【ポケモンSM〜剣盾+α】ポケットモンスター - 少女の記憶と異世界からの来訪者 - 【SS】:ポケモンBBS(掲示板) 【ポケモンSM〜剣盾+α】ポケットモンスター - 少女の記憶と異世界からの来訪者 - 【SS】:ポケモンBBS

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【ポケモンSM〜剣盾+α】ポケットモンスター - 少女の記憶と異世界からの来訪者 - 【SS】

 ▼ 1 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 10:40:52 ID:0ltw2Awo [1/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
【最初に】
このSSには以下のものが含まれます。
・不定期更新
・基本的にはゲーム準拠のキャラクター登場
・独自設定あり
アローラ御三家はコウタ、コウミ、ハウが所持(ククイ博士は御三家なし)
ガラル御三家はマサル、ユウリ、ホップが所持(ダンデは御三家なし)
ガラル地方の各伝説はマサル、ユウリ、ホップが所持
オリジナルキャラクター、モブキャラクターあり
一部改変あり(ハウのジュナイパー…4枠目の技:ハードプラント、持ち物:ジュナイパーZ)

【主な登場人物】

・アローラの7人(コウタ、コウミ、ホップ、リーリエ、グラジオ、ヨウ、ミヅキ)
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1078278&l=1-
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1368896&l=1-

・ガラルの5人(マサル、ユウリ、ホップ、ビート、マリィ)
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1223288&l=1-

・アトラ(ソードシールド編のオリジナルキャラクター)
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1223288&l=1-

・??(後述する新キャラクター)

・その他(色々出ます。物語で登場してからのお楽しみ!)

以上が苦手な方はブラウザバックを推奨いたします。
それでも大丈夫な方は…ゆっくり見ていってね!
--------------------
 ▼ 2 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 10:52:38 ID:0ltw2Awo [2/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#0〜プロローグ〜

―ヨロイ島 一礼野原―



??「………んっ……。」

??「………ここは?」

1人の少女が、浜辺で倒れていた。
ここは、ガラル地方から少し離れたところにある孤島、ヨロイ島。
ガラル地方では見られない野生のポケモンや、修行のために道場に弟子入りしているポケモントレーナーが集う場である。

??「…………どこ……ここ……。」

起き上がった少女は、ここがどこだか分からず困惑する。
辺りをキョロキョロと見回していた。

??「………誰…誰なの…。何も…わからない…。



……あれは…?」

少女の視線の先には、既にバラバラになってしまったイカダがあった。

??「……これで、この島に来たの…?……わからない…。」

ザッ ザッ …

訳もわからず、何も思い出せないまま、少女は歩き始めた。





ポケットモンスター、縮めて"ポケモン"。
たくさんの謎を秘めた、不思議な生き物である。

人間となかよく暮らしているポケモンもいれば、
草むらや、洞くつ、海などに生息している野生のポケモンもいるが、
その生態については、まだわかっていないことも多い。

人々はポケモンの力を借りたり、助け合ったり、ポケモントレーナーとして
ポケモンを育てたり、戦わせたりしている。

これは、アローラ地方、ガラル地方の少年少女達と、記憶をなくしている謎の少女に起こった、物語である。
 ▼ 3 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 10:53:25 ID:0ltw2Awo [3/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告


??「誰…誰なの…一体、何があったの…。」



Episode#0〜プロローグ〜・完
 ▼ 4 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:22:52 ID:0ltw2Awo [4/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#1〜少女とマサルの出会い〜

マサル「今日はありがとうございました!」

マスタード「またいつでも来てねー、マサルちん!」

ミツバ「またいつでもおいで!美味しいご飯と激しいポケモンバトルでお出迎えしたげるよ!」

マサル「楽しみにしてます!」

この少年、マサルはガラル地方のチャンピオンである。
前チャンピオン・ダンデを倒して以来、公式戦無敗を貫くマサルは、時々ヨロイ島のマスター道場にて修行に来ているのだ。

師範のマスタードと、女将のミツバに別れを告げ、電車でガラル地方のブラッシータウンへと戻るべく、一礼野原に向かって歩き出した。
 ▼ 5 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:23:09 ID:0ltw2Awo [5/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―一礼野原―

??「……ここは…どこ…?」

一礼野原を宛てもなくフラフラと歩く少女。

ガサガサッ

??「……?」ピクッ

近くの草むらが揺れ始めた。
何か来る?そう考えて思わず身構えた。

しかしこの少女??は丸腰のため、凶暴な野生ポケモンがはぐれでもした場合、ただでは済まない。

そして草むらから、何かが飛び出してきた。






小さいポケモン「メ〜……。」

飛び出してきたのは、僅か0.2mしかない、小さな生き物。ナットのような頭を持った金属のようなポケモンのようだ。

??「………?」

先程の大きな草むらの揺れからこんなにも小さなポケモンが出てきた?と、首を傾げた少女。
 ▼ 6 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:24:09 ID:0ltw2Awo [6/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ガサガサッ!

すかさずまた揺れる草むら。

野生のカラマネロ「ネロー!」

??「ッ!?」

現れたのは野生のカラマネロ。
どうやらこの小さなポケモンはカラマネロから逃げてきたのだろう。

??「……!」
恐怖で足がすくんだ少女と、その後ろに隠れる小さなポケモン。

野生のカラマネロは触手を伸ばし、??を襲う。

??「…!やめて…!」バッ

近くの小さなポケモンを庇う少女。カラマネロの触手は止まらず、彼女と小さなポケモンに向かって伸びていった。
 ▼ 7 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:24:31 ID:0ltw2Awo [7/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「ゴリランダー、“ドラムアタック”!」


野生のカラマネロ「ネロォッ!?」

??「…えっ?」

突如地中から伸びたツタにより吹き飛ばされたカラマネロ。たまらず逃げ出した。

マサル「ふう…群れから逸れたのか?…まぁいいや。君!大丈夫!?」

??「ありがとう…あなたは…?」

マサル「俺はマサルだよ。君は?」

??「………わからないの…。」

マサル「え?わからないって…君の名前だろう?」

??「…気がついたら、ここにいたの…。」

そう言って浜辺の方を向いたメル。マサルも同じ方を振り向くと、バラバラになったイカダがあった。
 ▼ 8 ャラコ@インドメタシン 21/07/24 14:24:34 ID:ZBzE7Jvs NGネーム登録 NGID登録 報告
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 ▼ 9 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:27:15 ID:0ltw2Awo [8/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

マサル「ふーむ…何処かから漂着したのか…。それにしてもわからない、かぁ…。」

??「ごめんなさい…助けてもらったのに…。」

マサル「あー…いや、気にしなくていいさ。とりあえず、一度どこかで休んだ方が良いな。」

??「………うん。」

マサル(道場は近いけど…まぁ休まらなさそうだ…それに何かあった時の医療機関も………今は特に怪我とかないみたいだし、一度彼女と一緒に電車に乗るべきかな。)

ポロッ

マサル「ん?何か落ちたぞ。これ、君のかな?」

??「あっ……。」

少女のものと思われる手帳が落ちた。


マサル「手帳…?…あっ。」

手帳を見て何かを見つけたマサル。
人の名前?が書いてあった。

マサル「……これ、君の名前か?」

??「…!………これが、名前…?


『メル』……メル…が…名前?」
 ▼ 10 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:34:53 ID:0ltw2Awo [9/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「…メル、か。」

??「……ッ!」キーン

マサル「!?ねぇ君、大丈夫!?」

突如、頭を押さえ始めた少女。
頭痛が起きたかと思えば、それはすぐ引いた。

??「………うん。その手帳、間違いない。メルのだよ…。」

マサル「…どうしたんだ、急に。とにかくそれで合ってる?」

メル「うん。ごめんなさい。思い出したの。…メルって言うの。」

小さなポケモン「きゅー!」

マサル「名前は思い出せたんだな。…それで、この小さいのは…ポケモン…?」

メル「……うん。この子…“メルタン”っていうポケモンで…ずっと前から…一緒にいた気がする…けど、今は、それ以上思い出せないの。」

マサル「そっか。それにしても、聞いたことないポケモンだな…。」

メルタン「きゅ!」

マサル「この子、君に懐いている。君のポケモンで間違いないかもな。」

メル「……うん。きっと、そうだと思う。この子は、メルと一緒にいるの。」



少女メルは自身の名前を思い出し、メルタンとマサルとともにブラッシータウン行きの電車に乗ることにした。
 ▼ 11 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:40:13 ID:0ltw2Awo [10/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―降車後…


ブラッシータウンに着いたマサルとメルは、一度ハロンタウンにあるマサルの自宅へと帰ることにした。

<ガチャッ

マサル「ただいま、母さん。」

マサルの母「お帰り!…あら?そちらの子はどうしたの?」

マサル「この子はメル。ヨロイ島にいたんだけど、ちょっと色々あったみたいで…少しここで休ませようと思うんだ。ダメかな?」

マサルの母「勿論いいわよ!ゆっくりしていってね!」

メル「………ありがとう。」




メルはマサルと一緒に彼の部屋に行き、ベッドに腰掛けている。マサルは麦茶を出した後、ダンデやソニアに連絡をとっている。

マサル「……ダメか。2人とも知らないみたいだ…。」


<ピンポーン


マサル「誰が来たのか?ごめんねメル、ちょっと待ってて。」
 ▼ 12 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:43:34 ID:0ltw2Awo [11/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「おっす!マサル!」
ホップ「おっす!マサル!」

マサル「ユウリ!ホップも来たのか!」

マサルの母「いらっしゃい!」


2人はマサルのジムチャレンジ同期にして、現在は博士の道を目指して勉強中のトレーナー、ユウリとホップ。
この3人は小さい頃からの仲良しであり、今でもこの3人で一緒に出かけたり、時には競い合ったりしている。

ユウリ「…んん?ねぇ、他に誰かきてるの?」

マサル「ああ。ちょっとね。」

ホップ「お?…ガラルで見たことない子だぞ?」

ユウリ「まさか…マサル、マリィがいながら、他の女の子を連れ込んでるな?」

マサル「ちょ、変な言い方はやめろって…。」
 ▼ 13 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:47:04 ID:0ltw2Awo [12/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサルは事情を説明し、皆を交えて紹介を終えた。

メル「ユウリ、ホップ、宜しく。」

ユウリ「あはは!よろしくねメルちゃん!」

ホップ「オレからもよろしくだぞ!」

ユウリ「いやー、浮気かと思っちゃったじゃーん。隅に置けないねマサルも♪」ツンツン

このこの、と言いながら軽く肘でマサルをつつくユウリに、苦笑いするマサルとホップ。

メル「えっと…ユウリ?」

ユウリ「はいはい!どうしたの?メルちゃん!」

メル「…今、ユウリが言ってたこと………『浮気』って、何?」




ポク ポク ポク チーン



ユウリ「へ?」キョトン
マサル&ホップ「「えぇ?」」キョトン
マサルの母「あらあら。」←少し離れたところから聞こえてた
 ▼ 14 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 14:51:53 ID:0ltw2Awo [13/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ「え?えーっと…う、浮気…って…こういうのはホラ!マサル!知ってるよね!」💦

マサル「いやいや知らねーし!ユウリから言い出したんだからユウリが知らないとおかしいだろ!?」

ユウリ「いやいや知らない知らない知らないもーん!」



ホップ「……まぁ、アイツらの言ったことは気にしないで良いぞ。」

メル「えっ……う、うん…。」

ホップ(ほっ、よかった。丸く収まったぞ。)


―――


マサル「……まぁとりあえず、メルの記憶なんだけど、きっとあちこち散策していろんな体験をすれば、何かの拍子で戻るんじゃないかと思うぜ。」

ユウリ「うんうん!確かにそれが近道ね!」

ホップ「オレ達も手伝ってやるぞ!メルの記憶探し!」

メル「みんな……ありがとう。メル、とても嬉しい。」

メルのメルタン「きゅっ!」



こうして、4人と1匹のガラル地方散策が始まるのであった。


Episode#1〜少女とマサルの出会い〜・完
 ▼ 15 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:25:11 ID:0ltw2Awo [14/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#2〜記憶喪失の少女・メル〜


ヨロイ島を彷徨っていた記憶喪失の少女。
名前はメルと判明し、更に彼女が以前から一緒にいたと言うポケモン、メルタンもいた。
マサルはメルとメルタンを保護し、ユウリ、ホップとも合流。

メルの記憶探しのために、ガラル地方の散策を開始した。

―ブラッシータウン―

マグノリア「…その子が、さっきソニアに話したという記憶喪失の女の子ですね。」

ソニア「こんな可愛い子がどうしてヨロイ島に漂着してたのかしらねぇ…てか、マサル。スルーしてたけどあんた自分の家に連れ込んだって?」

マサル「その言い方やめて下さいよソニアさん。」

ユウリ「ほらー!これはやっぱりうわモゴモゴ。」

マサル「とにかくこのままじゃ可哀想だし、他の人にも協力を仰ぎながら進めたいと思います。ポケモンリーグの方は…。」

ダンデ「その心配は無用だぞ!」

ユウリの口を手で抑えながら頭を悩ませるマサル。そんな彼の元に、ダンデの声が響いた。
 ▼ 16 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:25:52 ID:0ltw2Awo [15/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ダンデ「キミにそういう事情があるなら、しばらくポケモンリーグはオレが仕切っておこう!何!事が終わればちゃんとチャンピオンの座は返すぜ!キミなら鍛錬も欠かさないだろうしな!」

マサル「本当ですか!?助かります!」

ユウリ「モゴモゴ!モゴ〜!」



―――

ダンデ、ソニア、マグノリアがいたポケモン研究所を後にしたマサル達はジムリーダー達に知り合いがいないかを尋ねた。


ヤロー「いやぁ、ぼくもわかんないんですわぁ。農業をやってた人にも、そうでない人にも知ってる人はねぇ〜。」

ルリナ「ソニアから聞いたわ。でもごめん。わたしも知らなくて…。」

カブ「ホウエン地方の人にも連絡してみたけど、ぼくもお手上げだ…。」

サイトウ「すみません。お力になれなくて…。」

オニオン「ぼくも……わからない……わからないよ……。」



―――
 ▼ 17 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:26:12 ID:0ltw2Awo [16/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告


―ラテラルタウン―
マサル「ダメか…。」

ユウリ「うう〜…ごめんねぇ、メルちゃん。」

メル「い、いいのいいの。気にしないで。」

メルのメルタン「きゅ〜…。」

ホップ「事前情報もないから手探りで探しても全然見つからないな…。」

???「あれ、マサル達じゃん。何してるの?」
 ▼ 18 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:26:36 ID:0ltw2Awo [17/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「あっ!マリィ!」

ユウリ「マリィ〜!」

ホップ「良いところに来てくれたぞ!」

マリィ「え、わ、ちょ、ちょっと!」


マリィはスパイクタウンの現ジムリーダー。
ダイマックスができないジムでの戦いを特徴とするスパイクジムの前ジムリーダーにして、兄のネズの跡を継いだ少女にして、マサル達と同じくジムチャレンジの同期である。


マリィ「ふ〜ん…この娘がそうなんだ…。」

ユウリ「しかもマサル、自分の家に連れこモゴモゴッ!」

ホップ「ユウリ、少し落ち着くんだぞw」

マリィ「……マサル?」ジトー

マサル「もうやだ…。」

この後、とりあえず誤解は解けた。
 ▼ 19 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:26:53 ID:0ltw2Awo [18/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
???「あなた達、こんなところで何をしているのです?」

ユウリ「あ、ビート!?」

ビート「……そちらの娘は?」

マサル「ああ、この娘はメル。で、こっちが彼女のポケモンのメルタンだ。
メル、この人はビート。この人もマリィと同じジムリーダーで、俺達の仲間なんだ。」

メル「そうなの…ビート、よろしく…。」

ビート「これはご丁寧にどうも。そこの三馬鹿と違って素直そうじゃないですか。」

マサル&ユウリ&ホップ「さんばか!?」

メル「三馬鹿、とは…?」

ビート「まぁその話は置いといて。」

マサル「この野郎!」

ビート「そちらのポケモンは?見たことありませんが…。」
 ▼ 20 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:27:29 ID:0ltw2Awo [19/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホップ「おやおやビート君。まさか知らないのかな?一馬鹿なんだな!」

ユウリ「プッwホップ、やめたげてw」

ビート「…フ、フン!相変わらず可愛げがないですねあなたたちは!」

マリィ「悪いけどあんた程じゃなかと思う。」

メル「えっと…この子はメルタン。ずっと一緒にいた……気がするの。」

ビート「いた気がする?」

マリィ「この娘、記憶がないらしいんよ。」

ビート「…なるほど。それで、あなた達はその娘の記憶探しを……よろしい!」

マサル「なんだ?」
 ▼ 21 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 16:27:49 ID:0ltw2Awo [20/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ビート「そ・の・娘・の・た・め・に、ぼくも記憶探しを行いましょう。」

ユウリ「謎に上から目線なの相変わらずね。けど、今は戦力が1人でも多いに越したことないわ!」

ホップ「エリートの力でちゃちゃっと解決してくれよなビートw」

ビート「あなた達こそ、ぼくの足を引っ張るんじゃあありませんよ。」

同期5人が揃い、彼らはメルの記憶探しを再開するのであった。




Episode#2〜記憶喪失の少女・メル〜・完
 ▼ 22 カマル@ザロクのみ 21/07/24 17:58:42 ID:HyFE54oM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 23 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:07:28 ID:0ltw2Awo [21/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#3〜調査の行方〜

―ガラル地方―

マリィとビートも加えたマサル達は、引き続きメルの記憶を探るべく調査を進めていた。

ビート「なるほど、大体の事情は吞めました。」

ユウリ「それで、今のところソニアさんにダンデさん、マグノリア博士や他のジムリーダーも知らないんだって。」

ホップ「…あーくそ!ダメだ。」

マリィ「…その様子だと、アニキや他のジムリーダーも知らんかったんだ…。」

マクワ、メロン、キバナなどとも連絡を取ったホップだったが、やはり収穫はなかった。

ビート「ふむ……で、マサル君は誰と連絡を取っているのです?」

ユウリ「マスタード師匠やピオニーさんとの連絡はもうついた筈だけど…。」



マサル「…ってことなんだ!俺達も引き続き調べるさ。忙しい所すまん!
……いいのか!?助かるぜ!ありがとう!」



連絡を終え、マサルはユウリ達の元へと戻ってきた。
 ▼ 24 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:08:00 ID:0ltw2Awo [22/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「今、アローラ地方にいるコウタと連絡を取って、事情を説明したら引き受けてくれるってさ!」

ユウリ「マジ!?やった!」

ビート「まだ決定的な情報が見つかったわけでもないのにはしゃぎ過ぎでは?」

マリィ「そうだけどさ!戦力は多い方が良いじゃん!」

メル「…コウタとは、誰ですか?」

マサル「ああ、あいつはアローラ地方にいる友達でな。まぁ〜今俺達がいるこのガラル地方からは離れた場所なんだけどさ…。とにかく凄い奴なんだぜ!」

そこからしばらく、アローラ地方にいるコウタ、そしてその仲間であるコウミやハウ、リーリエ、グラジオ、ヨウ、ミヅキの話になった。
ユウリやホップ、マリィまで便乗し、メルは時々頷きながら、「会ってみたい…」と呟いた。

ビート「熱弁するのはいいですが、あなた達、そろそろ元々の目的を思い出してみては?」

マサル「あ……やっべ、もうこんなに時間経ってる!?」

マリィ「つい熱くなっちゃった…。」

ビートの静止でハッとした一同は調査を再開した。
 ▼ 25 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:08:25 ID:0ltw2Awo [23/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ビート「…そう言えば、メルさんとはどこで会ったのです?」

マサル「ああ、ヨロイ島の一礼野原だったな。野生のカラマネロに襲われていたところを見つけたんだ。」

メル「あの時は一度、マサルの家に連れ込んでいってもらったけど…。」

マサル「あの、だから言い方!」

マリィ「じー…。」

ビート「これ、彼女は天然で言ってませんかね…?まぁ、マサル君が彼女をその気があって連れ込んだかはともかくとして。」

マサル「だぁかぁらぁ!!」

ビート「その時と違い、今は万全な状態、ましてや人数も増えている。一度、一礼野原に戻ってみるのはどうかな?」

ユウリ「なるほど!もしかしたら、その時は見落としていたかもしれない手がかりがあるかもってことだね!」

ビート「そういうことです。理解が早くて助かります。」

マリィ「じゃ、そうと決まったら行くよ。」


一行はマサルとメルが最初に出会ったという一礼野原に向けて出発し始めた。
 ▼ 26 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:08:59 ID:0ltw2Awo [24/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―アローラ地方 エーテルパラダイス―

グラジオ「……さっきの連絡、マサルからか。」

コウタ「ああ。何でもヨロイ島に流れ着いた女の子を保護したって。」

グラジオ「オレ達は今別件の調査をしているとわかってマサル達の依頼も引き受けたのには、何か理由があるんだよな?」

コウタ「無論だ。これを見て欲しい。」

コウタは現在、エーテルパラダイスでグラジオ、リーリエと共にとある調査をしていた。
その途中、マサルからメルについて調べて欲しいとの依頼に対し、二つ返事で引き受けた。

グラジオからの質問に対し、コウタはモニターにヨロイ島のマップを映し出した。

コウタ「彼がメルという子を見つけたのはこの近辺。駅の近くの浜辺に、彼女が使っていたと思われるイカダの残骸があったとも聞いている。」

地図上の、一礼野原にあたる場所の草むらと砂浜をそれぞれ指差しながら、説明を続ける。

コウタ「そして、今僕らが調査しているのは…ここのことだよね。」

コウタはそこから更に離れたところにある孤島の方を指差した。
 ▼ 27 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:09:34 ID:0ltw2Awo [25/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
リーリエ「そうですが…それがどうかしたのですか?」

コウタ「これ…彼女が流れ着いた場所の方角なんだよね。流石にかなり距離があるから、偶然の可能性だってあるけど…。」

グラジオ「しかしイカダがバラバラになっていた…だとすれば、漂流中最初から砕けていたわけではないと?」

コウタ「うん。仮にもし最初からボロボロのイカダだったら、まずそもそも無事に漂着できていなかったと思う。元から丈夫なイカダだったとしてもこんなところまで流れ着くこと自体奇跡のようなものだけどね。」

リーリエ「つまり…私達が今調べているその島から、メルさんが流れてきたかもしれない…ということですか?」

コウタ「可能性はあると思う。だから、この2件は同時進行で調査しようと思うんだ。」

コウタの説明が終わると、グラジオとリーリエは少し考えこんだ後、返答した。

グラジオ「確かに偶然の可能性がある…だが、偶然とはいえ奇妙な一致とも捉えられるな…。わかった。そっちと併せて調べてみよう。」

そうして3人は調査を再開した。


コウタが指を指した、3人の元々の調査対象の孤島にあたる場所のレーダーマップには奇妙な歪みが発生していた。
 ▼ 28 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:10:19 ID:0ltw2Awo [26/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―ヨロイ島 一礼野原―

マサル「戻ってきたぞ。ちょうどこの場所だな。」

ビート「聞いていた通りのイカダもありますね。」

メル「うん。この場所。メルタンも覚えてるよね。」

メルのメルタン「きゅー!」

6人と1匹は最初の場所に戻り、周辺を散策していた。
途中で野生のポケモンがいたが、群れからはぐれたポケモンや気がたっているポケモンはおらず、円滑に捜索が進んだ。

ユウリ「あっ!見てみて!」

ユウリはイカダ付近にとあるペンダントを見つける。
開いてみると、そこには島に建つ家と、2人の成人男女、そしてメルそっくりな小さな女の子が写っていた。

マリィ「かわいか…ん?ねぇこれ、もしかして小さい頃のメルじゃない?」

ビート「ふむ…この近辺に落ちていたということから、彼女のペンダントかもしれない。そうであれば…。」

ホップ「メル!このペンダント、オマエの物かな!?」

ホップが呼ぶと、マサルとメルが駆け寄ってきた。
ホップがメルにペンダントを手渡し、メルはペンダントの写真を眺めていた。
 ▼ 29 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:13:57 ID:0ltw2Awo [27/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「これ…もしかして小さい頃のメルだとしたら、一緒に写っているのは…メルの両親と、家か?」

メル「わからない…けど確かに、メルに似てる………



……うっ!?」

カタッ…

メル「ううう…!あ…頭がっ…!」

メルのメルタン「きゅー!?きゅーー!!」

マサル「また頭痛!?おい、メル!大丈夫か!?メル!」

突如、激しい頭痛を発症したメルは、少し苦しんだ後、糸が切れたかのように気を失った。

ユウリ「メルちゃん!?しっかりして!メルちゃん!」


一同はメルに駆け寄った。

ビート「完全に意識を失っている…!」

マサル「仕方ない!今から列車では…!」

ユウリ「急ごう!まずは道場に行かないと!」

メルのメルタン「きゅ〜!」

5人は意識を失ったメルと、悲しんでいるメルタンを連れてマスター道場へと向かった。
 ▼ 30 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 20:14:15 ID:0ltw2Awo [28/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―アローラ地方 エーテルパラダイス―

コウタ「…グラジオ!見てくれ!」

グラジオ「なんだ、さっきのメルの話か!?」

コウタ「いや、もともと僕らが調べていたこの孤島だ!間違いない!」

コウタが示したのは、レーダー上の孤島周辺に発生している歪みである。

コウタ「ここだけ先日から異常なほどのエネルギー反応が検知された件だ。ここに来た時にグラジオが見せてくれた資料にある数値より更に大きい!」

リーリエ「ということは、やはりそこのエネルギー源の正体は…!」

グラジオ「……確定かもな。




調査の結果、彼等の予想していた通りの、悪い結果が出ていた…。





Episode#3〜調査の行方〜・完
 ▼ 31 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:02:39 ID:0ltw2Awo [29/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#4〜メルの故郷〜
突然、強烈な頭痛に襲われ、気を失ったメルをマスター道場まで運んだマサル達は、マスタードたちに事情を説明した。

マスタード「ふーむ…ワシちゃんもこれまでいろーんな人に会ってきたけど…メルちんのことはわからんねー。」

ミツバ「アトラちゃんだっけ?あの娘みたいにトレーナーカードを発行した履歴がある子ならまだしも、その娘は一切ないからねぇ。あたしもわからないよ。」

クララ「ってか、なんでこんな島に流れ着いたわけさぁ!?医者もいないこの島に!」

セイボリー「シ、シショー!」

マサル達がクララ、マスタード、ミツバと話し込んでいると、メルが寝ていた部屋からセイボリーが駆け足で戻ってきた。

ユウリ「どうしたのセイボリーさん。低速版セイボリーテレポート(要約:ただの早歩き)使ってきちゃって。」

セイボリー「患者が!患者が目を覚ましました!」

クララ「えげェッ!?」

マスタード「おお!メルちん!今行くよーん!」

マサル「俺、行ってくる!」

ホップ「オ、オレも!」
 ▼ 32 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:03:09 ID:0ltw2Awo [30/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「ん……。」

マサル「メル!」

メル「マサル…。みんな…。」

ゆっくりと布団から起き上がったメルは少し頭を抑えた後、マサル達の方に向き直り、布団から出た。

ユウリ「もう大丈夫なの?」

メル「うん。心配かけてごめん。そして…


メル、また思い出したことがあるの。」

ビート「それは本当ですか!?」

マリィ「もしや…あの頭痛は記憶がよみがえる前兆だった…?」

マサル「そう言えば、メルが自分の名前とメルタンのことを思い出すときも、少しだけ頭が痛くなったよな。」

マスタード「おはよう、メルちん!」

ミツバ「もう元気になった?」

メル「……えっと…マサル、この人達は?」

マサル「ここマスター道場の師範と女将さんだよ。」
 ▼ 33 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:03:30 ID:0ltw2Awo [31/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マスタード「ゴメン!ワシちゃん達の紹介が先よねん!マスタードだよん!ヨロピクねー!」

ミツバ「で、あたしがミツバ!ほら、あんた達も!」

クララ「キャハ!うちィ、クララって言うんですぅ。最近ジムリーダーになりましたァ♡




…マイナークラスだけどな。(小声)」

セイボリー「そしてワタクシこそ!エレガントなエスパージムリーダー、セイボリー!以後、お見知りおきを!





…まだマイナークラスですがね。(小声)」


ビート「…さて、メルさん。あなたの思い出したこととは?」

メル「うん…メル、話すね。」
 ▼ 34 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:04:24 ID:0ltw2Awo [32/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「さっきユウリが見つけてくれたペンダントは、確かにメルのペンダントなの。それで、あの写真はメルの家族。」

マサル「やはりそうか…。」

メル「メルが住んでいた島はね、ここ。」

ホップに見せてもらった地図のとある場所を指差した。
そこは、ヨロイ島の一礼野原の砂浜から海を渡った先の先にある孤島だった。

メル「アイアン島っていってね、豊かな自然を残しつつも、工業が発展を続けていた島なんだ。」

ビート「自然と工業の調和ですか…。ん?」ピクッ

マリィ「続けていた…過去形?」

メル「うん…いつからか、その発展が止まってしまったの…メルが今思い出したのは、ここまでかな。」

マサル「じゃあ、何でそんな島からここに?」

メル「………ごめん。メル、それもまだ思い出せないの。」

マサル「そうか…。」
 ▼ 35 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:04:56 ID:0ltw2Awo [33/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マスタード「それなら、次はその島に行ってみるのはどうかね?」

ユウリ「そうね。何かわかるかも!」

メル「みんな…いいの?そこまでして…。」

ホップ「もちろんだぞ!」

ホップに続き、周りの皆も頷いた。

メル「…ありがとう…。」

ミツバ「船なら、あたしの知り合いに頼めば貸してくれるから安心しときなよ!」

マサル「え、マジですか!ありがとうございます!」

ユウリ「よーし!じゃあ次の目標はアイアン島ね!いざ行かん未踏の地!このキャプテン・ユウリに皆続けー!」

ホップ「うおー!」

マリィ「うおー!」

ビート「あなたいつから船長に…。」

マサル「ま、いいんじゃね。」


こうして彼等は意気揚々と準備を始めた…。




それが後に大きな事件を知るきっかけになるとは、この時誰も思いもしなかった…。
 ▼ 36 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:05:35 ID:0ltw2Awo [34/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―アローラ地方 エーテルパラダイス―

マサル達がアイアン島へ向かう準備を進めている最中、アローラ地方のエーテルパラダイスには、コウミ、ハウ、ヨウ、ミヅキも招かれていた。

コウタ「やはり、この島だ。自然と工業の孤島、アイアン島だ。」

グラジオ「聞いたことない島だ…。」

コウタ「僕も、此度の調査で初めて知ったよ。なんでも未だ他国と取引していない…というより取引できる体制が整っていないこの島は、自分達の手で島を発展させてきたらしい。」

リーリエ「そこに…異常なエネルギー反応が…。」

コウタ「ああ。そしてそのエネルギー反応の正体は、やはりウルトラホールの発生だった。」

コウミ「でも、一体どうして…!?」

コウタ「わからない。もしこの島にウルトラビーストが降り立っただとかならまだしも、それらと異なる存在が降り立ったなら急がなきゃいけないのは確かだ。」
 ▼ 37 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 22:05:54 ID:0ltw2Awo [35/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヨウ「自国だけで発展させる程の技術力や産業…それ狙いの連中だったら尚マズいかもな。」

ハウ「勿論いくよ!」

ミヅキ「あたしも行くわ!」

コウミ「そのために私達は来たんだもん!」

ヨウ「言うまでもないぜ。」

リーリエ「皆さん…!ありがとうございます!」

グラジオ「船はすぐにでも出せる。各自準備を整えて、またここに集まってくれ!」

全員「おぉー!!」


コウタ(異なる存在…妙な胸騒ぎがするな…それに、もし本当にあの島からメルが来たのだとしたら…一体何があったか、わかるかもな。)





マサル達がメルの記憶に関する手がかりを求めてアイアン島への出航を決めた一方、コウタ達は未踏の島に発生したウルトラホールの調査に向けて出港を決めたのであった…。





Episode#4〜メルの故郷〜・完
 ▼ 38 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:46:30 ID:0ltw2Awo [36/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#5〜招かれざる客〜

マサル達が決起してから数日後…。


ユウリ「ようやく出発ね!」

マサル「メル、心の準備はできたか?」

メル「うん。皆のお陰で、メル、大丈夫。」

ホップ「ご飯もしっかり食べたし、用意も万端だぞ!」

マリィ「それじゃ、ユウリ船長。行こっか。」

ビート「結局その路線で行くんですね。」

ユウリ「あいよ!皆の者!ユウリ探検隊はいよいよ出航する!モンスターボールは持ったなぁ!?」

マサル&ホップ&マリィ「おぉー!」

メル「おっ…おー!」

ビート「いや結局海賊なのか探検隊なのかどっちなんですか。」

ユウリ「メルちゃんの記憶を見つけてやると言う意気込みは持ったなぁ!?」

マサル&ホップ&マリィ&メル「おぉー!」

ビート「おー。(棒)」

ユウリ「行くぞォ!!」

マサル&ホップ&マリィ&メル「おぉー!」

ビート「おー。(棒)」
 ▼ 39 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:46:47 ID:0ltw2Awo [37/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
約1名を除いて盛り上がるユウリ達を筆頭に、それを少し離れたところから見守っていたのはマスタード達だ。

マスタード「うんうん!みんな元気いいねー!これならワシちゃんも安心だよー!」

クララ「いやあれ大丈夫ゥ…?全ッ然緊張感ないんですけどォ…?」

セイボリー「ワタクシ達まで手伝わされたんですから…これで成果なしならメキョッとへこませてやりますよ。」

ミツバ「なんかあったら連絡するようには言ってあるけど、ただ調査しに行くだけだしね。あいつらならやれるわ。」

マスタード「…何か、途轍もなく恐ろしいものを見たら、すぐ引き返すとか逃げるとするようには伝えてあるよー。」

マスタード(その万が一が、起こらねば良いがな…。)



そしてユウリ達は出航した。
 ▼ 40 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:47:26 ID:0ltw2Awo [38/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウリ達がヨロイ島の海域を抜けた頃…


ユウリ「ひっっっま!!!」

ホップ「ホントに遠い島なんだな…。」

マリィ「もう彼此30分…オート操縦じゃなきゃしんど過ぎる…。」



ビート「なんか皆さん先程までの威勢が潰えてますが。」

マサル「あはは…。」

メルのメルタン「きゅー?」

メル「メルタン、どうしたの?」

メルのメルタン「きゅ!」
 ▼ 41 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:47:45 ID:0ltw2Awo [39/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メルタンがまるで指をさすかのようにその小さな身体をメルの手のひらから乗り出す。
その先には…。

メル「……船がいっぱい。」

マサル「どうしたんだ?メル……って、何あれ?」

メルとマサルが視線を向け、ユウリ達も振り向く。

そこには、自分達とは逆方向へと向かう船が何隻もあった。

ユウリ「なんだろ…。」

ホップ「さぁ……ん?」
 ▼ 42 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:48:11 ID:0ltw2Awo [40/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホップが気付くと、雲行きが徐々に怪しくなってきた。
そして次の瞬間。

ザァーーーッ!!


ユウリ「うわぁっ!?急に天気が…!?」

マリィ「なっ…何これ!」

マサル「やばいやばいやばい、これシャレになんねぇって!」

ビート「ワイルドエリアじゃあるまいし…なんなんですかこの荒天は!!」

突如、マサル達を取り巻く天気は荒れたのだ。
豪雨、突風、雷鳴、そしてこれらの好転がもたらす荒波。

まともな航海が出来ないと判断し、すぐに進路を変え、引き返した。





ユウリ「ぜぇ…ぜぇ…もう滅茶苦茶よぉ!」

ホップ「死ぬかと思った…みんな無事か!?」

他の5人が頷き、メルタンも「きゅっ!」と返事をした。
引き返して暫くし、ようやく荒天の海域から抜け出せたのだ。
 ▼ 43 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:48:26 ID:0ltw2Awo [41/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「この船もかなり丈夫な方と聞いてるが、それでもダメとはな…。」

ビート「やむを得ません。一度退いて仕切り直しましょう。」

メル「……っ!うう…!」

マリィ「メル!?また頭痛!?」

ユウリ「大丈夫!?」

メル「………ふぅっ…だ…大丈夫…。」

ホップ「また、何か思い出したのか?」

急な頭痛がすぐにやみ、メルは答えた。

メル「……天気が荒れたあの場所から、島が見えたの。」

マサル「ああ…俺も見えた。あれがアイアン島か?」

メル「うん……ただ…。」

マサル「?」
 ▼ 44 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:48:42 ID:0ltw2Awo [42/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「元々は…あんな天気に見舞われたことは一度もなかったの…でも、ある日から…。ごめんなさい。ここまでなの。」

マサル「…そうか。」

ビート「これは…やはりあの島で何かあったのでしょう。」

ユウリ「…!?ねぇ、みんなあれを見て!」

ユウリが指をさした方向を見ると、1隻の白い船が、数隻の船に襲撃されていた。

マサル「…!あの船は!」

ホップ「マサル、知ってるのか!?」

マサル「天気があれる前に、あれと同じ船が何隻も、俺達と逆方向に向かっていったのを見たぞ!」

マリィ「…!襲われているあの白い船!あのマークを見て!」

ビート「あれは確か………アローラ地方のエーテル財団の船!?」
 ▼ 45 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:49:01 ID:0ltw2Awo [43/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
エーテルマークのクルーザーが謎の船数隻に襲われていた。

マサル「ポケモンを使って…!?よし、ここは俺に任せろ!」

ビート「ぼくも出ますよ。」


マサル「リザードン出てこい!“かえんほうしゃ”だ!」

ビート「ブリムオン、あなたもお願いします!“サイコキネシス”!」


マサルのリザードン「ばぎゅああぁぁ!!」

ビートのブリムオン「むぅぅーー!」



船員「うわっ!?なんだこいつら!」

船員「くそ!邪魔が入ったか!一旦ずらかるぞ!」
 ▼ 46 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:49:17 ID:0ltw2Awo [44/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「よし、とりあえず撃退で来たな…すみませーん!大丈夫ですかー!?」


謎の船の集団が去った後、中破したクルーザーに自分達の船を寄せ、マサルが呼び掛ける。
そして、クルーザーの乗組員が出てきた。

コウタ「痛てて…すみません、お陰で助かりま……えっ!?」

マサル「あぁっ!?」



―アローラ地方 エーテルパラダイス―

コウタ「そうか…君達もアイアン島を目指していたのか…。」

あの後彼等は一度、エーテルパラダイスに上陸した。
お互いの事情、目的を把握した彼等は、一度エーテルパラダイスで情報共有をすることになった。

マサル「これはやばいな。メルの故郷でとんでもないことが起こったってことか…!?」

コウタ「残念ながら、そう考えざるを得ないな…。」
 ▼ 47 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:49:46 ID:0ltw2Awo [45/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウミ「あなたがメルちゃんね。大丈夫?怪我とかない?」

メル「ありがとう…メルもこの子も大丈夫。」

メルのメルタン「きゅっ!」

ハウ「うわー、見たこともないポケモンだー!」

ホップ「メルタンって言うらしいぞ!」

アローラのメンバーとも打ち解けたメル。
コウタ「あっちは問題なさそうだな…さて、マサル。」

コウタはマサルに向き直った。

コウタ「あれほどの異常気象、並みの船どころか、少し丈夫な船でもまず突破は無理だ。だが…。」

マサル「何かあるのか?」

曇った表情を少し和らげ、コウタは頷き、続ける。
 ▼ 48 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:50:01 ID:0ltw2Awo [46/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「かつて僕らは、とある事件のために、とある特殊な船舶を用意したんだ。今は…その機体自体はなくなったんだけどね…。
だが、データは残っているから、これからその船を再度生産しようと思うんだ。これなら悪天候にも立ち向かえる。」

マサル「マジ!?よっしゃ、希望、見えてきたな!」

コウタ「それに…僕らを襲撃してきたあの船の船員…僕やコウミ達は見覚えがあるんだ。だから、その対策も用意するよ。」

マサル「そこまでしてくれるのか!?」

グラジオ「あぁ、当然だ。そうしなきゃいけない事態だからな。」

マサル「よっしゃぁ!2人ともありがとう!」


コウタ、グラジオ、マサルが話し込んでいると、突如マサルのスマホから着信が入った。
 ▼ 49 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:50:16 ID:0ltw2Awo [47/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「あ、ダンデさんからだ?……はい、もしもし…




えっ!?ガラル地方が!?」


ガラル地方からダンデが知らせた内容…
それは、ガラル地方が何者かに攻撃されているとの知らせだった。





Episode#5〜招かれざる客〜・完
 ▼ 50 6NpEuhCrOQ 21/07/24 23:50:49 ID:0ltw2Awo [48/48] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
うp主でございます。
本日の更新はここまでになります。

次回か次々回、アトラ登場予定です。
 ▼ 51 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:44:05 ID:GCQglAzk [1/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#6〜ガラル地方を防衛せよ!〜

アローラ地方のコウタ達と合流し、エーテルパラダイスに上陸したマサル達。
先程の海上での襲撃対策と、コウタ達とマサル達共通の目的地であるアイアン島へ行くための船舶の準備が決まった矢先、ダンデからの一報が入る。

その内容は、突然上陸してきた謎の集団によるガラル地方への攻撃であった。



―ガラル地方 バウタウン―

マサル「おい…何なんだよこれ…。」

ユウリ「船の上で聞いたけど…ホントに襲われている…!」

ホップ「しかも、ガラル地方の住人と同じ姿のトレーナーばかりだぞ!?」


エーテル製のジェット船でガラル地方へ急行している間も連絡があったが、その内容は、同一人物が2人以上存在しているような状況だという続報だった。



「なんだこの人達!?」

「僕とおんなじ名前!?」


敵「我々はあのお方のために!」

敵「まだあのお方を知らないなら布教してあげるわ!」

敵「従わない奴はここで死ねー!」
 ▼ 52 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:44:25 ID:GCQglAzk [2/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「あのお方だって…!?」

ホップ「また大規模な侵略か何かか!?」

ビート「ひとまず考えるのは後です!」



敵「おい、お前達!お前達も我々とともにあのお方を布教してくれ!」


マリィ「敵が勘づきよったね…来るよ!」

ユウリ「あのお方って人が何なのか知らないけど、人様を襲うことになんか手を貸してやら人だから!」


敵「渡胞達!この子供達は俺達を侮辱したぞ!」

敵「これはあのお方の崇高な理念をも侮辱しているに等しい!」

敵「私達で制裁を与えてやるわ!」



マサル「みんな!行くぞ!」

ユウリ&ホップ&「「おう!」」

マリィ「もちろん!ノッてくよ!」

ビート「言われるまでもない!」
 ▼ 53 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:44:43 ID:GCQglAzk [3/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「アギルダー、“みずしゅりけん”!」

マサルのアギルダー「ギルッ!」

ユウリ「シュバルゴ、“シェルブレード”!」

ユウリのシュバルゴ「シュバ!」


現在ダンデや各地ジムリーダーの指揮・要請のもと、有力なトレーナーを募り戦闘中。

マサル達5人が戦線に加わり、状況は少しずつ好転していく。
当時の事件発生時よりも、ガラル地方トレーナー全体のレベルも上昇しているため、幸いにも犠牲者は出ていない。



ルリナ「カジリガメ!“アクアブレイク”!」

ユウリ「シュバルゴ、“メガホーン”!」
 ▼ 54 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:45:00 ID:GCQglAzk [4/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マリィ「アニキ!スパイクタウンは大丈夫!?」

ネズ📱『こっちは問題ねぇよ。それよりもマリィ、おまえ達の方は大丈夫ですか?エール団総出でそっちに援軍をよこせますよ。』

マリィ「こっちも大丈夫やけん、そっちに行く時間はなさそうだから、絶対にあたし達の町を守って!」

ネズ📱『おまえもたくましくなりましたね。わかりましたよ。』




ホップ「まったく、まさかオマエとタッグを組むとはな!ビート!」

ボート「なりゆきです。せいぜいぼくの足を引っ張らないでくださいよ!サーナイト、“マジカルシャイン”!」

ビートのサーナイト「サーナッ!」

ホップ「へへっ、そう言って先にやられるなよ!アーマーガア!“ドリルくちばし”!」

ホップのアーマーガア「カァァー!」



――――
 ▼ 55 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:45:25 ID:GCQglAzk [5/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「コオリッポ!“しねんのずつき”!」

マサルのコオリッポ「リポッ!」

ゴッ…

敵のライボルト(?)「―――――…。」

攻撃が直撃したライボルト(?)は鳴き声をあげず、そのまま倒れ伏した。戦闘不能だ。

マサル「これで全滅…だ…!?」

シュゥゥ…

敵「ああっ…くそ!覚えてろ!」

マサル「倒したライボルトが…消えていく…!?」

突如薄い光に包まれたと思ったら、ライボルト(?)は霧散するかのように消えていった。

ユウリ「マサル!こっちもよ!」

ユウリの方でも、倒した敵が使っていたポケモン達が、最後の1匹を倒したと同時に消滅。敵のトレーナーは消えていくポケモン達を置いて撤退していった。
 ▼ 56 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:45:45 ID:GCQglAzk [6/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
マサル「こいつら…倒されたポケモンをボールに戻さない時点で変だとは思っていたが…これじゃまるで…!」

ホップ「おーい!」

ユウリ「あっ!ホップ!みんな!」

ホップ、マリィ、ビート、ルリナも戦闘を終え、合流してきた。

マリィ「ユウリ達も無事やけんね!」

ルリナ「バウタウンの市民も全員無事よ。それに、今各地のジムリーダーからも、全員無事との報告が来ているわ。」

マサル「よかった…。」

ビート「しかし、妙な光景を見ましたがね。」

ユウリ「…!それ、もしかして、倒したポケモン達のこと?」

ルリナ「やはりあなた達も見たのね…。」

マサル「まるで、かつてこのガラル地方で起きた、あの事件のようでした。」
https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=1223288&l=1-
 ▼ 57 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:47:37 ID:GCQglAzk [7/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ホップ「それに、敵のヤツら、みんな『あのお方のために』って言っていたぞ!」

ルリナ「ますます怪しいわね…。」

全員が考え込んでいる途中、聞き覚えのある声が響いた。



???「おーーーーい!!!」



全員が振り向くと、そこには全員が見知った、紅い髪に紅い瞳の少女がいた。

アトラ「はぁ…はぁ…やーーっと見つけたよみんなぁ!」

マサル「アトラ!?」

アトラ「全く散々な目に遭ったよもう!せっかくバカンスに出かけようとしたらいきなり国際警察に呼び出されるわ、常に雇用されてるわけでもないのにガラル地方への緊急出動が出されるわ、着いてみればガラル人がガラル人を襲ってるわ!残業手当、いや休日出勤手当まで代わりに加害者側のガラル人にめっちゃ請求してやろうと思ったら加害者側はこのボクを見るなり逃げだすわ!なんの騒ぎだよこれはぁ!」

来るや否や、盛大にアトラから愚痴を聞かされた一行。その後は事の顛末をアトラに話すのであった。




Episode#6〜ガラル地方を防衛せよ!〜・完
 ▼ 58 フォクシー@だっしゅつパック 21/07/25 18:49:19 ID:FDjEkolg NGネーム登録 NGID登録 報告
アトラってこんな見た目なのか、男みたいな見た目だな
 ▼ 59 6NpEuhCrOQ 21/07/25 18:53:26 ID:GCQglAzk [8/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>58
何度か頂きました支援絵と、自分側の設定を元に描いてみました。
そういう設定のキャラなんですが、自分で描いてみて改めて「こりゃあ男と間違われるわ」と思いました()
 ▼ 60 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:56:16 ID:GCQglAzk [9/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#7〜不穏の幕開け〜

ガラル地方を襲撃していたのは、ガラル地方の住人と同じ姿、名前をした人間だった。
マサル達5人は戦線に加わり、彼らを退けるが、倒された相手のポケモン達はボールに戻らず、文字通り消滅してしまったのだ。

そしてアトラはガラル地方に単独で出撃したものの、敵と相対するとその敵はバトルすることなく襲撃を中断し、逃げ出したという。

アトラ「おかげで国際警察の連中じゃなくてあいつらからむしり取る賞金で休日出勤手当を賄おうとしたのに、一銭も入らなかったぞ!」

ユウリ「理由が汚いわね…。」

マサル「その点については安心しろアトラ。俺達は勝負をして、かつ勝ったのに一銭ももらうことなく敵さんに逃げられたからな。」

アトラ「これマジ?アトラちゃんキレそうだわー。……とまぁ夫婦漫才はこの辺にしてだね。」

マサル「夫婦漫才じゃねぇよ?」

アトラ「キミらの話を総合するに、どう見てもそいつら、かつてのボクがやらかしていた偽のポケモン『Kポケモン』っスね。」

ホップ「けどあれ、オマエはもう完全に消したんだろ?」

アトラ「モチロン!なんならあれを生み出せるのはボクだけ。復元も複製もできないさ。」

ルリナ「そんなものが何故また出現したというの!?」

アトラ「こっちだって知りたいぞお姉様ぁ。」
 ▼ 61 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:57:13 ID:GCQglAzk [10/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラはかつて、このガラル地方全てを制圧し、自身のコンピュータから本物のポケモンとほぼ同等の力を持つ紛い物のバイオ兵器『Kポケモン』を生み出していた。
しかし制圧まであと一歩のところで、マサル達ガラルの少年達やジムリーダー、アローラ地方から来ていたコウタの手によって計画は失敗。
その後アトラは改心し、一度逮捕される直前、自身が作り上げたシステムは自身の手で跡形もなく消滅させたのだ。

マサル「とりあえずこれで全員の撃退は成功したし、コウタ達にも報告しよう。」




―アローラ地方 エーテルパラダイス―

コウタ「海上で僕らを襲撃してきたあのスーツの集団。そしてガラル地方を襲ったのは、とある人物のために動いていた、同じガラル地方の人間。」

マサル「海上で襲撃していたやつらに見覚えがあるって言ってたな…そいつらは何なんだ?」

コウタ「ネオシルフ。一時期アローラ地方に現れた、表向きは優良ベンチャー企業。だがその正体はカルト宗教団体で、やっていることはかつてのアトラと同じだった。」
https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=1078278&l=1-
 ▼ 62 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:57:41 ID:GCQglAzk [11/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「偽のポケモンを使って世界征服ね〜。ボクなら一人でほぼできていたのに、そいつらは大規模な集団でいながらモタモタしている間に4人の少年達に倒されたって奴等だろ?」

コウタ「ネオシルフの連中は全員逮捕され、後から調べたけど一生獄中からは出られない。出られたとしてももう悪さはできないはず。なのにまた現れるなんて…。」

コウミ「ねぇ、そういえばなんだけどさ…。」

一同が悩んでいる中、コウミが声を上げる。

コウミ「その…海の上で私たちに攻撃してきたあいつらってさ、マサル達も向かおうとしていたアイアン島の方角から来たんだよね?」

マサル「あぁ…そうだな。」

コウミ「そしてそのアイアン島では、ウルトラホールが開いた…ってことはさ。」

コウタ「…!なるほど。流石コウミ。」

ビート「…どういうことかな。」

コウタが話そうとした瞬間、アトラのスマホロトムが着信を知らせる。
 ▼ 63 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:58:28 ID:GCQglAzk [12/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「なんだなんだー?長官様からー?

(ピッ)

はいはい。休日出勤のアトラちゃんっス。お疲れ様でーす。…はいはい……えっ、それマジ?」

ユウリ「ねぇ…長官相手に随分馴れ馴れしくない?」

メル「……休日なのにお仕事なの…?」

ヨウ「まぁ…色々あったんだろ…。」

(ピッ)
 ▼ 64 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:58:59 ID:GCQglAzk [13/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「……今入った情報によれば、ガラル地方を襲撃していたヤツらは、コウタ達が調べたって言うウルトラホール発生日時と同じ時間に、同じ場所から現れたんだとさ。」

ほい、とアトラは国際警察から渡された映像を見せる。

コウタ「……コウミの言っていることが当たったな。」

グラジオ「……どういうことだ。」

全員がコウタの方に視線を集中させる。
そして、彼は告げる。


コウタ「……さっき僕らを襲った連中と、ガラル地方を襲った連中…そのいずれもウルトラホールを伝ってやってきた。
つまり…あいつらはかつて僕やコウミ、リーリエが立ち向かった、レインボーロケット団と同様の事案だよ。」

リーリエ「ま…まさか…!?」

コウタ「……敵は、並行世界から来た、かつての侵略者達だ!!」


マサル「な………!?」

リーリエ「そんな…!」

ビート「そんなことが…!?」

アトラ「マジかぁ…。」

その場の空気が凍り付いた。コウタは続ける。
 ▼ 65 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 19:59:20 ID:GCQglAzk [14/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「一体なぜあのウルトラホールが開かれ、あの場所に降り立ったのか、そこまではわからない。
だがガラル地方を襲っていたあいつらが言っていた、『あのお方』というのは、たぶん並行世界のアトラだ。」

メル「並行世界…?」

アトラ「ボクらが今いるこの世界と同じ世界で、別の出来事が起こっていたかもしれない。その“かもしれない世界”が、同時に、並行して存在しているのさ。
今回の例で言えば、さしずめあいつらは、コウタ達やマサル達が事件を解決できず、支配されてしまったバージョンの世界から来た、“もう一人”ってワケ。」

メル「え…えーと…?」

コウタ「そうだな…メル。君は今、記憶をなくしているのだろう?けど、もし並行世界の君がいるのなら、並行世界のメルは記憶を失っていないのかもしれない。けど僕らが今いるこの世界は、メルという人間は君しかいないだろう?」

メル「う…うん。」

コウタ「本来、この世界の君と並行世界…つまり“かもしれない君”は、同じ世界にいることは本来おかしいこと。そのおかしいことが今起きている。」

メル「…じゃあ、今メルたちの味方のアトラとは別に、悪者のままのアトラが今この同じ世界にいるかもしれなくて、それは本来おかしいってこと?」

コウタ「その通りだよ。」

アトラ「さんきゅーコウタ!ま、そういうわけで、これで敵の正体がわかったね。」




アローラ地方とガラル地方、そして国際警察。三方向からの調査が、一つに紐づき、一同に衝撃を与えた瞬間であった。

Episode#7〜不穏の幕開け〜・完
 ▼ 66 シギバナ@ポイントアップ 21/07/25 20:46:46 ID:JbpwWO7Y NGネーム登録 NGID登録 報告
並行世界の自分たちの仇をとるのか
 ▼ 67 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 20:57:16 ID:GCQglAzk [15/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#8〜少女の記憶〜

ユウリ「並行世界の…私達の敵…。」

ホップ「その世界にいたオレ達は…負けちまったのか…!」

コウタ「そう考えるのが正しいかもな、残念ながら。レインボーロケット団も、そんな感じだった。」

リーリエ「ウルトラホールを伝って、各地方の組織が集まってきて、この世界でも自分達の野望を達成しようと…!」

メル「並行世界…ウルトラホール…アイアン島に降り立った……




…………ッ!」クラッ
 ▼ 68 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 20:57:46 ID:GCQglAzk [16/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「およ?」

ユウリ「メルちゃん!?」

ホップ「また頭痛か!?」

ハウ「って事は、また記憶戻るのー!?」

メル「ん……ああ……ああああ……!!

…っはぁ!はぁっ…!はぁっ…!」

コウタ「メル!」

マサル「大丈夫か!?」

突然の頭痛に苦しむメルと、駆け寄る一同。

メル「…………した。」

マサル「どうした!?」

メル「思い………出したよ…………!」

ミヅキ「えっ、それ本当!?」

メル「うん……!みんな……心配かけてごめんね……!でも…メルはもう大丈夫…!」

今の頭痛が晴れ、遂に残りの記憶も思い出したというメル。そして、彼女は語り出した。
 ▼ 69 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 20:58:17 ID:GCQglAzk [17/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「……メルとメルのパパ、ママ、そしてアイアン島の島民は平和に暮らしていたの。

まだ他の国と貿易を行える状態じゃなかった島は、自分達で産業を発展させながら、貿易も行えるように進めていたの。

………数日前までは。」

コウタ「その数日前というのが、ウルトラホール発生した日のことだな。」

メルはコウタの言葉に頷き、続けた。

メル「突然、空におかしな穴が開いたの。それがウルトラホール…。

そこから黒いスーツの人や、一般人、変なスーツを着た子供達…あの人達が降りてきて、アイアン島は乗っ取られた。」

ユウリ「え……!」

マリィ「乗っ取られた……!?」
 ▼ 70 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 20:59:30 ID:GCQglAzk [18/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「……残酷だった。あの人達はポケモンに島民を襲わせ、今まで島の皆で築き上げてきたものを全て奪っていった。

パパとママは船を出してメルと逃げようとしたんだけど…その日を境に、さっきマサル達と向かう途中のような、酷い天気になっちゃったの。」

コウミ「ひどい…!」

リーリエ「ひどすぎます!アイアン島の皆様は、ただ平和に暮らしていただけなのに!」

メル「………そして、メル達の船も、狙われた。
どんどん船は壊されて…そして………ぐすっ。」

マサル「!」

話の途中で、メルは泣き始めた。涙ぐみながらも続ける。

メル「パパと…ママは………イカダと……荷物をメルに持たせて……!自分達が食い止めている間に…逃げて………生き抜け……って……うえっ…!」

ハウ「そんな…!」

ビート「それじゃあ…あなたのご両親は…。」

メル「……っ…ぐすっ……パパと…ママの船は……その後……!」

コウタ「……わかった。皆まで言わなくても良い。……辛かったね、とても。」

メル「怖かった…!メルは…メルはぁっ…!」グスッ

コウタ(目の前で、大切な人を…!)

コウタの心の中では、怒りが湧き上がっていた。
彼もまた、近い経験をしている。違うのは、大切な人が目の前で、実際に奪われたか、そうでないかだけである。
 ▼ 71 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/25 21:00:04 ID:GCQglAzk [19/19] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
メル「……そして、気がついたらメルは、あの砂浜に打ち上げられてたの…。」

グラジオ「……それだけ凄惨な事があり、悪天候のせいであのような荒波…メルが記憶を失ったのは、物理的、精神的なショックが重なったものだったか…。」

アトラ「ただ普通に暮らしていたのに…突然訳もわからん連中に、家族も故郷も奪われる……今こうしてキミ達の仲間になってからは、聞くだけでこうも辛い話だ。」

マサル「何なんだよ、くそッ!あいつら、自分達の世界で散々やりやがった癖に、こっちに来てまで…既に……ッ!」



コウタ「………何としても、この事件は終わらせよう。恐らく奴らは、他の島にも上陸する。そうなれば…!」

ヨウ「ああ…他の皆まで、メルやメルの家族や島民達みたいな思いをさせてしまうな…!」




悲しい記憶が戻り、残酷な事実を突きつけられた一同。
これ以上の惨劇を防ぐ為に、彼等は動き出す。




Episode#8〜少女の記憶〜・完
 ▼ 72 ェローチェ@ヤミラミナイト 21/07/26 21:13:39 ID:CAxkr9Og NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 73 ラルマタドガス@モンスターボール 21/07/27 20:46:20 ID:DeBMAEyY NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 74 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:03:45 ID:yy5g69rA [1/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#9〜異世界からの来訪者〜

コウタ「さて、話を戻そう。マサル達の話と僕らの調査結果、そして国際警察の報告をまとめると、敵はそれぞれ世界征服を達成した世界線のネオシルフに、アトラの軍団………今判明しているのは彼等だ。
そして彼等は何らかの目的でこの世界線のアイアン島に降り立ち、僕らやガラル地方を攻撃してきた、というのが現状だな。」

アトラ「この世界にボクが2人か…気味が悪いがさっきの襲撃の時にはきっといなかった…よね?」

マサル「いたら滅茶苦茶ややこしい話になってたな。そもそもその時のお前のやり方として、余程のことがない限り自分の手は汚さなかっただろう。」


コウタ「……本当はあいつら、完膚なきまでに叩きのめしたいところだけど…こっちの世界に既にいる同じ人間をまたこの世界で逮捕して、時空が歪みでもしたら…!流石にそんなところまでは、実際どうなのかわからないけど…。」

マリィ「あんたでもわからないなら誰もわからんね…。」

コウタ「……でも、同様の事案には同様の対策はあるよ。」

ホップ「え!」

コウミ「……!わかった!レインボーロケット団の時みたいに、元の次元に送り返すんだ!」

コウタ「ああ。この世界で先に、完全に無力化してから元の世界に送り返す。そしてそれが出来るのは、あの人だよ。」

リーリエ「…わっ…私もわかりました!イッシュ地方からここアローラ地方に滞在していらっしゃる、アクロマさん!」
 ▼ 75 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:04:20 ID:yy5g69rA [2/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「イッシュ地方のアクロマ………あぁ、プラズマ団の元ボス!?」

コウタ「うむ。とは言え、今はまたイッシュ地方に帰ってるらしいけどね。とにかく僕はあの方に連絡をとる。それと…アトラ。」

アトラ「ん?」

コウタ「……奴等を元の次元に送り返す装備、もしかすると複数必要になるかもしれない。その時は、君も付き合ってもらえると助かる。」

アトラ「デートのお誘いだったら嬉しかったけど、まぁいいや。報酬、弾んでくれよ?」

コウタ「それは雇い主に言えと言いたいところだけど…まぁ良いよ。」

手でお金のマークを作り、コウタは要求を呑み込んだ。

マサル「並行世界の俺達の仇もそうだけど、それよりもメルだな。」

ユウリ「うん!メルや、メルの家族や仲間の為にも、絶対に勝たなきゃ!」

コウタ「……僕がこれまでの旅で培ってきた全て、ぶつけよう。グラジオ、通信設備をしばらく借りる!」

グラジオ「……アクロマさんか。」
 ▼ 76 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:05:03 ID:yy5g69rA [3/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「それもあるけど、それだけじゃない。敵の中には、僕らが戦ったネオシルフもいるのだろう。そいつらと戦う為に作った装備を強化した上で、出来る限り早く生産する。その手配の為に、各地に連絡をとる!」

アトラ「各地って…ちなみにどんくらいなの?」

コウタ「オーレ地方のカミンコ博士やザックさん、各パーツ設計図をシンオウ地方やホウエン地方、ジョウト地方にカロス地方と、出来る限りあたってみるよ!それとここアローラならマーマネさんやマーレインさんにも生産の協力依頼だよ。」

アトラ「多っ!?どんだけ知り合いいんの!?」

メル「みんな……そこまで…!」

ビート「皆さん、あなたの味方ですからね。……特に彼は、かなり燃えているようですが。」

ハウ「……そうだねー。」

グラジオ「またあの時みたいに、総出で進めるぞ。設計データはこちらにも残っている。」

リーリエ「私はアローラの各島に連絡を取ります!コウタさんは他の地方への連絡に集中してください!」

そして、彼等の反撃の狼煙が上がり、すぐさま行動に移した。


―――
 ▼ 77 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:05:41 ID:yy5g69rA [4/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「アクロマさんとの連絡が取れた!」

アトラ「おお、どうだった!?」

コウタ「プラズマフリゲートという彼等の船を再度動かし、エーテルパラダイスに合流するとのことだ!」

アトラ「プラズマフリゲート…うっひゃあ!?デカいなこれぇ!?」

画像を見て驚愕するアトラであった。

ルザミーネ「わかったわ。彼等の着艦準備はこちらで進めます。」

コウタ「お願いします!」



マオ「みんな!差し入れ、持ってきたよ!」

カキ「仕事があるならおれ達も手伝うぞ!」

マーマネ「また…みんなの役に立てるんだ…!」

マーレイン「全員集合だね。頑張ろう、マーマネ。」
 ▼ 78 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:05:59 ID:yy5g69rA [5/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
スカル団「オレ達もいるヨー!」

グズマ「並行世界だか何だか知らねぇが、テメェをブッ壊すのはこの俺グズマ様だ!何度でも言うが、俺以外のヤツらなんかにブッ壊されてくれるなよ!」

プルメリ「むしろそんなヤツら、ブッ壊してやんなよ。あんたら、簡単にブッ壊されるようなタマじゃないだろ?」

コウミ「みんな!」

ハウ「来てくれたー!」


―――数日後…

ビッケ「コウタさん!代表!来ましたよ!」

ザオボー「ぎゃひーん!流石にデカすぎませんかねぇ!?」

ルザミーネ「来たわね。」

コウタ「ええ。プラズマフリゲートです。」


シュウゥゥーー……
 ▼ 79 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:07:23 ID:yy5g69rA [6/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プラズマフリゲートが、エーテルパラダイスに隣接するように着水する。そしてそこから降りてきたのはアクロマ、元団員達…そして…。


アクロマ「ご無沙汰していますね!コウタ君!お日にちかかってしまい申し訳ございません!その代わり、今回の事件に向け、有力なトレーナーを招集してきましたよ!」

コウタ「………!

ご無沙汰してます。アクロマさん。それに…。」



トウヤ「よ。久しぶりだな、コウタ。」

トウコ「話はアクロマから聞かせてもらったわ。助太刀に来たわよ!」

キョウヘイ「ちーっす!オレ達もいるぜ!」

メイ「私達もいますよ!」
 ▼ 80 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:07:43 ID:yy5g69rA [7/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハウ「えっとー、この人達はー!?」

コウタ「レインボーロケット団の事件の後、僕は他の地方に行っていたのは覚えてるよね?その時に知り合ったのさ。
まさか今回来てくれるなんて思わなかったよ…!来てくれてありがとう!」

コウミ「すっごーい!みんな、ありがとう!」

マサル「……なぁ、他にも何隻か、こっちに向かってくる船がないか?」

ミヅキ「…ねぇ、こっちに向かって手を振ってない?」

コウタ「……あれは!」

プラズマフリゲート以外にも数隻の船が向かい、手を振っている人物を遠くから確認したコウタはすぐにパラダイスのデッキの先端まで向かい、手を振り返した。


ヨウ「……まさか、あの人達も…?」

ビート「イッシュ地方…ではない…?」
 ▼ 81 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:09:31 ID:yy5g69rA [8/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
レッド「…。」

グリーン「カントー地方に一度戻って、助っ人連れてきたぜ!」

ブルー「私達も力貸すわよ!」

リーフ「コウミちゃん、久しぶり!あなたが修行の旅でカントー地方に帰って来た時以来だね!」

コウタ「レッドさん、グリーンさん!?」

コウミ「ブルーさんに、リーフちゃん!?」


ヒビキ「コウタから連絡があった時は驚いたよ。ぼくらだって力になりたくて来たんだ!」

クリス「設計データを送ってくれてありがとう!わたし達の船に追加生産できたパーツは積んであるわ!」

コトネ「そして、あたし達は前線で戦う助っ人だよ!」

シルバー「……フン。」


コウタ「ヒビキ君にコトネちゃん、シルバーにクリスさん!?」
 ▼ 82 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:10:24 ID:yy5g69rA [9/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユウキ「オレと相棒もいるぜ!」

ハルカ「あたしも、皆と一緒に戦うよ!」


コウキ「ジュンとジムリーダーと四天王、その他トレーナー達は有事の際に備えて、各地方を守る事にしたんだ。シンオウ地方からは、ボクとヒカリが出るよ。」

ヒカリ「みんなコウタ君の知り合いだってわかって、連絡を取り合ってたの!」


コウタ「ユウキ、ハルカ、コウキにヒカリも!!」


カルム「……メルの家族だけでなくオレ達の住む世界まで奪われる訳にはいかないからな。」

セレナ「アタシとカルムも、前線に出るわ。」

コウタ「カルムに、セレナまで…!」
 ▼ 83 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:11:08 ID:yy5g69rA [10/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「どっひゃあ!?こっちも大攻勢だぁ!?」

マサル「あいつ……あんなに知り合いいたんだ…。」

グラジオ「……アイツのこれまでの旅の産物が、ここで実るとはな。」

ミヅキ「でも凄く心強いよ!」

ホップ「だな!これは燃えて来たぞ!」

コウタ「ありがたい…!けど、一体どうして…!?」

ユウキ「ダイゴさんから聞いたぜ。んで、それならオレ達も行くって話つけて来たんだ!」

ヒカリ「あたしはシロナさんから聞いたの!」

ヒビキ「と、まぁ、皆、君がパーツの設計データを送ってくれたときに話した事情を、皆それぞれ地方の主要人物から聞いたんだ!」

キョウヘイ「で、見事に皆考えてる事同じで、オレ達の間でも連絡網が繋がって、今に至るってワケ!」

コウタ「みんな…!そうか、そうだったのか…!」
 ▼ 84 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/28 00:11:48 ID:yy5g69rA [11/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
トウヤ「オレ達は陽動で島周辺の警備を誘い出して迎撃しつつ、奴等が拠点の外に出ようとするのを阻止するよ。」

グリーン「1人たりとも外には出させねぇよ!」

クリス「後援の最終防衛ラインは割らせないから、あなた達は作戦通りあいつらの本拠地を叩いて!」



マサル「すっげぇ……!こんなに心強いなんてな!」

コウミ「どれだけ敵が来ても、これならきっと勝てるよ!私達!」

コウタ「…………あぁ、そうだな!」

異世界からの来訪者に対抗する同志達が、海を越え、地方の枠を越えて結集し、反撃の準備は進んでいく…。





Episode#9〜異世界からの来訪者〜・完
 ▼ 85 スノウ@トウガのみ 21/07/28 00:13:14 ID:snT6EsvM NGネーム登録 NGID登録 報告
まるでアベンジャーズだな
 ▼ 86 ニプッチ@サファリボール 21/07/28 00:21:53 ID:sZKkqTNI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
タイトルの異世界からの来訪者というのは別の地方の仲間たちのことでもあったのか
 ▼ 87 バメ@フリーズカセット 21/07/28 00:24:01 ID:sZKkqTNI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
過去最大級の規模で戦力が集結してきてわくわくした
 ▼ 88 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:02:33 ID:9HpsD7Po [1/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
- [ ] Episode#10〜集う光〜

各地方の協力者達が集結し、準備開始から3日が経過した。
既に装備の開発も進んでおり、偽物のポケモン達―――並行世界のネオシルフとアトラが生み出した生物兵器への対策がアイアン島へ攻め込む陣営全てに支給される。


―エーテルパラダイス―
ヒビキ「これが、コウタ達が使ってた装備…!」

グラジオ「ヤツらの使うポケモンは、勝負した相手や相手のポケモンを文字通り消滅させてしまう…だがこれがあればその恐れはない。」

トウコ「つまり、相手の小細工に怯えることなく、存分に暴れられるってわけね!」

グラジオ「だが油断するなよ。ヤツらが直接トレーナーを攻撃してくることも考えられる。流石にある程度は耐えられるが、無限に耐えられるワケじゃない。万が一にも壊されれば…。」

トウコ「そんなの、やられる前にやってしまえばいいのよ!」

グラジオ「…わかっていれば良いんだがな。」
 ▼ 89 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:03:35 ID:9HpsD7Po [2/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
トウヤ「トウコったら相変わらずだなぁ…でも一理あるよ。」

シルバー「相手から攻撃をもらわないことが最善だ。なら、先に潰す方が手っ取り早いだろ?」

ヒビキ「その通りだけどさぁ…。」

シルバー「フン!あんなヤツらなんかに怖気付いたか?」

トウコ「むしろ、逆にアイツらを怖気付かせてやりましょう!」

トウヤ「いざとなれば俺達でカバーするさ。」

ヒビキ「あはは……うん、そうだね!」

グラジオ「……フッ。勢いは良いな。だが、悪くない。」
 ▼ 90 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:04:27 ID:9HpsD7Po [3/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―アローラ海上 プラズマフリゲート―

アクロマ「素晴らしい!あなた方2人はまだ幼い子供なのに実に素晴らしい技術力を持っているッ!これなら見込みよりも早く、彼らを元の次元に送り返す、アクロママシーン1102号量産型が人数分作れますッ!」

アトラ「で、作り終えたらこれらを持って、皆に支給していよいよ進攻と!」

コウタ「敵はいつ本格的に攻めてくるかわからない。一刻も早くこちらから先手を撃てれば…!」

アトラ「ところで、メルのお嬢ちゃんはどうすんの?」

ルザミーネ「メルはわたくし達で保護するわ。」

コツ コツ …


コウタ「ルザミーネさん?」
 ▼ 91 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:05:00 ID:9HpsD7Po [4/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラの質問に返答したのは、ちょうどアクロマの元を訪れたルザミーネであった。

ルザミーネ「彼女は、家族も何もかもを奪われた。その精神的ショックは重い。記憶を取り戻したことで、それが再びのしかかった。」

コウタ「…。」

ルザミーネ「そんな中で、その元凶が巣食う島に飛び込めば、たとえそこが元故郷だった場所でも、きっと彼女は崩壊してしまう。」

コウタ「……仰る通り、だと思います。ですが、それはメル本人には何と?」

ルザミーネ「この財団で待ってもらうことだけ伝えているわ。」

コウタ「そうですか…。」

ルザミーネ「それでアクロマさん、あとどのくらいで完成しますの?」

アクロマ「これはこれは代表!ご心配なく!この2人の少年のうぐっ!?」フミッ

アトラ「…その“少年”というのはまさかボクのことも含めてなぁい?」ニッコリ

コウタ「あはは…アクロマさん、この娘、こう見えて女の子なんです。」

アトラ「女の子に見えなくて悪かったな。」プイッ

アクロマ「これは大変失敬!!お嬢さん!!」

アトラ「ふーんだ。」

コウタ「まぁまぁ…。」
 ▼ 92 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:05:40 ID:9HpsD7Po [5/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ルザミーネ「…それで、どうなの?」

アトラに足を踏まれたことで話を中断されたアクロマはハッとし、アトラとコウタに向けていた視線をすぐさまルザミーネに戻して向き直った。

アクロマ「は、はいっ!この少年と少女のお陰様で予定より遥かに早く進んでおります!この調子であれば本日中、いや、日が沈むまでにはできるでしょうッ!」

ルザミーネ「そう、それは良かったわ。」ニッコリ

コウタ「…とは言え、出撃は明るい内の方が良い。今回はあの時のような隠密作戦での侵入は難しいかと思われます。」

アトラ「敵さんがウヨウヨいるし、警備が手薄になりそうにないもんねー。だからこそ周りの陽動がいるんだし。」

アクロマ「そこで、我々の元にいる元プラズマ団員達が監視の目を光らせ、今晩は凌ぎますとも!」

コウタ「無理させてすみません。」

アクロマ「ご心配なく!これは元団員たちの意思によるものですッ!」

コウタ「そ、そうなんだ…。」
 ▼ 93 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:06:37 ID:9HpsD7Po [6/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アトラ「よぅし!それじゃあ、ラストスパートかけてやるぞぉ!全てはメルちゃんの敵討ちと、平和のために!」

コウタ(あのアトラもホント、変わったよなぁ…。)

アトラ「……あとボクの休暇を奪ったあいつらから損害賠償たっぷりぶん取るために!」

アクロマ「自分に素直なのですね!わたくし、嫌いではありません!」

アトラ「次ボクのことを男とか言ったらボクは嫌いになるけどねっ。」

アクロマ「申し訳ない!!ですが次は間違えませんのでご安心をっ!」

ルザミーネ「2度も間違う余地ないし大丈夫でしょう。」

コウタ「そ…そうですよね…。」


反撃の時は刻一刻と近づいていき、活気付いていくトレーナー達。

コウタ「…。」

その中でコウタはただ1人、時々表情を曇らせていた。

アトラ「………ふむ。」





Episode#10〜集う光〜・完
 ▼ 94 めんなさい◆6NpEuhCrOQ 21/07/29 23:07:50 ID:9HpsD7Po [7/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>88のタイトル部分に変なマークが入りました。
メモからの転記ミスでチェックマークごとコピーしてしまったみたいです。
大変失礼致しました。
 ▼ 95 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:07:43 ID:EOmc92gw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
Episode#11〜コウタ最大のトラウマ〜

グラジオ「…よし、全員の準備が整ったな。」

夕暮れ前、全ての準備が整い、突入部隊と陽動部隊が集合していた。

リーリエ「まずは皆さん、これを受け取ってください!」

全員の手にアクロママシーン1102号が手渡される。

レッド「……?」

リーフ「これは…機械?」

アクロマ「わたくしから説明しましょう!」

グラジオ、リーリエ、コウタに視線を向ける各トレーナーの前に現れたのはアクロマだった。

アクロマ「わたくしが試作品として開発したアクロママシーン1102号、その量産型です!効果は、彼らが立ち向かったレインボーロケット団相手に実証済み!ご安心ください!」

グラジオ「手当たり次第に敵を迎撃し、ポケモンもいなくなった丸腰の状態で元の次元へと送り返す。これを繰り返して敵の数を減らすんだ。」
 ▼ 96 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:08:05 ID:EOmc92gw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
コウタ「僕ら切り込み部隊は、恐らく内部に待ち構えているであろう各軍勢、そしてそれぞれのトップ相手に使う。みんなには外側の奴らをお願いしたい。」

クリス「すごい…!わかったわ、任せて!」

コウキ「敵の数は多いけど、これで数を減らし続ければ有利に傾くね!」

ヒカリ「けど油断しちゃダメだよ!ギンガ団のしたっぱ団員とは訳が違うと思う。1人1人、使うポケモンは強力と聞いているわ。」

グラジオ「そうだな。下手なトレーナーの比にはならない…だかここにいるトレーナーは、そんなヤツらに負けるようなヤワなヤツじゃあない。そうだろう?」

カルム「……無論。」

セレナ「ええ。伊達に現役チャンピオンとその相棒ってワケじゃないからね。」

グラジオ「オレからの話は以上だ!明日の朝、いよいよ作戦を開始する!」

全員「おぉーーっ!!」
 ▼ 97 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:08:48 ID:EOmc92gw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グラジオ「……コウタは、何か言うことはあるか?」

コウタ「僕か……うん。あるね。」

グラジオの問いかけに対して頷き、コウタは前に出る。

コウタ「……みんな。」

各トレーナーに勢いがつき、士気が高まる中コウタは告げる。

コウタ「僕もグラジオも皆も、ここにいる皆は、これから強大な敵に立ち向かえるだけの強さがあると信じてる。だけど…



…万が一何かあったら、どうか自分達と、大切な人の命を最優先にして欲しい。」
 ▼ 98 Ultraのうp主◆6NpEuhCrOQ 21/07/31 19:09:03 ID:EOmc92gw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
グリーン「なんだよ、ここに来て弱音かー?」

ブルー「こぉら。真剣な話なのに茶化さないの。」

コトネ「でもそうね。もらった装備も壊されたら、一気に殺される危険が高まるもの、用心に越したことはないもんね。」

キョウヘイ「命懸けの戦い…けど、オレ達は逃げないっスよコウタ君。」

メイ「はい!皆承知の上で来てますから!」

コウタ「……そうか。」

アトラ「……。」
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