【SS】白いスカーフ キャラクターストーリー 〜エーフィ〜:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】白いスカーフ キャラクターストーリー 〜エーフィ〜:ポケモンBBS

  ▼  |  全表示51   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】白いスカーフ キャラクターストーリー 〜エーフィ〜

 ▼ 1 々。 15/08/09 23:53:26 ID:u/wWUrW6 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
※お読みください※

・【SS】白いスカーフ
 に登場するエーフィにスポットを当てたキャラクターストーリーです

・時系列は本編より約3年前

本編【SS】白いスカーフ
http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=70534

続編兼キャラクターストーリー 〜アブソル妹〜 編
http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=75769
 ▼ 2 々。 15/08/09 23:54:13 ID:u/wWUrW6 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
私『はあ!』

私は気合と共に光の壁を生成する。

そこへ、

ゴウッ!

辺りを熱で焦がしながら、巨大な火の玉がいくつも飛んできた。

ドンッ!

火球が眼前の壁に当たり、鈍く重い音を響かせ散る。

私(1つめ。)

ドンッ!

私(……2つめ。)

攻撃を受け止めるたびジリジリと熱が伝わってくる。
 ▼ 3 々。 15/08/09 23:55:14 ID:u/wWUrW6 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドンッ!

ピシッ!

私(っ!?)

3つ目で壁に小さな亀裂が入った。

ドンッ!

バリリッ!

4つ目。さらに亀裂が広がる。

私(あと……ひとつ!)

ドンッ!

バリン!!

最後の火球を相殺する形で光の壁も砕け、その破片がキラキラと舞い消えてゆく。
それと共に攻撃は止んだ。
 ▼ 4 々。 15/08/09 23:56:55 ID:u/wWUrW6 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
私(……。)

私は自身の身体を検める。
傷は負っていない。

私『ふぅ〜。』

私(何とか防いだ。)

気が付けば額にはじんわりと汗が浮かんでいた。

???「よく防いだの。」

先の攻撃を放った者が涼しげな顔でこちらへ歩いてくる。
銀色にきらめく体毛。妖艶に揺らぐ九つの尾。
この「おくりび山」の主。キュウコンだ。

私『最後は砕けてしまいました。まだまだです。』
 ▼ 5 々。 15/08/09 23:58:44 ID:u/wWUrW6 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
キュウコン「4つ目からは危ういが、3つ耐えれば、まあ実用の範囲内じゃろうな。」

キュウコン「ひとまず合格じゃ。」

私『ありがとうございます。お師匠様。』

私は彼女に育てられた。
幼い頃家族を失い、私自身も死ぬところを救われて以来、彼女に師事している。

今回の課題は師匠の攻撃を5回防ぐこと。
鍛錬を始めて7年。ようやくここまできた。

キュウコン「明日からは実戦形式に移す。今日はもう終いじゃ。」

私『はい。』

背を向け去っていく彼女に一礼し、私も休むことにする。
汗を掻いて気持ちが悪いので、近くの小川へ水浴びに行くことにしよう。
 ▼ 6 トカゲ◆CSn9vcIqE6 15/08/10 01:30:38 ID:gaG.JnTQ NGネーム登録 NGID登録 報告
おお、続編か…!
支援です!
 ▼ 7 フキムシ@ポイントマックス 15/08/10 02:02:08 ID:70HVH82k NGネーム登録 NGID登録 報告
初見&支援!
まずは過去作を読ませていただいた後、こちらに来ますね。
 ▼ 8 ラーチ@まがったスプーン 15/08/10 06:10:42 ID:nqTDHFns NGネーム登録 NGID登録 報告
続編!!支援!
 ▼ 9 コガシラ@ねばねばこやし 15/08/10 08:03:39 ID:f5D4UQQ. NGネーム登録 NGID登録 報告
これは支援せざるを得ない
 ▼ 10 々。 15/08/10 21:02:50 ID:y5IEjHAc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援感謝です。


――

きらめく水面(みなも)を覗き込めばそこには自分の姿が映っていた。

エーフィ。

それが今の私。

師匠の元へやってきた時、私はまだイーブイだった。
当時の希望としては母と同じニンフィアになりたかったが、状況がそれを許さなかった。

私は声を失っていたのだ。

エーフィへの進化を勧めたのは師匠だ。
エスパータイプのエーフィならばテレパシーが使える。

意思の疎通もできずこの先生きてゆくのは難しい。
私に選択の余地は無かった。

そして私は進化し、エーフィになった。
以来会話はテレパシーを使っている。
 ▼ 11 々。 15/08/10 21:05:56 ID:y5IEjHAc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
シュルルッ

首に巻いた白いスカーフを解き、水に入る。
ひんやりとした水の感触が心地よい。

私『ふぅ。』

一息ついていると上空から声を掛けられた。

???「やあ、エーフィ。」

声の方へ視線を向けるとそこにはラティオスがいた。

ラティオス「今日の鍛錬は終わりかい?」

私『ええ。ようやく認められたわ。』

ラティオス「それは良かった。おめでとう。」

私『ありがとう。』
 ▼ 12 々。 15/08/10 21:07:08 ID:y5IEjHAc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラティオス「それじゃあ、明日から実戦形式だ?」

私『そうね。』

ラティオス「気をつけなよ。キュウコンさん熱くなるとすごいから。」

私『お師匠様をその気にさせることができるのは、この辺りじゃあなたくらいだわ。』

ラティオス「と言われても、まだまだ遊ばれてるようだけどね。」

ラティオス「いつか本気で相手してくれないかなあ。」

私『……ねぇ、ラティオス。』

ラティオス「ん?なんだい?」

私『あなたがお師匠様に挑む理由はなに?』
 ▼ 13 々。 15/08/10 21:08:06 ID:y5IEjHAc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラティオス「鍛錬っていうのもあるけれど、一番の理由は楽しいからかな。」

ラティオス「己の限界に挑む。」

ラティオス「そう考えると、熱くならないか?」

私『分からないわ。』

勝負事なら勝てる方が良いに決まっている。
勝てる見込みが微塵もない勝負をして何が楽しいのだろう。

そんな私の心中を察してか、彼は苦笑いを浮かべた。

ラティオス「多分男にしか分からないことさ。」
 ▼ 14 タフリー@コンテストパス 15/08/11 16:37:47 ID:X/VMQ0Qg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援

>>2 のイラスト書いてみる。
載せかた分かんないから終わるときくらいに貼るわ
 ▼ 15 々。 15/08/11 21:12:57 ID:YKbAu/Ak [1/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>14
支援感謝です。
イラスト楽しみにしております。
 ▼ 16 々。 15/08/11 21:15:42 ID:YKbAu/Ak [2/10] NGネーム登録 NGID登録 報告

ところで、と彼は話題を切り替える。
彼の視線は私の首にあった。

ラティオス「……傷の調子はどうだい?」

傷――私の首に残る大きな牙の痕のこと。

普段はスカーフで隠し他人には見せることはないが、
信頼のおけるごく一部の者にはこの傷と、そして傷を負った経緯を打ち明けている。

私『時々疼くの。これ以上はもう治らないと思うわ。』

私は再び水面に映った自分の姿を見て答える。
彼が気にしていたこの傷の事件はもう7年も前になるのだ。

ラティオス「オレに何かできるといいんだが……すまないね。」
 ▼ 17 々。 15/08/11 21:17:26 ID:YKbAu/Ak [3/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
私『気を遣ってくれてありがとう。』

こういう真摯なところが彼を信頼する理由。
初めて会ったときもこうやって気を遣ってくれたかな。

あれは確か山の色合いが黄金色へと変わる頃だった――


――

キュウコン「どうじゃ?問題なく動けそうか?」

私はコクリと頷く。

たった今、私はエーフィに進化した。
あちこちの感覚が随分と変わってしまったが、自然と身体の変化を受け入れることができた。
これが進化というものなのだろう。
 ▼ 18 々。 15/08/11 21:19:32 ID:YKbAu/Ak [4/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
キュウコン『我のテレパシーは届いておるな?』

頭に響く師匠の言葉に、私は再び頷く。

キュウコン『進化したことで、そちにもこの力が備わったはずじゃ。』

ある日師匠は不思議な石を持ってきた。

師匠が言うには、その石がイーブイからエーフィに進化する手段のひとつらしい。
「手段のひとつ」ということは他にも方法があるらしいが、
まだ幼い私が進化するにはこの方法が一番確実とのこと。

後で知った話だが、あの不思議な石はとても貴重なもので、
その入手難易度から進化の方法としてはまず選択肢に入らないらしい。

キュウコン『本来、時間と共に自然と話せるようになるらしいが、早いに越したことはないじゃろう。』

キュウコン『我も早くそちの声が聞きたいのでな。鍛錬するのじゃ。』

私は再度頷く。
 ▼ 19 々。 15/08/11 21:24:06 ID:YKbAu/Ak [5/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
それから私は必死にテレパシーの習得に励んだ。
自身の意思を伝えたい。そして、ここまでしてくれる師匠の期待に応えたい。

声が伝わったのはそれから半月が過ぎた頃。
師匠はとても綺麗な声をしていると言ってくれた。
その嬉しそうな表情は今でも鮮明に覚えている。

そして、まだ慣れないテレパシーでなんとか意思疎通を図っていた頃、私はラティオスと出会った。

ラティオス「こんにちは。」

彼は社交的だった。
当時はまだ少年だった彼だが、その雰囲気から随分と大人びて見えた。

私『……こんにちは。』

私は緊張していた。
師匠以外で初めてテレパシーを使った相手だったから。
 ▼ 20 々。 15/08/11 21:26:57 ID:YKbAu/Ak [6/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラティオス「?」

ラティオス「君はテレパシーを使うの?」

私『うん。』

ラティオス「……そう。」

彼は暫く不思議そうにしていたが、特に追求することなく話を続けた。

ラティオス『ならボクもテレパシーで話そうかな。』

ラティオス『この辺りにとても強いポケモンがいると聞いたんだけど、君は知らない?』

私『……知ら……い。』

ラティオス『うん?』

ラティオス『ちょっと、聴き取りにくいね。』
 ▼ 21 々。 15/08/11 21:28:59 ID:YKbAu/Ak [7/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
私『ま……慣れ…ない。』

ラティオス『まだ慣れてないんだね。』

ラティオス『それならボクが練習の相手になってあげる。』

ラティオス『ボクは「ラティオス」。君の名前は?』

私『……エー…フィ。』

ラティオス『「エーフィ」だね?』

私『うん。』

ラティオス『今日からボクたちは友達だよ。よろしくね。エーフィ。』

私『うん!』
 ▼ 22 々。 15/08/11 21:31:18 ID:YKbAu/Ak [8/10] NGネーム登録 NGID登録 報告

――――

ラティオス「おーい、エーフィ?」

彼の言葉で回想から意識を戻す。

私『ごめんなさい。昔を思い出していたの。』

ラティオス「何か嫌なこと思い出させてしまったかな。」

私『違うの、あなたのことよ。』

ラティオス「オレの?」

私『あなたに随分と救われたなと思って。』

ラティオス「オレはただ友達として接しただけだよ。」
 ▼ 23 々。 15/08/11 21:32:53 ID:YKbAu/Ak [9/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
私『……やっぱり「友達」なのね。』

ラティオス「ごめん。君の好意は素直に嬉しいけれど、それでもオレには応えることができない。」

私『……。』

強くて優しくて頼れる彼。そんな彼に私は惹かれていた。
募る想いをつい先日告げたばかりだが、私の初恋は叶わなかった。

私(未練たらしい女だと思われたかな……。)

もしかしたら心変わりがあるかもしれないと、今一度尋ねてみたが、
やはり彼の意思に変化はないようだ。

彼と私たちは違う。
彼は伝説の一族であり、彼の伴侶もまた同族の者でなければならない。
種族の違いを思い知らされた瞬間だった。
 ▼ 24 々。 15/08/11 21:36:01 ID:YKbAu/Ak [10/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラティオス「君にはオレよりもずっと相応しい相手が見つかるよ。」

振られはしたが、それまでの関係は破綻することなく友としての絆は強くあった。
そんな彼が気を遣ってくれる。

ラティオス「……だから、もう少し他人との関係を持ってみたらどうだい?」

私には彼以外友達と呼べるものはいない。
師匠の知人などとは問題なく接することができるけれど、私と同世代となるとどうしても距離を置いてしまう。

主な原因はこの傷と、言葉が話せないことへの引け目。
師匠や彼が方々手を尽くしてくれたのだが今でも克服できずにいる。

私『はあ……。』

ラティオス「ゆっくりでいいさ。オレもできるかぎり協力する。」

私『努力してみるわ……。』

ラティオス「そう。その息だよ。」
 ▼ 25 スゴドラ@たいようのいし 15/08/12 06:38:31 ID:F5TS2xuE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 26 ークイン@きあいのタスキ 15/08/12 06:38:31 ID:F5TS2xuE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 27 mioIcKZS0g 15/08/12 08:27:30 ID:ns5mEt0. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
過去作読んだけど面白かったし読みやすかった。
 ▼ 28 マンタ@サンのみ 15/08/12 17:58:52 ID:.zVOX1mk NGネーム登録 NGID登録 報告
過去作読ませていただきました。とても感動しました。文才もあって羨ましいです。
では、引き続き支援です!
 ▼ 29 ダンギル@どくどくだま 15/08/13 20:09:28 ID:Z6.b78BM NGネーム登録 NGID登録 報告
次回はいつになるのか書いてくれると嬉しい
支援
 ▼ 30 々。 15/08/13 22:34:22 ID:oBkHeqd2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援感謝です。

本シリーズをお読みいただき、ありがとうございます。
他にもいくつか書いておりますので、よろしければ過去ログを検索されてみてください。
コテ検索「茶々。」で出てくると思います。

>>29
今回から「ここまで」と「次回更新の予定」を書いていきますね。
ご意見感謝です。

それでは続きをどうぞ。
 ▼ 31 々。 15/08/13 22:35:40 ID:oBkHeqd2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
――

キュウコン「痛みは和らいだか?」

その夜、夕食の席で師匠はそう尋ねてきた。

私『?』

私は質問の意味が分からなかった。
昼間の鍛錬では傷など負ってないし、となると、

私『首の傷のことですか?』

キュウコン「違う。ラティオスのことじゃ。」

私『!』

キュウコン「よもや気づいておらぬとでも?」

ラティオスのことは師匠には話していない。
だが、彼女の様子からすると一連の出来事は既に知っているのだろう。
 ▼ 32 々。 15/08/13 22:37:30 ID:oBkHeqd2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
私『…………。』

私『……今日、改めて彼の返事を聞きました。』

キュウコン「ふむ。」

私『……やはり…………ダメ……でした……。』

口にすることで堪えていた感情が溢れ、地面にパタリと涙が落ちる。

キュウコン「そうか……。」

暫くの沈黙の後、師匠は口を開く。

キュウコン「奴は若いが、自分の立場というものを弁えておる。」

キュウコン「実はな、ラティオスから相談を受けていたのじゃ。」

キュウコン「エーフィ。そちが自分に想いを寄せているのではないかと。」
 ▼ 33 々。 15/08/13 22:39:44 ID:oBkHeqd2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
キュウコン「奴もまた悩んでおった。立場上、そちの想いを受けるわけにはいかないからの。」

キュウコン「それによって友を深く傷つけるのではないかと心配しておった。」

私『それが分かっていたのなら、お師匠様はなぜわたしを諭してくださらなかったのですか!?』

私『そうすればわたしは……告白なんてしなかった!』

思わず声を荒げてしまう。
彼の気持ちを知っていれば早い段階で手を引くことができたかもしれない。
叶わぬ恋なら最初から諦めていれば、ここまで辛い思いをせずに済んだのに。
 ▼ 34 々。 15/08/13 22:42:07 ID:oBkHeqd2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
キュウコン「こういうことはの、何事も経験なのじゃ。」

キュウコン「勝利も敗北も等しくは糧。」

キュウコン「失敗や敗北を恐れることは良い。じゃが逃げてはならぬ。」

キュウコン「その先にしか見えぬものもあるのじゃから。」

それから私はひとしきり泣いた。
止め処なく溢れる涙とは対照的に、心は静かに落ち着いてくるのが分かった。
溜めていた感情を吐き出してしまえば、こんなに楽になるものなのだ。

私が落ち着いた頃、師匠は再び口を開く。

キュウコン「結果は残念じゃったが、我は嬉しくもある。」

キュウコン「そちにも他人(ひと)並みの感情があると分かったのでな。」
 ▼ 35 々。 15/08/13 22:44:15 ID:oBkHeqd2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
私『?』

キュウコン「幼い頃より感情の表現が希薄じゃったからのう。」

キュウコン「そちの過去のこともある。」

キュウコン「誰かを好くなどという感情は欠落しておるのではないかと心配しておった。」

そして師匠は私に微笑む。

キュウコン「声は出ずとも友は作れるし、恋もできる。普通の娘となんら変わらぬ。」

キュウコン「何も引け目に感じることはない。己に自信を持て、そなたは我の……自慢の娘じゃ。」

先程とは違う涙が頬を伝う。
彼女は私のことを「娘」と呼んでくれた。「自慢の娘」と。
心が満たされていくのが分かった。

私(ありがとう。)

私(……お母さん。)
 ▼ 36 々。 15/08/13 22:45:44 ID:oBkHeqd2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
今日はここまで。
次回更新は日曜になる予定です。
 ▼ 37 ァイアロー@ほしのかけら 15/08/13 23:05:14 ID:qBUkegw. NGネーム登録 NGID登録 報告
お疲れ様です。
とても良いお話ですね。涙が出てきます。
過去ログの作品も読ませていただきます。ご丁寧に教えていただきありがとうございます。
 ▼ 38 トカゲ@たべのこし 15/08/15 09:08:15 ID:5kZnTUjA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!もらい泣きするわwww
 ▼ 39 々。 15/08/16 20:55:22 ID:msIJ0O/U [1/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
次の日、

いつものように師匠とバトルをしに来たラティオスは彼女の異変に気が付いた。

ラティオス「えっと……キュウコンさん?今日はなんだか恐くありません?」

キュウコン「さて、心当たりはないかの?」

ラティオス「え!? オレ何かしました?」


キュウコン「エーフィ。」


ラティオス「!!」

キュウコン「よくも我が愛弟子を泣かしてくれたな?」
 ▼ 40 々。 15/08/16 20:56:48 ID:msIJ0O/U [2/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラティオス「あの……、そのことはオレも相談してましたよね。」

キュウコン「そうじゃな。」

ラティオス「オレの意思を尊重するとも言ってくれたはず。」

キュウコン「うむ。」

ラティオス「なら、」

キュウコン「じゃが、我の気持ちは治まらん。」

キュウコン「ラティオスよ。」

ラティオス「……はい。」

キュウコン「責任の取り方というものを知っておるかのう?」
 ▼ 41 々。 15/08/16 20:58:10 ID:msIJ0O/U [3/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
そう言うと師匠は自らの頭上に大きな火球を形成する。

ラティオス「……え?」

キュウコン「男なら、逃げずに一発受けてみよ。」

ラティオス「いや、ちょ、待ってください!」

ラティオス「それ結構本気のやつでしょ!?」

キュウコン「ほれ、さっさと構えんか。」

ラティオス「ちょっと!エーフィもそこで見てないで何とか言ってくれ!」

ここまで慌てるラティオスを見たことがない。
私は思わずくすくすと笑ってしまう。
 ▼ 42 々。 15/08/16 21:00:40 ID:msIJ0O/U [4/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
エーフィ『お師匠様の本気、受けてみたいんでしょう?』

ラティオス「ああ……。」

ラティオス「…………女性って強いんだな。」

そのひと言を残し、彼は火球に包まれた。

今回のことはラティオスに非があるわけではないので、師匠も手加減はしているだろう。

黒コゲになって堕ちていく彼を念力で受け止め、大丈夫?と声を掛ける。
彼は目を回していた。
 ▼ 43 々。 15/08/16 21:08:42 ID:msIJ0O/U [5/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
キュウコン「どうじゃエーフィ。気持ちが良いじゃろう?」

私『はい。』

満足そうに笑顔を向けてくる師匠に同意する。
ラティオスを気の毒には思うが、ちょっとスッキリしたのもまた事実。

ラティオス「……聞こえてるよ。」

私『あ……。』

キュウコン「おや?まだ意識があったか。どれ、もう一発。」

ラティオス「い、いや、もう結構です。」

キュウコン「ふふふっ。」
 ▼ 44 々。 15/08/16 21:09:54 ID:msIJ0O/U [6/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラティオス「……受け止めてくれてありがとう。エーフィ。」

私『ええ、だってあなたはわたしの大切な友達だもの。』

ラティオス「その割には随分と楽しそうだったよ。」

私『そうかしら?』

ラティオス「ああ、いい顔をしている。」

私『……ねぇ、ラティオス。』

ラティオス「なんだい?」

私『これからもよろしくね。』

ラティオス「ああ、よろしく。エーフィ。」
 ▼ 45 々。 15/08/16 21:12:48 ID:msIJ0O/U [7/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
家族を失って7年。
まだ辛く思うところはあるし、傷のことも克服できてはいないけれど、
私には愛する育ての母、そして大切な友がいる。


大丈夫。
私はきっとやっていける。


キュウコン「ひとつ前進したのう。」

キュウコン「良い機会じゃ、我からそちに目標を授けるとしようかの。」

私『え?』

キュウコン「3年後。そちには転機が訪れる。」

私『それは、どのような?』

キュウコン「さて、なんじゃろな?」

私『?』
 ▼ 46 々。 15/08/16 21:15:14 ID:msIJ0O/U [8/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
キュウコン「とにかく3年後じゃ。それまでに仕上げる。」

キュウコン「さあ、鍛錬じゃ。」

キュウコン「今日から実戦形式。」

キュウコン「弟子とて容赦はせぬから、そちも遠慮は要らぬ。」

キュウコン「学んだこと全てを見せてみよ。」

私『はい!』

3年後、いったい何があるのだろう?
とにかく今はこの師匠から学べること全てを吸収し、一人前として認められること。
それが私の目標だ。

ラティオス「がんばれよ。エーフィ。」

私『ええ、わたし強くなるわ。』
 ▼ 47 々。 15/08/16 21:17:56 ID:msIJ0O/U [9/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
キュウコン「さあ、かかってくるがよい。」

私は身構える。

対峙する相手は、この「おくりび山」の主。
「白銀のキュウコン」それが私の師匠であり、育ての母であり、


そして理想の女性。


私『いきます!』

彼女に近づくため私は地面を強く蹴る。


この跳躍は未来への一歩。


私(強くなろう。そしていつかはあなたのように!)



――おわり――
 ▼ 48 々。 15/08/16 21:20:14 ID:msIJ0O/U [10/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
おしまいです。

いかがだったでしょうか。
個人的には前作2つよりずっと難しいお話でした。

今回執筆にあたり、前作を読み直したのですが修正したい箇所がまた多いこと……。
いつかは加筆修正版をお見せできればと思っております。

最後まで読んでくださった方、支援くださった方、
ありがとうございました。
 ▼ 49 ョロトノ@しめつけバンド 15/08/16 21:52:24 ID:IQEPSGg6 NGネーム登録 NGID登録 報告
お疲れ様でした!
とても読み応えのあるクオリティの高い素敵なSSでした!これからも素晴らしいSSを作り続けてほしいなと思います。
では、またいつか、茶々。さんのSSが読める日を楽しみに待っています。
本当にお疲れ様でした!
 ▼ 50 グザグマ@むしのジュエル 15/08/16 21:57:27 ID:LBsYdCVs NGネーム登録 NGID登録 報告
このシリーズめっちゃ好き
俺の好きなポケモンばっか出てる
 ▼ 51 トカゲ◆CSn9vcIqE6 15/08/17 22:00:19 ID:9dLHt7z2 NGネーム登録 NGID登録 報告
乙です!
また、続編や新作等楽しみに待たせて頂きます!
  ▲  |  全表示51   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼