【R18 SS】カヒリ「たった1回セックスしたくらいで恋愛に発展するわけないでしょう!?」ヨウ「…………」:ポケモンBBS(掲示板) 【R18 SS】カヒリ「たった1回セックスしたくらいで恋愛に発展するわけないでしょう!?」ヨウ「…………」:ポケモンBBS

  ▼  |  全表示208   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【R18 SS】カヒリ「たった1回セックスしたくらいで恋愛に発展するわけないでしょう!?」ヨウ「…………」

 ▼ 1 ンバーン@ねばねばこやし 21/12/25 07:37:46 ID:VrNk6Tg6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



(え……?どうしてそんな顔をするの……?)

(だってあの時は、お互いにその時だけの関係だと割り切っていたでしょう……?)

(違う……?)


 ▼ 169 ディバ@おまもりこばん 22/01/04 02:03:31 ID:oFBAvNZM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「指を、入れてくれませんか?先に……」

「……え?」

「あたし……セックスするの久しぶりなので、もしかしたらちょっと狭いかもしれなくて……」

「………あ!は、はい!」

なんとなくわかってはいたけど、カヒリさんは僕以外の誰かとセックスした事があるんだ……。
ホテルのルールや、使い方に慣れているようだったし、きっとこうして誰かとセックスするのはたった1回や2回じゃないんだろう。
その時も、こんな風に僕ではない誰かの前で裸になり、身と捩らせて喘いでいたんだろうか……。
ショックなはずなのに、なぜか興奮する気持ちが打ち勝ってしまう。

「あの、人差し指でいいですか?」

「んー……どの指でも大丈夫ですけど、中指が入れやすくないですか?」

「や、やってみます!」

右手の中指をカヒリさんの膣口にそっと入れると、カヒリさんは一瞬だけピクリと反応した。

「痛いですか?」

「んっ……ぁ……大丈夫です。そのまま、全部入れてください」

「……はい」

ぬるぬるしていて温かいカヒリさんの膣は、指をぎゅうっと吸い込むように奥へと誘う。

「全部、入りました……」

「そのままゆっくり……出したり入れたりしてください……」

「はい……」
 ▼ 170 ナフィ@カードキー 22/01/04 02:05:20 ID:CFMoskrM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

見ているだけで、僕の勃ち上がった性器から先走った液が垂れてくる。
指を動かす度、くちゅ…くちゅ…と、いやらしい音を立て、その音とともに自分の腰が無意識にひくひくと動くのがわかった。

「んっ……んっ……はぁ……あっ……はぁ、ヨウ……さん……」

「カヒリさん、いっぱい、愛液、出てます……」

「……や、やだ……そんなこと言わないでください……恥ずかしいから……」


「…………ああ、カヒリさん、僕、我慢できないです……!もう挿れちゃダメですか?」

「んっ……わかりました……」

カヒリさんはそう言うと、一旦身体を起こして先ほどまで膣に入れていた方の僕の腕を掴んだ。
それを自分の口元に持っていき、膣に入れた人差し指を咥えて舐め始める。

「かっ……カヒリさん?」

「さっきは、あなたにあなたの味を確かめてもらったので、これでお互い様です」

「……そういうの、ズルいです」
 ▼ 171 ンダース@ハーバーメール 22/01/04 02:06:43 ID:kCe2iMmI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

指を舐め終えたカヒリさんは、バスローブの帯を解いて裸になった。

僕の頬を両手で包んで短いキスをひとつ落とすと、静かに僕の目を見つめた。

「いいんですか?僕なんかが相手で……」

「今更、何言ってるんです?一緒に、何もかも忘れましょう?」

僕は頷いて、もう一度カヒリさんの肩を押す。
一緒にベッドに倒れてから、もう一度深く深くキスをした。

「じゃあ……」

僕がそう言うと、カヒリさんは優しく微笑んで頷いた。

サービスでホテルに置いてあったコンドームをつけて、僕は少しだけ自分の性器を摩擦する。

「痛かったら、言ってくださいね?」

「ええ」

「本当に、い、挿れますね!?」

「んふふ。はい」

慣れていない僕を少し面白がるように、カヒリさんは笑う。
 ▼ 172 ーマーガア@4ごうしつのカギ 22/01/04 02:08:25 ID:Zm/Acr1k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

性器の先をカヒリさんの膣口にあて、ゆっくりを中へと押し進める。

「んっ……あぁ……」

一瞬だけ、刺激から逃げるように上に跳ねたカヒリさんの身体を僕は片手でぎゅっと押さえた。

「あぁ……ヨウさ……ぁ……ん」

「い、痛いですか?」

カヒリさんは苦しそうな顔をしながら、首を横に振った。

「もっと、奥まで挿れて……ください……全部……」

「んっ………はいっ……」

コンドームをつけていても伝わってくるカヒリさんの温度が心地良くて、僕は一瞬、意識が飛びそうになる。

「ん……あぁ……っ…カヒリさんの中、あっついです……」

吸い込まれるように、するすると中に入った僕の性器は、カヒリさんの中で何度もビクンビクンと反応する。

「…………入りましたね」

カヒリさんはそう言って笑うと、開いていた足をぎゅっと閉じた。

「あぁっ!カヒリさぁっ!」

「ふふっ。こっちの方が締まって気持ちいいでしょ?」

「キツい……です。出ちゃいそうです……」

「それはダメですっ!」

そう言って再び足を広げたカヒリさんは、僕を見てムッとした顔をした。
その顔がまるで無邪気な子供みたいで、僕は年下なのに、カヒリさんを何度も可愛いと思ってしまう。
 ▼ 173 クライ@かいのカセキ 22/01/04 02:13:41 ID:VNoMI7HI NGネーム登録 NGID登録 報告
やーれ!やーれ!
 ▼ 174 クロー@するどいキバ 22/01/04 02:14:37 ID:15DoGUis NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


「ヨウさん、動いて……」

「はい」

僕は慣れない腰つきで、性器を出し入れするように動き始める。
自分でもヘタクソだとわかるほどに、動きがぎこちなく、僕はだんだん恥ずかしくなり始めた。
いやらしい映像なんて何度も見ているはずなのに、あの人たちが簡単そうにやっていることを、自分は上手くできないことが、なんだかちょっと悔しかった。

「ご、ごめんなさい。上手じゃなくて……」

「んっふふっ……。きっとそのうち慣れます……」

なんでこんなに、かっこ悪い所しか見せられないんだろう……。


暫くすると、ゆっくり……、徐々に……、動きがスムーズになってきて、

「ん……んっ……あぁ……カヒリ……さん」

「……ぅん?……あっ……ぁぁ……ヨウさん」

気持ち良くなる角度とか、速さとか、そういうものがだんだんとわかってくる。

角度を変えたり、動く速さを変えたりして、僕は絶頂を迎えないよう、この時間が永遠に続くように調節する。

「はぁ……はぁっ……あっ、ヨウさん……ようさ……あ、」

でも、この時間を永遠に続けようとする僕を、カヒリさんは邪魔をする。
少し身体を起こして、僕の首に腕を回したカヒリさんは、口づけした後、甘い声で僕の名前を呼ぶ。

「あっ……はぁぁ……ヨウさん……ヨウさ…ん……、んっ、もっと、もっとキスして!んっ……んゥウ……あぁっ……あっ……」

名前を呼ばれる度、自分が彼女に求められているような気がして、たまらなく嬉しくなる。


カヒリさん……好きです。

あなたが好きです……。


すぐそこまで出ているのに、なぜかその言葉だけは言えなくて、僕はただ、ひたすら彼女の名前を呼ぶことしかできなかった。

「カヒリさんッ……!カヒリさんッ……!」

「………んっ……んうっ……」

「カヒリさんっ………気持ち……良いです……」

「んっ……あぁぁ……あぁ………」
 ▼ 175 ルトラネクロズマ@ぎんのパイルのみ 22/01/04 02:18:01 ID:lMLkjiJI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

やがて、カヒリさんの足がガクガクと震え初め、僕を見つめていた欲情的な瞳は焦点が曖昧になり始める。

「あぁ……ヨウさ……あたし……限界っ……」

「あぁ……カヒリさん、ダメ…です……一緒にイきたいです……」

僕はカヒリさんの背中に手を回し、腰の動きを早めて、もう一度キスをする。

「んんッ……や、やだぁ……ヨウさんっ!んっ…ぁあ……!あぁ……!ヨウさん、もっと」

「はぁ……はぁ……ッ………カヒリさんッ!……カヒリさん……ッ」

快楽を求めるように、グッと腰を剃らせたカヒリさんは、固く目を閉じて僕を強く抱きしめた。

「ヨウさんっ……あたし、あたしっ……もうッ……!!」

耳元でカヒリさんにそう囁かれた瞬間、僕の性器から熱いものがドッと飛び出すのがわかった。





「あぁ……はぁ……あ………ぁぁ………」

「はぁー……はぁっ……はぁ……」

絶頂を迎えた僕らは、お互いに痙攣する身体をきつく抱きしめ合い、乱れた息を整えながら暫く見つめあっていた。
 ▼ 176 ュウ@メガアンクレット 22/01/04 02:35:39 ID:mAuwx/gk NGネーム登録 NGID登録 報告
えっっっっっっっっっっっっ!!!!
 ▼ 177 クバード@だいちのプレート 22/01/04 17:08:16 ID:eeVcRQMM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告







「結局……、お風呂入らなかったな……」

僕の目の前で静かに寝息を立てるカヒリさんを見つめながら、僕は小さく呟いた。

少しだけ休みましょう。そう言って軽く目を閉じたカヒリさんは、そのままぐっすりと眠ってしまったようで、僕はその隣でカヒリさんの寝顔を見つめ続けていた。

柔らかな表情で眠りにつくカヒリさんを見て、最近のカヒリさんの表情が少し強張っていたことに気がつく。

(疲れてたのかな……)

左手を伸ばしてカヒリさんの細い髪に触れると、薄い水色の髪は僕の指の間をスルンと通り抜けて落ちていく。

僕はなんだかむずむずして、今度はそっと、まつ毛に触れてみる。

「んん……っ」

カヒリさんがくすぐったそうに首を動かすと、僕はドキッとして手を引っ込めた。
少しだけモゾモゾと動きはしたものの、目を覚さないカヒリさんを見て僕はちょっとホッとする。



「好きです。」



なんで、今なら言えるのだろう。
僕はぎゅっと唇を噛み締める。
 ▼ 178 ドラ@ライドギア 22/01/04 17:10:05 ID:eeVcRQMM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

女性が体を許してくれるって、どういう心理なのだろうか?

ベッドボードに置いたスマートフォンに手を伸ばし、時刻を確認すると午前3時を過ぎていた。
僕はそのままインターネットアプリを起動し、検索窓に文字を打ち込み始める。



“女性“ “体を許す“ “心理“

──────────
女性は簡単に男性には体を許しません。
もしもあなたが気になる女性に体を許してもらえたのならば、彼女はあなたのことをパートナーにする覚悟があるということです。
──────────



ネットの情報を鵜呑みにするのは良くないことなんて、自分が1番よくわかっているはずなのに、どこの誰が書いたかもわからないたった1つの情報だけで心の底から嬉しい気持ちが湧き上がってくる。

僕はもう一度、隣で眠るカヒリさんの顔を見つめた。


「期待しても、いいですか?」


カヒリさんは何も言わず、静かに眠り続けるだけだ。
 ▼ 179 ガカイロス@りゅうのプレート 22/01/04 17:10:36 ID:BHTYTBA6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
   🤗🤗  🤗🤗
  🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗
  🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗
   🤗🤗🤗🤗🤗🤗
     🤗🤗🤗🤗
       🤗
 ▼ 180 ガハガネール@メガティアラ 22/01/04 17:14:03 ID:eeVcRQMM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

スマートフォンを横に置き、再び手を伸ばしてカヒリさんの頬に触れる。
その滑らかな肌をすーっとなぞると、僕はまた、カヒリさんを想う愛おしい気持ちが溢れ出しそうになった。

どうして……こうしているだけで、こんなに愛おしく感じるのだろう。
胸がぎゅうっと締めつけられるような感覚に陥るのだろう。

自分の足を動かし、カヒリさんの足先に触れると、ひんやりと冷たい彼女の温度がこちらに伝わってくる。

「つめた………」

僕はその冷たさに驚いて一瞬だけ足を離したが、もう一度ゆっくりつま先に触れた後、自分の両足でカヒリさんの足先を挟んで擦り合わせた。

「冷え性……なのかな?」

お腹にだけ掛かっていた布団をカヒリさんの体全体に掛け直して、僕は再びカヒリさんの隣で横になる。

このまま、ずっと朝までカヒリさんの寝顔を見つめがら過ごして、そして朝になったら目を覚ましたカヒリさんに1番最初に「おはようございます」と声をかけるんだ。

僕はそう思いながら、いつまでもカヒリさんの寝顔を見つめ続けた。
 ▼ 181 シラム@ボーマンダナイト 22/01/04 18:24:30 ID:3kkQYy82 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>166
ベットの感想を口にするのが趣味wwwたしかにな
 ▼ 182 イル@レトルトカレー 22/01/04 18:45:57 ID:kQ0QryF2 NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ああ〰️〰️〰️
 ▼ 183 レブー@リザードナイトY 22/01/05 00:22:26 ID:k.P6Oz1Q [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
カヒリさん、酒に酔ってるとはいえ、ヨウくんのこと気に入ってなければ絶対にヤらせないよね。
その想いも一時の気の迷いと否定してほしくないけど、どんな結末を迎えるのだろう。
悲恋で終わるのか、それとも…
 ▼ 184 ゴーム@かいふくのくすり 22/01/05 00:22:37 ID:dhwct8gI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




「おはようございますヨウさん。随分とぐっすり眠っていましたね」

「……え?」

僕が目を覚ました時、既に着替えを済ませたカヒリさんが優しく微笑みながらこちらを眺めていた。
まだぼーっとする意識の中で辺りを見渡すと、いつの間にかカーテンの隙間から光が漏れていた。

「あれ……僕、いつの間に寝て……」

「疲れはとれましたか?」

「……あ、はい……」

「ふふ。シャワーを浴びて着替えてきてください。もう出ましょう」


カヒリさん、いつ起きたんだろう……。

もう着替えが終わってるってことは、シャワーも浴びてしまったんだよね。
一緒に浴びたかったな……。

1日経つと、不思議なことに、昨日のことは全部夢みたいだったと感じるものだ……。
そう思うくらいに、昨日は幸福な夜だったな……。

そんなことを考えながら、僕はシャワールームで一人寂しくシャワーを浴びた。
 ▼ 185 デカバシ@しんかいのウロコ 22/01/05 00:24:09 ID:dhwct8gI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

シャワーを済ませ、サッと髪を乾かすと、カヒリさんは僕の荷物を持って来てくれた。

「出ましょうか。いつまでも長居はできませんし」

「あ、カヒリさん!僕が料金出しますよ!」

「いいですよこのくらい。あたしが誘ったんですからあたしが出します」

「いや、じゃ、じゃあ、割り勘にしましょう!!」

「……じゃあ、お言葉に甘えて」

そう言ってカヒリさんは、また慣れたような手つきで自動精算機を操作し始めた。

「こういうホテルって、人いないんですね……」

「働いている人はいると思いますけど、利用者と対面するようなシステムにはなってないことの方が多いかもしれませんね」

「……そうなんですね」


いつ言おう。

いつ、“好き“ と言おう……。

僕はカヒリさんと話しながら、タイミングを見計らう。


 ▼ 186 ドシシ@あいいろのたま 22/01/05 00:26:37 ID:NjxEeIVc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ホテルから出ると、燦々と降り注ぐ日差しがエアコンの風で冷えた肌を温める。
そういえばアローラってこんな気温だったな……。
僕はぼんやりとそう感じた。


「じゃあヨウさん、あたしはここで」

「……え?」

「またお互いに、ポケモン勝負の質を高めていきましょうね」

「あ、あの、ちょっと待ってください!」

「どうしましたか?」

「えっと」


言え。

今しかない。


突然訪れる告白のタイミングに、僕は少しテンパる。

 ▼ 187 ッカニン@ホロキャスター 22/01/05 00:29:31 ID:fTvUQjL2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「あの、昨日は、ありがとうございました!」

「ええっ?なんでお礼なんて言うんですか?」

カヒリさんは驚いたような顔を僕に向ける。


「ど、どうして僕を誘ってくれたんですか!? 僕に、気があったからって思ってもいいんですか?」

「…………」



「僕、カヒリさんが好きです……」



「…………」

カヒリさんは何も言わずに、ただ呆然と僕を見つめる。

「セックスしたってことは……、僕たち恋人同士になるってことですよね……?」

「…………ヨウさん、何……言ってるんですか?」

小刻みに震えるような声でそう言ったカヒリさんは、僕の方を真っ直ぐに見つめて口を開く。



「たった1回セックスしたくらいで恋愛に発展するわけないでしょう!?」


「…………」


その言葉を聞いた僕は、膝から崩れ落ちるような、そんな感覚に陥った。


 ▼ 188 ロエッタ@まじめミント 22/01/05 00:31:52 ID:nEcssBNw [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「……ごめんなさい。何か勘違いしているようですけど、そういうつもりであなたを誘ったわけじゃありません」


気まずそうに顔を俯けるカヒリさんを見て、僕は彼女にこんな表情をさせてしまっている自分に罪悪感を感じた。


「…………あ、僕の方こそ、変なことを言ってすみませんでした!」

「…………」


だけど、一度外に吐き出してしまった素直な感情は、自分で制御できないくらいにどんどんと大きくなっていく。


「でも、カヒリさんのことを好きなのは本当のことです!」

「…………」


もう、どうにもならないとわかっていながら、僕は溢れ出す気持ちをカヒリさんに押し付けるように伝えた。
そんなことをしたって余計に困るだろうに……。


「昨日のことも、僕にとっては忘れられない特別な夜でし」

「またリーグで会いましょう!…………今度は “互いに競い合う仲間“ として!」


そう言って僕の目を見ることも無く走り去っていくカヒリさんの背中を、僕は絶望的な気持ちの中で、ただ見ていることしかできなかった。



*********
 ▼ 189 スマス@チーゴのみ 22/01/05 00:33:33 ID:nEcssBNw [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



気がつけば、部屋の中は夕日に照らされ、橙色に染まっていた。

あれ?……僕は今日一日、何をしていたっけ?
カヒリさんとの思い出とか、あの夜のことを、ひたすら思い出していただけで日が暮れてしまったのか……。



「本当に、“夢“ だったんだなぁ……」

僕は天井を見上げて呟く。



今になってようやくわかることが、いくつもある。
どんなにカヒリさんの隣に並びたくて追いかけても、僕はカヒリさんにとって、ただの “こども“ なんだ……。
結局、いつまでも背中を見続けることしかできていない。


開いていたSNSのアプリを閉じ、メッセージアプリを起動すると、カヒリさんから最後に届いたメッセージが1番上に表示される。
 ▼ 190 ンドパン@みどりのプレート 22/01/05 00:34:37 ID:nEcssBNw [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




【メッセージグループ:アローラリーグ】

(カヒリ)明日、皆さんに相談したいことがあります。リーグに来ていただけないでしょうか?

(ライチ)相談ならライチさんに任せなさい!

(アセロラ)相談?何だろー?

(ハラ)了解ですぞ!

(ヨウ)了解しました

(カヒリ)急ですみません。お願いします。




なんとなく、このメッセージを受け取った時から、嫌な予感はしていた。
また、カヒリさんとの距離が遠くなるような、そんな気がしたんだ。
 ▼ 191 リランダー@イナズマカセット 22/01/05 00:36:38 ID:nEcssBNw [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



そして、その当たってほしくない予感は見事に的中した。



*********


「あたし、少しの間、四天王をお休みしようと思いまして……」


ドクドクと心臓が波打って、頭の中が真っ白になる。


「あたしのいない間はククイ博士が代わりを務めてくださいます。博士にはもうお話ししてありますから、ご心配なく」

「……お休みって、ちょっと休憩するだけで、辞めるわけじゃないんだよね?」

「もしかして……カヒリちゃん、四天王辞めちゃうの?」

「辞めるかどうかはわかりませんけど……、少し将来のことを考える時間が欲しくなりました」


将来って?
カヒリさんはこれからもこのアローラリーグで四天王を続けて、高みを目指していくんじゃないの?
もっともっと、高いところにいきたいの?
それとも、誰かと結婚して、その人のところへ行ってしまうの?

カヒリさんの表情から、もうリーグには戻らない決意ができているような気がして、僕は一気に焦り始める。
 ▼ 192 イコウオ@クオのみ 22/01/05 00:38:30 ID:T50o4CQg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
このSSのおかげでカヒリさんの見方が変わった気がする
 ▼ 193 トデマン@アクセサリーいれ 22/01/05 00:41:16 ID:nEcssBNw [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



「それで、さっきから口を開きませんがチャンピオン、きみからはカヒリに何か言うことはありませんかな?」


ドクンッ


僕の心臓が大きく波打つ。
今、あまりにも情けない顔をしている気がして、こんな顔で彼女と向き合っていいのかわからない。
でも、ここで何も言わないのは、チャンピオンとしての責任が欠けているような気がしたから、勇気を出して顔を上げた。

カヒリさん、アローラリーグのことは心配しないでください!
ここは僕らに任せて、ゆっくり休んで将来のことを考えてください!

そう言うはずだった。
言うはずだったのに……。



「僕は…………、辞めてほしく……ないです」



実際に口から出た言葉は、あまりにも自分勝手なものだった。

カヒリさんの澄んだ青色の瞳が、ゆらゆらと揺れていた。
僕のどうしようもない言葉で、また彼女を困らせてしまったんだ。

どうして後悔ばかりするようなことを、繰り返してしまうのだろうか……。


*********

 ▼ 194 イレーツ@ふしぎのプレート 22/01/05 00:42:19 ID:k.P6Oz1Q [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
カヒリさんもこんなことしたらヨウのいるリーグにはいづらいのはわかる。バッドエンドにはなってほしくないが、どうなるか
 ▼ 195 ッキング@あおのはなびら 22/01/05 00:50:30 ID:sSr2W.ds NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんて文学的であり官能的なんだ
 ▼ 196 グカルゴ@ふしぎのプレート 22/01/05 15:24:51 ID:l9womdOo NGネーム登録 NGID登録 報告
ふむ、続けて
 ▼ 197 ョロネコ@クチートナイト 22/01/05 17:06:44 ID:oN62ru7M [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

このまま、全部忘れてしまった方が幸せなのかもしれない。
カヒリさんへの気持ちも、すっぱりと諦めてしまった方が良いのかもしれない。
その方がきっと彼女も幸せだろう。


……でも、


本当にそれでいいのだろうか?



カヒリさんが四天王をお休みすると宣言してから、何度も忘れようとした。何度も諦めようとした。
だけど、何をしていても、ふとした時にカヒリさんを思い出す。

今まで自分がしてきた行動や、口にした言葉に全部後悔していても、そしてこれからの自分の言動にまた後悔するとしても、僕はこの気持ちを、ずっと捨てられないんだろう。

例えカヒリさんが、僕ではない別の誰かと人生を歩むことになったとしても、僕はきっと、カヒリさんのことがずっと好きだ。永遠に特別な人だ。
 ▼ 198 ガハッサム@ジメンZ 22/01/05 17:10:41 ID:oN62ru7M [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

空に星が輝き始める頃、僕はようやくベッドから身を起こした。
両手で自分の頬をパンパンと叩いてから、ゆっくり深呼吸をする。


カヒリさん、
もう一度、あなたの顔が見たいです。あなたの声が聞きたいです。
恐らく僕は、最後の最後まであなたに迷惑をかけます。
未練がましくてごめんなさい。


僕は震える両手でスマートフォンを持ち、アドレス帳からカヒリさんの名前を選択した。


でも、もしも、この電話に出てくれなかったら、悪あがきはこれでやめにしますから、せめて僕に最後のチャンスをください。




プルルルルル……… プルルルルル………




発信ボタンを押してカヒリさんへと繋げた電話は、ゆっくり一定のリズムで呼び出し音が鳴り響く。
その音より、自分の心臓音の方がずっと大きく聞こえた。
 ▼ 199 ザリガー@でんせつのメモ2 22/01/05 18:11:30 ID:oi.cNc56 NGネーム登録 NGID登録 報告
さあ、どうなる
 ▼ 200 ダイトス@しんせんクリーム 22/01/05 21:51:55 ID:/RogXPbM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
果たして…
 ▼ 201 ズクモ@じてんしゃ 22/01/05 23:30:27 ID:oN62ru7M [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


あの日から、無くしたはずだったヨウヘの気持ちが再びカヒリの心の片隅に居座り始めた。
いつもなら、暗闇を吹き飛ばすような笑顔をこちらに向けて「カヒリさんがいない間もアローラリーグを守り続けます」などと言うような人なのに、あの時彼が放った言葉は、嘘偽りのない本当に正直な気持ちだった。


─── 思い返してみれば、ヨウさんは本当に素直だった。

─── 偽りのない、素直な気持ちをあたしにぶつけてくれた人だった。

─── 多くのしがらみにとらわれ、本心を隠すようになった自分とは正反対だ。


カヒリは深いため息をついて、ベッドに横になった。

あの夜が無ければ、今頃きっと、こんな風に苦しむことは無かったんだろう。
軽い気持ちで蒔いた種は、いつの間にか蔓を伸ばしてカヒリの心に巻きつき始めた。



ふと、彼女は思う。

───もしも、今からでもヨウさんの手を握り返してみたら?

───そしたらどんな未来が待っているのだろう……?

───またあの日のように、二人で体を寄せ合ったり

───不器用だけど一途な彼にドキドキしたりするのだろうか?



ここにきて……自分は一体、何を考えているんだろうと、カヒリは首を横に振る。
ヨウと手を取り合うことが、大人として、四天王として、どんなことなのかを冷静に考えてみれば、それが “間違った道“ だとわかるのに……。

彼の気持ちに応えるということは、彼も “間違った道“ へと引きずり込むということになるのだ。
恐らくまた、週刊誌にろくでもないことを書かれるのだろう。
周りから冷ややかな目を向けられるだろう。
自分の息子が10歳以上も歳の離れた女性と付き合ってると知ったら、彼の親は決して良い顔をしないだろう。
少し考えただけで、問題は山ほど出てくる。


───自分には、自分に合った “正しい道“ がある。

───だから、同じように彼も、彼に合った “正しい道“ を進んでほしい。

───その為にあたしができるのは、彼を突き放すことだけなのだ……。
 ▼ 202 ザード@ナナシのみ 22/01/05 23:33:18 ID:oN62ru7M [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



プルルルルル……… プルルルルル………



考え事の途中、突然電話の呼び出し音が鳴り響き、カヒリの体がビクッと反応する。

相手は友人のレイだった。
カヒリは通話ボタンを押し、スマートフォンを耳に当てた。

「レイ?何かあった?」

「それはこっちの台詞よ。四天王をお休みするなんて、急にどうしたの?」

「ああ……。少し将来のことを考えようと思ったの」

「もしかして、カノアさんと結婚するって決めたの?」

「いいえ……。まだ、そういうわけではないけれど、」

「そういうわけじゃないって、どういうわけ?カノアさんとはどうなのよ?」

「ええ。仲良くさせもらってるわ」

「仲良くって、あなたたち、もちろんもう付き合ってるんでしょ?」

「いいえ。そういう関係ではないわ……」

「嘘でしょ!?私てっきり、もう付き合ってるのかと思ってたわ!カノアさんも奥手な人ね」

「あたしは慎重な人の方が好きよ?」

「まぁいいけど、あの人結構女性にモテるんだから、早くあなたのものにしてしまいなさいよ?あなたが相手だって知ったらきっと彼を狙ってる女はみんな逃げていくわ」

「ええ……。そのうちね」

「それからカヒリ、お父様に連絡してる?」

「……パパ?」

「あなたのお父様、あなたの事をすごく心配してたわよ」

「どうして……?」

「週刊誌に変なことばかり書かれてるし、もういい歳なのにいつまでも良い男を連れてこないって……」

「……はぁ……そう。ありがとうレイ。連絡してみるわ。とにかくあたしのことは心配しないで。大丈夫だから。そろそろ切るわよ?」

「あ、待ってカヒリ!もしもカノアさんとの結婚が決まったら、絶対お知らせしてちょうだいよ?うんとお祝いしてあげるわ!」

「…………楽しみにしてるわ」
 ▼ 203 リコオル@リンドのみ 22/01/05 23:35:10 ID:oN62ru7M [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


カヒリはレイとの電話が終わった後、アドレス帳から父を選択して電話をかける。


「……もしもし、パパ?」

「おお、カヒリ!元気にしてたかい?」

「ええ、元気よ。パパこそ元気なの?」

「勿論だよ。たまにはリゾートに遊びにおいで。君の大切な人でも連れて……」

「…………ええ」

「良い人は見つけられたかい?」

「……ふふ。そうね。それは楽しみにしておいて」

「ああ、そうしよう。カヒリならちゃんとわかっていると思うから、あまり口を酸っぱくはしないが、きみにぴったりの素敵な人を選ぶんだよ?」

「うん、わかってる……」

「それから四天王なんだから、人に対する態度に気をつけなさい」

「…………はい」

「ほらまた、君が少しでもおかしな行動をすると、変な記事を書かれてしまうからね。娘のそんな記事を目にするのは心が痛むんだ……」

「ええ。ごめんねパパ……」
 ▼ 204 ザード@つららのプレート 22/01/05 23:36:41 ID:oN62ru7M [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



─── みんなが、あたしに 、“正しい道“ に進むことを望んでいる。

─── その道に進めば、みんなが喜ぶ。

─── その道に進めば、誰も、悲しい未来にならない。


 ▼ 205 カマル@おうじゃのしるし 22/01/05 23:39:34 ID:oN62ru7M [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


==============


─── 運命とは不思議なものだ。

─── 自分が迷っている時、悩んでいる時に、タイミング良く行き先を示してくれるのだから。


それは、カヒリがカノアと何度目かの食事をした日の昼下がりのことだった。
手摺りに捕まり、アローラの景色を見渡していたカヒリに、カノアは口を開く。

「カヒリ、もう僕の気持ちに気づいているんだろ?」

カヒリが振り向くと、カノアは真剣な目でカヒリを真っ直ぐ見つめていた。



「もし、僕の気持ちに応えてくれるなら、一緒にカロスに行かないか?」



サーッと吹いた風が、カヒリの髪を揺らす。

幼い頃、アローラの人たちはカヒリに教えてくれた。
風が吹くとき、それは何かが始まる時、何かが変わる時だと。

決断の時が、もうすぐそこまで来ていた。
 ▼ 206 タマロ@プラズマカード 22/01/05 23:43:55 ID:bVAMQGfY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
カヒリさん………
 ▼ 207 ードラ@だいちのプレート 22/01/05 23:43:57 ID:oN62ru7M [8/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
作者です
コメント・支援ありがとうざいます。
労働が始まったので更新頻度下がると思われます。
 ▼ 208 テルグマ@グランドコート 22/01/05 23:47:10 ID:bVAMQGfY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
いえいえ、楽しみにしてます。
是非完結させてほしいですが、あまり無理はなさらず。
  ▲  |  全表示208   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。
初回訪問から1000時間は書き込みができません。
あなたが書き込みできるまで、あと176時間です。■■15
荒らし行為等、身に覚えのない方はこのリンクからID発行申請を行って下さい。
. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼