【安価SS】フジ老人のシオンタウン改造計画:ポケモンBBS(掲示板) 【安価SS】フジ老人のシオンタウン改造計画:ポケモンBBS

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【安価SS】フジ老人のシオンタウン改造計画

 ▼ 1 マクロー@シャラサブレ 15/08/14 12:27:11 ID:GtAPakDI [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 『マサラタウン出身の若きトレーナー、チャンピオンの座に輝く』
 そんなニュースが、昼夜を問わずひっきりなしに報道されていた頃のこと。

 シオンタウンという閑静な町に住むフジ老人は、普段と変わりなくのんきに雑誌を読んでいた。
 毎月楽しみにしている懸賞のクイズを解き終わり、残りのページをパラパラとめくりながら目を通していたのだが…

フジ「何じゃ、このランキングは?」

 新企画ページでフジ老人は手を止め、まるで吸い寄せられたかのようにページに釘付けとなる。
 どうやら、読者の投票で選ばれた町を順位付けして紹介するコーナーのようだ。

フジ「若者に人気のある街は1位タマムシシティ、2位がミアレで3位ライモンか。まあそんな感じじゃろうな」

フジ「ポケモン厳選マニアに人気なのはズイタウンとコボクタウンが同票1位か。何となくそんな気がしておったわい」

フジ「おお!シオンタウンも1位にランクインしているようじゃの!」

 『住みたくない町No.1 シオンタウン』

フジ「…ありゃ、わしの見間違いかのう?」

 フジ老人は自分の目を疑ったが、何度まばたきしようともその素敵な文字の並びが変化することはない。
 現実は非情である。
 ▼ 2 ポポタス@ぎんいろのはね 15/08/14 12:28:17 ID:GtAPakDI [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 フジ老人はシオンタウンが大好きだ。
 これまでシオンタウンがどんなに酷評されても、どんなに過疎化が進んでも、住めば都だと言い続けてきた。
 だが老人が熱弁を振るったところで、世間の若者達とシオンタウンの魅力を分かち合うことはできなかった。
 住んでみなければ、住んでみたいと思われなければ、いつまでたっても都にはなれないのだ。

フジ「こうなったらわしがシオンタウンを改革して、住みたくなる町No.1に輝かせてやるぞ!」

 だが、改革するといっても具体的なアイデアがあるわけではない。
 そこでフジ老人は町の若者達にインタビューをして、シオンタウンの問題点とその改善案を聞いてみることにした。
 これからの未来を担う若者の意見を取り入れれば、シオンも魅力的に生まれ変わるに違いない…そう信じながら。

フジ「まずは、あの子にインタビューしてみるとするかのう」
 ▼ 3 シャーナ@げんきのかけら 15/08/14 12:29:29 ID:GtAPakDI [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 フジ老人が最初に注目したのは、ベンチに座ってGBプレイヤーで音楽を聴いているミニスカート。
 いかにも今風の若者といった雰囲気だ。

ミニスカート「はーい、なんでしょうかあ?」

フジ「突然じゃが、シオンタウンのどこが問題だと思うか教えてくれんかのう?」

 ミニスカートはヘッドホンを頭から外し、指先でクルクル回しながら答えた。

ミニスカート「えっとー、やっぱり音楽が問題だと思いまーす」

 シオンタウンの音楽は割とよく挙がる問題点だ。
 町の音楽とは思えないほど不気味な旋律はこれまでに何千、何万という旅人にあくむを見せてきた。
 その手口はというと、じてんしゃに乗ってイワヤマトンネルを抜けてきた満身創痍のトレーナーを
 ポケモンセンターにおびき寄せ、安堵の表情で出てきたところにふいうちを食らわせるのだ。

ミニスカート「てかま、なんていうかヤバイよね。友達の間でもとりあえずスゴイヤバイ、みたいなー」

 音楽が好きな若者らしくミニスカートはタネマシンガントークを続けるが、若者言葉に慣れていないフジ老人にはチンプンカンプン。
 そこで、質問のしかたを変えてみることにした。

フジ「ならば、お前さんはどんな曲ならいいと思うんじゃ?」

ミニスカート「やっぱ、シオンには>>5(ポケモンのBGMか主題歌)が似合うんじゃない?」
 ▼ 4 ンブオー@あやしいパッチ 15/08/14 12:31:03 ID:6tNcJA.w NGネーム登録 NGID登録 m 報告
タケシのパラダイス
 ▼ 5 ンテール@せいれいプレート 15/08/14 12:31:28 ID:riueJBug NGネーム登録 NGID登録 報告
ポルカオドルカ
 ▼ 7 ゲキ@マスターボール 15/08/14 12:43:20 ID:GtAPakDI [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミニスカート「やっぱ、シオンにはポルカオドルカが似合うんじゃない?」

ミニスカート「だって最近あたしの周りではこれが流行ってるし、みたいなー」

 ポルカオドルカ、それはご存知アップテンポで踊り出したくなるほどにぎやかな曲だ。
 静かでしんみりとしたシオンタウンとは正反対のイメージだが、果たして…

ミニスカート「はっきり言うよ、今の音楽って聞いてると気が滅入るじゃん?」

フジ「…!」

 そう思われても仕方ないのは知っているが、ここまではっきり言われると少しショックだ。

ミニスカート「だからこうして耳元で別の音楽流さなきゃやってられない、みたいなー」

 ちょっと想像してみよう。
 シオンタウンの人間は、あの音楽を24時間聴き続けているという事実を。
 だから町民のほとんどはイヤホンやヘッドホンを装備して、大音量で別の音楽を流している。
 シオンタウンの音楽に長年慣れ親しみ、無の境地に辿り着いてしまったフジ老人には無縁ななやみのタネなのだが
 町を発展させるには思い切って音楽を変え、流行に順応するべきなのかもしれない。

フジ「…とはいえ、決して悪い曲ではないのう」

フジ「ポルカオドルカを聴くと何だか元気になれるようじゃ。若返ったような気さえするのう」

ミニスカート「でしょー!」
 ▼ 8 ェイミ@きいろのバンダナ 15/08/14 12:45:14 ID:GtAPakDI [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
フジ「シオンでもたまには違う音楽を流すべし。ポルカオドルカに一票…ふむふむ」

 ミニスカートと別れると、フジ老人はポケットからメモ帳を取り出して書き残しておくことにした。

フジ「(…わしは いま! シオンタウン改革への だいいっぽを ふみだした!)」

 メモ帳にペンを走らせながら、フジ老人は悦に浸る。
 シオンが魅力的な町にへんしんした暁には…と、足りない想像力をしぼって夢を見ている。

 ブオン、ブルルン…

 そんな彼の背後から徐々に迫り来るのは、大型バイクが放つばくおんぱ。
 だがそれは脳内で流れるポルカオドルカのメロディに阻まれ、のうてんきな老人の耳に届くはずもない。
 急ブレーキの音に驚いて振り向いた時には、フジ老人のすぐ後ろで横転しているバイクとその持ち主がいた。

ぼうそうぞく「…いてて」

フジ「(しまった!ぼうそうぞくか…!?)」

 こわいかおの若者と視線が合い、背筋がぜったいれいどになるフジ老人。
 若者は起き上がり、無言のまま老人のほうへと歩み寄ってきた。
 ▼ 9 ッキー@スペシャルガード 15/08/14 12:47:41 ID:GtAPakDI [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ぼうそうぞく「じいさん、怪我はないか?」

フジ「えっ?」

 予想に反して若者が見せた心配そうな表情に、フジ老人のきんちょうかんは音を立てて崩れる。

フジ「わ、わしは大丈夫じゃが、お前さんこそ怪我はないかい?」

ぼうそうぞく「ああ、おどろかせてすまねえ。ちょっと考え事しててな」

フジ「考え事?」

ぼうそうぞく「雑誌のランキングのことだよ。シオンが住みたくない町No.1なんだってな」

フジ「ああ、そのことかい。わしも見たぞ」

 この若者もまた、シオンの現状をナゲキ悲しんでいた。
 若い人はシオンタウンに無関心なのではないかと心配していたフジ老人だったが、世の中捨てたものではないようだ。
 ▼ 10 ガバクーダ@りゅうのプレート 15/08/14 12:49:33 ID:GtAPakDI [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ぼうそうぞく「じいさん、観光客を引きつけるにはやっぱり食い物だと思うんだ」

フジ「というと?」

ぼうそうぞく「例えばキンセツチャンポン。あれが有名になって以来、キンセツの食堂はいつも大行列らしい」

フジ「ああ、わしも知り合いからキンセツ土産のレトルトチャンポンを貰ったことがあるぞ」

ぼうそうぞく「俺も食べたことあるぜ、そりゃもう遠い昔にな…」

 ぼうそうぞくはキンセツチャンポンにまつわる思い出話を始めた。
 家族と一緒に一時間近く並んだこと、通りすがりの老人トレーナーが席を譲ってくれたこと、父親がスープの塩加減を絶賛していたこと。
 お子様チャンポンのおまけで貰ったコイルのペーパークラフトは今でも彼の宝物だ。

ぼうそうぞく「料理は食べたらなくなるけど、心のアルバムには残るものなんだよ」
 ▼ 11 ガルカリオ@イアのみ 15/08/14 12:50:54 ID:GtAPakDI [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ぼうそうぞく「さて、シオンの北にはイワヤマトンネル、南にはつりのめいしょがある。これなら山の幸にも海の幸にも困らねえはずだ」

フジ「ごもっとも。じゃが、誰が料理を作るんじゃ?」

 ぼうそうぞくは何か考えこんでいるようにしばらく黙っていたが、深呼吸して小さくうなずくと
 するどいめをまっすぐ老人に向け、ふくつのこころを示すのであった。

ぼうそうぞく「誰もやらないなら、俺が作るつもりだ」

フジ「…おお!」

 何というきょううんだろうか、二度目のインタビューにして心強い助っ人に巡り会えるなんて。
 フジ老人の心拍数はかそくする一方だ。

フジ「それで、それで、お前さんはどんな料理を作りたいんじゃ?」

フジ「和風?洋風?中華?イッシュ風?カロス風?それとも…」

 つぶらなひとみを輝かせて迫る老人に少し呆れながら、ぼうぞうぞくの若者は答えた。

ぼうそうぞく「やっぱり>>13(料理の種類、料理名)かなあ」
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