【SS】本屋の娘:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】本屋の娘:ポケモンBBS

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【SS】本屋の娘

 ▼ 1 ッキの実◆wp2GwO0PLo 15/09/06 21:53:38 ID:so3N0Q3s NGネーム登録 NGID登録 報告
私の両親は、キンセツシティで本屋を営んでいます。

私は今日もお手伝いです。

チリン……

???「ここがキンセツ書店かあ……」

娘「いらっしゃいませ!」



本屋の娘 プロローグ
 ▼ 378 コリータ@いいつりざお 16/04/02 15:25:23 ID:08xtfH5k NGネーム登録 NGID登録 報告
なんほど
 ▼ 379 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/03 11:13:18 ID:DMQpWp6A NGネーム登録 NGID登録 報告
ゴジカ「あなたはジュペッタと、進むべき方向に心を一つにしなければならない。
この地方にジムは幾つもあるが……いつかはシャラシティのジムへ行きなさい。」

リーブル「シャラシティジム……」

ゴジカ「これは道標。未来へ歩むための助けになる。」バサッ

カッ、カッ

リーブル「……ありがとうございます!」ペコッ

ゴジカ「……」
 ▼ 380 ルンゲル@はつでんしょキー 16/04/03 23:32:43 ID:pJKKJW8. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
もやしえん
 ▼ 381 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/08 13:25:03 ID:mo92n8GY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
レポート12 レンリタウン

私はリーブル。ホウエン地方のキンセツシティの生まれです。

両親は本屋を営んでいます。

知らないところでいろんな動きがあるようですが……

私のジム巡りも残すところあと3つ!

リーブル「なんだか不思議なところですね。」

トロバ「ああ……あの洞窟ですか。」

ユウヤミ「あれはたしか……のぞき魔の洞k」

トロバ「あれは終の洞窟と呼ばれている場所です。
元は炭鉱だったそうなのですが……」

リーブル「そこまでは何となく聞いたことがあります。
なんで廃鉱になってしまったんだったかはあまり……」

ユウヤミ「」←生前XYで知ってる
 ▼ 382 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/08 15:06:25 ID:mo92n8GY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
トロバ「……化け物」

リーブル「え?」

トロバ「化け物が出るんだそうです。」

ユウヤミ(下位互換の化け物か……)

ジュペッタ(何だ?下位互換って)

ユウヤミ(い、いえ……こちらの話です)

ジュペッタ「……」ジー

ユウヤミ「……なんですか」

ジュペッタ「クケッ」

トロバ「化け物は……ゼルネアスとイベルタルを抑える、伝説のポケモンなんだとも言われています。
しかし、その化け物が5年前の事件に現れなかったことから、語られるだけの伝説とも言われています。」

リーブル「ふーん……」

トロバ「その一方で、あの事件と同時に、ある自然現象が起こっていました。」

リーブル「不自然な地殻変動!」

トロバ「おや、ご存知で?」
 ▼ 383 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/08 15:12:00 ID:mo92n8GY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーブル「はい。一部のニュース雑誌や、オカルト雑誌なんかで扱われていました。」

トロバ「そうだったんですね。それで……
その地殻変動は、その化け物の仕業だという噂が流れました。」

ザワ……

トロバ「まあ……確証はないんですけどね。
フレア団の仕業とか、ただの偶然とか、いろいろ考えようがありますし。」

ゴゴゴゴゴ……

トロバ「……!?」

リーブル「揺れてる!!」

トロバ「かがんでください!ここは洞窟から離れているので安全です!」

ユウヤミ(……やっぱり見ている。)

ゴゴ……ゴ……



トロバ「おさまりましたね。」
 ▼ 384 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/08 18:11:34 ID:mo92n8GY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
レンリタウン

アナウンス『10時の地震の影響により、只今運転を見合わせております。』

トロバ「ああ……止まっちゃいましたね。再開1年足らずで観光客も多いでしょうに。」

ユウヤミ「おや……レンリの駅、いつの間に再開していたんですか?」

トロバ「ええ。廃線がほぼ確定していたのですが、ネット上で『スズカケノキ』と名乗る人が反対運動を起こして、
それに押し切られる形で再開したんだとか。ほんの1年弱前の話ですが。」

リーブル「その『スズカケノキ』って誰なんでしょうね……」

トロバ「さあ……」
 ▼ 385 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/10 22:25:18 ID:YBFSLcoI NGネーム登録 NGID登録 報告
「やあ、久しぶり!」

リーブル「この声……」

トロバ「博士!」

プラターヌ「奇遇だね、ちょうどレンリに来てたのか。
二人とも、旅は順調かい……二人?三人になってるぞ……その子は?」

ユウヤミ「ユウヤミと申します。」

ジュペッタ「ケケッ」

ユウヤミ(サマヨールというのは内緒で)

リーブル・トロバ・ジュペッタ(((はい)))

ユウヤミ「この子の友人のようなものです。」ヒョイ

ジュペッタ「グゲッ!?」ジタバタ

プラターヌ「ジュペッタの……よくわからないけれど何か事情があるんだね。
ん〜……ダコール、深く問い詰めたりはしないさ。」

ジュペッタ(おい、ヒョイじゃねえよ!離せったら!!)

ユウヤミ(む……どうしましょうかねぇ。)

ジュペッタ「グギィ……」
 ▼ 386 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/12 21:03:51 ID:ZvktqIvE [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プラターヌ「それにしても……前に会った時から、みんなちょっとずつ変わった感じがするね。
何かあったのかい?」

リーブル「……んっ」

プラターヌ「その様子だと何かしらはあったようだけれど……
まあ大丈夫さ。きっと今までうまくいっていた誰かとうまくいかなくなったとかじゃないかな?」

リーブル「えっ……?」

プラターヌ「一応ボクは、関わり方というものに一つ重点を置く研究者だからね。
違う存在というものはいるんだ。そういうのと完全に分かり合えるわけがない。」

トロバ(違うものと、完全には分かり合えない……)

プラターヌ「なぜ違うか?求めるものが違うんだ。
なぜ求めるものが違う?見えている世界が違うんだ。極端な例で言えば、僕とトロバ!」ポンポン

トロバ「頭叩かないでください」

プラターヌ「ボクとトロバでは、目の高さが違う。
トロバはもっと世界を見下ろしたいと思うかい?」

トロバ「背のコンプレックスを……まあ、長身の見る世界を知りたいとは思います。」

プラターヌ「ボクはもっと上から見たいということはあまり無いかな。
むしろ君やトロバのような視線を求めている。そのためにトロバに調査を手伝ってもらっている。」
 ▼ 387 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/12 21:56:33 ID:ZvktqIvE [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プラターヌ「背が低い人にとってみれば、「もっと上から見たいなんて思わない。」という意見について、
イヤミにだって取れるかもしれない。そう推測することはボクにもできる。でも……」

プラターヌ「その意見を心の底からイヤミに思う、その感情を完全に共有することはできない。
実体験的な例を挙げることもできなくはないけど……」

トロバ(実体験……)

プラターヌ「トレーナーとポケモンだってそうだ。
破壊衝動に身を任せようというポケモン「P」と、他の地方まで行ってPとコンテストに出てみたいというトレーナー「T」がいたとしよう。」

プラターヌ「PはTの夢が馬鹿馬鹿しくて仕方がない。
一方でTは、Pは苦しんでいるから暴れるのであり、コンテストを通じて楽になって欲しいと考えた。
しかしTは苦しんでいるのではなく、むしろ破壊こそがやりたいことなんだ。」

リーブル「ふむふむ」

プラターヌ「この二つの例、このままでは求めるものが噛み合わないよね?
まあ、背については努力を後押しするくらいしかできないけれど……」

トロバ「」
 ▼ 388 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/12 22:09:42 ID:ZvktqIvE [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プラターヌ「一つ、トロバに聞いてみたい。正直に答えて欲しい。
この仕事に不満はあるかい?」

トロバ「僕は……むしろ博士と協力できることを誇りに思います。」

プラターヌ「嬉しいね。
これでひとまず、一人にとってマイナスなことを避けつつ、もう一人のプラスになっている。
これは途中経過であり、これからはトロバの求めるものに協力していかなければならない。」

プラターヌ「では、後者の例はどうだろう。むしろこちらをよく聞いてもらいたい。
ここでTが夢を諦めてはいけないし、Pの破壊衝動を強制的に押さえつけても解決にはならない。」

プラターヌ「コンテストの道であればなおさら、Pの持ち味をアピールに繋げることを考えなければならない。
現に、ホウエンのコンテストはメガシンカを取り入れてからというもの、より力強く、かつ美しいアピールを見ることができるようになった。
どちらの求めるものも、否定してはいけない。両者にとってプラスな結果へ導いてこそ、言うなれば絆になると思うんだ。」

ジュペッタ(思いっきり暴れることの美しさを見いだすことがプラスの結果を導く、ねぇ……
これ聞いてご主人はどう変わるやら)

ユウヤミ(ふふっ、あなたも変わる気になったようですねぇ……)

ジュペッタ(ああ?乗用車に軽油入れるか?動力源を変えろって無理な話だ)
 ▼ 389 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/12 22:19:54 ID:ZvktqIvE [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プラターヌ「……いろいろ言っちゃったけれど、ボクには思うところがあってね。
まあ、仲間の求めるものを知る、求めていることに気づくことが第一だ。
君たちを初めて見た時から、それができるコンビだ、それができるトレーナーだって信じてるよ。」

リーブル「ジュペッタの、求めるもの……」

プラターヌ「リーブルだけじゃない。他のみんなにだって言えることさ。」ニコッ

ユウヤミ「……」

トロバ「ありがとうございました。これでまた一歩進めると思います。」ヒソッ

プラターヌ「勝手なことを喋っただけさ。まあ、助けになれれば嬉しいね。」ヒソッ

プラターヌ「じゃあ、ボクはこれから予定がある。またいつか!」ザッザッ

リーブル「ありがとうございます!」




助手「博士ー!そっちは逆方向です!!」

プラターヌ「ソフィーすまない!」

トロバ「まったく博士……」
 ▼ 390 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/16 11:29:44 ID:mq40.g0k [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
トロバ「リーブルさんかユウヤミさん、
先にポケモンセンターの部屋を取っておいて貰えますか?
僕は滝の方まで行って写真を撮りたいので。」

リーブル「あ、私も行きたいです!ユウヤミは?」

ユウヤミ「む……」チラ

ジュペッタ「グケ?」

ユウヤミ「まあ、いいでしょう。私は部屋を確保しておきます。
……と、言いたいところなのですが、」

リーブル「なに?」

ユウヤミ「二部屋を一人で取るのは難しいかもしれません。
どちらか部屋に荷物でも置いていってはいかがでしょう?」

リーブル「うーん……じゃあ、そうしますね。
トロバさんは先に行っておいてください。」

トロバ「はい、わかりました。」
 ▼ 391 老蔵◆xC/XjNY30I 16/04/16 11:31:11 ID:3z704JjI NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
もやしだそうです
 ▼ 392 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/16 15:09:14 ID:mq40.g0k [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ポケモンセンター某室

リーブル「えーっと、特に持っていくものはなさそうかな?」

ユウヤミ「リーブルさんは、カメラなどは持っていないのですか?」

リーブル「あ、カメラ!
最近あんまり出さないから、忘れるところだった!ありがと、ユウヤミ。」ゴソゴソ


リーブル「……さて、準備完了!ジュペッタは来る?」

ジュペッタ「ケケッ」ブンブン

リーブル「了解、ユウヤミの部屋にいてもいいんだけど、どうする?」

ジュペッタ「ケ」コク

リーブル「じゃあ、もう鍵かけるから部屋出てね。
多分ノックすればユウヤミは入れてくれるだろうから、あとはよろしく。」

ガチャ

ジュペッタ「クケケッ」トトト

バタン
 ▼ 393 ッキの実◆0nwcAKK6Qs 16/04/17 05:27:01 ID:PezDqqeg NGネーム登録 NGID登録 報告
age
 ▼ 394 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/21 18:19:59 ID:xj1U8D0M [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
コンコン

ユウヤミ「おや、どなたでしょう……?」

ジュペッタ(俺だよ、俺)

ユウヤミ(オレオレ詐欺さんですか?すみませんが、他をあたってください)

ジュペッタ(あー、はいはい)


ガチャ

ユウヤミ「冗談ですよ。どうぞ、ちょうど退屈していたところです。」

ジュペッタ(ほーん、なんか話のタネでもあるのか?)

ユウヤミ(そういうわけでもないのですが……。
おっと、折角余裕があるんです。よろしければ、パンでも食べませんか?)

ジュペッタ(おう、貰うよ。お前のパンは本当にウマいからな。
こんな旨いもん食えるならポケモンになれてよかった!ってくらいには。)

ユウヤミ(それほどですか)

ジュペッタ(それほどだぜ)

ユウヤミ「……「ポケモンになれてよかった」?一体どういう意味で……」
 ▼ 395 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/21 18:30:21 ID:xj1U8D0M [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ジュペッタ(言ってなかったか?
俺はカゲボウズからじゃなくて人形からジュペッタになったんだ。)

ユウヤミ「……と、いいますと、捨てられたか何かの恨みで……?」ガサゴソ

ユウヤミ「ありました。先日焼いておいたシュカのパンです。」

ジュペッタ(ありがとよ。
さて、質問に答えるが……。)パクッ

ジュペッタ(俺は前のご主人にはとても大切にされていた。
一応言っておくが、今から言うご主人は前のご主人のことだ。
リーブルという意味でのご主人は、今のご主人って呼ぶことにする。)



……
………
…………
 ▼ 396 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/21 21:02:57 ID:xj1U8D0M [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
俺がぬいぐるみだった頃、俺の周りにはポケモンという生き物は存在しなかった。

俺は元々ジュペッタのぬいぐるみだった。
そのときの俺のご主人は、とある女の子だった。名前は覚えてない。

ご主人には仲のいい男の子がいた。
姿こそ見たことはあったが、その声を聞くことはほとんどなかった。

ご主人とその家族の生活は平和なものだった。
ただ、ご主人の友であろう男の子は、ちょっと変わり者らしかった。
とはいえ、それを巡って問題が起こることは、まずなかった。


……なかったんだ。あの時までは。
ご主人の中学進学も目前となった頃……
 ▼ 397 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/21 22:57:52 ID:xj1U8D0M [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
…………
………
……


ガチャ

リーブル「ただいまー!
……あれ?どうしたの??」

ジュペッタ「ゲッ」

ユウヤミ「いえ、何も……」

リーブル「そろそろ寝る準備だよ、私は荷物をこっちに……」

ユウヤミ「すみません。」

リーブル「えっ?」

ユウヤミ「今夜はジュペッタと二人にしていただけませんか?」

ジュペッタ(はぁ!?)

ユウヤミ「ジュペッタとどうしても話したいことがあるんです。」

リーブル「ふーん……分かった、トロバさんにも伝えておくね!」

バタン
 ▼ 398 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/21 23:08:18 ID:xj1U8D0M [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユウヤミ「……続けてください。何か、頭の中に、何か……」


ユウヤミ「……おっと、これほどに取り乱して。私らしくないですね。」

ジュペッタ(……)

ユウヤミ「お願いします。話したくないかもしれませんが、何としてでも最後まで聞かせて欲しい。」

ジュペッタ(……別に嫌じゃねえよ。
ちょっと、俺も頭をよぎるものがあった)

ユウヤミ「ジュペッタも……」
 ▼ 399 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/21 23:19:30 ID:xj1U8D0M [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告

……
………
…………

ご主人の中学進学も目前となった頃、家族で遠くに引っ越すことになった。
当然、あの男の子とも離れ離れになってしまう。
ご主人はその事を、過剰なまでに拒んだ。

男の子は家族から捨てられたらしく、その歳で一人暮らしだったという。
他人と関わる事の苦手な子なんだとか。どうりで話し声が聞こえないわけだ、と思った。

ご主人はそいつと離れるわけにはいかないといった様子で家族に抵抗し、
ついにはそいつの家に住む事になった。

そんなご主人の暮らしは順調にはいかなかったようだが、時々昔と変わらない笑顔を見せる事があった。
その一つが、パンを焼く事だった。ぬいぐるみの俺は食べる事なんて出来なかったがな。
そういうわけで、パンは俺の一つの憧れだった。

そうした日々を俺は見守っていた。
男の子との生活で、どんなに忙しかろうが、ご主人は俺の事を忘れる事などなかった。
ご主人は俺をずっと大切にしてくれる……


そう思っていた。
 ▼ 400 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/21 23:30:07 ID:xj1U8D0M [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ある朝だった。
聞いた事のない声が聞こえてきた。

それは確かにご主人の声だった。
珍しいなんてもんじゃない。ご主人が大声で叫んでいた。

「アカツキ……アカツキ……アカツキ!アカツキ!!!」

その声はアパートの1室に、半日は響いていた。
そうして、気づけば静かになっていた。

しばらく、何も起こらなかった。
何だったのかと思っていると、今度は周りが炎に包まれた。

信じられないが……俺はアパートもろとも焼き払われた。


次に気付いた時、俺は真っ暗な場所にいた。
真っ先にご主人がどうなってしまったのかと心配したが、次の瞬間、そんな場合ではなくなった。
自分の体が動いたのだ。
 ▼ 401 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/22 00:13:19 ID:6XgOE8P2 NGネーム登録 NGID登録 報告
両手を使い、周りに壁がある事を知った。
力が入るようになった右腕で、壁を叩いた。

するとどこからともなく声が聞こえてきた。
お主の主人は冥界にはいない。

俺は何と返事すればいいのかわからなかったが、声は続く。
怨念であろうと愛であろうと、主人に再び会いたいか。

当たり前だ!と俺は返した。
また声が返ってくる。
お前は九年前の別の世界線で続きを過ごす。そのうち主人がどうなったかも分かるだろう。

最後に俺は尋ねた。
お前は何者なんだ?

声は答えた。
ヨノワール。

俺はすぐに察しがついた。
ポケモンの居る世界に送られている。
そして俺は本当にジュペッタになった、と。

そんなことを考えていると、真っ暗闇の壁が開いた。
外を見れば、そこは古びた館だった。
そして自分を見てみると、案の定、正真正銘のジュペッタになっていた。
 ▼ 402 マズン@こうこうのしっぽ 16/04/22 00:32:42 ID:6VuXxPJs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
400get
 ▼ 403 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/23 15:01:42 ID:uz6jPFSo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
…………
………
……


ユウヤミ「……」ポタ

ポロポロ……

ユウヤミ「アカ……ツキ……」ポロポロ

ジュペッタ(……やっぱりな。)

ユウヤミ「アカツキ……ジュペッタ……」

ジュペッタ(話をするうちに確信した……お前、あの時のご主人だ。
クノエでの違和感は、お前が記憶の中の誰かさんにそっくりだったからだ。)

ユウヤミ「ひぐっ、ごめん……ジュペッタぁ……」ブワッ

ジュペッタ(確かに焼き払われた恨みでこういう道を選んだが……
お前がなぜ、火を放ったかは知っている。その事へはもう触れないつもりだ。)

ユウヤミ「でも……」ギュッ

ユウヤミ「今更だよ……あの時のことでどれほど抱え込んでると思って……!!」
 ▼ 404 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/23 16:47:20 ID:uz6jPFSo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ジュペッタ(ここまで話さないと、「抱え込んでる」ってことも言ってくれなかったじゃねえか……
何でもかんでも皮を被って、そんなんで仲間とやってけると思ってんのか!?)

ユウヤミ「何でもかんでもってどういう意味!?
私をずっと見てきたからって、今のは聞き捨てならない!」

ジュペッタ(仮の姿で彷徨って、口調もウソで築き上げて、挙句苦悩まで隠して……!
今までのはお前じゃなかったんじゃねえか!!)

ユウヤミ「やめて!」

ジュペッタ(……お前は何なんだよ?
お前が館を出るまでほとんど、本当のお前を見ることができなかった……。)

ユウヤミ「……どうせ自分じゃないんだもん。
名前も分からなくなったら、別の存在として振舞うしか……」

ジュペッタ(なんでだよ?)

ユウヤミ「……え?」
 ▼ 405 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/26 21:47:49 ID:1pjWj//. NGネーム登録 NGID登録 報告
ジュペッタ(お前、人間だった頃のことを覚えてんだろ?)

ユウヤミ「え?
まあ、うん……」

ジュペッタ(じゃあ、まだ人生続いてるようなもんだろ。
そんでももう生前の自分は失われたってのか?)

ユウヤミ「だって、覚えてるっていっても……。
ジュペッタみたいに、音の記憶があるわけでもないし……」

ジュペッタ(……言われてみればそうか。
自分がどう喋ってたのか、何喋ってたのかも分からないのか?)

ユウヤミ「言ったことの意味は、覚えてることがある。
けど、今の口調は本能みたいなもので、はっきり覚えてるわけじゃない。」

ジュペッタ(だが、今の喋り方も似合うぜ)

ユウヤミ「茶化さないで!///」
 ▼ 406 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/29 18:48:11 ID:naRq7Ytw NGネーム登録 NGID登録 報告
ジュペッタ(……俺の場合、身体がそのままだから記憶がそのままなのかな。)

ユウヤミ「私に聞かれても……」

ジュペッタ(それもそうだな。
……お前、今でもアカツキに会いたいと思ってるのか?)

ユウヤミ「……!!
そ、それは……」

ジュペッタ(……気が変わったか?)

ユウヤミ「今も、会いたい、けど……!
実のところ、もう、かなり諦めてる……。」

ジュペッタ(……ふーん)

ユウヤミ「あ、何でかは聞かないで……。」



ユウヤミ「ジュペッタ……
隣で寝ててくれる……?」

ジュペッタ(……ああ、いいぜご主人。)
 ▼ 407 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/30 19:32:25 ID:w3m3RWpo [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
レポート13 エイセツシティ

私はリーブル。ホウエン地方のキンセツシティの生まれです。

両親は本屋を営んでいます。

レンリタウンの滝、ついに本物を見ることができました!

モチベーションを保って、次はエイセツジムへ挑戦です。

リーブル「おーい、ユウヤミ!ジュペッタ!」コンコン



リーブル「ジュペッター?ユウヤミー?」ガチャガチャ

リーブル「おかしいなあ……まだ起きてないのかな?」
 ▼ 408 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/30 19:46:58 ID:w3m3RWpo [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
もぞ

ジュペッタ「ケケケッ!(おい、起きろ!)」ペチペチ

ユウヤミ「うー、まだゴロゴロしてたい……」

オーイ、ユウヤミ!ジュペッタ!

ユウヤミ「はっ!?」ガバッ

ジュペッタ「グゲッ!?」ドサッ

ユウヤミ「む……いくらなんでもリーブルさん方に迷惑をかけるわけにも参りませんね。」ヌギ

ユウヤミ「……ジュペッタはまだ布団に籠ってて」

ジュペッタ(気にすることもないだろ……ポケモン相手に)

ユウヤミ「……っ」ボワワ

ジュペッタ(分かった、分かったから鬼火しまって)モグリ

ユウヤミ「ハア……」ヌギヌギ

ジュペッタ(……その姿でも技出せるんだな)
 ▼ 409 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/04/30 20:51:37 ID:w3m3RWpo [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユウヤミ「……はい、もう出てきていいよ」

もぞもぞ

ジュペッタ「ケケッ」


ガチャ

リーブル「おはよう、ユウヤミ、ジュペッタ。」

ユウヤミ「おはようございます。」

ジュペッタ「クケッ(切り替え早ぇな……)」

リーブル「ジュペッタ、寝坊でもしたの?」

ユウヤミ「ええ、まったく布団から出たがらなくて。」

ジュペッタ「グゲッ!?」

ユウヤミ「……冗談です。実は寝坊したのは私の方です。」

リーブル「え?ユウヤミでも寝坊するんだ……」
 ▼ 410 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/05/04 22:21:52 ID:7KKYLgDQ NGネーム登録 NGID登録 報告
ユウヤミ「昨日ジュペッタと色々話していたのですが、
どうやら随分遅くまで起きてしまっていたようで……。」

リーブル「ふぅん。
そういえば、ジュペッタとユウヤミってすごく仲良いよね?
館にいた時からそんな感じだったの?」

ユウヤミ「む……確かに仲は良かったですね。シャンデラの次くらいには。」

ジュペッタ「クケ……」

ユウヤミ「ジュペッタはあなたと旅をして、少し変わったと思います。
性格が少し丸くなったといいますか……」

ジュペッタ「ケケッ(性格が丸くなったとは誰だろうな)」

リーブル「そういうものかな。」

ユウヤミ「とても接しやすくなりましたよ。
いろいろ新しいことも知ることができましたし。」

リーブル「……思ったより微笑ましいなぁ。
さて、そろそろ準備して。今日はエイセツジムに挑戦するんだから!」

ジュペッタ「グケケッ!」
 ▼ 411 チルゼル@ゴーゴーゴーグル 16/05/07 21:27:26 ID:TtiymrbM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 412 たのーる◆wp2GwO0PLo 16/05/08 10:41:08 ID:5ZLd2hVg NGネーム登録 NGID登録 報告
〜そう言ってエイセツまでやってきました〜

リーブル「は、いいものの……」ガクブル

リーブル「寒いっ!!」

トロバ「確かに雪も降ってますし、肌寒いですね。」

リーブル「ええ……?
なんでこの寒い中平気なんですか!?」

トロバ「ホウエンは温暖な地域ですからね。
より寒く感じるのでしょう。」

ユウヤミ「雪だぁ……」ボソッ

リーブル「ん?」

ユウヤミ「あ、いえ、何も……(久々の雪でつい……)」


リーブル「さて、早速ジムへ行きますか!」

トロバ「今回のジムは今までのようには行きませんよ……?」

リーブル「無問題です!きっちり考えながら戦いますから!」
 ▼ 413 界保健機関◆WHO..j6QHE 16/05/08 10:49:43 ID:.o4PGFP6 NGネーム登録 NGID登録 報告
遅かった…か…。
 ▼ 414 メルゴン@げんきのかけら 16/05/08 14:02:08 ID:6GryUf9o NGネーム登録 NGID登録 報告
不思議なものだ…。
誰かのためにありたい…。
だが、その誰かが現れた瞬間、自分は臆病になってしまう…。
 ▼ 415 ーデリア@リゾチウム 16/05/18 20:40:33 ID:5ZnOUdYA NGネーム登録 NGID登録 m 報告
遂に失踪か?
 ▼ 416 ガチルタリス@あやしいパッチ 16/05/18 20:44:14 ID:hVPUOGcg NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アッキ君、もう書くのに飽きてきたなら大会の時みたいに投げ出してええんやで
どうせ誰も読んでないし
 ▼ 417 ガネシティ◆etyUDtcbL2 16/05/19 22:24:01 ID:kK5PELrI NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
もやしだそうです。
また懲りずに失踪してるんですか?
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