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こんな性格でも女性であるためあまり認めたくはない。が、彼女は人より遥かに年を重ねている。
若い頃よりも近くなったというのが正直なところであった。
テルを一瞥して席を立つ。
年頃の男ではあるが、自分の勘が鈍ってきたのだろうと考えてあまり深く捉えることはしなかった。
遠い未来では用を足すのに優れたものができるのかもしれないが、今の時代では上手く近場で済ませるしかない。
もともとウォロ以外の人間はまずやって来ることなく、テルがやってきたあの日からも時間が経ち、庵を訪ねる者はいなくなると思っていたが、何を思ったかテルは週に1,2度はこの古の隠れ里へとやってくる。
(せめてテルがいなければよいのじゃが)
手招きをしようとして手を下ろし口を紡ぐ。
(あやつが傍におった頃は……)
ラブトロスがテルに捕獲される前までは、こういった用でもコギトを助けてくれていた。ポケモンと人とはいえ、同じ性別である分理解を示してくれていた。
仕方がないので里から少し離れた茂みに向かう。
近づいて腰を下ろすとスボミーやチュリネといったポケモンたちが見えた。
しかし好戦的な様子もないので特に気に留めたりはしない。
彼女はドレスをずらそうとした。
「人の、あろうことか女子の用を覗き見るというのは感心せぬぞ」
立ち上がって振り向くと、テルが頬を赤く染めてコギトの様子を窺っていた。