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SS

リーリエ「お母様がひどすぎたのでヨウさんに頼んでお母様も氷漬けにしてもらいました」

 ▼ 1 ガボスゴドラ@のろいのおふだ 21/12/18 22:38:29 ID:/qcgiGVA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヨウ「キュウコン、粉雪」

ルザミーネ「ヨ、ヨウくん、なにを――――!?」

ヨウ「粉雪」

ルザミーネ「人に向かってポケモンの技を使うなんて下種のすること――――」

ヨウ「粉雪」

ルザミーネ「おねが い  や   め    」

ヨウ「粉雪」

ヨウ「粉雪」

ヨウ「粉雪」




ルザミーネ「        」(こおり)




ヨウ「…とりあえず死なないように凍らせたけど…こ、これでいい?」

リーリエ「ありがとうございます!さすがヨウさんです!
     でも連れ帰る間に融けないようにもっと念入りに周りを凍らせてください!」

グラジオ「」

ハウ「」
 ▼ 961 ニシズクモ@バター 23/01/03 14:47:01 ID:UOeUaWSE [1/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パルキア「…こう言っちゃなんだが、もとより暴走を危険視しすぎて、
    ディアルガの事は戦力としては極力カウントしないように努めてたからな。
    幸か不幸か、大丈夫と言っちゃ大丈夫だ。『頼らずとも優勢』なんて口が裂けても言えねぇけど」



ルザミーネ「…そこまで豪語するのなら、私からはもう何も言わないわ」



ほかにもいろいろと迷惑押し付けて、心苦しいけど。



過去に戻れる、ね。
そんなこと、できたら。やり直しが効くというのなら。その能力者は最強かも。
だからこそ、信じがたいけど。彼らが寄ってたかって「できる」というのだから、できる、みたい。
もちろん、その回数券は1枚限り。



ルザミーネ「じゃあ…疑り深い私をビックリ仰天させるためにも、さっさとやってちょうだいな」

アカギ「…任された」



パルキア「おっしゃあ!今度はディアルガに全力集中だ!ディアルガ!今まで楽しかったぜぇ!!」

ギラティナ「お達者で、ですぞ!」



どこか声が震えているのは、きっと気のせいじゃない。



ディアルガ「――――心配せず、とも。アルセウス様が。
     何万年か、何百万年かすれば、新しい『ディアルガ』を一から創造してくださって――――」

パルキア「バッカ野郎!それはもう別ポケモンだっつーの!他人の空似だ!
    俺が相方と呼ぶディアルガはお前だけで十分だぜ!」



ディアルガ「……そうか」



とても、切ない雰囲気、しばし。
それでも、ディアルガは、満を持して…動いた。









ディアルガ「――――――――――――フンッ!!」
 ▼ 962 ッウ@ちいさなキノコ 23/01/03 14:48:05 ID:UOeUaWSE [2/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



    神秘的で 雄大な 時空の扉が 頭上に開かれた!



ルザミーネ「…わぁ…………!!あとは、こ、こ、これをディアルガに乗って潜り抜けて、
     行き着くところまで進み続ければ――――あら、どうしたの?」





アカギ「…………………………………………まずい、な」



パルキア「…………………………………………ああ、むっちゃまずい」



ギラティナ「…………………………………………これは、少々想定外でしたな…!!」





ルザミーネ「…え?え?何がどうおかしいの?」



私には、とても力強くて完璧な扉にしか見えないんだけれど。





パルキア「…………ぐ、ぐぐ、ぐぐぐぅ…失念、してたぜ。

    ディアルガ自身も無理が祟って弱っているってのと、
    俺がゲンシカイオーガの封印を破られないためにそっちにチカラを割いてるのと、
    まあ大方はそんなところか。…絶望的に、空間をこじ開けるチカラが、足りねえ…!

    こんな貧弱なホールだと、不安定にも程があって…
    入ったとたん『どっか』に不時着するか、死にに行くようなもんだぜ!!」

ルザミーネ「…………なっ!?」



アカギに目線をやる。こういうときは、彼ならば解決してくれる。



アカギ「――――万事、休すか」



…そうでもなかった。
 ▼ 963 ーディン@しあわせタマゴ 23/01/03 14:49:22 ID:UOeUaWSE [3/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パルキア「どーするよ!?どうすんだよ、これ!?
    何度展開したところで状況は悪くなる一方だぞ、原因が原因なせいで!」

ギラティナ「あばばばばばばばばばばばばばばばば……!!」



せっかく、異次元に飛び込もうと覚悟を決めたところなのに!
パーティ全体がリソース不足って、本当に笑えない!
この覚悟、無駄になんて、したく、ないのに…!



ルザミーネ「…………誰か、助けて――――――――」







    「たすけるー?」







ルザミーネ「ええ、お願いよ、なんでもするから……!!」





    「ほんとー?リーリエのことー、まかせちゃって、だいじょーぶー?」





ルザミーネ「いいから、早くぅ――――――――!!」









ルザミーネ「……………………だれ?(くるっ)」

パルキア「俺の索敵に引っかからないなんて何奴!?」

ギラティナ「なんですかな!?」

ディアルガ「――――――――!?」

アカギ「むむう……!?」
 ▼ 964 トスパス@いいキズぐすり 23/01/03 14:50:50 ID:UOeUaWSE [4/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フワフワ。フワフワ。フワフワワ。





コスモウム「そんじゃ、まー。ぬすみぎきもしたことだし、げんちもとったしー!」





――――ピカーッ!







ルナアーラ「起き抜けだけど、リーリエのために、ちょっとガチのリンで頑張りますかぁー!!
     ウルトラホール、展開ぃー!!!」



    おめでとう!
    コスモウムは ルナアーラに 進化した!



ブウウウウゥゥゥゥゥゥン―――――――バリバリバリバリ…………!!



ルナアーラ「ほらほら!!さっきの時空の扉のなか、ウルトラホールの力で
     内側からこじ開けて拡張して、ド安定させたよ!!
     なんだか移動性が劣悪そうで自分では潜り抜けたくないけど、
     チカラを込めて補佐するぶんには任せてほしいな!さあ早く早く!」



ルザミーネ「あ、はい」

パルキア「お、おう」

ギラティナ「です…ぞ?」

ディアルガ「…………」









ルザミーネ「…………って誰よアナタ!?」

ルナアーラ「因縁の相手を『誰』呼ばわりは正直引くけれど、ひとまずそんなことはどうでもいいと思うな!」
 ▼ 965 リヤード@ようせいジュエル 23/01/03 14:52:07 ID:UOeUaWSE [5/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルナアーラ「さあさあ、On your mark!」

ルザミーネ「人の話を聞きなさいよ…………」



…まあ、彼女?の言うことも一理あるし、素直に従い、ふたたび出発の覚悟を決める。
あとでアカギがちゃんと正体を暴いてくれることでしょう。



アカギ「なんとか、なりそうだな」

ルザミーネ「そうみたいね。…あ、いらないと言われようと、スナッチマシン一式は預けるからね」



アカギ「お前との宝探し、それなりに私の知識欲が満たされて興味深かった」

ルザミーネ「私も、貴方と持ちつ持たれつバタバタしたの、結構楽しかったわ。
     もっとも、貴方におんぶにだっこの状況だったけどね」

アカギ「…勘違いは正しておこう」

ルザミーネ「…え?」

アカギ「持ちつ持たれつというのなら、あらかた『持っている』のはお前の方であった。
   私がとうの昔に置いてきた、捨ててきた、忘れてきたものを、お前は沢山持っている。
   そこまで一方的に世話を焼いたつもりはない。そして…それらを、今後の糧にせよ」

ルザミーネ「…そうかしら……じゃあ、そういうことにしておくわ」





アカギ「…………………………」

ルザミーネ「………………………………」





思い残すことは何もない、と言ったら嘘になるけど。





アカギ「未来を変えてこい、わが心の友よ」

ルザミーネ「ドンと任せておきなさい、わが戦友」





ルザミーネ「――――行って、ディアルガっ!!!」

ディアルガ「――――――――応っ!!」
 ▼ 966 イコウオ@くろいにんじん 23/01/03 14:53:28 ID:UOeUaWSE [6/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカギ「…………行って、しまったか」



時空の扉は、急速にその力を失って消えようとしている。
…大丈夫だ。さっきまで、見届けきるまでは、しっかりと存在を保っていた。
今頃は、無事に過去にたどり着いただろうか。
…時間跳躍を行う相手に、「今頃」などという表現を使うのも滑稽というものか。



パルキア「よっしゃ、仕切り直し完了だぜ!!お疲れさん!」

ギラティナ「一瞬の出会いでしたが、なんとも寂しくなりますな」

パルキア「そんなこと言ってブルーになってられっか!あいかわらずアカギ陣営はアカギ陣営だぞ!
    いつなんどき襲われるかわかったもんじゃねえ、拠点探しに戻らないとな!
    終わりの見えない果てしない戦いの再開だ!」

ギラティナ「その割に、すっきりした顔ですぞ」





ルナアーラ「しょうがないなぁ、じゃあ私も協力するよ!暇だし!」

パルキア「        」

ギラティナ「        」

アカギ「おおそうか、恩に着る」





パルキア「いや待てアカギ、こんなぽっと出の得体の知れない奴をなんの相談もなく身内に取り込むなよ」

ギラティナ「というより、そなたはこれまでどこに隠れていたのですかな?」

ルナアーラ「よく状況が分からないうちに眠たくなってきて地中で寝てた!
     ときたま情報収集でひょっこり現れはしたけど!
     進化前は体が極端に小さかったし、強大なチカラも示さなかったから全然ばれなかったよ!」

パルキア「 寝  す  ぎ  だ 」

ルナアーラ「えへへ、それほどでも」

パルキア「褒めてねえ!!」

ルナアーラ「はいはいっ!僭越ながら私から提案がありますっ!!
     どうせ逃げ惑うなら、まだ息をひそめたまま辛うじて闇に囚われていない、
     『幻の場所』の伝説ポケモンたちと合流して仲間を増やしていくっていうのはどうでしょうか!!
     特にホウオウとか!!なにも狙いがないよりはいいと思うんだけどな!そういうわけでレッツゴー!!」

アカギ「よしきた(ダダダ)」



パルキア「『よしきた』じゃねえぞアカギのバカヤロー!」   
 ▼ 967 ドグラー@カムラのみ 23/01/03 14:54:48 ID:UOeUaWSE [7/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
《時空の扉の内部》



ディアルガ「ここだ」



――――ごくり。



不思議なコースの終着点。
既にディアルガの体はあちこちが光の粒子と化し、その役目を終えようとしている。



ディアルガ「過去に戻って、やり直し。
     私が手持ちに加わる、わけでも、なんでも、ない。
     導火線の一部は、すでに着火しているような、状況。
     所詮1人の人間で、支え切れる、抱え切れる事象など、たかが知れている」



ルザミーネ「でも、諦めないことだけは、学んだわ」

ディアルガ「それだけ理解していれば、十分だ」



ディアルガ「――――――――託したぞ!!」





ディアルガと共に、「出口」をくぐった。
気が付けば、ディアルガはそこにはいない。

私の体も、なんだか、光り輝いて、なにかが起こりそうな兆候で。




















…………ふっと、消えた。
 ▼ 968 スイウォーグル@あかいいと 23/01/03 14:56:23 ID:UOeUaWSE [8/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



《■■■■■■■■■》



自分の存在が、一瞬ぶれて、新しく、降り立った。
…呪いのカウントは、寸でのところで、確かに収まってくれたみたい。
そして、目の前を改めて確認して――――





頭が、真っ白になった。












ヨウ「                」



グラジオ「                」



ハウ「                」




リーリエ「ひゃ、ひゃわああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!?
    ど、ど、どうしたのですかお母様!?え、え、えええええ!?
    い、いいい、いきなり泣き出して駆け寄ってきて抱き着いて!?
    お兄様、ヨウさん、ハウさん!?状況がさっぱりわからないので教えてくださいぃ!!」



ルザミーネ「あああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ――――!!!!」



リーリエ「こんな雰囲気でしたっけ、さっきまで!?なんだか罵倒すら飛んできそうだったのに!?
    え、ええっと、頭でも撫でればいいんでしょうか!?よし、よし、よし…………」
 ▼ 969 リュウズ@うすもものミツ 23/01/03 14:57:29 ID:UOeUaWSE [9/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヨウ「ええっと、あの、その、取り込み中のところごめん。
  一応、こっちはとっくにスタンバイOKなんだけど…………。
  キュウコンが攻撃指示を今か今かと待っているんだけど…………。予定通りで、だいじょうぶ?」



リーリエ「……………………!!!!」



リーリエ「……………………………………(ちらっ)」



ルザミーネ「あああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ――――――――――(ボロボロ)」



リーリエ「え、ええっと」



リーリエ「う、うーん」



リーリエ「これも、なにかの、作戦でしょうか…で、でも」



リーリエ「この泣き方は、心底悲しくて……まさか、嬉しくて?」



リーリエ「ちょ、ちょっと待ってください、ヨウさん!私もてんやわんやで、頭の中がしっちゃかめっちゃかで…!!」



リーリエ「と、と、とりあえず、ですね――――――――」

















リーリエ「お母様が…とても思い詰めていたので。ヨウさんに頼んで、お母様も氷漬けにするのは、やめることにしました」



                                                  〜Fin.〜
 ▼ 970 ィアルガ@バグメモリ 23/01/03 14:58:25 ID:UOeUaWSE [10/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜蛇足っぽいエピローグ(もうちょっとだけ続くんじゃ)〜



《エーテルパラダイス》



リーリエ(こそこそ)



リーリエ(こそこそ)



リーリエ(こそこそ)



リーリエ「きゃんっ!?
    …あ、すすすすいません!前をよく見てなくて!!……って、お兄様!?」

グラジオ「…お前か、リーリエ。こんなところで、一体なにをこそこそ隠れている」

リーリエ「えっと、その、お母様にエーテルパラダイスへ手紙でお呼ばれしたもので」

グラジオ「……お前もか」

リーリエ「お兄様も、ですか!?
    …ち、ち、ちなみに、どのような手紙でしたか?いっせーのーで、で見せ合いませんか?」

グラジオ「い、いいだろう…いくぞ!」







    『『エーテルパラダイスへ あそびに

      いらっしゃい。

      ケーキを つくって

      まってます。


 
            −ルザミーネよりー 』』







リーリエ「わ、わたし、きょう死ぬんでしょうか(ガタガタガタガタガタガタガタガタ)」

グラジオ「え、縁起でもないことを言うなハハハ(ガタガタガタガタガタガタガタガタ)」
 ▼ 971 ケブシッポ@ドーミラーのかけら 23/01/03 15:07:33 ID:NRIAb2Dw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ついに2021年から続いたssの一つが完結したか…
 ▼ 972 ャタピー@けいけんアメS 23/01/03 16:00:00 ID:0/jwkomI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙すぎる
 ▼ 973 スイハリーセン@くっつきバリ 23/01/03 16:08:13 ID:sysY3pjg NGネーム登録 NGID登録 報告
完乙
 ▼ 974 ドゼルガ@スライスチーズ 23/01/03 16:10:11 ID:dzDECPUU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネの手紙の文章でマリオ64を思い出した
 ▼ 975 ルガー@マメバッタのツメ 23/01/03 16:10:26 ID:dzDECPUU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして乙でした
 ▼ 976 スイビリリダマ@たわわこやし 23/01/03 16:14:49 ID:UOeUaWSE [11/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルザミーネ「ふんふんふーん♪」



リーリエ「…………………………………………」

グラジオ「…………………………………………」



ルザミーネ「はい、お待ちどうさま!ケーキの完成でーす!
     我ながら会心の出来よ、遠慮なく好きなだけ食べてね!」



リーリエ「………………………」



グラジオ「………………………」



リーリエ「あ、あの、お兄様、ちょっと…(小声)」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(妄想中)


リーリエ「わあ…!おいしいです!口の中に、クリームのしつこくない甘さと、
    果実の新鮮な酸っぱさとが絶妙なハーモニーを…………」

リーリエ「――――う、ぐ、かはっ…」



リーリエ「…あれ?なんで、わた、し、血を吐いて――――」



ルザミーネ「……フ、フフフフフ。愚かな娘だこと…!能天気に言われるがまま口に運んでくれるとはねぇ…!
     安心しなさい、殺しはしないから。でも…あなたはここで、一生寝たきりで過ごすのよ…!
     私の恨み、思い知りなさい…!己の無力さを噛みしめながらね…!!ハハハハ…!!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



リーリエ「…みたいな悲劇が待っていたりするんじゃ……
    お、お兄様…!これは明らかに罠です……!食べちゃ、駄目です……っ!(小声)」

グラジオ「あ、ああ、そう、だな。危ないところだった――――



    …いや待て、待つんだ。むしろ、逆の可能性もある、ぞ(小声)」
 ▼ 977 ラベベ@のんきのおこう 23/01/03 16:25:22 ID:UOeUaWSE [12/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(妄想中)



グラジオ「すまない母さん、あいにく今は腹が減っていないんだ。
    つい先ほどヨウたちとZメニューの大食い大会に挑んできてしまって…」





ルザミーネ「…………へえ?私が丹精こめて作ったケーキを、食べられないっていうの?」





グラジオ「あ、いや、決してそうではなく――――」

ルザミーネ「つまりは、あれだけ私の異常性を詰っておいて、
     あなたも…いえ、お前も。ハナから仲良くする気はないってことね?
     翻意ありってことね?ふぅん……………?これはオシオキが必要そうね…」



――――パチンッ!



グラジオ「!?」



ルザミーネ「ひっ捕らえて牢にぶち込んでおきなさい」



グラジオ「                」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



グラジオ「…みたいな逆張りの罠があるかもしれない、迂闊には動けない…っ!(小声)」

リーリエ「どちらにせよアウトじゃないですか…!選択肢が有りません…っ!(小声)」










ルザミーネ(立ち振る舞いが稚拙すぎて聞こえてるわよー。…まあ、私の今の評価ってそんなものよねぇ)
 ▼ 978 ンムー@シェルダーのしんじゅ 23/01/03 16:32:28 ID:UOeUaWSE [13/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルザミーネ「…はぁ。まったく、毒でも入れたと思ってるの?2人とも」

リーリエ「めめめ滅相でもないですぅ!!」





――――――――ぱくっ。





リーリエ「……あっ」





ルザミーネ「はぁー!やっぱりおいしいわ!自画自賛!
     ほらほら、本人が毒見したんだからどう考えても安全でしょう?
     不安がらずに、しっかりと味わってちょうだいよ」



リーリエ「…は、はい、そうですよね!」





リーリエ「…………………………………………」



グラジオ「…………………………………………」







リーリエ(自分だけ先に解毒剤を飲んでるとか…)



グラジオ(毒の仕込んだ位置を明晰な頭脳で把握しきっているとか…)







ルザミーネ「とっとと食べなさい(ニコッ)」

リーリエ「はい」

グラジオ「はい」
 ▼ 979 ローラベトベター@しんじゅ 23/01/03 17:17:09 ID:wzmIC7Vc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 980 チュー@ひかりのこな 23/01/03 17:22:43 ID:NvZQGP1M NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 981 ガバクーダ@しんせんクリーム 23/01/03 18:22:43 ID:0/jwkomI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
引き続き支援
 ▼ 982 イゼル@かけたポット 23/01/03 18:36:56 ID:viNg5URY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
昔からあったスレなのは知ってたけどこんなストーリーだとは思わなかった
一気読みしたわ。乙&引き続き支援
 ▼ 983 ドキング@おはなアメざいく 23/01/03 20:21:28 ID:.Ye.ZDIU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今北産業
 ▼ 984 ローラベトベター@アブソルナイト 23/01/03 20:51:52 ID:NSQwfrJU NGネーム登録 NGID登録 報告
>>983
SSなんだから
イチから
読め
 ▼ 985 トシドリ@コスメポーチ 23/01/03 23:17:15 ID:UOeUaWSE [14/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「……………………」



なかば無理やり、切り分けられたケーキを食べさせられ。
美味しさに感動して、はっと我に返って。一緒に用意されたジュースを飲みながら、
喜色満面のお母様の様子を…おずおずと盗み見ます。

少し前までの、「ほしぐもちゃんを逃がそうとした恨み、晴らさでおくべきか」みたいな…
お兄様や私のことを家族と認めない、あるいは家族であってしまうことを不幸と断じる、
そんな冷酷な性格からは、あまりにも様変わりしてしまっています。
もちろんはるかに喜ばしくて好ましい変化なのですが、あまりにも急激すぎて、調子が狂っちゃいます。

慎重に慎重に、おそるおそるケーキを食べているせいで心象は正直悪そう。
でも、お母様はとにかく嬉しいらしくて、テーブルに肘でも付いて、顔を乗っけて、ニコニコと私たちを眺めています。



グラジオ「そ、それで。どういう風の吹き回しで、俺たちを呼びつけたんだ。
    何か重大な問題が起こったのだろう?そうだよな?」



そ、そうですよね!さすがお兄様!
一旦、お母様の「息子&娘の抹消画策説」を棄却するとして。
次に考えられるのは、「息子&娘への無理難題吹っ掛け画策説」とかでしょうか。

ジト目のお母様が、あっさりと返します。



ルザミーネ「いや、家族の団欒が大事だなと衝動的に感じて呼んじゃっただけだけど…」



お兄様、絶句。私も信じられません。



ルザミーネ「はぁ…………あ、強いて挙げるなら、ちょっとしたビッグニュースがあるわ。
     聞いておきたいなら話してあげるけれど?」

グラジオ「なんだ、やっぱり理由があるんじゃないか」

ルザミーネ「今後ゆっくりと話そうと思ってたのだけどね、焦らなくてもいいのに…」



ストローで子供っぽくジュースをかき混ぜて、かき混ぜて。思案顔のお母様。
…そんなだらけた状態から、とんでもない爆弾発言を繰り出しました。



ルザミーネ「私ねえ、貴方たちが一人前になり次第、エーテル財団の代表の座を降りることにしたから、
     頃合いを見計らって2人に引継ぎをしていこうと思ってるのよ、後継者として」



グラジオ「…………えっ」

リーリエ「ええ!?」
 ▼ 986 ーダル@ひみつのコハク 23/01/03 23:19:24 ID:UOeUaWSE [15/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルザミーネ「あ、もちろん、2人のトレーナー業を邪魔したりはしないわよ?
     それはそれ、これはこれ。両立できないわけではないわ。…いえ、むしろ両立させなさい。
     特にグラジオ、代表とポケモンチャンピオンを兼任してやるぞー!…くらいの気持ちで」

グラジオ「ね、寝耳に水だな…!」

リーリエ「仕事が嫌になってしまわれた、とかですか…?」

ルザミーネ「そういうわけじゃないけど、才能は存分にあるし、適任だと思うのよね。
     私もいい年齢になってきちゃったし、いつ倒れるかわからないし…」

グラジオ「…ま、まさか重い病に蝕まれていることが発覚した、とか…か?」

ルザミーネ「いいえ、別に?今のところは元気そうだけど?」

グラジオ「じゃあ何故今なんだ!?唐突すぎるだろ!!ああもう訳がわからない!」



お兄様がパンクを起こして、頭を抱えてしまっています。

最近のお母様は、いままでの言動とはかけ離れた突っ走り方をして、周囲を驚かせています。
それは、何も私たちとの関係性に限りません。







――――たとえば、エーテル財団の運営方針、とか。







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ルザミーネ「我々エーテル財団は、ウルトラビーストに関する情報を広範囲にわたり…
     遭遇例、習性、特性、危険性、弱点、能力、行動範囲…等々。
     皆様の、そして社会の必要性に応じ、順次公表・公開してまいります。

     ウルトラビーストは、いまだに謎多い未知の生命体で、
     一説には凶暴な面も多々あります。…ですが、大きな視点から見れば。
     ポケモンの一種として取り扱って、なんら支障のない生物でもあるのです。

     必要以上に恐れ嫌うことは、確執を増長し、一部の者に使役の利を集約させる羽目になります。
     正しく倫理的な友好関係を築き上げることこそが、われわれが望む未来と信じています」



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 ▼ 987 マズン@たんけんこころえ 23/01/03 23:21:26 ID:UOeUaWSE [16/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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ルザミーネ「ウルトラビーストに限らず。今の我々は、保身のあまり、あるいは閉鎖的な防衛思考のあまり…
     我を失ったポケモンたちが徒党を組んで襲い掛かってきたとしても、その領域が限定されていれば。
     その領域の自衛能力で収束させろという暗黙の了解に囚われていないでしょうか。

     伝説ポケモンが天変地異の異能を発揮させても、他の地方や国が我関せずであった、という経験は
     少なくない数の方々がお持ちのはずだと思います。
     私は、ウルトラビーストに関する研究報告に触れながら、早急な対策が必要であると考えるに至りました。

     そこで提案させていただくのが、熟練トレーナーを精鋭部隊として常時訓練・編成し、
     緊急時に地方や国を跨いで速やかに戦力投入できるような組織の立ち上げです。
     仮にこの組織の名を『ウルトラガーディアンズ』とさせていただきますが――――――――」



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ルザミーネ「よく来てくれたわね、キョウヘイ君」

キョウヘイ「このたびはお招きいただき、ありがとうございます。
     まさかエーテル財団代表直々に声をかけてくださるなんて…いやはや、まことに恐縮です。
     千載一遇の大チャンスとして、実りのある提携話とさせていただきましょう!」

ルザミーネ「それにしても、その年で大俳優に企業経営だなんて、素晴らしいじゃない!
     イッシュチャンピオンでもあるのよね?天は二物を与えたってことねぇ…!」

キョウヘイ「そんなあ、偶然ですよ偶然、ははは」





ルザミーネ「…うーん。ただ、ちょっと個人的に心配なのが…働きすぎだったりしない?
     さっき、ビジネス手帳の中身がちらっと見えたけれど、びっしり埋まってたわよね…?

     楽しんでいるのはすごく伝わってくるんだけど…私の知り合いにも何人かいるのよ。
     才能があるがために頑張りすぎて体を労わらず、不摂生から不幸な目にあったような人が。
     最後にまともに完全休養した日は何日前かしら?」





キョウヘイ「……ほへ?い、いや、そんなことは…たぶん…ないと思いますけど…
     完全休養日…?……………………3年、くらい、前、かなあ…?」

ルザミーネ「うわあ…あ、そうだ。この会合が終わってからでいいから、うちで人間ドックでも受けてみない?
     もちろん費用はこちらで持たせていただくし、もしも病気が一切見つからなかったりしたら、
     なんならその間に発生した損失を100%賠償してあげてもいいわ。
     今後も長く付き合っていくんだもの、老婆心ながらキョウヘイ君のことが心配で心配で」

キョウヘイ「そ、そうですか?なんだかわざとらしいですけど…じゃ、じゃあお願いしようかなあ…」



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 ▼ 988 ジギガス@はかせのふくめん 23/01/03 23:24:32 ID:UOeUaWSE [17/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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ザオボー「…………!?」





ルザミーネ「あらあらうふふ、ザオボーって天才ね!いい子いい子!
     貴方がエーテル財団の技術者であること、ほんとうに誇らしいわ!」





ザオボー「ぞわっ……!?どうして突然頭を撫でるんですか?やめてくださ――――

    ぎゃああ!?どどど、どうして抱き着いて拘束してまで撫で続けるんですか!?
    胸とか当たってますよ代表!?なんですか!?私なにか悪いことしましたか!?

    …うおおお!?思い当たる節がいろいろあって絞れません!!
    すいませんすいません!とにかく土下座させてください!マダ死ニタクナーイ!!」



ビッケ「だ、だいひょう、一体どうしたので――――」

ルザミーネ「ああ、もちろんビッケもいい子よ!忘れてないからね!」

ビッケ「                」



ビッケ「……………………えへへぇ…………(ほわほわ)」



ビッケ「……ハッ!?し、失礼いたしました、ルザミーネ代表。

   ……え?マボロシの場所?ホウオウを探せ?でも慎重に動け?
   唐突に難解なことを仰いますね…わ、わかりました!ちょっと調査させていただきます!!」



ルザミーネ「……………………あとはアクロマも撫でてあげないと…」

ビッケ「…………!?」



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リーリエ「…………………」
 ▼ 989 ニーゴ@ゴクリンのねんえき 23/01/03 23:27:31 ID:UOeUaWSE [18/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グラジオ「そんなに急いで、なにかやりたいことでも、見つかったのか…?
    エーテル財団を指揮するという、誇らしげにしていた生き甲斐に勝るほどの」

ルザミーネ「……………………」





ルザミーネ「…………こっそり動く立場じゃないと暗躍する悪者を成敗できないじゃない(ボソッ)」





グラジオ「…………え、悪者を成敗…!?な、なにか危ない橋でも渡ろうとしてるのか…?」



ルザミーネ(あっ、やば)



グラジオ「答えてくれ、一体どういうことだ!」

ルザミーネ「え、ええと、その」





ルザミーネ「…………………………………………………魔法少女、的な?」





グラジオ「                」

リーリエ「                」





ルザミーネ「…………………………………………なーんちゃって――」

グラジオ「…からかっているのか?年齢を考えろ!!」

リーリエ「そうですそうです!

    それにああいうお仕事は、日ごろのキレッキレの身のこなしの賜物と聞いています!
    素人が簡単に足を踏み込んでいける業界ではありません!言い訳が酷すぎます!」







ルザミーネ「………………………………………(カチン)」
 ▼ 990 クーダ@いかりまんじゅう 23/01/03 23:29:55 ID:UOeUaWSE [19/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



――――スッ。



グラジオ「…………??」

リーリエ「…………??」







ルザミーネ「大地よ、海よ、大空よ!

     太陽キラキラ、すっきり爽やか、いつもいつでも刺激的!

     サンキューサンデーサンライズ!

     愛おしい人たちをわたくしが守ってあげます、深い、深い、愛で!

     好きなものだけが、あふれる世界で、わたくしは生きる!



     キュア☆ルザミン、ここに見参っ!」







グラジオ「                        」

リーリエ「振り付け完璧すぎぃぃぃぃぃ――!?」





ルザミーネ「はぁっ、どんなもんよ!誰かさんのおかげで完全模写ヨユーよ!………………………………あ」





グラジオ「はは、そうか、母さんは、ほんき…なん…だな…………(ガクッ)」

リーリエ「お兄様!!お兄様!!死んじゃ駄目です、ねえっ!!」





ルザミーネ(うまくごまかせたけれど、なんだか私の尊厳の一部は砕けた気がするわ)
 ▼ 991 ブラーバ@バイオレットブック 23/01/03 23:40:44 ID:htHQRbHE NGネーム登録 NGID登録 報告
残り8レスでどうなるか

支援
 ▼ 992 ゴラス@ダークストーン 23/01/03 23:44:44 ID:UOeUaWSE [20/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルザミーネ「……………こほん。話をちょっと切り替えましょう」

リーリエ「ソウデスネオカアサマ」

グラジオ(気絶中)





ルザミーネ「リーリエ、そういえば好きな子っているの?」

リーリエ(ブフゥッ)





ルザミーネ「いるのいないの?私としてはヨウくんとかオススメよ?
     なんというか、大器晩成ですっごいトレーナーに成長する予感があるっていうか!
     もちろん性格だって素敵だし!!死んでも守ってくれるくらいの気概があるわ!よかったらどうかしら?」

リーリエ「にゃにゃにゃにゃ――――――――!?
    わわわわわわわたしはべべべべべべべつにそんな――――――――」

ルザミーネ「一度こうやって恋バナでもやってみたくて――――
     あ、でももしチャンピオン決定戦とかでグラジオVSヨウくんとかになったらどうしようかしら…
     まあ、どっちも応援すればいいわよね!母さんもボンボン持って応援しに行ってあげるわ!
     リーリエは心のままに好きな方を応援してくれればいいのよ、気にしないで!」



リーリエ(バタン)



ルザミーネ「あ」





グラジオ(気絶中)

リーリエ(気絶中)





ルザミーネ「……………………………………」



ルザミーネ「あなたたち、私が悪者じゃなくても結局不覚をとるんじゃないの。
     何あっさり気絶してるんだか。世話の焼ける子供たちですこと、ふふ。
     それぞれベッドにでも運んでおいてあげようかしら」



ルザミーネ「家族の絆は、また一から育てていけばいいものね、うん!」
 ▼ 993 ビエ@けいけんアメL 23/01/04 00:02:25 ID:To/AeM5k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!じっくり読んでたら2時間くらいたってたぞ
 ▼ 994 ルボウ@テラピースほのお 23/01/04 00:02:33 ID:n3ucUVUQ NGネーム登録 NGID登録 報告
おつ
 ▼ 995 ラカラ@どくけし 23/01/04 00:32:50 ID:f/p.LSDs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙 面白かった
 ▼ 996 クレー@しょくパン 23/01/04 00:33:15 ID:GMKELB7Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙 ここで終わり?
 ▼ 997 ジロン@リザードナイトY 23/01/04 00:33:44 ID:YF5QMyJg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
…………生まれ変わった、と表現して、いいんでしょうか?

昔のお母様ももちろん美貌やらミステリアスやらで素敵な面はあったんですけど。
今のお母様は、本当に素敵な面ばかりで、私の目からもキラキラ輝いています。
明晰さには拍車がかかり、まるで何でも知っているかのように最適解を繰り出して溌剌に動く。
なんというか、すごいです。ときたま奇妙なことを口走ることを差し引いても、すごすぎます。



あんまりにすごいので、その年齢にも関係なく、求婚する方が後を絶たなくなったくらいです。
まあ、大部分の方はそのステータスやらお金やらに目がくらんでの蛮行でしたが。

それでも、1パーセントくらいの人は、真摯な気持ちで告白してきたりします。
そのたびにお母様は、「嬉しいけれど、愛する夫がいるから」と優しくたしなめてお断りしています。

それでもそれでも、ごくごく僅かな人は、諦めずに食い下がり、なんとか話を聞いてもらおうとします。
…なんだか、そこまで来ると本当に真摯なのか疑問ですが。お兄様も割と首をかしげています。

ただ、そんなときは。一体どこから思いついたのか、からかっているつもりなのか。
最近は、全てを見透かしたかのような佇まい、流し目とともに、ある決め台詞で、撃退するようになりました。
ちょっとおかしくて、笑ってしまって、それでも何だか、あまりにも様になっていて。
呆気にとられる相手の顔との組み合わせを含めて、割と、私も気に入っていたりします。



ほらほら、この場は、パーティー会場。
どぎまぎしながら社交の場に参加させられた私とお兄様の目の前で、
またもやお母様に愛の言葉を紡ぐ殿方が現れました。

悪い人でもなんでもなく、むしろ立ち振る舞いからは明らかに素敵な方と見受けられるのですが、お母様は断ります。
なんだか「例の決め台詞」がお披露目されそうなので、私は耳を傾けてみますから、これにて失礼いたします。

















ルザミーネ「貴方のような素敵な方に囁かれるのは嬉しいけれど、年齢が離れすぎているし、遠慮させていただくわ。





      ――――――――――――――――――――こう見えて わたし 400歳を 越えてるのよ」



                                         《 お わ り 》
 ▼ 998 バコイル@あらしのせきばん 23/01/04 00:34:58 ID:xZP.AYbk NGネーム登録 NGID登録 報告
今度こそ乙!
素晴らしい
 ▼ 999 ガヘルガー@ふしぎなタマゴ 23/01/04 00:35:50 ID:f/p.LSDs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブラボー!!!
 ▼ 1000 スラオ@なんごくかいがら 23/01/04 00:36:07 ID:VUPsgk32 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です 一気読みしたけど面白かったです
このページは検索エンジン向けの機能制限版の旧ページです。
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https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=1576553
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