【閲覧注意】ヒカリ「私の自慢の手料理、食べて♪」 コウキ「え、えっと…」【虫めづる姫君】

CAUTION!（読むこと）

・注意書きを加えて立て直しです
・シンオウ神話を参考に人がポケモンを食べる世界観
・ポケモンの調理を含む残酷描写あり
・メインは純愛＆ギャグ
・なるべく深夜帯以外はsageで
・了承できない方はブラウザバック

それでは世界の虫食文化への敬意と、日々の食事への感謝を込めて…

コウキ「もうリョウ先生がいるんだから僕と一緒に食べなくても…」

ヒカリ「私ね…同い年の友達と一緒に楽しく虫ポケモンを食べるのが夢だったんだ…。でも誰も理解してくれなくて」

コウキ「……（そりゃそうだろうな）」

ヒカリ「やっとみつけたの…コウキ君は私と食べるの、いや？」ｳﾙｳﾙ

コウキ「い、いやじゃないよ（きみじゃなくて虫が嫌なんだけど…）」

ヒカリ「よかった！じゃあ明日からもよろしくね♪」

コウキ（うぅ……）

堤中納言物語かと思ったら昆虫食か
まぁ大した問題ではないな

虫ポケに間違えられて生きたまま焼かれるフライゴンはよ

フライゴンはフライにしたい

〜理想〜

ヒカリ「きゃあ！ケムッソが足に！登ってくるーー！！」

ケムッソ「けむ〜♪」

ヒカリ「コウキ君とってとって！！イヤ！パンツかじられてるぅ！」

ケムッソ「はむはむ」

コウキ「任せて！えい！！」ｸﾞｲｸﾞｲ

ヒカリ「ちょ、ちょっと待って！だめぇぇぇぇ！！///」ﾊﾟﾝﾂﾋﾞﾖｰﾝ

〜現実〜

コウキ「きゃあ！ケムッソが服の中に！！」

ケムッソ「けむ〜♪」

ヒカリ「コウキ君だらしないなぁ。じゃれてるだけでしょ」

ケムッソ「はむはむ」

コウキ「助けて！ケムッソに食べられるぅぅぅ！」

ヒカリ「ケムッソは葉っぱしか食べないよ」

研究所

ヒカリ「コウキ君こっちこっち！今日はごちそうだよ！」

コウキ「研究所…勝手に使っていいの？」

ヒカリ「大丈夫！博士の許可も取ってあるから！」

コウキ「うぇっ！？もしかして博士も虫ポケモン食べたりするの？」

ヒカリ「博士は虫由来のものは薬とお酒にしか興味ないかなぁ…でも私のことは応援してくれてるよ？虫食は未来の食糧問題の有望な解決策だって♪」

コウキ「り、理解のある人でよかったね…（もしかして思ったより虫ポケモンって食べられてるの？）」

ヒカリ「見て見て！これが創作料理・ミノムッチ（揚げ衣のミノ）だよ♪」


ミノムッチ「ミノ………？」


ヒカリ「ミノムッチは生活環境の周りにあるものでミノを作るんだ！一回やってみたかったんだよね〜」

コウキ（あの時ミノを剝いでたのはこのためか…）

ヒカリ「スバメの巣が高級料理であるように本当はミノも食べられるんだけど…思いついたら試さずにはいられなくって！」

コウキ「これそのまま揚げるの？」

ヒカリ「うん！もう油は煮立ってるからそのまま突っ込むだけだよ！えいっ」ﾄﾎﾟﾝ!


ミノムッチ「ミNoooooooooooo〜！！！」ｼﾞｭﾝｼﾞｭﾜｧ

ミノムッチ揚げ「…………」ｺﾝｶﾞﾘ


ヒカリ「切り分けるね〜」ｻｸｯｻｸｯ

コウキ「……」ｺﾞｸﾘ

コウキ（あれ！？今僕「おいしそう」って思った！？駄目だ駄目だ、正気を保たないと…）

ヒカリ「ソースをかけて…我慢できないから食べちゃうね！う〜んおいしぃ〜〜♡」ﾓﾁｬﾓﾁｬ

コウキ「……！」ﾊﾟｸｯ

コウキ（こ、これは…衣のサクサクした食感に反するミノムッチの意外なモチモチ具合…肉汁に若干虫独特の風味があるけどそれをソースがうまく包み込んで…）

コウキ「うまい！！」

ヒカリ「でしょ〜〜！まだまだあるから食べてね♪」

コウキ「………」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

ヒカリ「私が考えた料理をこうやって無心で食べてもらえるなんて幸せ♡」

コウキ「ソースもなんかたべたことない味するね…ミノムッチとぴったりみたいだけどどこで買ったの？」

ヒカリ「よく気づいたね！これはガーメイルをペースト状にしたものを混ぜてあるんだよ！親子だから相性ピッタリなのも当然だよね！」ﾆｯｺﾘ

コウキ「ぶはぁっっ！！」

コウキ（サイコすぎる…でも親子丼とかあるし僕の感覚がおかしいのか…？）

ヒカリ「ミノマダムに進化させるとより身と衣がなじんでおいしいと思うんだよね〜今度試してみようよ！」

コウキ「そ、そうだね…（衣つけたまま戦わせるつもりなの？）」

ヒカリ「デザートもいろいろつくってみたから食べようね♪」


ミノムッチ（ミツハニーのミノ）「…………」
ミノムッチ（トランセルナッツのミノ）「…………」


コウキ「……（なんかここら辺普通においしそうに見えてしまう…僕も毒されてきたみたいだけど、）」


ミノムッチ（コロトックのミノ）「チチ……」


コウキ「……！（これはまだ、ムリ！！）」

ニッコニコの笑顔のヒカリにペースト状にされるガーメイルくん...

ヒカリ「あ〜〜おいしかった！」

コウキ「ヒカリちゃん…虫もいいけどたまにはほかの遊びとかもいいと思うんだけど」

ヒカリ「ほかってどんなこと？私虫以外に趣味ないからなぁ…」

コウキ「なんだろう……ショッピングとか？」

ヒカリ「それいいね！今度トバリに一緒にショッピング行こうよ！私いい場所知ってるんだ〜」

コウキ（なんとかデートに誘えた……かな？）

そのころ

アカギ「……（私の描いた理想は否定された…これからどうすべきだろうか）

マーズ「ボス！いつまでもふさぎこんでないで…見てくださいよこの動画！！」


コウキ『一発芸！ケムッソを食べます！おええええ』


マーズ「キモチワル！あいつこの動画で炎上してるんですよ？いい気味ですよね〜〜♪」ｹｹｹ

アカギ「……！！こ、これだ！！」ｶﾞﾊﾞｯ

マーズ「え……？」

数日後、トバリ

コウキ「着いたけど…ヒカリちゃん遅いな、人の多いところは避けたいんだけど…」


群衆「………」ﾋｿﾋｿ


スモモ「あれ？コウキさんですよね！おはようございます！」

コウキ「スモモちゃん……忘年会以来だね」

スモモ「なんというかあの動画のことは…気にしないでください」

コウキ「はは……ありがとう」

スモモ「私も虫ぐらい食べたことありますし！」

コウキ「えぇっっ！！？」

スモモ「私じつは貧乏で食べるものがあんまりなくて…そのへんの虫で飢えをしのいだことがあるんです」

コウキ「た、大変だね…（闇が深すぎる）」

スモモ「でもあんまりおいしくなかった……。ポケモン図鑑に味と調理法が載ってたら喜んで食べるんですけど」

コウキ「……！？（需要あったんだ！？）」

ヒカリ「お待たせ〜〜！」

スモモ「あ、デートだったんですね！まあその…私は気にしてませんから。お邪魔しました」

コウキ「うん……」

ヒカリ「あれ？さっき虫とかいってなかった？」

コウキ「き、気のせいだよ！」

ヒカリ「じゃあトバリデパートにレッツゴ〜！」

コウキ「え、行きたいところって…トバリデパート！？」

ヒカリ「どうしたの？ショッピングなら当然でしょ？」

コウキ「そ、そうだね」

コウキ（もっとヤバイところに連れていかれるかと思った…どうやら今日は普通にデートを楽しめそうだぞ！）ﾜｸﾜｸ

カウンター「いらっしゃいませ！トバリデパートです」

ヒカリ「こんにちは！『発光するカラサリスの苦悩』」

カウンター「……！これはこれは、奥へどうぞ」

ヒカリ「くるしゅうない」

コウキ「え、今の何？あいことば？」

地下64階

ヒカリ「すっごーーい！！噂通りだね♪」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

コウキ「そんな噂きいたことないんだけど…ていうか何ここ」

虫ポケモンの部位の瓶詰やら干物やらなにやら「………」

コウキ「えっここ闇市的な場所？」

ヒカリ「会員制のクラブかなんかだと思うよ！リョウ先生が教えてくれたんだ〜」

コウキ（めちゃくちゃ違法な匂いがプンプンするんだけど…）

ヒカリ「この辺はムカデコーナーかな？ペンドラーにマルヤクデだって！見たことない虫ポケモンがたくさん置いてあるね〜」

コウキ「……」ｺﾞｸﾘ

コウキ（あれ、今ツバ飲み込んじゃった！？やっぱりおいしそうだと感じてるの僕！？）

ヒカリ「何買おっかなー？これだけあると今日の献立も迷っちゃうね♪」ｷｬﾋﾟｷｬﾋﾟ

コウキ（まぁヒカリちゃんが嬉しそうだしいっか…相手の趣味に合わせるのも必要だよな）

コウキ「このヌケニンせんべいっていうのちょっと興味あるな」

ヒカリ「いっぱい買いこんじゃったね〜！」ﾄﾞｯｻﾘ

コウキ「ん？なんかおいしそうな香りが…」

ヒカリ「レストランもあるみたいだよ！いってみよっか！」

コウキ「確かにおなかすいてきたね。おいしい虫料理をごちそうになろうか」

コウキ（ヒカリちゃんとランチデートだ…）ｳｷｳｷ

レストラン

ヒカリ「たのも〜〜！」ｷﾞｨ

マーズ「いらっしゃいませ〜…ってえぇ！？アンタたちは！」

コウキ「ギンガ団！？ここで何してるんだ！！」

マーズ「ご、誤解しないで！アタシたちは心を入れ替えたのよ！料理長〜！」

アカギ「なんだね……キミたちか」

コウキ「お前たち罪を償いもせずこんなところで…！！」

アカギ「だからここで罪を償おうとしているんじゃないか。私は君の動画を観て感銘を受けたのだよ。あれは天啓だった…これからは虫食の時代だと私は悟った」

マーズ（ボス…コック姿も似合ってるぅ♡）

アカギ「私を否定し伝説ポケモンに選ばれた君の思想を信じる。これからは君を店長と呼ばせてくれ」

コウキ「あ、あれはちがくて…！どうしようヒカリちゃん？」

ヒカリ「いいんじゃない？反省してるみたいだし…同志は多いほうがいいでしょ」

マーズ「最初はみんな止めたのよ？でも今は団員達も喜んでるしアタシもウェイトレスさせてもらってるんだけど…なんだかなぁ」

コウキ「普通の女の子に戻れてよかったじゃないですか」

マーズ「どこが普通なのよ！！？」

アカギ「やぶれたせかいで伝説のムカデポケモンも捕まえたところだ。設備も人員もそろっている。あとはどう集客するかだけなのだが…」

ヒカリ「誰かインフルエンサーに宣伝してもらうのはどうですか？」

コウキ「僕は悪い意味での有名人だし無理だなぁ」

アカギ「これは人々の意識への革命だ。学問に精通しバトルも達人で人気も知名度もある美人がいればよいのだがそう簡単には…」


バーーーーーーーン！！！！！


シロナ「見つけたわよ！ギンガ団！！観念しなさい！」

コウキ「シロナさん！ちょうどいいところに！」

ヒカリ「ギラティナちょっと足もらうね？フォルムチェンジするぐらいだし大丈夫だよね何本もあるし！」ﾄﾞｼｭｯ

ギラティナ「…ビシャーーーン！！？」ﾋﾞｼｬｧｯ

シロナ「ちょっとあなた伝説のポケモンに何してるの！？」

アカギ「いまだ部下たちおさえろ！！」

マーズ・ヒカリ「「はい！！」」ｶﾞｼｯ

シロナ「きゃあっ！！？」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

コウキ（ヒカリちゃんいつ部下になったの！？）

ヒカリ「コウキくん動画まわして！！」

コウキ「あ、はい………」

アカギ「これは誰もが虫を食べる理想の世界を作るために必要なのだ。さ、口を開けて」ｱｰﾝ

シロナ「キャー！！世界が憎いなら自分だけが虫を食べればいいでしょう！！？」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

マーズ「こじ開けるわよ！」ｸﾞｲ…

ヒカリ「先っちょだけ！先っちょだけですから！」

シロナ「生はダメェェェェェ！あたしは虫ポケモンなんて食べべべべべべべべべべべべべべべべべべべべべべべ」ﾊﾟｸｯ

シロナ「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

コウキ「どうですか？」

シロナ「これは…古代を思わせる神秘的な風味とまったく新しい食感、まさに伝説の食材…世界中の美食を堪能した自分にも比較できるようなものが思い当たらないほどのこの上ないおいしさよ！私が長年追い求めていた真理がこんなところにあったなんて…！」

アカギ「……ふむ」

コウキ「すごい、再生数が…！！千、万、十万…いや、まだ伸びる…！？」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

スマホ「ボンッッ！！！！！！」ﾌﾟｽﾌﾟｽ…

コウキ「……測定不能だ」

この動画がネットに広まりシンオウの人々は虫料理への認識を改め、一転してスタイリッシュな先端食文化として受け入れていった。

ギンガ団たちの店「ビストロGalaxie」には連日たくさんの人が詰めかけ予約が数年先まで埋まるほどの人気店となっている。

コウキの名誉も回復し虫食のパイオニアとして再評価されることとなった。

今やシンオウでは虫ポケモンは老若男女が親しむ食材となり、シンオウ地方は先進文化の開拓地＜フロンティア＞としてますます発展を続けていくこととなる。


そしてヒカリとコウキは…

コウキ「ふぅ、世の中がこんなにも変化するなんて思ってもみなかったよ」

ヒカリ「うん！私も趣味を隠さなくてよくなったし色んな友達が増えたよ！」

コウキ「これでもうわざわざ僕と一緒に虫料理を食べる必要がなくなったね」

ヒカリ「そ、そうだね…（私にとってコウキくんと虫ポケモンを食べる時間は特別なものだったんだけど、コウキくんは違ったのかな…）」

コウキ「…なんてね」

ヒカリ「？」

コウキ「僕にとって君は虫の味を教えてくれたかけがえのない人…毎日君のコロトック汁が飲みたい」

ヒカリ「え！？そ、それって…」

コウキ「僕と結婚してください！」

ヒカリ「……はい///」


コロトック「チチチチチ！」ﾎﾞｳｳｳｳｳ!

――――了（リョウ）――――

乙

もうこんなの書かないから安心して

皆もポケモン、食べようぜ！

コウキの変化面白かった
乙

面白かった！
ヒカリもコウキもギンガ団もかわいかった
現実虫食材の自動販売機とかあるもんね結構美味しい
ポケモンは大きいから切らないといけないのが手間かかるね

乙

乙

乙

よかった