【ポケモンSM〜剣盾+α】ポケットモンスター - 少女の記憶と異世界からの来訪者 - 【SS】:ポケモンBBS(掲示板) 【ポケモンSM〜剣盾+α】ポケットモンスター - 少女の記憶と異世界からの来訪者 - 【SS】:ポケモンBBS

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【ポケモンSM〜剣盾+α】ポケットモンスター - 少女の記憶と異世界からの来訪者 - 【SS】

 ▼ 1 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 10:40:52 ID:0ltw2Awo [1/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
【最初に】
このSSには以下のものが含まれます。
・不定期更新
・基本的にはゲーム準拠のキャラクター登場
・独自設定あり
アローラ御三家はコウタ、コウミ、ハウが所持(ククイ博士は御三家なし)
ガラル御三家はマサル、ユウリ、ホップが所持(ダンデは御三家なし)
ガラル地方の各伝説はマサル、ユウリ、ホップが所持
オリジナルキャラクター、モブキャラクターあり
一部改変あり(ハウのジュナイパー…4枠目の技:ハードプラント、持ち物:ジュナイパーZ)

【主な登場人物】

・アローラの7人(コウタ、コウミ、ホップ、リーリエ、グラジオ、ヨウ、ミヅキ)
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1078278&l=1-
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1368896&l=1-

・ガラルの5人(マサル、ユウリ、ホップ、ビート、マリィ)
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1223288&l=1-

・アトラ(ソードシールド編のオリジナルキャラクター)
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1223288&l=1-

・??(後述する新キャラクター)

・その他(色々出ます。物語で登場してからのお楽しみ!)

以上が苦手な方はブラウザバックを推奨いたします。
それでも大丈夫な方は…ゆっくり見ていってね!
--------------------
 ▼ 2 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 10:52:38 ID:0ltw2Awo [2/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#0〜プロローグ〜

―ヨロイ島 一礼野原―



??「………んっ……。」

??「………ここは?」

1人の少女が、浜辺で倒れていた。
ここは、ガラル地方から少し離れたところにある孤島、ヨロイ島。
ガラル地方では見られない野生のポケモンや、修行のために道場に弟子入りしているポケモントレーナーが集う場である。

??「…………どこ……ここ……。」

起き上がった少女は、ここがどこだか分からず困惑する。
辺りをキョロキョロと見回していた。

??「………誰…誰なの…。何も…わからない…。



……あれは…?」

少女の視線の先には、既にバラバラになってしまったイカダがあった。

??「……これで、この島に来たの…?……わからない…。」

ザッ ザッ …

訳もわからず、何も思い出せないまま、少女は歩き始めた。





ポケットモンスター、縮めて"ポケモン"。
たくさんの謎を秘めた、不思議な生き物である。

人間となかよく暮らしているポケモンもいれば、
草むらや、洞くつ、海などに生息している野生のポケモンもいるが、
その生態については、まだわかっていないことも多い。

人々はポケモンの力を借りたり、助け合ったり、ポケモントレーナーとして
ポケモンを育てたり、戦わせたりしている。

これは、アローラ地方、ガラル地方の少年少女達と、記憶をなくしている謎の少女に起こった、物語である。
 ▼ 3 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 10:53:25 ID:0ltw2Awo [3/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告


??「誰…誰なの…一体、何があったの…。」



Episode#0〜プロローグ〜・完
 ▼ 4 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:22:52 ID:0ltw2Awo [4/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#1〜少女とマサルの出会い〜

マサル「今日はありがとうございました!」

マスタード「またいつでも来てねー、マサルちん!」

ミツバ「またいつでもおいで!美味しいご飯と激しいポケモンバトルでお出迎えしたげるよ!」

マサル「楽しみにしてます!」

この少年、マサルはガラル地方のチャンピオンである。
前チャンピオン・ダンデを倒して以来、公式戦無敗を貫くマサルは、時々ヨロイ島のマスター道場にて修行に来ているのだ。

師範のマスタードと、女将のミツバに別れを告げ、電車でガラル地方のブラッシータウンへと戻るべく、一礼野原に向かって歩き出した。
 ▼ 5 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:23:09 ID:0ltw2Awo [5/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―一礼野原―

??「……ここは…どこ…?」

一礼野原を宛てもなくフラフラと歩く少女。

ガサガサッ

??「……?」ピクッ

近くの草むらが揺れ始めた。
何か来る?そう考えて思わず身構えた。

しかしこの少女??は丸腰のため、凶暴な野生ポケモンがはぐれでもした場合、ただでは済まない。

そして草むらから、何かが飛び出してきた。






小さいポケモン「メ〜……。」

飛び出してきたのは、僅か0.2mしかない、小さな生き物。ナットのような頭を持った金属のようなポケモンのようだ。

??「………?」

先程の大きな草むらの揺れからこんなにも小さなポケモンが出てきた?と、首を傾げた少女。
 ▼ 6 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:24:09 ID:0ltw2Awo [6/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ガサガサッ!

すかさずまた揺れる草むら。

野生のカラマネロ「ネロー!」

??「ッ!?」

現れたのは野生のカラマネロ。
どうやらこの小さなポケモンはカラマネロから逃げてきたのだろう。

??「……!」
恐怖で足がすくんだ少女と、その後ろに隠れる小さなポケモン。

野生のカラマネロは触手を伸ばし、??を襲う。

??「…!やめて…!」バッ

近くの小さなポケモンを庇う少女。カラマネロの触手は止まらず、彼女と小さなポケモンに向かって伸びていった。
 ▼ 7 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:24:31 ID:0ltw2Awo [7/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「ゴリランダー、“ドラムアタック”!」


野生のカラマネロ「ネロォッ!?」

??「…えっ?」

突如地中から伸びたツタにより吹き飛ばされたカラマネロ。たまらず逃げ出した。

マサル「ふう…群れから逸れたのか?…まぁいいや。君!大丈夫!?」

??「ありがとう…あなたは…?」

マサル「俺はマサルだよ。君は?」

??「………わからないの…。」

マサル「え?わからないって…君の名前だろう?」

??「…気がついたら、ここにいたの…。」

そう言って浜辺の方を向いたメル。マサルも同じ方を振り向くと、バラバラになったイカダがあった。
 ▼ 8 ャラコ@インドメタシン 21/07/24 14:24:34 ID:ZBzE7Jvs NGネーム登録 NGID登録 報告
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 ▼ 9 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:27:15 ID:0ltw2Awo [8/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

マサル「ふーむ…何処かから漂着したのか…。それにしてもわからない、かぁ…。」

??「ごめんなさい…助けてもらったのに…。」

マサル「あー…いや、気にしなくていいさ。とりあえず、一度どこかで休んだ方が良いな。」

??「………うん。」

マサル(道場は近いけど…まぁ休まらなさそうだ…それに何かあった時の医療機関も………今は特に怪我とかないみたいだし、一度彼女と一緒に電車に乗るべきかな。)

ポロッ

マサル「ん?何か落ちたぞ。これ、君のかな?」

??「あっ……。」

少女のものと思われる手帳が落ちた。


マサル「手帳…?…あっ。」

手帳を見て何かを見つけたマサル。
人の名前?が書いてあった。

マサル「……これ、君の名前か?」

??「…!………これが、名前…?


『メル』……メル…が…名前?」
 ▼ 10 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:34:53 ID:0ltw2Awo [9/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「…メル、か。」

??「……ッ!」キーン

マサル「!?ねぇ君、大丈夫!?」

突如、頭を押さえ始めた少女。
頭痛が起きたかと思えば、それはすぐ引いた。

??「………うん。その手帳、間違いない。メルのだよ…。」

マサル「…どうしたんだ、急に。とにかくそれで合ってる?」

メル「うん。ごめんなさい。思い出したの。…メルって言うの。」

小さなポケモン「きゅー!」

マサル「名前は思い出せたんだな。…それで、この小さいのは…ポケモン…?」

メル「……うん。この子…“メルタン”っていうポケモンで…ずっと前から…一緒にいた気がする…けど、今は、それ以上思い出せないの。」

マサル「そっか。それにしても、聞いたことないポケモンだな…。」

メルタン「きゅ!」

マサル「この子、君に懐いている。君のポケモンで間違いないかもな。」

メル「……うん。きっと、そうだと思う。この子は、メルと一緒にいるの。」



少女メルは自身の名前を思い出し、メルタンとマサルとともにブラッシータウン行きの電車に乗ることにした。
 ▼ 11 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:40:13 ID:0ltw2Awo [10/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―降車後…


ブラッシータウンに着いたマサルとメルは、一度ハロンタウンにあるマサルの自宅へと帰ることにした。

<ガチャッ

マサル「ただいま、母さん。」

マサルの母「お帰り!…あら?そちらの子はどうしたの?」

マサル「この子はメル。ヨロイ島にいたんだけど、ちょっと色々あったみたいで…少しここで休ませようと思うんだ。ダメかな?」

マサルの母「勿論いいわよ!ゆっくりしていってね!」

メル「………ありがとう。」




メルはマサルと一緒に彼の部屋に行き、ベッドに腰掛けている。マサルは麦茶を出した後、ダンデやソニアに連絡をとっている。

マサル「……ダメか。2人とも知らないみたいだ…。」


<ピンポーン


マサル「誰が来たのか?ごめんねメル、ちょっと待ってて。」
 ▼ 12 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:43:34 ID:0ltw2Awo [11/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「おっす!マサル!」
ホップ「おっす!マサル!」

マサル「ユウリ!ホップも来たのか!」

マサルの母「いらっしゃい!」


2人はマサルのジムチャレンジ同期にして、現在は博士の道を目指して勉強中のトレーナー、ユウリとホップ。
この3人は小さい頃からの仲良しであり、今でもこの3人で一緒に出かけたり、時には競い合ったりしている。

ユウリ「…んん?ねぇ、他に誰かきてるの?」

マサル「ああ。ちょっとね。」

ホップ「お?…ガラルで見たことない子だぞ?」

ユウリ「まさか…マサル、マリィがいながら、他の女の子を連れ込んでるな?」

マサル「ちょ、変な言い方はやめろって…。」
 ▼ 13 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:47:04 ID:0ltw2Awo [12/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサルは事情を説明し、皆を交えて紹介を終えた。

メル「ユウリ、ホップ、宜しく。」

ユウリ「あはは!よろしくねメルちゃん!」

ホップ「オレからもよろしくだぞ!」

ユウリ「いやー、浮気かと思っちゃったじゃーん。隅に置けないねマサルも♪」ツンツン

このこの、と言いながら軽く肘でマサルをつつくユウリに、苦笑いするマサルとホップ。

メル「えっと…ユウリ?」

ユウリ「はいはい!どうしたの?メルちゃん!」

メル「…今、ユウリが言ってたこと………『浮気』って、何?」




ポク ポク ポク チーン



ユウリ「へ?」キョトン
マサル&ホップ「「えぇ?」」キョトン
マサルの母「あらあら。」←少し離れたところから聞こえてた
 ▼ 14 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:51:53 ID:0ltw2Awo [13/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「え?えーっと…う、浮気…って…こういうのはホラ!マサル!知ってるよね!」💦

マサル「いやいや知らねーし!ユウリから言い出したんだからユウリが知らないとおかしいだろ!?」

ユウリ「いやいや知らない知らない知らないもーん!」



ホップ「……まぁ、アイツらの言ったことは気にしないで良いぞ。」

メル「えっ……う、うん…。」

ホップ(ほっ、よかった。丸く収まったぞ。)


―――


マサル「……まぁとりあえず、メルの記憶なんだけど、きっとあちこち散策していろんな体験をすれば、何かの拍子で戻るんじゃないかと思うぜ。」

ユウリ「うんうん!確かにそれが近道ね!」

ホップ「オレ達も手伝ってやるぞ!メルの記憶探し!」

メル「みんな……ありがとう。メル、とても嬉しい。」

メルのメルタン「きゅっ!」



こうして、4人と1匹のガラル地方散策が始まるのであった。


Episode#1〜少女とマサルの出会い〜・完
 ▼ 15 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:25:11 ID:0ltw2Awo [14/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#2〜記憶喪失の少女・メル〜


ヨロイ島を彷徨っていた記憶喪失の少女。
名前はメルと判明し、更に彼女が以前から一緒にいたと言うポケモン、メルタンもいた。
マサルはメルとメルタンを保護し、ユウリ、ホップとも合流。

メルの記憶探しのために、ガラル地方の散策を開始した。

―ブラッシータウン―

マグノリア「…その子が、さっきソニアに話したという記憶喪失の女の子ですね。」

ソニア「こんな可愛い子がどうしてヨロイ島に漂着してたのかしらねぇ…てか、マサル。スルーしてたけどあんた自分の家に連れ込んだって?」

マサル「その言い方やめて下さいよソニアさん。」

ユウリ「ほらー!これはやっぱりうわモゴモゴ。」

マサル「とにかくこのままじゃ可哀想だし、他の人にも協力を仰ぎながら進めたいと思います。ポケモンリーグの方は…。」

ダンデ「その心配は無用だぞ!」

ユウリの口を手で抑えながら頭を悩ませるマサル。そんな彼の元に、ダンデの声が響いた。
 ▼ 16 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:25:52 ID:0ltw2Awo [15/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ダンデ「キミにそういう事情があるなら、しばらくポケモンリーグはオレが仕切っておこう!何!事が終わればちゃんとチャンピオンの座は返すぜ!キミなら鍛錬も欠かさないだろうしな!」

マサル「本当ですか!?助かります!」

ユウリ「モゴモゴ!モゴ〜!」



―――

ダンデ、ソニア、マグノリアがいたポケモン研究所を後にしたマサル達はジムリーダー達に知り合いがいないかを尋ねた。


ヤロー「いやぁ、ぼくもわかんないんですわぁ。農業をやってた人にも、そうでない人にも知ってる人はねぇ〜。」

ルリナ「ソニアから聞いたわ。でもごめん。わたしも知らなくて…。」

カブ「ホウエン地方の人にも連絡してみたけど、ぼくもお手上げだ…。」

サイトウ「すみません。お力になれなくて…。」

オニオン「ぼくも……わからない……わからないよ……。」



―――
 ▼ 17 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:26:12 ID:0ltw2Awo [16/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告


―ラテラルタウン―
マサル「ダメか…。」

ユウリ「うう〜…ごめんねぇ、メルちゃん。」

メル「い、いいのいいの。気にしないで。」

メルのメルタン「きゅ〜…。」

ホップ「事前情報もないから手探りで探しても全然見つからないな…。」

???「あれ、マサル達じゃん。何してるの?」
 ▼ 18 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:26:36 ID:0ltw2Awo [17/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「あっ!マリィ!」

ユウリ「マリィ〜!」

ホップ「良いところに来てくれたぞ!」

マリィ「え、わ、ちょ、ちょっと!」


マリィはスパイクタウンの現ジムリーダー。
ダイマックスができないジムでの戦いを特徴とするスパイクジムの前ジムリーダーにして、兄のネズの跡を継いだ少女にして、マサル達と同じくジムチャレンジの同期である。


マリィ「ふ〜ん…この娘がそうなんだ…。」

ユウリ「しかもマサル、自分の家に連れこモゴモゴッ!」

ホップ「ユウリ、少し落ち着くんだぞw」

マリィ「……マサル?」ジトー

マサル「もうやだ…。」

この後、とりあえず誤解は解けた。
 ▼ 19 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:26:53 ID:0ltw2Awo [18/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
???「あなた達、こんなところで何をしているのです?」

ユウリ「あ、ビート!?」

ビート「……そちらの娘は?」

マサル「ああ、この娘はメル。で、こっちが彼女のポケモンのメルタンだ。
メル、この人はビート。この人もマリィと同じジムリーダーで、俺達の仲間なんだ。」

メル「そうなの…ビート、よろしく…。」

ビート「これはご丁寧にどうも。そこの三馬鹿と違って素直そうじゃないですか。」

マサル&ユウリ&ホップ「さんばか!?」

メル「三馬鹿、とは…?」

ビート「まぁその話は置いといて。」

マサル「この野郎!」

ビート「そちらのポケモンは?見たことありませんが…。」
 ▼ 20 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:27:29 ID:0ltw2Awo [19/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホップ「おやおやビート君。まさか知らないのかな?一馬鹿なんだな!」

ユウリ「プッwホップ、やめたげてw」

ビート「…フ、フン!相変わらず可愛げがないですねあなたたちは!」

マリィ「悪いけどあんた程じゃなかと思う。」

メル「えっと…この子はメルタン。ずっと一緒にいた……気がするの。」

ビート「いた気がする?」

マリィ「この娘、記憶がないらしいんよ。」

ビート「…なるほど。それで、あなた達はその娘の記憶探しを……よろしい!」

マサル「なんだ?」
 ▼ 21 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:27:49 ID:0ltw2Awo [20/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ビート「そ・の・娘・の・た・め・に、ぼくも記憶探しを行いましょう。」

ユウリ「謎に上から目線なの相変わらずね。けど、今は戦力が1人でも多いに越したことないわ!」

ホップ「エリートの力でちゃちゃっと解決してくれよなビートw」

ビート「あなた達こそ、ぼくの足を引っ張るんじゃあありませんよ。」

同期5人が揃い、彼らはメルの記憶探しを再開するのであった。




Episode#2〜記憶喪失の少女・メル〜・完
 ▼ 22 カマル@ザロクのみ 21/07/24 17:58:42 ID:HyFE54oM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 23 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:07:28 ID:0ltw2Awo [21/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#3〜調査の行方〜

―ガラル地方―

マリィとビートも加えたマサル達は、引き続きメルの記憶を探るべく調査を進めていた。

ビート「なるほど、大体の事情は吞めました。」

ユウリ「それで、今のところソニアさんにダンデさん、マグノリア博士や他のジムリーダーも知らないんだって。」

ホップ「…あーくそ!ダメだ。」

マリィ「…その様子だと、アニキや他のジムリーダーも知らんかったんだ…。」

マクワ、メロン、キバナなどとも連絡を取ったホップだったが、やはり収穫はなかった。

ビート「ふむ……で、マサル君は誰と連絡を取っているのです?」

ユウリ「マスタード師匠やピオニーさんとの連絡はもうついた筈だけど…。」



マサル「…ってことなんだ!俺達も引き続き調べるさ。忙しい所すまん!
……いいのか!?助かるぜ!ありがとう!」



連絡を終え、マサルはユウリ達の元へと戻ってきた。
 ▼ 24 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:08:00 ID:0ltw2Awo [22/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「今、アローラ地方にいるコウタと連絡を取って、事情を説明したら引き受けてくれるってさ!」

ユウリ「マジ!?やった!」

ビート「まだ決定的な情報が見つかったわけでもないのにはしゃぎ過ぎでは?」

マリィ「そうだけどさ!戦力は多い方が良いじゃん!」

メル「…コウタとは、誰ですか?」

マサル「ああ、あいつはアローラ地方にいる友達でな。まぁ〜今俺達がいるこのガラル地方からは離れた場所なんだけどさ…。とにかく凄い奴なんだぜ!」

そこからしばらく、アローラ地方にいるコウタ、そしてその仲間であるコウミやハウ、リーリエ、グラジオ、ヨウ、ミヅキの話になった。
ユウリやホップ、マリィまで便乗し、メルは時々頷きながら、「会ってみたい…」と呟いた。

ビート「熱弁するのはいいですが、あなた達、そろそろ元々の目的を思い出してみては?」

マサル「あ……やっべ、もうこんなに時間経ってる!?」

マリィ「つい熱くなっちゃった…。」

ビートの静止でハッとした一同は調査を再開した。
 ▼ 25 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:08:25 ID:0ltw2Awo [23/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ビート「…そう言えば、メルさんとはどこで会ったのです?」

マサル「ああ、ヨロイ島の一礼野原だったな。野生のカラマネロに襲われていたところを見つけたんだ。」

メル「あの時は一度、マサルの家に連れ込んでいってもらったけど…。」

マサル「あの、だから言い方!」

マリィ「じー…。」

ビート「これ、彼女は天然で言ってませんかね…?まぁ、マサル君が彼女をその気があって連れ込んだかはともかくとして。」

マサル「だぁかぁらぁ!!」

ビート「その時と違い、今は万全な状態、ましてや人数も増えている。一度、一礼野原に戻ってみるのはどうかな?」

ユウリ「なるほど!もしかしたら、その時は見落としていたかもしれない手がかりがあるかもってことだね!」

ビート「そういうことです。理解が早くて助かります。」

マリィ「じゃ、そうと決まったら行くよ。」


一行はマサルとメルが最初に出会ったという一礼野原に向けて出発し始めた。
 ▼ 26 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:08:59 ID:0ltw2Awo [24/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―アローラ地方 エーテルパラダイス―

グラジオ「……さっきの連絡、マサルからか。」

コウタ「ああ。何でもヨロイ島に流れ着いた女の子を保護したって。」

グラジオ「オレ達は今別件の調査をしているとわかってマサル達の依頼も引き受けたのには、何か理由があるんだよな?」

コウタ「無論だ。これを見て欲しい。」

コウタは現在、エーテルパラダイスでグラジオ、リーリエと共にとある調査をしていた。
その途中、マサルからメルについて調べて欲しいとの依頼に対し、二つ返事で引き受けた。

グラジオからの質問に対し、コウタはモニターにヨロイ島のマップを映し出した。

コウタ「彼がメルという子を見つけたのはこの近辺。駅の近くの浜辺に、彼女が使っていたと思われるイカダの残骸があったとも聞いている。」

地図上の、一礼野原にあたる場所の草むらと砂浜をそれぞれ指差しながら、説明を続ける。

コウタ「そして、今僕らが調査しているのは…ここのことだよね。」

コウタはそこから更に離れたところにある孤島の方を指差した。
 ▼ 27 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:09:34 ID:0ltw2Awo [25/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
リーリエ「そうですが…それがどうかしたのですか?」

コウタ「これ…彼女が流れ着いた場所の方角なんだよね。流石にかなり距離があるから、偶然の可能性だってあるけど…。」

グラジオ「しかしイカダがバラバラになっていた…だとすれば、漂流中最初から砕けていたわけではないと?」

コウタ「うん。仮にもし最初からボロボロのイカダだったら、まずそもそも無事に漂着できていなかったと思う。元から丈夫なイカダだったとしてもこんなところまで流れ着くこと自体奇跡のようなものだけどね。」

リーリエ「つまり…私達が今調べているその島から、メルさんが流れてきたかもしれない…ということですか?」

コウタ「可能性はあると思う。だから、この2件は同時進行で調査しようと思うんだ。」

コウタの説明が終わると、グラジオとリーリエは少し考えこんだ後、返答した。

グラジオ「確かに偶然の可能性がある…だが、偶然とはいえ奇妙な一致とも捉えられるな…。わかった。そっちと併せて調べてみよう。」

そうして3人は調査を再開した。


コウタが指を指した、3人の元々の調査対象の孤島にあたる場所のレーダーマップには奇妙な歪みが発生していた。
 ▼ 28 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:10:19 ID:0ltw2Awo [26/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―ヨロイ島 一礼野原―

マサル「戻ってきたぞ。ちょうどこの場所だな。」

ビート「聞いていた通りのイカダもありますね。」

メル「うん。この場所。メルタンも覚えてるよね。」

メルのメルタン「きゅー!」

6人と1匹は最初の場所に戻り、周辺を散策していた。
途中で野生のポケモンがいたが、群れからはぐれたポケモンや気がたっているポケモンはおらず、円滑に捜索が進んだ。

ユウリ「あっ!見てみて!」

ユウリはイカダ付近にとあるペンダントを見つける。
開いてみると、そこには島に建つ家と、2人の成人男女、そしてメルそっくりな小さな女の子が写っていた。

マリィ「かわいか…ん?ねぇこれ、もしかして小さい頃のメルじゃない?」

ビート「ふむ…この近辺に落ちていたということから、彼女のペンダントかもしれない。そうであれば…。」

ホップ「メル!このペンダント、オマエの物かな!?」

ホップが呼ぶと、マサルとメルが駆け寄ってきた。
ホップがメルにペンダントを手渡し、メルはペンダントの写真を眺めていた。
 ▼ 29 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:13:57 ID:0ltw2Awo [27/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「これ…もしかして小さい頃のメルだとしたら、一緒に写っているのは…メルの両親と、家か?」

メル「わからない…けど確かに、メルに似てる………



……うっ!?」

カタッ…

メル「ううう…!あ…頭がっ…!」

メルのメルタン「きゅー!?きゅーー!!」

マサル「また頭痛!?おい、メル!大丈夫か!?メル!」

突如、激しい頭痛を発症したメルは、少し苦しんだ後、糸が切れたかのように気を失った。

ユウリ「メルちゃん!?しっかりして!メルちゃん!」


一同はメルに駆け寄った。

ビート「完全に意識を失っている…!」

マサル「仕方ない!今から列車では…!」

ユウリ「急ごう!まずは道場に行かないと!」

メルのメルタン「きゅ〜!」

5人は意識を失ったメルと、悲しんでいるメルタンを連れてマスター道場へと向かった。
 ▼ 30 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:14:15 ID:0ltw2Awo [28/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―アローラ地方 エーテルパラダイス―

コウタ「…グラジオ!見てくれ!」

グラジオ「なんだ、さっきのメルの話か!?」

コウタ「いや、もともと僕らが調べていたこの孤島だ!間違いない!」

コウタが示したのは、レーダー上の孤島周辺に発生している歪みである。

コウタ「ここだけ先日から異常なほどのエネルギー反応が検知された件だ。ここに来た時にグラジオが見せてくれた資料にある数値より更に大きい!」

リーリエ「ということは、やはりそこのエネルギー源の正体は…!」

グラジオ「……確定かもな。




調査の結果、彼等の予想していた通りの、悪い結果が出ていた…。





Episode#3〜調査の行方〜・完
 ▼ 31 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:02:39 ID:0ltw2Awo [29/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#4〜メルの故郷〜
突然、強烈な頭痛に襲われ、気を失ったメルをマスター道場まで運んだマサル達は、マスタードたちに事情を説明した。

マスタード「ふーむ…ワシちゃんもこれまでいろーんな人に会ってきたけど…メルちんのことはわからんねー。」

ミツバ「アトラちゃんだっけ?あの娘みたいにトレーナーカードを発行した履歴がある子ならまだしも、その娘は一切ないからねぇ。あたしもわからないよ。」

クララ「ってか、なんでこんな島に流れ着いたわけさぁ!?医者もいないこの島に!」

セイボリー「シ、シショー!」

マサル達がクララ、マスタード、ミツバと話し込んでいると、メルが寝ていた部屋からセイボリーが駆け足で戻ってきた。

ユウリ「どうしたのセイボリーさん。低速版セイボリーテレポート(要約:ただの早歩き)使ってきちゃって。」

セイボリー「患者が!患者が目を覚ましました!」

クララ「えげェッ!?」

マスタード「おお!メルちん!今行くよーん!」

マサル「俺、行ってくる!」

ホップ「オ、オレも!」
 ▼ 32 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:03:09 ID:0ltw2Awo [30/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「ん……。」

マサル「メル!」

メル「マサル…。みんな…。」

ゆっくりと布団から起き上がったメルは少し頭を抑えた後、マサル達の方に向き直り、布団から出た。

ユウリ「もう大丈夫なの?」

メル「うん。心配かけてごめん。そして…


メル、また思い出したことがあるの。」

ビート「それは本当ですか!?」

マリィ「もしや…あの頭痛は記憶がよみがえる前兆だった…?」

マサル「そう言えば、メルが自分の名前とメルタンのことを思い出すときも、少しだけ頭が痛くなったよな。」

マスタード「おはよう、メルちん!」

ミツバ「もう元気になった?」

メル「……えっと…マサル、この人達は?」

マサル「ここマスター道場の師範と女将さんだよ。」
 ▼ 33 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:03:30 ID:0ltw2Awo [31/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マスタード「ゴメン!ワシちゃん達の紹介が先よねん!マスタードだよん!ヨロピクねー!」

ミツバ「で、あたしがミツバ!ほら、あんた達も!」

クララ「キャハ!うちィ、クララって言うんですぅ。最近ジムリーダーになりましたァ♡




…マイナークラスだけどな。(小声)」

セイボリー「そしてワタクシこそ!エレガントなエスパージムリーダー、セイボリー!以後、お見知りおきを!





…まだマイナークラスですがね。(小声)」


ビート「…さて、メルさん。あなたの思い出したこととは?」

メル「うん…メル、話すね。」
 ▼ 34 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:04:24 ID:0ltw2Awo [32/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「さっきユウリが見つけてくれたペンダントは、確かにメルのペンダントなの。それで、あの写真はメルの家族。」

マサル「やはりそうか…。」

メル「メルが住んでいた島はね、ここ。」

ホップに見せてもらった地図のとある場所を指差した。
そこは、ヨロイ島の一礼野原の砂浜から海を渡った先の先にある孤島だった。

メル「アイアン島っていってね、豊かな自然を残しつつも、工業が発展を続けていた島なんだ。」

ビート「自然と工業の調和ですか…。ん?」ピクッ

マリィ「続けていた…過去形?」

メル「うん…いつからか、その発展が止まってしまったの…メルが今思い出したのは、ここまでかな。」

マサル「じゃあ、何でそんな島からここに?」

メル「………ごめん。メル、それもまだ思い出せないの。」

マサル「そうか…。」
 ▼ 35 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:04:56 ID:0ltw2Awo [33/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マスタード「それなら、次はその島に行ってみるのはどうかね?」

ユウリ「そうね。何かわかるかも!」

メル「みんな…いいの?そこまでして…。」

ホップ「もちろんだぞ!」

ホップに続き、周りの皆も頷いた。

メル「…ありがとう…。」

ミツバ「船なら、あたしの知り合いに頼めば貸してくれるから安心しときなよ!」

マサル「え、マジですか!ありがとうございます!」

ユウリ「よーし!じゃあ次の目標はアイアン島ね!いざ行かん未踏の地!このキャプテン・ユウリに皆続けー!」

ホップ「うおー!」

マリィ「うおー!」

ビート「あなたいつから船長に…。」

マサル「ま、いいんじゃね。」


こうして彼等は意気揚々と準備を始めた…。




それが後に大きな事件を知るきっかけになるとは、この時誰も思いもしなかった…。
 ▼ 36 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:05:35 ID:0ltw2Awo [34/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―アローラ地方 エーテルパラダイス―

マサル達がアイアン島へ向かう準備を進めている最中、アローラ地方のエーテルパラダイスには、コウミ、ハウ、ヨウ、ミヅキも招かれていた。

コウタ「やはり、この島だ。自然と工業の孤島、アイアン島だ。」

グラジオ「聞いたことない島だ…。」

コウタ「僕も、此度の調査で初めて知ったよ。なんでも未だ他国と取引していない…というより取引できる体制が整っていないこの島は、自分達の手で島を発展させてきたらしい。」

リーリエ「そこに…異常なエネルギー反応が…。」

コウタ「ああ。そしてそのエネルギー反応の正体は、やはりウルトラホールの発生だった。」

コウミ「でも、一体どうして…!?」

コウタ「わからない。もしこの島にウルトラビーストが降り立っただとかならまだしも、それらと異なる存在が降り立ったなら急がなきゃいけないのは確かだ。」
 ▼ 37 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:05:54 ID:0ltw2Awo [35/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヨウ「自国だけで発展させる程の技術力や産業…それ狙いの連中だったら尚マズいかもな。」

ハウ「勿論いくよ!」

ミヅキ「あたしも行くわ!」

コウミ「そのために私達は来たんだもん!」

ヨウ「言うまでもないぜ。」

リーリエ「皆さん…!ありがとうございます!」

グラジオ「船はすぐにでも出せる。各自準備を整えて、またここに集まってくれ!」

全員「おぉー!!」


コウタ(異なる存在…妙な胸騒ぎがするな…それに、もし本当にあの島からメルが来たのだとしたら…一体何があったか、わかるかもな。)





マサル達がメルの記憶に関する手がかりを求めてアイアン島への出航を決めた一方、コウタ達は未踏の島に発生したウルトラホールの調査に向けて出港を決めたのであった…。





Episode#4〜メルの故郷〜・完
 ▼ 38 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:46:30 ID:0ltw2Awo [36/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#5〜招かれざる客〜

マサル達が決起してから数日後…。


ユウリ「ようやく出発ね!」

マサル「メル、心の準備はできたか?」

メル「うん。皆のお陰で、メル、大丈夫。」

ホップ「ご飯もしっかり食べたし、用意も万端だぞ!」

マリィ「それじゃ、ユウリ船長。行こっか。」

ビート「結局その路線で行くんですね。」

ユウリ「あいよ!皆の者!ユウリ探検隊はいよいよ出航する!モンスターボールは持ったなぁ!?」

マサル&ホップ&マリィ「おぉー!」

メル「おっ…おー!」

ビート「いや結局海賊なのか探検隊なのかどっちなんですか。」

ユウリ「メルちゃんの記憶を見つけてやると言う意気込みは持ったなぁ!?」

マサル&ホップ&マリィ&メル「おぉー!」

ビート「おー。(棒)」

ユウリ「行くぞォ!!」

マサル&ホップ&マリィ&メル「おぉー!」

ビート「おー。(棒)」
 ▼ 39 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:46:47 ID:0ltw2Awo [37/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
約1名を除いて盛り上がるユウリ達を筆頭に、それを少し離れたところから見守っていたのはマスタード達だ。

マスタード「うんうん!みんな元気いいねー!これならワシちゃんも安心だよー!」

クララ「いやあれ大丈夫ゥ…?全ッ然緊張感ないんですけどォ…?」

セイボリー「ワタクシ達まで手伝わされたんですから…これで成果なしならメキョッとへこませてやりますよ。」

ミツバ「なんかあったら連絡するようには言ってあるけど、ただ調査しに行くだけだしね。あいつらならやれるわ。」

マスタード「…何か、途轍もなく恐ろしいものを見たら、すぐ引き返すとか逃げるとするようには伝えてあるよー。」

マスタード(その万が一が、起こらねば良いがな…。)



そしてユウリ達は出航した。
 ▼ 40 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:47:26 ID:0ltw2Awo [38/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ達がヨロイ島の海域を抜けた頃…


ユウリ「ひっっっま!!!」

ホップ「ホントに遠い島なんだな…。」

マリィ「もう彼此30分…オート操縦じゃなきゃしんど過ぎる…。」



ビート「なんか皆さん先程までの威勢が潰えてますが。」

マサル「あはは…。」

メルのメルタン「きゅー?」

メル「メルタン、どうしたの?」

メルのメルタン「きゅ!」
 ▼ 41 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:47:45 ID:0ltw2Awo [39/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メルタンがまるで指をさすかのようにその小さな身体をメルの手のひらから乗り出す。
その先には…。

メル「……船がいっぱい。」

マサル「どうしたんだ?メル……って、何あれ?」

メルとマサルが視線を向け、ユウリ達も振り向く。

そこには、自分達とは逆方向へと向かう船が何隻もあった。

ユウリ「なんだろ…。」

ホップ「さぁ……ん?」
 ▼ 42 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:48:11 ID:0ltw2Awo [40/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホップが気付くと、雲行きが徐々に怪しくなってきた。
そして次の瞬間。

ザァーーーッ!!


ユウリ「うわぁっ!?急に天気が…!?」

マリィ「なっ…何これ!」

マサル「やばいやばいやばい、これシャレになんねぇって!」

ビート「ワイルドエリアじゃあるまいし…なんなんですかこの荒天は!!」

突如、マサル達を取り巻く天気は荒れたのだ。
豪雨、突風、雷鳴、そしてこれらの好転がもたらす荒波。

まともな航海が出来ないと判断し、すぐに進路を変え、引き返した。





ユウリ「ぜぇ…ぜぇ…もう滅茶苦茶よぉ!」

ホップ「死ぬかと思った…みんな無事か!?」

他の5人が頷き、メルタンも「きゅっ!」と返事をした。
引き返して暫くし、ようやく荒天の海域から抜け出せたのだ。
 ▼ 43 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:48:26 ID:0ltw2Awo [41/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「この船もかなり丈夫な方と聞いてるが、それでもダメとはな…。」

ビート「やむを得ません。一度退いて仕切り直しましょう。」

メル「……っ!うう…!」

マリィ「メル!?また頭痛!?」

ユウリ「大丈夫!?」

メル「………ふぅっ…だ…大丈夫…。」

ホップ「また、何か思い出したのか?」

急な頭痛がすぐにやみ、メルは答えた。

メル「……天気が荒れたあの場所から、島が見えたの。」

マサル「ああ…俺も見えた。あれがアイアン島か?」

メル「うん……ただ…。」

マサル「?」
 ▼ 44 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:48:42 ID:0ltw2Awo [42/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「元々は…あんな天気に見舞われたことは一度もなかったの…でも、ある日から…。ごめんなさい。ここまでなの。」

マサル「…そうか。」

ビート「これは…やはりあの島で何かあったのでしょう。」

ユウリ「…!?ねぇ、みんなあれを見て!」

ユウリが指をさした方向を見ると、1隻の白い船が、数隻の船に襲撃されていた。

マサル「…!あの船は!」

ホップ「マサル、知ってるのか!?」

マサル「天気があれる前に、あれと同じ船が何隻も、俺達と逆方向に向かっていったのを見たぞ!」

マリィ「…!襲われているあの白い船!あのマークを見て!」

ビート「あれは確か………アローラ地方のエーテル財団の船!?」
 ▼ 45 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:49:01 ID:0ltw2Awo [43/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
エーテルマークのクルーザーが謎の船数隻に襲われていた。

マサル「ポケモンを使って…!?よし、ここは俺に任せろ!」

ビート「ぼくも出ますよ。」


マサル「リザードン出てこい!“かえんほうしゃ”だ!」

ビート「ブリムオン、あなたもお願いします!“サイコキネシス”!」


マサルのリザードン「ばぎゅああぁぁ!!」

ビートのブリムオン「むぅぅーー!」



船員「うわっ!?なんだこいつら!」

船員「くそ!邪魔が入ったか!一旦ずらかるぞ!」
 ▼ 46 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:49:17 ID:0ltw2Awo [44/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「よし、とりあえず撃退で来たな…すみませーん!大丈夫ですかー!?」


謎の船の集団が去った後、中破したクルーザーに自分達の船を寄せ、マサルが呼び掛ける。
そして、クルーザーの乗組員が出てきた。

コウタ「痛てて…すみません、お陰で助かりま……えっ!?」

マサル「あぁっ!?」



―アローラ地方 エーテルパラダイス―

コウタ「そうか…君達もアイアン島を目指していたのか…。」

あの後彼等は一度、エーテルパラダイスに上陸した。
お互いの事情、目的を把握した彼等は、一度エーテルパラダイスで情報共有をすることになった。

マサル「これはやばいな。メルの故郷でとんでもないことが起こったってことか…!?」

コウタ「残念ながら、そう考えざるを得ないな…。」
 ▼ 47 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:49:46 ID:0ltw2Awo [45/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウミ「あなたがメルちゃんね。大丈夫?怪我とかない?」

メル「ありがとう…メルもこの子も大丈夫。」

メルのメルタン「きゅっ!」

ハウ「うわー、見たこともないポケモンだー!」

ホップ「メルタンって言うらしいぞ!」

アローラのメンバーとも打ち解けたメル。
コウタ「あっちは問題なさそうだな…さて、マサル。」

コウタはマサルに向き直った。

コウタ「あれほどの異常気象、並みの船どころか、少し丈夫な船でもまず突破は無理だ。だが…。」

マサル「何かあるのか?」

曇った表情を少し和らげ、コウタは頷き、続ける。
 ▼ 48 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:50:01 ID:0ltw2Awo [46/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「かつて僕らは、とある事件のために、とある特殊な船舶を用意したんだ。今は…その機体自体はなくなったんだけどね…。
だが、データは残っているから、これからその船を再度生産しようと思うんだ。これなら悪天候にも立ち向かえる。」

マサル「マジ!?よっしゃ、希望、見えてきたな!」

コウタ「それに…僕らを襲撃してきたあの船の船員…僕やコウミ達は見覚えがあるんだ。だから、その対策も用意するよ。」

マサル「そこまでしてくれるのか!?」

グラジオ「あぁ、当然だ。そうしなきゃいけない事態だからな。」

マサル「よっしゃぁ!2人ともありがとう!」


コウタ、グラジオ、マサルが話し込んでいると、突如マサルのスマホから着信が入った。
 ▼ 49 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:50:16 ID:0ltw2Awo [47/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「あ、ダンデさんからだ?……はい、もしもし…




えっ!?ガラル地方が!?」


ガラル地方からダンデが知らせた内容…
それは、ガラル地方が何者かに攻撃されているとの知らせだった。





Episode#5〜招かれざる客〜・完
 ▼ 50 6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:50:49 ID:0ltw2Awo [48/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
うp主でございます。
本日の更新はここまでになります。

次回か次々回、アトラ登場予定です。
 ▼ 51 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:44:05 ID:GCQglAzk [1/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#6〜ガラル地方を防衛せよ!〜

アローラ地方のコウタ達と合流し、エーテルパラダイスに上陸したマサル達。
先程の海上での襲撃対策と、コウタ達とマサル達共通の目的地であるアイアン島へ行くための船舶の準備が決まった矢先、ダンデからの一報が入る。

その内容は、突然上陸してきた謎の集団によるガラル地方への攻撃であった。



―ガラル地方 バウタウン―

マサル「おい…何なんだよこれ…。」

ユウリ「船の上で聞いたけど…ホントに襲われている…!」

ホップ「しかも、ガラル地方の住人と同じ姿のトレーナーばかりだぞ!?」


エーテル製のジェット船でガラル地方へ急行している間も連絡があったが、その内容は、同一人物が2人以上存在しているような状況だという続報だった。



「なんだこの人達!?」

「僕とおんなじ名前!?」


敵「我々はあのお方のために!」

敵「まだあのお方を知らないなら布教してあげるわ!」

敵「従わない奴はここで死ねー!」
 ▼ 52 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:44:25 ID:GCQglAzk [2/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「あのお方だって…!?」

ホップ「また大規模な侵略か何かか!?」

ビート「ひとまず考えるのは後です!」



敵「おい、お前達!お前達も我々とともにあのお方を布教してくれ!」


マリィ「敵が勘づきよったね…来るよ!」

ユウリ「あのお方って人が何なのか知らないけど、人様を襲うことになんか手を貸してやら人だから!」


敵「渡胞達!この子供達は俺達を侮辱したぞ!」

敵「これはあのお方の崇高な理念をも侮辱しているに等しい!」

敵「私達で制裁を与えてやるわ!」



マサル「みんな!行くぞ!」

ユウリ&ホップ&「「おう!」」

マリィ「もちろん!ノッてくよ!」

ビート「言われるまでもない!」
 ▼ 53 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:44:43 ID:GCQglAzk [3/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「アギルダー、“みずしゅりけん”!」

マサルのアギルダー「ギルッ!」

ユウリ「シュバルゴ、“シェルブレード”!」

ユウリのシュバルゴ「シュバ!」


現在ダンデや各地ジムリーダーの指揮・要請のもと、有力なトレーナーを募り戦闘中。

マサル達5人が戦線に加わり、状況は少しずつ好転していく。
当時の事件発生時よりも、ガラル地方トレーナー全体のレベルも上昇しているため、幸いにも犠牲者は出ていない。



ルリナ「カジリガメ!“アクアブレイク”!」

ユウリ「シュバルゴ、“メガホーン”!」
 ▼ 54 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:45:00 ID:GCQglAzk [4/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マリィ「アニキ!スパイクタウンは大丈夫!?」

ネズ📱『こっちは問題ねぇよ。それよりもマリィ、おまえ達の方は大丈夫ですか?エール団総出でそっちに援軍をよこせますよ。』

マリィ「こっちも大丈夫やけん、そっちに行く時間はなさそうだから、絶対にあたし達の町を守って!」

ネズ📱『おまえもたくましくなりましたね。わかりましたよ。』




ホップ「まったく、まさかオマエとタッグを組むとはな!ビート!」

ボート「なりゆきです。せいぜいぼくの足を引っ張らないでくださいよ!サーナイト、“マジカルシャイン”!」

ビートのサーナイト「サーナッ!」

ホップ「へへっ、そう言って先にやられるなよ!アーマーガア!“ドリルくちばし”!」

ホップのアーマーガア「カァァー!」



――――
 ▼ 55 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:45:25 ID:GCQglAzk [5/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「コオリッポ!“しねんのずつき”!」

マサルのコオリッポ「リポッ!」

ゴッ…

敵のライボルト(?)「―――――…。」

攻撃が直撃したライボルト(?)は鳴き声をあげず、そのまま倒れ伏した。戦闘不能だ。

マサル「これで全滅…だ…!?」

シュゥゥ…

敵「ああっ…くそ!覚えてろ!」

マサル「倒したライボルトが…消えていく…!?」

突如薄い光に包まれたと思ったら、ライボルト(?)は霧散するかのように消えていった。

ユウリ「マサル!こっちもよ!」

ユウリの方でも、倒した敵が使っていたポケモン達が、最後の1匹を倒したと同時に消滅。敵のトレーナーは消えていくポケモン達を置いて撤退していった。
 ▼ 56 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:45:45 ID:GCQglAzk [6/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「こいつら…倒されたポケモンをボールに戻さない時点で変だとは思っていたが…これじゃまるで…!」

ホップ「おーい!」

ユウリ「あっ!ホップ!みんな!」

ホップ、マリィ、ビート、ルリナも戦闘を終え、合流してきた。

マリィ「ユウリ達も無事やけんね!」

ルリナ「バウタウンの市民も全員無事よ。それに、今各地のジムリーダーからも、全員無事との報告が来ているわ。」

マサル「よかった…。」

ビート「しかし、妙な光景を見ましたがね。」

ユウリ「…!それ、もしかして、倒したポケモン達のこと?」

ルリナ「やはりあなた達も見たのね…。」

マサル「まるで、かつてこのガラル地方で起きた、あの事件のようでした。」
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1223288&l=1-
 ▼ 57 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:47:37 ID:GCQglAzk [7/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホップ「それに、敵のヤツら、みんな『あのお方のために』って言っていたぞ!」

ルリナ「ますます怪しいわね…。」

全員が考え込んでいる途中、聞き覚えのある声が響いた。



???「おーーーーい!!!」



全員が振り向くと、そこには全員が見知った、紅い髪に紅い瞳の少女がいた。

アトラ「はぁ…はぁ…やーーっと見つけたよみんなぁ!」

マサル「アトラ!?」

アトラ「全く散々な目に遭ったよもう!せっかくバカンスに出かけようとしたらいきなり国際警察に呼び出されるわ、常に雇用されてるわけでもないのにガラル地方への緊急出動が出されるわ、着いてみればガラル人がガラル人を襲ってるわ!残業手当、いや休日出勤手当まで代わりに加害者側のガラル人にめっちゃ請求してやろうと思ったら加害者側はこのボクを見るなり逃げだすわ!なんの騒ぎだよこれはぁ!」

来るや否や、盛大にアトラから愚痴を聞かされた一行。その後は事の顛末をアトラに話すのであった。




Episode#6〜ガラル地方を防衛せよ!〜・完
 ▼ 58 フォクシー@だっしゅつパック 21/07/25 18:49:19 ID:FDjEkolg NGネーム登録 NGID登録 報告
アトラってこんな見た目なのか、男みたいな見た目だな
 ▼ 59 6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:53:26 ID:GCQglAzk [8/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>58
何度か頂きました支援絵と、自分側の設定を元に描いてみました。
そういう設定のキャラなんですが、自分で描いてみて改めて「こりゃあ男と間違われるわ」と思いました()
 ▼ 60 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:56:16 ID:GCQglAzk [9/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#7〜不穏の幕開け〜

ガラル地方を襲撃していたのは、ガラル地方の住人と同じ姿、名前をした人間だった。
マサル達5人は戦線に加わり、彼らを退けるが、倒された相手のポケモン達はボールに戻らず、文字通り消滅してしまったのだ。

そしてアトラはガラル地方に単独で出撃したものの、敵と相対するとその敵はバトルすることなく襲撃を中断し、逃げ出したという。

アトラ「おかげで国際警察の連中じゃなくてあいつらからむしり取る賞金で休日出勤手当を賄おうとしたのに、一銭も入らなかったぞ!」

ユウリ「理由が汚いわね…。」

マサル「その点については安心しろアトラ。俺達は勝負をして、かつ勝ったのに一銭ももらうことなく敵さんに逃げられたからな。」

アトラ「これマジ?アトラちゃんキレそうだわー。……とまぁ夫婦漫才はこの辺にしてだね。」

マサル「夫婦漫才じゃねぇよ?」

アトラ「キミらの話を総合するに、どう見てもそいつら、かつてのボクがやらかしていた偽のポケモン『Kポケモン』っスね。」

ホップ「けどあれ、オマエはもう完全に消したんだろ?」

アトラ「モチロン!なんならあれを生み出せるのはボクだけ。復元も複製もできないさ。」

ルリナ「そんなものが何故また出現したというの!?」

アトラ「こっちだって知りたいぞお姉様ぁ。」
 ▼ 61 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:57:13 ID:GCQglAzk [10/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラはかつて、このガラル地方全てを制圧し、自身のコンピュータから本物のポケモンとほぼ同等の力を持つ紛い物のバイオ兵器『Kポケモン』を生み出していた。
しかし制圧まであと一歩のところで、マサル達ガラルの少年達やジムリーダー、アローラ地方から来ていたコウタの手によって計画は失敗。
その後アトラは改心し、一度逮捕される直前、自身が作り上げたシステムは自身の手で跡形もなく消滅させたのだ。

マサル「とりあえずこれで全員の撃退は成功したし、コウタ達にも報告しよう。」




―アローラ地方 エーテルパラダイス―

コウタ「海上で僕らを襲撃してきたあのスーツの集団。そしてガラル地方を襲ったのは、とある人物のために動いていた、同じガラル地方の人間。」

マサル「海上で襲撃していたやつらに見覚えがあるって言ってたな…そいつらは何なんだ?」

コウタ「ネオシルフ。一時期アローラ地方に現れた、表向きは優良ベンチャー企業。だがその正体はカルト宗教団体で、やっていることはかつてのアトラと同じだった。」
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1078278&l=1-
 ▼ 62 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:57:41 ID:GCQglAzk [11/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「偽のポケモンを使って世界征服ね〜。ボクなら一人でほぼできていたのに、そいつらは大規模な集団でいながらモタモタしている間に4人の少年達に倒されたって奴等だろ?」

コウタ「ネオシルフの連中は全員逮捕され、後から調べたけど一生獄中からは出られない。出られたとしてももう悪さはできないはず。なのにまた現れるなんて…。」

コウミ「ねぇ、そういえばなんだけどさ…。」

一同が悩んでいる中、コウミが声を上げる。

コウミ「その…海の上で私たちに攻撃してきたあいつらってさ、マサル達も向かおうとしていたアイアン島の方角から来たんだよね?」

マサル「あぁ…そうだな。」

コウミ「そしてそのアイアン島では、ウルトラホールが開いた…ってことはさ。」

コウタ「…!なるほど。流石コウミ。」

ビート「…どういうことかな。」

コウタが話そうとした瞬間、アトラのスマホロトムが着信を知らせる。
 ▼ 63 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:58:28 ID:GCQglAzk [12/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「なんだなんだー?長官様からー?

(ピッ)

はいはい。休日出勤のアトラちゃんっス。お疲れ様でーす。…はいはい……えっ、それマジ?」

ユウリ「ねぇ…長官相手に随分馴れ馴れしくない?」

メル「……休日なのにお仕事なの…?」

ヨウ「まぁ…色々あったんだろ…。」

(ピッ)
 ▼ 64 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:58:59 ID:GCQglAzk [13/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「……今入った情報によれば、ガラル地方を襲撃していたヤツらは、コウタ達が調べたって言うウルトラホール発生日時と同じ時間に、同じ場所から現れたんだとさ。」

ほい、とアトラは国際警察から渡された映像を見せる。

コウタ「……コウミの言っていることが当たったな。」

グラジオ「……どういうことだ。」

全員がコウタの方に視線を集中させる。
そして、彼は告げる。


コウタ「……さっき僕らを襲った連中と、ガラル地方を襲った連中…そのいずれもウルトラホールを伝ってやってきた。
つまり…あいつらはかつて僕やコウミ、リーリエが立ち向かった、レインボーロケット団と同様の事案だよ。」

リーリエ「ま…まさか…!?」

コウタ「……敵は、並行世界から来た、かつての侵略者達だ!!」


マサル「な………!?」

リーリエ「そんな…!」

ビート「そんなことが…!?」

アトラ「マジかぁ…。」

その場の空気が凍り付いた。コウタは続ける。
 ▼ 65 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:59:20 ID:GCQglAzk [14/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「一体なぜあのウルトラホールが開かれ、あの場所に降り立ったのか、そこまではわからない。
だがガラル地方を襲っていたあいつらが言っていた、『あのお方』というのは、たぶん並行世界のアトラだ。」

メル「並行世界…?」

アトラ「ボクらが今いるこの世界と同じ世界で、別の出来事が起こっていたかもしれない。その“かもしれない世界”が、同時に、並行して存在しているのさ。
今回の例で言えば、さしずめあいつらは、コウタ達やマサル達が事件を解決できず、支配されてしまったバージョンの世界から来た、“もう一人”ってワケ。」

メル「え…えーと…?」

コウタ「そうだな…メル。君は今、記憶をなくしているのだろう?けど、もし並行世界の君がいるのなら、並行世界のメルは記憶を失っていないのかもしれない。けど僕らが今いるこの世界は、メルという人間は君しかいないだろう?」

メル「う…うん。」

コウタ「本来、この世界の君と並行世界…つまり“かもしれない君”は、同じ世界にいることは本来おかしいこと。そのおかしいことが今起きている。」

メル「…じゃあ、今メルたちの味方のアトラとは別に、悪者のままのアトラが今この同じ世界にいるかもしれなくて、それは本来おかしいってこと?」

コウタ「その通りだよ。」

アトラ「さんきゅーコウタ!ま、そういうわけで、これで敵の正体がわかったね。」




アローラ地方とガラル地方、そして国際警察。三方向からの調査が、一つに紐づき、一同に衝撃を与えた瞬間であった。

Episode#7〜不穏の幕開け〜・完
 ▼ 66 シギバナ@ポイントアップ 21/07/25 20:46:46 ID:JbpwWO7Y NGネーム登録 NGID登録 報告
並行世界の自分たちの仇をとるのか
 ▼ 67 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 20:57:16 ID:GCQglAzk [15/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#8〜少女の記憶〜

ユウリ「並行世界の…私達の敵…。」

ホップ「その世界にいたオレ達は…負けちまったのか…!」

コウタ「そう考えるのが正しいかもな、残念ながら。レインボーロケット団も、そんな感じだった。」

リーリエ「ウルトラホールを伝って、各地方の組織が集まってきて、この世界でも自分達の野望を達成しようと…!」

メル「並行世界…ウルトラホール…アイアン島に降り立った……




…………ッ!」クラッ
 ▼ 68 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 20:57:46 ID:GCQglAzk [16/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「およ?」

ユウリ「メルちゃん!?」

ホップ「また頭痛か!?」

ハウ「って事は、また記憶戻るのー!?」

メル「ん……ああ……ああああ……!!

…っはぁ!はぁっ…!はぁっ…!」

コウタ「メル!」

マサル「大丈夫か!?」

突然の頭痛に苦しむメルと、駆け寄る一同。

メル「…………した。」

マサル「どうした!?」

メル「思い………出したよ…………!」

ミヅキ「えっ、それ本当!?」

メル「うん……!みんな……心配かけてごめんね……!でも…メルはもう大丈夫…!」

今の頭痛が晴れ、遂に残りの記憶も思い出したというメル。そして、彼女は語り出した。
 ▼ 69 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 20:58:17 ID:GCQglAzk [17/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「……メルとメルのパパ、ママ、そしてアイアン島の島民は平和に暮らしていたの。

まだ他の国と貿易を行える状態じゃなかった島は、自分達で産業を発展させながら、貿易も行えるように進めていたの。

………数日前までは。」

コウタ「その数日前というのが、ウルトラホール発生した日のことだな。」

メルはコウタの言葉に頷き、続けた。

メル「突然、空におかしな穴が開いたの。それがウルトラホール…。

そこから黒いスーツの人や、一般人、変なスーツを着た子供達…あの人達が降りてきて、アイアン島は乗っ取られた。」

ユウリ「え……!」

マリィ「乗っ取られた……!?」
 ▼ 70 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 20:59:30 ID:GCQglAzk [18/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「……残酷だった。あの人達はポケモンに島民を襲わせ、今まで島の皆で築き上げてきたものを全て奪っていった。

パパとママは船を出してメルと逃げようとしたんだけど…その日を境に、さっきマサル達と向かう途中のような、酷い天気になっちゃったの。」

コウミ「ひどい…!」

リーリエ「ひどすぎます!アイアン島の皆様は、ただ平和に暮らしていただけなのに!」

メル「………そして、メル達の船も、狙われた。
どんどん船は壊されて…そして………ぐすっ。」

マサル「!」

話の途中で、メルは泣き始めた。涙ぐみながらも続ける。

メル「パパと…ママは………イカダと……荷物をメルに持たせて……!自分達が食い止めている間に…逃げて………生き抜け……って……うえっ…!」

ハウ「そんな…!」

ビート「それじゃあ…あなたのご両親は…。」

メル「……っ…ぐすっ……パパと…ママの船は……その後……!」

コウタ「……わかった。皆まで言わなくても良い。……辛かったね、とても。」

メル「怖かった…!メルは…メルはぁっ…!」グスッ

コウタ(目の前で、大切な人を…!)

コウタの心の中では、怒りが湧き上がっていた。
彼もまた、近い経験をしている。違うのは、大切な人が目の前で、実際に奪われたか、そうでないかだけである。
 ▼ 71 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 21:00:04 ID:GCQglAzk [19/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「……そして、気がついたらメルは、あの砂浜に打ち上げられてたの…。」

グラジオ「……それだけ凄惨な事があり、悪天候のせいであのような荒波…メルが記憶を失ったのは、物理的、精神的なショックが重なったものだったか…。」

アトラ「ただ普通に暮らしていたのに…突然訳もわからん連中に、家族も故郷も奪われる……今こうしてキミ達の仲間になってからは、聞くだけでこうも辛い話だ。」

マサル「何なんだよ、くそッ!あいつら、自分達の世界で散々やりやがった癖に、こっちに来てまで…既に……ッ!」



コウタ「………何としても、この事件は終わらせよう。恐らく奴らは、他の島にも上陸する。そうなれば…!」

ヨウ「ああ…他の皆まで、メルやメルの家族や島民達みたいな思いをさせてしまうな…!」




悲しい記憶が戻り、残酷な事実を突きつけられた一同。
これ以上の惨劇を防ぐ為に、彼等は動き出す。




Episode#8〜少女の記憶〜・完
 ▼ 72 ェローチェ@ヤミラミナイト 21/07/26 21:13:39 ID:CAxkr9Og NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 73 ラルマタドガス@モンスターボール 21/07/27 20:46:20 ID:DeBMAEyY NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 74 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:03:45 ID:yy5g69rA [1/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#9〜異世界からの来訪者〜

コウタ「さて、話を戻そう。マサル達の話と僕らの調査結果、そして国際警察の報告をまとめると、敵はそれぞれ世界征服を達成した世界線のネオシルフに、アトラの軍団………今判明しているのは彼等だ。
そして彼等は何らかの目的でこの世界線のアイアン島に降り立ち、僕らやガラル地方を攻撃してきた、というのが現状だな。」

アトラ「この世界にボクが2人か…気味が悪いがさっきの襲撃の時にはきっといなかった…よね?」

マサル「いたら滅茶苦茶ややこしい話になってたな。そもそもその時のお前のやり方として、余程のことがない限り自分の手は汚さなかっただろう。」


コウタ「……本当はあいつら、完膚なきまでに叩きのめしたいところだけど…こっちの世界に既にいる同じ人間をまたこの世界で逮捕して、時空が歪みでもしたら…!流石にそんなところまでは、実際どうなのかわからないけど…。」

マリィ「あんたでもわからないなら誰もわからんね…。」

コウタ「……でも、同様の事案には同様の対策はあるよ。」

ホップ「え!」

コウミ「……!わかった!レインボーロケット団の時みたいに、元の次元に送り返すんだ!」

コウタ「ああ。この世界で先に、完全に無力化してから元の世界に送り返す。そしてそれが出来るのは、あの人だよ。」

リーリエ「…わっ…私もわかりました!イッシュ地方からここアローラ地方に滞在していらっしゃる、アクロマさん!」
 ▼ 75 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:04:20 ID:yy5g69rA [2/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「イッシュ地方のアクロマ………あぁ、プラズマ団の元ボス!?」

コウタ「うむ。とは言え、今はまたイッシュ地方に帰ってるらしいけどね。とにかく僕はあの方に連絡をとる。それと…アトラ。」

アトラ「ん?」

コウタ「……奴等を元の次元に送り返す装備、もしかすると複数必要になるかもしれない。その時は、君も付き合ってもらえると助かる。」

アトラ「デートのお誘いだったら嬉しかったけど、まぁいいや。報酬、弾んでくれよ?」

コウタ「それは雇い主に言えと言いたいところだけど…まぁ良いよ。」

手でお金のマークを作り、コウタは要求を呑み込んだ。

マサル「並行世界の俺達の仇もそうだけど、それよりもメルだな。」

ユウリ「うん!メルや、メルの家族や仲間の為にも、絶対に勝たなきゃ!」

コウタ「……僕がこれまでの旅で培ってきた全て、ぶつけよう。グラジオ、通信設備をしばらく借りる!」

グラジオ「……アクロマさんか。」
 ▼ 76 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:05:03 ID:yy5g69rA [3/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「それもあるけど、それだけじゃない。敵の中には、僕らが戦ったネオシルフもいるのだろう。そいつらと戦う為に作った装備を強化した上で、出来る限り早く生産する。その手配の為に、各地に連絡をとる!」

アトラ「各地って…ちなみにどんくらいなの?」

コウタ「オーレ地方のカミンコ博士やザックさん、各パーツ設計図をシンオウ地方やホウエン地方、ジョウト地方にカロス地方と、出来る限りあたってみるよ!それとここアローラならマーマネさんやマーレインさんにも生産の協力依頼だよ。」

アトラ「多っ!?どんだけ知り合いいんの!?」

メル「みんな……そこまで…!」

ビート「皆さん、あなたの味方ですからね。……特に彼は、かなり燃えているようですが。」

ハウ「……そうだねー。」

グラジオ「またあの時みたいに、総出で進めるぞ。設計データはこちらにも残っている。」

リーリエ「私はアローラの各島に連絡を取ります!コウタさんは他の地方への連絡に集中してください!」

そして、彼等の反撃の狼煙が上がり、すぐさま行動に移した。


―――
 ▼ 77 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:05:41 ID:yy5g69rA [4/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「アクロマさんとの連絡が取れた!」

アトラ「おお、どうだった!?」

コウタ「プラズマフリゲートという彼等の船を再度動かし、エーテルパラダイスに合流するとのことだ!」

アトラ「プラズマフリゲート…うっひゃあ!?デカいなこれぇ!?」

画像を見て驚愕するアトラであった。

ルザミーネ「わかったわ。彼等の着艦準備はこちらで進めます。」

コウタ「お願いします!」



マオ「みんな!差し入れ、持ってきたよ!」

カキ「仕事があるならおれ達も手伝うぞ!」

マーマネ「また…みんなの役に立てるんだ…!」

マーレイン「全員集合だね。頑張ろう、マーマネ。」
 ▼ 78 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:05:59 ID:yy5g69rA [5/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
スカル団「オレ達もいるヨー!」

グズマ「並行世界だか何だか知らねぇが、テメェをブッ壊すのはこの俺グズマ様だ!何度でも言うが、俺以外のヤツらなんかにブッ壊されてくれるなよ!」

プルメリ「むしろそんなヤツら、ブッ壊してやんなよ。あんたら、簡単にブッ壊されるようなタマじゃないだろ?」

コウミ「みんな!」

ハウ「来てくれたー!」


―――数日後…

ビッケ「コウタさん!代表!来ましたよ!」

ザオボー「ぎゃひーん!流石にデカすぎませんかねぇ!?」

ルザミーネ「来たわね。」

コウタ「ええ。プラズマフリゲートです。」


シュウゥゥーー……
 ▼ 79 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:07:23 ID:yy5g69rA [6/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プラズマフリゲートが、エーテルパラダイスに隣接するように着水する。そしてそこから降りてきたのはアクロマ、元団員達…そして…。


アクロマ「ご無沙汰していますね!コウタ君!お日にちかかってしまい申し訳ございません!その代わり、今回の事件に向け、有力なトレーナーを招集してきましたよ!」

コウタ「………!

ご無沙汰してます。アクロマさん。それに…。」



トウヤ「よ。久しぶりだな、コウタ。」

トウコ「話はアクロマから聞かせてもらったわ。助太刀に来たわよ!」

キョウヘイ「ちーっす!オレ達もいるぜ!」

メイ「私達もいますよ!」
 ▼ 80 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:07:43 ID:yy5g69rA [7/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハウ「えっとー、この人達はー!?」

コウタ「レインボーロケット団の事件の後、僕は他の地方に行っていたのは覚えてるよね?その時に知り合ったのさ。
まさか今回来てくれるなんて思わなかったよ…!来てくれてありがとう!」

コウミ「すっごーい!みんな、ありがとう!」

マサル「……なぁ、他にも何隻か、こっちに向かってくる船がないか?」

ミヅキ「…ねぇ、こっちに向かって手を振ってない?」

コウタ「……あれは!」

プラズマフリゲート以外にも数隻の船が向かい、手を振っている人物を遠くから確認したコウタはすぐにパラダイスのデッキの先端まで向かい、手を振り返した。


ヨウ「……まさか、あの人達も…?」

ビート「イッシュ地方…ではない…?」
 ▼ 81 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:09:31 ID:yy5g69rA [8/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
レッド「…。」

グリーン「カントー地方に一度戻って、助っ人連れてきたぜ!」

ブルー「私達も力貸すわよ!」

リーフ「コウミちゃん、久しぶり!あなたが修行の旅でカントー地方に帰って来た時以来だね!」

コウタ「レッドさん、グリーンさん!?」

コウミ「ブルーさんに、リーフちゃん!?」


ヒビキ「コウタから連絡があった時は驚いたよ。ぼくらだって力になりたくて来たんだ!」

クリス「設計データを送ってくれてありがとう!わたし達の船に追加生産できたパーツは積んであるわ!」

コトネ「そして、あたし達は前線で戦う助っ人だよ!」

シルバー「……フン。」


コウタ「ヒビキ君にコトネちゃん、シルバーにクリスさん!?」
 ▼ 82 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:10:24 ID:yy5g69rA [9/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウキ「オレと相棒もいるぜ!」

ハルカ「あたしも、皆と一緒に戦うよ!」


コウキ「ジュンとジムリーダーと四天王、その他トレーナー達は有事の際に備えて、各地方を守る事にしたんだ。シンオウ地方からは、ボクとヒカリが出るよ。」

ヒカリ「みんなコウタ君の知り合いだってわかって、連絡を取り合ってたの!」


コウタ「ユウキ、ハルカ、コウキにヒカリも!!」


カルム「……メルの家族だけでなくオレ達の住む世界まで奪われる訳にはいかないからな。」

セレナ「アタシとカルムも、前線に出るわ。」

コウタ「カルムに、セレナまで…!」
 ▼ 83 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:11:08 ID:yy5g69rA [10/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「どっひゃあ!?こっちも大攻勢だぁ!?」

マサル「あいつ……あんなに知り合いいたんだ…。」

グラジオ「……アイツのこれまでの旅の産物が、ここで実るとはな。」

ミヅキ「でも凄く心強いよ!」

ホップ「だな!これは燃えて来たぞ!」

コウタ「ありがたい…!けど、一体どうして…!?」

ユウキ「ダイゴさんから聞いたぜ。んで、それならオレ達も行くって話つけて来たんだ!」

ヒカリ「あたしはシロナさんから聞いたの!」

ヒビキ「と、まぁ、皆、君がパーツの設計データを送ってくれたときに話した事情を、皆それぞれ地方の主要人物から聞いたんだ!」

キョウヘイ「で、見事に皆考えてる事同じで、オレ達の間でも連絡網が繋がって、今に至るってワケ!」

コウタ「みんな…!そうか、そうだったのか…!」
 ▼ 84 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:11:48 ID:yy5g69rA [11/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
トウヤ「オレ達は陽動で島周辺の警備を誘い出して迎撃しつつ、奴等が拠点の外に出ようとするのを阻止するよ。」

グリーン「1人たりとも外には出させねぇよ!」

クリス「後援の最終防衛ラインは割らせないから、あなた達は作戦通りあいつらの本拠地を叩いて!」



マサル「すっげぇ……!こんなに心強いなんてな!」

コウミ「どれだけ敵が来ても、これならきっと勝てるよ!私達!」

コウタ「…………あぁ、そうだな!」

異世界からの来訪者に対抗する同志達が、海を越え、地方の枠を越えて結集し、反撃の準備は進んでいく…。





Episode#9〜異世界からの来訪者〜・完
 ▼ 85 スノウ@トウガのみ 21/07/28 00:13:14 ID:snT6EsvM NGネーム登録 NGID登録 報告
まるでアベンジャーズだな
 ▼ 86 ニプッチ@サファリボール 21/07/28 00:21:53 ID:sZKkqTNI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
タイトルの異世界からの来訪者というのは別の地方の仲間たちのことでもあったのか
 ▼ 87 バメ@フリーズカセット 21/07/28 00:24:01 ID:sZKkqTNI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
過去最大級の規模で戦力が集結してきてわくわくした
 ▼ 88 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:02:33 ID:9HpsD7Po [1/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
- [ ] Episode#10〜集う光〜

各地方の協力者達が集結し、準備開始から3日が経過した。
既に装備の開発も進んでおり、偽物のポケモン達―――並行世界のネオシルフとアトラが生み出した生物兵器への対策がアイアン島へ攻め込む陣営全てに支給される。


―エーテルパラダイス―
ヒビキ「これが、コウタ達が使ってた装備…!」

グラジオ「ヤツらの使うポケモンは、勝負した相手や相手のポケモンを文字通り消滅させてしまう…だがこれがあればその恐れはない。」

トウコ「つまり、相手の小細工に怯えることなく、存分に暴れられるってわけね!」

グラジオ「だが油断するなよ。ヤツらが直接トレーナーを攻撃してくることも考えられる。流石にある程度は耐えられるが、無限に耐えられるワケじゃない。万が一にも壊されれば…。」

トウコ「そんなの、やられる前にやってしまえばいいのよ!」

グラジオ「…わかっていれば良いんだがな。」
 ▼ 89 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:03:35 ID:9HpsD7Po [2/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
トウヤ「トウコったら相変わらずだなぁ…でも一理あるよ。」

シルバー「相手から攻撃をもらわないことが最善だ。なら、先に潰す方が手っ取り早いだろ?」

ヒビキ「その通りだけどさぁ…。」

シルバー「フン!あんなヤツらなんかに怖気付いたか?」

トウコ「むしろ、逆にアイツらを怖気付かせてやりましょう!」

トウヤ「いざとなれば俺達でカバーするさ。」

ヒビキ「あはは……うん、そうだね!」

グラジオ「……フッ。勢いは良いな。だが、悪くない。」
 ▼ 90 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:04:27 ID:9HpsD7Po [3/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―アローラ海上 プラズマフリゲート―

アクロマ「素晴らしい!あなた方2人はまだ幼い子供なのに実に素晴らしい技術力を持っているッ!これなら見込みよりも早く、彼らを元の次元に送り返す、アクロママシーン1102号量産型が人数分作れますッ!」

アトラ「で、作り終えたらこれらを持って、皆に支給していよいよ進攻と!」

コウタ「敵はいつ本格的に攻めてくるかわからない。一刻も早くこちらから先手を撃てれば…!」

アトラ「ところで、メルのお嬢ちゃんはどうすんの?」

ルザミーネ「メルはわたくし達で保護するわ。」

コツ コツ …


コウタ「ルザミーネさん?」
 ▼ 91 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:05:00 ID:9HpsD7Po [4/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラの質問に返答したのは、ちょうどアクロマの元を訪れたルザミーネであった。

ルザミーネ「彼女は、家族も何もかもを奪われた。その精神的ショックは重い。記憶を取り戻したことで、それが再びのしかかった。」

コウタ「…。」

ルザミーネ「そんな中で、その元凶が巣食う島に飛び込めば、たとえそこが元故郷だった場所でも、きっと彼女は崩壊してしまう。」

コウタ「……仰る通り、だと思います。ですが、それはメル本人には何と?」

ルザミーネ「この財団で待ってもらうことだけ伝えているわ。」

コウタ「そうですか…。」

ルザミーネ「それでアクロマさん、あとどのくらいで完成しますの?」

アクロマ「これはこれは代表!ご心配なく!この2人の少年のうぐっ!?」フミッ

アトラ「…その“少年”というのはまさかボクのことも含めてなぁい?」ニッコリ

コウタ「あはは…アクロマさん、この娘、こう見えて女の子なんです。」

アトラ「女の子に見えなくて悪かったな。」プイッ

アクロマ「これは大変失敬!!お嬢さん!!」

アトラ「ふーんだ。」

コウタ「まぁまぁ…。」
 ▼ 92 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:05:40 ID:9HpsD7Po [5/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ルザミーネ「…それで、どうなの?」

アトラに足を踏まれたことで話を中断されたアクロマはハッとし、アトラとコウタに向けていた視線をすぐさまルザミーネに戻して向き直った。

アクロマ「は、はいっ!この少年と少女のお陰様で予定より遥かに早く進んでおります!この調子であれば本日中、いや、日が沈むまでにはできるでしょうッ!」

ルザミーネ「そう、それは良かったわ。」ニッコリ

コウタ「…とは言え、出撃は明るい内の方が良い。今回はあの時のような隠密作戦での侵入は難しいかと思われます。」

アトラ「敵さんがウヨウヨいるし、警備が手薄になりそうにないもんねー。だからこそ周りの陽動がいるんだし。」

アクロマ「そこで、我々の元にいる元プラズマ団員達が監視の目を光らせ、今晩は凌ぎますとも!」

コウタ「無理させてすみません。」

アクロマ「ご心配なく!これは元団員たちの意思によるものですッ!」

コウタ「そ、そうなんだ…。」
 ▼ 93 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:06:37 ID:9HpsD7Po [6/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「よぅし!それじゃあ、ラストスパートかけてやるぞぉ!全てはメルちゃんの敵討ちと、平和のために!」

コウタ(あのアトラもホント、変わったよなぁ…。)

アトラ「……あとボクの休暇を奪ったあいつらから損害賠償たっぷりぶん取るために!」

アクロマ「自分に素直なのですね!わたくし、嫌いではありません!」

アトラ「次ボクのことを男とか言ったらボクは嫌いになるけどねっ。」

アクロマ「申し訳ない!!ですが次は間違えませんのでご安心をっ!」

ルザミーネ「2度も間違う余地ないし大丈夫でしょう。」

コウタ「そ…そうですよね…。」


反撃の時は刻一刻と近づいていき、活気付いていくトレーナー達。

コウタ「…。」

その中でコウタはただ1人、時々表情を曇らせていた。

アトラ「………ふむ。」





Episode#10〜集う光〜・完
 ▼ 94 めんなさい◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:07:50 ID:9HpsD7Po [7/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>88のタイトル部分に変なマークが入りました。
メモからの転記ミスでチェックマークごとコピーしてしまったみたいです。
大変失礼致しました。
 ▼ 95 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:07:43 ID:EOmc92gw [1/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#11〜コウタ最大のトラウマ〜

グラジオ「…よし、全員の準備が整ったな。」

夕暮れ前、全ての準備が整い、突入部隊と陽動部隊が集合していた。

リーリエ「まずは皆さん、これを受け取ってください!」

全員の手にアクロママシーン1102号が手渡される。

レッド「……?」

リーフ「これは…機械?」

アクロマ「わたくしから説明しましょう!」

グラジオ、リーリエ、コウタに視線を向ける各トレーナーの前に現れたのはアクロマだった。

アクロマ「わたくしが試作品として開発したアクロママシーン1102号、その量産型です!効果は、彼らが立ち向かったレインボーロケット団相手に実証済み!ご安心ください!」

グラジオ「手当たり次第に敵を迎撃し、ポケモンもいなくなった丸腰の状態で元の次元へと送り返す。これを繰り返して敵の数を減らすんだ。」
 ▼ 96 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:08:05 ID:EOmc92gw [2/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「僕ら切り込み部隊は、恐らく内部に待ち構えているであろう各軍勢、そしてそれぞれのトップ相手に使う。みんなには外側の奴らをお願いしたい。」

クリス「すごい…!わかったわ、任せて!」

コウキ「敵の数は多いけど、これで数を減らし続ければ有利に傾くね!」

ヒカリ「けど油断しちゃダメだよ!ギンガ団のしたっぱ団員とは訳が違うと思う。1人1人、使うポケモンは強力と聞いているわ。」

グラジオ「そうだな。下手なトレーナーの比にはならない…だかここにいるトレーナーは、そんなヤツらに負けるようなヤワなヤツじゃあない。そうだろう?」

カルム「……無論。」

セレナ「ええ。伊達に現役チャンピオンとその相棒ってワケじゃないからね。」

グラジオ「オレからの話は以上だ!明日の朝、いよいよ作戦を開始する!」

全員「おぉーーっ!!」
 ▼ 97 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:08:48 ID:EOmc92gw [3/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グラジオ「……コウタは、何か言うことはあるか?」

コウタ「僕か……うん。あるね。」

グラジオの問いかけに対して頷き、コウタは前に出る。

コウタ「……みんな。」

各トレーナーに勢いがつき、士気が高まる中コウタは告げる。

コウタ「僕もグラジオも皆も、ここにいる皆は、これから強大な敵に立ち向かえるだけの強さがあると信じてる。だけど…



…万が一何かあったら、どうか自分達と、大切な人の命を最優先にして欲しい。」
 ▼ 98 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:09:03 ID:EOmc92gw [4/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グリーン「なんだよ、ここに来て弱音かー?」

ブルー「こぉら。真剣な話なのに茶化さないの。」

コトネ「でもそうね。もらった装備も壊されたら、一気に殺される危険が高まるもの、用心に越したことはないもんね。」

キョウヘイ「命懸けの戦い…けど、オレ達は逃げないっスよコウタ君。」

メイ「はい!皆承知の上で来てますから!」

コウタ「……そうか。」

アトラ「……。」
 ▼ 99 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:09:29 ID:EOmc92gw [5/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタの話が終わり、その後一同は各部屋で寝泊まりする。中には寝ずに監視を手伝おうとしたものもいるが、明日の戦いに向け英気を養うことを優先させられた。

コウタの話の最中、彼の表情が少しだけ暗く見えたのを、見逃さなかったトレーナーが1人いた事に、彼は気づくこともなかった。




―――その日の夜、コウタの部屋

コウタ「……。」

眠れない彼は、ベッドに腰掛け、窓から夜空を眺めていた。
月明かりが、彼と彼に貸し与えられた部屋を照らす。

コウタ(………ネオシルフ…僕らが戦った、強大な組織…。)

望むポケモンを自由に生み出せると謳い、その正体はポケモンの皮を被った殺戮兵器。それを駆る組織。
コウタは自分達の世界で、自分達が戦ったネオシルフでの戦いを思い出していた。

コウタ「………!」
 ▼ 100 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:10:27 ID:EOmc92gw [6/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜回想〜
コウミ『いやあぁ…!あぁ…!痛い…痛いよぉ…!』

『そうだ!まずはお前だ!そこの2人!冥土の土産によーく目に焼き付けておけ!お前達の仲間のカワイ子ちゃんの頭が、目の前で潰される様をなぁ!』

コウタ『く、くそっ…コウミを…放せ…!』
ハウ『うぐ…人の心を失った悪魔め…!』

『安心しな!すぐにお前達もこいつの後を追わせてやっからよぉ!お前達が盾突いた神から最後の慈悲だぁ!』
〜終了〜

コウタ(…………やはり、ヤツも…いるということだろう…!)

彼の脳裏に甦る、忌々しい記憶。
偽物のカプ・コケコが暴走し、コウミの頭を握り潰そうとするのに対し、手を伸ばしても届かず、嘲笑われた記憶。

コウタ(……僕に力があれば、あんな怖い目に遭わせることもなかった…グラジオがあのタイミングで駆け付けてくれたのは間一髪だったが…もしまた同じ事態になっても、いくら人数が多いとは言え助けが間に合うとは限らない…!)
 ▼ 101 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:10:45 ID:EOmc92gw [7/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「………コウミ…。」

ポツリと呟くコウタ。

<コン コン

ドアがノックされる。
こんな時間に誰だろうか?あの頃のように、コウミが添い寝しに来たのだろうか?

そう思いながらドアを開けるとそこにいたのは…。





Episode#11〜コウタ最大のトラウマ〜・完
 ▼ 102 コドラ@まがったスプーン 21/07/31 23:02:23 ID:loGYEQwg NGネーム登録 NGID登録 報告
誰だ
 ▼ 103 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/01 22:08:02 ID:vrB.JaMk [1/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#12〜元敵役の秘めていた思い〜

―エーテルパラダイス内・コウタの部屋―

作戦開始の前日の夜、各トレーナーは貸し与えられた部屋にて明日の戦いに向け束の間の休息を取っていた。
かつての戦いの中で最も苦しい記憶が蘇ったコウタ。
そんな中、自分の部屋のドアが叩かれる。
そこにいたのは…。

アトラ「グッドイブニング♪」

コウタ「………………アトラ?」

アトラだった。

アトラ「ちょっとちょっと!テンション低くねぇ?夜はまだまだこれからだろ?………おっ!あれ旨そう♪おっじゃまー☆」

コウタ「あ、ちょっと…。」

陽気に現れたアトラはスッとコウタの部屋に入り、籠に入っていたカットされたオボンのみを手に取る。

シャク…

アトラ「もぐもぐ………ん〜〜〜♪」

コウタ「………まぁ良いけどさ。」

アトラ「食欲が湧かないのか〜?ほら、キミもこっちで食べようよ。」

コウタ「一応それ僕のなんだけどね…。」

コウタもオボンのみを手に取り、自身のベッドに腰をかけ、アトラもまた彼の隣に腰かけた。
 ▼ 104 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/01 22:08:46 ID:vrB.JaMk [2/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「で、さ。」

ごっくん、とオボンのみを食べ終えたタイミングでアトラが話しかける。

アトラ「キミぃ、話の所々で随分落ち込んでたなぁ?」

ちょうどオボンのみを食べ終えたコウタに問いかける。

コウタ「そう見えたの?」

アトラ「えー、だって気になる子のことはついつい視線が向いちゃうってゆーか?」

コウタ「それはどうも。で、何が言いたいのかな。」

アトラ「何が言いたいってそりゃあもちろん、話して欲しいな。何がキミをそんなにも落ち込ませるのか、さ。」

コウタ「…。」

沈黙が流れる。
動揺してる訳でもなく、ただただ沈黙。

アトラ「何だったらキミ、メルちゃんの話を聞いてる間、途中スッゲー怖い顔になってみたり、なんだっけ、『命を大切にして欲しい』なーんて、ご大層なこと言ってたところで、ホンット表情がよりマジになったってゆーか?ボクにはそう見えたぞぉ?」

コウタ「……。」

まだ沈黙が続く。答えが返ってこないことに苛立つ様子を見せるかと思いきや、アトラは…。
 ▼ 105 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/01 22:09:19 ID:vrB.JaMk [3/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「ボクはね、キミらに救われたんだよ。特に、キミ。」

コウタ「…僕か。」

アトラ「残りの生涯を獄中で過ごすのかと思いきや、ボクは出してもらえた。後から聞いた話だと、刑務官がボクを出したのには、長官の要望なんだけど、その長官がその要望を出してボクを拾ったのは、キミの言葉がきっかけらしいのだ。」
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1302058&l=1-

コウタ「……。」

アトラ「つまりだね、ボクはキミ達、中でもキミにはいちばーーーん救われた。だから、ボクも何か、キミや、キミ達のために何かできないかと。」

コウタ「…。」

沈黙を続けるコウタ。だが先程までとは違い、やや俯き気味だった。

アトラ「ま、それでもどうしても無理だと言うならこれ以上聞かないでおくよ。アトラちゃんはデキる女だからね。溜め込んでる悩みでも何でもあるんなら、ボクじゃなくても誰かには吐いてスッキリしときなよ☆それじゃっ。」

そう言ってアトラが腰掛けてたベッドから立ち上がろうとした時だった。
 ▼ 106 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/01 22:09:46 ID:vrB.JaMk [4/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「………以前。」

アトラ「あい?」

コウタ「以前、僕とコウミ、ハウ、グラジオ…そしてアローラの皆は、強大な敵に立ち向かった。」

コウタ「…あの2人、そしてグラジオは自ら、その強大な敵、ネオシルフに立ち向かうと決めた。そして勿論、僕もだ。」

コウタ「結果、奴等に勝利はできたものの、既に犠牲者は出ている。更には皆を…コウミを危険な目に遭わせてしまった……。」

アトラ「危険な目に遭わせたって、そんなの、あの楽園のような人工島PWRでも経験しただろうに。」
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1302058&l=1-

コウタ「………殺されかけた。」

アトラ「…ッ!?」
 ▼ 107 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/01 22:10:25 ID:vrB.JaMk [5/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「コウミは、その戦いで一番先に殺されかけた。そんな時、僕は彼女を救えなかった。」

呆然としてしまったアトラ。コウタは続ける。

コウタ「どれだけ手を伸ばしても届かない。敵1人押しのけられず、目の前で……。グラジオの救援がなければ、間違いなく彼女は殺され、僕らも今こうして生きていなかった。」

コウタ「………なのに、彼女は僕のことを好きでいてくれた。そんな彼女を…より危険な場所へ連れて行くのかと、つい考えてしまう。」

コウタ「わかってるんだ。彼女は強い。そして周りの皆も強い。それぞれの敵に立ち向かった時よりもずっとずっと強い。皆で乗り込んで、奴等を倒すべきだと。…なのに。」

アトラ「なのに?」

コウタ「……もし、装備の開発が遅れた場合、開発班は後から合流し、他の皆が先に突撃するプランだったけど…そうなった際にコウミを戦線ではなく開発班に回そうだなんて、一瞬考えてしまった。」

アトラ「……ポケモンバトルはあんな滅茶苦茶強いのにか?」

コウタ「そうだよ…だから、実に愚かな選択だ。だからすぐ却下したさ。どっちみち準備は早々に整ったから、明日は僕らも一緒に赴くけどね。………けどほんの少しでも考えてしまったのは事実だ。他の人のことを考えず、そしてコウミの自信も、強くなるために必死に積み重ねてきた努力も踏み躙るような選択だ。」
 ▼ 108 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/01 22:10:49 ID:vrB.JaMk [6/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「……やるべきことがわかってる人間でも、躊躇いはあるもんだねー。ちゅーか、目の前で大切な人が奪われるってのもとびっきりエグいけどさぁ、奪われそうになるってのもこれまたエグい。うん、アトラちゃん流石にビックリ。」

コウタ「……悪いね。戻ろうとした矢先に愚痴っちゃって。」

アトラ「まーったくだよぉ!………いざ聞いてみれば人に話すのさえ躊躇うのもしゃーないと思うけど。だいじょーぶ。ボク、その辺まで理解がある女だから☆

…で、もう平気なん?」

コウタ「……お陰様で少しはね。…必ず、コウミを…皆を守らなくちゃ。」

アトラ「ちょっと足りないぜ、ボーイ。」クイッ

コウタ「お、おい。」

ウィンクしながらコウタの顎を持ち上げた。
 ▼ 109 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/01 22:12:04 ID:vrB.JaMk [7/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「“皆を守る”よりも、“皆と戦う”だろ?キミ一人で全て背負うみたいな言い方に聞こえちゃったぞぉ〜?」

コウタ「……そう、だね。」

アトラ「ほんじゃ、スッキリしたところで、今度こそ寝る!眠気があっては戦はできぬ!だからな!アッハッハ☆」

コウタ「……腹が減っては、じゃないの?」フフッ

気持ちを切り替えた少年と、そのために一役買った少女は、寝る前に笑い合った。




―――数分前…
<コウミは、その戦いで一番先に殺されかけた。そんな時、僕は彼女を救えなかった。

マサル「………!?」

夜中、たまたまお手洗いのために起きていて自分の部屋に戻る途中、彼の部屋の前を通り過ぎようとした際に会話の一部が聞こえたマサルの顔は、ひどく青くなっていた。

マサル「…嘘…だろ…?」

コウタの、かつての戦いの中で経験した仲間の危機。
それを知ったと同時に、マサルの脳裏に、ある記憶が蘇ったのだった。
 ▼ 110 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/01 22:12:25 ID:vrB.JaMk [8/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―メルの部屋―

メル「……。」

〜トレーナー達の集会後〜
ビッケ『心配しなくても、あの子達なら勝ちますよ。』

ザオボー『あの島がたとえ元の形に戻ることがないにしろ、あのまま要塞に改造されたままには行きませんからねぇ。』

ビッケ『作戦が終わるまで、私達が責任を持って匿いますからね。』

メル『…。』

〜回想終了〜

メル「……メルは、保護される…皆と一緒に…行けない…。」

メル(本当に……いいの……?記憶が戻ったのに……皆は立ち向かうのに…メルは何もできないの…?)





Episode#12〜元敵役の秘めていた思い〜・完
 ▼ 111 6NpEuhCrOQ 21/08/01 22:15:24 ID:vrB.JaMk [9/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
皆様こんばんは、うp主です。

ご覧になられてる方、ご支援いただいてる方、大変ありがとうございます。

と言うわけで、>>101でコウタの部屋を訪れたのはアトラでした。
次回はマサルにもスポットが当たります。
予定としては敵の本拠地突入開始まであと3話程予定しています。バトル突入まで10章以上かかるほどのスローペースですね。()

また後日更新しますので、宜しくお願い致します。
 ▼ 112 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 19:32:00 ID:8oCo4gZA [1/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#13〜マサル最大の後悔〜


―マサルの部屋―

マサル「コウミが…そんな……!」

廊下でコウタとアトラの会話が聞こえたマサルは自室に戻り、そこで震えていた。
彼の脳裏に蘇るのは、楽園と称した、少年兵養成施設でのとある出来事…。

〜回想〜

コウタ『よくも………コウミを!みんなを!こんなひどい目に!!!』ダッ

マサル『え!?ちょ、おい!待てよ!!』

ビート『もうそいつに構う必要はありません!コウタ君!!』


 ▼ 113 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 19:32:27 ID:8oCo4gZA [2/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
バキッ!


マサル『……お前なぁ!あと少しで先に島内に入れたってのに!あの大男が起きないうちに走ればよかったのに!なんて余計なことをしやがった!!』



マサル『悔しいのがお前だけだと思うな!自分が一番怒っていると思うな!……俺達だって悔しいに決まってるだろ!?』

コウタ『さっきから聞いてれば…!わかったかのように言うなよ!』




マサル『……さっきは…なんだ、いろいろ悪かった。殴ったり、ひどい事言ったりさ。』

コウタ『身勝手なことで作戦失敗させて…皆の雰囲気まで悪くして…本っ当にごめんなさい!!』


〜終了〜



マサル「……くそっ…くそっ…!」ポロッ

彼の目からは涙が溢れていた。少しずつ布団を、服の袖を、濡らしていく。
 ▼ 114 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 19:33:04 ID:8oCo4gZA [3/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「何が…俺達だって悔しいだよっ…!何が…っ!」

マサル「何が………余計なことをした、だよっ………!!くそっ…!!」ポロポロ…

マサル「一番悔しかったのは……あいつの方だろっ……!!」ポロポロ…

マサル「余計なことをしたのは……俺の方だろっ……!!」ポロポロ…

コウタの暴走で、敵の本拠地への突入に失敗し、彼を殴って責めたマサル。だが今は、彼の過去を知り、自分を責める。
責めれば責めるほど止めどなく彼の瞳から流れる雫は、更に布団を濡らしていく。

マサル「自分の大切な人が目の前であんな目にあった奴が……また同じことになろうとしてて……あんなにも怒るに決まってるだろ…っ!!」

マサル「もしも…ユウリやホップ、マリィにビート……あいつらの誰かが、同じようになったら…!!」
 ▼ 115 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 19:33:19 ID:8oCo4gZA [4/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「あいつ…それなのに…自分のミスだなんて………違うだろ……!!」

マサル「あれは……紛れもなくあいつのミスじゃない………



俺の、最悪のミスだ……!」

今ならわかる。自分や他の仲間が頼りにしている男が、感情的になって一人で突っ走ったきっかけ。
それを知ったマサルは胸が締めつけられる程後悔し、人知れず泣き、やがて涙が枯れた頃に眠りに落ちた。



―翌朝…

マサル「………朝か。」

目を覚ましたマサル。覇気も活気もなく、重い足取りで洗面所に向かう。
顔を洗い、着替え、荷物を確認し、部屋を出る。
 ▼ 116 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 19:33:34 ID:8oCo4gZA [5/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「………コウタ…ッ…俺は……とんでもないことをしてしまった…ッ!」

昨晩聞いた話を引きずり、悔やみながらも歩き始める。


―廊下…

コウミ「あ、マサル、おはよう!」

ミヅキ「おはよう!いよいよ今日が来たね!あいつらとの決着、つけるよ!」

ユウリ「メルちゃんの為にも、みんなの為にも絶対勝つよ!」

廊下でコウミ、ミヅキ、ユウリの3人と出会うマサル。元気いっぱいの3人に対し、マサルは…。

マサル「……ん、あぁ…おはよう…。」

ユウリ「何よー、元気ないわねー。シャキッとしなさいよ!」

マサル「……わり。」

ミヅキ「……マサル?」
 ▼ 117 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 19:33:49 ID:8oCo4gZA [6/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ひどく落ち込み、3人への返事も空返事。
そして彼が顔を上げ、ユウリ達は目を丸くした。

ユウリ「ちょっ…何があったのさ…。」

コウミ「どうしたの!?ひどく顔色悪いよ…!?」

目の下にはクマができ、目の周りが赤い。

マサル「…何でもない、気にするな。それより…あいつはどこにいる?」

ミヅキ「あいつって?」

マサル「……コウタ。」

コウミ「コウタに用事があるの?」

ユウリ「ちょっと、しっかりしてよ。そっちの方向から来たんだったら、コウタの部屋はむしろ後ろの方じゃない。」

マサル「……そうだったな…ありがと。」

簡素に礼を言い、後ろを振り向いて歩く。
普段のガラルチャンピオンとしての覇気はなく、その背中は寂しいものに見えた。

ユウリ「どうしちゃったの、マサル……。」
 ▼ 118 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 19:34:34 ID:8oCo4gZA [7/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―コウタの部屋の前―

マサル「……。」

彼の部屋の前で立ち尽くす彼。ノックしようとドアに手を近づけるが、手が止まる。

マサル「……。」

アトラ「なーにしてんだ、よッ!」バシン!

<ガチャッ

マサル「ッ。」

コウタ「えっ。」

ドシーン!

アトラ「……あり?嘘でしょ。そんな力入れてないのに、ぶっ倒れちゃった。……あ。」

アトラに軽く背中を叩かれただけで、糸が切れたように盛大に前のめりに倒れ、ドアを開けてしまった。そしてそこには…。
 ▼ 119 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 19:34:57 ID:8oCo4gZA [8/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「……何でドアを開けていきなりダイブされなきゃいけないの………って、マサル!?ちょ!起きて起きて!」

たまたまドアを開けたタイミングで倒れたマサルと正面衝突し、マサルにのし掛かられたコウタがいた。

アトラ「………一歩間違えたら男と男でキスになってたな………。」




―コウタの部屋―
マサル「ゴメンナサイ…ホントゴメンナサイ…。」

コウタ「待て待て、別に怒ってないって!ほら、顔あげて!」

アトラ「ボクと戦った時のマサルは何処へやら…。」

ひとまずコウタは部屋に2人を招き入れたが、マサルはずっと土下座の姿勢で謝罪の言葉を呟き続ける。
そしてようやくマサルが顔を上げたのは10分後の出来事だった。
 ▼ 120 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 19:38:16 ID:8oCo4gZA [9/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「…ふぅ…やっと……って!ちょっと、目の下クマが酷いよ!?寝てないのか!?」

アトラ「まっさかぁ天下のマサル君ともあろうものが怖い夢でも見たのかぁ〜?」

焦るコウタに、揶揄うアトラ。
まだ何も知らない2人に、マサルは口を開く。

マサル「……まった。」

コウタ「ん?」

アトラ「待った?おう、待つぞ待つぞ。」

コウタ「いや違うと思うけど…。」

マサル「………聞いちまった。昨日の2人の会話。」

コウタ「昨日の…。」

アトラ「ボクらの会話…?」

コウタ&アトラ「「……あぁっ!?」」

マサル「…わり、盗み聞きしちまって…。それに…。




コウタ!本当に申し訳なかった!!」

コウタ「えっ…えぇっ!?待って、僕、君に何かされたの!?」

勢いよく再び土下座したマサルに、困惑するコウタだった。





Episode#13〜マサル最大の後悔〜・完
 ▼ 121 ノムッチ@ゴーストメモリ 21/08/03 19:50:27 ID:BXhIRXhE NGネーム登録 NGID登録 報告
かっこ悪いマサルは見たくなかった
 ▼ 122 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 21:33:37 ID:uJPgaL7s [1/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#14〜大切な人〜

決戦当日の朝、マサルはコウタの部屋にいた。
昨日の晩、アトラとコウタの会話が聞こえ、その内容は、コウタがかつて彼の大切な人物が目の前で命の危機に瀕していた経験だった。

過去の共闘でコウタの感情的な行動に対し、彼の気持ちも何も考慮せずに手をあげて非難したマサルは、彼の過去を知ると自分の行いを後悔した。

そして現在、彼の部屋で謝罪をしていたところであった。

マサル「本当にすまない…!盗み聞きしちまったこともだけど……何より…お前にそんな事があったことも知ろうともしないでぶん殴っちまって更には謝らせてしまって…!」

コウタ「ちょっ…ちょっと待ってくれ。そんな唐突に…。」

アトラ「オイオイオイオイもうちょっと整理してくれよ。めっちゃ動揺し過ぎて話が飛び飛びでボクにもわからんぞ?」
 ▼ 123 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 21:35:02 ID:uJPgaL7s [2/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「あ、ごめん………ほ、ほら、前にPWRに乗り込もうとした時、大男がコウミを連れ去ろうとした時、コウタすっごいキレただろ。」

コウタ「……あれか。確かにあれは怒ったけど……あれは僕に言い訳のしようがないよ。感情を制御できず、コウミを助けた段階であの大男を無視するべきだったのは事実、僕のミスで…。」

マサル「違う、違うんだ。確かにそのことだけど、コウタは悪くないだろ!」

コウタ「ッ!?」ビクッ

アトラ「わぁお…。」

マサルが声を張り上げて否定した。

マサル「お前がそんな経験したってのなら…そりゃあキレて当然だ…お前がどれだけコウミを大切に想ってることか…!なのに俺…俺…!」

コウタ「マサル…。」

肩を震わせながら、あくまでも自分のミスだと詫びようとするマサル。
自分が選択を誤ったと自省の念を述べるコウタ。
 ▼ 124 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 21:35:29 ID:uJPgaL7s [3/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「メルの家族を奪った奴等は許せない…けど俺はそれ以上に自分が許せないよ!」

コウタ「…マサル。」

マサル「家族や恋人、仲間、大事な人は他にもいる!なのにその大事な人をまた危険な目に遭わせないようにすることも!危険な目に遭わせようとした奴を怒るのも!当然のことだ!!なのに!!」

コウタ「マサル!落ち着け!!」

マサル「ッ!」ビクッ

声を荒げるマサルを静止、すぐに静まった。

アトラ「……今のはアトラちゃんも流石にビビったわ〜…。」

コウタ「マサル。君が、どれ程仲間のことを、コウミのことを心配してくれているのか、よくわかったよ。きっと君も、自分がもし、マリィや他の仲間達が同じ目にあったら、と、考えてくれたのかもね。」

マサル「…っ。…俺…俺ももし…皆が…皆が目の前で………。」
 ▼ 125 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 21:40:09 ID:uJPgaL7s [4/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「そう思うのは当然の事だよ。だけどそればかり考えて、皆に迷惑をかけた僕を叱ってくれた。僕の過ちを正して、それでいてなお僕のことを仲間だと受け入れてくれた。

そんな君が悪いことをしただなんて、誰も思ってないよ。むしろ君は仲間のために最善の行動をとってくれる。
ただ仲間を心配するだけじゃなく、誰かが道を踏み外したり踏み外そうとしたりしたとしても正してくれる。僕のことも、アトラのことも。
…そんな君に、僕は借りを返さなきゃいけない。PWDでの戦いに引き続き参加しただけで、その借りを返し切れるとは思っちゃあいないけど…それでも君や皆のために僕にできることがあるなら惜しまない。」

マサル「コウタ……お前……お前は…!」

コウタ「でもねマサル。もう、ダメだよ。そんなに自分を追い詰めちゃ。まぁ、追い詰めた原因が僕なんだけど、むしろ僕の方から、改めて詫びなきゃいけない。本当にごめん。マサル。」

マサル「そんな…ことは…!」

コウタ「君は、正しい選択をしてくれている。大切な人だよ。僕だけでなく皆にとっても。だから、そんなに自分を否定しないで欲しいんだ。マサル、お願い。」

深く頭を下げたコウタを見て、マサルはいつの間にか再び流していた涙を拭った。

マサル「……ごめん、コウタ。…それに、ありがとう…。」

コウタ「僕こそごめん。そして、ありがとう。今でも仲間でいてくれて。」

アトラ「良い話だにゃ〜〜〜(´;ω;` )ブワッ」

マサルもコウタも吹っ切れ、お互いの絆はより固まった。
 ▼ 126 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 21:40:29 ID:uJPgaL7s [5/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「マサル!……うん、やっぱり普段のマサルだ!」

コウミ「よかったぁ…!みんな心配したんだよ!」

ヨウ「ヒヤヒヤしたけど、もう大丈夫だな!」

ミヅキ「コウタもアトラも来たんだね!」

マサル「心配かけてごめんな。てもも、もう大丈夫だ。」

コウタ「……ねぇ、コウミ。」

コウミ「ん?」

コウタはコウミを呼んだ。そして少し離れたところで話し始める。
 ▼ 127 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 21:41:11 ID:uJPgaL7s [6/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「……君は、僕らで立ち向かったネオシルフとの戦いの時より、ずっと強くなっている。僕も、心配していたんだ。もしまた、コウミがあの時みたいに、僕の前からいなくなってしまうんじゃないかと。」

コウミ「コウタ…。」

コウタ「けど、君が強くなるためにどれ程努力してきたのか。それはあの戦いの後、ポケモンリーグで戦った時にわかったんだ。そして今も、強くあり続けている。」

コウミ「…。」

コウタ「そんな君を、またあの時と同じような目に遭ったら、今度こそ殺されてしまうなんて、ずっと心配してた。」

コウミ「そう…だったんだ…。」

コウタ「…けど、それは、強くなった君の気持ちも否定してしまうと思ったんだ。いつまでもあの時と同じだなんて思っちゃって。今のコウミは、皆は、あの頃よりも更に強い。だから、コウミ!」

コウミ「は、はい!」
 ▼ 128 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 21:41:30 ID:uJPgaL7s [7/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「……皆だって、この僕だってあの頃のままじゃない。必ず、皆で勝って、皆で帰ろう。」

コウミ「…うん!勿論だよ!私も、もうあんな風にやられたりしないんだから!」

コウタ「…うん…!」

ヨウ「こっちも大丈夫そうだな。」

ミヅキ「よし!皆待ってるし、早く行くよ!」
 ▼ 129 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/03 21:41:49 ID:uJPgaL7s [8/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ビッケ「メルさん!?どこへ行かれるのですか!?」

マサル達が再度結束していた、ちょうどその時。
ビッケの声が聞こえた。声がした方を振り向くと、メルとビッケ、更にその後ろからルザミーネ、ザオボーも走ってきた。


メル「はぁ…はぁ…はぁ…………マサル。みんなっ…。」

マサル「メル…!?」

メル「………メルも…メルも皆と一緒に行きたいの!」





Episode#14〜大切な人〜・完
 ▼ 130 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:14:53 ID:k3hEHtyo [1/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#15〜メルの覚悟、みんなの覚悟〜

敵の根城と化したメルの元故郷、アイアン島への突入当日の早朝。
マサル達の元にメルが走ってきた。

メル「やっぱり、ダメなの…!皆がこれから戦おうとしてるのに…メルだけお留守番は!」

ルザミーネ「メルさん?あなたは今、家族を失ってとても辛い筈よ。無理はなさらないで。」

メル「ダメ…!」

メルはルザミーネの方を向き、訴えかける。

メル「確かに、メルにはもう家族はいない!メルの故郷も、並行世界から来た悪い人達に奪われた!…仮に戦って勝ったとしても、もう何も戻って来ない…でも!」

コウタ「…。」

メル「それでもダメなの!あの島が、あのまま悪いことに使われ続けるのは!……それに。」
 ▼ 131 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:15:37 ID:k3hEHtyo [2/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜昨晩〜
メルのメルタン『きゅ、きゅ。』

メル『メルタン、どうしたの…?』

メルのメルタン『きゅっ!きゅきゅ、きゅー。』ユビサシ

メル『……?あの島に…何かあるの?』

メルのメルタン『きゅ!』

メル『………もしかして、メルタンの仲間が、まだいるかもしれないの…?』

メルのメルタン『きゅっ!』コクコク

〜回想終了〜

メル「あの島に……もう、人間もポケモンもいない…だけど、この子が言ってるの。もしかしたら、まだ仲間がいるかもしれないって!もしそうだとしたら…この子の仲間も、悪いことに利用されるか、それとも…!

とにかく、メルだけただ待ってるのは嫌!」
 ▼ 132 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:16:19 ID:k3hEHtyo [3/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「メル…本気で言ってるのか…?」

ヨウ「仲間がいるかもって…あの島にいた人やポケモン達はみんな…!」

コウタ「……奇跡的にも生き延びたのか、そいつらだけ捕まったのか、わからないが…ポケモンの勘なのか、もしくは島に本当に仲間が囚われていて、救難信号的な何かを出してメルのメルタンがそれに反応したとか…?」

アトラ「ふーむ、まぁ本人がそこまで強く望むなら、少しばかり作戦を修正しなきゃいけない気もするが…?」

マサル「………わかった。俺、メルにつくよ。」

ルザミーネ「マサル君!?」

マサル「ここまで来たんです。メルには俺がつきます。それに、メルの仲間のこともありますが、彼女の元故郷をどうにかしたいのは、何より本人が一番思う筈。」

ビッケ「マサルさん…。」
 ▼ 133 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:18:21 ID:k3hEHtyo [4/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「そして、メル。」

メル「うん。」

マサル「俺達は勿論だが、君はこれから、途轍もなく恐ろしいところに飛び込もうとしている。」

メル「うん。」

マサル「君の家族も故郷も全て奪った…並行世界とは言え、コウタの大事な人さえも奪いかけた、人の心がない悪魔達だ。」

メル「うん…!」

マサル「それでも、行くんだな?」

メル「うん…!行かなきゃ、ダメなの…!メルは、この子の仲間がまだいるなら、その子達だけでも救いたいの!今のメルにとって…もう残ってるのはこの子だけ…この子は家族同然なの…!」
 ▼ 134 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:18:38 ID:k3hEHtyo [5/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「……よし。みんなの所に行こう。君がそこまで行きたいという思い、皆に伝えに行くよ。」

メル「…!ありがとう、マサル!」

コウタ「…よし。僕も賛成だ。」

コウミ「もちろん!私も!」

ヨウ「メルのこと、しっかり守らなきゃな。それに、いるかもしれない仲間のこと、助けに行こうぜ!」

その場にいた全員が頷いた、その直後。

?????「おーい!ちょっぴり待ってよーん!」

突如、この重い雰囲気に似つかわしくない、朗らかな老人の声が聞こえた。聞き覚えのある声に一同が振り向く。

マサル「マ…マスタード師匠!?」

ルザミーネ「あの方は…?」

ユウリ「マスター道場の師範で、とっても強いマスタードさんです!」

マスタード「いえーい!マサルちん!ユウリちん!ありがとねー!」

ザオボー「な、なんなんです!?このお爺さんは!?」

だいぶ唖然としているエーテル財団一同。
呼び止められたマサル達がマスタードの元に駆け寄る。
 ▼ 135 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:19:00 ID:k3hEHtyo [6/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マスタード「メルちんを保護したあの日、ユウリちん達が船を準備して出航した後にその辺を散歩してたんだけど、これ!見つけちゃったから届けに来たよん。」

そう言って差し出したのはバッグだった。

ルザミーネ「どうやってこんなところまで遥々いらしてくださったの…?」

マスタード「およ!これはこれはご立派な!ここの代表さんかな?ご機嫌麗しゅう〜♪」

ルザミーネ「…。」

またもや唖然としてしまうルザミーネであった。

コウタ「マスタードさん、どうやってここに………。」

マスタード「細かいことは気にしないのー!それより、ほい!」

マスタードは持ってきたバッグをメルに手渡した。

メル「……!こ、これは…!」

マサル「メルの物なのか?」

メル「うん…!これ、メルがパパとママと島から逃げようとした時、持たされたバッグ…!パパのダイマックスバンドに、モンスターボール…!!」
 ▼ 136 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:19:15 ID:k3hEHtyo [7/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「ダイマックスバンド!?」

ミヅキ「メルちゃんのお父さん、ガラル地方のジムチャレンジに出た事があるの…!?」

メル「メル、その話をパパに今まで聞けてなくて…何であるのかわからない…けどこれは確かにパパが使ってた!」

コウタ「……ボールは6個、中身は?」

メル「パパとママのポケモンと…このモンスターボールは空…。」

メルのメルタン「きゅー?」

メル「………アイアン島にいた1匹のメルタンを、ママが捕まえてくれた時に使ったモンスターボール。仲間も…それ以降よくメルの家に遊びにきてくれたの…。」

空のモンスターボールを手に取り、微笑むメル。
 ▼ 137 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:20:58 ID:k3hEHtyo [8/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヨウ「これは一気に頼もしくなったな!」

ミヅキ「メルのパパとママ、すっごーい!」

アトラ「こりゃあもう、あの娘の同行を断れないんじゃないの〜?麗しき代表さん?」

一同が活気付く中、ルザミーネに陽気に笑いかけるアトラ。

ルザミーネ「…わかったわ。マサル君。メルさんのこと、頼みますわ。」

マサル「任せて下さいください!」

コウミ「グラジオ達にもこのこと伝えてくる!」

そうしてコウミ達が駆け出して行き、マサルも後を追おうとした時。

マスタード「………マサルよ。」

マサル「はい。」

先程までの好々爺から一変、覇気を纏った厳かな男となったマスタードは、マサルを呼び止め、語りかける。

ルザミーネ「…!?」

ビッケ「え、えっと…マスタード…さん…?」

ザオボー「ぎゃひーん!?」
 ▼ 138 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:21:19 ID:k3hEHtyo [9/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マスタード「…お主らに、我らの未来、メルの未来を託す……必ず勝て。簡単にやられてくるでないぞ!」

マサル「そんなの、当然です。俺達は勝って、皆で帰ります。」

お互いの目を真っ直ぐ見ている。マサルは真剣な表情で、シンプルに、力強く答えた。

マスタード「…………





うん!それでよし!それじゃ、ワシちゃんはここまでだよん!ご武運を道場から祈っとるよー!」

マサル「はい!行って参ります!」

またすぐに好々爺に戻ったマスタードはそのままエーテルパラダイスを後にした。

ルザミーネ「……何か、凄い人物だったわね…。只者ではないことだけはわかったわ。」

ビッケ「ええ…私、まだあのお方について頭の中で整理できていません…。」

ザオボー「て言うか人が変わり過ぎてません!?」

困惑するエーテル財団の代表達であった。

―――――
 ▼ 139 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:21:35 ID:k3hEHtyo [10/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グラジオ「……皆揃ったな。」

会議室にて集合した各地のトレーナー達。

リーリエ「まず、我々財団の方で、皆様方が乗り込まれる潜水艇を改良した上で既に準備しています。」

グラジオ「島周辺の警備は、プラズマ団のヤツらの船…プラズマフリゲートで誘き出す。」

コトネ「それで警備の連中が出てきたらあたし達の出番ってことね!」

メイ「敵さん達を迎撃して、注意が私達に向かせます!」

グラジオ「その後、時間差をつけてアローラ、ガラルの切り込み部隊が潜水しつつ奴等の要塞に乗り込むぞ。そして…。」チラッ

マサル「……。」コクン
 ▼ 140 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:22:00 ID:k3hEHtyo [11/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グラジオ「マサルとメルは、別ルートから侵入してもらう。残りのメンバーは通常通り、内部から敵の各勢力を倒しながら、アクロママシーン1102号で元の次元へと次々送り返して行くぞ。」

グリーン「もちろん、陽動と迎撃を行うオレ達も使っていくぜ。」

レッド「…。」コクン


トウヤ「皆、ここに来てる時点で覚悟は決まった。」

ヒビキ「作戦も今一度明確にし、勝算も練った!」

カルム「………あとはやるだけだな。」

ビート「このぼくが戦うからには、一切の負けは許されません。」

ハウ「帰ったら皆でマラサダ食べるんだー!」

マリィ「なら、尚更勝たんとね。マサル、メルのこと頼んだよ。」

マサル「おう!」

アトラ「ふははー!皆もボクもノッてきたぞー!それじゃあ!いよいよ敵地への第一歩を踏み出す時!」


コウタ「……よし!皆、行こう!
そして皆で帰るんだ!」



全員「「おぉーーっ!!」」
 ▼ 141 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/05 21:22:19 ID:k3hEHtyo [12/12] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
そして、各地方のトレーナー達は潜水艇に乗り込み、プラズマフリゲートと共に進撃を開始。
マサル達やコウタ達も、それぞれの地方の船舶へと乗り込んでいく。

コウタ「……ん?あれは…。」

コウタが最後に乗り込もうとした時、海上を高速で、アイアン島の方へと移動する機影を見つけた。

コウタ(……あの機影…まさか…。)

海洋の大型ポケモンのようなシルエットに見えつつも、その体躯はかなり小柄だったことや、ジェットの推進力で海を走り抜ける様に、彼は既視感を覚えた。

コウミ「コウター?早く乗ってー!」

コウタ「……ん、ああ、すまない!今行くよ!」

異世界の侵略者との戦いが、遂に幕を開ける…。





Episode#15〜メルの覚悟、みんなの覚悟〜・完
 ▼ 142 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:48:32 ID:XC12hzIk [1/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#16〜アイアン島攻略作戦、開始〜

―アイアン島―

白いスーツの男A「………異常なし!」

白いスーツの男B「こちらも異常なし!」

白いスーツの男C「…こちらも異常なし!」

白いスーツを纏った男達が陸地を巡回する。
ここは、かつて自然と工業が共存し、独自の発展を続けてきていた美しい島、アイアン島。
今ではその面影はなく、産業発展の為に使われていた工場や施設は全て改造され、元々あった自然は新たな建造物の贄となり、島全体が要塞と化してしまっている。

白いスーツの男A「それにしてもこんな島に降り立つなんてな。俺達のこれからの活動拠点にはちょうどいいぜ。」

白いスーツの男B「で、もうすぐ俺達も出撃するんだろ?そしてこの地方の少年や少女も少年兵に育て上げる、それがあの方の考えだな。」

白いスーツの男C「まっ、この世界に来る前も、島に来た奴らは皆兵士にしたし、一部楯突いた奴らは監禁してるが…まぁ帰ってからじっくり調教してやるさ!」

ハハハハハ…

白いスーツの男C「……おい、何か見えねぇか?」

白いスーツの男A「なんだよ、何が…って何じゃありゃあ!?」

白いスーツの男達が見た先には、空中に浮かぶ巨大な船。
その船はゆっくりと、空から島へと近づいていく。
 ▼ 143 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:49:31 ID:XC12hzIk [2/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
白いスーツの男B「お、おい!あの船の上に、誰かいるぞ!」

船の上には、黒い服装の男女がぞろぞろと出てきた。

プラズマ団「行くぞお前達!直撃はさせなくても良い!適当にあの辺をぶっ放すぞ!」

プラズマ団「やっちまいな、あんた達!」

プラズマ団「久々の出番だぞ!」

黒い服装の人間は、かつてプラズマ団として活動していた元したっぱ達。一斉にポケモンを繰り出し、でたらめに“はかいこうせん”や“あくのはどう”、“れいとうビーム”など、新たに習得させた遠距離攻撃をばら撒く。

プラズマ団のミルホッグ「ミルホー!」

プラズマ団のドラピオン「ドララァー!」

プラズマ団のワルビアル「ビアー!」

プラズマ団のレパルダス「フシャーッ!」

プラズマ団のニューラ「ニュラッ!」

プラズマ団のザングース「ザグザグ!」

プラズマ団のハブネーク「ハーブッブー!」
 ▼ 144 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:49:58 ID:XC12hzIk [3/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
白スーツA「うわっ!あいつらやりやがったな!いけ!オノノクス、シザリガー!」
白スーツのオノノクス「オノォ!」
白スーツのシザリガー「シザッ!」

白スーツB「俺達もやるぜ!さぁ行け!」
白スーツのドサイドン「サァーイ!」
白スーツのガメノデス「ガメ!」
白スーツのシロデスナ「デスナァ〜!」

白スーツC「いけぇ!ゲンガー!」
白スーツのゲンガー「ゲンゲェ〜ン!」

プラズマ団の攻撃に応戦しようとポケモンを出す白いスーツの男達。
騒ぎを聞きつけ、ぞろぞろと増援が集まる。

白スーツD「何だあの船!?……あぁっ!?俺達が使おうとした船が!」
白スーツE「これじゃ出撃できないじゃないか!」
白スーツF「あいつらの仕業か!やれ!やってしまえ!」
白スーツのクリムガン、コジョンド、ワルビアル「グォーーッ!」

アイアン島から各地への侵略に乗り出そうとした船は破壊され、残った迎撃用の小型艇が出撃し始めた。

\ザバーーッ/

白スーツA「な…なんだ!?」
 ▼ 145 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:50:33 ID:XC12hzIk [4/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
その時、海中から大型の潜水艇が複数浮上した。
アイアン島攻略作戦のために集結した、各地のトレーナーが潜水艇から出撃する。

レッド「…!」(“れいとうビーム”を指示)
レッドのラプラス「プラァ!」

シルバー「オーダイルは近づく奴だけに専念しろ。クロバットの攻撃を掻い潜ってこちらの懐に来た奴を薙ぎ倒せ。」
シルバーのオーダイル「ダァイル。」
シルバー「クロバット、“エアカッター”!」
シルバーのクロバット「バァーット!」

ヒカリ「エンペルト、来るよ!準備はいい!?」
ヒカリのエンペルト「ペルッ。」
ヒカリ「よーし!“ハイドロポンプ”!」

海上を移動できるポケモンに乗ったトレーナー達は、みずタイプやひこうタイプのポケモンによる遠距離攻撃で応戦する。上空と海上からの奇襲に、アイアン島の警備は混乱していく。

グリーン「あっちはやれてるみたいだな。オレ達もいくぜ、ピジョット!」
グリーンのピジョット「ピジョッッットォー!」
 ▼ 146 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:51:07 ID:XC12hzIk [5/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
トウヤ「俺達も行くぞ!ダイケンキ、“アクアテール”!レシラム、“クロスフレイム”!」
トウヤのダイケンキ「ケェンッ!」
トウヤのレシラム「ンバーニンガガッ!」

白スーツK「うわっ!?何だこいつら!」

トウコ「トウヤ達のおかげで上陸できたわ。行くわよエンブオー!“フレアドライブ”!」
トウコのエンブオー「ブゥー!」

メイ「私達も続きます!ジャローダ、“リーフストーム”!ゼクロム、“クロスサンダー”!」
メイのジャローダ「ジャアロ!」
メイのゼクロム「ババリバリッシュ!」

白スーツのライボルト「ビリィッ!?」
白スーツのクイタラン「クエーン!」

白スーツK「くそ!だがまだいるぞ!」

キョウヘイ「おう、こっちもまだいるぜ?」

白スーツK「なんだと!?」
 ▼ 147 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:51:29 ID:XC12hzIk [6/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
地上に上陸して撹乱に乗り出たのはトウコとメイだけでなく、空中から接近していたキョウヘイもであった。

キョウヘイ「敵は空にもいるっスよ兄ちゃん達。ウォーグル、“いわなだれ”!」
キョウヘイのウォーグル「ウォー!」

白スーツのラフレシア「ラフゥ…!」
白スーツのポリゴンZ「○%$☆+!?」

キョウヘイ「それと、まだいるぜ?」
キョウヘイはウォーグルの上から島の陸地へとモンスターボールを放り投げた。

キョウヘイのエンブオー「ブォー!」
キョウヘイのランクルス「ランン…!」

白スーツK「ぐっ…こっちにもまだいるからな!」
白スーツのガマゲロゲ「ゲコォ!」
白スーツのエアームド「クェー!」

キョウヘイ「あっそう。ま。良いけどな!エンブオーは“だいもんじ”、ランクルスは“きあいだま”!」
 ▼ 148 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:52:08 ID:XC12hzIk [7/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
白スーツS「クソ…コイツら強い…!」

ブルー「あんたのバンギラスも、大して育ってないのね。やっぱり私のピクシーとキュウコンには敵わないわね♪」
リーフ「イーブイもまだまだやれるよね!」
ブルーのピクシー「ピクシィ♪」
ブルーのキュウコン「コン…。」
リーフのイーブイ「イッブ!ブイブイ!」

相性不利な相手さえもレベルの差で押し切った残りのカントー組。踊り出すピクシーに、冷静に頷くキュウコン、嬉しそうに尻尾を振るイーブイを見て、瀕死のバンギラスを戻した。

白スーツS「くそ…だかまだだ!出でよボーマンダ、ボスゴドラ、モジャンボ!」
白スーツのボーマンダ「ボマァ!」
白スーツのボスゴドラ「ゴォーッドォー!」
白スーツのモジャンボ「モジャモジャア!」

ヒビキ「こっちにもまだいるぞ!」
ヒビキのバクフーン「バァク!」

コトネ「あたしとヒビキ君が組めば無敵なんだから!」
コトネのメガニウム「メェーム!」

クリス「まだまだ行けるわね!オーダイル!2人とも!」
クリスのオーダイル「オォダ!」
 ▼ 149 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:52:30 ID:XC12hzIk [8/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウキ「ハルカ、そろそろ出してやろうぜ、あれ!」
ハルカ「あれね!よーし!」

白スーツT「何を出そうってんだ!」

ユウキ「ジュカイン!」
ハルカ「バシャーモ!」

ユウキ&ハルカ「「メガシンカ!」」

ユウキのメガジュカイン「ジュカー!!」
ハルカのメガバシャーモ「バッシャァー!!」

白スーツU「メガシンカしやがった!?」
白スーツT「ひ、ひ、怯むな!こ、こ、こんくらいやれるだろ!」ガクガクブルブルジョバー
白スーツV「いや漏らしてんじゃねーか!?ったく、メガシンカしたところでガキのポケモンなんて大したことねーよ!やっちまえー!」

ユウキ「へへっ、言ったな?後悔するなよ!ジュカイン、“リーフブレード”!」
ハルカ「バシャーモもいっちゃうよ!“ブレイズキック”!」

ユウキのメガジュカイン「ジュカァッ!!」
ハルカのメガバシャーモ「シャモシャモシャァー!!」
 ▼ 150 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:53:06 ID:XC12hzIk [9/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウキ「カルム、セレナ!大丈夫!?」タッタッタッ
コウキのドダイトス「ドダァ…!」ドシンドシン

カルム「……問題ない。」
カルムのブリガロン「ガロッ。」

セレナ「えぇ、アタシとカルムが組んで負けるわけがないじゃない。」
セレナのマフォクシー「マァ♪」
セレナのメガアブソル「アァブソ!」

コウキ「えっ!?そのポケモン、アブソルなの!?」

カルム「“メガシンカ”だ。見るのは初めてか?」
セレナ「シンオウ地方ではまだ発見されないし仕方ないわよ。」

コウキ「“メガシンカ”なのか…!すっげー!」

セレナのメガアブソル「アブ。」

白スーツP「なーに勝った気でいやがる!?」
白スーツのカイロス「はっさむ!」

白スーツQ「メガシンカだろうが何だろうが知らねぇが、数でねじ伏せてやる!」
白スーツのガラガラ「ガララァラ!」
 ▼ 151 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:53:31 ID:XC12hzIk [10/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カルム「………さっきも数揃えてきたのに、お前ら負けたじゃん。」

白スーツR「てめっ…良い気になりやがって!」
白スーツのヘルガー「ヘルガッ!」

カルム「………遅い!」

\ドォォン…/

白スーツR「な…何が……!?ガ、ガラガラ!ヘルガー!」
白スーツのガラガラ「ガララ…。」
白スーツのヘルガー「クン…。」

カルムのメガルカリオ「くわんぬ!」

コウキ「え、これ、ルカリオ!?これもメガシンカなのか!?」

カルム「……まぁな。メガシンカはオレも使える。」

白スーツR「ど…どこから来やがった…!?クソ、戻れガラガラ、ヘルガー!」

セレナ「相変わらずのスピードとパワーね。流石、アタシのお隣さん♪」

コウキ「スッゲーッ!

…って、え、今“アタシの”って?どういうこと?」

カルム「……まだ来るみたいだ。セレナ、コウキ、行くぞ。」

セレナ「勿論。何人来ても倒してやるんだから!」

コウキ「どういうことなんだよ、セレナー!」ピョンコピョンコ
 ▼ 152 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/06 21:54:02 ID:XC12hzIk [11/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
海中から海上、海上から地上へと進撃した各地方のトレーナーにより警備は散開し、アイアン島からの出撃も上手く滞らせていた。



―海上―
マサル「よし、警備がどんどん削がれていくぞ!」

ユウリ「これなら突入は楽勝ね!」

マリィ「もうすぐ上陸するけん、気を引き締めてこ!」

アトラ「みんなポケモンは持ったなぁ!?行くぞぉ!!」

メル「もうすぐ…メルの故郷…だったところ…!」

マサル「……俺がついててやるよ。これ以上、君の故郷が悪用されない為にも、俺達は勝つからな。」ポン

メル「マサル………うん…うん…!」



ヨウ「マサル達もそろそろ着くぞ!」

ミヅキ「近くで見ると物騒な要塞ね…もう自然なんてもの、まるで見られないわ…。」

リーリエ「美しかった島をこんな風に変えてしまうなんて…!」

コウタ「……いよいよ僕らも上陸だ…!行くぞ…!」





Episode#16〜アイアン島攻略作戦、開始〜・完
 ▼ 153 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 15:27:12 ID:XQQwCeFI [1/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#17〜異世界の楽園から来た支配者〜

―アイアン島・外周付近―

レッド「…。」

シルバー「…フン。他愛もない奴らだったな。」

ヒカリ「気を抜かないで!あの人達、逃げてくよ!」

グリーン「逃がさないぜ。早速これを使うぞ!」

白いスーツ姿の大人達を撃破したレッド達は、腕に装着しているアクロママシーン1102号をかざした。

白スーツA「ぐあっ…!?何だぁ…!?」

白スーツB「うおおお…!身体が引っ張られる…!」

白スーツC「何なんだよこれはぁぁぁぁ!!」

アクロママシーンをかざされた白いスーツの男達の周辺の空間が歪み始め、歪みとともに消えていった。
 ▼ 154 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 15:27:49 ID:XQQwCeFI [2/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
レッド「…。」

ヒカリ「これで元の次元に送り返せたよね?」

グリーン「そうみたいだな。手持ちが全滅したまま戻っても、もう何もできないだろ。」

シルバー「…オイオイ、敵はまだいるぞ。浮かれるのは後にしろ。」

他の白スーツ達「あいつらが侵入者か!」 「やっちまえ!10人もいれば負けないだろ!」

グリーン「うるさいヤツらだな。」

レッド「…!」

ヒカリ「何人来たってあたし達は負けないわよ!」

シルバー「さぁ、次に倒されたいヤツはどいつだ?」
 ▼ 155 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 15:28:16 ID:XQQwCeFI [3/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウヤ「元の世界に帰れ!」

トウコ「2度と来るんじゃないわよ!」

白スーツK「うわぁぁぁ!!」

他の白スーツ達「身体が吸い込まれるー!」 「こんなガキンチョ共にー!」

キョウヘイ「へへーん!いっちょあがりっしょ!」

メイ「こっちも終わった!」

イッシュ地方から来た4人の方も、Kを筆頭とした白スーツの警備員達を送り返していく。
 ▼ 156 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 15:28:43 ID:XQQwCeFI [4/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ブルー「リーフ!そっちは!?」

リーフ「こっちも終わったよ!」

白スーツS「このぉ…!なんて強さだ…!」

クリス「さぁ、観念してもらうわ!」

白スーツT「何の…お前ら!この場は一度ずらかるぞ!」

ユウキ「おっと、そうはさせないぜ?」

白スーツT「げっ!?」

コトネ「ユウキ君!ハルカちゃんも!」

白スーツU「うわぁぁぁ!」
白スーツV「身体ごと引っ張られて…どうなってるんだぁぁ!」

ハルカ「…っと、よし!アクロママシーン、すごーい!」

ブルー達とヒビキ達の戦線と、ユウキ、ハルカの戦線は合流し、倒した団員達を次々と元の次元へと送り返す。
 ▼ 157 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 15:29:02 ID:XQQwCeFI [5/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウキ「ふう…結構倒したね!」

カルム「…まだだ。倒したこいつらを追い出すぞ。」

セレナ「そうね。ホラ、コウキ。アンタもこれ、使いなさいよ。」

コウキ「おっとそうだった、喰らえ!」

白スーツP「そんなおもちゃなんかに…がっ!?」

カルム「そのおもちゃに、オマエらは元いた世界に送り返される気分はどうだ?」

白スーツQ「な、何だその機械!?ぐ、ぐあああ!」

セレナ「アンタ達を追放するためのマシンよ。二度とアタシとカルムの前に現れないで。」

白スーツR「ひぎゃあああ!!」

コウキ、カルム、セレナも目の前の警備員3人に対しアクロママシーン1102号を作動させた。
 ▼ 158 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 15:34:42 ID:XQQwCeFI [6/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
―島内・マサル&コウタ側―

マサル「外の警備の注意がこっちに向かない分、すぐ侵入できたな!」

コウタ「見た感じ、あれはかつてあった人工島のスタッフだろう…けどそれ以外、ガラル地方を襲撃した連中や海上で僕らを襲ってきたやつらはいなかったな。」

ユウリ「うわ〜…ってことはそいつらは奥に控えているってことかなぁ?」

コウタ「可能性はありそうだ。ここら一帯で前衛をしているのは、並行世界で少年兵にされてしまった子供達と、そのボス格ってところだろうね。」


マリィ「マサル。ここから先、あんたはメルと行くんでしょ?」

マサル「そうだな。メルが連れているあのポケモン…メルタンの仲間がいるかもしれないって。」




メルのメルタン「きゅっ!きゅっ!」

メル「どうしたの、メルタン!?」

メルのメルタン「きゅ!」ビシッ!

人間が指をさす動作のように、メルは小さな手を向けた。

メル「この先から仲間の気配がするってこと?」

メルのメルタン「きゅ!」コクッ
 ▼ 159 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 15:49:19 ID:XQQwCeFI [7/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
メル「マサル!きっとこの先にいるかもって、メルタンが!」

マサル「マジか、わかった!」

ホップ「気を付けるんだぞ!マサル!」

ハウ「マサルとメルと合流するまで、おれたち負けないからねー!」

マサル「ああ!みんなも頼むぜ!」



そこから先、マサルとメルは皆と別れ、他の皆は島内の先へと進んでいく。




少年兵「行け!マッスグマ!」
少年兵のマッスグマ「グマァ!」

少女兵「クチート、あのひとたちをつかまえて。」
少女兵のクチート「くちち。」

少女兵「あたしたちも行きましょう。ロゼリア!」
少女兵のロゼリア「ローゼ!」




ホップ「早速来たぞ!いけ、カビゴン!」
ホップのカビゴン「カビィ。」

マリィ「そこ、どいてもらうけん。ドグロッグ!」
マリィのドグロッグ「ドクドク〜!」

マリィ「ここはあたしとホップで止める!」

ホップ「皆は先へ行くんだぞ!」

ユウリ「ホップ!マリィ!……わかった、ここは任せたよ!」

コウミ「皆は先へ急ぎましょう!」
 ▼ 160 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 15:55:47 ID:XQQwCeFI [8/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
少年兵「まだまだいるぞ!トリミアン、“とっしん”だ!」

少年兵のトリミアン「ワフッ!」

少女兵「優雅に食い止めて見せますわ。ペルシアン、“パワージェム”!」

少女兵のペルシアン「ニャーゴ!」



ユウリ「邪魔をしないで!ムゲンダイナ、“ダイマックスほう”よ!」

リーリエ「キュワワーさんは“マジカルシャイン”です!」

ユウリのムゲンダイナ「―――――――!!」

リーリエのキュワワー「きゅわーん♪」


少年兵「うわぁー!?」

少女兵「な……なんとお強いの…!くっ…!」
 ▼ 161 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 16:04:25 ID:XQQwCeFI [9/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ズァッ…!


少年兵「むぅ…!?なんですか、これは!?」

少女兵「いやぁぁぁ!?」


ユウリ「元の世界へ帰りなさい!」

リーリエ「あなた達の好きになんてさせません!」


シュゥン


ビート「瞬殺でしたね。」

アトラ「そりゃあいきなり伝説のポケモンで大技ブッパしたんだもんねぇ。」


少年兵達を撃破しつつアクロママシーン1102号で敵を元の次元へと送り返しながら、一行はどんどん奥へと進んでいく。





コウミ「着いたわ。一番奥に、こんなに大きな扉…!」

エーテルパラダイスにあった、ルザミーネ邸の扉よりもさらに大きな扉の前まで辿り着いた。

ヨウ「いかにもさっきまでの軍団のボスがいそうな雰囲気だな…どうなんだ?」

コウタ「恐らくこの先にいるね。人工島を楽園と称して子供達を騙し、戦争の武器に使おうとした外道な親玉、名前はスレイって言ったな。」
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1302058&l=1-

アトラ「マサルきゅんは今回不在だが、こっちも戦力マシマシ。ボクに至ってはちゃんと自前のエース達を連れてきている。ここで勝てなきゃお話にならないね?」



ホップ「おーい!」

後ろから皆を呼ぶ声が聞こえ、振り向くとそこにはホップとマリィが走ってきていた。

ユウリ「ホップ!マリィ!追いついたんだね!」

マリィ「最初に会った子達を帰したと思ったらどんどん押し寄せてきちゃってさ!」

ホップ「けどおかげで、もう敵はいないはずだぞ!」

グラジオ「フッ…ならばあとは、親玉を倒すだけだな!」
 ▼ 162 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 16:14:17 ID:XQQwCeFI [10/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
―ボスの間―


スレイ「…どうやら、私の可愛い子供達は皆倒されてしまったのかね?」

アトラ「ようおっさん。ご無沙汰だね。」

スレイご無沙汰…?あなたとはどこかでお会いしましたかな?」

アトラ「あちゃー。アンタのいた世界では、ボクには会ってないのかな?」

スレイ「その口ぶり…こちらの世界では既に会っているようですね…まぁいいでしょう。」


少年兵軍団を束ね、島の外周に警備をけしかけた男、スレイは不敵に笑っていた。


スレイ「それでは私が直々に、あなた達のお相手をして差し上げましょうか…。」






―島内・とある場所にて…―

???「ふーん、あのおっさんがけしかけた警備は役立たずだったかー。


ま、いいや♪あの侵入者達はボクが片付けてやるから、さっさと散ってくれたまえよ。あーあ、それまで退屈ー!」





Episode#17〜異世界の楽園から来た支配者〜・完
 ▼ 163 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 16:36:41 ID:XQQwCeFI [11/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#18〜VS 楽園の支配者スレイ〜

スレイ「…そのお嬢さんのお仲間さん方も、私のことはご存じでしょうな。光栄ですよ。ええホントに。」クックッ

ビート「あちらの世界から来ても不快な方だな。あなたは。」

スレイ「こちらの世界の私は不快な人物だったのですね…これはこれは申し訳ない…ククッ。」

マリィ「あんたも感じ悪かよ。だいたいこんなことしてる時点で、いいヤツなわけなかね。」

スレイ「ふむ…この計画のすばらしさが理解できないとは…。私は元居た世界で、純粋な選ばれし子供達を、無敵の戦士達へと育て上げました。まぁ、あなた達に倒されてしまいましたがね…。」

ミヅキ「その戦士達をこき使って、世界征服してやろうってことだったんでしょ!?最低!」

ホップ「子供達の心を弄び、しかも子供達で攻め込めば大人でも対処しにくいからって理由で!」

スレイ「“弄ぶ”の人聞きが悪いこと以外は認めましょう。その通りです。そして、いざ完成された軍隊で他の島へと乗り出し、輝かしい領土拡大をしようとしたところ、突如不思議なワームホールに、我々は包まれてしまい、気が付けばこの島にいたのですよ。

さて…この話はここまでにしておきましょうか。」



並行世界のスレイがこの世界に降り立った経緯を説明し終えると、3個のマスターボールを出した。
 ▼ 164 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 16:45:57 ID:XQQwCeFI [12/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
スレイのサダイジャ「サダァ!」

スレイのサザンドラ「ドラァァー…!」

スレイのサーナイト「サーナ…。」


コウタ「一度に3匹も…!」


ビート「ここはぼくが引き受けましょう。」

ミヅキ「3対1は流石にキツイでしょ?あたしもやるよ!」

ビート「こんな男、ぼく1人で十分です!」

ヨウ「まぁまぁ、そう固くなるなって。行くぜ!」

ビート「…なら、さっさと片づけますよ。」

ミヅキ「もちろん!」

ヨウ「おうよ!」


ビートのブリムオン「むぅー!」

ミヅキのジュナイパー「ジュナッ!」

ヨウのアシレーヌ「しゃなるんっ♪」
 ▼ 165 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 16:59:57 ID:XQQwCeFI [13/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
スレイ「サダイジャよ、全てを呑み込め!キョダイマックス!」

スレイはダイマックスバンドを輝かせ、サダイジャをボールに戻し、ダイマックスボールへと変えていく。

ビート「最初から本気ですか。ならばこちらも、その全てをピンクに染め上げてやりますよ!ブリムオン、キョダイマックス!」

ビートもまた、ブリムオンをボールに戻し、ダイマックスバンドを使ってボールを巨大化させていく。



スレイのキョダイマックスサダイジャ「ザダァァァァァッ!!!」

ビートのキョダイマックスブリムオン「むぉぉぉぉぉぉっっ!!」



ヨウ「どひゃー!?これがダイマックスか!?」

ミヅキ「ホ、ホントにでっかーい!!」

コウタ達と違い、ダイマックスを見たことがなかったヨウとミヅキは、こんな状況でも思わず興奮してしまっていた。



コウミ「感心してる場合じゃないわ!来るよ2人とも!」

スレイ「サザンドラよ、ジュナイパーに“かえんほうしゃ”!サーナイトはアシレーヌに“ムーンフォース”です!」



ヨウ「おっと、いっけね今はバトル中だ。アシレーヌ、“マジカルシャイン”!」

ミヅキ「ジュナイパーは“こうごうせい”の準備!」


流石に弱点のほのおタイプの技への対策がなかったため、この場は一度凌ぐことを考えたミヅキは回復準備を整える。そしてヨウは相手側への全体攻撃かつサザンドラ最大の弱点であるフェアリー技を放つ。



ビート「ブリムオン、“キョダイテンバツ”で相手すべてを惑わすのです!」

スレイ「サダイジャよ、“ダイスチル”!」
 ▼ 166 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 17:08:05 ID:XQQwCeFI [14/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
スレイのサザンドラ「サザァー!」ボォォォ…

ミヅキのジュナイパー「ジュナッ…!!」

ミヅキ「ジュナイパー、耐えて!そして回復よ!」

ミヅキのジュナイパー「ジュナァァ!!」パァァァ


ほのお技を受けたものの耐え凌いだジュナイパーは体力を回復して持ちこたえる。
そして…

ドォォン

スレイのサーナイト「サナッ!?」

ヨウ「オレのアシレーヌのほうがパワーは上だったみたいだな!いけ!アシレーヌ!」

“ムーンフォース”を押し返し、“マジカルシャイン”がサザンドラ、サーナイトに直撃する。

スレイのサザンドラ「ギェェ!?」

スレイのサーナイト「アアァァ…!?」





ガキィィンン!!

ビートのキョダイブリムオン「ムゥゥゥ…ッ!ムゥゥゥーー!」

ヒューン…ズバァァァッ!!

スレイのサダイジャ「ザァァァ…!!」

“ダイスチル”で効果バツグンのダメージを負うも、ブリムオンは返しの“キョダイテンバツ”を当てることに成功。


スレイ「な…何をしているのですお前達!早く反撃を!」

しかしスレイのポケモンたちは、“キョダイテンバツ”の追加効果が全員に響き、“こんらん”状態になっていた。
 ▼ 167 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 17:14:01 ID:XQQwCeFI [15/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキ「今よジュナイパー!サーナイトに“かげぬい”!」

ミヅキのジュナイパー「ジュナッ…ジュナァ!」ギリリ…バシュッ!

スレイのサーナイト「サナァッ…!」ドスッ

効果バツグンのゴーストタイプの技を受け、瀕死寸前となったサーナイト。



ヨウ「アシレーヌは“マジカルシャイン”でサザンドラとサーナイトを倒せ!」

ヨウのアシレーヌ「しゃなーっ♪」ピカァァァッ

シュパァァッ!

スレイのサザンドラ「ギエェェェ!!」ズドォォン

スレイのサーナイト「サナ…!」ガクゥッ



スレイ「な…なんということだ!サダイジャ!こうなったらお前だけでも!」

ビート「もう遅い!ブリムオン!トドメの“ダイサイコ”です!」

ビートのキョダイマックスブリムオン「むぉぉぉぉーーー!!!」

パァァァァァ…

スレイのキョダイサダイジャ「オアァァァァ…!」ボォォン…

スレイ「バ、バカなぁ!?」

“こんらん”状態で攻撃がままならぬまま、スレイの3匹は沈黙。サダイジャはキョダイマックスが解け、大爆発した。
 ▼ 168 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 17:23:10 ID:XQQwCeFI [16/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ビート「フン。もう終わりですか?」

ホップ「まだ手持ち3匹…それにルール違反してまで持ち込んだ7〜9匹目もいるんだよなぁ?」

マリィ「ま、そいつら出てきたらすぐ潰すけどね!」

グラジオ「哀れだな。」


スレイ「ぐ…!そんな…バカな…!ええい!いくがいい!」ヒュッ


残り6個のボールを放り投げ、そこから次々にポケモンが出てきた。

ハッサム「サムッ!」

ガラルヒヒダルマ「ウホウホォ!」

フォクスライ「フォック!」

ゴリランダー「ゴラァァー!」

エースバーン「ファーイ!」

インテレオン「ウォーレン。」


ホップ「ザマゼンタ、いけぇ!」
ホップのザマゼンタ「ウルゥーーード!!」

マリィ「やるよオーロンゲ!」
マリィのオーロンゲ「オーロ!」

グラジオ「シルヴァディ!」
グラジオのシルヴァディ「シヴァッ!」


ミヅキ「これで6対6ね。」
ミヅキのジュナイパー「ジュナ。」

ヨウ「残りも倒してやるよ!なっ、アシレーヌ!」
ヨウのアシレーヌ「しゃなるん♪」

ビート「…ダイマックスはあと1回の攻撃で終わりますが、その後もまだまだ戦えるんですよ、こちらは。」
ビートのキョダイマックスブリムオン「むぉぉぉーー…!!」


スレイ「フ、フン!数だけそろえたところでぇ!いけぇ!お前たち!」

ビート「ぼくらも行きますよ!」

ホップ「おう!」

マリィ「ノッてくよ!」

グラジオ「…邪悪の手先を迎え討て!」

ヨウ「頼むぜミヅキ!}

ミヅキ「あたしも頼りにしてるからね、ヨウ!」
 ▼ 169 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 17:31:17 ID:XQQwCeFI [17/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
―島内某所―

メルのメルタン「きゅ!きゅー!」

メル「次はこっちね!マサル!」タッタッタッタッタッ

マサル「おう!」タッタッタッタッタッ

メルとマサルは島の裏から侵入して、メルタンの仲間探しの途中だった。




/ガゴン!\


メル「な、何!?」

マサル「上か!?」

凄い物音がした方を見ると、上から鉄骨が落ちてくるのが見えた。


マサル「メル!メルタン!危ない!」バッ!

メル「わっ…!」ギュッ

メルのメルタン「きゅー!」ギュゥゥ

マサルはすぐに飛び出し、メルを庇う。メルタンはメルの服にしがみついていた。


ズドドドォン…


マサル「……メル、無事か!?」

メル「…う、うん…ありがとう…マサル。」

マサルはメルの上に覆いかぶさっていた。幸い彼のおかげで、2人とも落ちてくる鉄骨をよけることに成功した。

マサル「…気にすんなよ。俺が君と一緒に行くって言ったんだ。君のことは絶対守ってやっからな。」

メル「マサル……うんっ。」



―別室―
???「もろくなった部分の鉄骨を落としたけど、あの少年、身のこなしが軽いねぇ…。ま、しゃあないか。」

マサルとメルの様子をモニターで監視していた何者かは、その後惜しいと呟きながら監視を再開した。
 ▼ 170 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 17:38:30 ID:XQQwCeFI [18/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
メル「はぁっ…はぁっ…メルタン、次はどこ!?」タッタッタッタッ

メルのメルタン「きゅ!」ビシッ!

マサル「あっちか!」タッタッタッタッ



2人と1匹はひたすら走り続ける。
右へ、左へ、複雑な道をどんどん曲がっていく。


―別室―

???「あら、あの2人あんな狭い通路に入っちゃったよ…ちえー。あんなところに入られたらもうちょっかいかけらんないじゃん!」



―マサル・メルside―

マサル「はぁ…はぁ…ここか…!?」

マサルとメルが走り続けた先には巨大な扉があった。

メルのメルタン「きゅー!きゅー!」ピョンコピョンコ

メル「この中に仲間がいるの?」

メルは扉に近づき、そっと耳を澄ませる。


<キュー…キュー…


メル「…!聞こえる!聞こえるよ!今、助けるからね!」


マサル「よかった…!ほんとに仲間がいたんだな!」

メル「うん…しょ…!ダメ…この扉…開かないよ…!」グググ…

マサル「でかい扉だもんな…ん?おい、」もしかしてあそこにあるレバーじゃないのか?」
 ▼ 171 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 17:47:05 ID:XQQwCeFI [19/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ググーーーッ…



ガゴン…


メル「…今の音は?」

マサル「多分…ドアの鍵でも外れたんじゃないかな…よっこらせっ…!」グッ・・・・!



ゴォォン……


メル「と…扉が開いたー!」パァァ

マサル「へへ…ビンゴだったな!」


メルのメルタン「きゅー!」ピョーン

メルタンが彼女の肩から飛び降り、開いた扉の中へと駆けて行った先には…


メルタン「メルー!」
メルタン「キュキュ!」
メルタン「ピピッ!」

多くのメルタンがいた。

メルのメルタン「きゅっきゅー!」

メル「よかったね…メルタン…!」

マサル「本当に、残っていた仲間と再会できたんだな…!」
 ▼ 172 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/08 17:54:55 ID:XQQwCeFI [20/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
メル「……マサルってほんと、すごい人なんだね。」

マサル「うん?」

メル「…初めて会ったときは記憶がなかったメルを助けて…遂にはこんな危険な場所でも助けてくれて…メルだけじゃなくてあの子の仲間まで見つけてくれるなんて…。」

マサル「なーに言ってんだよ。困ってるのを見て、ほっとくわけないだろ?それはここまできてくれたユウリ達や、今外で頑張っている皆だってそうなんだぜ。」

メル「嬉しい…っ。」ピトッ

メルはほろりと涙が零れ、しかし微笑みながらマサルの腕に抱きついた。

マサル「まだ終わっていないさ。皆でこの島を取り戻して帰ろうぜ。
君のパートナーのメルタンも、その仲間も一緒にさ!」

メル「うん…!」



無事、メルの故郷の他の生き残りである、メルタンたちを救出したマサル達。
今、内部で戦っている彼らのもとへ合流するため、動き出そうとしていた。



メル「ところで、さっき“びんご”って言っていたけど、あれはどういう意味なの…?」

マサル「へっ?あっ…あー…それはだな………ん!?」

メル「どうしたのマサル……えっ!?」

マサルが視線を逸らした先の光景を見て驚き、それに合わせてメルも振り向くとそこには…


全てのメルタンが1箇所に寄り添い、眩い光を放っていた。


マサル「こ…この光は…まさか…!?」

メル「メルタン…!?」






Episode#18〜VS 楽園の支配者スレイ〜・完
 ▼ 173 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:20:35 ID:wDIgIEmY [1/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#19〜暴徒と化した民、三度〜

ホップ「ザマゼンタ、“きょじゅうだん”でトドメだぞ!」
ホップのザマゼンタ「ウルゥーーード!!」

スレイのゴリランダー「グラァァ…!」ズドォォン…

ホップ、マリィ、ビート、グラジオ、ヨウ、ミヅキの6人は、並行世界から来た侵略者の1人、スレイの残りのポケモン6匹を全て倒した。

スレイ「バ、バカな…!?」

ビート「何を驚いているのです?当然でしょう。」

マリィ「こっちの世界のあんたが事件を起こしても、マリィ達はそれを乗り越えた。」

グラジオ「そして今はその時よりも月日が流れている…あの時より強くて当然だ。」

スレイ「くっ…ここまで来て私が負けるなど…!?」

スレイは打つ手がなくなり、逃げ出そうとする。
 ▼ 174 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:21:20 ID:wDIgIEmY [2/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヨウ「そうはさせないぜ?」ピピピ…

ミヅキ「ヨウ、頼んだ!」

ヨウは装着していたアクロママシーン1102号を起動し、スレイをロックオンした。

ヨウ「オマエの帰る場所はそっちじゃないぜ?」

グラジオ「元の世界へと帰れ!丸腰のままでな!」

ズァァァァ…!

スレイ「うおぉ!?か…身体が吸い込まれる…!?うわぁぁぁ…!」


シュウゥゥン

アクロママシーンによって生じた歪みに引っ張られる様に、スレイは消えていった。
 ▼ 175 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:22:00 ID:wDIgIEmY [3/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウミ「やった!これでスレイ達は追い払ったね!」

ユウリ「…ねぇみんな!今外にいる人達から連絡が入ったけど、外で見張っていた白いスーツのやつらも全員やっつけたみたいよ!」

コウタ「よし、これでまずは1つ目の関門突破だ。」

アトラ「ほんじゃ、次行きますかぁ〜♪」



スレイがいたボスの間を抜け、一行は走り出した。


―島内某所―
???「なーんだ、これであの楽園のおっちゃん達は全滅かぁ〜。」

別室でモニターから監視していた者がいた。


???「んー…よし!」

すると???はマイクを取り出し、通信をONにした。
 ▼ 176 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:22:29 ID:wDIgIEmY [4/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
???「ハイハーイ!ここまでついてきてくれたファンのみんなー、聞こえるー?侵入者達はボクらのエリアに向かってるらしいよー!

何人かはボクが罠を作動させて止めるから、残りの侵入者達はみんなならやってくれるよねー?ヨロシクー!」

陽気な声を上げ、自身の配下に命令を下した。

???「さて、と。それじゃこっちもオシゴトオシゴト♪」




―ユウリ達…―
ユウリ「…あ、またメッセージ来てる…えっ!?」

アトラ「おうどうしたんだ?」

ユウリ「島の中からまた警備が出てきてるみたい!しかも、相手はさっきみたいにスーツとか来てるわけでもない、一般人よ!?」

コウタ「……ということは次の相手は…―――

ガゴン!
 ▼ 177 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:24:19 ID:wDIgIEmY [5/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「ッ!?」

アトラ「What's!?」

コウミ「コウタッ!?」

コウタ「落とし穴!?うわぁぁぁ!!」

アトラ「こんな仕掛けがあったとは、無念ッ!」


突如床の一部が抜け、コウタとアトラは下へと落ちていった。


コウミ「コウタ!アトラー!」

ホップ「なんてことを…!?」

―???の部屋―
???「あちゃー…2人しか落とせなかったか…まーいーや♪
こっちには味方が大勢いるし、残りはそのまま任せちゃってオーケーだね☆」
 ▼ 178 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:24:35 ID:wDIgIEmY [6/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―ユウリ達…―

<侵入者がいたぞー!
<あのお方のために、今度こそ勝つわよー!


リーリエ「!?み、みなさん!あれを見てください!」

ハウ「ひ、ひえー!なんかいっぱいいるよー!」


ユウリ「あ、あれは…ガラル地方を襲っていた市民達!?」

ビート「…察するに次の相手は、同じく並行世界から来たあの人ですか。」

ヨウ「か、数が多すぎるぞ!?」


ガラル地方で見覚えがある多くのトレーナー達、老若男女問わず大群で押し寄せ、ユウリ達の抹殺に駆け付けた。
 ▼ 179 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:24:58 ID:wDIgIEmY [7/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ミヅキ「待って!冗談じゃないわ!あいつら、バットとか色々持ってきてる!?」

ヨウ「本気で殺しにきてるって、そんなのアリかよ!」

警棒や筆などを手に構えているだけならまだしも、金属バットや金槌などを持ち、殺気を放ちながらユウリ達に迫る。


市民「あのお方に楯突く侵入者め!ガラル地方でのポケモンバトルでは負けたが、ここでは勝つぞ!」

市民「あのお方は珍しいポケモン達をたっくさん生み出し、分け与えようとしているの!それを邪魔するなら許さないわ!」


ホップ「けどソイツが作ったポケモンにかかわったら、死ぬ人だって出てくるんだろ!?そんなの認められないぞ!」


市民「あのガキ!あのお方を馬鹿にしたな!みんな!やるぞ!」


ビート「彼らに話は通じません!退きますよ!」

ホップ「くっ…!」
 ▼ 180 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:25:29 ID:wDIgIEmY [8/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
襲い掛かってくる市民達を前に逃げ惑う一行。
島内の逃走劇が進むにつれ、どんどん最深部から離れていく。


リーリエ「あっ!」ガッ

グラジオ「何!?」

ミヅキ「リーリエ!」

不幸にもリーリエが躓き、転んでしまった。
市民達は目を光らせ、リーリエに狙いを定める。

市民「よぉし!まずは1人だ!」

市民「天罰の時間だぁー!」

ヨウ「リーリエ!」

リーリエ「きゃあ…!」
 ▼ 181 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:26:28 ID:wDIgIEmY [9/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
その瞬間―――



ズドォォン…


全員「!?」

島全体が激しく揺れた。

震動で市民達が一瞬怯んだ隙に、リーリエは立ち上がり、逃走に成功する。

市民「な…なんだ…今のは…あっ!あの女の子逃げたな!」

市民「追え!逃がすなっ……!?」
 ▼ 182 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:27:07 ID:wDIgIEmY [10/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ビキビキ…

先程の振動から、床にヒビが入り始めた。

市民「おい…これって…、まさか…!」


バキィィッッ!


市民「うわぁぁぁぁぁあ!!」

市民達の足元が抜け、一斉に下へ落ちた。
市民達「う〜ん…。」

グラジオ「…何だか知らないが、今が好機!」ジャキッ

マリィ「全員、アクロママシーンを一斉に使うよ!」ジャキッ

グラジオとマリィの合図で、全員腕のマシーンを構える。



ギュゥゥン…


市民達「うわぁぁぁー…!」「ここまでかー…!」「申し訳ございません…!侵入者を止められませんでした…!」


殺気立っていた市民達は1人残らず元の次元へと戻された。
 ▼ 183 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:27:27 ID:wDIgIEmY [11/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「ふぅ…一時はどうなるかと思ったよ!」

グラジオ「リーリエ、大丈夫か!?」

リーリエ「はい…!皆さんありがとうございました!」

ビート「…これで残るはあの人ですね。」

ホップ「そうだな…!みんな、行くぞ!」
 ▼ 184 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:28:04 ID:wDIgIEmY [12/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―震動が発生した頃、別の場所では…―

ルギア「ギャアァァーーーース!!」

地下にいた黒スーツ部隊「うわぁーー!!」

コウタ「…このルギアは…!」

アトラ「へ?知ってるん?」

コウタとアトラは敵の仕掛けた罠にはまり、落とし穴で別の場所に落ちてしまい、その先で黒いスーツをまとった集団―――コウタ曰くネオシルフ職員と交戦していた。
その最中、突如現れたルギアによって敵部隊が一斉に全滅した。

コウタ「ありがとう、ルギア。……ねぇ、君ってもしかして…。」

ルギア「…。」

最初のお礼にだけ頷いたルギアはそのまま去っていった。
 ▼ 185 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:31:25 ID:wDIgIEmY [13/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「ふいー、流石に間一髪助かったねー。何者なのかはわからんかったけどねー。」

コウタ「…いや、わかったよ。これでね。」

コウタ(やはり、僕が船に乗り込む前に見たあの機影は、見間違えなんかじゃなかった…!)

アトラ「???」

納得した様子のコウタと、困惑するアトラは、ユウリ達と合流するために動き出した。

アトラ「おいおーい!1人で納豆…あ、間違えた!納得してないでボクにも教えてくれ給えよー!」

コウタ「その内わかるさ。伝説のポケモンは同種族の別個体がいたりする例もあるが、あのルギアはこの世界に1匹しかいない。」

アトラ「ぶー、いーもん。アトラちゃんは器量の大きな女だ。今回の事件が解決するまでには教えてくれよ!」

コウタ「わかってるって。」
 ▼ 186 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/12 19:31:59 ID:wDIgIEmY [14/14] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―ユウリ達、ボスの間に到着―

ギィィィ…

スレイの時のような大きな扉を開けると、そこには誰もが予想していたであろう人物がお出迎えした。


コウミ「ホ、ホントにいた…!」

ハウ「うー、別人とはいえあいつと戦うことになるなんてー!」

グラジオ「…チッ。」

ユウリ「やっぱりあんただったのね…!」

ホップ「また戦うのか…けど負けないぞ!」

マリィ「あんたとあいつは別!遠慮なんかいらんね!」

ビート「…実に不快です。早急に片づけますよ…!」




並行世界のアトラ「ヒャッホー♪よくぞここまで来れたな、勇者気取りのガキ共ー!」



Episode#19〜暴徒と化した民、三度〜・完
 ▼ 187 ーシャン@TMVパス 21/08/12 19:41:41 ID:5oOIwtQ2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
改心する前の汚いアトラか
 ▼ 188 ュラルドン@みどりのはなびら 21/08/12 19:47:49 ID:5oOIwtQ2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
まるで汚いジャイアンだな
 ▼ 189 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:33:25 ID:jnxIVYHg [1/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#20〜VS 道を踏み外した天才少女アトラ〜

少年兵を操る並行世界のスレイを追放したユウリ達を待ち受けていたのは、先日ガラル地方を襲撃してきた、一見するとガラル地方の住人達と同じ人間。
その正体は、並行世界から来たガラル地方の住人であった。
彼らを退けたユウリ達の先に待ち受けていたのは、その並行世界の人間達を洗脳してガラル地方侵略を目論んだ天才少女、並行世界のアトラであった。

並行世界のアトラ「いやぁ、まさかボクの大切なファンの方々を掻い潜って来てしまうなんて、少々キミ達のことを見くびっていたみたいだ、お見事お見事〜☆」

グラジオ「……このふざけた口調、コイツから発せられても不愉快なだけだな。」

マリィ「多分こいつも、並行世界でマサル達を倒してここに来たんだ…!」

並行世界のアトラ「お、なぁんだ。最後まで楯突いてたあのガキんちょ共の内の1人はマサルって言うのか、ふむふむ。」
 ▼ 190 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:34:18 ID:jnxIVYHg [2/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホップ「どうやら知らないみたいだな?」

並行世界のアトラ「んー、アンチの名前なんていちいち覚えてないや。
ガラル地方のほとんどの人がボクの仲間になってくれたんだけど、まだごく少数の大人と子供だけは逆らい続けててねー。ファンの方々がそれを『許せない!』って、ボクの為に怒ってくれたのさ☆」

ヨウ「……まさか、じゃあマサル達は…!」

並行世界のアトラ「あー、死んだんじゃないのぉ〜?その子達の場所を特定してみんなに伝えたら、そいつらも排除したって報告はきたね☆」

ミヅキ「ひどい…!」

並行世界のアトラ「ボクらを否定する奴らの方がひどくなぁい?ボクは皆に強いポケモンや珍しいポケモンを作って配ってあげてただけなんだよ?
で、ガラル地方のみんなが幸せになってめでたしめでたし!…と思っていたら突然変な穴が空間に開いて、気がついたらここにいた、と。どうやら並行世界らしいねぇ。」

ビート「やはり、侵略が成功した世界線から…!その様子だと、あの時ぼくらを救ったコウタ君はガラル地方に来れなかったということですか…!」

並行世界のアトラ「だから誰だよソイツ。ま、良いけどさ。
て言うかいよいよボク1人になっちゃうなんてな。しょーがないっ☆」

長話を終えたアトラは何かを作動させた。
 ▼ 191 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:34:40 ID:jnxIVYHg [3/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ズアッ…!

Kポケモン達「…。」

ユウリ「やっぱり来たわね、アトラが生み出した偽物のポケモン達!」

アトラの手によって人工的に作り出された生命体、“Kポケモン”。
見た目も能力も本物のポケモンと同様であり、名称が違うだけでアローラ地方を襲ったネオシルフの産物“ネオ・ポケモン”と同一のものであり、その目的はアトラの信者以外全ての人、ポケモンの抹殺である。

並行世界のアトラ「こっちの世界でキミらが生きてるってことは、不甲斐なくボクは負けたみたいだねぇ。けど、ボクがいた世界ではボク達が勝ったんだ。ここでも勝ち星あげちゃうゾ☆さぁ行けぇ!」

アトラの合図と共に動き出したKポケモン達。

ハウ「うわー!来たよー!」

コウミ「みんな!怯まないで!確かに凄い数だけど、今は私達もユウリ達が戦った時より戦力は増えている!」

グラジオ「フン!あっちの世界で勝てたからと言って、こっちの世界でも勝てると思うなよ!」

リーリエ「ええ!迎え撃ちますよ!」

ビート「……フッ。熱いのは好きじゃないですが、ぼくも同意見です。あの頃と同じと思わないでいただきたい…!」

大群で押し寄せてきたKポケモンに対し、アローラ組が先陣を切り、ガラル組も後に続き、抗争が始まった。
 ▼ 192 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:35:15 ID:jnxIVYHg [4/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウミ「アシレーヌいくよ!“うたかたのアリア”!」

コウミのアシレーヌ「しゃぁぁなぁぁぁっ♪」

麗しき歌声と共に水のバルーンが大量に浮かぶ。そして…


パァァァン!!


Kシャンデラ「―――!」パキィィン

Kドリュウズ「―――!」パリィン

Kコータス「―――!」パキィィン

まとめてかかってきた3匹のKポケモンを一度に返り討ちにする。
通常、複数の相手に当たる技は威力が分散してしまうが、それでも尚各Kポケモン達を一撃で無へと帰した。
倒されたKポケモン達は光の粒子となり、ガラスの破片のように砕けたかと思えば、すぐさま文字通り跡形もなく消滅していった。

ヨウ「へっ。流石コウミ。また腕を上げたじゃん。」

コウミ「皆が強くなってるのに、私だけ何もしてない訳ないからね!」
 ▼ 193 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:35:31 ID:jnxIVYHg [5/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヨウ「じゃあオレも…!アシレーヌ!こっちも“うたかたのアリア”、見せてやれ!」

ヨウのアシレーヌ「しゃなぁぁっ、るぅん♪」

パァァァン!

Kトゲキッス「―――…!」
Kガラルヒヒダルマ「――!?」
Kミミッキュ「―――。」

ヨウのアシレーヌも、歌声と共に水のバルーンを素早く生成し、破裂させる。その威力はコウミのアシレーヌにも引けを取らないものであり、相対していたKポケモンを一撃で沈めた。

コウミ「流石ね、ヨウ!」

ヨウ「へへっ、当然だろ。こんなとこで負けてちゃ、オマエらにリベンジなんて無理だからな!」

Kミュウツー「…。」

Kマーシャドー「…。」

ヨウ「伝説のポケモンの偽物までおいでなすったぞ。」

コウミ「手強い相手ね…けど、負けないよ!」
 ▼ 194 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:35:57 ID:jnxIVYHg [6/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グラジオのシルヴァディ「シヴァーッ!」

ジャキィッ!

Kシルヴァディ「―――!」バリィィン

グラジオ「偽りの獣風情が、オレのシルヴァディを倒せると思うな!」

グラジオのゾロアーク「ゾロォッ!」

グラジオのクロバット「バーーット!!」

シルヴァディ、ゾロアーク、クロバットの3匹を一度に行使し、こちらも複数匹を相手取っていた。

Kオニゴーリ&Kカメックス「「―――!」」パキィィン…
Kヨノワール&Kアシレーヌ「「―――!」」パリィン…
Kアローラキュウコン&Kフシギバナ「「―――!」」パリィン…

1人で7匹倒し、敵の戦力を大きく削ぐことに貢献したグラジオ。その中には、自身の相棒の偽物だけでなく、アローラの仲間が使う相棒の偽物も紛れていた。

グラジオ「…アイツらもいるな…頼むぞ…!」
 ▼ 195 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:36:35 ID:jnxIVYHg [7/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
リーリエ「ピッピさん、お願いします!“リフレクター”で皆さんを守ってください!」

リーリエのピッピ「ぴっぴー♪」

ハウ「ありがとう、リーリエ!これでギャラドスもナットレイも怖くないよ!」

ミヅキ「あとはドヒドイデが厄介だけど、やるよ、ハウ!」カッ

ハウ「うんー!」カッ

リーリエ「こんな島でもZパワーが…!?」

ミヅキ「多分だけど、この島の何処かにいる敵さんも使うからじゃない?何にせよこれはチャンス!」

リーリエ「なるほど…!それなら、私も続きます!ピッピさんお疲れ様です!交代してください!」シュンッ

リーリエ「そして…キュワワーさん!」ポン
リーリエのキュワワー「きゅわーん♪」

Kドヒドイデ「―――ッ!!」(ふぶき)
Kナットレイ「―――ッ!!」(かみなり)
Kギャラドス「―――ッ!!」(だいもんじ)

ミヅキ「相手も来たわ!あたし達も迎え撃つよ!」
ハウ「準備オッケーだよ!」
リーリエ「私も行けます!」

ミヅキ&リーリエ「「ジュナイパー/キュワワーさん!!“ブルームシャインエクストラ”!!」
ハウ「ジュナイパーいくよー!“シャドーアローズストライク”だぁー!!」
 ▼ 196 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:39:13 ID:jnxIVYHg [8/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マリィ「オーロンゲ、“DDラリアット”!」
マリィのオーロンゲ「オォォロォォンッ!!」ブォンッ
Kドラパルト「―――…!」グシャアッ

ビート「ドラパルトさえ排除できれば動きやすい。消えなさい、紛い物の妖精よ!ブリムオン、“マジカルシャイン”!」カッ
ビートのブリムオン「むぅー♪」
Kエルフーン「―――!?」パァァン‼︎


マリィ「OK。こっちは終わったね。」

ビート「他の方は…まだまだいるようです。」

マリィ「それよりもユウリとホップが戦ってる相手…コウタが戦ってた時と同じ偽物やない?」

ビート「…!?…姿形が違えど、同じ種族の伝説のポケモン達…!?」
 ▼ 197 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:39:41 ID:jnxIVYHg [9/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「ぜぇ…ぜぇ…ど、どんなもんよ!」
ユウリのムゲンダイナ「……。」

ホップ「へへっ…こっちも伝説のポケモン、ぶつけりゃ良いもんな!」
ホップのザマゼンタ「ウルゥード!」

周りの味方が取り巻きのKポケモンを相手取っている中、ユウリとホップは2人がかりで並行世界のアトラに挑んでいた。

Kネクロズマ(たそがれのたてがみ)「―…。」ドサッ
Kネクロズマ(あかつきのつばさ)「―…。」ドスンッ

Kホワイトキュレム「―…。」ズシィン
Kブラックキュレム「―…。」ズゥン…

並行世界のアトラ「およー?キミら強くない?マジでぇ?クッソー!」

ユウリ「さぁ、残りの2匹も倒してやるわよ!」
ホップ「追い詰められることは予想してなかったか?随分悔しそうだな!」

並行世界のアトラ「いやぁそれよりもこんなに強いのにボクのファンにならないのが悔しいんだよぉ!2人まとめてボクの手元に置いてイチャイチャしたかったのだ!」

ユウリ「うわ…。」
ホップ「普通に引くぞ…コウタやマサルはよくこんなのを相手してたな…。」
 ▼ 198 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:40:19 ID:jnxIVYHg [10/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
並行世界のアトラ「…けど、どーせファンにはなってくれんのだろう!?」

ホップ「そもそもオマエがファンと呼んでたあの市民は、オマエが洗脳して無理やりファンにしてただけだろ!」

並行世界のアトラ「あ?黙れよクソアンチが。」

図星を突かれてドスの利いた声を出したがユウリもホップも全く臆さなかった。

ユウリ「逆上したって無駄よ!」
ホップ「観念しろ!」

並行世界のアトラ「…ならさぁ…とっとと死ねぇっ!!」ビュッ

Kキュレム「―!」ズゥゥン‼︎
Kネクロズマ「―!」フワッ

ユウリ「やっと来たわね!」
ホップ「こいつらも倒すぞ!」

並行世界のアトラ「キュレム、“りゅうせいぐん”!ネクロズマは“プリズムレーザー”だ!」

Kキュレム「―!」カッ…ヒュルルル…
Kネクロズマ「―!」キィィン…

ズドドドドドドッ!!

ユウリ「きゃああああっ!?」
ホップ「うわぁぁっ!!」
ユウリのムゲンダイナ「オオオオッ……!」
ホップのザマゼンタ「ウルゥーーッ…ド…!」

流石にそれまでのKポケモンを連戦していた疲れが溜まっていたからか、回避も防御も間に合わず、大技が直撃してしまう。
そして煙が晴れ、2匹は地に伏していた。
 ▼ 199 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 16:40:37 ID:jnxIVYHg [11/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「ム…ムゲンダイナ…!」
ホップ「ザマゼンタ…しっかりしろ…!」

2匹は辛うじて立ち上がろうとするが、いよいよ限界であった。

並行世界のアトラ「チッ!まだ倒れてないのか…けど良いや。キュレムの“ふぶき”で、キミ達諸共氷漬けにしてやるっ☆」

Kキュレム「―…!」

アトラの指示に応え、Kキュレムの周りに冷気が渦巻く。

ユウリ「お願い!動いて!ムゲンダイナ!」
ホップ「ザマゼンタ…頼む…!もう少しだけ頼む…!」

ユウリとホップにはまだ手持ちのポケモンがいるものの、並行世界のアトラはトレーナーである2人諸共凍らせようとしており、絶体絶命の危機に立たされる2人であった。




Episode#20〜VS 道を踏み外した天才少女アトラ〜・完
 ▼ 200 クタス@ヨプのみ 21/08/15 16:45:51 ID:5jEMFqoU NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 201 ラパルト@エルレイドナイト 21/08/15 17:38:34 ID:U9YonjIc NGネーム登録 NGID登録 報告
あの時より強くなってるユウリとホップでもこうなるとは、マサルとコウタの強さが際立つな
 ▼ 202 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:16:25 ID:jnxIVYHg [12/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#21〜王者と相棒、新たなる力〜

アトラ、コウタ、マサル、メルを除く一同は並行世界のアトラと、その配下の生命体、“Kポケモン”の軍団と対峙。

コウミ達が取り巻きを相手している一方、ユウリとホップは並行世界のアトラを止めるために直接対決を挑む。

敵が繰り出してきた、色違いの伝説のポケモン達。これに対抗するためにユウリとホップは、自身の手で仲間にしたムゲンダイナとザマゼンタを投入してアトラを追い詰める。

だが敵の残りの2匹は大技により形成逆転、更にはトレーナー諸共攻撃を目論むアトラの前に、ユウリとホップは危機的状況にあった。

並行世界のアトラ「フハハ!これでまずはキミ達から死刑だぁー!!」

ユウリ「ここまでなの…!?」

ホップ「クソッ、まだだ!まだ諦めるなユウリ!」
 ▼ 203 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:16:50 ID:jnxIVYHg [13/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告



???「その通りだ!2人とも!」


ユウリ「!?」
ホップ「この声は!?」

その瞬間―――

 ▼ 204 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:17:15 ID:jnxIVYHg [14/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
斬ッ!!!


Kキュレム「―……―…○#×☆!?」

突如Kキュレムの身体は真っ二つに斬り裂かれた。

並行世界のアトラ「なん……だと………!?」

Kキュレムを斬り裂いた影が着地した先に目を向けると、巨大な剣を携えた英雄が雄叫びをあげた。

ザシアン「ウルォーーード!!」


コウミ「…!この声は!」

グラジオ「…フッ!ようやく来たか。」

リーリエ「よかった!無事だったんですね!」

マリィ「…信じとったよ!」
 ▼ 205 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:17:45 ID:jnxIVYHg [15/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「…よっ。待たせたな!」

メル「…!やっとみんなに会えた!」

マサルのザシアン「ウルォ!」シュバッ


ユウリ「マサル!!」
ホップ「メルも無事だったんだな!」

メルの為に彼女と共に別行動をとっていたマサルが戦線に駆けつけ、ザシアンの“きょじゅうざん”でKキュレムを一撃の下に斬り捨てた。
真っ二つになったKキュレムはノイズのような歪みが生じた後、光となって消滅した。

並行世界のアトラ「だ……誰だキミ!?ああっ、キュレム!」

マサル「通りすがりのチャンピオンだ、覚えときな!」

メル「とっ…通りすがりのメルだよ!」

マサル「あんな奴に無理して名乗らなくても良いんだぜ?」

メル「マサルだって………あ、名前を名乗ってはいなかったね。」
 ▼ 206 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:18:09 ID:jnxIVYHg [16/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
並行世界のアトラ「チクショウ!よくもやってくれたなぁ!おいネクロズマ!アイツも消し飛ばしてしまえ!…ネクロズマ?」

Kネクロズマ「…。」

アトラは慌てて指示を出すも、Kネクロズマは動かない。

ホップ「へっ…オマエ、さっき自分が何を指示したか覚えてないのか?」

並行世界のアトラ「はぁ?何を指示したってそんなもんキミ達を倒す為に“プリズムレーザー”に決まって………しまった!!」

“プリズムレーザー”―――ネクロズマだけが使える、光のレーザー攻撃。
“はかいこうせん”をも凌ぐ程の威力を持つが、代償としてしばらく動けなくなる技であった。

ユウリ「そういうことよ。しばらくすれば動けるようになるけど、残念ながらもうそいつには技も出させないわ!ムゲンダイナ、“ダイマックスほう”よ!」

ホップ「ザマゼンタもいくぞ!“きょじゅうだん”だ!」

ユウリのムゲンダイナ「オォォォォッ!!」
ホップのザマゼンタ「ウルゥード!」
 ▼ 207 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:18:28 ID:jnxIVYHg [17/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Kネクロズマ「―…。」

“ダイマックスほう”がKネクロズマに直撃し、その直後にザマゼンタが“きょじゅうだん”で突撃。2匹がかりの攻撃で遂にKネクロズマも消滅した。

ユウリ「やった!」
ホップ「さぁ!これで取り巻きもオマエのポケモンも全滅だぞ!」

並行世界のアトラ「…ふ、ふーん…そうなんだー…まだ勝った気でいるのかー…


まだいるんだよォ!!」カチッ

アトラは手元に隠し持っていたスイッチを押す。と、同時に彼女の背後に巨大なノイズのような歪みが3つ出現した。

コウミ「な…何あれ!?」

ハウ「何か来るよー!」

歪みがポリゴン体となり集まり、形を作り、そして実体を持つ。

ビート「バ…バカな!?」

マリィ「ウソでしょ…!?そんなのあり得ないって!!」
 ▼ 208 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:18:49 ID:jnxIVYHg [18/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
巨大なKザシアン「ウルォーーード!!」
巨大なKザマゼンタ「ウルゥーーード!!」
ムゲンダイマックスKムゲンダイナ「―――――!!」

信じられない光景であった。
ダイマックスポケモンかと見紛う程、いや、それよりも大きなザシアンとザマゼンタ、更にはムゲンダイマックスした姿のムゲンダイナが現れたのだ。

ミヅキ「ね、ねぇあれ、ムゲンダイナなの!?」

リーリエ「ダイマックスしたザシアンさんに、ザマゼンタさん!?」

グラジオ「だがあの2匹はダイマックスが出来ないはずだ!それに、あまりにも大き過ぎるぞ!」

マサル「……違う、ムゲンダイナはともかく、両脇のあいつらはダイマックスじゃない!」

よく見るとザシアンとザマゼンタには、ダイマックスポケモンに見られる赤いオーラや雲が発生していなかった。
 ▼ 209 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:19:06 ID:jnxIVYHg [19/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「じゃあ、ただ単にサイズだけ大きくされてるってこと!?」

ホップ「どっちにしたってこんなのおかしいぞ!」

並行世界のアトラ「何とでも言うが良い!ボクの事を好きにならない人間は邪魔なんだよォ!!さぁ行けェ!!」


マサル「……お前こそそれで勝ったつもりか?」

並行世界のアトラ「んん〜?この期に及んで強がりかぁ!?」

マサル「…ユウリ、ホップ、狼狽えるな。確かにとんでもないバケモン相手だけど…今の俺達はあの頃より強くなってる。それに…。」スッ

ヒュッ……ポンッ!

マサルのゴリランダー「グラリラー!」
 ▼ 210 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:19:24 ID:jnxIVYHg [20/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「マサル………!そ、そうだね!出ておいでエースバーン!」

ホップ「…そうだよな!わかったぞ!いくぞインテレオン!」

ポン!

ユウリのエースバーン「ふぁいにー!!」
ホップのインテレオン「うぉれおんっ!」

マサルの意図を読み取ったのか、ユウリとホップは彼に続き、相棒を繰り出す。そして…


3人のダイマックスバンドが輝いた。

マサル「それぞれ、1人で1体、いけるよな?」

ユウリ「もちろん!」
ホップ「準備万端だ!」
 ▼ 211 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:19:52 ID:jnxIVYHg [21/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「………それじゃあ見せてやろうぜ!ユウリ、ホップ!」

ユウリ「ええ!私達と相棒達の新しい力!」

ホップ「今こそ使うぞ!」

3人は繰り出した相棒をボールに戻し、ダイマックスバンドを更に輝かせた。


マリィ「…!あいつら、あれをやるみたいだよ!」

ビート「…まさかシュートシティ以外で観ることになるとはね。」



マサル「ゴリランダー!」
ユウリ「エースバーン!」
ホップ「インテレオン!」

3人「「「キョダイマックス!!!」」」

コウミ「え…ダイマックス…じゃない、キョダイマックス!?」

リーリエ「あの3匹、キョダイマックスできたのですか!?」

グラジオ「……どうやらそうらしいな。」


3人は一斉にダイマックスボールを空へと投げ、そして繰り出される3匹の巨影が着地する。
 ▼ 212 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:20:37 ID:jnxIVYHg [22/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ズドォォンッ…



マサルのキョダイマックスゴリランダー「グラリラァァァァッ!!!」

ユウリのキョダイマックスエースバーン「ふぁいにぃぃぃぃぃっ!!!」

ホップのキョダイマックスインテレオン「うぉれおぉぉぉぉんっ!!!」

 ▼ 213 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:21:04 ID:jnxIVYHg [23/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
並行世界のアトラ「な…何だ何だそれは!そいつらはキョダイマックスなんて…出来ないだろぉ!?」

マサル「そうか。お前はあっちの世界で全て侵略しちまって、知る機会がなくなったのか。可哀想だな。」

並行世界のアトラ「はぁぁっ!?」

哀れみながら煽るマサル。
この3匹は、ヨロイ島で採れる“ダイキノコ”を基に調理した“ダイスープ”によって、秘められた能力を開花して新たにキョダイマックスすることができるようになったのだ。

ヨウ「すっげぇ!!みんなダイマックスしたー!!」

ハウ「おーし!こっちもまだまだやれるよー!!」

リーリエ「皆さん!取り巻きの偽物さん達もあと少しです!!マサルさん達に続きましょう!!」

メル「あれが…ダイマックス…。」

歓声をあげる仲間達。メルは、両親から託された鞄を見つめる。

メル「……この中に…パパが使っていた…ダイマックスバンドが…。」

鞄の中には、両親の形見のポケモン達が入ったボールと、父のダイマックスバンドがある。果たして自分にもできるのだろうかと、そう考えてる間に…

マサル「さぁ、これで決着つけてやるぜ!」

マサル、ユウリ、ホップは最初の相棒のポケモン達と共に、偽物の伝説のポケモン達との決戦に臨む。





Episode#21〜王者と相棒、新たなる力〜・完
 ▼ 214 リトドン@キズぐすり 21/08/15 19:21:49 ID:sQK.6zAc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
燃える展開だな
 ▼ 215 トスパス@いんせきのかけら 21/08/15 19:24:03 ID:sQK.6zAc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
並行世界のアトラ「何とでも言うが良い!ボクの事を好きにならない人間は邪魔なんだよォ!!さぁ行けェ!!」

草加雅人じゃないか
 ▼ 216 6NpEuhCrOQ 21/08/15 19:26:47 ID:jnxIVYHg [24/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
突然ですが皆様こんばんは、うp主です。
ご支援いただき誠にありがとうございます。

と言うわけで皆様お待ちかね、当SS人気1位のガラルの王、通りすがりのかm…失礼、通りすがりのチャンピオン、満を持して戦線復帰、ここから王とその仲間の快進撃です。

というかここまで来てアトラ復帰回となる本編3作目ぐらいの文量で今更ながら自分でも驚いてます。これがまだまだ続くってマジ?(https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1302058&l=1-

残る敵は並行世界のアトラと、不正なポケモンで世界征服を目論んだ本編1作目のコウタ達の宿敵、ネオシルフの教団です。(https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1078278&l=1-
ちなみにアトラ編は完結までの原稿はできていますので、随時更新していきます。本日もまだ投稿するので宜しくお願い致します。
 ▼ 217 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:15:42 ID:jnxIVYHg [25/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#22〜偽りの英雄と邪龍討伐戦〜

ユウリとホップのピンチに駆けつけたマサルとメル。
不正に作られた手持ち6匹を倒された並行世界のアトラは、最終兵器として巨大なKザシアンとKザマゼンタ、更にはムゲンダイマックスした姿のKムゲンダイナを召喚する。

しかしマサルは臆することなくユウリとホップと共に立ち向かう。

そして、3人は自らの相棒の新たな力を解放した。

マサルのゴリランダーは、樹木で出来た巨大なドラムが幾つも増え、髪にあたる部分も巨大化し、両手と後髪にスティックを構えている。

マサル「ゴリランダー、いくぜ!偽物のザシアンを倒すぞ!まずは“ダイアタック”だ!」

“たたきつける”を基にしたノーマルタイプのダイマックス技、“ダイアタック”。
敵の足元からエネルギー波を放出し、素早さを下げる。

マサルのキョダイマックスゴリランダー「グラァァァァ!!」

巨大なKザシアン「ウルオォォ#/○$€ォォッ!」
 ▼ 218 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:15:59 ID:jnxIVYHg [26/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
はがねタイプを併せ持つザシアンに効果はいまひとつだが、素早いKザシアンの足を奪うことに成功した。
Kザシアンは口に咥えた剣でゴリランダーを斬り裂こうとするが見事に阻まれたのだ。

マサル「続けていくぞ!“ダイアース”で弱点を突け!」

マサルのキョダイマックスゴリランダー「グラァァッ!!」

“10まんばりき”を基にしたじめんタイプのダイマックス技、“ダイアース”で地中に潜ったゴリランダーは、素早くKザシアンの足元に移動。Kザシアンは今度こそ“きょじゅうざん”を当てようと剣を輝かせるが…

ズドォォンッ!!

動きが鈍くなったKザシアンが真下を斬り裂くより先に“ダイアース”が直撃した。

巨大なザシアン「☆♪+6〒々^×ォォッ!?」
 ▼ 219 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:16:19 ID:jnxIVYHg [27/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
徐々にノイズが増え、崩れかけたKザシアン。タイプ相性で勝っていても、ただ機械で作られただけの虚像では、かつてより強くなった王にまるで歯が立たなかった。

マサル「これで決めろ!“キョダイコランダ”!!」

マサルの掛け声と共に、ゴリランダーはドラムを一斉に叩く。
地面から、“ハードプラント”よりも大きな樹木が突き出て現れ、足元からKザシアンを貫いた。

巨大なKザシアン「○$♢□〒:|△…!」

巨大なKザシアンはノイズの破片へと変わり、崩れるようにして消滅していった。

マサル「…流石だぜ、相棒。」

マサルのゴリランダー「グラリラー!」シュンシュンシュン

決着と同時にキョダイマックスが解除されたゴリランダー。伝説の英雄の姿形を真似て巨大化させても、今のマサルの敵ではなかった。
 ▼ 220 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:17:25 ID:jnxIVYHg [28/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリのエースバーンはキョダイマックスし、普段のエースバーンが蹴っている“かえんボール”が巨大化、その巨大な“かえんボール”もまた、意思を持っているかのような見た目に変化した。

ユウリ「同じ偽物でもザシアンやザマゼンタと違って、あいつはホントにダイマックスしてる…気を引き締めていくよ!まずは“ダイナックル”!」

ユウリのキョダイマックスエースバーン「ふぁいぃぃっ!!」

エースバーンが巨大かえんボールの上で力を込めると、上空から巨大な拳がKムゲンダイナに降り注いだ。


ドォォン…!


ムゲンダイマックスKムゲンダイナ「―――!」

ダイマックス技とは言えど効果いまひとつのダイナックル、ましてや元の技が“ローキック”ではどくタイプを持つムゲンダイナには殆ど効かない。

ユウリ「今はいいの、これで。あとは耐えてくれれば…!」

ユウリの狙いはダメージよりも、“ダイナックル”の追加効果による攻撃力アップ。敵の攻撃を凌ぎ、強力な一撃を見舞う作戦のようだ。

しかし…。

ムゲンダイマックスKムゲンダイナ「――オオオ!!」

ユウリ「“ダイドラグーン”が来る!」

巨大な龍のオーラがエースバーンを包み込み、上げたばかりの攻撃力が下げられた。

ユウリ「これでプラマイゼロ…だけどまだ!諦めないから!もう一度“ダイナックル”!」

再び攻撃力アップを狙って“ダイナックル”を指示。

ユウリ「次もきっと“ダイドラグーン”が来たら…やばいかも…!」
 ▼ 221 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:17:53 ID:jnxIVYHg [29/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ところが予想は裏切られ、エースバーンの下から毒々しい液体が吹き出した。

ユウリのキョダイマックスエースバーン「ふぁいにぃぃっ…!?」

ユウリ「これは…“ダイアシッド”?だけど威力が少し軽いわ…。まさか…!?」

Kムゲンダイナが使用したどくタイプのダイマックス技、“ダイアシッド”は特殊攻撃力をアップさせる、“ダイナックル”と似たような効果だった。

だが“クロスポイズン”を基にしているからか、思ったよりダメージは軽かった。どうやら先程の自分の真似をして火力を上げ、次のターンでトドメを刺すつもりと判断したユウリは…。

ユウリ「……次で決めないと負けてしまう…ドラゴンタイプが相手だけど、幸いこっちの攻撃は下がらなかった。エースバーン、やるよ!」

ユウリのキョダイマックスエースバーン「ふぁいにっ!!」

ユウリ「“キョダイカキュウ”!」
 ▼ 222 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:18:30 ID:jnxIVYHg [30/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリの指示に応え、力を込めた右脚で足元の巨大かえんボールを全力で蹴り出した。

ユウリのキョダイマックスエースバーン「ふぁぁぁい、にぃぃぃっ!!」

そしてKムゲンダイナに向かっていった“キョダイカキュウ”は…更に炎が強まった。

ユウリ「いくらドラゴンタイプで体力も多いからと言って…!攻撃力も上げて、特性“もうか”も発動して、更にどんな炎よりも強い“キョダイカキュウ”!!

どんなに不利な状況さえも捲って、有利に決めちゃえーーーーっ!!!」


そしてKムゲンダイナに直撃し、V字型に燃え盛った。

ムゲンダイマックスKムゲンダイナ「………――☆△\$%♯÷<!?」ドガァァァン…

“キョダイカキュウ”の炎が晴れ、時間差で爆発し、ノイズの破片と化していくKムゲンダイナ。ユウリとユウリのポケモンもまた、レベルアップを重ねていた。
 ▼ 223 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:18:52 ID:jnxIVYHg [31/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「やったねエースバーン!!」

ユウリのエースバーン「ふぁいにー!」シュンシュンシュン

かつてはマサル、ホップ、コウタの3人で討伐した虚像の龍。あの頃より強くなったユウリは本来相性が不利な筈のエースバーン単騎で勝利したのだ。

ユウリ「エースバーン…大丈夫!?」

ユウリのエースバーン「ふぁいにー!」ピョン

ユウリ「きゃっ!?…ふふっ、良かった…良かったぁっ…!」ギュッ

特性“もうか”が発動するまで、即ちボロボロになるまで戦ったエースバーン。心配したユウリに飛び付き、笑顔を見せる相棒に、ユウリは涙を流しながらも笑って抱き返した。
 ▼ 224 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:19:19 ID:jnxIVYHg [32/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホップ「相手はザマゼンタの偽物か…だけど、今のオレ達ならいけるさ!インテレオン、行くぞ!」

40mもの長さまで伸びた尻尾で高台を形成し、水の塊をスナイパーライフル状にして腕に纏ったその姿こそ、インテレオンに秘められたキョダイマックスの姿。
元から高い頭脳と、水の銃、そして目標までの距離や気温、湿度などをも見通せるようになった眼力で敵を撃ち抜く。
狙いはザマゼンタの姿をした巨大な化け物だ。

ホップ「インテレオン、効果いまひとつでも良い。まずは“ダイアーク”だぞ!」

ホップのキョダイインテレオン「うぉれぉんっ!!」

“あくのはどう”を基にしたあくタイプのダイマックス技を放ち、禍々しいオーラがKザマゼンタを包み込む。
かくとうタイプを持つザマゼンタへの効き目は薄いが、特殊防御を下げることで主力技を通すことが狙いだ。
 ▼ 225 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:19:47 ID:jnxIVYHg [33/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
巨大なKザマゼンタ「―――ッ…ウル*\◇÷ード!」

若干のノイズを纏いながらも、Kザマゼンタは“きょじゅうだん”を放った。ダイマックスポケモンに対するダメージが2倍になるこの技はインテレオンに効果いまひとつではあるが…

ズドォォン!!

ホップ「ぐっ…!大丈夫かインテレオン!」

ホップのキョダイインテレオン「うぉれぉぉぉん……うぉれっ!!」

ダイマックスしていたがために、効果いまひとつとは思えぬダメージを負う。無論ホップも、ザマゼンタを使うトレーナーの為、予想できなかった訳ではない。

ホップ(まだ…いけるか…?)

ホップが少し考え込むところに、声が聞こえる。

ホップのキョダイインテレオン「うぉぉれぉんっ。」
 ▼ 226 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:20:20 ID:jnxIVYHg [34/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
声がした方をホップが見上げると、インテレオンが頷いていた。

ホップ「……わかった!オマエを信じるぞ相棒!もう一度“ダイアーク”だ!」

再び“ダイアーク”で特防ダウンを狙ったホップとインテレオン。

巨大なKザマゼンタ「×△☆°=/――ゥードォォッ…!」

Kザマゼンタは再び“きょじゅうだん”の体勢をとり、インテレオンに突撃していく。

ホップ(あとはこれを耐えればっ…!頼むぞ相棒!)

ドガァァン…

ホップのキョダイインテレオン「……う…うおぉぉぉれぉぉんっ!!」

“きょじゅうだん”の爆風の中、倒れることなく雄叫びをあげたインテレオン。

ホップ「……!来たか!」
 ▼ 227 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:21:11 ID:jnxIVYHg [35/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
インテレオンの周りには、強力な水流が流れていた。インテレオンの特性“げきりゅう”が発動。
Kムゲンダイナを相手取っていたユウリと同じ作戦を取った。

ホップ「“げきりゅう”が発動して、更に“ダイアーク”も2回当てている!そして…ザマゼンタはみずタイプの技を防げないぞ!行けっ!インテレオン!!


“キョダイソゲキ”、狙い撃つぞ!!」

キョダイマックス技の指示を出すとともに、左手の指でピストルを構え、Kザマゼンタに向けたホップ。
“ねらいうち”をベースに、インテレオンは水の銃を高所からKザマゼンタに狙いを定め―――

ホップのキョダイインテレオン「うぉれん。」

バシュッ…



ザパァァンッ!!



一筋の水流弾丸がKザマゼンタを貫き―――


巨大なKザマゼンタ「*>#♭$+^♢□―――…!!」

Kザマゼンタは崩壊し、消滅した。
 ▼ 228 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:21:51 ID:jnxIVYHg [36/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
シュンシュンシュン…

ホップ「インテレオン!!」

ホップのインテレオン「うぉれ…うぉれぉんっ。」👍

“げきりゅう”が発動したと言うことは、瀕死寸前まで体力を消耗したと言うことでもあり、キョダイマックスが解けた後のインテレオンはボロボロで片膝をついていたが、心配して駆け寄ってきたホップに笑顔で反応した。


並行世界のアトラ「嘘だろ…。」

マリィ「さて、どうする?あんたの作り出した偽物は全員倒したし、あんたが操っていた市民ももういない。」

ビート「ぼくらの完全勝利です。さぁ、大人しく元の世界へ帰りなさい。」
 ▼ 229 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:22:17 ID:jnxIVYHg [37/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
並行世界のアトラ「ええい!まだボクは終わってない!このシステムがある限り、いくらでも…………!?」

並行世界のアトラはマリィとビートの元から逃げ出し、再度システムの作動を狙った。




…だが、システムは一切作動しなかった。

並行世界のアトラ「な……なんだ…なぜ起動しないんだッ!!」

コツ… コツ…
 ▼ 230 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:22:38 ID:jnxIVYHg [38/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
???「手に〜した、シス〜テム、びーくともしない〜♪」

並行世界のアトラ「!?」

聞き覚えがある陽気な歌声と共に、何者かが歩いてくる音が聞こえる。

ミヅキ「…この声、まさか!?」

取り巻きを全滅させたマサルの仲間達がざわつき始めた。

???「悪人〜、退治〜の、専〜門家〜♪」

並行世界のアトラ「なっ…!?」

マサル「……へっ。今頃来やがって、いいとこ取りかよ…けど、待ってたぜ!」

驚きを隠せない並行世界のアトラに対し、プッと笑うマサル。
 ▼ 231 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 20:22:57 ID:jnxIVYHg [39/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
???「島〜の地下からみんなの為に、き〜たぞ、無敵〜の♪」

アトラ「ヒロイン、アトラちゃ〜ん☆」ビシッ

コウタ「……と、そのオマケ、コウタも参上。」

アトラ「ちょっとぉ!もうちょっとカッコよくキメてくれよぉ!美味しいところなんだからさぁ!」

コウタ「えぇ〜…。」

現れたのは、並行世界のアトラの罠にかかり島の地下に落とされた、この世界のアトラとコウタであった。




Episode#22〜偽りの英雄と邪龍討伐戦〜・完
 ▼ 232 ノアラシ@ぎんのズリのみ 21/08/15 20:28:13 ID:0MpIAvho NGネーム登録 NGID登録 報告
この二人仲いいよな
 ▼ 233 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 21:15:56 ID:jnxIVYHg [40/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#23〜天才と秀才〜

並行世界のアトラは、ガラル地方にまつわる伝説のポケモン3匹の偽物を生み出し、マサル、ユウリ、ホップと戦った。

マサル達3人は、ジムチャレンジ時代最初の相棒をキョダイマックスさせ、各々が持つ伝説のポケモンの偽物と戦い、全員勝利。

並行世界のアトラは手持ちも手下も全て失い、ポケモンを模倣した人工生命体“Kポケモン”を再び生み出して抵抗しようとするも、そのために並行世界から持ってきた自作の掲示板兼システム“APネットワーク(Attract・Pokemon・Network)”は何故か完全に機能停止していた。

そこに、彼女の罠で一時分断されてしまっていた、この世界のアトラとコウタが合流したのだ。

ユウリ「コウタ!アトラ!無事だったのね!」

コウタ「ああ。間一髪ってところだけどね。」

コウミ「良かった…!」

アトラ「ヒロインは遅れてやってくるのさ☆」

グラジオ「…フン。最後の最後になってようやく来るとはな。」
 ▼ 234 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 21:16:31 ID:jnxIVYHg [41/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
並行世界のアトラ「こっちの世界の…ボクか…!」ギリッ

こちらの世界の自分を睨みつける、並行世界のアトラ。その声を聞き、こちらの世界のアトラは振り向く。

アトラ「おう☆呼んだかね、並行世界のボクよぉ!」

眩しい程の笑顔を向け、ウィンクしてみせたアトラ。

並行世界のアトラ「ボクがやっとの思いで作り上げた芸術に何をしたぁ…!」

アトラ「芸術…ね…。うむ。ボクも一時期はそう思っていたよ。何をしたと聞かれたら、教えてあげるが世の情け!

そのシステムを作ったのは、ボクおよびキミである。ここまではOK?」

並行世界のアトラ「そんなの当然だろう!これを作れるのはボクしかいないんだからな!」

アトラ「正解☆これを作れるのはボクおよびキミしかいない。そして…製作者本人が作ったのなら…壊すことだって造作もない。」

並行世界のアトラ「……まさか!?」
 ▼ 235 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 21:16:57 ID:jnxIVYHg [42/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「そうそのまさか!この世界でボクは、とても勇敢な少年少女もとい勇者達によってコテンパンに負けました☆そしてボクは償いの一部として、ボク自身が作り上げたこのシステムを、跡形もなく消し去った。その時と同じ事をして、キミが持ち込んできたそのAPネットワークを機能停止させ、完全に消去したのさ。


もっとも、そうする前にシステムの殆どを機能停止させたヤツがいて、今回はソイツの力もお借りしたんだけどな☆」

並行世界のアトラ「何ィ!?消去…する前に機能停止ィ!?嘘だろ!?」

マサル「その様子だとお前のいた世界では、機能停止すらされなかったみたいだな。」

ビート「哀れですね。よもや自分と同じ人間と、その元敵だった人物にトドメを刺されるとは。」

コウタ「僕はコウタだ。この世界でガラル地方に来て、アトラの異変を調べ上げ、マサル達と共に戦った者だ。」

アトラ「そう!コイツ、ボクが3ヵ月?半年?何にせよ、前もって時間かけて作り上げたこの傑作を、たーーーった1日、いいやそれ未満でお釈迦にしやがった秀才クンなのだよ☆」

並行世界のアトラ「…!?」
 ▼ 236 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 21:17:16 ID:jnxIVYHg [43/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「ヤベーヤツだろぉ!?そんな、クッソムカつく程に憎たらしい、いいや、それすらも越えるほどに頼もしい相棒とボクは、地下でユウリ達と合流する前に、恐らくキミがユウリ達と交戦してるだろうと思い、調べてみたら大当たり!」

コウタ「あとは僕とアトラの2人がかりでシステムを機能停止させ、完全消去にまで追い込んだのさ。」

アトラとコウタ、2人の説明が終わり、遂には怒りすら消え失せ、青ざめた顔で両膝を地についた並行世界のアトラ。
自身の手駒も全て失うだけでなく、その根幹をよりにもよって自分自身と、自分にはなかった仲間によって完全に丸腰となった。

並行世界のアトラ「ウソだ…こんな…やっとあっちの世界に幸せをもたらしたこのボクが…。」

アトラ「ふむ。残念だったね。キミは天才から陥落した。」

並行世界のアトラ「何…?」

並行世界のアトラのもとに、この世界のアトラが歩いてきた。
 ▼ 237 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 21:17:49 ID:jnxIVYHg [44/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「ボクはハッキリ言って天才、そしてキミ、もといあの頃のボクは天才のなり損ねだ。」

並行世界のアトラ「…なんだと…っ!」

アトラ「天才もね、学ぶことはあるのだよ。キミはあっちの世界を支配して、その機会すら失った。
反対にボクは彼等に負けた。けど、そのお陰でボクは自分の才能を、存分に振るい、伸ばす機会に恵まれたのだよ!」

並行世界のアトラ「…何の才能だよ。」

アトラ「へ?自分なのにわからんの?



全部だよ。ぜ・ん・ぶ♡」

並行世界のアトラ「この…ムカつくヤツ…!」

アトラ「おう、天才だからな。人をムカつかせるのもお任せあれ☆」ジャキッ

並行世界のアトラ「!」
 ▼ 238 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 21:20:56 ID:jnxIVYHg [45/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「そろそろお別れの時間だ、キミがいた世界に戻ってももう悪事は出来ないだろう。だが!もう1人のボク☆もしも次会える時には、真っ当になってくれよ!Au revoir!」


ズァァァァ…!

並行世界のアトラ「うおぁっ…身体がぁ…引っ張られるぅぅ…!!」

シュウゥゥン


アトラ「勝ったっ!第二部、完ッ!」

アトラは自らの手で、並行世界の自らを追放した。
 ▼ 239 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/15 21:21:12 ID:jnxIVYHg [46/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「それにしても、随分と好き放題言ってくれたじゃあないの、天才さんよ。」

アトラ「やぁだなぁ☆好きだから好き放題言うんだぞっ☆」頬擦り

コウタ「そりゃどうも。それといちいち引っ付くな頬擦りするな、さりげなくキスまでしようとするな〜っ。」グイーッ

アトラ「ん〜〜っ、残念☆」

グラジオ「……味方になった後の方がお調子者が加速してないか?コイツ。」

ヨウ「あそこまで天才を何度も豪語するとはな…いや実際すごいんだけどさ。」

メル「メルにはよくわからなかった…。目が回りそう〜…。」

マリィ「……ま、まぁ、あんま深く考えん方が良いこともあるんよ、メルちゃん。」

メル「考えたら頭が痛くなる〜…。」

マサル「…あっちの世界にはコウタはいなかったんだろうけど、こっちにはあいつが来てくれたお陰で一気に覆ったのは今でも覚えてる。て言うか、一生忘れられる気がしないな。」

ホップ「つくづくオレも思うぞ。さっきまで戦ってた偽のザマゼンタ達よりよっぽどバケモンだぞ…。」

窮地を救った2人の天才と秀才に畏敬の念を抱くマサル達と、天才のマシンガントークに頭を痛めるメルであった。





Episode#23〜天才と秀才〜・完
 ▼ 240 6NpEuhCrOQ 21/08/15 21:26:27 ID:jnxIVYHg [47/47] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
本日の更新はここまでとなります。
人気2位の秀才、人気3位の天才。番外編ではよくぶつかる2人ですが、根本的に仲が悪い訳ではなく、むしろ手を組んだら一番怖い2人の化け物の回でした。

3作目の復帰回で大目立ちだったアトラちゃん、前作のヨウミヅ編(https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1368896&l=1-)では終盤に滑り込んだだけのほぼ脇役でした。悲しいなぁ。

なので今回は並行世界の自分を倒す為に一役買い、更にやや弱気になっていたコウタの気持ちをほぐす役割までも担いました。番外編でも本編でもチャラチャラしつつも、やる時はやる、そんな女でした。

次回からいよいよネオシルフ編に突入します。ようやく一度没にしたネタ2つ目の大幅リメイクまで来ました、長かった…。

失踪せず完結できる様頑張りますので、引き続き宜しくお願い致します。
 ▼ 241 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/19 19:54:12 ID:Xnjc2iD2 [1/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#24〜VS 全ての元凶・ネオシルフ〜

―島の外―

トウヤ「これで…最後!」ジャキッ

並行世界のガラル市民「うわぁぁ…!」

シュゥゥン

キョウヘイ「先輩!こっちも片付いたっス!」

ヒビキ「ふう…次から次へと押し寄せてきたけど、まさか一般人が襲って来るなんてね。」

セレナ「さ…流石に疲れたわ…もういないでしょうね…。」

グリーン「おーい!オマエら!」

島の外では、警備のために外に出てきたアトラの信者と化したガラル市民を全員元の世界へと送り返していた。
ちょうど終わって皆がヘトヘトのところに、グリーンが声をかける。
 ▼ 242 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/19 19:54:52 ID:Xnjc2iD2 [2/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グリーン「一度船に戻れ!流石に連戦でトレーナーもポケモンも疲れ切ってる!まだ敵がいないとも限らないから休める時に休んでおけよ!」

ハルカ「は、は〜い!ユウキ君も早く戻ろうよ〜。」

ユウキ「そうだな、流石にこれ以上連戦はハード過ぎる。」

ヒカリ「……島の中のみんな、大丈夫かな?」

シルバー「あんなヤツらに負ける程ヤワなヤツではないだろ。そんなヤツらだったら敵と戦う前にオレが潰してる。」

クリス「怖いこと言わないの!全くもう…。」

レッド「…… …… ……。」

各々が船に戻る中、レッドは島の方を少し見るも、すぐに振り返り、船に戻っていった。

グリーン「なんだよ、オマエまでアイツらが心配か?」

レッド「……。」コクコク
 ▼ 243 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/19 19:56:06 ID:Xnjc2iD2 [3/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グリーン「…ま、オレ様も全く心配してないってワケじゃあないけどな。それとも、オマエも中に入っちまうか?」

レッド「……。」ウ~ン

グリーン「迷ってるのか。ま、今のところはオレ達が茶々入れなくても大丈夫だろ。さっき、全員の生存報告も来てるしな!」

レッド「……!」グッ

グリーン「これで残るはあと1つ、だってさ。」

レッド「……。」

グリーン「…だから、オレ達は安心してオレ達の役割をこなせば良い。もしもの時のための、最後の砦としてな。」

レッド「……。」コクン
 ▼ 244 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/19 19:56:54 ID:Xnjc2iD2 [4/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヒビキ「……。」

コトネ「どうしたのヒビキ君?」

ヒビキ「……さっき戦ってる時、地下から何か…大きな鳴き声が聞こえたんだ。」

シルバー「…フン。戦ってる間に随分と余裕だったんだな。空耳だろ。」

ヒビキ「気のせい…かもしれないね。何か…ルギアの咆哮が聞こえたような気がするんだ。」

シルバー「……バカなことを。うずまき島でもないところにルギアなど。」

ユウキ「それ、オレも聞こえたぜ!」

ハルカ「あたしも!けど、シーキンセツでもないのに何でなんだろうとずっと思ってた!」

ヒビキ「君達も聞こえたの?」

クリス「空耳じゃなかったみたいね〜。」ジーッ

シルバー「……気のせいじゃなくて嬉しいか?」

コトネ「素直じゃないなあ。」

ヒビキ「それより、やっぱりあれはルギア…けど、うずまき島にいたルギアとは微妙に違うような…。」

ハルカ「あたしも…シーキンセツにいたルギアとは何か違うような…。」


戻った船の中で頭を悩ませるジョウト・ホウエンの一行であった。
 ▼ 245 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/19 19:57:39 ID:Xnjc2iD2 [5/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―島の内部―
コウタ「良かった、ここまで皆無事みたいだね。心配かけてごめんね。」

ヨウ「全くだぜ!ま、流石にそんな簡単にやられるような奴じゃないと思ってはいたけどな。」

アトラ「これで全員集合に加え、最強戦力のマサルも戻ってきてくれたみたいで何より☆」

マサル「おう。この島を出るまで、メルのことはしっかり守るからな!」

マリィ「それで、ここに合流できたってことは、メルのメルタン、仲間は見つかったと?」

メル「うん、みんな、生き残ってくれてたよ。隠れていたみたいなの。」

ユウリ「良かった〜!これであとは、残りの奴らを倒すだけね!」
 ▼ 246 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/19 19:58:29 ID:Xnjc2iD2 [6/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ようやく当初のメンバーが全員集合したことを喜ぶ一方、ビートは少し離れたところで考え事をしていた。

ビート「……ふむ。」

コウタ「…?どうしたの、ビート。」

ビートの様子に気づいたコウタが彼に近寄り、声をかける。

ビート「……少し妙な事がありましてね。きみ達がいない間に、ぼくらはスレイ、アトラと戦ったのですが…。2人ともここに来た理由が共通しているのです。」

コウタ「どう言うことかな。奴等は何て?」

ビート「スレイもアトラも、己の野望を達成した世界線から来ました。しかし、どちらも自分からウルトラホールを開いたのではなく、『巻き込まれた』と言っていました。」
 ▼ 247 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/19 20:03:56 ID:Xnjc2iD2 [7/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜回想〜
スレイ『いざ完成された軍隊で他の島へと乗り出し、輝かしい領土拡大をしようとしたところ、突如不思議なワームホールに、我々は包まれてしまい、気が付けばこの島にいたのですよ。』

並行世界のアトラ『ガラル地方のみんなが幸せになってめでたしめでたし!…と思っていたら突然変な穴が空間に開いて、気がついたらここにいた、と。どうやら並行世界らしいねぇ。』

〜終了〜

コウタ「………成る程。しかし考えてみれば、アトラはまだしもスレイにはウルトラホールを自ら開く手段なんてなさそうだね。今はカンムリ雪原にウルトラホールが観測されたことがあるけど。」

ビート「いずれにせよ、まだいるであろうネオシルフ。あなた方が戦ったと言う彼等も並行世界から来た。彼等とも交戦するのですが…まさか…。」

コウタ「……ネオシルフがウルトラホールを開き、あとの2者はそれに巻き込まれ、呼び寄せられた…と君は考えている、そう言う解釈で良いのかな?」

ビートの言わんとしてることを予測して回答したコウタに、ビートは頷いた。

ビート「……アローラ地方で事件を起こした黒幕のネオシルフなら、ウルトラビースト…と言いましたか。彼等をも知っている筈。大方不正に生み出したウルトラビーストか何かで、ネオシルフは不正にウルトラホールを開き、その際に残りの2者も巻き込まれたのではないかと、ね。」

コウタ「ふむ…そう考えるなら納得だろうね。…しかしまぁ、他所の世界線にまで手を出すためにウルトラホールを開いた結果、よりにもよって呼び寄せたのがネオシルフと同じ穴の狢…自身の思想や野望の為に他者を利用したり、あるいは犠牲にしたりすることさえ厭わない連中ばかりとはな。」

マサル「コウター、ビートー?何話してるんだー?」

遠くから呼ぶマサル。

ビート「……そろそろ、ケリをつけに行きますか。」

コウタ「そうだな。すまないマサル、今行くよ!」
 ▼ 248 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/19 20:04:17 ID:Xnjc2iD2 [8/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
それからしばらくした時のこと、島の中を進んでいくマサル達は違和感に気づく。

マサル「……なぁ、ネオシルフって、巨大な宗教みたいな組織だったんだろ?」

コウタ「それはもう、凄い数だった。だから、あの時はできる限り戦闘を避けてボスのところまで行ったね。」

マサル「…なのに、もう走って10分経つけど、流石に1人も出てこないのはおかしくないか?」

コウタ「それは僕も思っていた。あれだけの人数全員がこの世界に来れなかったにしても、流石に何十人、何百人くらいは来てるだろうな。」

ユウリ「組織の構成員、それでも多過ぎるわよ!?…って思ったけど前にアトラが操ったほぼ全てのガラル市民も大概だったわね。」

アトラ「そんだけの数、どーやって調達したんだかね、そのネオシルフとかいう奴等。」

メル「……!皆、何か来る!」

ザッ…
 ▼ 249 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/19 20:06:03 ID:Xnjc2iD2 [9/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ネオシルフ側近「侵入者共よ…遂にここまで来たか…我らに仇なす不届き者共め!」

ネオ・ブルル「ぶるる…。」
ネオ・レヒレ「れれれ〜。」
ネオ・コケコ「こけっ。」
ネオ・テテフ「ててて〜。」

コウタ「…!やはりお前か…!」キッ!

マサル「こいつが…コウタ達を襲った張本人か!」ギリッ

コウタ、コウミ、ハウが敵の本拠地でボスのところへ辿り着く前に唯一戦闘した相手、幹部の中でも一番上に位置し、教祖の側近を務めていた大幹部が、アローラ地方の守り神4匹を模倣した生命体を引き連れて立ち塞がった。

Episode#24〜VS 全ての元凶・ネオシルフ〜・完
 ▼ 250 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:07:23 ID:5zdYY5IE [1/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#25〜舞い降りた海神〜

並行世界のアトラを退け、全員合流したマサルとコウタ達。
並行世界から来たアトラとスレイは、同じく並行世界から来た何者かが起こしたウルトラホールに巻き込まれ、この世界に降り立ったのではないかとビート、コウタは推測する。

そして、最後の敵であるネオシルフのエリアを突き進む一行。だが不思議なくらい、道中の敵は出て来なかった。

しばらく進んだ先に、ようやく現れたネオシルフの教団員。それは、かつてコウタ達と対峙し、コウミを命の危機に晒した、総帥の側近だった。

側近「我々は、あらゆるポケモンを、望むがままに、最速で、何匹でも生み出せる画期的な科学力を得た。しかし我らのいた世界には、それを理解しない愚民ばかりであった!……だから、我らのいた世界だけでなく他の世界にもこの存在を布教すべく、この地に降り立ったのだ。」

ビート「やはりあのウルトラホールはあなた達の仕業か。」
 ▼ 251 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:08:04 ID:5zdYY5IE [2/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウミ「ふざけないで!その為にこの島にいた人達やポケモン達は皆死んだって言うの!?」

メル「この人達が…この島を…メルの故郷を…!!」

リーリエ「ひどすぎます!メルさんはそのせいで、もうご家族にもご友人にも会えなくなってしまったんですよ!」

側近「黙れ!!」

側近は怒鳴り、続ける。

側近「お前達もまた、我々の崇高な理念を理解できぬ愚民か…!そんな人間など死んだ方が良い。この島の先住民の様にな…!むしろ、我らの理想実現の礎となれることを感謝すべきではないかね!?」

コウタ「やはりそっちの世界のお前達も、頭がお堅くて話にならないか。何があれど人の命を奪う理由にはならない。それすら教わらずに生きてきたのか、お前達は。」

案の定話が平行線になると判断したコウタは側近を睨み、臨戦態勢に入っている。

側近「ならば仕方あるまいな。この場で全員処刑を―――――

側近がそう言いながらポケットにある小型のレーザー照射装置を取り出した…!

コウタ(やはりあれを使う気か…!)
 ▼ 252 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:08:20 ID:5zdYY5IE [3/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「ファイアロー!」ポンッ

シュバッ‼︎

側近「な、何ー!?」

目にも止まらぬ速さで、装置を奪い取ったファイアロー。

コウタ「生憎と、こっちの世界でも戦ったことがあるから、君の使う手は既に知っている。」

マサル「こんなものを使って、不正に作った偽物のカプ・コケコを暴走させたんだな!」

側近「き、貴様…!」
 ▼ 253 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:08:39 ID:5zdYY5IE [4/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「暴走されると、ステータスが限界を遥かに超え、まずまともに倒せない。それなら、そもそも暴走させなきゃ良いのさ。あとは倒すだけだ。」

側近「くっ…!だが装置はまだある!」

側近は追加で更に出そうとしたが―――

コウタ「……やはりな。」

側近「何?」

スパァン!!

側近「……!?」

取り出した暴走装置は3つとも撃ち抜かれた。
 ▼ 254 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:09:11 ID:5zdYY5IE [5/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハウ「決まったね!ミヅキ!ホップ!」

ミヅキ「当然でしょ!隠密行動と狙い撃ちはジュナイパーの特技だもの!」

ホップ「オイオイ、それならインテレオンだって、姿を消して遠くの獲物も狙い撃てるぞ?」

側近「ば…馬鹿な…何故わかった!?」

コウタ「言っただろう。僕達はこっちの世界で君と相対している。あの時はカプ・コケコの偽物しか暴走させて来なかったけど、きっと残り3匹の暴走もさせようと思えば出来たんだろう。」

ハウ「既に分かってる策だけでなく、見えないものまで警戒した方が良いって、コウタが言ってたんだー!」

コウタ「だから、狙撃のスペシャリストのジュナイパーとインテレオンを持っている3人にも協力をお願いしたのさ………もう二度と、お前なんかに大事な人は奪わせない!」
 ▼ 255 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:09:58 ID:5zdYY5IE [6/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「……!」
アトラ「おぉー。」

マサル(…コウミを…皆を守るために…落ち込んでいただけじゃなかったんだな。コウタ、お前って奴はホント凄い奴だよ…!)

アトラ(〜♪前夜あんなにテンション低かったのが嘘みたいじゃん、やるぅ〜♪)

コウタの立てた作戦で、4人がかりで紛い物の神々の暴走を食い止めることに成功した。
その様子を見てマサルとアトラは驚きつつも安心感を覚えながら彼を心の中で称賛していた。

側近「ぐ……だが、暴走がなくなったところで、お前達に神は倒せない!」

コウタ「……それはどうかな。」

側近の暴走手段を先んじて撃破し、なおも抵抗する側近に対し、動じない。
その直後、コウミが前に出た。
 ▼ 256 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:10:14 ID:5zdYY5IE [7/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
側近「何だ、小娘。」

コウミ「……いくよアシレーヌ!」カッ

コウミのアシレーヌ「しゃなるんっ♪」

Zクリスタルを使用し、ミズZの舞を踊るコウミ。だが繰り出されるのはただのミズZではない。

コウミ「暴走さえなければ、勝てるよ!!アシレーヌ、ゼンリョクでいっけー!!」

コウミ「“わだつみのシンフォニア”!!!」

ザパァァァッ…
 ▼ 257 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:10:31 ID:5zdYY5IE [8/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アシレーヌの歌声が、一つの、巨大な、水のバルーンを生成していく。
そしてそれはどんどん大きくなり、側近達に近づいていく。

側近「ひ、怯むな!神々よ!あんなもの、トレーナーごと粉砕してしまえ!!」

ネオ・ブルル「ぶるるぅぅあ!!」
ネオ・レヒレ「れひれぇ〜!」
ネオ・コケコ「こっこー!!」
ネオ・テテフ「てふふふっ、てふふふふっ!♪」

4匹一斉に“エナジーボール”、“ハイドロポンプ”、“サイコキネシス”、“10まんボルト”を放つ。

…が、


ザッパァァァァンン!!

側近「な、何だこの力はぁっ!?」

今のコウミのゼンリョクのZワザはその全てを飲み込み、偽りの神々を浄化した。
 ▼ 258 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:10:50 ID:5zdYY5IE [9/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
側近「………そんな…神々が…。」

マサル「やったな、コウタ、コウミ、みんな!」

コウミ「さぁ!観念しなさい!」ジャキッ

コウミは腕に装着されたアクロママシーン1102号を構えた。だが側近は不敵に笑う。

コウミ「何がおかしいのよ!」

側近「神々を倒されたところで、まだまだいるぞぉ!!」

ヨウ「うえっ!?何だあれ!?」

側近の後ろから、ゾロゾロと出てきた人工生命体“ネオ・ポケモン”。
カイリュー、キノガッサ、ミミッキュ、バシャーモ、スイクン、オニゴーリ、トルネロス、ボルトロス、ランドロス、…数々の軍団だった。
 ▼ 259 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:11:05 ID:5zdYY5IE [10/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マリィ「ああもう!!往生際が悪かね!!」

ビート「こちとら長々と遊んでる余裕はない!!そこを退きなさい!!」

側近「退けと言われて退かぬ!!我らが理想の為に!!さぁ、行くが良い!!」

グラジオ「チッ…来るぞ!」

側近の指示で襲いかかるネオ・ポケモン達。その時―――


 ▼ 260 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:11:41 ID:5zdYY5IE [11/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告







「ギャアァァァーーーース!!!」






 ▼ 261 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:13:06 ID:5zdYY5IE [12/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
突如、響き渡った咆哮。

コウタ「…ッ!この咆哮はッ…!」

アトラ「地下で聞いた、アレか…!」

バサァッ… バサァッ…

大きな羽音が聞こえ、そのたびに風が舞う。

白銀の羽毛に包まれた、巨大な鳥の様な、はたまた海竜の様なポケモン。

ルギア「ギャアァァァーーーース!!」

コウタ「来てくれたのか!!」

アトラ「あの時のルギア!?」

ジョウト地方に伝わる伝説のポケモン、ルギア。
アジトの中、現在マサル達が交戦している開けた空間に飛来してきた。
 ▼ 262 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:13:30 ID:5zdYY5IE [13/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
側近「な…なんだ貴様!」

ルギアはネオシルフと、その背後のネオ・ポケモン達をギロリと睨み、額にエネルギーを集中させた。

コウタ「あの技……やはり……!」

ユウリ「な…何をする気なの…!?」

次の瞬間、ルギアは溜めたエネルギーをフルパワーで解き放った。


カッ……



 ▼ 263 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:14:53 ID:5zdYY5IE [14/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
眩い光と、着弾時の爆風が敵を包み込む…。

側近「……!!」

爆風が止むと、そこにいたネオ・ポケモンは殆どが戦闘不能となり、消滅していた。

側近「今の技……何だ!?何が起こった!?」

コウタ「………“サイコブースト”だ。」

側近「!?」

コウタ「フルパワーで超能力を放ち攻撃する。かの技は、本来、宇宙から飛んできた隕石にウイルスが付着し、突然変異して生まれたポケモン、デオキシスのみが使える技だ。」

アトラ「ホント他所のポケモンにもお詳しいこと。それめっちゃ希少なポケモンじゃん。」
 ▼ 264 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:15:19 ID:5zdYY5IE [15/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハウ「で、でもでも!そのデオ…デオキシス?しか使えない技、今ルギアが使ったよね!?」

マリィ「ど、どういうことなん!?」

コウタ(そうだ…本来デオキシス以外がこの技を使うことは基本的にできない。無論、ルギアもだ。だが…。)

コウタ(僕は、たった1匹だけ、特別なルギアを見たことがある。そして…。)

「エーフィ、“サイコキネシス”!リングマ、“かわらわり”!」

ピロロロロロロロ…ドォン!!

側近「!?」

突如、残りのネオ・ポケモンも何処からか“サイコキネシス”と“かわらわり”を受け、消滅した。

コウタ(その特別なルギアを救い、ルギアと共に戦う英雄の存在も!!)
 ▼ 265 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 20:17:12 ID:5zdYY5IE [16/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「………やはり、僕達より先に来ていたんだね。



リュウト!」

全員「!?」

リュウト「………やぁ。久しぶりだね、コウタ。」

リュウトのルギア「……。」
リュウトのエーフィ「フィッ♪」
リュウトのリングマ「グマッ。」

Episode#25〜舞い降りた海神〜・完
 ▼ 266 リデプス@おとなしいミント 21/08/21 20:24:36 ID:qey.5pDc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタルと同じで改造ポケモンの使い手か
 ▼ 267 ロンチ@ポイズンメモリ 21/08/21 20:27:15 ID:qey.5pDc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>141はこいつか
 ▼ 268 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 23:54:24 ID:5zdYY5IE [17/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#26〜オーレの英雄〜

人工生命体“ネオ・ポケモン”を布教し、世界の全てを支配せんと並行世界から来たネオシルフ。
その教祖の側近である幹部は、アローラ地方に伝わる土地神4匹の偽物を率いてコウタ達の目の前に立ち塞がる。

コウタと他のメンバーの協力で偽の神々の暴走を止め、その後コウミのZクリスタルのパワーを受けたアシレーヌにより神々は倒された。

まだここを通さんと側近は更に大量のネオ・ポケモンを呼び出すが、その時、コウタとアトラが島の地下で会ったというルギアが飛来、その後に来たエーフィ、リングマと共に残りのネオ・ポケモンを掃討した。

その3匹の主であるトレーナーは、かつてオーレ地方で起きた、新生シャドーによるダークポケモン事件を解決した英雄、リュウトであった。


リュウト「よく僕が来ていたってわかったね。」

コウタ「この島に来る前に、カイオーガの様な機影を見たのさ。」

〜回想〜

コウタ『……ん?あれは…。』

コウタ(……あの機影…まさか…。)

〜終了〜
 ▼ 269 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 23:55:25 ID:5zdYY5IE [18/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「そして地下で僕らを助けてくれたあのルギアは、僕が初めてオーレ地方を訪れたあの日、君が会わせてくれたルギアだった。それで、君はこの島に来ているって確信したんだ。」

リュウト「僕も島の中で戦っている最中、突然ルギアがボールから出てきて飛んでいったと思ったら、君達を助けに行ってたのか…。」

コウタ「改めてありがとう。助けてくれて。」

リュウト「気にすることはないさ。僕も一緒に戦うよ。」



アトラ「…なるほどねぇ。地下でアイツが1人納得してたのはこれが理由か。」

リーリエ「…ホントに、他所の地方にお知り合いが多いのですね…。」

ビート「今回島の外で戦ってくださってるトレーナー達と言い、あのリュウト君と言う少年と言い、みんな彼が築き上げてきた人脈とは、流石に恐れ入りますよ。」

ハウ「って!そのルギアが“サイコブースト”を使えるのは何でなのー!?」

更なる援軍に驚く一同。
しかし、疑問はまだ解決していない。本来、先程のネオ・ポケモンの軍団を薙ぎ払ったルギアの技“サイコブースト”はデオキシスのみが発動できる技である。
それをルギアが使用していた理由について、コウタとリュウト以外は誰も知らない。
 ▼ 270 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 23:55:44 ID:5zdYY5IE [19/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
リュウト「…このルギアは、僕が住んでいるオーレ地方でかつて悪さをしていた組織、シャドーに操られていたポケモンなんだ。
ルギアだけじゃなく、多くのポケモンがココロを閉ざされ、“ダークポケモン”に変えられ、戦いやオーレ地方の侵略に利用されていた。
そうしたダークポケモン達を皆の手で救う……悪人の手から解放する為の“スナッチ”や、ダークポケモンのココロを開いて、元のポケモンに戻す“リライブ”、その為に活動してきたけど…このルギアだけは、他のポケモンよりもココロが固く閉ざされ、凶暴になっていた。」

ビート「……それでも今こうしてこの場にいるルギアは、救われたということですね?」

リュウト「うん。シャドーの人が言うには、このルギアはさっき言った“リライブ”ができない…なんて言っていたけど、僕や、ポケモン総合研究所の皆で最後まで諦めずにこのルギアと向き合った。…そして、ようやくリライブができた時に、元々覚えていた技や、本来は覚えない技も取り戻したんだ。」

シャドーに改造されたポケモンを救い、元の状態に戻すことで、特別な技含め、本来のそのポケモンの技を取り戻す。以上の説明を受けた仲間はひとまず疑問は解消されたようだ。
 ▼ 271 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 23:56:04 ID:5zdYY5IE [20/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「そんなことがあったんだ…。」

ホップ「こんな発見は初めてだぞ…!よっしゃ!この戦いが終わったらオレ、もっと話聞きたいぞ!」

ミヅキ「あたしも!」

リーリエ「私もです!」

マサル「俺もだ!」

グラジオ「……そうと決まったなら、まずは…ヤツを退けるぞ。」

活気付く一同は、再び側近の方を向く。
側近は自らのけしかけた軍団が、突如現れた少年1人に壊滅させられ、ご立腹の様子だった。


側近「貴様ら…!良い気になるなぁ!!」
側近が激昂して更にボールを放り投げた。
 ▼ 272 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 23:56:34 ID:5zdYY5IE [21/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ネオ・サザンドラ「ギェェエエ!!」
ネオ・ギルガルド「ギィィン…!」
ネオ・マンムー「ムォォ!」
ネオ・フリーザー「ギャーオ!」
ネオ・サンダー「ギャーオ!」
ネオ・ファイヤー「ギャーオ!」

ヨウ「うわ、まだいるのかよ!?」

ミヅキ「いい加減しつこいわよ!」

コウタ「こいつら…あの時教祖が使っていた…!」

リュウト「コウタ、ここは僕に任せてほしい。」

またもや通せん坊を喰らう一行。しかし、リュウトの提案に全員耳を傾けた。

リュウト「こいつの相手は僕がする。みんなはその間に、一刻も早くボスを倒して、この戦いを終わらせてくれ!」
 ▼ 273 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 23:56:59 ID:5zdYY5IE [22/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「リュウト……

よし、わかった。ここは任せたよ!」

コウミ「えっと、気をつけてね!」

メル「お願い、必ず勝ってね。」

リュウト「ああ、任せておけ!」

側近「ちっ…誰1人通さん!」

リュウト「おっと、君の相手はこの僕だ!」
リュウトのエーフィ「フィーア!」
リュウトのリングマ「グルル…!」
リュウトのルギア「ギャアァァァーーーース!」

側近「おのれ、邪魔だぁ!」

リュウト「みんな今だ!行け!」

マサル「わかった、頼んだぜ!」

側近「貴様ら…!」

リュウトの引き付けにより、マサル達は先へと進むことができた。

リュウト「頼んだよ、コウタ、みんな…!」
 ▼ 274 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/21 23:57:18 ID:5zdYY5IE [23/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―最上階―

コウタ「……この先に、奴がいる…。」

グラジオ「ネオシルフの教祖…親玉。」

コウミ「ギャランツ…ね。」

マサル「……よし、行こう。」

ギィィィー…



ギャランツ「………あの警備の幹部は倒されてしまいましたか。情けない。」

マサル「こいつが…。」

ユウリ「この騒動の発端で、異世界から来たコウタ達の敵で…。」

リーリエ「メルさんのご家族やご友人の方の敵…!」

コウタ「ネオシルフというベンチャー企業を装い、その正体は偽のポケモン達で大量殺人を犯した凶悪な宗教団体…!」

コウミ「…そのボス、ギャランツね…!」





Episode#26〜オーレの英雄〜・完
 ▼ 275 6NpEuhCrOQ 21/08/21 23:58:37 ID:5zdYY5IE [24/24] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
次回、ボス戦です。
満を辞して、あるトレーナーが出陣!
 ▼ 276 シツブテ@ネクロプラスソル 21/08/22 13:40:36 ID:s3m2dbbk NGネーム登録 NGID登録 報告
かたきをとるには相応しい人がいるよね
 ▼ 277 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:40:35 ID:47V6K/RU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#27〜破滅を齎す邪教を討て〜

オーレ地方から駆けつけたリュウトの救援により、ネオシルフの大幹部である側近のポケモンの多くが倒された。

その後もまだ抵抗する側近だったが、リュウトが時間を稼ぐ役を自ら担い、ボスの討伐と事件の終息をマサル、コウタ達に託した。

マサル達は先へと進み、島に作られた要塞の最上階に辿り着く。
その先に、今回の事件の黒幕―――ネオシルフの教祖、ギャランツの姿があった。

一同はギャランツと相対していた…。

アトラ「ほほーう、このオッサンが、その悪の親玉のギャランツね。いやぁ実際に会うのは初めてだ。」

ギャランツ「……おや、私のことをご存知かな…?しかしそれよりも、先程から随分と、偏見に満ちていることだけ残念でなりませんが。」

教団の教祖であるギャランツは、マサル達に睨まれても尚余裕の表情を変えない。現在リュウトと交戦中の幹部を労うばかりか、役立たずと吐き捨てた。
 ▼ 278 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:41:11 ID:NCv6/0j. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グラジオ「…妥当な評価だと思うがな。」

ヨウ「この世界でコウタ達に倒されたオマエは随分アローラで好き勝手してくれたんだってな!その挙句並行世界から来て更にメチャクチャにしようってか!?」

ミヅキ「いい加減にしなさいよ!どれだけ人やポケモンを踏みにじれば気が済むのよ!」

怒るヨウ達。ギャランツはこれまたゆっくりと話し始めた。

ギャランツ「見方の問題です。大騒ぎするようなことではありません。あなた達にとって、我々の行為は大切な家族や友人などを殺しているように見えるでしょう。ですが、その実は“選別”に過ぎません。我々の布教活動を受け入れられる人間は生き残り、受け入れられない人間は、後に我々が創る新世界の礎となるのです。そこの白いお嬢ちゃんのご家族やご友人とやらも、我々からして見れば、ただの人間に過ぎません……それも、布教を受け入れられなかった“不良品”と言ったところでしょう。死んでしまうのは必然でした。」

ホップ「なんだと!?」

コウミ「人やポケモンの命を何だと思ってるのよ!」
 ▼ 279 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:43:24 ID:MXgkqlRA [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マリィ「こいつ…狂ってる!」

アトラ「うへー、流石のアトラちゃんでもここまで汚くはなかったぞ………汚くなかったよね?」

ユウリ「そんなこと今はどうでも良いわ!あいつ、身勝手過ぎる上に滅茶苦茶よ!」

ギャランツの自己正当化に腹を立てる一同。



そんな中、コウタは静かに、それでいて怒りを露わにしながら前に出て、反論する。

コウタ「……実に不愉快だ。“見方の問題”なんて言葉、自己分析もまともにできないあんたが安易に使うもんじゃあないよ。」

ギャランツ「おや、理解できないのですかな?ではもう一度説明を…。」

コウタ「結構だ。二度も汚い言葉を吐くな。あんたらは自分たちの行動を都合よく美化しているが、それを言うなら僕からも言わせてもらう。
あんた達からしてみれば僕らはあんた達の理念を邪魔する反逆者か何かに見えているだろう。けど僕らは自分達の住んでいる世界まで荒らしに来た侵略者を追い払っているだけだ。
あんた達が殺してきた人達も、僕らにとって、この娘にとって、どれだけ大切な人か!………それすら考えられないあんた達こそ、“不良品”じゃあないのかな。」

怒る仲間達の中、未だ冷静なコウタは全く臆せず捲し立てる。ギャランツは黙って聞き続ける。
 ▼ 280 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:43:47 ID:MXgkqlRA [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「……生憎、僕らは、いや、この世界はあんた達の我儘が受け入れられる世界じゃない。自分が気に入らないからって自分が変わろうとせず、世界の方を作り変える方が余程時間がかかる非効率な行為だ。
効率よくポケモンを模倣した生命体を生み出す?ハッ!効率が聞いて呆れるよ。その一連の行為そのものが無駄の極みだとも気付かないのか?お偉いさん。」

ギャランツ「……。」

コウタ「何より、あんた達の我儘の為に自分ん家の庭を荒らされて黙っている訳がないだろ。弁明の余地なんてないから、さっさとあんた達の我儘が通じる世界に帰れ。」



アトラ「うおぉ…まぁ…何と言うか…どちゃくそ煽ったね、この子…これが島巡り終えてまだ数年しか経ってない子ってマジ?」

マリィ「めっちゃ言いよったね。けど、実際そうやけん。現にあいつらが好き勝手押しつけてあたしらの世界が蝕まれとるもん。」

ビート「………フッ、よく見れば、あのギャランツとかいう男、少しばかり顔が赤くなってるように見えますが、気のせいですかね?」

グラジオ「賢者ぶっている割に穴だらけな持論だったな。破壊の神さんよ。」
 ▼ 281 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:44:02 ID:MXgkqlRA [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「どうする?さっさと尻尾巻いてこの世界から出ていけば見逃すが?」チャッ

そう言いながら、彼はギャランツにアクロママシーンを構えた。

コウタ(ま…どうせこのまま帰る気はないんだろうし、どっちにしてもまずあいつの保有する戦力を全て潰してから帰すつもりだけど。)

自身の思想の身勝手さを徹底的に批判してきたコウタに、僅かだが滲み出る怒りを隠しきれていない様子であった。

ギャランツ「見方の問題…フ…確かに安易に使うべき言葉ではなかったですね…


ではそんな生意気な口を二度と叩けなくしてから吐いてやりましょうかぁ!」ヒュッ

ポォン!
 ▼ 282 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:44:20 ID:7PCwrHoI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツは力を込めてマスターボールを放り投げる。そこから出て来たのは、既にメガシンカした状態のボーマンダが出て来た。

ネオ・メガボーマンダ「ボォォアァァ!!」

マサル「あれは…ボーマンダか!?」

グラジオ「…やはりそう来たか…!」

ハウ「最初からメガシンカしてるよー!」

ミヅキ「何それ!?戦う前からメガシンカしてるっておかしいでしょ!?」

コウタ「あいつらはそう言う奴さ。当然あれは間違いなくイカサマ。あの時も不正に生み出した偽のポケモンを更に改造して、メガシンカ状態で出していた。」

ユウリ「何ですって!?」

コウタ「…残り5匹も、不正なメガシンカポケモンの偽物だろう。ここは僕が出るよ。」

そう言ってモンスターボールを構えるコウタ。しかし…

ザッ…!
 ▼ 283 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:44:43 ID:LSGsLUag [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
彼の目の前に、1人の少女が飛び出した。

メル「お願い…ここは、メルに戦わせて!」

コウタ「…!?」

アトラ「やや!?」

リーリエ「メルさん!?」

ギャランツ「……クッ…ククク……アッハハハハ!!面白い!!我らに歯向かうと言うだけでも命知らずだと言うのに、自ら死にに来ましたか!!」

メルの決意を嘲笑うギャランツ。

メル「負けない!メルは、負けない!あなたみたいな人の為に、メルの前からいなくなってしまったみんなの為に!あなたはメルが倒さなくちゃいけないの!!」

マサル「メル…。」

メルが覚悟を決めて自ら戦うと前に出た。その様子を見てコウタは…。
 ▼ 284 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:44:59 ID:LSGsLUag [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「……マサル、どうする。」

マサル「………俺があいつに付くと決めた手前、あいつに何かあったら…。」

コウタ「……では、彼女には悪いが、退かせるか?」

少し考え込んだマサルは、首を横に振り、メルを呼んだ。

マサル「…………メル。」

マサルの呼び声を聞き、振り向いた。
真剣な表情でメルを見つめる。


メル「……マサル?」
 ▼ 285 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:45:22 ID:7e92wiAw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「メル。俺はこの事件の解決に乗り込むにあたって、君に付くと言ったな。」

マサル「この事件の間、君の身に何事もないよう、責任を持つつもりでいる。こんな事、子供が軽々しく言うもんじゃないかもしれないけどさ。」

メル「…。」

マサル「だから、本来であれば、ここで君に戦わせるより、安全を優先した方が良い……少なくとも最初はその考えばかりだった。だけど…。」

マサル「自分の大切な人達を奪った奴が目の前にいて、しかもその大切な人達があんな風にボロクソ言われたら、黙ってなんかいられない、そうだよな?」

メル「…うん…!メル、あんな人…絶対許せない!」

コウタ(マサル…。)
 ▼ 286 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:45:45 ID:QiLghvzw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「……これがどれだけ危険な戦いになるか、わかるよな?」

メル「うん…だけどそれでも、戦う!」

マサル「………わかった。その勇気、受け取ったぞ。」

ユウリ「ねぇ、マサル…まさかと思うけど…。」

マサルは一度ユウリの方を振り向いて頷き、まずはコウタに返答した。

マサル「……コウタ、頼む。この場はメルに任せて欲しい。」

全員「……!?」

その言葉が聞こえ、コウタを除く仲間達はざわつく。
 ▼ 287 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:46:06 ID:6o.sxH2c NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「……本当に、それで良いんだね?」

コウタの問いかけに頷いたマサルは、再びメルに向き直った。

マサル「……よし、メル。行ってこい。お前の大切な相棒と、家族から託されたそのポケモンで、あんな奴、ぶっ飛ばしてやろうぜ!」

メル「………メル、やるよ!」



コウミ「メルちゃん、戦うの…!?」

ビート「正気ですか!?彼女の気持ちも大いに理解できますが、いくら何でも相手の実力がわからない者が戦うなど、危険過ぎる!」

コウタ「……今はあの2人を信じよう。」

マサル「悪いな。けど、もしもの時は俺がどうにかするさ。」

ギャランツ「最期のお喋りは終わりましたかな?」

ネオ・メガボーマンダ「グルル…!」

マサル「最期になんてならないさ。」

メル「パパ…ママ…みんな…メルに力を貸して!」ビュッ!

メルは遺されたバッグから取り出したモンスターボールを力一杯投げた。
 ▼ 288 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:46:27 ID:L57..uKo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告





アトラ「てか、ここまでボクまともに戦ってないってマジ?」





Episode#27〜破滅を齎す邪教を討て〜・完
 ▼ 289 6NpEuhCrOQ 21/08/22 14:47:38 ID:L57..uKo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
何かまたIDが変わりまくる…
ひとまず今日はまた時間を置いて次の話を投稿します。いよいよ開戦です!
 ▼ 290 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:11:18 ID:gRwY03K2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#28〜鋼の少女、出陣〜

自分の家族や友達の仇を自らの手で討つ決意を固めたメルは、ネオシルフの教祖ギャランツと対峙する。
ギャランツが繰り出した紛い物のメガボーマンダを相手に、メルは両親から託されたポケモンを手に戦う。
彼女が投げたモンスターボールから、ポケモンが繰り出された。


メルのジュラルドン「ジュラァ!」

アトラ「1番手はジュラルドン!これならボーマンダの技次第では有利だゾ☆」

コウタ「メル、これを使え!」

コウタはメルに自身のロトム図鑑を渡した。

コウタ「君が使うポケモンのデータと、相手のポケモンのタイプはそれでわかる!」

メル「…うん、やってみる!」

メルとギャランツの戦闘が開始された。
 ▼ 291 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:11:44 ID:B2NID4BM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツ「フン、見たところはがねタイプですか…ボーマンダよ、“ほのおのキバ”です!」

ネオ・メガボーマンダ「ボマァァ!」

炎を纏った牙でジュラルドンに接近し、噛み付いたネオ・メガボーマンダ。

ガブゥッ!

メルのジュラルドン「…。」

ギャランツ「効果はバツグン…ではない!?」

メル「ジュラルドン、投げ飛ばして。」

メルのジュラルドン「ジュラァッ!」

炎を纏ってジュラルドンの腕に噛み付いたネオ・メガボーマンダは空中に投げ飛ばされ、隙を晒した。

メル「“りゅうせいぐん”!」

ギャランツ「!?…そのポケモン…ドラゴンタイプでしたか…!」

ズドドドドドドッ!!

天から隕石が降り注ぎ、空中で被弾したネオ・メガボーマンダはあえなく消滅した。

メル「ボーマンダが消えた…!?」

ハウ「あいつらが作った偽物のポケモン、倒したら消えるよー!」

グラジオ「…気にせず倒していけ。」

メル「う…うん!」
 ▼ 292 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:12:04 ID:B2NID4BM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツ「我々の科学の結晶を偽物呼ばわりですか…!行きなさい、ガブリアス!」ポンッ

ネオ・メガガブリアス「ガブァー!」

マリィ「に、2匹目ももうメガシンカしとる…!?」

コウタ「やはりあの時と同じのようだな。」

ビート「通常、1人のトレーナーがメガシンカさせることができるポケモンは1匹では…!?」

コウタ「あいつらにそんなルールはないさ。」

ハウ「そもそも、ボールから出てきた時点でメガシンカしてる事自体、普通はあり得ないよー!」

マリィ「じゃあ、やっぱり残りのポケモンも…!」キッ

ギャランツが投げたマスターボールから出てきた2匹目、ガブリアスの偽物もまた、メガシンカしていた。
 ▼ 293 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:12:25 ID:B2NID4BM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「ジュラルドン、“ワイドブレイカー”!」

メルの指示と共に大きく尻尾を振るうジュラルドン。

ギャランツ「タイプが分かれば造作もない!ガブリアス、“だいちのちから”!」

ネオ・メガガブリアス「ガーバ!」

シュウゥゥ…ドドドドドドッ!

メルのジュラルドン「ジュラッ…!」

ジュラルドンの足元からマグマのようなエネルギーが放出される。
効果はバツグンな上に、ジュラルドンの苦手な特殊攻撃をまともに受けてしまった。
 ▼ 294 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:12:43 ID:O/6E9xlg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メルのジュラルドン「ジュラ…。」ドサッ

メル「ジュラルドン…!戻って!」

リーリエ「ああっ…メルさんのポケモンが…!」

グラジオ「…だが狼狽えるな。出撃前に、あの時と同じ処置を全員に施しているだろう。だから、バトルに負けても、ポケモンが死ぬことはないさ。」

ホップ「全滅したら、流石にヤバいだろうけど…頑張れ、メル!」

ユウリ「まだ勝負は始まったばかりだよ、メルちゃん!」

ネオ・ポケモンと戦い、敗れた者はポケモン諸共消滅してしまう。かつてアローラ地方で起きた事件は、その現象のために犠牲となった人々やポケモンがいた。
それを受け、この世界でコウタ達が戦う際には、最初にポータウンでネオシルフと戦った際に敵から押収した所持品を解析して特殊なチップをトレーナーの衣服・専用防護服、モンスターボールに付与することで、消滅を免れている。
 ▼ 295 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:12:59 ID:O/6E9xlg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「ガブリアスは…じめんタイプもあるなら…アーマーガア!」ポンッ

メルのアーマーガア「ガァー!」

ホップ「おおっ、アーマーガアだな!」

マサル「ガブリアスの攻撃を空中で回避しながら堅実に攻めていけるぞ!」

グラジオ「…メガシンカしたことで、ガブリアスは自慢だった機動力も失われている分、立ち回りやすいだろうな。」

ギャランツ「フン、見た目通りのひこうタイプですか…。ガブリアス、“かえんほうしゃ”で焼き払いなさい!」

メル「アーマーガア、空へ逃げて!」

ネオ・メガガブリアス「ガバァ!」ボォォォォ

メルのアーマーガア「ガァー!」ヒュンッ
 ▼ 296 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:13:25 ID:tO1svA9M [1/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ネオ・メガガブリアスから放たれる炎を射程圏外まで飛び、旋回、宙返りを駆使して回避する。

ホップ「流石はガラルの空の王だぞ!」

メル「“かえんほうしゃ”は特殊攻撃…アーマーガア、“ひかりのかべ”!」

メルのアーマーガア「ガァ!」ピキィン

ギャランツ「む…鳥ポケモン風情がそんな小細工を…!」

コウタ「空の覇者様は意外と器用なんだよね。」クスッ

メル「“はがねのつばさ”!」

ギャランツ「接近戦ですか、ガブリアス、“かみくだく”!」

メルのアーマーガア「ガァー!」ゴォォォ

ネオ・メガガブリアス「ガブァー!」ギラン
 ▼ 297 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:13:42 ID:tO1svA9M [2/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
急降下して鋼鉄の翼を構えて突撃するアーマーガアを、ネオ・メガガブリアスの凶牙が迎え撃つ。


ガギィッ…!


ぶつかり合いの結果は、アーマーガアの翼にガブリアスが噛み付くが、“かみくだく”までには至らずに動きを封じられた…




ように見えた。

メル「そのまま押し切って…!」

ギャランツ「愚か者め、そのまま“かえんほうしゃ”です!」

マリィ「なっ…!?」

ヨウ「まずい…!」

ボォォォッ!
 ▼ 298 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:13:58 ID:tO1svA9M [3/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メルのアーマーガア「ガァァ…!」

メル「…!」

翼から炎が漏れるアーマーガア。“ひかりのかべ”がなければそのまま燃え尽きていた。

ギャランツ「“ひかりのかべ”で少しはしぶとくなっていますが、所詮は焼け石に水です!そのまま燃やせ!」

メル「…………アーマーガア、聞こえる!?」

メルのアーマーガア「……!」コクン

窮地に陥るアーマーガアを呼びかけ、それに応えたアーマーガアはニッと笑った。

アトラ「何か仕掛ける気だなぁ?」
 ▼ 299 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:14:13 ID:tO1svA9M [4/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「………今!“きしかいせい”!」

メルのアーマーガア「カァァァァッ!」

ゴッ…!

ギャランツ「!?」

突如、死力を振り絞ったアーマーガアの逆襲に、ネオ・メガガブリアスは吹っ飛ばされた。

ドガァァッ…!

ネオ・メガガブリアス「――ブ――ァッ…!」パキィィン

壁に打ち付けられ、そのまま消滅した。
 ▼ 300 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:14:30 ID:tO1svA9M [5/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウミ「“きしかいせい”を隠し持っていたんだ!すごーい!」

ハウ「いいぞー!メルー!」

ギャランツ「まさか…ガブリアスまでもが、鳥ポケモン風情に…!」

グラジオ「切り札は取っておくものだな。」

ホップ「流石だぞ!ガラル地方のポケモンのことは向こうも知らないみたいだ!これならメガシンカ軍団が相手でも負ける気がしないな!すごいぞ!」

コウタ「ボーマンダに続いてガブリアスも突破できたのは大きい!メル、いけるよ!」


ギャランツ「だがそれならばアーマーガアとやらは瀕死寸前!ヘルガー、地獄の業火で燃やし尽くすのです!」ポンッ

ネオ・メガヘルガー「ヘルッガー!」
 ▼ 301 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:15:01 ID:trds5qvg NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ビート「ヘルガー…!?」

ホップ「見たことないポケモンだぞ…!」

ハウ「あいつはあくタイプとほのおタイプのポケモン、ヘルガーのメガシンカした姿だよー!」

マリィ「あいつ、また不正なメガシンカを…!」

ガラル地方では見かけないポケモン、ヘルガーの偽物を繰り出したギャランツ。
メルはヘルガーのタイプを把握し、アーマーガアに指示を出す。


メル「アーマーガア、“きしかいせい”!」

ギャランツ「ヘルガー、体力が少しでも残れば良い。“にほんばれ”で残りのポケモンも焼き払えるよう下準備をするのです!」

メルのアーマーガア「ガァァー!」

ネオ・メガヘルガー「ヘルルッ!」

ズドォォンッ!!
 ▼ 302 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:15:22 ID:jALwo/SM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
シュウゥゥ…

メル「嘘…効果はバツグンなのに…!」

ネオ・メガヘルガー「グ…グルル…。」

強烈な一撃を与えるも、ギリギリ撃ち損じてしまい、隙を与えてしまった。

ギャランツ「私の科学の結晶は、その程度では落ちませんよ!」

コウタ「その科学の結晶とやらのお仲間…あんた風に言わせれば手駒は、さっきからあんたが馬鹿にしていた鳥ポケモン風情やその仲間に倒されているけどね。」

ギャランツ「減らず口を…まぁ良いでしょう。この小娘を抹殺した後、次は貴様です…!ヘルガー、“オーバーヒート”!」

ネオ・メガヘルガー「ヘルゥッ!!」ボォォォッ!!

メル「ッ!アーマーガア!!」

メルのアーマーガア「カァ……!」

“にほんばれ”と、メガヘルガーの特性“サンパワー”で絶大な威力となったその業火は容赦なくアーマーガアを包み込んだ。
 ▼ 303 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 17:15:46 ID:jALwo/SM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ドサッ…

メルのアーマーガア「カ…カァ…。」

メル「ごめんね…戻って、アーマーガアッ…。」シュウン

ギャランツ「フハハ!これがメガシンカしたヘルガーの火力です!太陽の力で増大したこの火力、耐えられるポケモンはいますかな!?」

ネオ・メガヘルガー「グルル…!」ズキ…

メル「どうすれば………ん?」

メルは、攻撃後のメガヘルガーの表情が一瞬鈍った事に気付き、コウタのロトム図鑑を確認した。

メル「………!アーマーガア、ありがとう……!次は、この子ッ!」ビュッ

メルはネオ・メガヘルガーの猛攻を食い止める術を思いつき、次のモンスターボールを投げた。




Episode#28〜鋼の少女、出陣〜・完
 ▼ 304 ニプッチ@おかえしメール 21/08/22 17:21:47 ID:MAps.2E6 NGネーム登録 NGID登録 報告
サンパワーはデメリットあるからな
 ▼ 305 6NpEuhCrOQ 21/08/22 18:08:30 ID:RMlsjAOs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ご覧いただいている皆様こんばんは、うp主です。
度々のコメント、ありがとうございます。

開始1ヶ月にしてようやく終盤まで来れました…正直どっかで心折れるかと思いました。

ですがこれも無事書き切っていつもの日常に戻る為、新キャラ参戦の為、そう考えたらどうにか進みました。

今日はまだまだ投稿しますので、今しばらくお待ちくださいませ。目指せ完結。
 ▼ 306 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:41:45 ID:8o9Af27I NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#29〜鋼の少女、奮戦〜

並行世界から飛来し、アイアン島の島民、ポケモンを根絶やしにして要塞へと作り替えたネオシルフの教祖ギャランツ。
メルは、勇気を振り絞ってギャランツに戦いを挑んだ。

メルは、ガラル地方のポケモンであるジュラルドン、アーマーガアを駆使し、情報戦で有利をとりながら、不正に生み出されたメガボーマンダ、メガガブリアスの紛い物を退けることに成功。

メガヘルガーによってアーマーガアが倒されてしまうも、その時メルは反撃の糸口を掴み、三番手のポケモンが入ったモンスターボールを投げた。

メル「お願い、ルカリオ!」ポンッ

メルのルカリオ「くるぉっ!」


マサル「今度はルカリオか!」

ヨウ「確かに、ルカリオならかくとうタイプの技でヘルガーに有利だな!」

グラジオ「だがヤツはメガシンカで素早さも上がっている以上、先にほのおタイプの技を撃たれるぞ…!」
 ▼ 307 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:42:18 ID:KrRMSz/s NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツ「フン、はがねタイプしか連れてないのですか?私も舐められたものですね。

構わん!ヘルガーよ、容赦なく焼き払え!“かえんほう―――

メル「ルカリオ、“しんそく”!」

シュバッ!

ズドンッ!

ネオ・メガヘルガー「ヘ―――ガッ…!?」

パキィィン!

ネオ・メガヘルガーの攻撃より速く、突撃したルカリオ。
直撃後、光の破片となりネオ・メガヘルガーは消滅した。

コウミ「そ、そうか!“しんそく”があった!」

ギャランツ「バカな…何故“しんそく”ごときに…!?」
 ▼ 308 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:42:40 ID:/tSwcEtw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「……そういえばあんた、さっき『体力が少しでも残れば良い』って言って、わざわざ“にほんばれ”で、メガヘルガーの特性“サンパワー”を発動させてたな?」

ビート「……!まさか!」

コウタ「さっさと瀕死寸前のアーマーガアを倒さず悠長に“にほんばれ”をした結果、“きしかいせい”に被弾して消耗させてしまったことが敗因だよ。」

ギャランツ「……!まさか、あり得ん、こんな小娘風情がそこまで考えていたなど…!」

メル「“サンパワー”という特性、調べたの。
天気が“にほんばれ”のお陰で、ヘルガーの攻撃はどれもよりパワーアップした…。

けどそのせいで自分の体力も、少し削ってしまった。だから、ルカリオの“しんそく”を耐える体力は残せなかった。そうでしょ?」

ミヅキ「何にせよ、はがねタイプの天敵を3匹倒したのは凄いよメルちゃん!」

リーリエ「相手はメガシンカしたポケモンばかりなのに、ここまで戦えるなんて、凄すぎます!」

アトラ「これ、マジで勝てるんじゃね!?




てかボクの出番ここまでないのホント笑う。」

コウタ「まぁまぁ、解決するなら良いんじゃない?」

アトラ「ぷー…。」
 ▼ 309 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:43:18 ID:/b9Uqw9g NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「ありがとう、ルカリオ!アーマーガアとの2匹がかりで倒せたよっ、相手はあと3匹!」

喜ぶ一同を睨み、流石に青筋が走ったギャランツ。だがすぐに平静を装い、4個目のマスターボールを構える。

ギャランツ「……これはこれは、どうやらお嬢さんを見くびっていましたね。これは失敬失敬…



お詫びの印に、我が力全てを使い、あなたも、あなたのポケモンも葬り去ってあげましょう!行けぃ!」ビュッ

\ポンッ!/

ネオ・メガヤミラミ「ヤミィ!」

マサル「あれは…ヤミラミか…?」

ユウリ「あれもメガシンカなの…?」

リーリエ「は、はい!間違いなく、ヤミラミさんのメガシンカした姿です…!」

グラジオ「…かくとうタイプの技も“しんそく”も通らない。どうする、メル…!」
 ▼ 310 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:43:40 ID:ZfxoJfkg NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル(あくタイプがあるから、“サイコキネシス”も通らない…ゴーストタイプのせいで“はどうだん”も“しんそく”も通らない…けど!)

メル「ルカリオ、“ラスターカノン”!」

メルのルカリオ「くるぉぉ!!」

ギャランツ「ヤミラミ、“おにび”!」

それぞれが放った光と鬼火が互いに当たった。

メルのルカリオ「くぉっ…!」ジュワッ

メル「ルカリオ、大丈夫!?………あっちは…。」

ドォン!

ネオ・メガヤミラミ「ヤァミィ…。」ニタァ

メル「嘘…あまり効いてないの!?」

コウタ「あいつ、メガシンカして巨大な宝石を盾にしているせいで見かけより打たれ強いぞ…!」
 ▼ 311 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:44:04 ID:nZGYIpMk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「うっ…でももう一度!“ラスターカノン”!」

ギャランツ「“じこさいせい”!」

メル「ああっ…!」

ドォン!

“ラスターカノン”2発の体力のほとんどを取り戻されてしまい、ルカリオは“おにび”で負ってしまった“やけど”状態に蝕まれる。

メル「うう…ルカリオ、一旦戻って!」

ギャランツ「“くろいまなざし”!」

ネオ・メガヤミラミ「ヤミィ!」ギランッ

メルのルカリオ「くぉ!?」ゾワッ

バチッ!

メルのモンスターボールの光線は遮られてしまい、ルカリオは交代できなくなってしまった。

メル「そんな…!」

ギャランツ「まずは1匹、じわじわといたぶって差し上げましょう…!ククク…!」
 ▼ 312 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:44:27 ID:MMX2yH2Q NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メルのルカリオ「ぐぉ…。」ギリッ

ネオ・メガヤミラミ「ヤ〜ミヤミヤミ!」ニタァ…

メル「そんな…ル、ルカリオ、“ラスターカノン”!」

ギャランツ「ヤミラミ、“シャドーボール”です!」

メルのルカリオ「くおぉ!」ゴッ

ネオ・メガヤミラミ「ヤミィ!」ボッ

\ドォン!/

メルのルカリオ「く……お……!」

ネオ・メガヤミラミ「ヤミィ。」
 ▼ 313 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:45:10 ID:VWnEb0mo NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「このままではジリ貧だ…!」

ユウリ「メルちゃーん!ルカリオー!頑張ってー!」

メル(せめて少しでも…少しでもダメージを与えないと…!)

メル「ルカリオ!“ラスターカノン”!」

ギャランツ「ヤミラミ、“じこさいせい”です。」

メルのルカリオ「くおぉぉあぁ!」ゴッ

ネオ・メガヤミラミ「ヤミィ!」ピカァァッ

\ドォン!/

ネオ・メガヤミラミ「ヤミィ…。」ニタァ

メルのルカリオ「く………。」ボッ

ドサッ…

メル「ルカリオ…!ゆっくり休んで…!」シュウン

ホップ「ダメかー…!」

コウミ「何て惨い…!」

結局ネオ・メガヤミラミを落とし切れず、“やけど”のダメージが重なりルカリオは遂に倒れてしまった。
 ▼ 314 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:46:01 ID:rzokLoWY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「……次は…。」
メル(“おにび”を受けてしまったら、この2匹では太刀打ちできない……だとしたら…!)

メル「…お願い、ジバコイル!」ビュッ…ポンッ

メルのジバコイル「ジバババ!」

グラジオ「次に出したのはジバコイルか…。」

コウタ「“おにび”が飛んでくる以上、特殊攻撃を主体とするのが丸いかもしれない。幸いあのヤミラミは、“めいそう”を使ってこないようだしね。」

ギャランツ「そいつが次の獲物ですか…やれ、ヤミラミ!“くろいまなざし”!」

メル(やっぱり“くろいまなざし”…だけど!)

メル「“10まんボルト”!」

メルのジバコイル「ジバババ、ジババババ!」バリバリバリバリ

ネオ・メガヤミラミ「ヤミィッ…!」バチィッ

ギャランツ「その程度…ヤミラミ、次は“じこさいせい”です!」
 ▼ 315 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:46:21 ID:9AXQ58Ek NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ネオ・メガヤミラミ「…!」バチバチッ

ギャランツ「…!?どうしたよです、ヤミラミ!早く動きなさい!」

ミヅキ「…あ!見て!」

ギャランツの指示を受けても動かないネオ・メガヤミラミ。よく見ると身体に痺れが回っていた。

アトラ「“10まんボルト”で麻痺させるとは、運が向いてきたんじゃあない?」

メル「倒すなら、今!“10まんボルト”!」

メルのジバコイル「ジバババ!」バリバリバリバリ

ネオ・メガヤミラミ「ヤ―――――ヤミ――!!」パキィィン!
 ▼ 316 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 19:46:46 ID:H/QIf.ZE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マリィ「やった!やっとヤミラミ突破だよ!」

マサル「ノッてきたな!メル!」

メル「やった…!ありがとうジバコイル、みんな!




ところで“ノッてきた”って?」

マサル「あっ。」

マリィ「あー…何だろ…まぁその…き、気分が上がってきたーとか、そんな感じ、そんな感じやけん!///」

マサル「そ、そうだな!そうだよ!そういうことだぞ、メル!」💦

メル「そうなんだ…うん、メルもこの子もノッてきたよ!」

マリィ(これは“ふいうち”ってやつばい…///)バクンバクン

マサル(…あまりノリと勢いで喋るもんじゃないな…。)バクンバクン

強敵ネオ・メガヤミラミを撃破し、浮かれた矢先にテンパるマサルとマリィであった。





Episode#29〜鋼の少女、奮戦〜・完
 ▼ 317 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:25:57 ID:nUKgIRNw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#30〜鋼の少女と教団教祖、決着〜

メルとギャランツの戦いは、熾烈を極めていた。
メルは、4匹目の相棒ジバコイルで、苦戦していたメガ・ヤミラミの偽物を撃破し、ギャランツの残りは2匹となった。

ギャランツ「行きなさい、ライボルト!」

ネオ・メガライボルト「ボルゥ!」

ギャランツの5匹目は、ライボルトだ。

コウタ「ライボルト…で、こいつも例によってメガシンカしたまま出てくるのね。」

メル「ジバコイル、“ボディプレス”!」

ギャランツ「…?」

メルのジバコイル「ジババ!」ヒュンッ

ドスーン!

ネオ・メガライボルト「グェッ!?」

ギャランツ「…何なのです、あれは。
効き目からしてでんきタイプでもはがねタイプでもないような技ですかね?」

マサル「さぁて、何タイプだろうなぁ?」

防御力を攻撃力に変え、相手を押し潰すかくとうタイプの技、“ボディプレス”。物理攻撃力が低いジバコイルでも、この技であれば関係ない。
 ▼ 318 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:26:28 ID:9ROIFwl. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツ「…まぁ何でもいいですか。ライボルト、“オーバーヒート”!」

メル「ラ、ライボルトもほのおタイプの技を!?」

コウミ「まだ天敵がいたなんて!」

ゴァァッ!!


メルのジバコイル「ジバ……ババジバ…。」ズザーッ

メル「ジバコイル、大丈夫!?」タタタッ

吹き飛ばされたジバコイルに駆け寄るメル。
それを見たギャランツは不敵に笑う。

ギャランツ「やれ、ライボルト!“オーバーヒート”!」

メル「!?」

マサル「何!?あいつ…!」

ネオ・メガライボルト「ライボォォーッ!!」ゴァァッ!

メルとジバコイルに灼熱の業火が襲いかかる。
 ▼ 319 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:26:47 ID:G2X6Pqio NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ザパァッ!!

メル「……っ?」

シュウゥゥ…

コウタ「貴様…!メルが駆け寄ったところをわざと狙ったな…!」

コウタのラプラス「ふぁうぅぅっ!!」キッ

間一髪、コウタがラプラスを繰り出し、横から“ハイドロポンプ”を撃つことでメルは守れた。

ギャランツ「いけませんなぁ。1対1の勝負に水を差すなど。」

コウタ「トレーナーを直接狙っておきながらよく言う!」

リーリエ「卑怯者です!ポケモンで戦ってくださいよ!」

ユウリ「そうよ!不正にポケモンを使っておいて、遂にトレーナーにまで手を出すなんて!」

ヨウ「てめぇ…!どこまでやりたい放題やれば気が済むんだよ!」

当然のブーイングだった。しかし意にも介さずギャランツの視線はメルを捉える。
メルはジバコイルを戻し、次のポケモンを出そうとしていた。
 ▼ 320 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:27:20 ID:/i7cfMrc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「……メルはまだ、負けてない!」ビュッ

ポンッ!

メルは5個目のモンスターボールを投げ、出てきたポケモンが降り立つ。

ズシィィン!



メルのメタグロス「メェタァー!!」

ビート「メタグロスまで所持していたとは…!」

アトラ「メルのご両親、めっちゃ強くない?ってか、その両親のポケモンでメガシンカ軍団相手に喰らい付くメルちゃんも強いぞこれ…てっきり素人かと思ってたわ。」

ミヅキ「メルちゃん、あと少しだよ!あんな卑怯者ぶっ飛ばしちゃえー!」

ホップ「流石だぞメルー!押し切れ押し切れー!!」


ギャランツ「そんなもの…!ライボルト、“オーバーヒート”!」

ネオ・メガライボルト「ライボルッ!」ゴァァッ!

マサル「来るぞ!」

コウタ「……だけど。」
 ▼ 321 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:27:41 ID:oFMIQt6Y NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ジュアァッ…

メルのメタグロス「…。」

“オーバーヒート”は絶大な威力を持つフルパワーの攻撃だが、代償として自身の火力が大幅に下がってしまう。
効果はバツグン、かつ、高い威力を誇る“オーバーヒート”も、流石に2回連続で使用した後であれば、その威力は“かえんほうしゃ”をも下回っていた。

コウタ「さっきメルに向けて撃ったのは余計だったな。」

メル「メタグロス!今!“れいとうパンチ”!」

メルのメタグロス「メタッ!」ゴッ!

ガキィィンッ!!

ネオ・メガライボルト「ラ―――――ルッ…!」パリィィィン

ジバコイルから受けたダメージも蓄積していたネオ・メガライボルトは、メタグロスの攻撃を耐えられず力尽き、ギャランツの持つポケモンはあと1匹となった。
 ▼ 322 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:27:59 ID:fX2UsaKo NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツ「己…だがまだだ!コイツで全て粉砕する!」

コウミ「来るわ…!あいつの最後のポケモン!」

ポンッ!

ネオ・メガバンギラス「ギラァァッ!!」

咆哮と共に現れた、バンギラスの偽物は砂嵐を巻き起こした。

ホップ「最後はバンギラス…!やっぱりメガシンカした姿か!」

マリィ「あくタイプがあるからメタグロスは不利…いやでも、メタグロスにだって、いわタイプを砕くはがねタイプがあるけん!」

コウタ「メル!頑張れ!」

ギャランツ「バンギラス、“かみくだく”!」

メル「メタグロス、“かわらわり”だよ!」

ネオ・メガバンギラス「ギラァァァッ!!」グァッ

メルのメタグロス「メタァァァァ!!」ゴッ…


ガギィィンッ…


ネオ・メガバンギラスの牙と、メタグロスの拳がぶつかった…!
 ▼ 323 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:28:15 ID:GqtA5KWk NGネーム登録 NGID登録 m 報告



……




ズ……ズズゥン………



 ▼ 324 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:28:44 ID:pOWEuNZc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メルのメタグロスと、ギャランツのネオ・メガバンギラス。
それぞれ、互いの弱点を突く技をぶつけ合い、衝撃と共に土煙が巻き起こる。

やがて土煙が晴れ、2匹の姿を確認できた。

メルのメタグロス「……。」

メタグロスは、地に臥していた。

メル「…!」

ギャランツ「……クク、ハハハ…アッハハハハ!!見たか小娘!これが圧倒的な力の差だぁ!!」

ユウリ「そんな…!」

ミヅキ「バンギラスに…効いてないの…!?」

コウタ「………。」

ギャランツ「さぁ!最後のポケモンを出すのです!そいつも血祭りにあげてやりましょう!」

メル「…ッ。メタグロス、ありがとう…休んでて。」シュウン

メルはメタグロスを戻し、最後のモンスターボールに手をかける。
 ▼ 325 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:29:03 ID:N1gQbrUI [1/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホップ「メルの最後のポケモンは…メルタン。」

マリィ「流石に、勝ち目は…。」

コウタ「……出さなくて良いぞ、メル。」

メル「え…?」



ピキッ


ギャランツ「ん?………なっ!?」

ピキピキ…

ネオ・メガバンギラス「…オ……グオォッ……―――――!!」

パキィィン!


ネオ・メガバンギラスの身体にヒビが入り、次の瞬間光に包まれ、崩れ去った…。
 ▼ 326 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:29:23 ID:N1gQbrUI [2/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「……バンギラス…6匹目を倒した…?ってことは…。」

ザッ ザッ ザッ

マサル「……あぁ、君の勝ちだぞ。メル。」スッ

手を差し伸べるマサル。

メル「………!やった………!メル…勝てた……!」ガシッ!

マサルの手を掴み、ゆっくりと立ち上がった。


ユウリ「や……。」

ハウ「や………。」


「「「やったぁぁーーーーっ!!!」」」

メタグロスは、ネオ・メガバンギラスと相討ちになり、遂にギャランツの手持ち全てを倒したのだ。
歓声が上がり、一同はメルに駆け寄る。
 ▼ 327 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:29:43 ID:N1gQbrUI [3/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヨウ「やったぜメル!オマエ本当に強いな!」

リーリエ「やりましたね!メルさん!」

グラジオ「…フッ!大したヤツだな!」

ビート「一時はどうなるかと思いましたが、これは大手柄ですよ、メルさん。」

ハウ「あの偽物のメガシンカ軍団、全員倒したんだよー!」

コウミ「凄いよ!本当に凄いよメルちゃん!!」

コウタ「あぁ!これは紛れもなくメルの実力の勝利だよ!やったね、メル!!」

アトラ「フハハァ!勝ったッ!!ラスボス、これにて撃破ァ!!


ボクの出番なかったけどな!!!」

アハハハハ…
 ▼ 328 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:30:03 ID:N1gQbrUI [4/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツ「………私の、傑作達が…こんな小娘に…。」

コウタ「……さぁ。」クルッ

コウタ達が喜びを分かち合った後、全員がギャランツを睨む。

マサル「これで勝敗は決した。お前達の負けだ。」

コウミ「大人しく元の世界に帰りなさい!」

アクロママシーン1102号を作動させ、ギャランツに向ける。

これで、ようやく大戦が終わる…。

 ▼ 329 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/22 21:30:21 ID:N1gQbrUI [5/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告







この時は、誰もがそう思っていた…。





Episode#30〜鋼の少女と教団教祖、決着〜・完
 ▼ 330 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 18:57:37 ID:O42QGBhY [1/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#31〜終わらない脅威〜

遂に諸悪の根源、並行世界のネオシルフ教祖、ギャランツを撃破した。

自らギャランツに果敢に挑み、勝利し、家族や友達、故郷の敵討ちを果たしたメル。

野望を挫いたと確信したマサル達はいよいよネオシルフも、元の世界に帰そうとしていた。



その時だった。

コウタ「………?アクロマさんから通信だ。」



コウタ「はい、コウタです…………何!?」

アクロマから告げられた内容を聞き、空気が変わった。
驚いた表情のコウタを見て、周囲がざわつく。

ハウ「ね、ねえ、アクロマさんは何て言ってたのー?」

恐る恐る聞いたハウ。コウタはアクロマから告げられた話を伝える。
 ▼ 331 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 18:58:13 ID:O42QGBhY [2/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告




コウタ「…………ギャランツは確かに倒した…だが、





並行世界のネオシルフ自体は、まだ全滅していない!」


「「「「「!?」」」」」


 ▼ 332 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 18:58:32 ID:O42QGBhY [3/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グラジオ「バ……バカな!?」

コウミ「どうして!?そいつがボスじゃなかったの!?」

コウタ「僕らや、外の皆が戦っている間に探りを入れていたらしいが、並行世界から来たこいつら、ボスは別にいるらしい。」

アトラ「まだ終わってないですとぉーっ!?」

コウタ「………恐らくだが。」

この世界では、最後に教団のトップであるギャランツを倒すことで、アローラ地方の危機を救ったコウタ達。
だが並行世界のネオシルフは、それだけで終わりではなかった。

コウタ「僕らの場合、野望が達成される前にこいつらを倒したから、トップもギャランツなのだろう…だが並行世界は、それが叶わず支配された世界………

ギャランツより上のボスが、新たに現れた…考えられるとすれば、それかもしれない。」

マサル「ボスが…変わっている…!?」

メル「………そんな…!?」
 ▼ 333 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 18:58:50 ID:O42QGBhY [4/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツ「……フフ…ハハハ、ハハハハハ!!どうやらまだ私を元の世界に帰してはいけないようですね!」バッ!

コウタ「くっ!」

立ち上がり、高く跳躍して、部屋の奥の扉に背を向けたギャランツ。

ギャランツ「そうとも、今の我々には、世界の支配者として、真に相応しいお方がいる!まさか私までもが倒されるとは思いもしませんでしたが…まぁいいでしょう!」

ウィーン

ギャランツ「我々はまだ、滅びてはいない!この世界も、我が理想の世界にするために!」

マサル「待ちやがれ!」

扉の奥へと消えていくギャランツを追いかける一同。
 ▼ 334 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 18:59:07 ID:O42QGBhY [5/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
扉を開け、廊下を走り続けるマサル達は、あることに気がついた。

マサル「……なぁ、何か、声が聞こえないか?」

コウミ「……ホントだ、聞こえる!大勢いるような…。」

マリィ「あの奥から聞こえるけん、一体何が…!?」

アトラ「もうすぐ出口だぞっ☆」


そして、ギャランツのいた部屋から扉を開け、通路を進み続けた一行は、その先の扉を開けた。



 ▼ 335 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 18:59:33 ID:O42QGBhY [6/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告




ワアアアアアァァァァァァァッ!!!!!



ユウリ「ひゃ!?」ビクゥッ!!

ビート「な、何です!?これは!?」

コウタ「……こ、ここは!?」

到着した先は、まるで巨大なスタジアムだった。

要塞の最上階の部屋、その先にあった、巨大なスタジアム。
観客席には、ビッシリと人がいた。

その観客は、全てネオシルフの教団員達だった。
 ▼ 336 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 18:59:55 ID:O42QGBhY [7/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハウ「こいつら、全員ネオシルフー!?」

グラジオ「今まで殆ど警備がいなかった理由は、そもそもここにいたからか!」

メル「…!だ、誰か来るよ!」



ザッ…


ギャランツ「お待ちしておりましたよ、侵入者の皆様。」
青年「…。」

マサル達と反対側の、選手入場口から現れたのは、先程倒されたギャランツ。そして彼に連れられて現れた、1人の青年だった。
黒いランニングシャツに、黒いハーフパンツ。背は大体20代前半の一般男性並みだった。
 ▼ 337 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 19:00:48 ID:O42QGBhY [8/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
青年「Hi,everybody.

You are intruders, right?

You are children, but do not let you meet our queen.」

ヨウ「???」

ユウリ「えぇ??」

ハウ「え…えっと…アイツ、何て言ってるのー?」

ザッ
 ▼ 338 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 19:01:03 ID:O42QGBhY [9/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「In that case let's do it this way.」ビュッ

ポンッ!

アトラのジャラランガ「ジャラァ!」

アトラ「I forcibly pass here!」

青年「I will beat you one by one for the defend our queen.」

メル「え?えーっと…?」

コウミ「ねぇ、あの2人、何て言ってるの?」

マサル「い、いくら何でもあいつ以外にわかる人は…。」
 ▼ 339 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 19:01:23 ID:O42QGBhY [10/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「掻い摘んで言えば、あの青年は僕らを侵入者として認識し、たとえ僕らが子供でもあいつらの女王に会わせない。

で、アトラはそれならこうしようと言ってジャラランガを繰り出し、無理矢理通してもらうって言って、

青年は、自分達…ネオシルフの女王を守るために僕らを1人ずつ倒すと言っている。

察するに奴はその女王……恐らくネオシルフの新ボスを守る最終防衛ラインと言ったところだろう。」

マサル「いやわかるんかい!」

コウタ「……大人になったら、きっと使う機会あるだろうと思って。」

マサル「さいですか…。」

ヨウ「と、とにかくボスを倒す為にはまずあいつを倒せってことだな!」

コウタ「そう言うことだね。」
 ▼ 340 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/24 19:01:50 ID:O42QGBhY [11/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタの翻訳により、ひとまず状況が把握できた一同。

マリィ「ひえー…あんな流暢に話せるアイツもだけど、言ってる事がわかるあんたも凄かね…。」

ホップ「大人になったら使うってアイツ将来何になる気なんだ…あ、でも博士になったらオレももしかしたら使うかも…?」

ユウリ「うぅ〜…ポケモンのこと以外にも勉強しないといけないのか〜…。」

コウミ(ちょっと前にコウタの家に行った時、凄い数の本があったけど…あれがそうなのかな?)ウーン

突然異国の言葉で話し始めた、ネオシルフの刺客。
それに対する2人の語学力に殆どのメンバーは唖然とするばかりであった。





Episode#31〜終わらない脅威〜・完
 ▼ 341 ェルダー@きのみ 21/08/24 19:04:50 ID:GY8Eakp. NGネーム登録 NGID登録 報告
アトラのバトルがありそうだな
 ▼ 342 6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:08:33 ID:uRq2DFnU [1/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
本日、32章を投稿します。

が、今までと違い、1話の中で所々で区切り、時間差をつけて投稿していきます。




敵の外道は、更に加速する。
 ▼ 343 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:10:07 ID:uRq2DFnU [2/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#32〜異国の衛兵・ホワイトタイガー〜

ギャランツを倒し、全てが終わりだと思っていた一同。

だが裏から探りを入れていたアクロマにより衝撃の事実が告げられる。
並行世界から来たネオシルフのボスは、ギャランツとは別にいる。
つまりここでギャランツだけ追い返しても、脅威はまだ去らないという事であった。

ギャランツを追ってマサル達は、要塞の最上階の開けたスタジアムに出る。
そこには、観客席を埋め尽くす程のネオシルフ教団員、コートの反対側にはギャランツと、ネオシルフの刺客である異国の青年がいた。

ネオシルフを統べるボス―女王を倒す為、青年の前にアトラが対峙する。
 ▼ 344 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:10:50 ID:uRq2DFnU [3/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツ「彼は、我々ネオシルフが雇ったエリート兵士、ホワイトタイガーです。
お分かりの通り彼は異国の者ですが…我々の思想に快く賛同してくださったのですよ…ククク…。」

アトラ「なんか捻りのない名前…ま、いっかぁ。

よっしゃあ!ヒロインは遅れてやってくるってなぁ!行くぞジャラランガ!」

アトラのジャラランガ「ジャララン!」

マサル「ここまでまともに戦ってなかったからなのかめっちゃ興奮してるな……けど、頼むぞアトラ!」

アトラ「ボクに任せたまえ☆」

ホワイトタイガー「Go,Zeraora!」ビュッ

ポォン!

白いネオ・ゼラオラA「ゼラァッ!」
白いネオ・ゼラオラB「ゼラァ!」

青年、ホワイトタイガーの投げたマスターボールからは、色違いのゼラオラの偽物が2匹現れた。

アトラ「うわ、一度に2匹!?」
 ▼ 345 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:11:28 ID:uRq2DFnU [4/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「ゼラオラ…!?チッ…。」

グラジオ「よりにもよって使ってくる偽物が幻のポケモン2匹とはな…!」

コウタ「僕も出るぞ!いけ、ウインディ!」ビュッ

ポォン!

コウタのウインディ「ばうっ!」

アトラ「おぉ〜〜!心の友よ〜〜〜!…よっしゃあ!あんなヤツぶっ倒すぞ!」

コウタ「ああ!」
 ▼ 346 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:11:50 ID:uRq2DFnU [5/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホワイトタイガー「It's show time!Go Zeraora,Double“Focus Blast”!」

白いネオ・ゼラオラA「ゼラァー!!」ゴゴゴゴ
白いネオ・ゼラオラB「オラァー!!」ゴゴゴゴ

コウタ「あの構え…“きあいだま”か!」

アトラ「ひえぇっ、アトラちゃんのジャラランガの特性は“ぼうだん”じゃないから避けるしかないっぴ!」

コウタ「“しんそく”で切り抜けろ!」

アトラ「あ、そうだ…コウタよ、ボクのジャラランガも乗せてくれぃ!」

コウタ「よし、急いで飛び乗れ!」

アトラ「ジャラランガ!」

アトラのジャラランガ「じゃらっ!」バッ

コウタのウインディ「ばうっ!」

ドドドドドドッ!!
 ▼ 347 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:13:16 ID:uRq2DFnU [6/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホワイトタイガー「Oh…you are reasonably strong.…But!」

2匹からの“きあいだま”を、ウインディの“しんそく”で回避。ウインディに乗っていたジャラランガと共に2匹は懐に突撃する。

ホワイトタイガー「Zeraora,Use “Plasma Fists” and “Dual Chop”!」

白いネオ・ゼラオラA「ゼラァァァァ!!」バチバチッ!
白いネオ・ゼラオラB「オラオラァ!!」ブォンッ

コウタ「“プラズマフィスト”と“ダブルチョップ”が来る!」

アトラ「よーし、あっちの電気の拳の方はボクがやろう☆ジャラランガ、あっちのゼラオラに“ドラゴンクロー”だ!」

コウタ「ウインディは残った方に“おんがえし”!」

アトラのジャラランガ「ジャランジャランラ!」ブンッ

コウタのウインディ「がうっ!」ゴッ

ヒュンッ

スタッ

白いネオ・ゼラオラA「ゼラァッ。」
白いネオ・ゼラオラB「ゼラ。」

コウタ「チッ…。」

アトラ「素早い…!」
 ▼ 348 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:14:04 ID:uRq2DFnU [7/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホワイトタイガー「Use Double “Fire Punch”!」

コウタ「“ほのおのパンチ”…!?」

アトラ「おいおい、こちとら片やほのおタイプ、片やドラゴンタイプだぜ?」

白いネオ・ゼラオラA「ゼラ!」ゴォッ
白いネオ・ゼラオラB「オラ!」ゴォッ

コウタ「ウインディ、ジャ―――
コウタ(いや、待てよ。さっきの“プラズマフィスト”…拳を叩きつけて雷の柱をこちらに放ってきた…だとしたら空中に回避するとかえって無防備に…!?)

アトラ「めんどくせぇなぁ…こんなもん…

こっちの攻撃の起点にすりゃあいいんだ、よっ!」

アトラのジャラランガ「ジャラッ!」ブンッ

ガギィッ…!

白いネオ・ゼラオラB「ゼラァ…!」ギギギ…

コウタ(“ドラゴンクロー”をぶつけたか…なら僕は!)
 ▼ 349 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:46:03 ID:uRq2DFnU [8/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「ギリギリまで引きつけて…回り込め!」

コウタのウインディ「ばう!」ギュンッ

白いネオ・ゼラオラA「ゼラ…!?」

ホワイトタイガー「What's!?」

コウタ(背後を取った、今だ!)

コウタ「零距離“インファイト”!!」

コウタのウインディ「ガルルルッ!!」

ズガガガガガガッ!!!

白いネオ・ゼラオラA「ゼゲェッ…!?」

ホワイトタイガー「Shit…!Zeraora,Use “Focus Blast”!」

白いネオ・ゼラオラA「ゼラァァァァ…!!」ゴゴゴゴ

コウタ「まだだ!まだ間に合う…!距離を取られても追い回せ!」
 ▼ 350 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:46:37 ID:uRq2DFnU [9/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「逃げ回るゼラオラを追いかけてる…凄い足の速さしてる!」

コウミ「でも逃げ回ってるゼラオラは“きあいだま”のチャージ中よ…!?何をする気なの!?」

マサル「…コウタ…!」


ホワイトタイガー「Fire!」

白いネオ・ゼラオラA「ゼラァッ…!」

コウタ(発射…!)

コウタ「“きあいだま”を狙え!零距離“オーバーヒート”!!」

コウタのウインディ「ガウアアァァァァッ!!!」ボォォォッ‼︎

ゴアァァァアァァッッ!!

ドガァァァァン!!!

ネオ・ゼラオラの“きあいだま”発射寸前。
そのタイミングをピンポイントで狙い、“オーバーヒート”を叩き込んで爆発させた。
 ▼ 351 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:47:07 ID:uRq2DFnU [10/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「どひゃあぅ!?」ピョンコ

アトラのジャラランガ「ジャラ…ラ!」ズバァッ!

白いネオ・ゼラオラB「ゼラッ…!」ズザザ…

“ドラゴンクロー”と“ほのおのパンチ”のぶつかり合いで一度押し返したアトラのジャラランガ。
アトラはコウタ側で起きた爆発に驚いて目を向けていた。

グラジオ「……フッ!まさかオマエは、その技をぶつけるとはな。」

マリィ「アトラは物理攻撃同士をぶつけて力押しで勝ったけど、コウタは無茶しよるなぁ…。」

ビート「どう戦ったらそんな無茶な発想を…!煙が晴れます!」

爆発の土煙が晴れた先には…爆発に巻き込まれ、“きあいだま”の余波を受けてもなお立つウインディと、派手に吹っ飛ばされ、ピクリとも動かないネオ・ゼラオラだった。

コウタのウインディ「がうう…!」ズザーッ

コウタ「ウインディ、大丈夫か!?」

コウタのウインディ「ばうっ。」

ウインディは主の呼びかけに、これぐらい何ともないと言わんばかりに身体を震わせた。
 ▼ 352 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:47:29 ID:uRq2DFnU [11/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホワイトタイガー「Oh no…!There's no way I will lose to them…!Zeraora,Use “Dual Chop”!」

片方のネオ・ゼラオラは炎に包まれながらも光の破片となって消え、もう片方のゼラオラは“ダブルチョップ”の構え。負ける訳にはいかないと最後の抵抗に出た。

アトラ「生憎とこちらも負けられない…のさぁ!!両腕で“ドラゴンクロー”!」

白いネオ・ゼラオラB「ゼラァァァァ!!」ドドドドッ

青白い龍のエネルギーを腕に纏ったネオ・ゼラオラが突っ込んでくるのに対し、龍のエネルギーを巨大な爪に変えたジャラランガが迎え撃つ。

アトラのジャラランガ「ジャラッ…!」
 ▼ 353 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:47:55 ID:uRq2DFnU [12/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ガギィッギギギ…!!

バチィィッ…!!

手刀と爪の鍔迫り合いになり…そして…

白いネオ・ゼラオラB「ゼラッ!?」ザンッ

“ドラゴンクロー”がパワー勝ちし、“ダブルチョップ”を逸らして龍の爪がネオ・ゼラオラの脇腹を捉えた。

ジィィィィィッ………!!

そのまま火花を散らし、力一杯ジャラランガは切り裂く。

ズバァッ!!

そして、遂にその爪が脇腹を抜け、ネオ・ゼラオラを切り裂いた。

白いネオ・ゼラオラB「アァッ……。」キィィィ…

そのままネオ・ゼラオラは立ったまま力なく両腕を垂らし、その後光の破片となって崩れ落ちた。
 ▼ 354 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 22:49:23 ID:uRq2DFnU [13/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「ふぃ〜……勝利をお届け、してやったぜっ☆」

満面の笑みでVサインを決める。

コウタ「流石だ。それにしても今更だけど、まさか君と組んで戦うとはね。」

アトラ「いや〜、完璧なコンビでしたなぁ、我々は!」

マサル「よし!門番撃破だ!」

メル「良かった…!」

コウミ「やったわ!」

喜ぶマサル達に対し、会場は静まり返っていた。
観客は皆自分達の敵である為、ホワイトタイガーの敗北でしらけたのだ。

ホワイトタイガー「I can't believe it…!」ギリッ

ギャランツ「…とうとう、ここまで来てしまうとは…。」

マサル「さぁ、あとはボスを倒すだけだ!」

遂に衛兵を倒し、残す敵は並行世界のネオシルフのボスのみとなったマサル達。
この戦いに終止符を打つ時が来たのだ。
 ▼ 355 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 23:16:06 ID:uRq2DFnU [14/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コツ… コツ…

ホワイトタイガー「…。」

アトラ「何だ?足音?」

コツ… コツ…

マサル「ギャランツと…あの外国人の後ろから…!?」

ヨウ「ようやくボスのお出ましか…!」

コツ… コツ… コツ… コツ…


ギャランツ「お、おお……!」
 ▼ 356 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 23:16:30 ID:uRq2DFnU [15/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
\ワァァァァァァァッ!!/


ミヅキ「きゃっ!?」ビクッ!

ビート「また声援!?」

コツ… コツ… コツ… コツ…

\遂に女王様降臨だ!/

\女王様が直々に侵入者のガキ共を処刑するらしいぞ!/

\この世界でも観れるとは!/

コウミ「女王……あの外国人が言っていた奴ね!」

グラジオ「いよいよ大将とご対面だ…!」


コツ… コツ… コツ… コツ…
 ▼ 357 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 23:17:21 ID:uRq2DFnU [16/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「どれどれ、ボスのツラとやらを拝ませ………て………!?」

リーリエ「!?そ、そんな!!」

ハウ「ど、どういうことー!?」

コツ… コツ… コツ… コツ…

奥の方から歩いてきた女王。
徐々にその顔が見えるようになってきた辺りで、一同は驚愕する。


ユウリ「ど、どうして……!?」

マサル「おい…流石に悪い冗談だろ…!?」

マリィ「そんなの…何で、何でよ!」

グラジオ「……チッ!」
 ▼ 358 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 23:30:27 ID:uRq2DFnU [17/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コツ… コツ… コツ… コツ…

ホワイトタイガー「Oh……she is our queen!」

ヨウ「なっ…!?」

ミヅキ「嘘よ、そんなの嘘だって言ってよ!!」

ビート「……何故、あなたがそこにいるんだ!」

ホップ「何で、並行世界で何があったんだよ…!」


ザッ……
 ▼ 359 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 23:31:11 ID:uRq2DFnU [18/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告




女王の正体に、誰もが動揺を隠せない。


コウミ「何で………どうして………!?」


それもその筈、並行世界で、ギャランツに代わり新たにその頂点に君臨したのは…。


コウタ「どうして君が…そいつらの手に落ちたんだ……





……コウミ!!」
 ▼ 360 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 23:32:11 ID:uRq2DFnU [19/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
 ▼ 361 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 23:32:33 ID:uRq2DFnU [20/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
現れたのは、変わり果てた姿をした、並行世界のコウミだった。





Episode#32〜異国の衛兵・ホワイトタイガー〜・完
 ▼ 362 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/26 23:33:56 ID:uRq2DFnU [21/21] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
本日はここまでとなります。

>>360はバグです。>>359がなかなかアップされなくて書き込みボタンを押してたら謎の安価つきました、お目汚し申し訳ございません。
 ▼ 363 コガラ@ヘルガナイト 21/08/29 17:36:49 ID:qpNUJ1yo NGネーム登録 NGID登録 報告
どうせ洗脳されてんだろ
 ▼ 364 6NpEuhCrOQ 21/08/31 12:17:24 ID:Sa/ck9zU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
皆様こんにちは、うp主です。
期間が空き過ぎてしまい申し訳ございません。

本来ならば昨日投稿予定でございましたが、忙しくて投稿できませんでした。
今日か明日あるいは両日で3話程投稿したいと思いますので宜しくお願い致します。
 ▼ 365 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 19:45:57 ID:Vg8wNvTI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#33〜女王、降臨す〜

並行世界のネオシルフのボスだと思われていたギャランツを撃破するものの、ネオシルフはまだ壊滅していなかった。

彼等は、逃げ出したギャランツを追い、要塞最上階の更に奥にある、ネオシルフの闘技場に辿り着いた。

そこに待ち受けていたのは、ネオシルフのエリート兵士である外国人トレーナー、ホワイトタイガー。

彼が繰り出す2匹のネオ・ゼラオラに対し、アトラとコウタが出撃。

激戦の末に2人はホワイトタイガーを退け、彼が駆る白い悪魔ネオ・ゼラオラを無へと帰した。

静まり返る、闘技場の観客である団員達。だがしかし、女王と呼ばれるネオシルフのボスが歩く足音が聞こえ、会場は再び熱狂的な雰囲気になる。

対して、女王の姿を見たマサル達、特にコウタとコウミは信じられないものを目撃してしまう。

その女王とは、コウタ達の大切な仲間にして、アローラ最強クラスのトレーナーであるコウミの、並行世界での姿だった。
 ▼ 366 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 19:46:17 ID:Kj5oFeUM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ギャランツ「遂に…女王様が降臨なされた…!」

マサル「何で……何でだよ!こんなのおかしいだろ!?」

メル「何で…コウミはこっちにいて、あっちにもいて…あっちは、敵のボスなの!?」

アトラ「ブラックジョークにしたって過激過ぎだろぉ!?……しかもジョークじゃなくてマジだし!」



女王コウミ「…。」


コウタ「コウミ…何故君が…よりにもよって…!」

コウミ「並行世界の私は…どうしちゃったの!?」

ハウ「き、きっとあいつらに操られたんだよー!」


女王コウミ「口を慎みなさい。」

ハウ「ッ!」ゾクッ!

普段の天真爛漫さは失われ、冷たい威厳に満ちた声。とても、同じコウミであるとは思えなかったその声に、思わず身が震えてしまったハウ。
 ▼ 367 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 19:48:58 ID:6QK69X0g NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「…ギャランツ!お前、コウミに何をした!!」

凄まじい怒気と共にギャランツを睨み、声を荒げた。

ギャランツ「このお方は、かつて我々のいた世界で、我々に敵対されておられた…だが、ポケモントレーナーとして極めて強く、そのまま殺すには惜しかった。

そこで、彼に…ホワイトタイガーに依頼してこのお方を我々の拠点にお連れし、そこで、女王となっていただいたのです…ククク!」

女王コウミ「ようやく目が覚めたの。
弱い者は罪…私は、強くなった…。

この世界は、強者に楯突く愚かな者達ばかり…もう、馬鹿馬鹿しいの。

弱い者のためではなく、強い者のために戦い、私は生きていく…!」

ズゴゴゴゴゴゴゴッ

マサル「うわっ!?何だ!?地震…!?」

メル「ううっ…!」

ミヅキ「きゃあぁ!?」

突如スタジアムが大きく揺れ出した、その次の瞬間。
 ▼ 368 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 19:50:20 ID:liZA6Mtc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「うわっ!?」グンッ

女王コウミ「…。」グンッ

ヨウ「な、なんだ、床がッ…!?」

グラジオ「どんどん上がって…!?」

コウタと女王コウミのいた床だけが、元の床から分離して上へと上がっていく。

そして、現れたのは1対1の空中スタジアムだった。
 ▼ 369 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 19:50:36 ID:liZA6Mtc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ガシャンッ!!

空中スタジアムの4隅に、剣のようなオブジェが突き刺さり、バリアが展開された。

女王コウミ「コウタ……あなただけは……………

お前だけは、この世界でも私の手で消してあげる。」

コウタ「何ッ…!?」



コウミ「コウタ!」

アトラ「やいやいやい!相棒を返したまえ!ってうわっ!?」


キシャァァァアアア!!!
 ▼ 370 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 19:51:03 ID:GQbMIZT2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
更にスタジアムの開けた空から、巨大な影が飛来してきた。

コウタ「あれは…!?」

女王コウミ「残りの逆賊達は、我々の最終兵器………ネオ・ウルトラネクロズマで処刑するわ。」


ネオ・ウルトラネクロズマ「シ………シカリ………!」


ズシィィィン……


マサル「な、なんだあの化け物!?」

リーリエ「ネクロズマさんの…アローラ地方のみで見られる姿、ウルトラネクロズマです!」

ハウ「けど、あんなのコウタやコウミから聞いた奴より大き過ぎるよー!!」

ただでさえ本来のウルトラネクロズマも、巨大なポケモンであったが、現れた偽物のウルトラネクロズマは、ガラル地方で見られるダイマックスしたポケモンにも並ぶ超大型であった。
 ▼ 371 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 19:53:03 ID:0LHcKnXE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―空中スタジアム―

女王コウミ「さぁ、始めましょう。私はこの世界からも、刃向かう者達を消し去る!」ヒュッ

\ポォン!/

女王のメガガルーラ「ガルゥッ!!」

コウタ(……マスターボールから出てきたあのガルーラは…最初からメガシンカしているけど、
紛れもなく彼女のもの…。

奴等の手駒に、変えられてしまったのか…!)

コウタ「……救ってみせる。この世界も、皆も、君も!」ヒュッ

\ポォン!/

コウタのカイリキー「リキィッ!!」

女王コウミ「煩わしい…!すぐにでもお前を葬ってやる!」

女王のメガガルーラ「ガルゥゥゥ!!」
 ▼ 372 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 19:53:26 ID:0LHcKnXE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―地上スタジアム―
ネオ・ウルトラネクロズマ「キィィエェェェ!!!」

マサル「上では、あいつが戦ってる…!なら俺達のやることは、この化け物の討伐だ!」

コウミ「皆で力を合わせれば勝てるわ!全てをぶつけて、この戦いを終わらせましょう!」

マサルのゴリランダー「グラリラー!」

コウミのアシレーヌ「しゃなるんっ!」



ネオシルフ教団員達が観戦する中、空中ではコウタと女王の決闘が、地上では巨大なネオ・ウルトラネクロズマを全員で倒すレイドバトルが始まった。





Episode#33〜女王、降臨す〜・完
 ▼ 373 ラルヤドラン@こだいのツボ 21/08/31 20:19:36 ID:kutktM52 NGネーム登録 NGID登録 報告
今作はすごい長いな
 ▼ 374 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 20:21:25 ID:UDlMZ8/6 [1/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#34〜悲劇の死闘〜

―島の外―
ネオ・ウルトラネクロズマ出現と同時刻。



レッド「……!?」

ヒビキ「な、なんだあの化け物!?」

クリス「あそこにはまだマサル君達がいる…いくら彼等でも危ないわ!」

コウキ「よし、ボク達も援護しに…って、何だあれ!?」


外からも見える、巨大なウルトラネクロズマの偽物。それを見て、島の外で敵勢力の進出を食い止めていたコウキ達は島の内部へ侵入しようとするが、同時に島の中から何かが出てきた。


ハルカ「あれは、ポケモン達!?」

シルバー「お友達って感じでもなさそうだがな。」

ブルー「じゃああれが、コウタ君が言っていた、偽物のポケモンって奴!?」

カルム「……恐らくそうだろうな。」

トウコ「上等じゃない。休憩はここまでよ!あいつらも倒すわ!」
 ▼ 375 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 20:22:01 ID:UDlMZ8/6 [2/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
出てきたのは、ネオシルフが製造していたネオ・ポケモンによる迎撃部隊だった。
海を渡って次々島の外へと飛び出すネオ・ポケモンに対し、各地方のメンバーは迎撃を開始した。

グリーン「1匹たりとも漏らすなよ!あいつらが全て終わらせるまで持ち堪えるんだ!」



―島の中―
リュウト「これで最後だ!ルギア、“エアロブラスト”!エーフィ、“シャドーボール”!」

リュウトのルギア「ギャーーアアス!!」

リュウトのエーフィ「フィアッ!!」

ドォォン…

側近と交戦していたリュウト。遂に敵の軍勢を全滅させた。

側近「くそ…!我らが思想の為に負けられないと言うのに…!」

リュウト「さぁ、観念し―――


グラァッ…


リュウト「…っ!?何だ…っ!」
 ▼ 376 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 20:22:17 ID:UDlMZ8/6 [3/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
直後、島全体が大きく揺れる。
巨大なウルトラネクロズマの偽物の出現は島をも揺るがした。


/ シ…シカリ…! \


リュウト「この鳴き声は…!?うわっ!?」

ドシィィィン……

側近「ぐぅっ!?」

再び島が揺らぎ、側近はよろめいて…

ゴンッ!

側近「あぎゃっ!?…う〜ん…。」ドサッ

壁に頭を打ち、あっけなく気絶した。

リュウト「何だったんだ……。」
 ▼ 377 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 20:22:50 ID:UDlMZ8/6 [4/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
\ ガシャンッ! /


リュウト「……!?」


下の方で音がした。
リュウトは急いで駆け降りると、吹き抜けから信じられないものを見た。

リュウト「あれは…!?」

島の地下で、巨大なカプセルが先程の震動で砕け、中で製造されていた大量のネオ・ポケモン達が飛び出して行った。教団員の手持ちとなる事もなく、次々と島の外へと向かっていく。

リュウト「くっ…!あんなのが島の外…そらどころかこの海域を抜け出して各地方に上陸したらまずい…!
すまない、みんなもう一踏ん張りしてくれ!」

リュウトのエーフィ「フィィ!」

リュウトのリングマ「グーマ!」

リュウトのルギア「…。」コクン
 ▼ 378 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 20:23:39 ID:UDlMZ8/6 [5/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―島の頂上・空中スタジアム―
コウタ「くっ…!」

コウタのカイリキー「リ…キィッ…。」ドサッ

女王コウミ「ふふ、どう?これが私の真の力。もうコウタなんて、敵じゃないの。」

女王のメガガルーラ「ガルゥ…。」

ネオシルフの女王となったコウミと、コウタの戦闘は地上スタジアムにてスクリーンで映し出されている。
元々のコウミのポケモンは強化改造を受け、ステータスが上がった状態でコウタのポケモンと戦っているのだ。
 ▼ 379 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 20:23:57 ID:UDlMZ8/6 [6/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「ガルーラ…もう、あの頃の優しいおやこポケモンはいないのか…っ!」

女王コウミ「ガルーラもみんなも、この力で強くなったの。ネオシルフの力は、世界を変えられるわ。」

既に邪教の力の虜になってしまっていたコウミ。

コウタ(あのコウミが、こんなことを言うなんて……許せない…!ギャランツ……それに、



こんな並行世界を生んでしまう、非力な自分を!)ギリッ

コウタはカイリキーを戻し、次のモンスターボールを構えた。

コウタ「まだ終わっていないさ。行くぞウインディ!」ポンッ!

コウタのウインディ「ばうっ!」

かつてアローラで最初にチャンピオンになった男、コウタ。
しかしそれ程の強さでも、並行世界でコウミを助けられず、巨悪に負けた事でコウミが悪に堕ちる可能性がある事を身をもって痛感していた。

コウタ(あのコウミが、そう簡単にあんな奴らの言いなりになる訳がない…!一体、何があった…?それを知る為にも、まずはこのバトル、勝たなくては!)
 ▼ 380 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 20:24:18 ID:UDlMZ8/6 [7/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―島の頂上・地上スタジアム―
ネオ・ウルトラネクロズマ「キシャァァァアアア!!!」

ホップ「うわわっ、めちゃくちゃ撃ってくるぞ!?インテレオン“れいとうビーム”だ!」
ホップのインテレオン「うぉれおんっ!」

グラジオ「シルヴァディ、“かみくだく”!」
グラジオのシルヴァディ「シヴァッ!」

ドォンッ……

ネオ・ウルトラネクロズマ「……。」シュウゥ…

グラジオ「チィッ…!」

ホップ「効果はバツグンなんだよな…デカ過ぎてその分タフなのかあまり効いてなさそうだぞ…!?」

コウタを除く総力を以って、巨大なネオ・ウルトラネクロズマに挑む。習得する技の傾向、ネクロズマの能力やタイプを全員で共有し、挑みかかる。

その物陰にて…

メル「……。」
 ▼ 381 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 20:24:37 ID:UDlMZ8/6 [8/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
戦闘開始前、ユウリから物陰に隠れているよう促され、メルは遠くから見守っている。

メル「……あんな化け物相手に…皆は戦ってる……けど…。」チラッ

メルは自身のモンスターボールを見る。ギャランツとの戦いで、6匹中5匹が戦闘不能になり、残っているのは……。

メル「……やっぱり、メルも戦わないと…!

お願い…力を貸して…!」

6個目のモンスターボールの中にいるポケモンにそう呟き、拳を握り締め、メルはゆっくりと歩き出した。





Episode#34〜悲劇の死闘〜・完
 ▼ 382 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:34:19 ID:oOJEyv4A NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#35〜コウタ VS コウミ〜

―空中スタジアム―

コウタ「ウインディ!“インファイト”ッ!」
コウタのウインディ「ばうっ!!」

女王コウミ「ガルーラ、“いわなだれ”。」
女王のメガガルーラ「ガルゥッ!!」

ズ…ズゥゥン…

コウタ「………よしっ。」

女王のメガガルーラ「ガ…ガァァッ…。」

パキィィンッ…

メガガルーラの攻撃を制し、ウインディが勝利した。
するとメガガルーラは、他のネオ・ポケモン同様、光の破片となって消えた。
 ▼ 383 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:34:49 ID:c5F2cpi6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
女王コウミ「……まさか私のポケモンが倒されるとはね。
けど言ったでしょう、今の私にはお前はもはや敵ではない!所詮まぐれ!早々にお前も、お前のポケモンも葬ってやるわ!」ヒュッ…ポンッ!

女王のメガフーディン「フーッ…!」

コウタ「…。交代だ、ウインディ!」シュンッ

女王コウミ「へぇ…ガオガエンでも出すのかしら?」

コウタ「いいや、こいつにはここ一番で出てもらう。行くぞファイアロー!」
コウタのファイアロー「フィィアァァァッ!」

女王コウミ「ファイアローでスピード勝負?残念ね。超能力の前には無力よ、たとえ“はやてのつばさ”でもね…!フーディン、“サイコキネシス”!」

コウタ「………“ブレイブバード”!」

ヒュンッ…スパァァン!

女王コウミ「………何…ですって…?」

女王のメガフーディン「フ………ウッ!?」

“サイコキネシス”で縛り上げるより早く、メガフーディンの身体には風穴が空き、そこから光の粒子となっていく。
 ▼ 384 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:35:12 ID:.TkYg3rw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
女王コウミ「少し指示が遅れたのに…貫く方が早かった…!?」

コウタ「僕のファイアローには、誰も追いつけない。」

コウタ(…しかし、同じコウミでも、スピード勝負型と言うのはわかっていた筈………まさか。)

女王コウミ「…まぁ良いわ。ポケモン1匹を一撃で倒すだけのダメージと言うことは、それだけファイアローへの反動も大きい筈よ。さぁ、次!」ビュッ

女王のドヒドイデ「ドォォ〜…!」

コウタ「それもそうだな。なら…。」

女王コウミ「“はねやすめ”で回復しても、ドヒドイデで倒してあげるわよ?」

コウタ「交代だ。」シュンッ

女王コウミ「……チッ!」

コウタ(攻撃で倒さずとも、やはりあの構え…“トーチカ”か…“じこさいせい”と併せて自滅を狙う気だったな。)
 ▼ 385 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:35:56 ID:2Y2szINM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
お互いポケモンも技も知れている中、コウタはカイリキーが突破された後、少しずつ巻き返していく。
その中で、とある違和感を抱いていた。

コウタ(…確かにあのコウミのポケモン、能力が異常に強化されている。そしてボールから出てきた2匹のメガシンカ…やはりネオ・ポケモンにされたのだろう。

その強さが故の慢心?いや、それよりももっと根本的なこと…。)

コウタ「…。」
コウタ(さて、ドヒドイデを倒すのは、でんきタイプの技を覚えたポケモン、僕には3匹いるが、1匹は当然タイプ相性で出せない。もう1匹は…恐らく控えているリザードンもメガシンカしている事も考え、今は温存…つまり今出すべきは…!)

コウタ「…ヌメルゴン、行くぞ!」ヒュッ
コウタのヌメルゴン「ぬめぇぇごっ!!」ポンッ

女王コウミ「ふぅん。“10まんボルト”で押し切れるかしら?かつてより持久戦に強くなった、このドヒドイデをね!」
女王コウミ(それにしても、どう言うこと…?ガルーラに続いてフーディンまで…。“はやてのつばさ”とは言え、今の私のフーディンは強くなった上にメガシンカの力も確実に得ている。あの程度のスピードなんて、容易く捉えられる筈。

何より……パワーが、違う…?)

コウタが違和感を覚える一方、並行世界のコウミもまた、違和感を覚えていた。
 ▼ 386 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:37:16 ID:/aK6Jh0Y NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―地上スタジアム―

\ワァァァァァ!!/

ネオシルフ教団員の歓声に包まれた地上スタジアムでは、巨大なウルトラネクロズマの偽物の討伐線が行われていた。

ヨウ「アシレーヌ、“マジカルシャイン”!」
ヨウのアシレーヌ「しゃなっ!」ピカァァッ

マリィ「オーロンゲ、“DDラリアット”!」
マリィのオーロンゲ「ロォォンッ!」グルグルグルグル…ドスン!

ネオ・ウルトラネクロズマ「…!」

ハウ「き、効いてるよねー?」
ハウのジュナイパー「じっぱ…。」

ミヅキ「でかすぎて手応えがない…!」
ミヅキのジュナイパー「ジュナ…。」

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」

ビート「来ますか…!」

ネクロズマが攻撃態勢に入ったかと身構えるビート。しかし、ネクロズマの目線は、その奥に行っていた。

ザッ…
 ▼ 387 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:38:18 ID:K0eA3qw. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「…!」キッ

マサル「メル!?」

ユウリ「メルちゃん!?」

戦闘の最中、メルがマサル達の戦線に加わった。彼女の手には、モンスターボールが握りしめられていた。

メル「メルも戦う!」

リーリエ「メルさん!?危ないですよ!」

アトラ「OKメルちゃん、キミは先程までホントよく頑張ってくれた。まさかあの男を倒してしまうなんて大手柄だよ。だけど、今回はよりdangerousなんだ。大人しく隠れていたまえっ。」

メル「それでも、皆が戦っている中、メルだけ黙って見てられない!」
 ▼ 388 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:38:37 ID:LcJcXiWw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウミ「けど、メルちゃんの残りのポケモンは…!」

マサル「…。」

メル「お願い、力を貸して!」ヒュッ

メルはモンスターボールを放り投げた。
ボールが開き、ポケモンが飛び出す。
そこから飛び出てきたのは、周りが想像するような小さなポケモン・メルタン―――――の姿はなく…

ズシィィン!

メルのメルメタル「メルゥーーー!!」

体躯の大きい、メルタンの進化系と思われるポケモンだった。

マリィ「…これ、ホントにあのメルタンなん…?」

グラジオ「まさか…進化したのか!?」

マサル「………実はあの時。」
 ▼ 389 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:38:59 ID:try6yO7M NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜回想〜
―――島の内部にて、メルタンの仲間救助後

マサル『こ…この光は…まさか…!?』

メル『メルタン…!?』

カッ……

メルのメルメタル『メルゥゥゥゥ!!』

メル『メルタン……なの……?』

マサル『これがメルタンの進化系か…。』


〜終了〜
 ▼ 390 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:39:18 ID:tqjMNuzE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「……あの時、メルタンは進化した。それと……出発前にコウタの奴がメルタンについて調べてくれて、進化系があることも教えてくれた。名前は、メルメタルって言うそうだ。」

メル「うん…メルはまだ、戦えるよ!メルメタル!マサル達はメルや、あなたの仲間を助けてくれた、大切な人達なの!皆を助ける為に、メル達に力を貸して!」

メルのメルメタル「メルゥ!」

メルの訴えに応えたメルメタルは臨戦態勢に入り、ネオ・ウルトラネクロズマと対峙した。

ユウリ「凄い…!メルメタルって言うんだ…!」

ホップ「あのメルタンが、進化したのか!」

コウミ「これなら…!よーし、皆!」

マサル「メルに続くぜ!あの化け物を倒すぞ!」





Episode#35〜コウタ VS コウミ〜・完
 ▼ 391 6NpEuhCrOQ 21/08/31 22:41:04 ID:tqjMNuzE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
本日はこれで終わりです。
3話分アップしました。

今日の残りの時間と明日、それ以降も続きを描いて、出来次第順次更新していきます。
 ▼ 392 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:15:33 ID:CB/6iVXU [1/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#36〜女王の怒り〜

コウタ「ヌメルゴン、“10まんボルト”!」

女王コウミ「無駄よ。ドヒドイデ、“トーチカ”。」

コウタのヌメルゴン「ぬめぇえっ!!」バチバチィッ!

女王のドヒドイデ「ドィヒィー!」シャキンッ

放たれた電撃を、毒を帯びた棘に覆われた殻で防御するドヒドイデ。元々耐久力に秀でた堅牢なポケモンであるが、防御や回復の技も備えており、弱点となる技も防いでくる。

コウタ(“トーチカ”…幸いヌメルゴンにはドヒドイデに直接触れるような技はないから、“トーチカ”の毒は心配ない。それに…相手の攻撃技は“ねっとう”のみ。ドヒドイデには倒されないけど、やけど状態にはなり得るからな…時間をかけ過ぎて消耗するのは避けたい…!)
 ▼ 393 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:16:06 ID:CB/6iVXU [2/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
女王コウミ「随分と悩んでいるわね。けど、悩んだところで勝てないわ。」

女王コウミ(とは言ったものの、ガルーラとフーディンが早々に倒されるのは少し予想外ね。ニョロボン、リザードン、アシレーヌ…全員、でんきタイプの技が共通で弱点になっている。ヌメルゴンに“りゅうせいぐん”を撃たせたいけど…流石に“10まんボルト”を連続で撃ってくるでしょう。それなら、ドヒドイデでヌメルゴンを追い詰めて、リザードンで勝負をつけてあげるわ。)

コウタ「……。」

女王コウミ「たとえ“10まんボルト”が1発2発当たったところで、ドヒドイデをそう簡単に倒せない……こっちの世界でもあなたならわかるでしょう。」

コウタ「……そうだね。」
コウタ(“じこさいせい”と、交代で発動する特性“さいせいりょく”で、“10まんボルト”のダメージなんて簡単に取り返される。それなら…!)

女王コウミ「ドヒドイデ、相手の攻撃に臆することはないわ。いたぶってあげなさい!“ねっとう”!」

コウタ「……ヌメルゴン、“れいとうビーム”!」

女王コウミ「動きを封じに来たところね?けど、“ねっとう”が使えるドヒドイデにそんなものは無意味よ!」
 ▼ 394 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:16:33 ID:CB/6iVXU [3/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「確かにそうだな。だから、別にドヒドイデを直接凍らせようなんて考えちゃいない。」

女王コウミ「……これは…?」

ヌメルゴンの放った“れいとうビーム”はドヒドイデの周囲に氷の壁を形成した。

女王コウミ「何をするかと思えば…そんなもの、すぐに溶かせば何も問題ないわ!“ねっとう”!」

女王のドヒドイデ「ドイヒィッ!」ザバーッ

ドヒドイデは邪魔な壁を取り払う為、氷の壁を攻撃した。その時コウタは…

コウタ(構わない。邪魔な壁を除去してこちらへの攻撃が届くようにする為に、一度は壁を攻める必要がある。だからその間に…。)

コウタ「交代だヌメルゴン!ラプラス、頼むぞ!」シュンッ…ヒュッポォン!

コウタのラプラス「ラプゥゥ!」

コウタ(リザードンと戦う体力を残して、ラプラスで突破する!…それかもしくは。)

女王コウミ「へぇ…これまた、みずタイプの技のダメージが抑えられるポケモンね。“かみなり”を撃ちに来たのかしら?なら、ドヒドイデ、下がりなさい。」シュンッ

コウタ(…!)

女王コウミ「出なさい、リザードン!」

コウタ(来る…!さぁどっちだ…Xか?Yか?)
 ▼ 395 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:16:52 ID:CB/6iVXU [4/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ポンッ

女王のメガリザードンY「ガァァー!!」

コウタ(来た!)

カァァァッ…

メガシンカした状態で出てきたリザードンの力で、空中スタジアムに日差しが差し掛かる。

女王コウミ「晴天を前に、“かみなり”が当たるかしら!?」

コウタ「…残念。」

ポツ…

女王コウミ「…!?」

コウタ「今のコウミなら、これぐらい気付けたよ。」

ザァァァッ‼︎

リザードンが呼び寄せた“にほんばれ”は次の瞬間、早くも雨雲に覆われ、天候が変わっていた。
 ▼ 396 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:17:07 ID:CB/6iVXU [5/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
女王コウミ「……こっちのリザードンがどっちにメガシンカしてるかも分からないのに、指示したのは“かみなり”じゃなくて“あまごい”だったのね。」

コウタ「いやぁ、ドヒドイデを“かみなり”でまひ状態にでも出来ればなと思ったけどね。」

コウタ(と言うのは建前なんだけどね。ラプラスを出せば、リザードンが“ひでり”の方にメガシンカしていると仮定した場合、天候を変えられるリザードンを出さざるを得ない。“にほんばれ”ならみずタイプの技の威力を下げつつ、“かみなり”も当たりにくくできるからな。)

女王コウミ「おのれ…!天候を雨状態にすることを狙っていたのか!」

コウタ「さぁ、どうする。誰か1匹には“かみなり”が落ちるよ。」

女王コウミ「ぐっ…!」
 ▼ 397 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:17:24 ID:CB/6iVXU [6/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ(…それに、これで分かったことがある。通常ではあり得ないであろう力をつけたコウミ。だけど…。)

女王コウミ「なら、ニョロボン、行きなさい!」シュンッ…ポンッ

女王のニョロボン「ニョロォ!」

女王コウミ「いい気になるな!今のお前のポケモンの攻撃など耐えて、ニョロボンの“かわらわり”で砕いてあげるわ!」

コウタ「耐えられれば、だけどね。」

女王コウミ「!?」

バチバチッ…ズドォーーン!

女王のニョロボン「……―――。」パキィィンッ

女王コウミの目論見通りには行かず、ニョロボンの攻撃はラプラスに届くことなく、落雷に打たれて消え去った。

コウタ「確かに君は、奴等の力に魅入られ、自分の限界を超えたつもりなんだろう。」

女王コウミ「何ですって…?」
 ▼ 398 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:17:40 ID:CB/6iVXU [7/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「だが君がいた世界では、恐らく周りのトレーナーはネオシルフに消されたのだろう。君のバトル開始前の口ぶりからして、恐らく僕も…その様子ならハウ達も。」

女王コウミ「…それが何だって言うの?」

コウタ「……もう、競う相手も、高め合う相手もいない。そもそもそんなことする必要すらなくなった君は、そこで成長が止まった。その強さのまま、君は奴らの力を手に入れた。…まぁ、その時点で、向こうの僕よりも強くなったのだろう。カントー地方からの修行から、帰ってきた後だもんね。」

女王コウミ「…れ。」

コウタ「だがこっちの世界では、そんな支配からも解き放たれ、今でも切磋琢磨し合っている。勿論、こっちの世界の君、今下で戦っている“現アローラチャンピオンのコウミ”もね。」

女王コウミ「……黙れ。」

コウタ「あの頃の強さに不正改造の力を得て、それ以上高める必要もなくなった並行世界の君より、今もなお強くなり続けてるこっちの世界の君の方が、ずっとずっと強い。そして、僕らもまた、彼女に勝つべく修行中の身だ。
………今の僕は、僕らは、君が知っている僕らではないと思え!」

女王コウミ「黙りなさいっ!!黙れ黙れ黙れぇっ!!」
 ▼ 399 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:18:43 ID:CB/6iVXU [8/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタが女王相手に巻き返せた理由。
戦闘の最中に確信し、コウタは女王に言い放ち、女王は激昂した。

女王コウミ「これだから今のお前は憎い……!いつもそうよ…!誰よりも強かったお前に、私は一度も勝てなかった…!そして、遂にお前は…ッ!


あの世界で、そんな私を見捨てたッ!!」

コウタ「……ッ!?」
コウタ(………僕があの世界で、コウミを見捨てた…?…それが原因でコウミは…。

一体、何が…!?)

女王から放たれた衝撃の事実に言葉を失ったコウタ。女王は次のマスターボールに手をかける。

女王コウミ「リザードン、もう一度よ!もう一度天候を変え、ラプラスを焼き尽くせ!」ヒュッ

女王のメガリザードンY「ガァァッ!」ポンッ

カァァァッ

コウタ「戻れラプラス!そして行くぞ、ファイアロー!」シュン…ヒュッ

コウタのファイアロー「フィィィアッ!!」バサッ

コウタ(今はバトルに集中する…!)
 ▼ 400 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:19:03 ID:CB/6iVXU [9/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
女王コウミ「交代したところで倒される順番が変わっただけ!リザードン、“エアスラッシュ”!」

コウタ「貫けファイアロー!“でんこうせっか”!」

コウタのファイアロー「フィアッ!」

迫ってくる“エアスラッシュ”を回避しながら、高速でメガリザードンYとの距離を詰めていくファイアロー。だがリザードンは次の攻撃態勢に入っていた。

女王コウミ「接近戦になることなど見えている!“ドラゴンクロー”!」

コウタ「読まれていても構わない!“ブレイブバード”!」

女王のメガリザードンY「ガァァッ!」
コウタのファイアロー「フィアァァッ!」

ドォォンッ…
 ▼ 401 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:19:30 ID:CB/6iVXU [10/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタのファイアロー「フィアァ…。」ドサッ

コウタ「…ここまでありがとう、ファイアロー。戻って休んでくれ。」シュンッ

先の戦闘で、メガフーディンを倒した際に受けた“ブレイブバード”の反動。
メガリザードン戦で、“ドラゴンクロー”を凌ぐ為に再び“ブレイブバード”。回復の間も無く、“ドラゴンクロー”被弾のダメージと合わせ、遂に耐えきれずに戦闘不能となってしまった。

女王コウミ「アハハハハ!!回復すらできずに、頼みのスピード自慢は落ちたわ!」

コウタ「スピード自慢はまだいるんだよ!ウインディ!」ヒュッ
コウタのウインディ「ばうっ!」

女王コウミ「ならば交代!ドヒドイデ!」シュンッ
女王のドヒドイデ「ヒデーッ!」ポンッ

コウタ「…からの、即交代だ!」シュンッ

ウインディを見せたと思いきや、ドヒドイデ交代を見てすぐにウインディを戻した。

コウタ「ヌメルゴン!」ポンッ

コウタのヌメルゴン「ぬめぇんご!」

繰り出したのはラプラスではなく、再びヌメルゴンだ。
 ▼ 402 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:19:50 ID:CB/6iVXU [11/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
女王コウミ「ラプラスではないのね。まぁ良いわ。」

コウタ(ここでリザードンが“ドラゴンクロー”でヌメルゴンを倒す為に戻るか、ドヒドイデで耐えるか…いや、ここは…。)

女王コウミ(ドヒドイデを倒す為に“10まんボルト”を撃つか…。けど、それぐらいなら耐えるわ。)

コウタ「“れいとうビーム”だ!」

先程のヌメルゴンVSドヒドイデの対面同様、“れいとうビーム”による防壁をドヒドイデの周りに発生させた。

女王コウミ「またさっきみたいに交代の時間稼ぎかしら!?戻りなさいドヒドイデ!」

コウタ(来た…!撃つなら、今!)

女王コウミ「リザードン、再び舞い降りなさい!」ポンッ

女王のメガリザードンY「リザァッ!」

コウタ「“りゅうせいぐん”!」

女王コウミ「交代…じゃない!?」

コウタのヌメルゴン「ぬめぇぇぇ〜〜………ごぉぉぉんっ!!!」カッ

咆哮と共に、隕石を天空から呼び寄せ、メガリザードン目掛けて落としていく。
 ▼ 403 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:20:09 ID:CB/6iVXU [12/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
女王コウミ「リザードン!今のお前なら造作もない!“エアスラッシュ”でヌメルゴン諸共迎撃せよ!」

女王のメガリザードンY「リザァァ!」ビュビュビュッ!

“りゅうせいぐん”と“エアスラッシュ”がぶつかり合い、その内の数発ずつは…


女王のメガリザードンY「ガァ―――アッ…!」ズドドドッ‼︎

コウタのヌメルゴン「ごぉっ…!」ズババッ‼︎

ヌメルゴンの方にも飛んできた空気の刃、撃ち漏らした残りの隕石がそれぞれ直撃し、両者ともに戦闘不能となった。

女王コウミ「チッ…リザードンまで倒されるなんて…!」

コウタ「ヌメルゴン…ありがとう。リザードンを倒せたのは大きいよ。」シュンッ

女王のメガリザードンYは消滅し、コウタは倒れたヌメルゴンを戻す。

女王コウミ「この…!この世界でもお前は…!」ギリ…

コウタ「…。」
 ▼ 404 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/01 12:20:27 ID:CB/6iVXU [13/13] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタを睨みつける女王。彼に対し好意を抱いていたコウミはそこにはいなく、向けられているのは憎悪である。

コウタ「…別世界とは言え、今の君にこんなことを聞くのは図々しいかもしれないが…。」

女王コウミ「何があった、とか聞くつもり?」

コウタ「……ああ。僕は君がいた世界で何があったか…特にその世界で僕は何があって君を見捨ててしまったのか、その経緯に、僕は心当たりがない。

……この戦いが終わったら、話してもらいたい。」

コウタの条件提示に、女王は更に怒る……と思われていた。

女王コウミ「…そうね、この世界のお前は、あの世界のお前とは違うのね。いいわ。勝てたら教えてあげる。私のいた世界で、お前が何をしたのか…もっとも…


最後に勝つのはこの私。あなたの賭け、叶うことはないわ。」ヒュッ

女王のドヒドイデ「ヒデーッ!」ポンッ

コウタ「………僕は、勝ってみせるよ。負けたら、僕も、下で頑張っている皆も、ただでは済まない。……こっちの世界だろうとあっちの世界だろうと、僕は僕だ。そんな僕がこんなこと言っても君には響かないかもしれないが…少なくとも僕は、できるものなら君を救いたい。……ラプラス、頼むぞ!」ヒュッ

コウタのラプラス「ラァプッ!」ポンッ





Episode#36〜女王の怒り〜・完
 ▼ 405 カマル@すくすくこやし 21/09/02 22:06:46 ID:cnmY9Dro NGネーム登録 NGID登録 報告
ここのコウタってメアリースーみたいだな
 ▼ 406 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:43:26 ID:/oNQfb3A [1/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#37〜鋼の守護神〜

―地上スタジアム―

メル「メルメタル、“ラスターカノン”!」

メルのメルメタル「メェタァ!」ビーーッ!

マサル「ゴリランダーも行くぜ!“ドラムアタック”!」

ユウリ「エースバーン、“ダストシュート”!」

ホップ「インテレオン、“あくのはどう”だぞ!」

ゴリランダー&エースバーン&インテレオン「グラリラー!/ふぁいにー!/うぉれおん!」

グラジオ「…マサルだけ、あえて効果いまひとつの技を選択していると思ったが、“ドラムアタック”の追加効果か。」

マリィ「あたし達もやるよ!オーロンゲ、“ソウルクラッシュ”!」
マリィのオーロンゲ「オロォン!」ブォンッ

ビート「ブリムオン、“マジカルシャイン”!」
ビートのブリムオン「ふぅ〜♪」カッ

アトラ「オマエらばっかに良いとこさせねーっての!イオルブ、“むしのさざめき”だぁ!」
アトラのイオルブ「ビーッ。」キィィィン
 ▼ 407 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:44:09 ID:/oNQfb3A [2/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタと並行世界の女王コウミが空中スタジアムで交戦している一方、地上スタジアムではメルの攻撃指示を皮切りに、ガラルメンバー達も攻撃を再開する。巨大なネクロズマと言えど、マサル、マリィの指示した攻撃技の追加効果、インテレオンの“あくのはどう”、エースバーンの“ダストシュート”によるひるみ、どく状態で少しずつ追い詰めていく。

コウミ「私達も続くよ!アシレーヌ、“ムーンフォース”!」
コウミのアシレーヌ「しゃぁぁぁ…なっ!」カッ

ハウ「ジュナイパーも行くよー!“かげぬい”!」
ハウのジュナイパー「じっぱぁ!」ドシュゥッ

リーリエ「皆さんは私がお守りします!ピッピさんは“リフレクター”、アブリボンさんは“ひかりのかべ”です!」
リーリエのピッピ「ぴっぴー♪」シャキーン
リーリエのアブリボン「ぶりぶりぃ〜♪」シャキーン

グラジオ「シルヴァディ、悪しき龍の虚像を屠れ!“シザークロス”!」
グラジオのシルヴァディ「シヴァッ!」ズバズバァッ!

ヨウ「ミヅキ、オレ達もやるぜ!アシレーヌ、“マジカルシャイン”!」
ミヅキ「上等!ジュナイパー、“かげぬい”!」

ヨウのアシレーヌ「しゃなぁっ♪」カッ
ミヅキのジュナイパー「じゅなっ!」ドシュゥッ

リーリエの加護を受けたメンバーは、元々持っているウルトラネクロズマのタイプの情報から最大打点の技でダメージを与え続ける。コウミが先頭に立ち、その後他のメンバーも後に続いた。
 ▼ 408 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:44:36 ID:/oNQfb3A [3/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
ネオ・ウルトラネクロズマ「シ……シカ……!」ドドドッ…

流石に少しよろけるネクロズマ。しかし、すぐに体勢を立て直してしまった。

ネオ・ウルトラネクロズマ「キシャァァァアアア!!!」ドドドドッ

禍々しい咆哮に変わり、“パワージェム”、“りゅうのはどう”を地上のあちこちに乱射した。


「うわぁぁぁーっ!!」


特性“フレンドガード”、技“リフレクター”、“ひかりのかべ”によりダメージを抑えても、地形ごと抉るような攻撃にトレーナーも吹っ飛ぶ。

\流石は我らの光の守護神、ネクロズマだ!!/

\あのガキどももその光で照らせー!/

\女王様も戦っておられるぞ!/

世界を救う為の決戦で、これ程アウェーな状況が続くマサル達。彼等が押せばスタジアムの観客はしらけ、彼等が押されればスタジアムの観客は熱狂する。

メル「うぐ…メルメタル、皆、大丈夫!?」
メルのメルメタル「メァ…タッ…!」

マサル「…こっちは無事だ、コウミ達は!?」

コウミ「わ、私達も無事だよ!」

すぐに全員立ち上がり、戦闘の続行が可能な状態であった。
 ▼ 409 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:45:03 ID:/oNQfb3A [4/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
メル「メルメタル、“ダブルパンツァー”!」

メルのメルメタル「メルゥゥゥ!!」ギュルルルル

高速回転しながらその剛腕を連続でネクロズマに叩き込む。

マリィ「な、なんね!?あの技は!?」

グラジオ「オレも見たことがない…メルメタルの新技か!?」

ズドン!

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカ…リ…。」

メル「これなら、“ラスターカノン”よりは効いてるかも。」

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」ズアァァッ!

ネクロズマが“りゅうのはどう”を放つ。だが周囲へ乱射していた先程と違い、今の攻撃はメルメタルのみに狙いを定めている。

マサル「メル、危ない!」

メル「“10まんボルト”!」

メルのメルメタル「メタァッ!」バチバチィッ‼︎

咄嗟の“10まんボルト”で“りゅうのはどう”の相殺を試みる。
衝撃波と電撃がぶつかり合う…が。

ズォォッ‼︎
 ▼ 410 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:45:27 ID:/oNQfb3A [5/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
メルのメルメタル「メ………メタ……!」ズシィン…

押し切られて“りゅうのはどう”がメルメタルに直撃する。効果はいまひとつだが、特殊攻撃への耐性が低いメルメタルでは、強化されている巨大なネクロズマの攻撃で十分なダメージを負った。

メル「メルメタル!」

ハウ「メルメタルって、はがねタイプだよねー?」

グラジオ「それでも吹っ飛ばされる程の威力とは…!」

ホップ「大丈夫かー!?メル!メルメタル!」

メル(うう…やっぱり強過ぎる…このままじゃ…メルが先にやられてしまう…!やられたら…メルもこの子も死んじゃう…怖い…!)ガタガタ

マサル「……ッ。メル。ここまでよく頑張ったよ。」

怯えるメルに、震えながらも声をかけたマサル。彼女を守ると約束したマサルは、これ以上の戦闘は困難と判断し、メルを逃すことを考えた。

メル「メル…ダメだった…!このままじゃ…!」

マサル「……あとは俺達で何とかする。だから…。」

その時だった。
 ▼ 411 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:46:08 ID:/oNQfb3A [6/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
\シュイィィン/

突如、マサル達ガラルメンバーとアトラの腕、そしてメルの鞄が光を帯びた。
正確にはメルの場合、鞄の中にあるものが光った。

ユウリ「この光…!?」

アトラ「嘘ォ!?ここで出来んの!?ダイマックスが!?」

ビート「…まさか先程の攻撃で、この基地全体が揺れて…?」

マリィ「実際どうなのかはともかく、これはチャンス!よーし…。」

メル「……あった!これ!」

メルは鞄の中で光っていた物体を取り出した。
メルの両親が遺したのはポケモン達と、このダイマックスバンドである。

マサル「…!そうか、それがあった!」

メルはダイマックスバンドを腕に装着し、メルメタルのモンスターボールを構える。

メル「メルメタル!!」

メルのメルメタル「メ…メタ…。」

ユウリ「メルちゃん!?それって…!」

リーリエ「間違いありません!ダイマックスバンドです!」

ヨウ「まさか、メルが使う気か!?」
 ▼ 412 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:46:26 ID:/oNQfb3A [7/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
シュウゥゥン…

ボールの中にメルメタルが戻り、そしてそのボールはどんどん巨大化していく。

メル「うっ…!重い…だけど…!」

サッ…

マサル「俺も持つよ。」

メル「マサル…!……うん!」

巨大化したボールが上手く持ち上がらなかったのを見て、マサルもメルと一緒にボールを持ち、投げられる体勢に入った。

マサル「よし、投げるぞ!」

メル「うん!」

マサル&メル「「せーの!!!」」ブンッ!

遂に、そのボールは天へと投げられ、空中でボールからメルメタルが解き放たれた。
 ▼ 413 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:47:05 ID:/oNQfb3A [8/15] NGネーム登録 NGID登録 報告




メルのキョダイメルメタル「メエェェェタァァァァ!!!」



 ▼ 414 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:47:37 ID:/oNQfb3A [9/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハウ「うわー!姿も変わったよー!?」

リーリエ「と言うことは、これがメルメタルさんのキョダイマックスですか!?」

アトラ「っべー…マジやっべーよこの娘…まさかこんな切り札を持ってたなんてマジやっべーよ…。」

マリィ「キョダイマックス、マリィが使いたかった…(´・ω・`)」

コウミ「あ〜…あはは…。」💦

キョダイマックスを果たしたメルメタル。全体的に大柄だったボディは一部が引き締まり、強靭な剛腕は更に巨大化した鋼の巨人へと姿を変えた。

ビート「状況は好転しました。悪くない展開ですね。」

マサル「よっしゃあ!!皆行くぜ!!俺達でメルを援護するぞ!」


「おう!」「うん!」「ええ!」「はい!」「おいっすぅ!」


ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」ズァァァ!
 ▼ 415 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:48:04 ID:/oNQfb3A [10/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサル「“りゅうのはどう”が来るぜ!」

ホップ「インテレオン、“れいとうビーム”!」
コウミ「アシレーヌ、“ムーンフォース”!」
リーリエ「ピッピさんも“ムーンフォース”お願いします!」

ホップのインテレオン「うぉれん!」
コウミのアシレーヌ「しゃあなっ!」
リーリエのピッピ「ぴっぴー♪」

ドォン…

3人の指示による一斉攻撃が放たれ、“りゅうのはどう”が相殺された。

グラジオ「攻撃の隙ができたぞ!」

メル「ダイマックスした時の技は…これ…!
メルメタル、“ダイサンダー”!」

コウタから借りていたロトム図鑑でメルメタルの技を再度調べ、選んだのはでんきタイプのダイマックス技である“ダイサンダー”。
効果はいまひとつだが、次以降のでんきタイプの技は威力が上昇する。

マサル「え…はがねタイプの技じゃないのか!?」

ヨウ「何か意図があるのか…?とにかくオレ達も攻撃するぞ!」

マサル「そ、そうだな!ゴリランダー、“はたきおとす”!」
ヨウ「アシレーヌ、“マジカルシャイン”!」
 ▼ 416 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:48:35 ID:/oNQfb3A [11/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」ビーッ

ミヅキ「“パワージェム”が来る!ジュナイパー、“リーフブレード”!」
ビート「ブリムオン、“あくのはどう”!」

ミヅキのジュナイパー「じゅなななっ!」
ビートのブリムオン「ふぅー♪」


次の攻撃はミヅキとビートが2人がかりで凌ぎ、メルメタルを守る。が、ミヅキの場合、ジュナイパーの技が近接技しかなく、その為に被弾してしまう。

ミヅキのジュナイパー「じゅなっ…!」ドォン

ミヅキ「ジュナイパー、大丈夫!?」

ミヅキのジュナイパー「じゅなっ…!」

すぐに態勢を立て直して立ち上がったジュナイパー。まだ戦えるようだ。

メル「メルメタル、もう一度“ダイサンダー”!」

メルのキョダイメルメタル「メルゥゥアァァァ!!」ズドーン!

再びネクロズマに巨大な雷を落とす。1発目の“ダイサンダー”により展開された“エレキフィールド”で威力は上がってるが、相性はいまひとつである。
 ▼ 417 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:48:58 ID:/oNQfb3A [12/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」
グァッ

マサル「あの巨体から…あの技は“スマートホーン”か!?ゴリランダー、奴のスピードを抑えるぞ!“ドラムアタック”!」
アトラ「イオルブ、“むしのさざめき”!」
ユウリ「エースバーン、“かえんボール”だよ!」

マサルのゴリランダー「ぐらぁぐらぁ!」ドコドコドン

シュルシュルシュル…

巨大な角を突き立てて突撃してくるネクロズマに、今度はマサル、アトラ、ユウリの3人で迎撃を試みた。
マサルで敵の攻撃の勢いを少しでも抑え、残りの2人で押し返す。

アトラのイオルブ「ピピピー。」キィィン
ユウリのエースバーン「ふぁいっ…にっ!」ドンッ!

ズズゥン…

ネオ・ウルトラネクロズマ「シ…シカ…!」
 ▼ 418 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:49:37 ID:/oNQfb3A [13/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
メル「……今よ!メルメタル、“キョダイユウゲキ”!」

ダイマックスが解ける寸前、最後に放った攻撃。
はがねタイプのダイマックス技、“ダイスチル”の様に見えるその攻撃は、“キョダイユウゲキ”の指示と共にメルメタルから放たれた。

ガキィィィン‼︎

ドロドロドロ…

鋼の柱がネクロズマに突き刺さり、その後その周囲で溶けた鋼の様なものが一瞬現れた。

マリィ「い、今の技…何があったん…?」

シュンシュンシュン…

そしてメルメタルのキョダイマックスは解け、元の姿に戻った。

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカ………!………!」

ヨウ「あの構え…“りゅうのはどう”か?」

ミヅキ「けどいつまでも撃って来ないよー?」

メル「……“キョダイユウゲキ”……相手はもう、同じ技を連続で使えなくするの。」

ビート「つまり、“いちゃもん”と言う技を使われた時と同じ…!?」

ホップ「けど、それってダイマックスには効かないんじゃ………まさか!?」
 ▼ 419 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:50:13 ID:/oNQfb3A [14/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサル「多分さっきの、並行世界のアトラの所で戦ったザシアンやザマゼンタの偽物と同じだろう。あれはただ単にでかいだけだ。ましてやこいつらアローラ地方からの敵なら、ダイマックスなんてものはそもそも知らないはずだ。」

コウミ「攻撃が不発になってるなら、今がチャンスよ!全員で一斉攻撃!」

全員「「おお!/はい!/うん!」」

その後、それぞれ各ポケモンに技を指示し、ネクロズマに全て直撃した。

ネオ・ウルトラネクロズマ「グェ……ェェアァァ…!」

禍々しい呻き声を上げ、ネクロズマは…





ズゥゥン…



光る翼や尻尾は消え、残った金色の甲殻は輝きを失って黒くなり、地面に倒れ伏した。


 ▼ 420 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/03 22:50:33 ID:/oNQfb3A [15/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザワ… ザワ…


ネオ・ウルトラネクロズマが倒れ、会場の観客、もとい教団員はざわつき始めた。

マサル「よっ……しゃあぁぁー!!」

メル「やった!勝てた!勝てたよ!」

リーリエ「メルさんのお陰です!ありがとうございます!」

ハウ「大手柄だよー!」

マリィ「メルちゃんと、皆で掴んだ勝利ばい!」

ビート「…フッ!周りと来たら、盛り上がるばかりか、ぼくらの勝利が納得いかないみたいですね。」

グラジオ「熱狂した会場など、見事に冷ましてやったな。」

静まった会場とは対照的に、マサル達は勝利を分かち合い、喜び合っていた。





Episode#37〜鋼の守護神〜・完
 ▼ 421 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 09:59:36 ID:FxZ2clMU [1/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#38〜光喰らう凶龍〜

―空中スタジアム―

コウタ「これで、ドヒドイデ撃破ッ!ラプラス、とどめの“かみなり”!!」

コウタのラプラス「ラプラァァァ!!」

ゴロゴロ…ズドーン!

女王のドヒドイデ「ヒ…ヒデ…―――。」プスプス…パリィィン

怒涛の“かみなり”連打による力押しに、ドヒドイデもいよいよ耐久し切れなくなり、力尽きた。

しかし、そのせいでラプラスは“かみなり”をあと数発しか撃てず息もあがっており、コウタの残る他の手持ちは軽微なダメージを負っているウインディと、全快のガオガエン。

対して女王は残りの手持ちはとうとう1匹になったが、その1匹は彼女の切り札にして、コウタの残りの手持ち2匹に有利なアシレーヌ。
 ▼ 422 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:00:02 ID:FxZ2clMU [2/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
女王コウミ「………ここまで追い詰めるなんてね…だけど、ここまでよ。
舞い降りなさいアシレーヌ!」ヒュッ

\ポォン!/

女王のアシレーヌ「……。」

コウタ「アシレーヌ…やはり君まで…。」

コウミ、ハウと共にしまめぐりを始めた頃、コウミが最初に選んだアシマリは美しく進化した、彼女の一番のパートナー。
そのパートナーも、ネオシルフの手によって、無慈悲な兵器に変えられてしまっていた。

女王コウミ「さぁ…行きなさいアシレーヌ!」

女王のアシレーヌ「…!」

コウタ「……ッ、迎え撃つぞ、ラプラス!」

コウタのラプラス「ラプッ!」

コウタ(ガオガエンに繋ぐまで、出来る限りダメージを与えなくては…!)
 ▼ 423 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:00:54 ID:FxZ2clMU [3/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
―地上スタジアム―

マサル「ようやく化け物は倒した!あとはコウタが、女王との決着をつけるだけだぜ!」

コウミ「コウタ…頑張って…!」

ズ…

ホップ「? なぁ、何か今、変な音がしなかったか?」

マリィ「変な?どんな音さ。」

ズ… ズ…

ビート「……何かが動いている?」

アトラ「えー?何かがー?その何かってのは一体な………んだ…よ…?」

不審な物音に反応し、一番先に振り向いたアトラは開いた口が塞がらなかった。

マリィ「え…!?」

メル「……!そんな…!?」

グラジオ「…バカな!?」
 ▼ 424 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:01:17 ID:FxZ2clMU [4/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
\ワァァァァァ!!/


巻き起こる教団員達の大歓声。
絶望した様な表情のマサル達。

彼らが見た光景、それは…

倒した筈の巨大なウルトラネクロズマが、再び光を帯びて復活した光景だった。

ユウリ「嘘でしょ…!?やっと…やっとの思いで倒したのに!!」

リーリエ「ひどいです!ひどすぎます!」

ハウ「ま、また戦わなきゃいけないのー!?」

ヨウ「また復活したって、また倒してやるよ!」

コウミ「…!?待って、何か来るわ!」
 ▼ 425 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:01:41 ID:FxZ2clMU [5/110] NGネーム登録 NGID登録 報告




ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ……!」キィィィ…



力を溜めたウルトラネクロズマ。そして次の瞬間。



ゴオオオオオオオ‼︎


巨大な光の柱を周囲に複数発生させた。

 ▼ 426 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:02:06 ID:FxZ2clMU [6/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウミ「これ…“フォトンゲイザー”なの!?」

グラジオ「何故こんなにたくさん…ッ!?」

大量の光の柱を自身の周囲へと放出したネオ・ウルトラネクロズマ。その威力は地上スタジアムの観客席をも一部破壊し、流石の団員達もたまらず逃げ出した。

\うわぁぁぁ!!/

\我らが神の本気だぁぁ!!/

\こ、こっちにも流れ弾だぁぁ!!/

必死に避けるコウミ達。
光の柱が次々襲いくるその様子は、コウタやコウミが知っている“フォトンゲイザー”とはまるで別の技に見えた。

マサル「あっぶねぇ…やっと攻撃が止んだ…けど何でまた復活しちまったんだ!?」

ビート「くたばり損ないめ…。」

ヨウ「アシレーヌ、もう一回倒すぞ!“マジカルシャイン”!」
ヨウのアシレーヌ「しゃなるんっ♪」ピカァッ

煌めく光を放ち、ネクロズマを攻撃するヨウのアシレーヌ。
その後、ネクロズマは再び力を溜め、技の構えに入った。

ミヅキ「またあの技が来る!」
 ▼ 427 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:02:26 ID:FxZ2clMU [7/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」

そして、今度は光球を複数放った。

ヨウ「来た!アシレーヌ、避け―――
ビート「くっ、ブリムオン、“あくのはど―――

ズバァァァァッ!

回避も防御も間に合わず、光球は光の柱となり、2人と2匹を巻き込んだ。

ユウリ「ビート!?」

ハウ「ヨウー!」

皆が二人の方を向くと、そこではアシレーヌとブリムオンは倒れ伏し、ヨウとビートも倒れていた。

ヨウ「ぐ…やりやがったな…。」
ビート「ですが、まだまだ…!」

2人が立ち上がろうとしたその時…
 ▼ 428 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:02:43 ID:FxZ2clMU [8/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヨウ「あがっ!?」ドクンッ!
ビート「うぁっ!?」ドクンッ!

直後、異変が起きる。
2人の体から、何か光の様なモヤが抜けていくかの様に見えた。

ヨウ「う………あ……な……なん…だ…こ………れ…………。」ドサッ

ビート「ぐ………なに………か…が…から…だ………から………ぬ…け…。」ドサッ

何かを喋りかけ、そのまま2人は力尽き、動かなくなった。

ミヅキ「ヨ、ヨウ…?ヨウ!?」

マサル「ビート!?どうしたんだ、ビートッ!!」

皆は急いで2人に駆け寄る。だが2人はまるで死んだかの様に動かなくなっていた。


「ハハハハハハ!!!」


直後、スタジアム全体に不愉快な笑い声が聞こえた。
 ▼ 429 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:03:07 ID:FxZ2clMU [9/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオ「…貴様ァ!!」

振り返った先にいたのは、教団の教祖であるギャランツだった。

ギャランツ「我らの神・ネクロズマの裁き。それは抗うものに浄化の光を与え、その魂を抜き取る力!!最早その2人はただの人形に過ぎません。

もっとも、すぐさま消滅させず魂を抜き取ると言うことは、まだまだ不完全ですがね……この聖戦で貴様ら全ての魂を喰らう頃には、逆賊を完全に消し去る程の力を得るでしょう!!」

ミヅキ「そんなっ…起きて!起きてよ!ヨウッ!!」ポロポロ

ヨウ「…。」

マサル「ビートッ…ビートッ………!くそぉっ!!」ドンッ!

ビート「…。」

どれだけ呼びかけても、ゆすっても、2人は目を覚まさない。ミヅキは悲しみ、マサルは拳を床に叩きつける。
 ▼ 430 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:03:24 ID:FxZ2clMU [10/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウミ「そんな…!……ギャランツ、あんた!」キッ!

グラジオ「いい加減にしろ!どこまで命を弄べば気が済むんだ!」

ギャランツ「我々の思想に従わない者こそ悪!我々に楯突く者など、報いを受けて当然なのです!」

アトラ「ったく話が通じねぇなぁ!こんなバケモンとっとと倒してその口きけなくしてやるよ!イオルブ、“むしのさざめき”!」

メル「皆にまで手を出すなんて許せない!メルメタルは“ダブルパンツァー”!」

グラジオ「シルヴァディ、“かみくだく”!」

コウミ「アシレーヌ、“ムーンフォース”!」

 ▼ 431 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 10:03:47 ID:FxZ2clMU [11/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
―空中スタジアム―

コウタ「……よくやってくれた、ラプラス。」シュンッ

コウタは戦闘不能になったラプラスを戻す。

コウタ「終わらせるぞ、ガオガエン!」ヒュッ

コウタのガオガエン「ガァァ!」ポンッ

コウタは遂に6匹目の相棒、ガオガエンを繰り出す。そして、女王最後のポケモンであるアシレーヌと対峙した。

女王のアシレーヌ「……。」

女王コウミ「…ここ一番、で出るんだっけ?今更出てきたって遅いわ、ガオガエン。」

コウタ「まだ終わっていない。この勝負、必ず決める。ラプラスや他の皆がここまで頑張ってくれたんだ。無駄にはしないさ。」
コウタ(事実、今僕の残りの手持ちはウインディとガオガエン。アシレーヌにはどちらも不利だが…ラプラスがアシレーヌ相手にある程度ダメージを与えているから、まだ勝算はある…!)

女王コウミ「ふん。ならその自信、完璧に砕いてあげる。そして、下でお前の仲間達が散り行く様を見てると良いわ。」

コウタ「…ッ…そうは行くか…早くここを突破して、あの化け物を止める。そして、君も皆も救う。」

復活したネオ・ウルトラネクロズマは力を解放し、マサル達を襲う。
女王コウミは最後のポケモン・アシレーヌを繰り出し、コウタの相棒・ガオガエンとの決戦に臨む。

並行世界のネオシルフの脅威を止めるべく、マサル達とコウタの戦いは続く。





Episode#38〜光喰らう凶龍〜・完
 ▼ 432 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:48:17 ID:FxZ2clMU [12/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#39〜散り行く光、王の怒り〜

メルの活躍により、ネオ・ウルトラネクロズマは撃破されたかの様に思われた。
しかしその後、ネオ・ウルトラネクロズマは復活。周囲に“フォトンゲイザー”を放ち、直撃してしまったヨウ、ビートとそのポケモンアシレーヌ、ブリムオンはネクロズマに魂を奪われてしまう。

その様子を嘲笑い、残りのトレーナーの魂も吸い、ネオ・ウルトラネクロズマを完全体にしようと言うギャランツ。
完全体になってしまえば、その光でトレーナーやポケモンを即死させる最悪の兵器が誕生してしまう。

一方コウタ、女王コウミの戦いもまた熾烈を極めており、女王の最後のポケモンであるアシレーヌにより、遂にコウタのラプラスが倒される。
コウタは、残る手持ちのウインディ、ガオガエンの内、相棒のガオガエンで決戦に臨むのであった。

―地上スタジアム―
グラジオ「シルヴァディ、左へ回避!」
グラジオのシルヴァディ「シヴァアッ!」


ゴオオオオオ!


ホップ「インテレオン、右から来るぞ!避けろ!」
ホップのインテレオン「うぉれんっ!」


ゴオオオオオ!


アトラ「あーもう、そのまんま寝てりゃ良かったのに、起き上がってから暴れ過ぎで全然攻めれてなーい!」

マリィ「でも“フォトンゲイザー”がエスパー技なら…!オーロンゲ、“DDラリアット”決めちゃえ!」
マリィのオーロンゲ「オォーー!!」

防戦一方が続く中、戦況を動かそうとマリィが出る。
オーロンゲはあく、フェアリータイプを持ち、エスパータイプの技はあくタイプで無効化できる。タイプ相性を活かした突撃を試みたのだ。
 ▼ 433 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:48:53 ID:FxZ2clMU [13/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユウリ「!?マリィ、来るよ!」

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」ギュンッ!

マリィ「!?」

ドスゥッ…

マリィのオーロンゲ「カハッ…!」
マリィ「オーロンゲ!しっかり!」タッタッタッ



はがねタイプの技“スマートホーン”が直撃し、あえなく撃墜されてしまう。
落ちてきたオーロンゲにマリィは駆け寄った。

マサル「マリィ、危ない!!」ダッ!

マリィ「えっ!?」

倒れているオーロンゲと駆け寄ってきたマリィに、ネオ・ウルトラネクロズマは“フォトンゲイザー”を発動しようとしていた。

ドォォン…
 ▼ 434 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:49:15 ID:FxZ2clMU [14/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
結果、オーロンゲはゴリランダーが、マリィはマサルが救出した。

マサル「……マリィ、無事か!?」

マリィ「うう………た、助かったけん…ありがと…マサル…ッ!///」

「うわああああああ!!」

マサル&マリィ「!?」

別の方向から悲鳴が聞こえた。2人は振り向いて、顔が青ざめる。

メル「ユウリ!ホップ!そんな…!」
ユウリ「…。」
ホップ「…。」

グラジオ「………!キサマ…!」ギリッ

先程の“フォトンゲイザー”をマリィに放った後、更に2方向にも発射しており、ユウリ、ホップまでもが魂を奪われてしまっていた。

マサル「ヨウ…ビート……ユウリ………!ホップ………!」ギリッ

マリィ「こんな…こんなことが………!ユウリ!ホップ!みんなっ!!」
 ▼ 435 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:49:40 ID:FxZ2clMU [15/110] NGネーム登録 NGID登録 報告


その時、マサルの脳裏に、戦いに赴く前に聞いた言葉が蘇る。

〜回想〜

『コウミは、その戦いで一番先に殺されかけた。そんな時、僕は彼女を救えなかった。』

『パパと…ママは………イカダと……荷物をメルに持たせて……!自分達が食い止めている間に…逃げて………生き抜け……って……!』

『パパと…ママの船は……その後……!』

〜終了〜



マサル(目の前で、仲間が……!)
 ▼ 436 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:50:07 ID:FxZ2clMU [16/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサル「………許さねえ。」

ギャランツ「んん〜?」

俯きながら、ギャランツの方へと振り向いたマサルは、ふっと顔を上げる。その目からは涙が流れ、しかしこの上ない程の怒りに満ちた表情をしていた。

マサル「ギャランツ………お前だけは絶対に許さねえ。俺は…俺達は絶対にこの化け物を、お前らを………ぶっ飛ばしてやる!!!」

ギャランツ「……フフ、ハハハ、何をほざくと思えば、ハハ、ハハハハハハ!!

面白い!いいでしょう、見届けてあげますよ!!大義を担いだ貴様らが、無様に散り行く様を!!この眼に焼き付けてあげましょう…!!光栄に思うが良い……!!!」

マサル「黙って見てろ…その汚い口、開けなくしてやる!!」ダッ

マサルはギャランツから、ネオ・ウルトラネクロズマの戦線へと再び向き直り、合流するのであった。
 ▼ 437 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:50:32 ID:FxZ2clMU [17/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ピッピさん、アブリボンさん、再度………“ひかりのかべ”と“リフレクター”を……て……展開です……っ!」
リーリエのピッピ「ぴっぴー……。」キィィン
リーリエのアブリボン「ぶりぃ〜…。」キィィン

ハウ「ジュナイパー、“かげぬい”!」

ミヅキ「ヨウ…ヨウが…。」ポロポロ

リーリエとハウは戦闘を継続し、ミヅキは未だに動かなくなったヨウの前で涙を溢している。現在交戦中のメンバーに、この状況を悲しまない者はいないが、ミヅキは自身の相棒を失ったことに対するショックが強過ぎた。

そして、味方のサポートに徹するリーリエもまた、今にも泣きそうなのを堪えながら戦っている。1人、また1人と仲間が抜け殻にされ、心を痛めている。
その様子は、ポケモン達にも伝わっており、ピッピとアブリボンはリーリエとグラジオを時々悲しい視線を送る。

ミヅキ「ヨウ…ッ…。」

マリィ「ぐっ…!」

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」ズァッ

ネクロズマは再び“フォトンゲイザー”の構え。

アトラ「またあのメチャクチャな範囲攻撃が来るゥ!?死ぬ気で避けろぉー!」

ゴオオォォォッ!

再び光が拡散していく。
 ▼ 438 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:50:59 ID:FxZ2clMU [18/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキ「……!!」

ハウ「ミヅキ!しっかりして!ミヅ―――――

ハウが光に呑まれ、晴れた後、その場で糸が切れたかの様に崩れ落ちた。

ミヅキ「ハウまで………そんな……!」

グラジオ「ハウ…!クソ……!」

リーリエ「ハウさんっ!ハウさんまで…!」

ミヅキ「………ッ。やら…なきゃ…ごめん…ヨウ…ハウ…みんな…!」

ゆっくりと立ち上がり、ミヅキはジュナイパーの方を向く。

ミヅキのジュナイパー「……ジュナ。」コクン

ミヅキ「ごめんねジュナイパー…あたし、まだやるよ…!」

ミヅキ(絶対、マサル達や、上で戦ってるコウタに繋がなきゃ…!)
 ▼ 439 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:51:25 ID:FxZ2clMU [19/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
―空中スタジアム―
コウタ「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。」

女王コウミ「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。」

コウタのガオガエン「グルル…。」ボロ…

女王のアシレーヌ「……!」ボロ…

タイプ相性で不利なガオガエン、強化されたアシレーヌ相手に粘り、少しずつダメージを蓄積させていった。

女王コウミ「随分と粘ったようね…けど、これで終わりよ。」スッ…

コウタ(あれは…“アシレーヌZ”…。)

女王はZパワーリングにアシレーヌZを嵌める。

女王コウミ「よくもここまで喰らい付いてくれたわね…!お前諸共、この一撃で葬ってやる…!」

コウタ「…。」スッ

コウタもまた、Zパワーリングを構える。
 ▼ 440 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:51:40 ID:FxZ2clMU [20/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
女王コウミ「“ガオガエンZ”なんて無駄よ!アシレーヌの体力がここまで減らされているとは言え、そんなものでは倒し切れない!いや、その前にこの“わだつみのシンフォニア”で、流し去るまでよ!」

女王はZの舞を介することなく、既にアシレーヌはZワザを発動していた。

コウタ「…………いつ、僕が…この状況下で、“ガオガエンZ”を使うと言ったかな?」

女王コウミ「……!?」

キラン

ブゥゥン…

バチィッ‼︎

女王コウミ「ま…まさか…!?」
 ▼ 441 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:51:58 ID:FxZ2clMU [21/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタ「……行くぞガオガエン!



“スパーキングギガボルト”!!」

対アシレーヌの切り札として、“デンキZ”を用意していたコウタ。“かみなりパンチ”をZワザに変え、Zワザを発動した。

コウタ「言っただろ、相棒にはここ一番で出てもらうって!」

女王コウミ「そ…それぐらいのことで!!アシレーヌ!!あの程度の電撃、押し流せ!」

巨大な水のバルーンと、膨大な電撃がそれぞれ放たれた。

コウタ「行けぇぇぇぇ!!」

女王コウミ「消え去れ…!ガオガエンも…コウタも…!」

コウタのガオガエン「ガァァァァァァ!!!」バチィッ…ズバァァァァ!

女王のアシレーヌ「………!」ザパァ…
 ▼ 442 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:52:28 ID:FxZ2clMU [22/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
―地上スタジアム―

マサル「ゴリランダー、“はたきおとす”!!
リザードン、“ドラゴンクロー”!!
ザシアン、“かみくだく”!!」

マサル「カマスジョー、“じごくづき”!!
アギルダー、“むしのさざめき”!!
コオリッポ、“つららおとし”!!」

マサルは全てのポケモンを出撃させ、ネクロズマに怒涛の猛攻を仕掛ける。

ミヅキ「ジュナイパー、“かげぬい”連打ぁぁぁ!!」

コウミ「アシレーヌ、“ムーンフォース”!」

グラジオ「シルヴァディ、“シザークロス”!」
 ▼ 443 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 12:53:00 ID:FxZ2clMU [23/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ピッピさん、“ムーンフォース”!アブリボンさんは“かふんだんご”!」

マリィ「オーロンゲ、かますよ!“DDラリアット”!」

アトラ「イオルブ、“むしのさざめき”!」

メル「メルメタル、“ダブルパンツァー”!」

マサルに続き、残りのメンバーも一斉攻撃を指示。
集中砲火は効いている様子だった。

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」グラ…

―空中スタジアム―
コウタのガオガエン「ガァアッ!!」バチィッ‼︎

女王のアシレーヌ「……!」ザパァ‼︎

稲妻とバルーンがぶつかり、火花を散らしていた。

ピシッ… ピシッ…

その衝撃に、少しずつ空中スタジアムがあちこちからヒビが入り始めていた。





Episode#39〜散り行く光、王の怒り〜
 ▼ 444 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:39:54 ID:FxZ2clMU [24/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#40〜女王、真実を知る〜

―空中スタジアム―

コウタのガオガエン「グゥゥ…!」バチバチッ

女王のアシレーヌ「………!」バチバチッ

2匹のZワザ、“スパーキングギガボルト”と“わだつみのシンフォニア”がぶつかり合い、その衝撃は空中スタジアム全体に響いていた。

バキッ! メキィッ…!
 ▼ 445 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:40:16 ID:FxZ2clMU [25/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタのガオガエン「がぉぐぅ………ガァァァァァァ!!!」

ズバァッ!

女王のアシレーヌ「……しゃなぁっ…!」

遂にバルーンを破り、電撃がアシレーヌを貫いた。

女王コウミ「…!」

ドォン!!

女王のアシレーヌ「…。」シュウゥゥ…

パキィッ

壁に打ち付けられ、アシレーヌも消滅した。

女王コウミ「……負けた…?私は………負けた…!?」

コウタ「………僕の、勝ち、だ…。」スタスタ…

女王コウミ「……。」

コウタ「……コウミ。」

コウタはコウミの元へゆっくり歩き、眼前に立った。
 ▼ 446 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:40:44 ID:FxZ2clMU [26/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタ「教えてくれ。君がいた世界で、何があったんだ。」

コウタは頭そう言いながら、女王コウミに頭を下げた。

女王コウミ「……あの時。」

〜女王の回想〜

―並行世界のアローラ地方・ネオシルフ海上拠点―

団員『おら!早く歩け!』

コウミ『やぁっ…!』

あの世界で、私もまた、お前やハウ……リーリエにグラジオもいたわ。彼等と共にネオシルフと戦っていた。

だけど、その途中、非力な私はホワイトタイガーに捕まり、1人先にネオシルフの本拠地に連れて来られた。

ギャランツ『手荒な真似はよしなさい。彼女には、我々の女王となっていただくに相応しい強さを持っていますから。』

カントー地方での修行を終えたばかりとは言え、私はそれまでコウタ、お前には一度も勝てなかった。

そして戦いの最中、私だけはネオシルフに捕まった。
なのにギャランツは、私を『強い』と言っていた。

意味がわからなかったわ。
 ▼ 447 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:41:16 ID:FxZ2clMU [27/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウミ『ッ!』バッ!

そして私は、団員達を振り切って抜け出し、みんな倒そうとしたわ。

コウミ『あんた達みたいな人殺しの女王!?冗談じゃないわ!』

私は戦った。
団員達全員を相手に戦った。

何人かは倒せた。けど…。

バシッ!

ドゴォッ!

ビリィッ!

コウミ『うぁぁ…!』

団員達は、数の暴力で遂に私自身にも攻撃を加え始めた。

ギャランツ『本当は我々も手荒な真似はしたくない…それ以上抵抗しないでいただけますか。さもないと、気象の荒い彼等は貴女をもっと傷付けてしまうでしょう。こればかりは私にも止められません。』

コウミ『ぐっ…!』
 ▼ 448 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:42:11 ID:FxZ2clMU [28/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
一度態勢を立て直そう、そう考えた私はアシレーヌ達を引っ込め、一度逃げ出した。

ギャランツ『……ふふふ。』ニヤリ

…こんな奴らに逃げてしまうなんてね。

そして逃げた先に、お前達もいたわ。

コウミ『はぁ、はぁ…………!?コウタ!?ハウに、グラジオ、リーリエ!?みんな追いついたの!?』

これなら…と希望が見えた私。

でも次の瞬間、お前達はその希望を踏み躙った。

パシッ!

グラジオ『……。』

コウミ『……!?』

グラジオは、手を取ろうとした私の手を払い、

ハウ『……。』
リーリエ『…。』

ハウとリーリエはその様子を見て嘲笑うかのような表情を浮かべた。

そして…コウタ…お前は…!
 ▼ 449 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:43:53 ID:FxZ2clMU [29/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガッ…

ギリギリ…

コウタ『………。』

コウミ『や………あぁっ……何するの………!?くる…しい…!』

私を掴み上げ、締め上げたわ。

最後まで誰も一言も発さなかった。

パッ……ドサッ

コウミ『けほ…けほ…どう…して……

私達は……アローラを…みんなを…めちゃくちゃにしたあいつらを………倒す為に……戦ってた筈…でしょ…!?

親も、友達も…仲間も…私達を支えてくれた、大人達も…みんな…あいつらに……!』

コウタ『……。』
 ▼ 450 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:44:13 ID:FxZ2clMU [30/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ズンッ!

コウミ『う………あ……。』

そして私は、そこでお前に蹴られ、目の前からお前達の姿が消えていくところで、意識を失った。

そこで私は、遂に見捨てられたんだなと思ったわ。
言葉すら発さず、それまでの思いごと捨てられた。

お前達は、戦いの途中で寝返ったんでしょうね。
捕まる程弱過ぎる私に呆れて…。

私は何のために戦っていたんだって…。



私は、強くなればこんなことにはならなかった。そう確信したの。

〜終了〜
 ▼ 451 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:44:52 ID:FxZ2clMU [31/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタ「そんな……ことが……!」ジワ…

コウタは女王の話を、最後まで真剣に聞いていた。そして、並行世界とは言え、自身の行いに涙した。

コウタ(僕が…僕らが、そんなことをする世界線があったなんて…!)



バキィッ!!


女王コウミ「…ッ!」

コウタ「スタジアムが!」


遂に、空中スタジアムは決壊した。

瓦礫と化したスタジアムは、四隅の剣のオブジェクトに張られたバリアも失い、地上へと落下していく。

コウタ「…!」
 ▼ 452 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:45:17 ID:FxZ2clMU [32/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタは、戦いに敗れ、満身創痍となった女王を見る。力無く落下し、このままでは頭から地面に激突してしまう。

コウタ「コウミッ!!!」

空中で、手を伸ばし、少しずつコウミに近づいていく。

ヒシッ

コウタ「くぅっ…!」

女王コウミ「…。」

女王の小さな身体を鎧ごと抱き締め、そのまま重力に従って落下していく。

コウタのガオガエン「がぉぐぅ!!」

同じく落下中のガオガエンは、空中の瓦礫から瓦礫へ飛び移り、女王を抱えたコウタをキャッチする。


ズゥゥン…


女王コウミ「………!?」

コウタ「コウミ……無事か…?」

女王コウミ「…何故。」

コウタ「並行世界で、僕らが君を見捨てたと言うのなら…せめて、こっちでは…!」

女王コウミ「…。」

女王は傷一つ負わなかった。
コウタが女王を庇っていたのだ。
 ▼ 453 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:46:03 ID:Ui1Mz9rk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「コウタ!無事か!?」

コウミ「コウタ!」

コウタ「みんな…。」

地上で戦っていたマサル達の声が聞こえる。

女王コウミ「……。」

グラジオ「……勝ったのか、あっちのコウミに。」

コウタ「……ああ。」

勝負には勝つも、素直に喜べない彼を見たマサル達もまた、何も言えなかった。何も言えるような状況ではなかった。


ギャランツ「女王!惑わされてはなりません!」

女王コウミ「!」
コウタ「ギャランツ…!」

ギャランツの声に振り向く2人。
 ▼ 454 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:46:22 ID:FxZ2clMU [33/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ギャランツ「女王よ、誑かされてはならない!彼等は、我々に刃向かう愚か者だ!!」

コウタ「…ッ。」

グラジオ「キサマ…!」

コウタ「いいんだ、グラジオ。」

リーリエ「でも!」

アトラ「なーにがあったのさ。」

女王から聞かされた、並行世界での自身の行いを聞いた彼は、何も言えなかった。




コツ… コツ… コツ… コツ…
 ▼ 455 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:46:53 ID:FxZ2clMU [34/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
その時、また足音が聞こえた。


ザッ…


コウタ「…!?」
女王コウミ「…お前達…!?何故…!?」


ギャランツの後ろから、横一列に並んだコウタ、ハウ、リーリエ、グラジオがいた。


ホワイトタイガー「They are humans in a parallel world.」

コウタ「並行世界の僕ら…!?だが…!」
女王コウミ「お前達…私が処刑した筈…!?」

キシャァァァアアア!!!

ネオ・ウルトラネクロズマの咆哮が聞こえる。

メル「く、来るよ!」

マリィ「皆避けて!」

リーリエ「コウタさん!そちらのコウミさんも!」

コウタ、女王以外はすぐに回避行動を取った。そして“フォトンゲイザー”が放たれる。
 ▼ 456 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:47:19 ID:FxZ2clMU [35/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタは立ち上がり、女王の手を引っ張って走った。

女王コウミ「離せ!何故私を!」

コウタ「君だって同じコウミだ!たとえ並行世界で僕が君を見捨てたとしても、せめてこの世界では…!」

女王コウミ「綺麗事を…!」



ドォン!


ギャランツ「ぬぉぉ…!」

ホワイトタイガー「Oh…!」

コウタ「あいつらにまで飛んできてる…!もう制御も効かないのか!」

女王コウミ「………なっ!?」

ギャランツ達にも流れ弾が飛び、ホワイトタイガー共々吹っ飛ばされて壁に打ち付けられ、気を失った。
そして、彼等の後ろにいた並行世界のコウタ達4人にも直撃した。

そして、その4人は…突如歪み始めた。
 ▼ 457 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:48:08 ID:FxZ2clMU [36/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
グニャア…

4人→ネオ・ゾロアーク4匹「ゲェェ…!」



女王コウミ「……!?」


不気味にも声を一言も発さなかった彼等の正体は、偽物のゾロアークだった。
そして4匹は、そのまま消滅した。

コウタ「ゾロアークだったのか…あの4人…!」
女王コウミ「そん…な……ま、まさか………!」
 ▼ 458 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 15:48:40 ID:FxZ2clMU [37/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜女王の回想〜
―並行世界・海上拠点内の闘技場―

十字架に磔にされていた4人
ハウ『コウミ…目を…覚まして…。』

リーリエ『どうして…こんなことに…。』

グラジオ『オマエは…アイツらに騙されてるのか…操られてるのか…?』

コウタ『ごめん…君を助けられなくて…ごめん……ね………。』


〜終了〜

女王コウミ(あの時は…見捨てておいて今更白々しいと思っていた…


じゃあ…あの時私を見捨てたのは………ゾロアークが化けた偽物…!?


そんな………それじゃあ、私がしたことは…………!!)





Episode#40〜女王、真実を知る〜
 ▼ 459 ゲキ@ゴーストメモリ 21/09/04 15:50:43 ID:dSQwGyXA NGネーム登録 NGID登録 報告
ゾロアークだけじゃなくメタモンとかも姿を変えられるんだし一言も発しない時点でおかしいと思えよ
 ▼ 460 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 16:54:18 ID:FxZ2clMU [38/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#41〜一筋の希望〜

ネオ・ウルトラネクロズマにより、次々と仲間の魂が奪われる。

ヨウ、ビート、ユウリ、ホップ、ハウはネクロズマの放った“フォトンゲイザー”により、動かなくなってしまった。

一方、コウタは遂に女王との戦いに勝利した。
そして女王から聞かされたのは、並行世界で自分達がコウミを見捨てたという出来事だった。

空中スタジアムが崩落し、ギャランツの後ろからはかつて女王を見捨てたと言う、並行世界のコウタ、ハウ、リーリエ、グラジオと思わしき人物が現れた。

ネクロズマが再び“フォトンゲイザー”を放ち、その流れ弾はギャランツやホワイトタイガー、並行世界の4人にも向かった。
並行世界の4人は“フォトンゲイザー”が直撃し、その正体を表した。彼等はギャランツがけしかけたゾロアークの偽物だったのだ。

そこで女王は真実を知った。




女王コウミ「……。」ガクッ

女王コウミ(私は…私は…!?)

コウタ「…コウミ。」

女王コウミ「…?」
 ▼ 461 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 16:55:06 ID:FxZ2clMU [39/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタ「君の…本来の仲間…君がいた世界の彼等の仇は取る。ようやく真実がわかった今、君のことは誰も責めないし責めさせない。……あっちの世界の僕らもね。」

女王コウミ「……何がわかるのよ…お前に…!」

コウタ「わかるよ…だって、同じ僕だからね。
コウタ(散々とボロボロにした上で、心身疲弊しきったところに、よりにもよってそれまで戦っていた偽物をけしかける……気付くことすらままならない程痛めつけられていたのか…。)

グラジオ「………まさかその様なことになっていたとはな。」

女王コウミ「グラジオ…?」

リーリエ「ひどすぎます、ネオシルフ!」

コウミ「悪いのは、あいつよ!」

マサル「お前を女王にしておきながら、実際にはお前を騙し、自分の仲間を殺させた。そのせいで…メルや俺達の仲間も…………あいつだけは俺も絶対許さねぇよ。」

女王コウミ「…!」

次々と皆が駆け寄ってきた。

ミヅキ、マリィ、アトラ、メルも頷いた。
 ▼ 462 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 16:55:29 ID:FxZ2clMU [40/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ………!」

コウタ「来るぞ…!」

マサル「よし、今度こそあいつを倒すぞ!」

女王コウミ「待って。」

マサル達を呼び止めた女王コウミは、頭に身につけていたティアラを手に持っていた。

女王コウミ「……ネクロズマ……いえ、あの化け物は、普通に攻撃しても何度でも蘇る。ただ一つの方法を除けばね。」

グラジオ「何!?」

メル「……!」

女王コウミ「あの化け物はまだ不完全……暴走する危険性さえ孕んでいた…そこで、暴走して制御できなくなった時は、このティアラを壊すの。これが、あの化け物の生命維持装置よ。」

アトラ「マジで!?それならさっさと―
女王コウミ「ダメよ。」

アトラ「なしてさー!それ壊せば解決するんだろー!?」
 ▼ 463 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 16:55:49 ID:FxZ2clMU [41/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
女王コウミ「確かに、普通ならこれを壊すだけで良い。けど、今あの化け物は、あなた達の仲間の魂を…。」スッ

女王がそう言いながら指を指した先は、ネオ・ウルトラネクロズマの頭部であった。

女王コウミ「あの頭についてる結晶……もとい、両眼の中に閉じ込めている。今倒れているあなたの仲間達は、まだ生死の境を彷徨っているだけなの。

今ここで、普通にこのティアラが壊れたら、その魂ごと消えてしまう。

だからあの眼を壊す必要がある。そして、あれを壊すにはこのティアラが必要よ。これを、どっちかの眼に直接ぶつけて、あとはポケモンの技を当てれば、化け物も消滅し、奪われた魂も戻って行くわ。」

マサル「…!まだ、みんなは助かるのか…!」

グラジオ「……あの世界で、あの化け物を生み出したネオシルフにいるオマエが言うなら、それは本当なんだろうな。」

女王コウミ「…このティアラ…私がぶつける!それで、償いになるとは思えない…けど!」

コウタ「…わかった、やろう!」
 ▼ 464 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 16:57:12 ID:FxZ2clMU [42/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
残ったメンバーの一部は飛行可能なポケモンにチェンジし、作戦が決行される。
マサルが“げんきのかたまり”を所持していた為、コウタとメルのファイアローとアーマーガアは回復した。

ミヅキ「地上から攻撃して少しでもネクロズマの注意を引くわ!」

リーリエ「私も頑張ります!」

マリィ「頼んだよ、空中部隊!」

アトラ「キミらこそ、生き残れよ!」

グラジオ「…今度こそ終わらせるぞ。」

コウミ「もう1人の私!しっかり捕まってて!」

マサル「俺とコウミで、女王を奴のてっぺんまで運ぶぞ!」

女王コウミ「……お願い。」

コウタ「気をつけてね、マサル!コウミ!それにみんなも!」

マサル「お前もな!」
 ▼ 465 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 16:59:53 ID:FxZ2clMU [43/110] NGネーム登録 NGID登録 報告

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ………!!」

マサル「向こうもやる気みたいだ!」

女王コウミ「ネオシルフの邪念と共に、あの化け物を葬り去る…!」

女王コウミ(そして…それが終わったら、私は…!)

コウタ「皆は絶対に助ける…!」

アトラ「ホントの最終決戦、開幕だ!」

メル「パパ…ママ…!メル、最後の戦い、みんなと共に勝って、生きてみせる…!」





Episode#41〜一筋の希望〜・完
 ▼ 466 ネッコ@こだいのおまもり 21/09/04 17:08:35 ID:/X3goNho [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
セレビィの力で過去をやり直させてあげたいぐらいだ
 ▼ 467 6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:20:12 ID:FxZ2clMU [44/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
短編集や番外編を更新したい気持ち、今はしまっておきます、今日明日での完結目指してスパートかけて、まだまだ更新していきます。


というかワンチャン今日完結するかもしれません。
最後までお付き合いいただければ幸いです。

次は17:30頃、42章を更新します。

うp主より。
 ▼ 468 ンパッパ@カチャのみ 21/09/04 17:23:45 ID:/X3goNho [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
今作のボリュームすごいよな
 ▼ 469 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:30:45 ID:VnlwlgC6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#42〜戦いに終止符を〜

魂を奪われた仲間を取り戻し、ネオシルフ最悪の兵器ネオ・ウルトラネクロズマを消滅させる為、マサル達は戦闘を再開した。

その為には、巨大なネクロズマの頭部まで行き、結晶状の眼を女王のティアラで破壊、そこにポケモンの技を叩き込む事が必要だという。

女王自らの手でネクロズマを止める為、コウミのリザードンに女王を乗せ、コウタ、アトラ、マサル、メル、グラジオの5人は空中で、ミヅキ、マリィ、リーリエの3人は地上で援護することになった。


コウタ「こっちだ、化け物!ファイアロー、“でんこうせっか”!」
コウタのファイアロー「フィィィア!!」ビュンビュン

マサル「リザードン、“かえんほうしゃ”!」
グラジオ「クロバット、“シザークロス”!リザードン、“エアスラッシュ”!」

マサルのリザードン「ばぎゅあぁ!」ゴォォォ
グラジオのクロバット「バーット!」ズバァッ!
グラジオのリザードン「グォォォ!」ビュビュビュッ!

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」
 ▼ 470 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:32:11 ID:FxZ2clMU [45/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタのファイアローのスピードで撹乱しながら、マサル、グラジオは攻撃で注意を引く。そして、そこに更なる追撃をかける。

アトラ「イオルブは“むしのさざめき”、バルジーナは“ダブルウイング”決めちゃえ!」
メル「アーマーガア、“はがねのつばさ”!」

アトラのイオルブ「ピーッ!」キィィン
アトラのバルジーナ「クェーッ!」バサッバサッ!
メルのアーマーガア「カァァー!」キィン…スパン!


ネオ・ウルトラネクロズマ「キシャア…アァ…!」グラッ

よろめいたネクロズマは再び力を溜め、“フォトンゲイザー”の構えに入った。
 ▼ 471 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:32:33 ID:FxZ2clMU [46/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキ「撃たせない!ジュナイパー、“ふいうち”!」
マリィ「オーロンゲ、“ソウルクラッシュ”!」
リーリエ「ピッピさん、“ムーンフォース”!アブリボンさん、“かふんだんご”!」

ミヅキのジュナイパー「………ジュナ!」シュバッ!
マリィのオーロンゲ「ロォォン…ゲェッ!」ドガァッ
リーリエのピッピ「ぴっぴぃー♪」
リーリエのアブリボン「ぶりぶりぃ〜♪」

ドドドドドドッ


ネオ・ウルトラネクロズマ「シカリ…!」グラァッ

地上でも足を崩され、大きくよろめいたネオ・ウルトラネクロズマ。溜めていた光は霧散した。

マサル「よし!不発にできた!コウミ、行くんだぁっ!!」

コウミ「ええ!飛ばすわよ!」
女王コウミ「…!」ギュッ

コウミにしがみついた女王。コウミのリザードンはトップスピードでネクロズマの頭部に接近。
 ▼ 472 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:32:56 ID:FxZ2clMU [47/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ネオ・ウルトラネクロズマ「………シカリ!」キィィン

コウミ「しまっ…!」
女王コウミ「“スマートホーン”…!」

コウタ「“オーバーヒート”!」
コウタのファイアロー「フィアァァッ!」ボォン!

ゴアァァッ!

ネオ・ウルトラネクロズマ「シカ……!」

グラジオ「今だ!」

コウミ「たぁぁーーっ!」

ギュンッ!!

遂にネクロズマの頭部に急接近したコウミ。
 ▼ 473 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:33:13 ID:FxZ2clMU [48/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ネオ・ウルトラネクロズマ「ギ……!」ギチギチ

ミヅキ「あたしのジュナイパーの“かげぬい”と…!」

アトラ「ボクのイオルブの“サイコキネシス”で動きは縛った!」

ミヅキ「けど相手はでかいしそんなに長くはもたない!お願い、決めて!」

女王コウミ「これで………終わり………!」ビュッ

ガシャアァァァン!!!

女王コウミはネクロズマの眼を狙い、ティアラを強く投げつけた。
 ▼ 474 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:33:30 ID:FxZ2clMU [49/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ネオ・ウルトラネクロズマ「………オ。」




ネオ・ウルトラネクロズマ「オォオオォオォォォォォ○♪\#々△€―――*〆^―%>♭――オオ!!」サァァァッ

光の粒子となり、徐々に身体が下から崩れていくネオ・ウルトラネクロズマ。

女王コウミ「あの化け物にトドメを!」

マサル「リザードン、“ドラゴンクロー”!」
コウミ「リザードン、“ブラストバーン”!」

2人のリザードン「ばぎゅあぁっ!/ザァァ!!」





ドン……
 ▼ 475 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:33:55 ID:FxZ2clMU [50/110] NGネーム登録 NGID登録 報告



ネオ・ウルトラネクロズマ「―――――――ェアアアアアア!!!」ネオ・ウルトラネクロズマ「………オ。」




ネオ・ウルトラネクロズマ「オォオオォオォォォォォ○♪\#々△€―――*〆^―%>♭――オオ!!」サァァァッ

光の粒子となり、徐々に身体が下から崩れていくネオ・ウルトラネクロズマ。

女王コウミ「あの化け物にトドメを!」

マサル「リザードン、“ドラゴンクロー”!」
コウミ「リザードン、“ブラストバーン”!」

2人のリザードン「ばぎゅあぁっ!/ザァァ!!」





ドン……
 ▼ 476 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:34:21 ID:FxZ2clMU [51/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
パァァァァァァッ!!




攻撃が当たったネオ・ウルトラネクロズマの両眼から、奪った魂と思われる光が次々飛び出して行った。




―島の外―
ネオ・ポケモン達「――――――!」

パキィンッ

パリィッ

パキィンッ

トウコ「な…何…?」

リュウト「敵が、消えていく?」

グリーン「……ハッ!ってことはよ。」

カルム「…中で、あいつらが勝った。」

クリス「……!やった…!」

コウキ「これで、戦いは終わるんだ…!」

アクロマ「素晴らしいッ!グレートです!彼等がポケモンの力を最大限に引き出して、これ程の偉業を成し遂げてしまうとはッ!少年達はいつだって、私の想像を遥かに超えて行くッ!」
 ▼ 477 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:35:41 ID:FxZ2clMU [52/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
―地上スタジアム―
ミヅキ「ヨウ!ヨウッ…元に戻って、良かったぁっ!」ギューッ

ヨウ「へへ…心配かけてごめんな、ミヅキ。」

ビート「ようやく、終わったんだね。」

マリィ「うん。やっと、全てが終わったよ、今度こそね。」

ハウ「助かったー!」

ユウリ「マサル!コウミちゃん!それにじょお………そっちも、コウミちゃん!それにみんなのお陰ね!」

女王コウミ「やめて…私は…。」

コウミ「あなたが最後に、協力してくれたお陰だよ。」

コウタ「ああ。これで、もうこれ以上の被害は出ない。」

女王コウミ「みんな……!コウタも、みんなも、本当にごめんなさい…!」

コウタ「気にするなよ!僕こそ、君をそんな風にさせてしまって、申し訳なかった…!」

コウタ(しかし…暴走する可能性があったのはともかく、何故人を殺める力が不完全なまま、あのネクロズマを使ったのだろう…?)
 ▼ 478 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:35:59 ID:FxZ2clMU [53/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ホップ「マサル!メルも無事だな!」

マサル「ああ、最後まで、きちんとメルは無事だ。」

メル「パパ…ママ…メルは…………メル達は、やったよ……!」

女王コウミ「……あとは…元の世界に戻って、最後の仕上げが残ってる。」

マサル「………あっ!そうだった!」

グラジオ「……アクロママシーン、使うのだろう?」

女王コウミ「……えっ、RR団の時にアクロマさんが使ってたマシン…あるの!?」

マサル「ああ。他の連中も、倒して元の世界に送り返す為にな。」

マサルは、それまでの悪の組織との戦いや、その後元の世界に全員を送り返していた旨を説明した。

女王コウミ「………じゃあ、これで最後。」バッ

女王は両手を広げた。
 ▼ 479 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:36:15 ID:FxZ2clMU [54/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
女王コウミ「あいつらが…あそこで伸びているギャランツとホワイトタイガー、あいつらが目を覚まさない内に。私達を…。」

マサル「……わかった。これで本当に終わりだ。」

コウタ「……さよならだ。」

コウミ「…生きてね…!」

ハウ「あの世界で生きれなかった、人達の分まで…ッ!」

女王コウミ「………そう…ね…。」

ビート「時間がありません。さぁ、マサル君。」

マサル「あぁ…。」カチッ




ギュイィィッ…



シュン…
 ▼ 480 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:36:35 ID:FxZ2clMU [55/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
女王コウミが時空の歪みの中に姿を消したと同時に、気を失っていたギャランツ、ホワイトタイガー、そして残りの兵士達も皆、消えていった。


マサル「…これで、全て終わったな。」

アトラ「ボクらの勝利、だね!」

コウミ「…うん!」

コウタ「ああ。」

スタジアムの開けた空から、陽の光が差し込んでいた。


 ▼ 481 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:36:55 ID:FxZ2clMU [56/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
―並行世界のアローラ地方・海上拠点―


シュウゥン

女王コウミ「…戻って来れたのね。」

そこは、海上に作られたネオシルフの拠点。今はもう、完全な宗教組織としての側面しか持たない巨大要塞だった。

女王コウミ(『生きてね』、か…。)

女王コウミ「…最後の仕上げをしなくちゃ。」

女王はボスの間の玉座に向かい、コンピュータを操作し始めた。

ピッ…ピッ…ピーーーー

女王コウミ「全ネオ・ポケモン。システムダウン。

そして、今各島にいる一般市民の洗脳、解放。」

女王コウミ「団員達は…市民達と違い、完全に忠誠を誓っているから、彼等には適用されないわね…なら、これでいよいよ…。」
 ▼ 482 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:37:14 ID:FxZ2clMU [57/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
―拠点内部―

???「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…!」タッタッタッタッ

グラァッ!

???「うわっ…!」

ゴゴゴゴゴ…!

???「……時間は、なさそうだ…!早くしないと…!」



―ボスの間―

ギャランツ「……ん。ここは…我々の拠点…?


!?じょ、女王!?」

女王コウミ(目を覚ました!?…けど!)
 ▼ 483 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:37:39 ID:FxZ2clMU [58/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ギャランツ「何をなさっているのですか!女王!!」

女王コウミ「………これで、終わりよ!!」ポチッ

ギャランツ「そ……それは………ああ……!なんということだ………!女王はご乱心のあまり…何を…!」

女王コウミ「………むしろ、目を覚ましたの。ギャランツ、あなた達……いいえ。私達ネオシルフは、もう終わりよ。」


ゴゴゴゴゴ……!



ギャランツ「い、今すぐお止めください!女王!!女王ーーーーッ!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………ッ!!!

 ▼ 484 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 17:38:00 ID:FxZ2clMU [59/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
―拠点内部―
???「揺れが激しくなってる…急がないと!」



―ボスの間―

女王コウミ「これで……いいの………………………これで……………………。」





Episode#42〜戦いに終止符を〜・完
 ▼ 485 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:24:38 ID:FxZ2clMU [60/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#43〜帰還と邂逅〜

マサル達の活躍により、アイアン島を占領した異世界の侵略者の魔の手から、世界を守ることができた。
それぞれの地方のトレーナー達は各々故郷へ帰還。防衛ラインのお陰で、この世界の被害はゼロだった。

事件が終息して、1週間が経過した。
拠点は完全に崩落し、アイアン島には自然も建造物も何も残らない更地となった。
アイアン島跡地に墓標となる塔を立て、その島にかつて生存していた人やポケモンを供養することにした。

事件解決後も、マサル達は何度もここに足を運んだ。流石に毎回全員とは行かないものの、出来る限り来るようにしていた。

ある日、メルは1人で、島にお参りに来ていた。



メル「………。」

両手を合わせ、黙祷するメル。

ザッ…

メル「……?」クルッ
 ▼ 486 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:25:20 ID:FxZ2clMU [61/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサル「…先に来てたんだな。遅くなってすまない。」

コウタ「僕もいるよ。」

メル「マサル……コウタ……。」


2人はメルの横に来て、彼等もまた、黙祷。
やがて、しばらくして黙祷が終わり、帰りの船を待つ3人。


マサル「……今日は、俺達だけだな。」

メル「……うん。」

コウタ「特にアローラの皆は、そう何度も来れないしね。僕も、明日にはアローラに帰るさ。」

マサル「けど、後々、アローラからも船が出るようになるんだよな。」

コウタ「ああ。まだ先の話だけど、その予定。他の皆も、その為に忙しくなってる。」

メル「……みんな…メルの為にそこまで…。」

マサル「当然だろ。」
 ▼ 487 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:25:36 ID:FxZ2clMU [62/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
メル「…………戦いは終わった…けど…無事を一番に伝えたい人は…。」

コウタ「君のご両親や友達…か…。」

メル「うん…っ。だけど、もういない…。」

マサル「……。」

沈痛な面持ちのメルであった。

やがて船が来て、解散した。
メルはマサルと共に彼の家に向かうことになった。その頃にはもう日が暮れていた。




―???―

メル「……………ん。」

メルはふと、とある場所で目を覚ます。

目をごしごしとこする。そして、辺りを見回すと、言葉を失った。
 ▼ 488 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:26:02 ID:FxZ2clMU [63/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
メル「ここは………アイアン島……!?」

そこは、侵略される以前の、美しい自然と発展した工業都市が調和するアイアン島そのものだった。

メル「ど、どうして……ここが……?メルは、どうしてここに…!?」


「おーい!」


声が響き、振り向くと、マサルとコウタが走ってきた。

メル「マサル…コウタ…。」

マサル「気がついたらここにいたんだけど、ここってまさか、アイアン島か!?」

コウタ「けど、何でここが…。」

メル「メルも、気がついたらここにいたの…。」
 ▼ 489 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:26:42 ID:FxZ2clMU [64/110] NGネーム登録 NGID登録 報告



ザッ…

メル「!」

マサル「誰か来る!」

メル「………!あれは………!?」

コウタ「……どうしたの、メル。」

メル「あ………あ………!」


 ▼ 490 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:27:26 ID:FxZ2clMU [65/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
男性「メル…また会えたな。」

女性「心配してたのよ…。生きてて良かった…!」

メル「パパ……!?ママ……!?」

コウタ「!!」

マサル「メルの…ご両親!?」

目の前に現れた2人の男性と女性は、今は既に故人となっている筈の、メルの父と母であった。

メル「パパ!!ママ!!」ダッ!

メルは2人の元に駆け寄り、抱きついた。

メル「パパ……!ママ………!」ギューッ

メルの父「よしよし、またこうして会えて、私も嬉しいよ。メル。」

メルの母「本当に良かったわ……ねぇ、あなた達。」

マサル「は、はい!」

コウタ「はいっ。」
 ▼ 491 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:27:42 ID:FxZ2clMU [66/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
メルを撫でる父、見守る母。
メルの母は、マサル、コウタを呼び、微笑みながらこう言った。

メルの母「空の上から、ずっとみていました。あなた達が、メルを助けてくださったのですね。」

メルの父「何とお礼をしたら良いか…!もうお礼すらできなくなってしまったのが歯痒い…!」

マサル「そんな、当然のことをしたまでですよ。」

コウタ「僕らこそ、メルには助けられたんです。」

ポォン!

メルのメルメタル「メタァ!」ニッコリ
 ▼ 492 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:27:58 ID:FxZ2clMU [67/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
メルの父「おぉ!?お前、メルとずっと一緒にいてくれた、メルタンか!?」

メルのメルメタル「メェル!」

メルの母「仲間達と一緒に、進化して……ずっとメルについていてくれて、あなたもありがとうね。」

メル「パパ!ママ!メルは…生きてるよ…!これからも…生きるの…!それに……やりたいこと、見つけたの………!」

メルの父「そうか、それなら安心だな。それに、今のお前には、こんなにも素敵な仲間に恵まれているのだな!」

メルの母「皆さん、メルのこと、これからも仲良くしてあげてください。」

マサル「勿論です!」

コウタ「はい!」
 ▼ 493 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:28:19 ID:FxZ2clMU [68/110] NGネーム登録 NGID登録 報告



―――――


メル「………ん。」パチッ

気がつくと、そこは先程までいたアイアン島ではなく、マサルの部屋だった。

メル「……夢……パパ、ママ…。そっか…メル、昨日マサルの家に泊めてもらったんだっけ…。」

コンコン

メル「……?」
 ▼ 494 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 18:28:45 ID:FxZ2clMU [69/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガチャッ

マサルの母「おはよう、メルちゃん。よく眠れた?」

メル「……はい。」

マサルの母「そう、それはよかったわ♪さ、朝ご飯できてるら、食べていきなさい♪」

メル「……ありがとうございます。マサルのお母さん。」

マサルの母に呼ばれ、食卓へと向かうメルであった。

夢の中で出会った両親に会えたメル。その足取りはいつもより軽かった。





Episode#43〜帰還と邂逅〜・完
 ▼ 495 6NpEuhCrOQ 21/09/04 19:18:10 ID:FxZ2clMU [70/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
只今エピローグ執筆中です。

今作のエピローグは3部あります。
本日中に更新致しますので、今しばらくお待ちいただけると幸いです。

うp主
 ▼ 496 リリダマ@おとどけもの 21/09/04 21:12:19 ID:Qyscx2PI NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
ここまで続けれるのはある種の才能やわ
 ▼ 497 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 21:14:25 ID:FxZ2clMU [71/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#44〜エピローグT〜

―メル、マサル、コウタがお参りに行った日から1週間後・アローラ地方―

ハウ「…コウミ、今日も家から出て来ないねー。」

ヨウ「…戦い終わって、後から考えたらショックだろうなぁ…並行世界とは言え、悪者になってしまった自分がいたなんてさ。」

ミヅキ「コウミのお母様から話は聞いてるけど、あれから食欲も全然湧かないらしいの。」

ヨウ「あいつが食欲湧かないって相当だよな…確か…2日くらい前から、まともに食ってないんだっけ?」

リリィタウンで、コウミの心配をしているヨウ、ミヅキ、ハウの3人。
お参りの時も、悲しい気持ちをずっと堪え、いつも通り振る舞っていたコウミも、徐々に心が弱っていっていたらしく、つい最近、遂に部屋に引きこもってしまった。

ヨウ「………ところで、コウタは?」

ミヅキ「ああ…コウタなら…。」



―1番道路―
―コウミの家の前―

ガチャッ

コウミの母「いらっしゃい、コウタ君。来てくれたのね。」

コウタ「突然すみません。…コウミの様子は、どうでしょうか…?」
 ▼ 498 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 21:14:58 ID:FxZ2clMU [72/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウミの母「そうね…あれから全然元気出なくて…。ちょっと、待っててね?」

コウミの母はそう言って奥へと歩いて行った。

それから数分後。

コウミの母「コウタ君。あがってちょうだい。コウミのところ、行ってあげてくれないかし、?」

コウタ「…いいんですか?今更言うのも何ですけど、突然押しかけちゃって。」

コウミの母「話はしてあるから大丈夫よ♪さ、どうぞどうぞ。」

コウタ「お邪魔します。」



―コウミの部屋―
コウミ「………。」

コウミはベッドで横になっていた。

コウミ(並行世界の私は…あんな奴らに騙されて………そして……コウタを……みんなを……!)
 ▼ 499 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 21:15:18 ID:FxZ2clMU [73/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コンコン

コウミ「!」ビクッ!

コウミ(コ、コウタ……だよね……?)


ガチャッ


コウタ「アローラ、コウミ。」

コウミ「……アローラ。」

この地方での挨拶をかわし、コウミはコウタを部屋に入れる。

コウミ「……。」

コウタ「………まだ、怖い?」

コウミ「…うん…私…。」

コウタ「………自分も、もしかしたらそうなるのかもしれない、って思ってるんでしょ。」

コウミ「………うん。」
 ▼ 500 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 21:15:37 ID:FxZ2clMU [74/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタ「……僕も、今も怖いよ。元はと言えば、君が攫われるような隙を与えてしまった。いいや、そもそも手遅れになる前に敵の野望に気づけなかった自分がいるって。」

コウタ「……ただ、いくつか、腑に落ちないところがあるんだ。」

コウミ「…?」

コウタ「これ、本当に僕はまだしも、君が本当に悪になってしまうのかが、さ。どうにも、いくつか不自然な点があったんだ。」

コウミ「不自然な…?」

コウタ「……奴らが使っていた、ネオ・ポケモンには、関わったものを消し去る力がある。
対して、最終兵器として出したあのネクロズマは不完全体だった。

まず、そこなんだ。」

コウミ「……ネクロズマは、人の魂を奪う…だよね…。



………あっ。」
 ▼ 501 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 21:15:58 ID:FxZ2clMU [75/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタ「気がついた?」

コウミ「……何で、そんな不完全なまま出したんだろう…?ていうか、そもそも普通のネオ・ポケモン、いくらでも作れるのに何で出さなかったの…?」

コウタ「そう。そしてもう一つ。

あっちのコウミは、暴走した時の対処法を知ってるのは当然として、じゃあ、魂が戻る方法を知っていたのは何故か?」

コウミ「………確かに、変かも。」

コウタ「あいつらは、そしてあっちのコウミは途中まで、本気で僕らを全滅させるつもりでいた。魂を戻すなんて、考える必要がないことだろう?」

コウミ「……そ、そうだ…何で…なんだろ…?」
 ▼ 502 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 21:16:15 ID:FxZ2clMU [76/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタ「これらを踏まえて導き出される僕の考えなんだけど、

あの世界のコウミは、確かに力にこそ溺れたけど、それでもまだ躊躇いはあったのでは?やはり完全に人の心を捨てきれなかったのではないか?…と言うことなんだ。」

コウミ「……。」

激戦の中、そして戦いが終わって落ち着いた後、コウタは考えていた。
振り返ってみれば、本気で殺しに来てるとは思えない、いくつかの言動。
途中で騙されたことに気付いたとは言え、あそこまで協力的だった。


コウタ「………コウミ。これは、僕の予想なんだけど……もしかしたらあの世界のコウミは―――――。」
 ▼ 503 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 21:16:31 ID:FxZ2clMU [77/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
その翌日、コウミはいつもの彼女に戻ったと言う。

コウミ「みんな、心配かけてごめん!」

リーリエ「コウミさん!よかった…!」

グラジオ「もう平気なのか?」

コウミ「ええ!もう大丈夫よ!」

ヨウ「心配したんだぜ〜!?でも、これならほんとに大丈夫そうだな!」

ミヅキ「元気になってくれて良かった〜!」

ハウ「再会のマラサダ、みんなで食べようよ〜!」

コウタ「……。」クスッ
 ▼ 504 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 21:16:46 ID:FxZ2clMU [78/110] NGネーム登録 NGID登録 報告






コウタ(やはり、君は悪になんかなりきれないさ…そうだろう…?)



prrr…

\ピッ/

コウタ「……もしもし?あぁ、マサル。………ふふっ。そうか…うん、わかったよ。」





Episode#44〜エピローグT〜・完
 ▼ 505 6NpEuhCrOQ 21/09/04 21:17:12 ID:FxZ2clMU [79/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
次の投稿

22:00前後を予定
 ▼ 506 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:01:17 ID:FxZ2clMU [80/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#45〜エピローグU〜

―?????―

………。




………………ん?




………ここは………?



………ああ、そうか…………あの後私は………。
 ▼ 507 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:01:43 ID:FxZ2clMU [81/110] NGネーム登録 NGID登録 報告



………じゃあ、ここは地獄?……地獄だよね。だって私は……





私は…………!?



ガバッ!!
 ▼ 508 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:02:31 ID:FxZ2clMU [82/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
―並行世界のアローラ地方・海上―

コウミ「………え?」

コウミ(私、生きてる………!?どうして……!?けど、ここは……海の上!?)

???「やっと目が覚めた?」

コウミ「………えっ…そんな…どうして?」

コウタ「良かった。気がついて。」

ハウ「コウミ起きたー!」

グラジオ「……随分と眠っていたようだな。」

リーリエ「無事で良かったです!」

並行世界のコウミが目を覚ますと、そこはアローラ地方の海上だった。
そしてそこには、自分が処刑したと言っていた、コウタ、ハウ、リーリエ、グラジオがいた。
 ▼ 509 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:02:53 ID:FxZ2clMU [83/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウミ「ど、どうして!?」

コウタ「どうしても何も、君のお陰じゃないか。」

グラジオ「……まさか、アイツらの前で殺したように見せて、眠らせて基地の外にオレ達を放り出していたとはな。」

ハウ「あの時はほんとにヒヤヒヤしたけど、やっぱりコウミは完全にあいつらの仲間になったわけじゃなかったんだー!」

リーリエ「コウミさん…本当に危なかったんですよ…!コウタさんも無茶して…!でも、こうして私達だけでも揃いました…!」

コウミ「……どうして…。」

コウタ「?」
 ▼ 510 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:03:10 ID:FxZ2clMU [84/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウミ「どうして私なんかを…助けたの……!私は、あなた達を裏切って…!」

コウタ「裏切ってなんかないさ。今こうして僕らが生きているのは、君が完全に裏切っていなかったから。

君が奴らに女王にされる頃には、もう殆どの島民がいなくなっていた…それはあいつらのせい。

そして君は、恐らく君が唯一殺す機会があったであろう僕らを殺すことができず、外へ逃した。」

グラジオ「オマエは誰も殺していない。アイツらと同類になんて、成り下がってないさ。」

ハウ「それなのに、あんな奴らと一緒に君が死ぬことなんて、ない!」

リーリエ「それ、兄様の真似ですか?フフッ!」

ハウ「あ、バレたー?あははー!」

グラジオ「…チッ。」
 ▼ 511 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:03:37 ID:FxZ2clMU [85/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウミ「……それは…っ。」

ハウ「そしてコウタったらさー。おれ達だけ先に船に乗せて、自分だけまたあそこに侵入したんだよー?」スッ

ハウが指を指した先では、燃え上がる鉄塊があった。
あそこは、間違いなくネオシルフの海上拠点だ。

コウタ「君がまだあの中にいるんじゃないかと思って、そう思ったら君だけ置いて逃げるなんてできない。だから連れ戻そうと思ったんだけど、突然あの建造物全体が揺れてさ。

何かと思えば、あそこにいるネオシルフの奴等ごと心中しようとしてたなんて、君がそこまですることはないよ。」

コウミ「だって…私はもう…あなた達の敵で…!」

コウタ「いいや、仲間だね。
あの時、処刑されそうになった時は、もうダメかと思ったけど、まだ生きていたから、僕は君を連れ戻しに来たんだ。間一髪だったよ。」
 ▼ 512 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:04:24 ID:FxZ2clMU [86/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオ「…もっともあの戦いで、島民の半数以上、ポケモンに至ってはオレ達の持っていた分まで全滅してしまったけどな。」

ハウ「でもそれは、全部あいつらにやられたことだよ!それに、こうしておれたちはちゃんと生き残れたんだしさ。安心したよー。」

リーリエ「あなたは、むしろ私たちを助けてくださったんです!」

コウミ「う………あ……ああ…!

みんな…ほんとに…ごめ…―――――!?」

コウミが謝罪しようとした瞬間、コウミの口は塞がれた。

ハウ「わ、わぁー。」ニヤニヤ

リーリエ「///」

グラジオ「……フッ、何してやがる。」

コウミ「な………な………!///」
 ▼ 513 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:04:39 ID:FxZ2clMU [87/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウタ「………ふぅ……コウミ………僕らを助けてくれてありがとう。

そして、君が言うべきは、それじゃないよね。」

コウミ「……え……えぇ…?///」

ハウ「皆の元に、帰って来れたんだよ!コウミも!」

リーリエ「そ、そんな時に、言う言葉です!」
 ▼ 514 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:05:48 ID:FxZ2clMU [88/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウミ「………!



た………、


ただいまっ!」



コウタ「……うん、おかえり、コウミ。」ニコッ



その後、コウミは自分が体験したことについて話した。
ネオシルフは確かに異世界線へと侵攻したが、コウミがその世界線に向かったのは、アイアン島の侵略が完了した後だと言う。
とどのつまり、彼女自身はこちらの世界でも、あちらの世界でも、誰一人手にかけた人やポケモンはいなかったのだ。
 ▼ 515 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:06:11 ID:FxZ2clMU [89/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
コウミ「ねぇ…私達、これからどこへ行くのかな…。」

コウタ「さぁね……行けるところまで、かな。」




Episode#45〜エピローグU〜・完
 ▼ 516 6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:07:12 ID:FxZ2clMU [90/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
最後の投稿

22:30前後予定
 ▼ 517 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:30:01 ID:FxZ2clMU [91/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#46〜エピローグV〜

―メル、マサル、コウタがお参りに行った日から1週間後・ガラル地方―

―ブラッシータウン・ポケモン研究所―

ユウリ「メルちゃん、元気にしてるかなぁ…。」

ホップ「いいヤツだったよな…。」

マリィ「なんか、ちょっと前まで、少ししか一緒にいなかったのに、こうしていなくなってみると寂しくなるけん。当たり前に思っとったよ。」

マサル「………そうだな。」

ビート「マサル君は随分しんみりしてますね。」

マサル「………ああ。」


メルは国際警察によって引き取られ、身寄りがないか探してもらっていると言う。
それから1週間が経過した今、こうして5人はブラッシータウンの研究所に集まっていた。
 ▼ 518 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:30:29 ID:FxZ2clMU [92/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ソニア「若者達、随分と寂しそうじゃん。

ってか、わたしも寂しいんですけど!」

マサル「……まぁ、きっとまた会えるかなぁ…って。」

ユウリ「私も、また会いたいな…。」

ホップ「けど、アイツこれからどこ行くか、まだわからないんだろ?」

ソニア「あー、行った場所によっては…ますます会えなくなるかもねぇ。」

マサル「はぁ…。」
 ▼ 519 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:30:53 ID:FxZ2clMU [93/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
5人はお茶会が終わった後、各自解散となった。
マリィとビートはそれぞれスパイクタウンとアラベスクタウンに帰り、ユウリとホップはまだ研究所に残った。

マサルは、ユウリ、ホップより先にハロンタウンへの帰路を辿っていた。

ザッ……

マサル「ん?」

??「あなたが、マサルさんですね?」

目の前には、黒いスーツを見に待とう、ライラック色の髪をたなびかせる若い女性が現れた。

マサル「え、ええ…そうですけど、どちら様ですか?」
 ▼ 520 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:31:20 ID:FxZ2clMU [94/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
??「私は、国際警察のリラと申します。」

マサル「こ、国際警察!?」

リラ「はい。初めまして、マサルさん。」

突然の国際警察の来訪に驚くマサル。
リラは微笑みながら話し続ける。

リラ「本日はお話がありまして参りました次第です。どうか緊張なさらず。」

マサル「な、なな、話って一体…!?」

リラ「実はつい先程、あなたのお母様からご連絡をいただきました。それと……アトラさんからもご依頼がありましたので。」

マサル「あいつはまだしも母さんが…!?」
 ▼ 521 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:32:03 ID:FxZ2clMU [95/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサルはリラと共に、ハロンの自宅へと向かう。

そして、家のドアを開けた。


<ガチャッ



マサルの母「あら、お帰り。マサル!」

マサル「あ、うん…ただいま。」

マサルの母「ほら、もう出てきていいわよ。」

マサルの母は突然後ろを向いてそう言った。
すると…


ヒョコッ
 ▼ 522 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:32:28 ID:FxZ2clMU [96/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
メル「おかえり、マサル。」

マサル「……………、







ええええええええええ!?!?」

マサルの母の後ろから出てきて、マサルを迎えたのは、何とあのメルだったのだ。

マサル「あ………ええっと…お、おう!ただいま!」

慌てながらも、すぐまた挨拶を返したマサル。まだ状況が飲み込めていない。

リラ「ふふっ。あなたが仰っていた通り、元気な方ですね、マサルさんって。」

マサルの母「でしょー?」

マサル「え、ええと…これは一体?」


????「それは私から説明しよう!」


マサル「!?」
 ▼ 523 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:32:49 ID:FxZ2clMU [97/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサルの母「はーい、宜しくお願いしますね♪」

リラ「あら、ハンサムさん。」


ハンサム「うむ!君がマサル君だね?私は国際警察のハンサムだ。宜しく!」

アトラ「ちゃお♪ボクもいるぜ。」

マサル「アイエエエ!?また国際警察ぅぅぅ!?……あ、え、えっと、どうも!こんにちは!」バッ!

慌てて頭を下げるマサルに、笑い飛ばすハンサム。

ハンサム「こんにちは。そう緊張しないで大丈夫だ。」

アトラ「コイツほんとおもしれーwww」

アトラは違う意味で笑ってた。


―――
 ▼ 524 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:33:08 ID:FxZ2clMU [98/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサル「…つまり、メルの引き取り手と言うのは、俺の母さんで、アトラがそれを話した…ってことなんだな?」ゼェ…ゼェ…

マサルの母「そういうことよ!それを言おうと思ったら、あんた全然電話に出ないんだもん。」

マサル「えっ!?……あ、あー……マジだ。不在着信めっちゃ入ってる…。」

アトラ「で、メルは居ても立っても居られないっつって、マサルの家に行きたいってさ。」

マサル「そうだったのか……でもメル、ほんとに良いのか?」

メル「うん……メルは、マサルが良い。マサルと、みんなと一緒にいたいの。

初めて会ったときに助けてくれて、それからずっと一緒にいてくれて、ありがとう。」

マサルの母「メルちゃんもこう言ってることだし、それならウチで一緒に暮らすって話が進んだって訳!」

マサル「そ…そうか…ははは…。」
 ▼ 525 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:33:25 ID:FxZ2clMU [99/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
リラ「メルさんも、あなた達の事を本当に好きでいますからね。あとは皆さんの合意が得られれば、メルさんはマサルさんの引き取りを認めます。私達としても、その方が良いと思っています。あなた達なら、大丈夫だと…ね。」

マサル「………よぉしわかった!なら、今日からここが、メルの帰る場所だ!!これからも、宜しくな!!」スッ

そう言い、笑顔で手を差し出したマサル。

メル「………うんっ、こちらこそ、宜しく。」スッ

笑顔で手を差し出し、2人は握手をした。

こうして、メルはマサル家で過ごすことになるのであった…。
 ▼ 526 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 22:33:48 ID:FxZ2clMU [100/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサル「そういや、メルって将来何かになりたいのか?」

メル「うん。メルは……大人になったら孤児院を開きたいと思うの。」

マサル「孤児院かぁ。」

メル「世界には、まだまだメルみたいに、家族から引き離された子供達がいるって、国際警察のところにいた時に知ったの…だから、そう言う子供達を少しでも助けられたら…って。」

マサル「……君なら、出来ると思うぜ!頑張ろうな!メル!」





ポケットモンスター - 少女の記憶と異世界からの来訪者 -・完結
 ▼ 527 リゴンZ@てんかいのふえ 21/09/04 22:43:11 ID:4tuEgtgY NGネーム登録 NGID登録 報告
乙です
 ▼ 528 スブレロ@ボロのつりざお 21/09/04 22:51:57 ID:17EQES3s NGネーム登録 NGID登録 報告
完結乙、スゴイ長さだった
 ▼ 529 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:17:37 ID:FxZ2clMU [101/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
皆様こんばんは。うp主です。

この度は本作品「【ポケモンSM〜剣盾+α】ポケットモンスター - 少女の記憶と異世界からの来訪者 - 【SS】」をここまでご覧・ご支援いただき大変ありがとうございます。

今年7月24日から投稿・執筆を開始し、気が付けば1ヵ月以上経過しておりました。その間にも番外編や短編集の更新を待ち望む声もありました。大変お待たせ致しました。

王様ゲーム6スレ目(https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1370563&l=1-)の最後に申し上げました通り、本作品は諸事情につきこれまでの過去4作と異なり、事前に全ての原稿を作成してから投稿していくのではなく、大まかな筋書きから、執筆と投稿を並行していく形になりました。結果こんなにも時間がかかり、更に予想を遥かに上回る程の文量になりました。

※これまでの本編※
【ポケモンUSUM】ポケットモンスター - 世界に迫る脅威 - 【SS】
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1078278&l=1-

【ポケモン剣盾】ポケットモンスター - ガラル全土狂信の危機 - 【SS】
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1223288&l=1-

【ポケモンUSUM・剣盾】ポケットモンスター - 少年少女、楽園の大決戦 - 【SS】
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1302058&l=1-

【ポケモンSM・USUM・剣盾】ポケットモンスター - 再会のアローラ地方! - 【SS】
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1368896&l=1-
 ▼ 530 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:18:22 ID:FxZ2clMU [102/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
実はこの作品、元々「メルとの出会い」と言うテーマの作品と、「並行世界のアローラ」というテーマの作品と別々になっておりました。

前者はキャラだけ決まっていてもキャラデザと具体的な後半の構想が決まらず、後者は女王コウミと外国人兵士ホワイトタイガーは決まっており、更に全体の構想も大体決まって原稿こそ書いてはいたものの、後半が思いつかず気が付けば剣盾までズルズルと行ってしまって、どちらも没になりました。

更に後者の並行世界のアローラ、については、当然並行世界の2、3作目の敵を乱入させるなど視野にも入れておらず、今作でリメイク&ミックスする際に新たに付け足した要素になります。
 ▼ 531 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:18:51 ID:FxZ2clMU [103/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
なのでせいぜい2.5〜3作分くらいになるだろうと、それだけでもかなりの長尺を覚悟していましたが、まさか500スレ突破する上に話数も50近くの長尺…否、もはや超尺になりました。
後から書いてみて、「これ別に分けずに1話分にした方がよくない?」って思ったものもありましたが、それ差し引いても多分30〜40章くらいかと思いました。どっちにしても多過ぎだろこれ。

また、この作品のために書き上げた3枚の手描きイラスト(>>10>>57>>359)も、どうしても今回の作品を投稿して新キャラを導入したい→なら新キャラ、今度は自分で描こう→……流れでアトラと、ラスボスも描こうと3枚になりました。いかんせん画力のない()うp主ですが、それでもここまで見ていただき、大変ありがたい限りでした。
 ▼ 532 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:19:18 ID:FxZ2clMU [104/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
そんなこんなで大変でしたが、それでも無事完走できてほっとしております。それもこれもここまで見ていただき、コメントも頂いていた読者様の方々のおかげです。重ね重ねありがとうございました。

また、今作は短編集1作目(https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1344223&l=1-)で実施した人気投票1〜3位のマサル、コウタ、アトラにもスポットを当ててみました。

マサル
・かつてのコウタの思いを受けて奮闘
・ユウリとホップのピンチに颯爽と現るヒーロー
・今作初登場となる新ヒロイン・メルとの初めての出会いから最後の迎え入れ
・全体を通してガラル組や、アイアン島突撃部隊のリーダー的存在 など

コウタ
・ウルトラホールの調査とメルについての調査
・並行世界のアトラ戦でのシステムダウン
・女王戦やエピローグでの、様々な脳内考察 など

アトラ
・やや落ち込み気味のコウタの火付け役
・並行世界のアトラ戦でのシステムダウンの筆頭を担った天才ウルトラウーマン
・ホワイトタイガー戦最後の鍔迫り合い など

終盤はかなりコウタ回の印象が強くなったと今になって思いますが、最後の最後でまたマサルを持ってくる予定でもありました。
 ▼ 533 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:19:45 ID:FxZ2clMU [105/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
長くなりましたが、これだけの時間がかかったにもかかわらず、失踪せずきちんと完走できましたのは皆様のお陰でございます。
これにてこの作品は本当に完結となります。

次からは、新ヒロインのメルも交えて、マサル達のわちゃわちゃした日常が戻ります。
こんなうp主ですが、今後も宜しくお願い致します。




追伸
・王様ゲームの6スレ目が奇跡的にまだ落ちてなかったので、7スレ目を立てましたらそちらに告知致します。

・明日以降、何かネタが思いつき次第久々に短編集を更新したいと思います。まぁ遅くとも金曜までには何かしらあげます。

・この後は、各章のレス番号を一挙網羅し、新ヒロイン・メルについて新たにキャラクター紹介をして終わりとさせていただきます。
 ▼ 534 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:20:53 ID:FxZ2clMU [106/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#0〜プロローグ〜
>>2>>3

Episode#1〜少女とマサルの出会い〜
>>4>>14

Episode#2〜記憶喪失の少女・メル〜
>>15>>21

Episode#3〜調査の行方〜
>>23>>30

Episode#4〜メルの故郷〜
>>31>>37

Episode#5〜招かれざる客〜
>>38>>49

Episode#6〜ガラル地方を防衛せよ!〜
>>51>>57

Episode#7〜不穏の幕開け〜
>>60>>65

Episode#8〜少女の記憶〜
>>67>>71

Episode#9〜異世界からの来訪者〜
>>74>>84

Episode#10〜集う光〜
>>88>>93

Episode#11〜コウタ最大のトラウマ〜
>>95>>101

Episode#12〜元敵役の秘めていた思い〜
>>103>>110

Episode#13〜マサル最大の後悔〜
>>112>>120

Episode#14〜大切な人〜
>>122>>129

Episode#15〜メルの覚悟、みんなの覚悟〜
>>130>>141
 ▼ 535 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:21:11 ID:FxZ2clMU [107/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#16〜アイアン島攻略作戦、開始〜
>>142>>152

Episode#17〜異世界の楽園から来た支配者〜
>>153>>160

Episode#18〜VS 楽園の支配者スレイ〜
>>163>>172

Episode#19〜暴徒と化した民、三度〜
>>173>>186

Episode#20〜VS 道を踏み外した天才少女アトラ〜
>>189>>199

Episode#21〜王者と相棒、新たなる力〜
>>202>>213

Episode#22〜偽りの英雄と邪龍討伐戦〜
>>217>>231

Episode#23〜天才と秀才〜
>>233>>239

Episode#24〜VS 全ての元凶・ネオシルフ〜
>>241>>>>249

Episode#25〜舞い降りた海神〜
>>250>>265

Episode#26〜オーレの英雄〜
>>268>>274

Episode#27〜破滅を齎す邪教を討て〜
>>277>>288

Episode#28〜鋼の少女、出陣〜
>>290>>303

Episode#29〜鋼の少女、奮戦〜
>>306>>316

Episode#30〜鋼の少女と教団教祖、決着〜
>>317>>329
 ▼ 536 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:21:36 ID:FxZ2clMU [108/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
Episode#31〜終わらない脅威〜
>>330>>340

Episode#32〜異国の衛兵・ホワイトタイガー〜
>>343>>361

Episode#33〜女王、降臨す〜
>>365>>372

Episode#34〜悲劇の死闘〜
>>374>>381

Episode#35〜コウタ VS コウミ〜
>>382>>390

Episode#36〜女王の怒り〜
>>392>>404

Episode#37〜鋼の守護神〜
>>406>>420

Episode#38〜光喰らう凶龍〜
>>421>>431

Episode#39〜散り行く光、王の怒り〜
>>432>>443

Episode#40〜女王、真実を知る〜
>>444>>458

Episode#41〜一筋の希望〜
>>460>>465

Episode#42〜戦いに終止符を〜
>>469>>484

Episode#43〜帰還と邂逅〜
>>485>>494

Episode#44〜エピローグT〜
>>497>>504

Episode#45〜エピローグU〜
>>506>>515

Episode#46〜エピローグV〜
>>517>>526
 ▼ 537 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:22:27 ID:FxZ2clMU [109/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
キャラクター名:メル

性別:女

一人称:メル(いわゆる名前呼び)

年齢:大体マサル達(中学生くらい?)と同じぐらい。
剣盾主人公達の公式年齢はよ。

出生地:アイアン島(本SSオリジナルの場所)

初登場:【ポケモンSM〜剣盾+α】ポケットモンスター - 少女の記憶と異世界からの来訪者 - 【SS】
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1485461&l=1-

パートナーのポケモン:メルタン→メルメタル
アイアン島で出会い、小さい頃から一緒に暮らして来た。
本編5作目の18章ラストで進化し、35章で登場した。

記憶:初登場作品の8章にて全て戻ったが、島の外から殆ど出なかった為、島の外(ガラル含む)ではまだまだ知らないことが多い。
 ▼ 538 とがき◆6NpEuhCrOQ 21/09/04 23:23:56 ID:FxZ2clMU [110/110] NGネーム登録 NGID登録 報告
ポケモントレーナーの経験について:
元々ポケモンや家族、友達と共に暮らすごく普通の少女であったため、ポケモンバトルの経験は皆無。ただ知識はある程度あった。

だがその程度であるにもかかわらず、本編5作目の28章から30章では、敵の教祖が生み出した不正なメガシンカポケモン6匹相手に、メルメタルを除く5匹だけで倒し切り、更に37章ではメルメタルでキョダイマックスを使用し、巨大なウルトラネクロズマを撃破に追い込んだ。

一応事件の後、トレーナーカードそのものは発行してもらったものの、基本的にトレーナーとしてジムチャレンジに挑むつもりは今の所ないらしい。

事件後:
マサルの母により引き取られ、マサルの家族と共に暮らす。本人は居候のつもりでいるが、マサルの母は実の娘のように接している。
マリィについては、「マサルなら大丈夫だと思うけど、手を出したり泣かしたりしたら許さんからね……それと…う…うわk……なんでもなか!///」と、メルがマサルと同じ屋根の下については認めている模様。

備考:
その他のメルの特徴は…これから番外編や短編集にも登場するので、随時わかる……………かも?




これにてあとがきを終了と致します。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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