俺「目が覚めたらポケモンになってたんだが……」:ポケモンBBS(掲示板) 俺「目が覚めたらポケモンになってたんだが……」:ポケモンBBS

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俺「目が覚めたらポケモンになってたんだが……」

 ▼ 1 1◆J44kAZeDOM 15/08/11 19:09:35 ID:S.ZenHAU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プロローグ

俺、最低だ。

あいつは俺と、あんなに仲良くしてくれたのに……

あいつとポケモンを皆に隠れてこっそりプレイした廃屋の屋上。

見下ろすと、地面が遥か遠くに見える。

俺なんかが生きてちゃダメだよな……
 ▼ 610 1◆J44kAZeDOM 15/09/24 20:16:12 ID:1Z1Zy38w [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さてと。

そう決めたからには、なんとかコミュニケーションを取らなきゃいけないんだけど……

ペラップ、どうにも弱気って言うか……

引っ込み思案? あ、いやこう言うのは内気って言うのか。あれ? 引っ込み思案もおかしくはない……

いやどうでもよくて。

あの態度、声のすぼみ方。

アカリ「うーん……」

コミュニケーション取りにくいタイプの人……じゃなくてポケモンなのよね……

何か薄くて透明な、けど頑丈な壁を1枚周りとの間に挟んでる、そんな感じ。

話しかければ会話は成立するけど本心をさらけ出してはくれない。ような気がする。

あたしもまだまだ修行が足りないのかなあ……
 ▼ 611 1◆J44kAZeDOM 15/09/24 20:21:20 ID:1Z1Zy38w [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ん?

そういや人間の言葉が話せるポケモンってさ……ポケモンの言葉を翻訳出来たりするんじゃ?

アカリ「ねえペラップ」

返事はない。ポッタイシたちと話し込んでるみたい。

うーん、ま、邪魔しちゃ悪いか。

ルクシオ「るく、るくるく」

ペラップ「え……? あ、何か……」

話の流れからしてルクシオが、あたしがペラップに話しかけてるのを伝えた感じか。

アカリ「ねえペラップ、あなたさ。ポケモンの言葉を翻訳出来たりしない?」
 ▼ 612 1◆J44kAZeDOM 15/09/24 20:25:08 ID:1Z1Zy38w [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

ああ! 正直その発想はなかった!

そうか、俺たちの言葉を翻訳してもらえるのか……

ペラップ「出来る……と思う……」

尻すぼみに声が小さくなっていくが、これは自信を持って断言出来る。

こいつは翻訳出来る。確か向こうでもアニメのポケモンでニャースがやってたし。

アカリ「ホント?!」

アカリの目が期待に輝きを帯びる。

ペラップ「う、うん……」
 ▼ 613 1◆J44kAZeDOM 15/09/24 20:32:18 ID:1Z1Zy38w [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして。

アカリは最も対処に困る爆弾を投下してきた。

アカリ「ルクシオはなんであたしとお風呂入りたくないの?」

素直な疑問。

だからこそ、余計答えるのが難しい。

ルクシオ「え……っと……」

しどろもどろになる。

自分自身で答える必要がないのが幸いだったけど、はっきり言ってそんな程度じゃなんの慰めにもならない。

まさか俺が元人間の男だからなんて言えないし……

水を打ったように静まりかえった部屋。

俺の思考はどんどん加速して行く。

ここで暴露してしまってもいいのか?

いやダメだ。ここで暴露したらアカリがショックで倒れてしまう。

なんせ、ペラップの事があった直後なのだ。

連続でそんな大事聞いたら正直俺でも持たないと思う。
 ▼ 614 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/09/24 20:34:48 ID:axpx2MFE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 615 1◆J44kAZeDOM 15/09/24 20:38:28 ID:1Z1Zy38w [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「やっぱあたしの事……」

露骨に気落ちした表情を見せるアカリに慌てて訂正に走ったが、通訳が気弱な物だからその込められた意志がはっきり伝わったかどうかは怪しい。

ポッタイシ「なんとなく、でいいのよ」

小声でそうアドバイスされた。アカリが下を向いている内に。

ルクシオ「そう、なんとなく! なんとなく風呂だけが嫌なのであって、アカリの事は別に嫌いじゃない!」

ペラップがそれを人間の言葉に翻訳して行く。

アカリ「ホント……? あたしの事嫌いじゃないの?」

頷き返した。

アカリ「よかったあ……ずっと不安だったの」

アカリが思いっきりため息を漏らしている傍ら、俺も内心肩をなでおろしていた。
 ▼ 616 クオング@ウッディメール 15/09/24 20:38:55 ID:1Z1Zy38w [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 617 コリザル@こだいのツボ 15/09/24 21:38:14 ID:rVLDOFUQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 618 1◆J44kAZeDOM 15/09/25 21:51:49 ID:5Zn1PDuk [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

アカリ「じゃ、誤解も解けた事だし……そろそろご飯ね」

誤解が解けた……よね、うん。

アカリ「みんな、戻って!」

でもそれにしてはルクシオの態度がおかしいのよね……

慌てたみたいで。

何か聞かれたらまずい事でもある、そんな感じ。

まあいっか。もしまだ距離があったとしてももっと仲良くなって行ければさ。

それに、聞かれたくない事をあんまり無理に聞かない方がいいに決まってる。
 ▼ 619 ンペルト@デボンのにもつ 15/09/25 21:54:57 ID:pZ0HVjjk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 620 1◆J44kAZeDOM 15/09/25 21:57:28 ID:5Zn1PDuk [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
別にあたしに何か秘密がある訳じゃないけどさ。

でも秘密ね、って言われてそれをばらされるのが嫌な事ぐらい、誰だってわかるし

秘密を聞き出そうとする人を不快に思うのも当然の事。

そこまで打ち解けてくれてないって事なのは悲しいけど、それもゆっくりと。

慌てたっていい事ないってのはジュン兄ちゃんが教えてくれてるしね。

アカリ「あ、これとこれを……」

考え込んでいる内に食事会場に着いていて、気が付くとメニューを注文していた。

あたしもずいぶん旅慣れて来たな、と軽く笑う。

アカリ「みんな、出て来て!」
 ▼ 621 1◆J44kAZeDOM 15/09/25 22:01:44 ID:5Zn1PDuk [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ、そうだ!

まずはペラップにこれだけは言っとかないと!

アカリ「絶対喋らないでね、ペラップ。みんなびっくりしちゃうから」

誰にも聞こえないように、小声で。

自由を縛るのはあんまり好きじゃないけど、これに関してはホントにどうしようもないし。

ペラップは頷いた。

アカリ「ポッタイシたちにも迷惑かけちゃうかもだけど、ごめんね」

割と3匹は食事中いろんな会話をしてる感じだったから、なんかかわいそうな気もするけどね……
 ▼ 622 1◆J44kAZeDOM 15/09/25 22:09:26 ID:5Zn1PDuk [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ま、でもみんなちゃんと納得してくれてる……よね? まあそんな表情してるから、たぶん大丈夫かな。

そんな事考えてる間に食事が運ばれてきた。

アカリ「じゃ、いっただっきまあす!」

にしても今日は濃い1日だったなあ……

朝一番でジム戦して、その後でなんと喋るペラップ!

いやあ、あの衝撃はたぶん一生忘れられないな。

それとも、これにも慣れて行くのかな……?

いやいやでも、それでもあの驚きの記憶は色あせないような気もするし……

ま、どっちでもいいや。
 ▼ 623 1◆J44kAZeDOM 15/09/25 22:14:36 ID:5Zn1PDuk [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ごちそうさま」

ふうっ、おいしかった。

ごはんってやっぱり心の栄養でもあるんだなあ。

いろいろ疲れたけど、なんだかんだごはんって疲れを取り除いてくれる。

アカリ「みんなは……っと、ペラップがまだか」

まだお皿にちょっと残ってる。

でもペラップは。

いやいやをするように首を横に振った。

イーブイ「ぶい?」

何かを問いかけるような口調でイーブイが言うとペラップが頷く。

それを見てイーブイがさらに何かを問いかけるとペラップがまた頷いた。

と、イーブイがペラップの分のごはんを食べた。
 ▼ 624 1◆J44kAZeDOM 15/09/25 22:17:44 ID:5Zn1PDuk [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ちょ、イーブイ!」

慌てて怒ったはいいけど。

これもしかして……

アカリ「ペラップ、小食なの?」

ペラップが頷いた。

ちゃんと喋らずに会話してくれるのがありがたいと言うかなんと言うか……

アカリ「なるほど……でもちゃんと食べなきゃダメよ?」

ペラップが羽で頭をかいた。
 ▼ 625 チエナ@こだいのどうか 15/09/25 22:18:06 ID:5Zn1PDuk [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 626 ドラ@カムラのみ 15/09/25 22:59:57 ID:M.dSjYgA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペラップ可愛い
 ▼ 627 1◆J44kAZeDOM 15/09/26 19:46:16 ID:6Mg9jTSc [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結局満足気な顔してるイーブイとそれを引きかけの目で見つめるポッタイシとルクシオを見て怒る気も失せちゃったし。

後、無理に食べさせるのもよくない事だとは思うし。

アカリ「みんな食べ終わったね? 帰るよ! 戻って」

ボールを取り出してみんなに中に入ってもらう。

さてと。

これからお風呂入って、後はもう寝るだけかな。

そう思うと、一気に疲れが押し寄せて来た。
 ▼ 628 1◆J44kAZeDOM 15/09/26 19:51:22 ID:6Mg9jTSc [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

ポッタイシ「ペラップが小食なのはいいよ、でもさ」

ポッタイシ「イーブイ、食べ過ぎよ」

イーブイ「今日はいろいろ頑張ったからいいの!」

ポッタイシ「ほっとんどルクシオなんだけど」

ルクシオ「まあまあ落ち着けって」

イーブイ「知らないよ! あのヌオー強かったのよ? 疲れたのよ? あたし」

ペラップ「何の話してるの……?」
 ▼ 629 1◆J44kAZeDOM 15/09/26 19:56:22 ID:6Mg9jTSc [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ、そうか。

こいつはジム戦の後だもんな、仲間になったの。

……うわ、改めて言うと仲間になるって恥ずかしいな。

ルクシオ「ジムって知ってる?」

ペラップ「ジム……?」

ルクシオ「知らないか。ジムってのは……」

2つの会話がめいめいに繰り広げられ収拾がつかなくなっている。

だが、ポッタイシたちの会話はこの一言で終わりを迎えた。

ポッタイシ「太るよ? そんな食べたら」

イーブイ「」

そんな間にも俺はジムについて、そして今日のジム戦について説明した。

ペラップ「そんなのあるんだ……もしかして、私もしないとダメなの……?」

ルクシオ「さあ?」

とは言ったけど、たぶん次になるトバリでは一番活躍する事になりそうだな……

まさかデンジに挑むとは思えないし。仮にもシンオウ最強リーダーなんだから。
 ▼ 630 1◆J44kAZeDOM 15/09/26 20:02:13 ID:6Mg9jTSc [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あれ? でも相手に合わせてポケモン変えるのに最強?

……いや、同じポケモン使っても上手い人と下手な人がいるのは当たり前か。

ゲームなら相性考えてけばいいけどこう言う感じだとトレーナーの力量もダイレクトに勝負に関わって来る。

ポケスペで確かサカキがレッド戦でそんな事言ってたな。

いやまあそれはいいんだけど。

イーブイ「わかりました! これからは食事の量を減らします!」

いや、減らせとは言ってなくて。

ちゃんと1皿分は食ってくれよ? なんとなくだけどこいつらの残りは俺の胃袋に収まりそうな気がするから……

一応今、俺ただ1人の男だし。ってか♂だし。

……俺の周り、女が多いな。いわゆるハーレムって奴?

俺じゃなかったら、普通の男なら大喜びするんだろうな……
 ▼ 631 1◆J44kAZeDOM 15/09/26 20:07:27 ID:6Mg9jTSc [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今更ながら、こんな事になった自分の境遇を嘆く。

俺である必要性ってないじゃんか……

ポケダンシリーズだと世界を救うとか言う大役があるけどさ、まさかそんな事になるはずないし……

いくらトレーナーがヒカリの妹だとは言えさ。

ギンガ団もなんか動いてるとは言えさ。

アカリが図鑑持ってるとは言えさ。

ポケスペだと図鑑所有者は巻き込まれるみたいな設定あったけどさ……

……なんか巻き込まれそうな気がしてきた。
 ▼ 632 1◆J44kAZeDOM 15/09/26 20:16:00 ID:6Mg9jTSc [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんてぼんやりと考えている間にもアカリは部屋に戻り、俺たちをボールから出して、風呂を沸かしていた。

イーブイ「なあにぼんやりしてんのよ」

その声でふと正気に戻って、その事に気が付いた。

ルクシオ「ああ、いやいや、なんでもないよ」

ポッタイシ「ふうん」

イーブイ「いや絶対なんかあるでしょ」

ルクシオ「なんでもねえよ」

まさかハーレムとか言う単語が出て来た上に、ほとんど妄想に近いギンガ団とのバトルまで話が行きついているなんて言えず、取りあえず冷たく言い切った。

ペラップ「自分の記憶について……だったりしま……せんよね」

いやペラップ、確かに違うけど助け舟ありがとう!

一応アカリがいないか見回して、ほっとため息をつく。

ルクシオ「いや、そうだよ、ペラップ。だけど結局なんもわからないからさ」

ポッタイシ「でも結局結論出て無かった?」

ルクシオ「いやまあそうだけど、まだ違う可能性も否定は出来てないじゃん」

ポッタイシ「……まあね」
 ▼ 633 1◆J44kAZeDOM 15/09/26 20:20:48 ID:6Mg9jTSc [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポッタイシは不服そうに呟く。

なんだろ、ポッタイシって、推理マニアだったりするのか?

俺もこっちに来てからいろいろ推理(とは言えないような陳腐な物)をして来たけど、だいたいこいつは俺よりも先に真相に行きついてる。

俺の記憶、ペラップの過去についてもイーブイいわく俺より早かったらしい。

イーブイの過去も俺がいじめを推測した時には確実にこいつも理解してたし。

……もっともそれに関しては手掛かり不足でこれ以上どうしようもないけど。
 ▼ 634 1◆J44kAZeDOM 15/09/26 20:31:13 ID:6Mg9jTSc [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「みんな……ルクシオ以外だけど、お風呂入るよ」

そう言って3匹を連れて行った物だから、さらに俺の思考は深みへと落ちて行く。

ポッタイシが推理好き……ねえ。

いやまあどこの世界にもそう言う人がいて、そう言うのが名探偵と呼ばれるんだろうけどさ。

身近にそんなのがいるってのは、ちょっと斬新。

そして思考は他の旅仲間へと移って行く。

イーブイは、なんか複雑な過去がありそうなんだよな。

親がブースターだから捨てられたとか訳わかんないし。

それに。ただいじめられたって訳でもなさそうだし。

ペラップはペラップで、いじめられてたらしい。

……ちょっとこのチーム、いじめの関係者が多すぎやしませんかね? 俺を含めて。
 ▼ 635 1◆J44kAZeDOM 15/09/26 20:31:34 ID:6Mg9jTSc [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 636 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/09/26 20:34:47 ID:3yLYh63k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 637 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 14:48:40 ID:z0g0bn.I [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こういうのをご都合主義と言うのか。

そう考えると妙に納得が行った。

ま、どっちみち現実にあり得ない話なんだし、そんな小さな奇跡ぐらい起こっても問題はないか。

ルクシオ「でもなあ」

ふっと呟いた。

ポケモンって、正確にはポケモン本編って、こんなシリアスな、社会派な話だっけ?

まあシリアスではあるんだけど、方向性が違うと言うか……

なんかこう、もっとポケモンってぶっ飛んでる話がほとんどなんだよな。

カントージョウトは除くけど。

まあギンガ団は広義ではそんな問題も内包してる……って言えなくもないけどさ
 ▼ 638 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 14:54:50 ID:z0g0bn.I [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まあ、考えても仕方ない事はどうしようもない。

これからギンガ団がどう動くのか、それとも動かないのかなんて情報が足りなさ過ぎて推理どころじゃないし。

俺たちがいじめとか言う問題をどう乗り越えるのかなんて、予測すら出来ない。

アカリ「気持ちよかったあ。ルクシオ! お風呂空いたよ!」

その声を聞き、思考を断ち切った。

考えてもムダだから考えない。

シンプルだけど、変に先入観を持って考えるよかよっぽどましだと思うのだ。
 ▼ 639 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 15:04:18 ID:z0g0bn.I [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

さあて、お風呂も入った事だし、明日以降の予定でも建てるか!

アカリ「えっと……あった!」

タウンマップが無いと始まらないからね。

さてと。

アカリ「やっぱナギサは最後かな……」

たぶんコウキ兄ちゃんから聞いた話だと、デンジさんはそうとうあたしたちが強くならないとバトルすらしてくれ無さそうだし。
 ▼ 640 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 15:04:41 ID:z0g0bn.I [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「だとすると……」

次の町はトバリシティ、になるな。

まさか今更あの雨の中をヨスガまで戻ってまでクロガネからコトブキ経由でハクタイまで行く訳にもいかないし。

アカリ「と、なると……」

ノモセトバリ間はシンオウでもトップクラスに長い道路(群)だしなあ。

相当早起きしないと明日中にトバリには着けないよね。

空飛べたら便利なんだけど、肝心の秘伝マシンが無いし……

ちらりとペラップの方を見る。

うーん、なんか頼りないんだよなあ……

あたしを乗せて空を飛べるのか、その小さな体で。

そんな不安がどうしても消えてくれない。
 ▼ 641 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 15:05:06 ID:z0g0bn.I [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
落ちます
 ▼ 642 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/09/27 15:42:52 ID:cHobv0vI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 643 グマラシ@ねらいのまと 15/09/27 18:53:16 ID:pbXrAeng NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 644 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 22:28:04 ID:z0g0bn.I [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もうこれは野宿覚悟しとかないとダメかなあ……

アカリ「ああもう! イーブイったら! なんで自転車壊しちゃったのよ! 罰金よ罰金!」

っと、これじゃジュン兄ちゃんじゃん。

イーブイはなあんにも無かったみたいにそっぽを向いたまま話し続けてるし。

なんか今更怒りが再燃して来た。

だからと言って何か出来る訳でもないしなあ……

1人寂しくため息をついた。

と、ルクシオの声が聞こえた。

お風呂からあがって来たみたい。
 ▼ 645 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 22:33:56 ID:z0g0bn.I [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

アカリが体を拭いてくれてる間中、ずっと不機嫌な表情をしてるもんだから、

ルクシオ「なんかあったのか?」

と聞いてみたところ。

ポッタイシ「ああ、今更自転車が壊れた事を怒ってたの」

ルクシオ「なんで? あ、いいややっぱ」

机の上に置いてあるタウンマップを見て、だいたい察した。

ノモセトバリ間は相当長い。

カンナギハクタイからキッサキに行くのと並んでトップクラスと言っても過言ではない。

最も、ハクタイの森で迷う事を考えたらかかる時間はそっちのが長いだろうけど。

で、結局、自転車があれば早く着けてたのに、とまあそんなとこだろ。
 ▼ 646 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 22:39:56 ID:z0g0bn.I [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ああもう! お休み!」

明日早起きする事を考えたのか、それとも単にいらいらしてるだけなのか。

まだ早いのにもうアカリが布団に潜る。

イーブイ「もう寝ちゃうんだ。ってか自転車壊されても仕方ないの、気付いてないの?!」

ペラップ「えっと……」

ルクシオ「あ、そっか。アカリの自転車、異常に速いから、ガチで怖いんだわ」

内気な彼女に質問させるのもなんか酷に感じて、思考を先取りして答えた。

ポッタイシ「うん。まあもうないと思うとあれも結構楽しかったかな? なんて」

……は?

2対の瞳が驚愕を湛えながらポッタイシを見つめた。

イーブイ「い、いやあたしは別に怖くなんて……」

ルクシオ「ウソつけ」

ペラップ「そう……なんだ」
 ▼ 647 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 22:46:22 ID:z0g0bn.I [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポッタイシ「私たちも、もう寝よ」

その提案に、どうしても疑問を感じてしまう。

ルクシオ「いくらなんでも早すぎない?」

イーブイ「そうよ。まだ全然眠くないもん」

ペラップ「わ、私は……眠いかな……」

イーブイ「ウソ?! まあでも、ニンゲンと一緒に過ごすの初めてなんでしょ? なら仕方ないか」

それを無視してポッタイシはその真意を語る。

ポッタイシ「いやさ、どうせ明日は早起きして早くここ出発する事になるじゃん?」

ルクシオ「アカリにそれが出来ると思うか?」

ポッタイシ「それをさせてあげるのよ。私も出来れば野宿は避けたいもの」

イーブイ「はあ? いや、研究所暮らしじゃ外で寝るとか無いのか」

そうか。俺とポッタイシはともかく元が野生なこいつら2匹は野宿に普通に耐性があるのか。

ペラップ「わ、私も……別に嫌じゃ……」

ポッタイシ「そうね、よく考えれば野宿が嫌なのは私とルクシオだけか」

ポッタイシ「と言っても、半分じゃだけとは言えないか。ま、でも私は寝るよ。お休み」
 ▼ 648 1◆J44kAZeDOM 15/09/27 22:46:46 ID:z0g0bn.I [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 649 1◆J44kAZeDOM 15/09/28 20:45:18 ID:WW.9RglI [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「で、どうすんの? ルクシオは。ペラップは野宿うんぬん抜きで疲れてるだろうし寝たらいいと思うけど」

既に軽い寝息をたてているアカリとポッタイシを気にして小声で話す。

ルクシオ「さあ。眠くなったら寝るけどさ、まだ全然眠くないんだわ」

ペラップ「あ、じゃあ私も……おやすみなさい……」

イーブイ「お休みー」

ルクシオ「おう」

ペラップも眠りの世界に片足を突っ込む。

もっとも全身がそちら側に引き込まれていくのは時間の問題だろう。
 ▼ 650 1◆J44kAZeDOM 15/09/28 20:51:31 ID:WW.9RglI [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルクシオ「……」

イーブイ「……」

ルクシオ「……」

イーブイ「……」

こう言うのを気まずい沈黙って言うんだなあ……

ルクシオ「なんか話題ないの?」

イーブイ「いや、特には……」

ルクシオ「ペラップの事とか……」

イーブイ「正直ニンゲンの言葉喋れるぐらいじゃもう驚かないし。主にあんたのせいでね!」

ルクシオ「う……」

1人なら何か考え事して過ごすんだが、1対1の状況で考え事するのもどうかとは思うしなあ……

イーブイ「……あのさ」

その声にほっとしながら尋ね返す。

ルクシオ「なんだ?」
 ▼ 651 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/09/28 20:54:40 ID:5XIWrj7U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 652 1◆J44kAZeDOM 15/09/28 20:58:34 ID:WW.9RglI [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「いや……さ。あたしも、あんたも、ペラップも」

イーブイ「なんでこんなにいじめに関わってたポケモンばっか仲間になるのかなあ、って」



確かに、それはさっき俺も考えていた。

ルクシオ「さあ……まあそもそも俺のこんな事がある時点で、俺からしたら現実の物事じゃないからそう言うのもありなのかとは思ったけどさ……」

イーブイ「例えあんたからしたらそうでも、あたしからしたられっきとした現実なんだよ?」

イーブイ「正直あたしが架空の存在って言われるだけで腹立つんだけど」

冷たい視線が痛い。

ルクシオ「すまんすまん。でも、確かにいくらなんでもなんかの力が干渉してるとしか思えない偶然続きなんだよなあ」

思えば、まず俺だってアカリと出会ったのは全くの偶然。

こっちに来たのは必然だとしても。

その後アカリではなくアキラに捕まっていた可能性だって、そもそも全く関係ないトレーナーに捕まっていた可能性すら否定出来ない。

イーブイ「ま、あたしはあんたやポッタイシみたいに頭良くないからわかんないよ?」

イーブイ「でもさ……いくらなんでも偶然が続きすぎ。こんなの絶対おかしいよ」
 ▼ 653 1◆J44kAZeDOM 15/09/28 21:04:05 ID:WW.9RglI [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんかこいつ、キャラぶれてるな……

妙に場違いな感覚が一瞬俺の頭に憑りついた。

イーブイ「ふああ……考え事してたら眠くなって来た。もう寝るか」

ルクシオ「あ、そうか」

正直俺は、まだ眠くないんだけど……

まあ、今日はいろいろあったし、寝とくに越した事はないか。

ルクシオ「俺も寝るわ」

イーブイ「ん。お休み」

ルクシオ「お休み」

布団に潜り、目を閉じた。

しかし、眠りの魔物はどうやら俺がお嫌いらしい。

やたら目が冴えている。
 ▼ 654 1◆J44kAZeDOM 15/09/28 21:10:23 ID:WW.9RglI [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうしようもなく俺の思考は行ったり来たり。

このご都合主義とも呼べる偶然が万が一何者かによる作為だとすれば、案外話がまとまるんだけどなあ……

現実に干渉出来る最強の神。

俺は神仏の類は一切信じてないけど、ここはポケモンの世界。

そしてここは神話が息づく地方、シンオウだ。

現に時間を司る神ディアルガ、空間を司る神パルキアに反転世界の……いや、あれは神じゃないか。

感情のエムリット、意志のアグノム、知識のユクシーもいる。

そして何より。

ゼウスが元ネタなんだろう、創造神アルセウスもここ出身のポケモンなはずだ。

と、なると。

誰か1人の現実にぐらい、干渉出来てもなんにもおかしくはないよなあ……

まあ、そんな設定はなかったけど。

不意に眠気が俺を襲う。

抗う意志もないままに、俺は眠りに落ちた。
 ▼ 655 1◆J44kAZeDOM 15/09/28 21:12:06 ID:WW.9RglI [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 656 エルオー@ダークストーン 15/09/29 06:52:21 ID:nNeMa8go NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 657 1◆J44kAZeDOM 15/09/29 21:50:08 ID:Td6TtmUI [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
夢を見ていた。

俺の失われた記憶に起因する物じゃないんだろうけど……

それに、目が覚めてみても、まるで雲を掴むように俺の手から情報がすり抜けて行く。

要は、何も思い出せない。

ただ、なんか荘厳で、でも威厳のかけらも感じられないとか言う妙な相手と対面してた気がする。

荘厳なのに威厳がないのはこれいかに。

ま、いいんだけど。所詮夢だし。

ルクシオ「ふう」

ま、考えてもらちがあかないしな。

ポッタイシ「あ、おはよ」

ルクシオ「あ、おう。おはよう」
 ▼ 658 1◆J44kAZeDOM 15/09/29 21:56:35 ID:Td6TtmUI [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポッタイシ「さてと。みんな起こそ」

ポッタイシ「……ってか結局アカリは遅いのね」

ルクシオ「言ってやるな。人間の一番の体力回復法が睡眠なんだから」

ルクシオ「ポケモンはあのマシンで回復出来るけどな」

ポッタイシ「そうね。まあでも起こさなきゃダメな事に変わりはないでしょう?」

何も言い返せなかった。まあ、かばうつもりもなかったけど。

その無言を納得と受け取ったのか、ポッタイシはカーテンを開いた。

その光に照らされて、みな(ちゃんとアカリも含め)が起きだした。
 ▼ 659 1◆J44kAZeDOM 15/09/29 21:59:13 ID:Td6TtmUI [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

アカリ「ん、ふぁあ……」

あ、もうそんな時間か。

いやまだ充分早いけど。

ま、昨日あんな早寝したしね。

アカリ「あれ?」

そういやこの時間から朝ごはん食べられたっけ……?
 ▼ 660 1◆J44kAZeDOM 15/09/29 22:04:29 ID:Td6TtmUI [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「なあんだ、大丈夫か」

言っても結局そこまで早起きじゃなかったし。

……ってこれ、野宿ルート一直線じゃん。

アカリ「と……とりあえず! みんな戻って!」

出来るだけ急いで朝食会場へと向かう。

出来れば今日中にトバリに着きたい。

だから急がなきゃ!
 ▼ 661 1◆J44kAZeDOM 15/09/29 22:08:19 ID:Td6TtmUI [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「これとこれをお願いします!」

即断即決。

急いでるからね。

まあ焦っても良くないのはわかるけど、それでもはやる気持ちを抑えきれない。

だってあたし……出来れば野宿は回避したいし。

幸いまだ朝早めな事もあってか割と空いていて、注文はすぐに届けられた。

アカリ「出来るだけ急いで食べちゃって!」

みんなに声をかけると、あたしも食事をかき込んだ。
 ▼ 662 1◆J44kAZeDOM 15/09/29 22:12:21 ID:Td6TtmUI [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ごちそうさま!」

急いでと言ったおかげか、それとも誰かが早めにペラップがいらない分を食べていたのか、

もうみんな食べ終わっていた。

アカリ「じゃあみんな戻って!」

なんか気ぜわしいなあ、なんて他人事みたいにどこかで思いながら、部屋へ急いだ。


準備完了ね。

忘れ物はないし。

ちゃんと確認したから間違いない。

よし。

アカリ「じゃあ出発!」
 ▼ 663 1◆J44kAZeDOM 15/09/29 22:13:05 ID:Td6TtmUI [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 664 チコール@あさせのしお 15/09/29 22:34:31 ID:sbDbPPwY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 665 1◆J44kAZeDOM 15/09/30 20:23:23 ID:RHuOJhvE [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
取りあえずリッシ湖までのルートは昨日まででわかってる。

そんなに複雑でもないし、前はゆっくり行ったけど今回は急いでるから、どう下手に行ってもお昼までには着けるよね。

と、なると。

そこからが問題なのよねえ。

あたしの歩くスピードがイマイチ把握出来てない。

だから、どんなペースで歩けば今日中に着けるのかわからない。

あんまり速すぎてもムダに体力を消耗してばてて立ち止まる事になっちゃうし……

それと一番の問題は。

たぶんトレーナーとバトルしなきゃいけない事。

今までは自転車のおかげでほとんど目と目が合わなかったからよかったけど、今回からはそうもいかないし。

だからそれで余分に時間を取られかねなくて、それが心配。
 ▼ 666 1◆J44kAZeDOM 15/09/30 20:27:44 ID:RHuOJhvE [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ま、でもその時はその時か!

バトル上等! 受けてたとうじゃないの!

……でも野宿はやだなあ……

……と、取りあえずこの辺のトレーナーはこないだみいんなバトルしてるから、そこは安心して大丈夫かな。

アカリ「さて、と」

自分を鼓舞するように声を出し、砂浜を駆け出した。

行きますか!
 ▼ 667 1◆J44kAZeDOM 15/09/30 20:34:55 ID:RHuOJhvE [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

イーブイ「ヒマ」

いや、どうしようもないだろ。

まあ確かにヒマだけれども。

ポッタイシ「ううん、確かに」

ポッタイシもうなりながら答える。

正直道路をただただ進んで行くのが、こんなにヒマな事だとは思わなかった。

だからと言ってあのムダに刺激的過ぎるあの自転車と比べればどう考えてもこっちの方がマシではあるけれど。

ルクシオ「俺も同感だ」

ペラップ「わ、私も……」

だからと言って何が出来る訳でもないし。会話以外は。

ルクシオ「だからさあ、なんか話そうぜ」

と、言いはしたものの、そう簡単に話題なんて出るはずもなかった。
 ▼ 668 1◆J44kAZeDOM 15/09/30 20:43:47 ID:RHuOJhvE [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポッタイシ「そうだ。ルクシオ」

話題が思い付いたのか、不意にポッタイシが口を開く。

ルクシオ「うん?」

続きを促すと彼女はこう言った。

ポッタイシ「次のジムってどんなの?」

なるほどね、そう言う事か。

イーブイ「え? ジムって1つじゃないの?」

ペラップ「知らないんですか?! あ、いや……」

イーブイ「逆にあんたはなんで知ってんのよ」

ルクシオ「あ、俺が説明しといたんだ。お前に説明する時は言い忘れてたけど」

イーブイ「い、いつの間に……」

ルクシオ「ポッタイシと食い過ぎうんぬんでケンカしてた時」

ポッタイシ「あなたたちそんな事話してたのね」

ルクシオ「う、すまん……」

謎の迫力に気圧され、悪くもないのになぜか謝ってしまった。
 ▼ 669 1◆J44kAZeDOM 15/09/30 20:49:18 ID:RHuOJhvE [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポッタイシ「……話を戻すよ。次のジムは何タイプのジムなの?」

ルクシオ「ああ、それは……」

格闘タイプ、と答えようとして言い淀む。

だって。

イーブイには相性が悪いし、バトルが苦手そうなペラップが大得意なタイプなんだから。

最後に出て来るであろうルカリオを除き、だけど。

イーブイ「何タイプなのよ、はっきりして!」

ルクシオ「……格闘だ」

ペラップが息を飲んだ。

その音が伝わって来た。

ルクシオ「そう……ペラップが攻略のカギを握るのは間違いない」
 ▼ 670 1◆J44kAZeDOM 15/09/30 20:49:52 ID:RHuOJhvE [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです

最近投稿量が下がってますね、申し訳ありません
 ▼ 671 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/09/30 20:55:52 ID:eGSLn2w6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 672 1◆J44kAZeDOM 15/10/01 22:59:26 ID:Vr3CIh4w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日は無理そうです

すいません
 ▼ 673 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/10/01 23:02:51 ID:DoXzynOE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>672
自分のペースで頑張って
 ▼ 674 ウマ@たてのカセキ 15/10/02 07:28:03 ID:8U5.gdrw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
都合がつかないならしょうがない
 ▼ 675 1◆J44kAZeDOM 15/10/02 20:36:00 ID:D77klDsc [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペラップ「わ、私が……」

ルクシオ「戦略としてはポッタイシのつつくも有効打ではあるな」

ポッタイシ「逆にイーブイには不利ね」

イーブイ「相性だけはどうしようもないもん。あーもう! 変われるならあたしがペラップと変わってあげたいけどさあ」

不満気に口をとがらせるイーブイ。

そしてその傍ら、どんどん意気消沈していくペラップ。

ペラップ「で、でも……私……」

ルクシオ「あーたぶんアカリもさ、お前が嫌なら無理強いはしねえよ。俺たちもカバーする」

ペラップ「私……出るよ、その試合」

へえ。

驚いた表情を浮かべている事を知ってか知らずか、彼女はこう続けた。

ペラップ「私も、変わらなきゃダメかな……と思って……」

竜頭蛇尾にすぼんで行ったが、それは彼女の決意表明だった。
 ▼ 676 1◆J44kAZeDOM 15/10/02 20:41:59 ID:D77klDsc [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「よく言った!」

不意に声をあげるイーブイ。

ポッタイシ「ちょっと、びっくりしたじゃない」

見られないが、たぶんペラップも驚いた顔をしているだろう。

彼女の事だから、縮こまっているかもしれない。

かく言う俺もだいぶビビった。

イーブイ「ごめんごめん。たださ、その……あたしも頑張らないと!」

明らかに話題を逸らしたように感じた。

たぶん未だ話していない彼女の過去に起因する叫びだったんだな、と割り切って気にしない事にした。

ペラップ「う……びっくりした……びっくりした……」

声が震えている。少し涙声になってるな。

イーブイ「わ、ペラップ?! そんな驚かせちゃった? ホントごめん! あたし、あんたの事応援してるから! だからしっかりしてよ!」
 ▼ 677 1◆J44kAZeDOM 15/10/02 20:49:42 ID:D77klDsc [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイの慌て方は正直、見ててこっけいな程。

ただ、複雑な過去を……同じ「いじめ」に絡む過去を持っている同士、どこか通じ合う物があるのかもしれない。

ま、とは言え俺もそうなんだけど……いかんせん俺、記憶がない。

……まあ、俺の過去(と俺たちが推測している何か)にはイーブイも何か感じる所があるらしいけど。

さてと。

思考を不意に断ち切り周りを見回す。

正直会話出来る上に外は見えるのならボールの中からお互いの顔ぐらい見えてもいいと思うんだが……

まあそんな事はどうでもよくて今だいたいリッシ湖のほとりか?

だとするとだいたい半分。ただしそれはあくまでも距離の上で。

この間行った経験からトレーナーバトルをする必要はなしな前半。

未踏の地で、トレーナーとバトルする事は避けられない後半。

どっちが時間がかかるかなんて明々白々だった。
 ▼ 678 1◆J44kAZeDOM 15/10/02 20:58:17 ID:D77klDsc [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 アカリ

さてと。

リッシ湖のほとりはもう抜けたかな……?

うん、この柵だらけの道路は214番道路だ。間違いない。

さあて。

トレーナーとバトル……はもう避けられないよね。

取りあえずあたしもみんなを鍛えなきゃダメだし……

避けなくてもいいんだけど。

空を見上げる。太陽はもうすでに空高く、気候的にじりじりと照りつけるようななんて比喩は使い辛いけど、

そのほのかな暖かさが心地よかった。

いやそうじゃなくて。

もうお昼。この調子だとトバリに着くのは良くて夜遅く。

……大丈夫かなあ?
 ▼ 679 ルガモス@しらたま 15/10/02 20:58:46 ID:D77klDsc [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです
 ▼ 680 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/10/02 21:04:12 ID:y52Z3lMQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 681 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 16:20:30 ID:yqmhIaag [1/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ううん、迷ってるヒマがあるなら進んだ方が早いよね!

アカリ「よし行くぞ!」

自分を叱咤し、足を再び動かし始めた。

さあて、と。

まずはあのトレーナーを避ける事から始めないと。

うーん……

まず視界に入らないようにするにも隠れる場所がない。

柵越しにはバトルが始まらないかもだけど、そもそも柵の向こうに行く術がない。

だから、あの人がよそ見してる隙に行くか、それとも諦めて普通にバトルするか……
 ▼ 682 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 16:26:37 ID:yqmhIaag [2/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ、今あの人草むらに行った。

今なら行けるかも!


と、まあその言葉は単純にフラグでしかない訳で。

そんな都合よくスルー出来るなんて思ったら大間違いで。

ポケモンコレクター「お、トレーナーじゃないですか」

アカリ「げ」

思わず声が漏れる。

コレクター「そんな露骨に嫌そうな顔しなくていいじゃないですかー」

ヨシミ「僕の名前はヨシミです。君のポケモン、一目でいいから見せてください!」
 ▼ 683 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 16:28:52 ID:yqmhIaag [3/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ、これもうダメな奴だ。

絶対バトルじゃん。

まあいいけどさあ……

アカリ「わかりましたよ! よろしくお願いします!」

不機嫌に言ってやった。

出来ればバトルしたくない、そんなオーラを前面に出して。

でもそんな事、彼の視界には映らないらしく……

ヨシミ「こちらこそ、よろしくお願いします!」

ニコリと笑って言って来た。

あーもう!
 ▼ 684 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 16:33:05 ID:yqmhIaag [4/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
で、バトルした訳だけど……

弱っ!

正直全然強くない。

強いて言うならブースターシャワーズサンダースのイーブイの進化形の3匹を使って来てびっくりしたぐらい。

あたしもだけど、イーブイが。

でも進化なのに、どう見てもイーブイの方が強かった。

ヨシミ「まあ僕、捕まえたポケモンをあんまし鍛えないですし。こちらとしては、ポッタイシが見られたので満足です」

アカリ「そうですか」

ヨシミ「お礼の意味も込めて……賞金です」

あ、まあこれは素直に嬉しい。

アカリ「ありがとうございます」

ヨシミ「こちらこそ、ありがとうございました」
 ▼ 685 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 16:39:05 ID:yqmhIaag [5/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そしてあたしは第2の問題に直面していた。

柵の迷路を進むか。

それとも遺跡に通じた事がきっかけで一躍有名になった(人気はそこまでだけど)山道を進むのか。

どちらを通ったとしても、たぶんバトルは避けられない気がする。

どっちの方が早く着けるか。

だからルートはただその1点で決まると言っても過言ではなかった。

でも、そんな事わかるはずもなくて。

だから。

アカリ「ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な」

山道ね、よーし!
 ▼ 686 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 16:44:14 ID:yqmhIaag [6/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
遺跡マニア「マニアトンネルはどこか、お嬢ちゃん知らないかい?」

アカリ「いえ……」

その辺らしいけど、あたしもよくわからない。

ってかあたしが旅の最中だって見たらわからない?

遺跡マニア「あーもう! こうなったらバトルだ!」

アカリ「え、はあ?」

道を聞かれただけだよね? あたし。

なんでこうなるのよー!

ナガアキ「俺はナガアキ。いっちょ勝負じゃ!」

アカリ「えー」

もう隠さなくてもいいや。

あたしは嫌です。

無用なバトルは避けたいです。

だから察してください。

もちろんそんな願いは叶うはずもなかった。
 ▼ 687 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 16:48:42 ID:yqmhIaag [7/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
で、またしても。

弱っ!

なんなのこの道路、バトル以外に全力を注いでる人の集まりなの?

ポッタイシが活躍してくれて楽勝でした。ありがとうございました。

ナガアキ「ああもうバトルでも負けるし……とっとけ、賞金だ!」

アカリ「あ、ありがとうございます」

そっちからバトル挑んでおいて、全くどういうつもりよ……
 ▼ 688 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 16:52:45 ID:yqmhIaag [8/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まあ楽勝とは言え時間はとられる訳で……

出て欲しくない時に限って出て来る野生ポケモンや空気を読んでくれないトレーナーとのバトルに散々煩わされて。

気が付けばもう夕方だった。

でも、もうすぐそこよ。

あそこのトレーナーにさえ勝てばゲートは目の前!

アカリ「よし行くぞ!」

自分を奮い立たせた。

ま、でもどうせ相手もそんな強くないんでしょ。
 ▼ 689 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 16:57:24 ID:yqmhIaag [9/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サイキッカー「あ、トレーナーさんか。なんだろ、すごく強いオーラが見える」

サイキッカー「こりゃあたしの負けかなあ……」

サイキッカー「まあ、でもなんとかなる……かも」

なんかぶつぶつ言ってる。

せっかく覚悟を決めて姿を現したのに。

アカリ「バトルしないんですか? なら先に……」

サイキッカー「待って! しない訳じゃない。あなたの「気」を読ませてもらっただけ」

カナミ「あたしはカナミ。サイキッカーよ」

アカリ「やっぱり避けられない、か……」

そこは残念。でもまあなんとかなるでしょ!

アカリ「対戦よろしくお願いします」
 ▼ 690 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 17:04:17 ID:yqmhIaag [10/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
三人称視点

カナミ「ユンゲラー、よろしく」

アカリ「イーブイ、お願い!」

イーブイがおたけびをあげながら戦場に降り立つ。

一方ユンゲラーは無言だ。精神統一でもしているのだろうか。

戦いの火ぶたが切って落とされる。

アカリ「先手必勝! 電光石火!」

カナミ「ユンゲラー、リフレクター」

ユンゲラーが念じると、薄い壁が形成される。

衝撃を吸収してくれる薄い壁。

それはイーブイの電光石火のダメージを減らす役割を果たす。

アカリ「ウソ、全然効いてない!」

カナミ「サイケ光線」

そのわずかな隙に、ユンゲラーは光を打ち出す。

それはあやまたずイーブイを射抜き、ダメージを与える。

アカリ「イーブイ!」
 ▼ 691 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 17:15:22 ID:yqmhIaag [11/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
油断、慢心。

この道路の弱いトレーナーとばかり戦っていたアカリの心にはそう言った類の感情が宿っていた。

だから、目の前に無残に倒れているイーブイを見た時の衝撃は、いつも以上であった。

事ここに至って、彼女は自分の認識を改めざるを得なかった。

彼女は……強い。

他のトレーナーとは違って。

カナミ「正直あなた、あたしをなめてたでしょう。あたしにはそれがわかるの」

カナミ「でも今ので本気になったみたいね。だから、どうなるのかあたしにはわからないけど……」

アカリは底知れぬ恐怖を味わっていた。

自分が全て見透かされているかのような、そんな気がして。

その事は、思った以上に精神的にきつかった。
 ▼ 692 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 17:18:28 ID:yqmhIaag [12/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「イ、イーブイ! 電光石火!」

素早さで翻弄してしまおう、そう考えたのだ。

しかし。

体力がないのに素早い行動など出来るはずも無く。

カナミ「ユンゲラー、サイケ光線」

その一言でユンゲラーが動く。

そして飛び跳ねまわるイーブイにとどめをさした。

アカリ「……イーブイ、お疲れ」

アカリ「正直あたし……あなたが怖いです」

アカリ「あなた、なんでもお見通しなんですね」

アカリ「でも、おかげで目が覚めましたよ。やっぱりバトルは……」

アカリ「いつだって全力で!」

カナミはニコリと微笑み、言った。

カナミ「そう来なくっちゃ」
 ▼ 693 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 17:33:35 ID:yqmhIaag [13/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リフレクター。

物理技の衝撃を減らす技。

だったら、特殊技で攻めれば問題ない。

そんな単純な事実に気が付き、アカリはポッタイシを繰り出す。

アカリ「遠距離から特殊技で! ポッタイシ、バブル光線!」

カナミ「サイケ光線」

どこかで見覚えのある光景が繰り広げられる。

ちょうど大人のお姉さんのキリンリキとの戦いと同じ状況。

ただし、アカリの心理面はよっぽど切羽詰まっているが。
 ▼ 694 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 17:33:54 ID:yqmhIaag [14/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それはともかく、液体をくぐり抜けた光は、散乱し虹を形作る。

そして、バブル光線はそのままユンゲラーへと向かって飛んで行く。

そして、ユンゲラーは崩れ落ちた。

カナミ「お疲れユンゲラー。さすがね」

アカリ「打たれ弱いんですね」

カナミ「ええ。それが問題なのよ。さてと」

そう呟くと、カナミは新たなモンスターボールを放り投げる。

カナミ「キルリア、よろしく」
 ▼ 695 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 20:39:55 ID:yqmhIaag [15/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キルリア「わかったよー」

とても今から戦うとは思えないようなのんきな声。

カナミ「マジカルリーフ」

キルリア「りょーかい!」

アカリ「ポッタイシ、バブル光線!」

ポッタイシ「よし……あれ?」

アカリ「ポッタイシ、早く!」

ポッタイシ「で……出来ない……」

アカリの表情に焦りが浮かぶ。

アカリ「ポッタイシ! 急いで!」

しかし無情にも草の嵐はポッタイシに降り注ぐ。

アカリ「ポッタイシ!」

かろうじてまだ立っていた。

しかし、どう見ても後一撃も耐えられないだろう。
 ▼ 696 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 20:45:09 ID:yqmhIaag [16/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「なんでバブル光線を……」

カナミ「責めないであげて。こっちのユンゲラーのおかげなんだから」

え? とアカリは困惑顔。

アカリ「どういう事?」

カナミ「金縛りよ。倒れる直前、あたし、指示してたの。心に直接……ね」

エスパーの力のすごさを改めて感じたアカリ。

アカリ「心に直接……」

カナミ「ええ。超能力の力よ。テレパシーって奴」
 ▼ 697 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 20:49:04 ID:yqmhIaag [17/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリは考える。

この超能力にはどうやったって敵わない。

だから、それを崩壊させるしかない。

ふっと思い出す。

ペラップの存在を。

もっと言うなら、ペラップの技「おしゃべり」の存在を。

相手を確実に混乱状態にする攻撃。

それならば、相手の思考をかき乱せるのではないか?

カナミ「よそ見しないで。マジカルリーフ」

アカリ「ポッタイシ! 泡!」

バブル光線が使えないのなら泡。そんな単純な思考。

しかし、こんな弱い攻撃では、マジカルリーフの勢いには勝てない。

打ち消し合い、それでも残った魔法の葉っぱは、寸分違わずポッタイシを貫く。

ポッタイシ「ふふ……私の負けね……」

最後の気力を振り絞ってそう言った後、地に崩れ落ちる。
 ▼ 698 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 20:54:45 ID:yqmhIaag [18/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリはモンスターボールを手に考えた。

ペラップが戦いにあまり向いていない性格をしているのは、いくらアカリが鈍くたってわかる。

それを無理矢理出していい物か。

カナミ「うーん……あなたのそのボールの中の子、あなたがそうするのならやるつもりらしいよ」

アカリ「えっ」

カナミの超能力の力は相手のポケモンにまで及ぶ。

その事実に、アカリは冷や汗をかく。

アカリ「行ける? ペラップ」

ただ、カナミの超能力はもうアカリにとって疑う事の出来ない物。

アカリはもう、ペラップが戦う決意をしたと信じて疑わなかった。

アカリ「初バトル、行くよ! ペラップ!」
 ▼ 699 ピアー@ラブタのみ 15/10/03 20:56:45 ID:Y3mYDR2A [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 700 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 21:03:03 ID:yqmhIaag [19/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペラップは無言で飛び出す。

ここでも、律儀に「外で人間の言葉を話すな」と言う言いつけを守っているのだ。

キルリア「よろしくー」

ペラップは不安気に頷いた。

アカリ「ペラップ! おしゃべり!」

カナミ「キルリア、瞑想!」

キルリアはそのゆるい表情を一転、真剣な顔つきになる。

精神を集中し、自らの特攻、特防を引き上げる。

しかし。

ペラップ「えっと……わああああ!」

覚悟を決めたように言葉を大声で話すペラップ。

その音に集中を阻まれ、上手く瞑想出来ないのだ。

そして、この技の効果はそれだけではない。

キルリア「あれー? なんかいっぱいいるよー?」
 ▼ 701 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 21:05:23 ID:yqmhIaag [20/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カナミ「混乱か……」

何かを悟ったように呟くカナミ。そして、願うように声を発した。

カナミ「頼む! チャームボイス!」

超能力でも状態異常はどうしようもない。

しかし、そんな中でも、キルリアは混乱も押し切りしっかりとペラップを狙う。

しかし、相手が悪かった。
 ▼ 702 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 21:08:36 ID:yqmhIaag [21/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカリ「ペラップ、押し切るよ! ハイパーボイス!」

相手は音技使いのペラップ。

そのペラップに対して音技で挑むと言うのは、単純に相手の土俵で挑むのと同じ事だった。

チャームボイスは相手の精神を蝕む技。

しかし、まず耳に届かなければ何も出来ないと言うのは音技の悲しい性である。

キルリアの放つ声はしかし、ペラップが放つ爆音にかき消される。

そして、そのまま相手を吹き飛ばした。
 ▼ 703 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 21:12:10 ID:yqmhIaag [22/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視点 ルクシオ

カナミ「戻って、キルリア」

カナミは1つ息を吸うと、こう言った。

カナミ「あたしの負けね」

アカリ「ウソ……よかった……」

アカリはその場にへたり込む。

実際に超能力を見せつけられて、かなり苦しい試合だったんだろう。

ってか俺はなあんにもしてないんだけど。

アカリ「やったよペラップ……あたしたち……勝ったよ……」

今までにないぐらい疲弊している。

アカリ「戻って、ペラップ……」
 ▼ 704 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 21:18:40 ID:yqmhIaag [23/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルクシオ「お疲れ」

ペラップ「私……勝ったの?」

ルクシオ「ああ。お前の勝ちだ」

ペラップ「ホントに?」

ルクシオ「ああ。ホントだ」

ペラップ「やった……!」

今は、こいつを喜びに浸らせといてやろう。

やっぱり初勝利の感慨は深い。

俺は確かクロガネジム戦前の特訓だっけ。

まあ俺の場合はどうでもいいんだけど。

それどころじゃないし。
 ▼ 705 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 21:24:46 ID:yqmhIaag [24/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
外に目を向けた。

カナミ「もう夜ですね。ではあたしはポケモンを回復した後はまた修行を再開しようかと」

カナミ「夜の方が超能力を鍛えるのには都合がいいから……まあ個人差があるみたいで昼の方が好きな人もいるんだけど」

アカリ「は、はあ……頑張ってください」

へたり込んだままアカリが言う。

どっちが勝ったかわかんねえな、これ。

カナミの後ろ姿が見えなくなった頃、アカリがへたり込むのをやめた。

倒れ込んだのだ。

アカリ「あー怖かったあ……疲れたあ……」

星空を見上げ呟く。

カナミの無意識なプレッシャーに飲まれないように必死だったのだ。

見ると頬を涙が伝っていた。
 ▼ 706 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 21:27:20 ID:yqmhIaag [25/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
はっきり言って、ボールの中からじゃ何も出来ない。

だから、ただ待つしかない。

俺はいいよ? 無傷だし。

でもさ……

早くみんなを回復させてやってくれよ……


やがて自分の頬を叩き、アカリは立ち上がった。

アカリ「よし……トバリに行きますか!」

アカリのいい所って、引きずり過ぎない所だと思う。
 ▼ 707 1◆J44kAZeDOM 15/10/03 21:28:39 ID:yqmhIaag [26/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです

後そろそろテストが近付いているので更新頻度が落ちる可能性が大です

ご了承ください
 ▼ 708 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/10/03 22:15:08 ID:bv4/SeSs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 709 エルオー@ねっこのカセキ 15/10/03 23:15:50 ID:Y3mYDR2A [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>707
テント前なのにこっちで頑張るんかいw
でも支援
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