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SS

モミさんへの思いが溢れて自壊しそうなのでSSに昇華する

 ▼ 1 御飯食べて元気モミモミ◆FsiiSqdxsA 21/10/18 05:10:56 ID:Z34.CjOw [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「うああああああああ!!!!」ボンボンチュドーーーン

間に合わなかった。
本日未明、場末の掲示板にて人生初の夢小説の執筆を試みた俺は、己のエゴで推しの人格を捏造するという行為とそれから生じる罪悪感に耐えられず爆発四散した。

ビチャ……ビチャ……

六畳半の部屋が俺色に染まっている。
痛い……苦しい……といった感覚は不思議とない。というより頭に霧がかかったようで何も考えられない。

きりが ふかい

ただ鮮血の臭いと温かさだけが俺と世界を繋いでいる。


やがて
生と死が混ざり合うように
夜が明けて朝を迎えるように
俺の意識は途絶えた──────









 ▼ 2 御飯食べて元気モミモミ◆FsiiSqdxsA 21/10/18 05:12:09 ID:Z34.CjOw [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

──────薄れゆく意識の中で夢を見た。

白くて大きなアルパカが威厳ある声でこう語りかけてくるのだ。

『人の子よ、私はアルパカではない』

『人の子よ、お前は元の世界で『爆死』したそうだな?』

『今まさにお前と同様、『爆死』の危機にある世界があるのだ』

『人の子よ、お前のいた世界とその世界は密接な関係にある』

『何が言いたいか分かるな?』

『世界の『爆死』を防ぐのだ』

『さすればお前も死せずに済む』

『何?方法だと?』

『世界に再び、『あの頃の輝き』を取り戻せ』

『…………』

『安心しろ。お前はただ世界を楽しむだけで良い』

『それだけで良いのだ』


『人の子よ、次にお前が目を覚ました先は救うべき異世界だ』

『覚悟は良いな?』

『人の子よ!』

『これから君だけの物語が始まる!』

『そこで君は様々なポケモンや多くの人に出会い、何かを見つけるだろう!』

『さあ、ポケットモンスターの世界へ!!!』

\シュワワワーーーーーーーーーーーーーン/(こことは別の世界に飛ばされるかのような音)
 ▼ 3 御飯食べて元気モミモミ◆FsiiSqdxsA 21/10/18 05:16:13 ID:Z34.CjOw [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

……

柔らかな光に包まれている───

生まれ落ちた時の記憶を有しているなら、それと完全に一致していると誰もが答えるような、優しい光……

人肌程の温もりと、草木の揺れる音……

ちょっと湿った風の冷たさと、それが運ぶアロマな香りと、それから───


俺(血の匂い!?)バッッッ


???「イタッ!?」ゴツン

爆散した記憶が甦り、慌てて飛び起きると、頭を何かに強くぶつけた。

俺「いたたたた……」

頭を手で抑える。

俺(あ、手付いてる)

俺(ん?こんな手小さかったっけ……)

俺(地面との距離も心なしか近い……)

俺(下にサンダルと半パンを身につけていて、上はタンクトップ、そして胸から提げているのは……)

俺(虫かご!?)

俺(いい歳してなんて子供じみた格好を……じゃなくて、俺は一度死んでて……それで小さくなって……え?え???)

???「あの……大丈夫?」

状況が掴めずあたふたしていると、女性から声を掛けられた。

こちらの目線に合わせて腰を屈めた女性の瞳は綺麗な緑色をしていて、

???「森の中で倒れてたの……覚えてます?」

緑がかった髪色の緩めの三つ編みをサイドに流していて、

俺(これじゃまるで……)

モミ「自己紹介がまだでしたね!初めまして!私の名前はモミ!」

モミ「あなたは……?」

むしとりしょうねんとしてシンオウ地方に異世界転移しちゃったってコト〜〜〜⁉️😵
 ▼ 4 ローラダグトリオ@フサパック 21/10/18 06:27:37 ID:JjLkWxxM NGネーム登録 NGID登録 報告
ほう…支援
 ▼ 5 ご飯食べて元気モミモミ◆FsiiSqdxsA 21/10/18 17:42:45 ID:Z34.CjOw [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺(大変なことになってしまった……)

俺(よく分からないままよく分からない死に方をして)

俺(人語を話すアルパカに「あの輝きを、再び」だのなんだの言われる夢を見て)

俺(気が付いたらポケモンの世界でむしとりしょうねんになってモミさんに介抱されてるなんて……)

俺「俺、いや僕は……」

俺(ここは何も覚えていないで通そう。たった今から俺は記憶喪失だ)

俺「何も……覚えて……ない、です」

俺「自分の名前も……どこから来たのかも……」

モミ「あら……」

俺(よし!我ながら名演技だ!ダメ押しに涙も流しとけ)グスッ

俺「ぴえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん🥺🥺🥺」

……

俺(流石にわざとらし過ぎたか……?)

いきなり泣き止むのも不自然なのでしばらくグズっているフリをすることにした。
 ▼ 6 リテヤマ@パークボール 21/10/18 17:44:04 ID:R4xEVp.I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アルパカウス
 ▼ 7 ご飯食べて元気モミモミ◆FsiiSqdxsA 21/10/18 17:46:53 ID:Z34.CjOw [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……

2、3分ほど経過して顔を上げると、そこにモミさんの姿はなかった。

俺「……ははは」

見捨てられた。

そりゃそうか。いくら少年の姿をしていようと中身は違う。

俺は冴えない──才男性、人の善意にあぐらをかいていい年齢ではない。


切り株に腰掛ける。

俺「情けないな……」

今度こそ本当に泣けてきた。

一度涙の滲出を許すと、次から次へと大粒の涙が溢れて止まらない。

鼻水なんかもうドバドバで、足元まで糸を引いている。

俺は泣いた。

一切のしがらみを捨てて、子供のように泣いた。

それでも、少しでも涙に抗いたくて上を見上げると───

そこには、俺を驚かそうとするモミさんの姿があった。

モミ「バレちゃった」

ラッキー「ラキラ〜キ♪」
 ▼ 8 ご飯食べて元気モミモミ◆FsiiSqdxsA 21/10/18 17:48:33 ID:Z34.CjOw [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
モミ「えいっ!」ムギュッ

背後から両頬に何か押し当てられる。

これは……なんだろう……?

丸くて、良い匂いで、甘くて辛くて苦くて渋くて酸っぱくて、オ・ト・ナな感じのする、
この『とてつもなくかたいもの』は……!!!?

俺「ああ、オレンのみだ」

モミ「うふふ!正解!黙って取りに行ってごめんなさい」

モミ「食事にしましょう!お腹を満たしたら何か思い出すかもしれませんしね!」

そう言うとモミさんは慣れた手つきで火を起こし始めた。

俺はというと貰ったオレンのみを頬張りながら、ただ眺めているだけだった。

モミ「お味はいかがかしら?」

俺「思ったよりも甘くないて……」

俺(辛味も苦味も渋味も酸味もハッキリしなくてよく分からない)

俺(でも、舌先に集中するとぼやけていたものが視えてくる感覚が楽しくて───)

俺「……美味しいです」

モミ「ふふっ良かった」
 ▼ 9 ラピオン@あさせのしお 21/10/18 20:31:24 ID:NIjk0sf. NGネーム登録 NGID登録 報告
その時、とうじょ ゾロリたち が らんにゅうし、
おなら で ぜんぶ かいけつ してくれちゃいました。
物語はこれでおしまいです。めでたし、めでたし。
 ▼ 10 リリ@かるいし 21/10/19 02:32:24 ID:RPjExFRE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゾロリ強すぎナーフしろ
 ▼ 11 ャオブー@なんごくかいがら 21/10/19 02:34:44 ID:u7nEhzfk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
登場人物「俺」を俺自身に置き換えて今妄想してるよ🤗
 ▼ 12 メハダー@パワーリスト 21/10/19 04:26:35 ID:iB02bT1E NGネーム登録 NGID登録 報告
かまわん、続けろ
 ▼ 13 ご飯食べて元気モミモミ◆FsiiSqdxsA 21/10/19 20:06:49 ID:RPjExFRE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラッキー「ラァー♪」

幸せの味を噛み締めているとラッキーが近寄ってきた。

俺(子供の身体だと結構大きく感じるな)

背丈はトントンか、俺の方が少しだけ大きいくらいだろうか。横幅があるけど圧は感じなくて……むしろ……

俺「……!!!」ムギュウッ

考えるより先に体が動いていた。

俺「……」スベスベスベスベ

俺「……」スベスベスベスベ

俺「コラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」スベスベスベスベ

これでもかって位軽く細い毛がみっしりと生えた体表は圧倒的な肌触りをしており、感激のあまり全身をモフり倒してしまいました〜!

すっかりラッキー側も立場を弁えたところで
お次に圧倒的存在感のフサフサ耳毛を〜








モフる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!











逝くぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!








ワサワサとした触感の耳毛の中には、幸せになれる物質が入っており〜

さすがのOREもほぼイキかけました。サーセン(笑)
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