
 ▼ 206 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:11:09 ID:ooWYddrk [28/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「あのー、村長さん。この二冊の本、貸してもらっていいですか?」

村長「ああ、かまわんよ。そこの本はちっとも読んでないですしのう」

コハル「ありがとうございます」ペコッ

ゴウ「あっ! あと、帰るまえに一つ、確認したいことがあるんですけど――」

________

____


 ▼ 207 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:12:20 ID:ooWYddrk [29/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「よーし! タヅナの材料のことも聞きたいし、いったんバドレックスに報告しに――」

「ジャンケンポン!」 「あいこでしょ!」 「ちょいな、ちょいな」 「だから、こうロト!」

ゴウ「って、みんななにやってんだ!?」

コハル「……今さら!?」
 ▼ 208 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:13:54 ID:ooWYddrk [30/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


バドレックス『人の子らよ。愛馬についてなにかわかったであるか?』

コハル.。oO( サトシ『よっしゃ! バドレックス! 俺のフリーズ雪踊りで、さっそくお前のことを元気にしてょわわぁ〜ん』

ロトム『ロトぉ!?……まだ踊ってすらないロト〜!』 )

コハル「(苦笑)」


コハル「あ、うん。この本に書いてあったんだけどね? なんでもそのコは、にんじんが大好きらしいんだ」

バドレックス『なんと!? 愛馬の好物がわかったであるか!』

バドレックス『共にいたのが遥か昔でヨは忘れてしまっていた……』

バドレックス『たしかに、あやつはなんらかの作物を前にすると飛びついて、抑えるのに骨を折ったである。今思えば、それがにんじんだったであるな!』

バドレックス『好物があれば、あやつをおびき寄せられるやも!』

バドレックス『人の子よ! さすがであるぞ!』

ゴウ「よかったじゃん。コハル」ニッ

コハル「う、うん///」エヘヘ
 ▼ 209 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:15:28 ID:ooWYddrk [31/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「あ、そうだ。オレからは、お前に聞きたいことがあるんだけど……」


ゴウ「キズナのタヅナって知ってるか? どうやら、お前と愛馬、そして人間とのキズナを繋ぐものらしいんだけど……」

バドレックス『無論である』

バドレックス『キズナのタヅナとは、ヨの力を増幅するもの。あれがあれば、たやすく愛馬を乗りこなせるが……』

バドレックス『もはや、人間からあれを捧げられることはないであろう』

ゴウ「……やっぱり、か」


ゴウ「たぶん、なんか誤解してるぞ。お前」

バドレックス『誤解を? ヨがであるか?』

ゴウ「ああ」
 ▼ 210 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:22:16 ID:ooWYddrk [32/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「この本によれば、キズナのタヅナを作るための材料には、お前の愛馬のたてがみ。それと、お前が人間にもたらす『かがやくはな』ってのが必要なんだ」

ゴウ「お前と、その愛馬からもたらされた材料を使って、人間が織る――だから、三者を繋ぐ“キズナ”のタヅナなんだよ」

ゴウ「それをお前は、なんかのワケで材料が揃わなくて人間から奉納されなかったのを、『信仰がなくなったからだ』って、ずっと勘違いしてたんだ」

ゴウ「村長さんにも聞いてみたけど、かがやくはな なんてものは一度も見たことがないって言ってたしな」

バドレックス『……なんと!?』


バドレックス『はな……はな……そうか。……そうであったか!』
 ▼ 211 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:23:49 ID:ooWYddrk [33/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『人間がキズナのタヅナを捧げなくなったのは、ヨへの信仰を忘れたからと思っていたが……』

バドレックス『その材料をヨが作れなくなったからであったか』

バドレックス『長きに渡る勘違いがようやく晴れたである。感謝するであるぞ、人の子よ』

ゴウ「……いいって、こんくらい」ニッ

コハル(ふーん、こういうときはちゃんとしてるんだ……)


リーリエ「よかったですね、バドレックス。人間は、あなたのことを忘れてなんか――キズナを失ってなんかいなかったんです」

リーリエ「こうして今も おとぎ話としてあなたのことが語り継がれているのは、きっと、たとえタヅナを捧げることはできなくとも、後世にあなたとのキズナを遺すため……」

リーリエ「あなたが悲しむことなんて、なにもなかったんです」

バドレックス『……否、だからヨは嘆いてなどはおらぬが……』

コハル(……強がっちゃって。かわいい)クスッ
 ▼ 212 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:25:00 ID:ooWYddrk [34/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「それで? その、かがやくはなというのは、今準備することが可能なのか?」

コハル「かがやくはな……ちょっとたのしみかも♪」ワクワク

イーブイ「ブイ♪」ワクワク

バドレックス「…………」フルフル

バドレックス『かがやくはなを咲かせるためには、多くの力を必要とする。落ちぶれし今のヨの力では、数百年咲かせられなかったそれを咲かせること能わず……』

グラジオ「そうか……」

コハル「ざ、ざんねん……」

イーブイ「ブイ……」シュ-ン…

ゴウ「……まあ、どっちにしろ たてがみもないしな」
 ▼ 213 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:29:07 ID:ooWYddrk [35/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『かがやくはな に関しては、少しでも力が戻り次第、ヨがなんとかすると約束しよう』

グラジオ「と、するとやはり、にんじんを使って愛馬とやらをおびき寄せるのが優先事項ということか」

バドレックス『村の人間は、にんじんを育てているであろうか? タネの一粒でもあれば、ヨが育むことも可能であるが……』

コハル「あのー、そのことなんだけど……」

ゴウ「コハル? なんか妙案があるのか?」

コハル「案っていうか、私たまたま持ってたみたい。その、にんじんのタネ」スッ

ゴウ「マジか!……けど、なんで!?」

コハル「あ、あのっ。パチッ、が……ワン!で……?」アタフタ

ゴウ「? ? ?」
 ▼ 214 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:30:40 ID:ooWYddrk [36/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『だがこれで、豊かな土壌があればヨの力で作物を育むことも可能であるが!』

バドレックス『村の畑ではにんじんを育てるのに不十分であるな』ムムム

バドレックス『我が雪原で作物を育てるのに適した土地は……』

コハル「あのー、そのことなんだけど……」

ゴウ「……って、またコハル!?」

コハル「それも、私にひとつ心当たりがある……かも」

リーリエ「う"っ! まさか、それって……!?」
 ▼ 215 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:33:13 ID:ooWYddrk [37/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――いにしえの墓地――

リーリエ「絶対に手を離さないでくださいね! おにいさま!」

リーリエ「ゼッタイですよ!? 約束です!」

グラジオ「わかったわかった」ハァ

グラジオ「まったく……調査報告のときいつも言葉を濁すから妙だとは思ったが、まさかこういうことだったとはな。ゆうれいが怖いなどという戯言、とっくの昔に克服していると思っていたが……」

リーリエ「うぅ……/// 怖いに決まってるじゃないですか!!」

グラジオ「逆ギレかよ」


バドレックス『死者を弔いし、墓標のかたわらにある畑……なるほど。たしかにここならば、にんじんを育てるのに適した環境であるな!』

バドレックス『その齢にして、ここまで畑に精通した人間がおるとは。豊穣の王として、ヨも嬉しい限り』

コハル「あ、ありがとう///」

ゴウ「ちぇっ! 今回の調査はMVPもらったと思ったけど、コハルのが上手だったか」フッ

コハル「べ、べつに競争じゃないし、そもそもどれもまぐれ当たりだから(苦笑)」

バドレックス『では、その知識を讃え、オヌシに種蒔きを任せたである。頼んだであるぞ』

コハル「う、うん。がんばる!」
 ▼ 216 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:34:43 ID:ooWYddrk [38/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


バドレックス『カラ、カラ、カラ……うむ! 小気味よい土さばきであった』

ゴウ「さすが農業隊長」

コハル「……農業隊長!?」

バドレックス『次はヨのばんであるな。今こそ力を見せようぞ……!』

ゴウ/コハル「「…………」」ゴクリ
 ▼ 217 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:36:27 ID:ooWYddrk [39/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「ンム ムイ!」シャカ シャカ♪


バドレックス「カム ムイ!」シャカ シャカ♪


バドレックス「カム カムーィ!」シャカ シャカ♪



ゴウ「……いや、踊るのかよ!?」

コハル/リ-リエ(かわいい……♡)


 グ…… グ…… ググ……ッ


 シュ ポンッ!


バドレックス「フゥ--……フゥ--……」
 ▼ 218 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:38:18 ID:ooWYddrk [40/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『数多の種子を蒔き、実らせたのはただひとつ……』

バドレックス『落ちぶれし我が力。嗚呼、なげかわしなげかわし……』

バドレックス『……しかし、この嘆きともまもなく別れの時!』

ゴウ「とりあえず引っこ抜いてみたけど……よく考えたら、おびき寄せるったってどうやって?」

コハル「たしかに……行方がわからないんだよね? その愛馬って」

リーリエ「準備して待ち構えようにも、どこで待てばよいのやら……」

グラジオ「…………」

ロトム『どんなポケモンかわからないのでは、データ照合のしようがないロト』

バドレックス『ムゥ……そこは考えていなかったである』

ゴウ「だれも考えてないのかよ。……いや、俺もだけども」


 パカラッ!    パカラッ!


ゴウ「ん? なんの音だ、これ……?」


???「バクロォース!!」タタタッ
 ▼ 219 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:40:04 ID:ooWYddrk [41/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『あやつは我が愛馬……レイスポス!?』

コハル「ウソ! あっちから来た!?」

バドレックス『あの、黒く輝く毛並み! 乱暴狼藉に走る姿! 出会いし頃と微塵も変わらぬ』

バドレックス『嗚呼、懐かし懐かしや……』

リーリエ(黒……)シュ-ン…
グラジオ(黒……!)ガッツ!


グラジオ「って、おい! 懐かしんでる場合でも嬉しんでる場合でもない。向こうはフリーズ村の方角だぞ!」

コハル「……嬉しんでる?」

グラジオ「あ、いや……!///」

グラジオ「……なんでもない」

コハル「?」
 ▼ 220 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:42:24 ID:ooWYddrk [42/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

<クロォ-ス…

バドレックス『おそらく、あやつはにんじんの匂いを感じとったが、詳しい場所はわからぬとみた』

ゴウ「……それってつまり、村に にんじんがあると勘違いして、奪いにいったかもしんないってことだよな!?」

バドレックス『フリーズ村が危うい! 急いで向かうである!』

 スウゥゥ…


リーリエ「えっ……バドレックス!?」

ゴウ「うおおおい!? サトシごと飛んでくのかよ!?」

コハル「いっちゃった……」
 ▼ 221 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:45:08 ID:ooWYddrk [43/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「参ったな。まさかバラバラになっちゃうなんて」
                       アイツ
グラジオ「いや……。村を守るなら、どの道サトシの力は必要不可欠だ。むしろ一刻を争うこの局面での余計な説明の手間が省けるぶん、好都合だろう」

グラジオ「……シルヴァディ!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

シルヴァディ「シヴァアァアァルルルルルッ!!!」


グラジオ「乗れ! リーリエ!」

リーリエ「は、はい!」

グラジオ「すぐにオレたちも跡を追う。ゴウ、そっちは任せられるか?」

ゴウ「フライゴン! GO!」パカ-ン!

フライゴン「Fly!」

ゴウ「……任せとけって!」

ゴウ「乗って! コハル!」

コハル「う、うん!……ありがとう、ゴウ。フライゴンも」


グラジオ「よし、いくぞ!」
 ▼ 222 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:47:57 ID:ooWYddrk [44/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村――

レイスポス「ブル ブルホォス……」

 ワ--ッ!    キャ--ッ!


ゴウ「ヤバい! 着いたはいいけど、もう大騒ぎになってる!」

ゴウ「サンキュー、フライゴン!」ポヒュッ

グラジオ「戻れ、シルヴァディ」ポヒュッ
 ▼ 223 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:49:14 ID:ooWYddrk [45/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『人の子らよ、こちらである』

ゴウ「よかった……。先に着いてたんだな、バドレックス!」

ゴウ「頼む、バドレックス。あいつから村を守るために、サトシの力を借りたいんだ!」

リーリエ「お願いします、バドレックス!」

バドレックス『わかったである。本当であればヨがあやつを御するべきであるが、今のヨでは あやつには敵わぬであろう』

バドレックス『フリーズ村を頼んだであるぞ、人の子らよ』スウゥゥ…
 ▼ 224 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:50:54 ID:ooWYddrk [46/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……ふがっ!?」パチンッ!

サトシ「えっ……ここって、フリーズ村? またオレ、外で眠っちゃったのか?」キョロ キョロ

サトシ「……って、うわっ! なんだ、あの黒いヤツ!?」

サトシ「なに? どういう状況なの?」

グラジオ「時間がない。一度しか言わないから落ち着いてよく聞け、サトシ」

グラジオ「俺たちは、ヤツの好物のにんじんを使うことで、豊穣の王の愛馬――レイスポスを、おびき寄せることに成功した」

ゴウ「だけど、アイツはにんじんが村にあるって勘違いしたみたいだ。ああして暴れてる!」
           ミライ
ゴウ「そして、そのにんじんもオレたちの手の中だ!」

グラジオ「だから、サトシ。村を守れ! そして、その戦いの最中、できることならヤツのたてがみを手に入れろ」

サトシ「たてがみ……?」

グラジオ「ああ。バドレックスを救うために必要なものだ」

ゴウ「サトシ! オレたちの未来、お前に託した!」ヒュッ!


 …パシッ

サトシ「わかった!」タタタッ
 ▼ 225 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:53:16 ID:ooWYddrk [47/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「よし。サトシたちとヤツが交戦を開始したら、俺とゴウで包囲して、戦闘の余波による村への被害を食い止める」

グラジオ「いくぞ! ブラッキー!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

ブラッキー「ブラッキー!」


ゴウ「だったら、雪原でゲットしたばっかの新しい仲間! ルージュラ頼む!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

ルージュラ「ティウンティウンティウン ティウンティウンティウン」


ロトム『ボクはサトシのサポートに回るロト!』

グラジオ「ああ。頼む」

グラジオ「リーリエたちは村人の避難を!」

リーリエ「は、はい!」
 ▼ 226 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:54:51 ID:ooWYddrk [48/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

レイスポス「バクロォーッス!!」

サトシ「レイスポス! やめろー!」バッ

レイスポス「!」

サトシ「みんな怖がってる。だから、もう暴れないでくれ!」

レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

ロトム『警告! “シャドーボール”発射体制ロト!』

サトシ「……わからずや!」


サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!


 ドゴオオオオン!!!

 ▼ 227 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:58:30 ID:ooWYddrk [49/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「気をつけてください、サトシ! レイスポスは――」

サトシ「“でんこうせっか”だ!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」バチィッ

リーリエ「あっ! ダメ……ッ!!」

サトシ「……えっ?」


ピカチュウ「……ピカ!!?」スカッ

サトシ「すりぬけた……!? あいつ、ゴーストタイプだったのか!」

ピカチュウ「ピィイィィ…………ッ!!」キキィィィィ! …ピタッ!


レイスポス「ブル ブルホォス……」カランッ カランッ

サトシ「…………! 待て、なんかヤバいぞピカチュウ! そいつの背後から離れるんだ!」

ピカチュウ「ピッ――?」クルッ

 ドゴォッ!!!


ピカチュウ「ピカァァァァ!!?」ヒュ--ン…

サトシ「……蹴り上げられた!?」

ロトム『後ろ足に注意ロトー!』

 ドサッ!

 ▼ 228 dX3IS9Elqo 21/02/28 02:01:23 ID:ooWYddrk [50/50] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「ピッ……カチュ……」グルグル

サトシ「ウソだろ!? 一撃で!!?」

ロトム『計測不能の脚力ロトー!』


サトシ「ごめんよ、ピカチュウ。俺がちゃんとリーリエの注意を聞いてれば……」ダキッ

サトシ「リーリエ! ピカチュウを頼む!」

リーリエ「……はい!」



レイスポス「バクロォォォォーーーーッス!!!!」ボッ!!



サトシ「うわっ……!!?」ビリビリ

ゴウ「なんだこれ、いななき……!!?」ビリビリ


サトシ「背後があぶないなら、パワーで真っ向勝負だ!」

サトシ「カモネギ! キミに決めた!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


カモネギ「Come on!」
 ▼ 229 ンプラー@むげんのチケット 21/02/28 12:26:10 ID:3Pn.Zs3U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 230 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:24:06 ID:.lQknTKk [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

ロトム『またくるロト! サトシ!』

サトシ「ああ、わかってる。カモネギ! “つじぎり”で迎え討て!」

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!



 ガキッ…

カモネギ「……カモォ!?」グググッ

 ドゴオオオオン!!!

サトシ「……カモネギ!! えっ……打ち返せない!!?」

ロトム『パワーが上がっているロトー!?』(150%)

サトシ「……さっきデッカい声で鳴いてたのと、なんか関係あんのか?」

サトシ「それなら、こっちは!」


サトシ「カモネギ! “きあいだめ”だ!」

カモネギ「カモォォォォォォォォォォォォォオ!!!!」ドゴォ---ン!!!

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!

ロトム『またまた“シャドーボール”ロト!?』

サトシ「へへっ! 俺たちにとってはラッキーだ!」


サトシ「もう一度 打ち返せ、カモネギ! “つじぎり”だ!」
 ▼ 231 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:26:29 ID:.lQknTKk [2/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カモネギ「カモォ!!!」カキンッ!

レイスポス「!?」

ロトム『ピピッ!? 今度は打ち返せたロト!!?』

ゴウ「そうか! “きあいだめ”は、攻撃に気合いを込めることでわざが急所に当たりやすくなるわざ。その効果で“シャドーボール”の“芯”を見定めて、少ない力での迎撃を可能にしたってわけだ!」


レイスポス「ブルルル……」ヒョイ

ロトム『避けられたロト!』

サトシ「あっ、ヤバ……! 流れ弾が建物に当た――」


グラジオ「ブラッキー! “あくのはどう”!」

ブラッキー「ブラッキキキキキィッ!!」ボボボボボッ

 ドゴオオオオン!!!

サトシ「助かったよ。グラジオ、ブラッキー!」

グラジオ「今回ばかりは、周囲を気遣おうなどとらしくないことはするな。お前たちは普段どおりのスタンドプレーで、ただ がむしゃらに突っ走ればいい」

グラジオ「アイツは、よそ見をしながら戦って敵うような、そんなぬるい相手じゃないハズだ」

サトシ「うん、わかった!」



レイスポス「ヒヒーン!!!」ダンッ!!!

ロトム『突っ込んでくるロト!』

サトシ「“すてみタックル”か……!」


サトシ「ひきつけろ! “ぶんまわす”攻撃!」
 ▼ 232 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:30:49 ID:.lQknTKk [3/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ガキィィィィン!!!

ゴウ「うおわっ……!?」ビリビリ

ゴウ「ただ、ぶつかり合っただけでこれって……お互いなんつー ばかぢからだよ!? ルージュラ、“リフレクター”で衝撃を弱めてくれ!」



カモネギ「……カッ!…………モオオン……ッ!」ズザアァァァ…

  バチィッ!!

レイスポス「ブルヒヒン……ッ!」ズザアァァァ…


サトシ「クソッ! 弾き返すだけで精一杯か!」

ロトム『しっかり ひきつけたハズなのに受け止められてしまったロトー!』

サトシ「思ってたより速い……!」


サトシ「だったら、これで勝負だ!」

レイスポス「ヒヒーン!!!」ダンッ!!!

ロトム『……きたロト!』

サトシ「ちゃんと畑は避けろよ、カモネギ! フィールドにネギを突き立てろ!」


カモネギ「カーモンッ!!!」ドンッ!
 ▼ 233 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:33:24 ID:.lQknTKk [4/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「あっ……慌てないで! ココは危険ですから、建物のなかに避難して――」

 ズシィィィィン…!!!

コハル「……きゃっ!?」グラッ

コハル「なに!? じしん!!?」

コハル「って――」


カモネギ「…………!」ピシッ! バキバキバキ…ッ!!!

コハル「ネギで地面割ってる!? すごっ!」



レイスポス「!?」ガクッ

ロトム『レイスポスが亀裂に足を取られたロトー♪』

サトシ「今だ! カモネギ!」

カモネギ「…………!」クワッ!



サトシ「――“つじぎり”!!」
 ▼ 234 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:41:30 ID:.lQknTKk [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

カモネギ「カァァァァァァモン!!!」ザンッ!


シュバァァァァ…  .. . レイスポス「!?」ザシュッ!   …ハラリッ


ゴウ「よし! 飛ぶ斬撃で、たてがみを少し切り落とした!」

ゴウ「……そっち、逸れたわざを頼む! ルージュラは“ほしがる”で、たてがみをゲットだ!」

グラジオ「ブラッキー! “アイアンテール”!」



サトシ「まだまだ! もっともっと“つじぎり”だ!」

カモネギ「カモカモカモカモォォォォーーーーン!!!!」シュババババッ!

レイスポス「ぐがっ……!?」ドゴォッ!!!

 ドゴッ!! ドゴ! …ドゴゴゴオオオオン!!!!


ロトム『全弾命中! 大ダメージロト♪』

サトシ「……どうだ!?」




レイスポス「フス ブフルス……」ヨロッ

サトシ「…………っ! あんだけ食らっても、まだ倒れないのか……!」

ロトム『攻撃力・防御力・すばやさ――おそるべき高水準ロト』
                      アイボウ
サトシ「……だけど、どんなに強くてもバドレックスが一緒じゃないぶん、動きが たんじゅんだ!」


サトシ「やっぱ、アイツを倒すには半端な力じゃダメだ。しっかりと腰を入れた、ゼンリョクの一撃じゃないと!」
 ▼ 235 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:31:07 ID:Yzr6ghOc [1/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「よし! いけるな、カモネギ!」

カモネギ「カモォ!!」ダンッ!!!

ロトム『ピピッ!? 突っ込んでいってしまったロトー!』

サトシ「……気合い入ってんな、アイツ!」ニッ


カモネギ「カモオオオオオオオオオッ!!!!」タタタッ

ロトム『おおー!? ネギの先端にパワーが集まっていくロト♪』

サトシ「それなら、“つじぎり”だ!」


レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

ロトム『マズいロト、サトシ! きっとカモネギが懐に入る前に、“シャドーボール”で迎撃するつもりロト!』

サトシ「…………!」

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!



 ゴオオオオオ!!!

カモネギ「――ッ!!」
 ▼ 236 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:35:13 ID:Yzr6ghOc [2/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「伏せろ! カモネギ!」

カモネギ「…………」サッ! …タタタッ

ロトム『なんと! ギリギリで掻い潜ったロト!? サトシもカモネギも、すっげーロト♪』

ゴウ「……やっとこっちにも流れてきたか」ニヤッ

ゴウ「ルージュラ! “れいとうビーム”!」

 ドゴオオオオン!!!



カモネギ「カモォン!!」グイッ

レイスポス「…………!」

ゴウ「よし、ネギの間合い! チャンスだ!」

サトシ「くらえ! レイスポス!」


カモネギ「カァァァァァァァァァァモン!!!!」

 ザシュッ…!!!!


レイスポス「ガッ……………………!!!??」

カモネギ「…………」チャキン!


 …ドサッ

 ▼ 237 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:39:44 ID:Yzr6ghOc [3/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カモネギ「…………」フッ

レイスポス「」

サトシ「やっとおとなしくなったか……。よくがんばったな、カモネギ! ゆっくり休んでてくれ」ポヒュッ

ゴウ「ありがとう、ルージュラ。戻ってくれ」ポヒュッ

グラジオ「戻れ、ブラッキー」ポヒュッ


ゴウ「やったな、サトシ、ロトム! おつかれさん。無事、ミッションコンプリートだ!」

グラジオ「ああ。よくやってくれた」

サトシ「へへっ! 二人もありがとう!」

ロトム『エッヘンロト♪』
 ▼ 238 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:41:40 ID:Yzr6ghOc [4/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「にしても、コイツはどうする? まさか、このままってワケにはいかないよな」
                          アイツ
グラジオ「当然だ。キズナのタヅナが完成し次第、バドレックスには、愛馬を乗りこなすとの誓いを果たしてもらわなければならないからな」

グラジオ「とりあえず、居場所だけでもわかるよう なんらかの目印を――」

レイスポス「…………」ムクッ

グラジオ「――ッ!!?」

ゴウ「なっ……起き上がった!?」

ロトム『もう体力は残されていないハズなのに、ありえないロトー!?』


レイスポス「レロォース!!」ダンッ!!!


サトシ「……しまった!」
 ▼ 239 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:45:54 ID:Yzr6ghOc [5/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「ゆっくりで大丈夫ですよ。あのポケモンは、わたくしの友人たちが抑えてくれていますから」

老婆「お嬢ちゃんたち、ありがとねぇ」

「リーリエ! あぶない!」

リーリエ「……えっ?」チラッ


レイスポス「バクロォーッス!!」タタタッ

リーリエ「そんな……レイスポス!? どうして……」

リーリエ(ですが、動けないピカチュウをあちらの木陰にやすませていたのだけが不幸中の幸いでした)

リーリエ「……おばあさんは、わたくしの背中に隠れてください!」

シロン「こぉん!!」キッ
 ▼ 240 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:47:45 ID:Yzr6ghOc [6/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……クソッ!」タタタッ

グラジオ「チッ!」タタタッ

ロトム『!? ふっ……二人とも、危険ロト!』

ゴウ「……ポケモンもなしに、無茶だ!」



 パカラッ!    パカラッ!

リーリエ「……っ! シロン、危ない!!」ダキッ

シロン「こんっ……!?」


サトシ「ダメだ、間に合わない!……リーリエ!」

グラジオ「シロンとその人を連れて逃げろ!」
 ▼ 241 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:49:37 ID:Yzr6ghOc [7/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「カ カムクラウ!」


レイスポス「ッ……!?」

 …ピタッ


ゴウ「……えっ!?」

ロトム『レイスポスの動きが止まったロトー!?』

ゴウ「やっぱり、体力の限界だったのか……?」



リーリエ「…………?」キョロ キョロ

リーリエ「あっ……」


バドレックス「…………」ニコッ

 スウゥゥ…

 ▼ 242 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:51:41 ID:Yzr6ghOc [8/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

<クロォ-ス…

ゴウ「逃げられたか……!」

「ゴウーー!!」

ゴウ「……コハル!」

コハル「レイスポスが村の外へ走っていくのが見えたけど、いったいなにがあったの!?」

ゴウ「それが――」カクカクシキジカ メブキジカ


リーリエ「はぁ……」ヘナヘナ… ペタンッ

老婆「本当にありがとうねぇ、お嬢ちゃん。あなた、私の命の恩人ですよ」

リーリエ「い、いえ。結局、わたくしはなにも……」

リーリエ「怪我はない? シロン」

シロン「こぉん……」シュ-ン…

リーリエ「……シロン?」
 ▼ 243 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:53:34 ID:Yzr6ghOc [9/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「大丈夫か!? リーリエ!」

リーリエ「は、ハイ、なんとか。……どうやら、バドレックスがわたくしたちを助けてくれたみたいなんです」

サトシ「バドレックスが? ともかく、無事でよかった」

グラジオ「何事もなかったからよかったものの……」

グラジオ「あんな無茶をして! とうさんに会う前におまえの身になにかあったら元も子もないだろう!」

リーリエ「ご、ごめんなさい おにいさま!」

サトシ「お、おいグラジオ……。心配だったのはわかるけど、もとはといえば逃したオレたちが悪いんだしさ」

老婆「あんまりお嬢ちゃんを責めないであげてねぇ。その娘は足が悪い私のことをかばってくれただけなんですよ」

グラジオ「…………っ!」
 ▼ 244 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:55:18 ID:Yzr6ghOc [10/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「声を荒げてすまなかった。……ほら、オレの手に掴まれ」スッ

リーリエ「あ、ありがとうございます。わたくし、まだ膝がガクガクで……///」

サトシ「そっか。けど、ならリーリエはみんなのことを守ろうとがんばったんだな! すっげーじゃん!」

リーリエ「そのような大層なことはこれっぽっちも……。わたくしも守ってもらっただけですし」

サトシ「そんなことないって! 一生懸命なリーリエ、すっげーカッコよかったぜ!」ニッ

リーリエ「…………/// ありがとう、サトシ」

サトシ「シロンも、カッコよかったぜ。リーリエたちを守ろうと、あんなデッカいやつに立ち向かってさ!」ナデナデ

シロン「こん……」

サトシ「あれ? なんか元気ないな」

リーリエ「さっきからそうなんです。どうしたのかしら……?」


グラジオ「まったく……。強くなってくれるのは嬉しいが、あまり影響を受けられるのも考えものだな」ボソッ

リーリエ「……おにいさま?」

リーリエ「影響って……だれが、誰のですか?」

グラジオ「!」

グラジオ「……こっちの話だ」

サトシ/リ-リエ「「…………?」」
 ▼ 245 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:58:00 ID:Yzr6ghOc [11/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

村長「お客人……いや、村の救世主! 村の者を救ってくれて、なんとお礼をいっていいか……」

サトシ「助けられたのは、オレたちだけの力じゃありません」

村長「はて……? そうすると、紹介してくださった以外にも、おともだちが来ていたのですかな?」

村長「もし そうなのじゃったら、その方にもお礼を――」

サトシ「豊穣の王――バドレックスが力を貸してくれたから、こうして誰もケガせずにあいつを追い返せたんです」

村長「……なにかと思えば、またおとぎ話のことですかな」

村長「ホッホッホッ! たしかに、おとぎ話によると豊穣の王は、ガラルの過去・現在・未来を見通すそうじゃからのう」

村長「きっと、どこか遠くで見守ってくれているハズじゃ」

サトシ「…………!」

ゴウ「……ほら、サトシ。くやしいのはわかるけど、やっぱ無理だって」


老婆「でも――」
 ▼ 246 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:59:40 ID:Yzr6ghOc [12/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「えっ……おばあさん?」

老婆「でも、私たちを一生懸命に守ってくれたこのお嬢ちゃんたちがウソを言ってるとは思えないし……なにより私も、あのポケモンに襲われそうになったとき、この子たち以外にも誰かが助けてくれたような気がするのよねえ」

サトシ「…………! そう、それです! そいつがバドレックスです!」

老婆「あら、あの温かく見守ってくれてるかんじがそうだったの? なら、おとぎ話だなんていって悪いことしちゃったかもねぇ」

 ザワザワ…


 ――まさか、ほんとに豊穣の王が……?

 ――けどたしかに、あのポケモンがばあさんたちに襲いかかったとき、坊主どもは誰もポケモンを出してなかったような……。

 ――わたしも、昔は畑にイタズラをすると王様のポケモンに身体を取られちゃうって信じてたけどね。

 ――そんなもんが本当にいるなら、不毛な土地をなんとかしてほしいね。


村長「……ムムッ」

村長「そういえば、先ほどのポケモン。まるで おとぎ話の暴れん坊、王の愛馬のような……」

村長「しかし、そんなのはワシの考えすぎですかな……?」ブツブツ


サトシ「アイツは、さみしがりやで――」
 ▼ 247 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:01:56 ID:Yzr6ghOc [13/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「村のみんなから忘れられたのが。愛馬と離ればなれになったのが悲しくて。それで今は、力をなくしちゃってる」

サトシ「だけど、俺たちがかならず元の力を取り戻させてみせる!」

サトシ「だから村のみんなにも、ほんのちょっぴりでいい。アイツのこと、信じてあげてほしいんです!」

サトシ「このおばあさんがオレたちを信じてくれたみたいに!」

村長「…………」



村長「そこまで言われたらしょうがないですな」
 ▼ 248 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:03:55 ID:Yzr6ghOc [14/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「…………! 村長さん、それじゃあ……!」

村長「フリーズ村の村長として、お世話になったお客人の頼みを無下にはできんしのう」

村長「それにこう見えてワシも、大昔 王に捧げるタヅナを編んでいたと謂われる一族の末裔じゃ」

村長「伝統が失われた今、もちろんすぐにとはいえんが……」

村長「遠からぬ未来。かならずや王のために、ふたたび村をあげてタヅナを奉納すると約束しよう」

村長「……『フリーズ雪祭り』とでも銘打って大々的に宣伝すれば、村の外からも多くのお客人がきてくれそうですしのう」

サトシ「村長さん……」


サトシ「ありがとうございます!」ペコッ

村長「こちらこそ、我らが雪原の王のことを頼みましたぞ。……フリーズ村の新たな観光名物のためにも!」
 ▼ 249 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:05:58 ID:Yzr6ghOc [15/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「なーんか、村長の村おこしにうまく使われた気がするんだよなぁ」

コハル「あ、あははっ。たしかに……。ちゃっかりしてるよね、村長さん」

サトシ「いいじゃん! 理由はどうあれ、バドレックスのこと信じるって約束してくれたんだ。きっと喜ぶぞ、アイツ!」

リーリエ「ふふっ♪ 嬉しそうですね、サトシ」

サトシ「あったりまえだろ!」ニッ

サトシ「これも、リーリエの一生懸命さが、あのおばあさんに通じたおかげだよ!」

リーリエ「…………///」

グラジオ「だが、村長たちに誓いを守ってもらうためにも、まずはサトシ――お前が誓いを果たさなければならない」

ゴウ「そっか。結局のところキズナのタヅナを作るには、かがやくはな がないとどうにもならないもんな」

ゴウ「まさか村長、それがわかってたからあんな安請け合いしたんじゃ……!?」

サトシ「だいじょぶだいじょぶ! それもなんとかなるって!」

ゴウ「……サトシはいつもそれだ」フッ

サトシ「たぶん、オレはまた途中で眠っちゃう気もするけど……」


サトシ「バドレックスに報告にいこうぜ!」
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